JPH08210409A - 防振支持装置 - Google Patents

防振支持装置

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Publication number
JPH08210409A
JPH08210409A JP3616295A JP3616295A JPH08210409A JP H08210409 A JPH08210409 A JP H08210409A JP 3616295 A JP3616295 A JP 3616295A JP 3616295 A JP3616295 A JP 3616295A JP H08210409 A JPH08210409 A JP H08210409A
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JP
Japan
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rubber layer
support device
collar
bush
collar portion
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Application number
JP3616295A
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English (en)
Inventor
Ryoji Kanda
良二 神田
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/40Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
    • B60G2204/41Elastic mounts, e.g. bushings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2206/00Indexing codes related to the manufacturing of suspensions: constructional features, the materials used, procedures or tools
    • B60G2206/01Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
    • B60G2206/10Constructional features of arms
    • B60G2206/11Constructional features of arms the arm being a radius or track or torque or steering rod or stabiliser end link

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 強度が高く耐久性に優れたサスペンション用
リンク装置を提供する。 【構成】 リンク装置10は、アーム部12と、その両
端に取り付けられたカラー部13を有する金属製のリン
ク部材11を設けている。カラー部13の中心位置に
は、内筒接着ブッシュ14が同軸的に配置されている。
内筒接着ブッシュ14は、中心に内筒金具15を設けて
おり、その外周面上には円筒形状にゴム層16が同軸的
に設けられている。ゴム層16は、上下両端部位置には
フランジ状の止め部16aを備え、上下中間位置にはリ
ング形状の凹部16bを設けている。カラー部13と内
筒接着ブッシュ14との間及びカラー部13の外周面上
の所定高さの空間部分には、樹脂層17が装填されて、
カラー部13と内筒接着ブッシュ14が連結固定されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防振支持装置に係り、
特に自動車のサスペンション機構の防振支持に適した防
振支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のサスペンション機構に用いられ
る防振支持装置は、車に加えられる衝撃に対する応答性
を高めて車の操縦安定性と乗り心地を良くするために、
軸直角方向のバネ定数を硬くし及びねじりバネ定数を柔
