JPH08210837A - 三次元座標測定機の回転角度誤差補正におけるプローブ位置ベクトル算出装置 - Google Patents

三次元座標測定機の回転角度誤差補正におけるプローブ位置ベクトル算出装置

Info

Publication number
JPH08210837A
JPH08210837A JP4236395A JP4236395A JPH08210837A JP H08210837 A JPH08210837 A JP H08210837A JP 4236395 A JP4236395 A JP 4236395A JP 4236395 A JP4236395 A JP 4236395A JP H08210837 A JPH08210837 A JP H08210837A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
probe
coordinate value
correction
sphere
dimensional coordinate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4236395A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Yamamoto
清二 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Seimitsu Co Ltd filed Critical Tokyo Seimitsu Co Ltd
Priority to JP4236395A priority Critical patent/JPH08210837A/ja
Publication of JPH08210837A publication Critical patent/JPH08210837A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 三次元座標測定機の回転角度誤差補正におい
て、プローブ位置ベクトルを容易に短時間で求めること
ができるプローブ位置ベクトル算出装置を提供する。 【構成】 3軸方向の回転角度誤差補正機能を有すると
ともに座標値の絶対原点19を備えた三次元座標測定機
のテーブル12に、絶対原点19からの座標値が既知の
メネジ12aを設け、基準球中心高さHが既知で基準球
22のほぼ真下に取り付けネジ23が設けられた基準ゲ
ージ20をメネジ12aに固定する。これによって、絶
対原点19からの基準球22の中心22aの座標値が特
定されるので、基準球22を、先端が球形の測定子を有
するプローブ18で4点以上測定すると、プローブ取付
部17の補正基準点17aに対するプローブ18の測定
子先端球の中心18aの位置ベクトル(プローブ位置ベ
クトル)が算出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は互いに直交する3軸方向
にプローブを移動自在に支持し、ワークの形状寸法を測
定する三次元座標測定機に係わり、特に、その運動精度
の回転角度誤差を補正する場合において、プローブ取付
部に設定された補正基準点に対するプローブの測定子先
端球の中心の位置ベクトル(距離及び方向で、本明細書
ではこれを「プローブ位置ベクトル」と称す)算出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】三次元座標測定機はプローブを互いに直
交する3軸方向に移動自在に支持するとともに、プロー
ブの座標位置を検出する位置検出手段を各軸に備え、ワ
ークの測定位置にプローブを当接したときのプローブの
座標位置のデータを演算することによって、ワークの形
状寸法を測定する。
【0003】図3に三次元座標測定機の一例の斜視図を
示す。図3に示す三次元座標測定機10はブリッジ移動
形でモータ駆動の三次元座標測定機である。三次元座標
測定機10には、架台11の上にテーブル12が載置さ
れるとともに、テーブル12の両側に右Yキャリッジ1
4aと左Yキャリッジ14bが立設され、右Yキャリッ
ジ14aと左Yキャリッジ14bの上部がXガイド14
cで連結されてブリッジ14が構成されている。テーブ
ル12の両側の上面には上下方向(以下、「Z軸方向」
という)の摺動面が、Y軸案内駆動部13にはX軸方向
(水平方向)の摺動面が各々Y軸方向(X軸方向と直角
