JPH08209501A - 織機における経糸検査装置 - Google Patents

織機における経糸検査装置

Info

Publication number
JPH08209501A
JPH08209501A JP1092995A JP1092995A JPH08209501A JP H08209501 A JPH08209501 A JP H08209501A JP 1092995 A JP1092995 A JP 1092995A JP 1092995 A JP1092995 A JP 1092995A JP H08209501 A JPH08209501 A JP H08209501A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
warp
threading
loom
abnormality
reed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1092995A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Toda
昌司 戸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority to JP1092995A priority Critical patent/JPH08209501A/ja
Publication of JPH08209501A publication Critical patent/JPH08209501A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03JAUXILIARY WEAVING APPARATUS; WEAVERS' TOOLS; SHUTTLES
    • D03J1/00Auxiliary apparatus combined with or associated with looms
    • D03J1/007Fabric inspection on the loom and associated loom control

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Auxiliary Weaving Apparatuses, Weavers' Tools, And Shuttles (AREA)
  • Looms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】筬に対する経糸通し異常の発生を直ちに検出す
る。 【構成】無端状ベルト4はモータ5の往復駆動によって
往復周回し、撮像カメラ2がレール1に沿って往復動す
る。撮像カメラ2は変形筬7の揺動領域外に配置されて
おり、撮像カメラ2の撮像領域は織布Wの織前W1 近傍
の経糸Tの配列位置である。撮像カメラ2は画像処理回
路8に接続されている。画像処理回路8は撮像カメラ2
によって得られる画像情報に基づいて変形筬7の筬羽7
-2間の経糸Tの本数を割り出す。画像における筬羽7-2
間の経糸本数が所定本数でない場合には、画像処理回路
8は織機制御コンピュータC0 及びモータ制御回路11
に対して製織停止信号となる経糸通し異常検出信号を出
力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、織機の筬に対する経糸
の経糸通し異常を検出するための経糸検査装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】通常、製織された織布は検反工程に通さ
れ、この検反工程で織布上の欠点の有無が調べられる。
しかし、筬の筬羽間への経糸通し異常による欠点は所謂
経筋として織布の経糸方向に連続的に生じるため、製織
後の検反工程での欠点調査では遅すぎる。実開平2−9
0686号公報では織機上に検反装置を装着し、織機上
で織布の検反を行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実開平2−9
0686号公報の装置では経糸検出器の検査領域は織布
の織前から離れているため、筬羽間への経糸通し異常に
よる経筋が発生してしまう。
【0004】特開平3−161555号公報の経糸通し