らかくくすると共にねじり角とねじりモーメントの関係
におけるヒステリシスを小さくすることが要求されてい
る。また、この防振支持装置は、エンジンマウント支持
用等の防振支持装置と異なり大きな負荷が加えられるた
め、軸直角方向の耐久性を高める必要がある。
【0003】従来、この種の防振支持装置としては、例
えば実開昭63ー169323号公報に示すように(図
10参照)、外周面に接着処理の施された内筒金具1と
その周囲に加硫成形により形成された筒形状で外周面に
凹部2aを有するゴム層2とからなる内筒接着ブッシュ
3と、内筒接着ブッシュ3の外周面に樹脂により被覆さ
れた筒状のカラー部4と、カラー部4を連結する樹脂製
のロッド部5とを設けたものが知られていた。これによ
り、防振支持装置を安価に提供すると共にその軽量化と
耐腐食性の向上を図っていた。また、ゴム層が内筒金具
及びカラー部に接着され、かつ、ゴム層外周面に設けた
凹部又は凸部によりゴム層と樹脂層との接合強度が高め
られたことにより、防振支持装置の軸直角方向のバネ定
数、ねじりバネ定数及びねじり角とねじりモーメントの
ヒステリシス等の特性の向上が図られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記防振支持
装置は、カラー部及びロッドが樹脂製であるため、強度
及び水や熱による樹脂の劣化等で問題になり、特に大き
な負荷の加わるサスペンション機構の防振支持に用いる
のには強度面で問題がある。これに対し強度特性の優れ
た防振支持装置としては、内筒金具と外筒金具とその両
者間に充填されて内筒金具の外周面と外筒金具の内表面
に接着されたゴム層とを設けてなるいわゆる内外筒接着
型ブッシュを用い、これを縮径させてリンク部材のカラ
ー部に圧入させた内外筒接着タイプの防振支持装置が知
られている。しかし、この防振支持装置は、製造工程が
複雑であり、また外筒金具を必要とするため非常に高価
であるという問題がある。また、強度特性の優れた他の
防振支持装置としては、内筒金具にゴムを接着させたゴ
ムブッシュをカラー部に圧入させたいわゆる圧入タイプ
の防振支持装置や、内筒金具にゴムを接着させたゴムブ
ッシュを筒状半割カラー部で挟み込んでゴム層を圧縮縮
径させつつ固定させるいわゆる挟み込みタイプの防振支
持装置が知られている。しかし、このタイプの防振支持
装置は、ゴムの圧縮率が高くなるため、軸直角方向のバ
ネ定数、ねじりバネ定数及びヒステリシス等の特性及び
軸直角方向の耐久性が劣るという問題がある。本発明
は、上記した問題を解決しようとするもので、負荷に対
する強度が高く、軸直角方向のバネ定数等の特性及び耐
久性に優れかつ安価な防振支持装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、上記請求項1に係る発明の構成上の特徴は、長尺状
のアーム部と、アーム部の少なくとも一端に固定された
筒形状のカラー部とにより構成されてなる金属製のリン
ク部材と、カラー部の略中心位置に同軸的に配設され相
手部材が挿着される内筒金具と、外周面に接着処理の施
された内筒金具の周囲に加硫成形により形成された筒形
状でかつ外周面に少なくとも1つの凹部を設けたゴム層
と、カラー部とゴム層との間及びカラー部の外壁面から
所定高さの空間部分に一体に装填された樹脂層とを設け
たことにある。
【0006】また、上記請求項2に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項1に記載の防振支持装置において、
凹部がゴム層の周方向に沿ったリング形状であることに
ある。
【0007】また、上記請求項3に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項1に記載の防振支持装置において、
凹部が、所定長さであってゴム層の周方向に沿って複数
個設けられた溝部であることにある。
【0008】また、上記請求項4に係る発明の構成上の
特徴は、長尺状のアーム部と、アーム部の少なくとも一
端に固定された筒形状のカラー部とにより構成されてな
る金属製のリンク部材と、カラー部の略中心位置に同軸
的に配設され相手部材が挿着される内筒金具と、外周面
に接着処理の施された内筒金具の周囲に加硫成形により
形成された筒形状でかつ少なくとも1つの貫通孔を設け