な水平方向)に形成され、右Yキャリッジ14aと左Y
キャリッジ14bの下部にはこれに対抗するエアベアリ
ングが設けられている。ブリッジ14はZ軸方向とX軸
方向を拘束されながらY軸方向に移動自在となってい
る。
【0004】また、Xガイド14cにはY軸方向とZ軸
方向の摺動面が各々X軸方向に形成され、エアベアリン
グが内蔵されたXキャリッジ15がY軸方向とZ軸方向
を拘束されながらX軸方向に移動自在に設けられてい
る。さらに、Xキャリッジ15にはZ軸方向案内用のエ
アベアリングも内蔵されており、これに沿ってZスピン
ドル16がZ軸方向に移動自在に設けられている。Zス
ピンドル16の下端にはプローブ取付部17が固着さ
れ、プローブ取付部17にプローブ18が取り付けられ
ている。
【0005】これによって、プローブ18はXYZの3
軸方向に移動自在となり、各軸に設けられた駆動機構に
よってモータ駆動(コンピュータによる自動制御駆動や
ジョイスティック操作による駆動)がされる。さらに、
テーブル12の右側にはY軸方向、Xガイド14cには
X軸方向、Zスピンドル16にはZ軸方向スケールが各
々設けられ、右Yキャリッジ14aにはY軸方向の検出
ヘッド、Xキャリッジ15にはX軸方向およびZ軸方向
の検出ヘッドが取り付けられていて、プローブ18の三
次元座標位置を検出する(いずれも図示省略)。なお、
本明細書でいう「プローブ」はワークの測定位置にプロ
ーブを当接したときに電気信号が発生する電子プローブ
である。
【0006】三次元座標測定機はこのように構成されて
いるが、三次元座標測定機の測定精度に影響を与える要
素の1つとして各軸の案内機構の運動精度(指示精度・
真直度・直角度・ピッチング・ヨーイング・ローリン
グ)がある。そこで、測定精度を向上するために、スケ
ール精度の向上や案内構造材・案内機構の改良等、物理
的な対策が行われているが、物理的な対策では高価にな
りがちであるため、あるいは、さらに運動精度を向上さ
せるために、近年、ソフトウェアで運動精度を補正する
方法が増加している。本発明は、このうちピッチング・
ヨーイング・ローリング(以下まとめて「回転角度誤
差」という)についてソフトウェアで補正する装置に関
するものである。
【0007】回転角度誤差をソフトウェアで補正するに
は、まず、各種の測定器を用いて、Zスピンドル16下
端のプローブ取付部17の特定の点(補正基準点17
a)におけるXYZ3軸方向各々の回転角度誤差を、測
定空間全体にわたって所定の測定間隔ごとに求め記憶す
る。この場合、回転角度誤差は角度であり、必要なのは
プローブ18の測定子先端球の位置における補正である
ので、あらかじめ補正基準点17aに対するプローブ1
8の測定子先端球の中心18aの位置ベクトルを求めて
おく必要がある。
【0008】そこで、ワーク測定に使用するプローブ1
8ごとに、プローブ位置ベクトルを次に述べる方法で算
出して記憶した後、ワークを測定する。これによって、
補正基準点17aにおける回転角度誤差とプローブ位置
ベクトルから補正値が計算され、補正値が測定データに
加算または測定データから減算されて測定値が算出され
る。図4はこれを説明するために簡易的にXZ2次元に
ついての補正例を示したもので、補正基準点17aにお
ける回転角度誤差をα、プローブ長さがS、SのX軸方
向成分がBx、Z軸方向成分がBz、補正後の補正基準
点17aからのX軸方向距離がCx、Z軸方向距離がC
zである。
【0009】次に、従来のプローブ位置ベクトル算出方
法の2つの例を説明する。図5に示す第1の方法では、
Zスピンドル16下端のプローブ取付部17の下面の中
央が補正基準点17aになっている。また、取付台21
に基準球22が固着されて構成された基準ゲージ20が
テーブル12に固定されている。ただし、図5は簡易的
にXZ2次元で表しており、紙面と直角方向がY軸方向
となる。したがって、以下に記述するY軸方向の値につ
いても図示を省略している。
【0010】この状態から、まず、プローブ取付部17
に取付面から測定子先端球の中心41aまでの長さP
(この場合は、プローブ取付部17と測定子先端球の中
心41aのXY軸方向座標値がほぼ一致しているので、
プローブ位置ベクトルの値はZ軸方向のみでよい)が既
知のプローブ41を取り付け、プローブ41で基準球2
2を4点以上を測定する。
【0011】基準球22を4点以上を測定すると、三次
元座標測定機の座標値の絶対原点19からの補正基準点