検出装置では経糸開口の上方に経糸検出器を配置し、織
布になる前の経糸の筬羽間への通し異常が把握される。
この装置では経糸検出時期が織機停止時に設定されてい
る。経糸通し異常の発生原因としては、経糸切れ後の経
糸通し作業の際の経糸通しミス以外にも織機運転中に隣
合う経糸同士の絡みがある。このような経糸絡みが生じ
ると、経糸が本来の経糸通し位置である筬羽間から隣の
筬羽間に通されてしまうという経糸通し異常がおきる。
織機停止時に経糸通し異常を検査する特開平3−161
555号公報の装置では織機運転中に発生する経糸通し
異常を把握することができない。
【0005】本発明は、筬に対する経糸通し異常による
織布上の欠点を排除し得る経糸検査装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1の発
明では、織布の織前の近傍の経糸の配列位置に検出領域
を持つ経糸検出器を筬の揺動領域外に配設し、筬に通さ
れる経糸の経糸通し異常の有無を前記経糸検出器からの
検出情報に基づいて把握するようにし、この経糸検出情
報の検出時期を織機運転中とした経糸検査装置を構成し
た。
【0007】請求項2の発明では、経糸検出器を撮像カ
メラとし、撮像カメラの検出領域には筬打ち時期付近の
筬の筬羽の配置領域を含ませた。請求項3の発明では、
筬の筬羽の間隙に対応して配置された投光用光ファイバ
ーと受光用光ファイバーとから経糸検出器を構成した。
【0008】
【作用】経糸検出器は織前近傍の経糸を検出する。経糸
は筬羽間の幅単位で検出され、この検出情報に基づいて
筬羽間への経糸通し異常が把握される。
【0009】経糸検出器として撮像カメラを用いた場合
には、筬の筬羽も経糸と共に検出され、検出された隣合
う筬羽の間の経糸の本数把握が行われる。経糸検出器と
して光ファイバーを用いた場合には、筬羽間の経糸本数
が受光量強度に基づいて把握される。
【0010】
【実施例】以下、本発明をジェットルームに具体化した
第1実施例を図1〜図3に基づいて説明する。
【0011】図1及び図3に示すように織布Wの上方に
はレール1が織布Wの織幅方向に配設されている。レー
ル1には撮像カメラ2がガイド体3を介して吊下支持さ
れている。ガイド体3はレール1に沿って移動できる。
撮像カメラ2には無端状ベルト4が結合されており、無
端状ベルト4はモータ5の駆動プーリ5-1とガイドプー
リ6とに架けわたされている。無端状ベルト4はモータ
5の往復駆動によって往復周回し、撮像カメラ2がレー
ル1に沿って往復動する。モータ5はモータ制御回路1
1の制御を受ける。織機停止時には撮像カメラ2は織布
Wの織幅の側方の待機位置に待機する。
【0012】図示しない緯入れ用ノズルから経糸Tの開
口内へ射出された緯糸Yは変形筬7の緯入れ通路7-1に
沿って案内される。撮像カメラ2は変形筬7の揺動領域
外に配置されており、撮像カメラ2の撮像領域は織前W
1 近傍の経糸Tの配列位置である。
【0013】撮像カメラ2は画像処理回路8に接続され
ている。画像処理回路8は撮像カメラ2によって得られ
る画像情報に基づいて変形筬7の筬羽7-2間の経糸Tの
本数を割り出す。画像における筬羽7-2間の経糸本数が
所定本数でない場合には、画像処理回路8は織機制御コ
ンピュータC0 及びモータ制御回路11に対して製織停
止信号となる経糸通し異常検出信号を出力する。
【0014】織機制御コンピュータC0 は起動スイッチ
13のON操作に応答してを織機駆動モータ9を作動す
ると共に、製織開始信号をモータ制御回路11に出力す
る。モータ制御回路11は製織開始信号の入力に応答し
てモータ5を作動する。織機制御コンピュータC0 は製
織停止信号の入力に応答して織機駆動モータ9の作動停
止を指令する。織機制御コンピュータC0 は織機の回転
角度検出用のロータリエンコーダ10から得られる回転
角度情報に基づいて所定の回転角度で織機を停止させ
る。織機停止時には変形筬7は筬打ち直前の位置に停止
する。
【0015】モータ5にはロータリエンコーダ5-2が内
蔵されている。ロータリエンコーダ5-2はモータ5の回
転角度を検出しており、この回転角度情報が画像処理回
路8へ送られる。画像処理回路8はこの回転角度情報に
基づいて撮像カメラ2の移動位置を把握する。撮像カメ