たゴム層と、カラー部とゴム層との間、貫通孔内及びカ
ラー部の外壁面から所定高さの空間部分に一体に装填さ
れた樹脂層とを設けたことにある。
【0009】また、上記請求項5に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項4に記載の防振支持装置において、
ゴム層の外周面の少なくとも一部に膨出部を設けると共
に膨出部に貫通孔を設けたことにある。
【0010】
【発明の作用・効果】上記のように構成した請求項1に
係る発明においては、アーム部とカラー部が金属製であ
るため、防振支持装置のリンク部材自体の強度は確実な
ものとなっている。また、カラー部の金属部分全体が樹
脂層で被覆されて互いの接合強度が確保されており、ま
た樹脂層とゴム層とは、ゴム層に凹部を設けたことによ
り、非接着状態下での接合であっても十分な接合強度が
確保されている。加えて、ゴム層の外周面への樹脂層成
形時の装填圧力を調整してゴム層の径方向の圧縮率を適
度に抑えることが可能となることから、防振支持装置は
良好な軸直角方向のバネ定数、ねじりバネ定数及びヒス
テリシス等の特性及び軸直角方向の耐久性を備えたもの
とすることができる。
【0011】その結果、上記防振支持装置は、強度が高
く、軸直角方向のバネ定数等の特性も良好であり、大き
な負荷の加えられる自動車のサスペンション機構の防振
支持用として好適であり、これを用いた自動車の操縦性
および乗り心地を良好にすることができる。しかも、こ
の防振支持装置は、ゴム層に接着処理を必要としないの
で、製造工程が簡単になり製造コストを削減することが
できると共に、外筒金具を必要としないので、材料コス
トを削減することができる。
【0012】また、上記のように構成した請求項2に係
る発明においては、上記請求項1に記載の発明の効果に
加え、ゴム層と樹脂層との接合が確実に得られる。
【0013】また、上記のように構成した請求項3に係
る発明においては、上記請求項1に記載の発明の効果に
加え、ゴム層と樹脂層との接合がより確実に得られる。
【0014】また、上記のように構成した請求項4に係
る発明においては、ゴム層に設けた貫通孔を通して両側
樹脂層が連結されることにより、上記請求項1〜請求項
3に係る発明に較べてゴム層と樹脂層との接合強度がさ
らに高められる。その結果、防振支持装置の軸直角方向
のバネ定数、ねじりバネ定数及びヒステリシス特性が高
められ、内外筒接着タイプの防振支持装置と同程度の良
好な値にすることができる等、上記請求項1〜請求項4
に係る発明よりさらに優れた効果を安価に得ることがで
きる。
【0015】また、上記のように構成した請求項5に係
る発明においては、請求項4に係る発明の効果である樹
脂層とゴム層との接合強度がより確実に高められ、防振
支持装置の特性及び耐久性をさらに改善することができ
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
すると、図1は、第1実施例に係る自動車のサスペンシ
ョン用のリンク装置10の左部分を縦断面図び平面断面
図により概略的に示したものである。リンク装置10
は、鉄製のリンク部材11を設けている。リンク部材1
1は、図2に示すように、丸棒形状のアーム部12と、
その両端に溶接により一体で取り付けられた円筒形の一
対のカラー部13(右側部分は図示省略する)を設けて
いる。
【0017】リンク部材11のカラー部13の中心位置
には、図1に示すように、内筒接着ブッシュ14が同軸
的に配置されている。内筒接着ブッシュ14は、図2
(b)に示すように、中心に外周面に接着処理が施され
た鉄製の内筒金具15を設けており、内筒金具15の外
周面上には円筒形状にゴム層16が同軸的に設けられて
いる。ゴム層16には、軸方向両端部にフランジ状の止
め部16aを設け、上下中間位置にはリング形状の凹部
16bを設けている。ゴム層16の成形は、成形金型
(図示しない)に内筒金具15をセットし、ゴムを注入
し加硫接着することにより行われる。なお、凹部の数は
1個に限らず複数個でもよく、また凹部は水平でなく傾
斜していてもよい。
【0018】そして、リンク部材11のカラー部13と
内筒接着ブッシュ14との間及びカラー部13の外周面
上の所定高さの空間部分には、樹脂層17がカラー部1