17aのX軸座標値、Y軸座標値及びZ軸座標値(以
下、単にそれぞれ「補正基準点X軸座標値」、「補正基
準点Y軸座標値」、「補正基準点Z軸座標値」という)
が各々4点以上得られるので、これから測定子先端球の
中心41aが基準球22の中心22aに一致した位置
(計算上の位置で、以下、「プローブ原点位置」とい
う)における補正基準点X軸座標値Xc、補正基準点Y
軸座標値Yc及び補正基準点Z軸座標値Zcが次のよう
にして算出される(図5の左側)。
【0012】すなわち、基準球22を4点測定した場
合、得られた補正基準点X軸座標値をXc1・Xc2・Xc3
・Xc4、補正基準点Y軸座標値YcをYc1・Yc2・Yc3
・Yc4、補正基準点Z軸座標値をZc1・Zc2・Zc3・Z
c4とし、基準球22の中心22aと測定子先端球の中心
41aの距離をRとすると、次の式が得られる。 (Xc−Xc1)2+(Yc−Yc1)2+(Zc−Zc1)2=R2 ……(1) (Xc−Xc2)2+(Yc−Yc2)2+(Zc−Zc2)2=R2 ……(2) (Xc−Xc3)2+(Yc−Yc3)2+(Zc−Zc3)2=R2 ……(3) (Xc−Xc4)2+(Yc−Yc4)2+(Zc−Zc4)2=R2 ……(4) これから、Rに関係なくXc・Yc・Zcが算出され
る。
【0013】したがって、絶対原点19からの基準球2
2の中心22aのX軸座標値(以下、単に「基準球X軸
座標値」」という)Mx、Y軸座標値(以下、単に「基
準球Y軸座標値」という)My及びZ軸座標値(以下、
単に「基準球Z軸座標値」という)Mzは、 Mx=Xc ……(5) My=Yc ……(6) Mz=Zc+P ……(7) となる。
【0014】この後、ワーク測定に使用するプローブ1
8に取り替え、基準球22を4点以上測定し、同様に、
プローブ原点位置における補正基準点X軸座標値Xd、
補正基準点Y軸座標値Yd及び補正基準点Z軸座標値Z
dを求める(図5の右側)。
【0015】この結果、補正基準点17aに対するプロ
ーブ18の測定子先端球の中心18aの位置ベクトルの
X軸方向成分Dx、Y軸方向成分Dy及びZ軸方向成分
Dzは、プローブ41によって算出した基準球X軸座標
値Mx、基準球Y軸座標値My及び基準球Z軸座標値M
zを用いて次の式から算出される。 Dx=Mx−Xd ……(8) Dy=My−Yd ……(9) Dz=Mz−Zd ……(10)
【0016】図6に示す第2の方法では、Zスピンドル
16下端にプローブ取付部45が固着されている。プロ
ーブ取付部45は先端に基準穴45aが形成されている
ところが前述した第1の方法のプローブ取付部17と異
なるが、第1の方法と同様に、プローブ取付部45の下
面の中央が補正基準点45bになっている。基準ゲージ
20は第1の方法と同じである。ただし、図6は図5と
同様に簡易的にXZ2次元で表しており、紙面と直角方
向がY軸方向となる。したがって、以下に記述するY軸
方向の値についても図示を省略している。
【0017】この状態から、まず、プローブ取付部45
の基準穴45aを基準球22に当接し、そのときの補正
基準点X軸座標値Xe、補正基準点Y軸座標値Ye及び
補正基準点Z軸座標値Zeを求める(図6の左側)。基
準穴45aを基準球22に当接したときプローブ取付部
45の下面と基準球22の中心22aとの距離Qは既知
であるので、この結果、基準球X軸座標値Nx、基準球
Y軸座標値Ny及び基準球Z軸座標値Nzは次の式から
算出される。 Nx=Xe ……(11) Ny=Ye ……(12) Nz=Ze+Q ……(13)
【0018】この後、ワーク測定に使用するプローブ1
8を取り付けて基準球22を4点以上測定し、プローブ
原点位置における補正基準点X軸座標値Xf、補正基準
点Y軸座標値Yf及び補正基準点Z軸座標値Zfを求め
る(図6の右側)。
【0019】この結果、補正基準点45bに対するプロ
ーブ18の測定子先端球の中心18aの位置ベクトルの
X軸方向成分Ex、Y軸方向成分Ey及びZ軸方向成分
Ezは、先ほど算出した基準球X軸座標値Nx、基準球
Y軸座標値Ny及び基準球Z軸座標値Nzを用いて次の
式から算出される。 Ex=Nx−Xf ……(14) Ey=Ny−Yf ……(15) Ez=Nz−Zf ……(16)
【0020】また、これらの方法の他に、作業者がプロ
ーブ位置ベクトルを個別に測定して外部入力部から入力