ラ2の移動位置は前記待機位置からの距離Lとして把握
される。画像処理回路8には機台回転角度検出用のロー
タリエンコーダ10が接続されている。又、画像処理回
路8には表示装置12が接続されている。
【0016】織機駆動モータ9の作動に伴って製織が開
始されると、撮像カメラ2がレール1に沿って移動し、
織前W1 近傍の経糸Tの配列位置が撮像カメラ2によっ
て画像情報として取り込まれる。画像処理回路8はロー
タリエンコーダ10から得られる機台回転角度情報に基
づいて筬打ち時期付近の画像情報のみの画像処理を行な
う。図3の円内は筬打ち時期付近に撮像カメラ2によっ
て画像として取り込まれた領域を表す。筬打ち時期付近
では変形筬7の筬羽7-2が織前W1 に近接しており、筬
羽7-2が経糸Tと共に画像情報として得られる。画像処
理回路8は筬打ち時期付近の画像情報から筬羽7-2間に
通されている経糸Tの本数把握という処理を行なう。
【0017】この実施例では筬羽7-2間に通される経糸
Tの所定本数は2本になっている。筬羽7-2間に通され
ている経糸Tの本数が1本あるいは3本以上という経糸
通し異常が生じている場合には、画像処理回路8は織機
制御コンピュータC0 及びモータ制御回路11に対して
経糸通し異常検出信号を出力する。織機制御コンピュー
タC0 は経糸通し異常検出信号の入力に応答して織機駆
動モータ9を停止し、モータ制御回路11は経糸通し異
常検出信号の入力に応答して撮像カメラ2を待機位置へ
復帰させるようにモータ5の作動を制御する。
【0018】経糸通し異常の有無は織機運転中に行われ
るため、経糸通し状態が運転中に正常状態から異常状態
へ変わった場合にもこの経糸通し異常の発生を直ちに検
出することができる。この場合の経糸通し異常による経
筋は織布W上に生じない。経糸切れが発生すると、図示
しない経糸切断検出装置が経糸切れを検出し、製織が停
止する。切断した経糸は織機運転停止中に繋がれるが、
この切断経糸を筬羽間に通す際に本来の経糸通し位置以
外の所へ通し間違いすることもある。このような経糸通
し異常も製織再開後に直ちに撮像カメラ2によって捉え
られ、織布W上に経筋は殆ど生じない。
【0019】画像処理回路8は、モータ5のロータリエ
ンコーダ5-2から得られるモータ回転角度情報に基づい
て経糸通し異常のある画像を取り込んだときの撮像カメ
ラ2の移動位置Lを把握する。画像処理回路8は把握し
た移動位置Lを表示装置12に経糸通し異常位置Lとし
て出力表示する。この経糸通し異常位置Lの表示により
作業者は経糸通し異常位置を容易に把握でき、正常な経
糸通し状態にするための経糸通し作業が容易となる。
【0020】なお、製織停止時には撮像カメラ2が待機
位置に復帰するようにしたが、経糸通し異常位置に対応
した移動位置に撮像カメラ2を停止しておくようにして
もよい。この撮像カメラ2の停止位置が経糸通し異常位
置を把握する目安となる。又、経糸通し異常の修復作業
後の製織再開時に撮像カメラ2が経糸通し異常位置の検
査を行なう。変形筬7は筬打ち直前の停止位置から揺動
開始するため、前記修復作業による経糸通しミスを直ち
に把握することができる。
【0021】次に、図4及び図5の第2実施例を説明す
る。この実施例では投光用光ファイバー14と受光用光
ファイバー15とが織布Wを挟んで上下に並べられてい
る。上下で対をなす光ファイバー14,15の先端部は
経糸Tの糸方向を向いており、光ファイバー14,15
の先端口は織前W1 近傍の経糸Tを指向している。上下
で対をなす光ファイバー14,15は各筬羽7-2間に対
応して配設されている。光ファイバー14,15は変形
筬7の揺動領域外にある。
【0022】投光用光ファイバー14は投光器16から
光の供給を受け、投光用光ファイバー14の投光は筬羽
7-2間の1つの間隙を通された経糸を照射する。受光用
光ファイバー15は筬羽7-2間の1つの間隙を通された
経糸からの反射光を捉える。受光素子17は受光用光フ
ァイバー15によって捉えられた光を電気信号に変換す
る。信号処理回路18は電気信号の強度に基づいて経糸
通し異常の有無を判定する。
【0023】この実施例においても経糸通し異常が発生
した後に直ちに経糸通し異常を把握することができる。
光ファイバー14,15を用いた経糸検査装置は可動部
のない簡素な構成かつ低コストという利点を有する。