3を囲繞するように設けられている。樹脂層17の成形
は、成形金型(図示しない)にリンク部材11及び内筒
接着ブッシュ14をセットし、樹脂を注入することによ
り行われる。なお、内筒接着ブッシュ14のゴム層16
及びカラー部13の表面には接着処理を施さずに、単に
樹脂を上記空間部分に装填するだけの成形とされてい
る。
【0019】以上に説明したように、上記リンク装置1
0においては、アーム部12と、カラー部13が金属製
であるため、リンク装置の強度が大幅に高められる。ま
た、カラー部13全体が樹脂層17で被覆されて接合強
度が確保されており、また樹脂層17とゴム層16と
は、ゴム層16に接着処理が施されていないが、フラン
ジ状の両止め部16a,16a間の内側凹所に加えて凹
部16bを設けていることにより、これらの凹凸係合と
樹脂の注入圧によるゴム層16への予圧縮とが相俟って
十分な接合強度が確保されている。加えて、ゴム層16
への樹脂層17の注入成形圧力を調整することによっ
て、ゴム層16に対する径方向の圧縮率を数%〜10%
程度に抑えることが可能なことから、リンク装置10は
良好な軸直角方向のバネ定数、ねじりバネ定数及びヒス
テリシス等の特性及び軸直角方向の耐久性を備えたもの
とすることができる。そのため、リンク装置10は、強
度が高く、軸直角方向のバネ定数等の特性も良好であ
り、大きな負荷の加えられる自動車のサスペンション機
構の防振支持用として好適であり、これを用いた自動車
の操縦性および乗り心地を良好にすることができる。さ
らに、このリンク装置10は、ゴム層16及びカラー部
13に接着処理を施さずに樹脂層17を成形しているの
で、製造工程が簡単になり製造コストを削減することが
できると共に、外筒金具を必要としないので、材料コス
トを削減することができる。
【0020】つぎに、上記第1実施例の変形例1につい
て図面を用いて説明すると、図3は、変形例に係るサス
ペンション用のリンク装置20の左部分を縦断面図及び
平面断面図により概略的に示したものである。リンク装
置20は、リンク部材21を鉄板に切断加工及びプレス
加工を施すことにより、アーム部22とカラー部23と
を一体形成したものである。そのため、リンク部材21
が上記第1実施例のリンク部材11より安価に提供され
る。その他、内筒接着ブッシュ14及び樹脂層17につ
いては上記第1実施例と同様である。従って、上記リン
ク装置20は、リンク装置10より安価に提供されると
共にリンク装置10と同様の効果が得られる。
【0021】つぎに、第2実施例について図面を用いて
説明すると、図4は、第2実施例に係るサスペンション
用のリンク装置30の左部分を縦断面図及び平面断面図
により概略的に示したものである。リンク装置30は、
上記第1実施例と同一のリンク部材11を設けている。
リンク部材11のカラー部13の中心位置には、図4に
示すように、内筒接着ブッシュ31が同軸的に配置され
ている。内筒接着ブッシュ31は、図5に示すように、
中心に上記第1実施例と同様の鉄製の内筒金具15を設
けており、内筒金具15の外周面上には円筒形状にゴム
層32が同軸的に設けられている。ゴム層32は、円筒
部32aの軸方向両端部にフランジ状の止め部32bを
設けている。円筒部32aには軸方向に延びた略V字形
状の溝部32cが、周方向に連続して設けられ、外周が
波形状の凹凸にされている。ゴム層32の成形は、上記
第1実施例と同様である。なお、溝部32cは軸方向に
限らず軸方向に対して傾斜したものであってもよい。
【0022】そして、リンク部材11のカラー部13と
内筒接着ブッシュ31との間及びカラー部13の外周面
上の一定高さの空間部分には、樹脂層33が設けられて
いる。樹脂層33の成形も、上記第1実施例と同様であ
る。以上に説明したように、上記リンク装置30におい
ては、樹脂層33とゴム層32とは、ゴム層32に接着
処理が施されていないが周壁に沿って連続的に溝部32
cを設けたことにより、両者間の接合強度が確保されて
いる。そのため、リンク装置30は、上記第1実施例に
係るリンク装置10と同様の効果を得ることができる。
【0023】つぎに、第3実施例について図面を用いて
説明すると、図6は、第3実施例に係るサスペンション
用のリンク装置40の左部分を縦断面図及び平面断面図
により概略的に示したものである。リンク装置40は、