する方法もある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1及
び第2の方法では、絶対原点19から基準球22の中心
22aまでの距離(基準球座標値)を算出する必要があ
り、これを記憶するデータ処理装置の電源を入れ直すた
びに設定しなければならない。この場合、第1の方法で
は、取付面から測定子先端球の中心41aまでの長さP
が既知のプローブ41をこの目的のために用意する必要
がある。
【0022】また、第2の方法では、プローブ18を取
り外す必要があるため、データ処理装置の電源を入れ直
すたびにプローブ取付姿勢が変化するおそれがある。
【0023】さらに、作業者が外部入力部から入力する
方法では、プローブ位置ベクトルを測定することが容易
でないとともに、入力ミスを起こしやすいという問題が
ある。特に、3軸方向やその+−符号を間違えると、補
正することによってワークの測定値がかえって悪化して
しまうことになる。いずれの方法でも、プローブ交換や
数値入力等の手動作業が必要であり、作業者の介在を要
するため、時間がかかるという問題がある。
【0024】本発明はこのような事情を鑑みてなされた
もので、三次元座標測定機の運動精度の回転角度誤差補
正において、プローブ交換等が不要で、プローブ位置ベ
クトルを容易に短時間で求めることができるプローブ位
置ベクトル算出装置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、三次元座標測定機の回転角度誤差補正に
おけるプローブ位置ベクトル算出装置を次のように構成
する。 (イ)互いに直交する3軸方向にプローブ18を移動自
在に支持してワークの形状寸法を測定するとともに、3
軸方向の回転角度誤差補正機能を有し、さらに、座標値
の絶対原点19を備えた三次元座標測定機10のテーブ
ル12に、絶対原点19からの座標値が既知のメネジ1
2aを設ける。 (ロ)取付台21に基準球22を固着するとともに、基
準球22のほぼ真下にテーブル12への取付ネジを設け
た基準ゲージ20を、テーブル12上面でメネジ12a
に固定する。取付台21のテーブル取付面から基準球2
2の中心22aの高さ(以下、単に「基準球中心高さ」
という)Hは既知である。 (ハ)三次元座標測定機10のプローブ取付部17にワ
ーク測定に使用するプローブ18を取り付ける。プロー
ブ18の測定子の先端は球形である。 (ニ)データ処理装置で、 絶対原点19からのメネジ12aの座標値 絶対原点19からのテーブル12上面の座標値 基準球中心高さH を記憶するとともに、これらの値とプローブ18で基準
球22を4点以上測定したときの測定値から、プローブ
取付部17の補正基準点17aに対するプローブ18の
測定子先端球の中心の位置ベクトルを算出する。
【0026】
【作用】本発明によれば、基準ゲージ20を取り付ける
テーブル12上面とメネジ12aの位置が特定され、基
準球22のほぼ真下にテーブル12への取付ネジが設け
られているとともに、基準球中心高さHが既知であるの
で、基準ゲージ20をテーブル12上面でメネジ12a
の位置に取り付けると、基準球22の中心22aの絶対
原点19からの座標値が特定される。したがって、これ
らの値をデータ処理装置に記憶しておけば、ワーク測定
に使用するプローブ18で基準球22を4点以上測定す
るだけで、プローブ18のプローブ位置ベクトルを算出
することができる。
【0027】
【実施例】図1に本発明に係るプローブ位置ベクトル算
出方法の実施例の説明図を示す。図1は従来の技術で説
明した例と同様に簡易的にXZ2次元で表しており、紙
面と直角方向がY軸方向となる。したがって、以下に記
述するY軸方向の値についても図示を省略している。図
1において、従来の技術で説明した第1の方法と同様
に、Zスピンドル16下端にプローブ取付部17が固着
され、プローブ取付部17の下面の中央が補正基準点1
7aになっている。
【0028】また、略コの字形の取付台21の上部に基
準球22が固着されて構成された基準ゲージ20が、ボ
ルト23でテーブル12に固定されているが、ボルト2
3を通す取付台21の下面の取付穴21aは、基準球2
2のほぼ真下に位置している。基準球中心高さHは既知
である。
【0029】さらに、基準ゲージ20を固定するテーブ
ル12のメネジ12aはワークを固定する他のメネジの
中から特定してあり、三次元座標測定機10の絶対原点
19からのメネジ12aの座標値(XY軸方向)及びテ
ーブル12の上面の座標値(Z軸方向)があらかじめデ
ータ処理装置(図示省略)に記憶されている。したがっ
て、この状態から、すぐにワーク測定に使用するプロー
ブを取り付け基準球22を4点以上測定することによっ
て、プローブ位置ベクトルが算出できる。
【0030】すなわち、図1において、絶対原点19か
らのメネジ12aのX軸座標値(以下、単に「メネジX
軸座標値」という)をLx、Y軸座標値(以下、単に
「メネジY軸座標値」という)をLy、Z軸座標値(以
下、単に「テーブルZ軸座標値」という)をLz、プロ
ーブ原点位置における補正基準点X軸座標値をXa、補
正基準点Y軸座標値をYa及び補正基準点Z軸座標値を
Zaとすると、補正基準点17aに対するプローブ18
の測定子先端球の中心18aの位置ベクトルのX軸方向
成分Ax、Y軸方向成分Ay及びZ軸方向成分Azは、
次の式から算出される。 Ax=Lx−Xa ……(17) Ay=Ly−Ya ……(18) Az=Lz−Za−H……(19)
【0031】この場合、基準ゲージ20の取付穴21a
が基準球22のほぼ真下にあるので、基準ゲージ20を
どのような方向に向けてもテーブル12の特定のメネジ
12aに対して、基準球22の位置が特定される。
【0032】したがって、基準ゲージ20の代わりに、
図2に示すように軸状の取付台26に基準球22が固着
され、取付台26に形成されたネジ26aでテーブル1
2に固定する基準ゲージ25としてもよい。また、テー
ブル12の特定のメネジ12aに対して、基準球22の
位置が特定される形状であれば他の基準ゲージでもよい
し、別に位置決め治具を併用して特定する形式の基準ゲ
ージでも、本発明は適用できる。
【0033】なお、一般的に回転角度誤差は微小である
から基準球22の中心22aの座標値の精度は数mm程
度で充分であるので、取付穴21aとメネジ12aの隙
間は普通許容差でよい。同様に、メネジX軸座標値L
x、メネジY軸座標値Ly及びテーブルZ軸座標値Lz
をデータ処理装置に入力する場合は、正確に測定する必
要がなく、三次元座標測定機10の設計値で十分であ
る。
【0034】なお、実施例ではブリッジ移動形でモータ
駆動の三次元座標測定機10について説明したが、絶対
原点19を備えていれば、他の構造形式の三次元座標測
定機でも、手動駆動式の三次元座標測定機についても本
発明は適用できる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る三次元
座標測定機の回転角度誤差補正におけるプローブ位置ベ
クトル算出装置によれば、基準ゲージ20を取り付ける
テーブル12上面とメネジ12aの位置が特定され、基
準球22のほぼ真下にテーブル12への取付ネジが設け
られているとともに、基準球中心高さHが既知であるの
で、基準ゲージ20をテーブル12上面でメネジ12a
の位置に取り付けると、絶対原点19からの基準球22
の中心22aの座標値が特定される。これによって、こ
れらの値をデータ処理装置に記憶しておくことによっ
て、ワーク測定に使用するプローブ18で基準球22を
4点以上測定するだけで、プローブ18のプローブ位置
ベクトルを算出することができる。
【0036】したがって、プローブ位置ベクトルが既知
のプローブで基準球22を測定したり、プローブを取り
外してプローブ取付部45を基準球22に当接して、絶
対原点19からの基準球22の中心22aの座標値を求
める必要がなく、プローブ位置ベクトルを容易に短時間
で求めることができるプローブ位置ベクトル算出装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプローブ位置ベクトル算出方法の
実施例の説明図
【図2】本発明に係る別の基準ゲージの図
【図3】三次元座標測定機の一例の斜視図
【図4】回転角度誤差補正を説明する図
【図5】従来のプローブ位置ベクトル算出の第1の方法
の説明図
【図6】従来のプローブ位置ベクトル算出の第2の方法
の説明図
【符号の説明】
12……テーブル 12a…メネジ 16……Zスピンドル 17……プローブ取付部 17a…補正基準点 18……プローブ 18a…測定子先端球の中心 19……絶対原点 20……基準ゲージ 21……取付台 21a…取付穴 22……基準球 22a…基準球の中心 23……ボルト Lx……メネジX軸座標値 Lz……テーブルZ軸座標値 H………基準球中心高さ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに直交する3軸方向にプローブを移動