上記第1実施例と同一のリンク部材11を設けている。
リンク部材11のカラー部13の中心位置には、図6に
示すように、内筒接着ブッシュ41が同軸的に配置され
ている。内筒接着ブッシュ41は、図6及び図7に示す
ように、中心に上記第1実施例と同様の鉄製の内筒金具
15を設けており、内筒金具15の外周面上には円筒形
状にゴム層42が同軸的に設けられている。ゴム層42
は、円筒部42aの軸方向両端部にフランジ状の止め部
42bを設けている。また、円筒部42aの軸方向中間
の径方向の対称位置には、一対の貫通孔42cが円筒部
42aを軸線方向に垂直に貫通して設けられている。た
だし、貫通孔の位置、個数はこれに限るものでなく、ま
た貫通孔は水平方向ではなく傾斜していてもよい。ゴム
層42の成形は、上記第1実施例と同様である。
【0024】そして、リンク部材11のカラー部13と
内筒接着ブッシュ41との間及びカラー部13の外周面
上の一定高さの空間部分には、樹脂層43が設けられ、
貫通孔42b内には、樹脂層44が設けられている。樹
脂層43,44の成形も、上記第1実施例と同様であ
る。以上に説明したように、上記リンク装置40におい
ては、樹脂層43とゴム層42とは、ゴム層42に接着
処理が施されていないが貫通孔42c内に設けた樹脂層
44を介して連結されていることにより、上記第1及び
第2実施例に較べてゴム層42と樹脂層44との接合強
度がさらに高められる。そのため、リンク装置40は、
軸直角方向のバネ定数、ねじりバネ定数及びヒステリシ
ス特性がさらに高められ、上記第1及び第2実施例に係
るリンク装置10よりさらに優れた効果を安価に得るこ
とができる。
【0025】つぎに、第4実施例について図面を用いて
説明すると、図8は、第4実施例に係るサスペンション
用のリンク装置50の左部分を縦断面図及び平面断面図
により概略的に示したものである。リンク装置50は、
上記第1実施例と同一のリンク部材11を設けている。
リンク部材11のカラー部13の中心位置には、図8に
示すように、内筒接着ブッシュ51が同軸的に配置され
ている。内筒接着ブッシュ51は、図8及び図9に示す
ように、中心に上記第1実施例と同様の鉄製の内筒金具
15を設けており、内筒金具15の外周面上には円筒形
状にゴム層52が同軸的に設けられている。ゴム層52
は、円筒形の本体52aとその上下中間部にゴム層52
の約1/3高さのリング形状の突出部52bとを設けて
いる。そして、突出部52bの本体52a周壁の近傍に
は、周方向に等間隔で上下に貫通する16個の貫通孔5
2cが設けられている。ただし、貫通孔の位置、個数は
これに限るものでなく、また軸方向ではなく傾斜してい
てもよい。ゴム層52の成形は、上記第1実施例と同様
である。
【0026】そして、リンク部材11のカラー部13と
内筒接着ブッシュ51との間及びカラー部13の外周面
上の所定高さの空間部分には、樹脂層53が設けられ、
貫通孔52c内には、樹脂層54が設けられている。樹
脂層53,54の成形も、上記第1実施例と同様であ
る。以上に説明したように、上記リンク装置50におい
ては、樹脂層53とゴム層52とは、ゴム層52に接着
処理が施されていないが突出部52bの周囲における凹
凸係合と貫通孔52c内に設けた樹脂層54を介して連
結されていることにより、上記第1及び第2実施例に較
べてゴム層と樹脂層との接合強度がさらに高められる。
そのため、リンク装置50は、軸直角方向のバネ定数、
ねじりバネ定数及びヒステリシス特性がさらに高めら
れ、上記第1及び第2実施例に係るリンク装置10より
さらに優れた効果を安価に得ることができる。
【0027】なお、上記各実施例において、カラー部に
複数の透孔を設けてもよく、これにより、カラー部と樹
脂層の接合強度がさらに高められる。また、上記各実施
例に示したリンク装置の各部分の形状等については、上
記構成のものに限らず、用途等に応じて適宜変更するこ
とができる。さらに、本発明に係るリンク装置は、上記
実施例に示したように、自動車のサスペンション機構に
対する防振支持用として最も適しているが、これ以外の
エンジンマウント等の防振支持に用いることも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るサスペンション用リ
ンク装置の一部を概略的に示す縦断面図及び1B−1B