    自在に支持してワークの形状寸法を測定するとともに、
    3軸方向の回転角度誤差補正機能を有し、さらに、座標
    値の絶対原点を備えた三次元座標測定機と、 前記三次元座標測定機のテーブルに設けられ、前記絶対
    原点からの座標値が既知のメネジと、 取付台に基準球が固着されて構成され、該取付台の前記
    テーブル取付面からの該基準球の中心高さが既知である
    とともに、該取付台の前記テーブルへの取付ネジが該基
    準球のほぼ真下に設けられ、前記テーブル上面で前記メ
    ネジに固定された基準ゲージと、 前記三次元座標測定機のプローブ取付部に取り付けら
    れ、先端が球形の測定子を有し、ワーク測定に使用する
    前記プローブと、 前記絶対原点からの前記メネジの座標値及び前記絶対原
    点からの前記テーブル上面の座標値並びに前記テーブル
    上面からの前記基準球の中心高さを記憶するとととも
    に、これらの値と前記プローブで前記基準球を少なくと
    も4点測定したときの測定値から、前記プローブ取付部
    の補正基準点に対する前記測定子の先端球の中心の位置
    ベクトルを算出するデータ処理装置と、 から構成されたことを特徴とする三次元座標測定機の回
    転角度誤差補正におけるプローブ位置ベクトル算出装
    置。
JP4236395A 1995-02-07 1995-02-07 三次元座標測定機の回転角度誤差補正におけるプローブ位置ベクトル算出装置 Pending JPH08210837A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4236395A JPH08210837A (ja) 1995-02-07 1995-02-07 三次元座標測定機の回転角度誤差補正におけるプローブ位置ベクトル算出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4236395A JPH08210837A (ja) 1995-02-07 1995-02-07 三次元座標測定機の回転角度誤差補正におけるプローブ位置ベクトル算出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08210837A true JPH08210837A (ja) 1996-08-20

Family

ID=12633962

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4236395A Pending JPH08210837A (ja) 1995-02-07 1995-02-07 三次元座標測定機の回転角度誤差補正におけるプローブ位置ベクトル算出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08210837A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100451847B1 (ko) * 2002-07-13 2004-10-08 현대모비스 주식회사 3차원 측정기용 위치보정장치
CN100453970C (zh) * 2003-11-13 2009-01-21 瑞尼斯豪公司 对具有铰接探头的坐标测量仪进行误差补偿的方法
JP2013221820A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Tokyo Seimitsu Co Ltd 三次元座標測定機
JP2015092172A (ja) * 2014-12-16 2015-05-14 株式会社東京精密 三次元座標測定機
JP2015163886A (ja) * 2015-04-06 2015-09-10 株式会社東京精密 三次元座標測定機
CN110530314A (zh) * 2019-08-22 2019-12-03 成都飞机工业(集团)有限责任公司 一种坐标测量机测量精度快速检测方法
CN112025412A (zh) * 2020-07-31 2020-12-04 格致汽车科技股份有限公司 一种大型龙门3+2轴数控机床快速确定和校正方法
CN114136212A (zh) * 2021-11-30 2022-03-04 问好 三坐标测量机的点激光测头出光方向标定方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100451847B1 (ko) * 2002-07-13 2004-10-08 현대모비스 주식회사 3차원 측정기용 위치보정장치
CN100453970C (zh) * 2003-11-13 2009-01-21 瑞尼斯豪公司 对具有铰接探头的坐标测量仪进行误差补偿的方法
JP2013221820A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Tokyo Seimitsu Co Ltd 三次元座標測定機
JP2015092172A (ja) * 2014-12-16 2015-05-14 株式会社東京精密 三次元座標測定機
JP2015163886A (ja) * 2015-04-06 2015-09-10 株式会社東京精密 三次元座標測定機
CN110530314A (zh) * 2019-08-22 2019-12-03 成都飞机工业(集团)有限责任公司 一种坐标测量机测量精度快速检测方法
CN112025412A (zh) * 2020-07-31 2020-12-04 格致汽车科技股份有限公司 一种大型龙门3+2轴数控机床快速确定和校正方法
CN112025412B (zh) * 2020-07-31 2021-07-13 格致汽车科技股份有限公司 一种大型龙门3+2轴数控机床快速确定和校正方法
CN114136212A (zh) * 2021-11-30 2022-03-04 问好 三坐标测量机的点激光测头出光方向标定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10145682B2 (en) Reduction of errors of a rotating device used during the determination of coordinates of a workpiece or during the machining of a workpiece
CA2807204C (en) Device for error correction for cnc machines
JP6599832B2 (ja) 工作機械及びワーク平面加工方法
US20030069709A1 (en) Method for calibrating scanning probe and computer-readable medium therefor
JP6570957B2 (ja) 機械構造体の幾何誤差同定方法と当該幾何誤差同定方法を使用した数値制御方法、数値制御装置及びマシニングセンタ
JP5968749B2 (ja) 幾何誤差同定方法と当該幾何誤差同定方法を使用した数値制御方法、数値制御装置及びマシニングセンタ
JP5355037B2 (ja) 精度測定方法及び数値制御工作機械の誤差補正方法並びに誤差補正機能を有した数値制御工作機械
CN112008496A (zh) 机床对象物的位置计测方法及位置计测***
JPH08210837A (ja) 三次元座標測定機の回転角度誤差補正におけるプローブ位置ベクトル算出装置
JP2831610B2 (ja) 測定装置
JP2904248B2 (ja) 座標測定機用ロータリテーブルの校正方法
JP2755346B2 (ja) 自動工作機械の運動精度測定方法及びその装置
JP5297749B2 (ja) 自動寸法測定装置
JP3880030B2 (ja) V溝形状測定方法及び装置
JP6425009B2 (ja) 三次元測定機、及びこれを用いた形状測定方法
JP2858926B2 (ja) 機械の静的精度計測用のマスター計測装置
JP2002001568A (ja) Nc制御3次元レーザ加工機におけるレーザ加工ヘッドのパラメータ設定方法およびnc制御3次元レーザ加工機
JPH11320266A (ja) ワイヤ放電加工方法および装置
JP2005121556A (ja) ワーク曲面の測定方法とそのプログラムおよび媒体
JPH06201303A (ja) 三次元測定器
CN115516389A (zh) 加工方法
JP2004108787A (ja) 真円度測定機
JP2758810B2 (ja) 形状測定方法
JPS58206316A (ja) 放電加工装置
JPH1123256A (ja) 真円度測定機