線方向の平面断面図である。
【図2】同リンク装置のリンク部材の一部を示す斜視図
及び内筒接着ブッシュを概略的に示す正面図である。
【図3】第1実施例の変形例1に係るリンク装置の一部
を概略的に示す縦断面図及び3B−3B線方向の平面断
面図である。
【図4】第2実施例に係るサスペンション用リンク装置
の一部を概略的に示す4A−4A線方向の縦断面図及び
4B−4B線方向の平面断面図である。
【図5】同リンク装置の内筒接着ブッシュを概略的に示
す正面図である。
【図6】第3実施例に係るサスペンション用リンク装置
の一部を概略的に示す6A−6A線方向の縦断面図及び
6B−6B線方向の平面断面図である。
【図7】同リンク装置の内筒接着ブッシュを概略的に示
す正面図である。
【図8】第4実施例に係るサスペンション用リンク装置
の一部を概略的に示す8A−8A線方向の縦断面図及び
8B−8B線方向の平面断面図である。
【図9】同リンク装置の内筒接着ブッシュを概略的に示
す正面図である。
【図10】従来例に係るリンク装置の一部を概略的に示
す平面図及び縦断面図である。
【符号の説明】
10…リンク装置、11…リンク部材、12…アーム
部、13…カラー部、13a…貫通孔、14…内筒接着
ブッシュ、15…内筒金具、16…ゴム層、16a…止
め部、16b…凹部、17…樹脂層、18…外側ゴム
層、20…リンク装置、21…リンク部材、22…アー
ム部、23…カラー部、30…リンク装置、31…内筒
接着ブッシュ、32…ゴム層、32a…円筒部、32b
…止め部、32c…溝部、33…樹脂層、40…リンク
装置、41…内筒接着ブッシュ、42…ゴム層、42a
…円筒部、42b…止め部、42c…貫通孔、43,4
4…樹脂層、50…リンク装置、51…内筒接着ブッシ
ュ、52…ゴム層、52a…本体、52b…突出部、5
2c…貫通孔、53,54…樹脂層。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状のアーム部と、同アーム部の少な
    くとも一端に固定された筒形状のカラー部とにより構成
    されてなる金属製のリンク部材と、 前記カラー部の略中心位置に同軸的に配設され相手部材
    が挿着される内筒金具と、 外周面に接着処理の施された前記内筒金具の周囲に加硫
    成形により形成された筒形状でかつ外周面に少なくとも
    1つの凹部を設けたゴム層と、 前記カラー部と前記ゴム層との間及び同カラー部の外壁
    面から所定高さの空間部分に一体に装填された樹脂層と
    を設けたことを特徴とする防振支持装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の防振支持装置にお
    いて、 前記凹部がゴム層の周方向に沿ったリング形状であるこ
    とを特徴とする防振支持装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載の防振支持装置にお
    いて、 前記凹部が、所定長さであって前記ゴム層の周方向に沿
    って複数個設けられた溝部であることを特徴とする防振
    支持装置。
  4. 【請求項4】 長尺状のアーム部と、同アーム部の少な
    くとも一端に固定された筒形状のカラー部とにより構成
    されてなる金属製のリンク部材と、 前記カラー部の略中心位置に同軸的に配設され相手部材
    が挿着される内筒金具と、 外周面に接着処理の施された前記内筒金具の周囲に加硫
    成形により形成された筒形状でかつ少なくとも1つの貫
    通孔を設けたゴム層と、 前記カラー部と前記ゴム層との間、前記貫通孔内及び同
    カラー部の外壁面から所定高さの空間部分に一体に装填
    された樹脂層とを設けたことを特徴とする防振支持装
    置。
  5. 【請求項5】 前記請求項4に記載の防振支持装置にお
    いて、 前記ゴム層の外周面の少なくとも一部に膨出部を設ける
    と共に同膨出部に前記貫通孔を設けたことを特徴とする
    防振支持装置。
JP3616295A 1995-01-31 1995-01-31 防振支持装置 Pending JPH08210409A (ja)

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