【0024】次に、図6及び図7の第3実施例を説明す
る。第1実施例と同じ構成部材には同一符号を付し、そ
の詳細説明は省略する。ガイド体3の下端に支持された
経糸検出器19は無端状ベルト4の往復周回によりレー
ル1に沿って移動する。経糸検出器19は反射式光電セ
ンサ型のイメージセンサからなり、織幅方向の所定長に
わたる直線状の検出領域を持つ。経糸検出器19の移動
経路は織前W1 近傍の織布Wの上方かつ変形筬7の揺動
領域外であり、経糸検出器19の検出領域は織前W1
傍の経糸Tの配列位置である。
【0025】経糸検出器19には経糸検出制御回路C1
が接続されており、経糸検出器19からの検出信号が経
糸検出制御回路C1 に入力される。基準信号作成制御回
路C 2 には密度情報入力装置20が接続されている。密
度情報入力装置20は筬羽密度及び経糸密度を入力する
ものである。基準信号作成制御回路C2 は、筬羽密度及
び経糸密度に基づいて一対の基準信号G1 ,G2 を作成
する。基準信号作成制御回路C2 は作成した基準信号G
1 ,G2 を比較制御回路C3 に送信する。比較制御回路
3 は基準信号作成制御回路C2 から得られる基準信号
1 ,G2 と経糸検出器19から得られる経糸検出信号
との比較を行なう。
【0026】図7の波形Pは経糸検出制御回路C1 から
出力される電圧信号である。電圧信号Pの値は経糸検出
器19によって得られた電流信号の値に対応する。図7
に示すように筬羽7-2間の経糸の本数が所定本数(本実
施例では2本)にない場合、経糸の存在を表す波形
1 ,P2 の値は基準信号G1 ,G2 の値の範囲から外
れる。この場合、比較制御回路C3 は、モータ制御回路
11及び織機制御コンピュータC0 に経糸通し異常検出
信号を出力する。モータ制御回路11はモータ5の作動
を直ちに停止する。この実施例においても第2実施例と
同様に経糸通し異常が発生した後に直ちに経糸通し異常
を把握することができる。
【0027】次に、図8〜図10の第4実施例を説明す
る。第1実施例と同一の構成部材には同一符号を付し、
その詳細説明は省略する。図8に示すようにガイド体3
に支持された経糸検出器21は無端状ベルト4の往復周
回によってレール1に沿って往復動する。経糸検出器2
1内には投光器22、受光器23、光学システム24,
25が収容されている。投光器22から投射された光は
光学システム24を介して織前W1 近傍の経糸T上を照
らし、経糸Tから反射した光は光学システム25を介し
て受光器23で受光される。
【0028】図8に示すように受光器23は一対の受光
素子26,27を備えており、受光素子26,27は織
布Wの緯糸Yの方向に並んで配設されている。図9に示
す26-1は受光素子26による経糸T列上の検知範囲を
表し、27-1は受光素子27による経糸T列上の検知範
囲を表す。経糸Tは変形筬7の筬羽7-2間に所定本数単
位で通されており、検知範囲26-1,27-1の緯糸Yの
方向の幅は筬羽7-2のピッチ程度に設定されている。検
知範囲26-1,27-1の経糸Tの方向の幅は緯糸Yの方
向の幅よりも数倍の大きさにしてある。
【0029】受光素子26,27は受け取った光を電流
に変換する。受光素子26は変換電流信号を電流−電圧
変換回路28に出力し、受光素子27は変換電流信号を
電流−電圧変換回路29に出力する。電流−電圧変換回
路28,29は変換電流信号を電圧信号S1 ,S2 に変
換して差演算回路30に出力する。差演算回路30は両
電流−電圧変換回路28,29から入力する電圧信号S
1 ,S2 の値の差を演算する。この演算では電圧信号S
1 の値から電圧信号S2 の値が減算される。差演算回路
30は演算して得られた差信号ΔS12を比較回路31に
出力する。比較回路31は入力した差信号ΔS12と予め
基準値設定回路32,33によって設定された基準値V
1 ,V2 とを比較する。基準値V1 は正、基準値V2
負である。差信号ΔS12の値が範囲〔V1 ,V2 〕から
外れた場合には比較回路31は織機制御コンピュータC
0 に経糸通し異常検出信号を出力する。差信号ΔS12
値が範囲〔V1 ,V2 〕内にある場合には比較回路31
は織機制御コンピュータC 0 に経糸通し異常検出信号を
出力しない。比較回路31及び基準値設定回路32,3
3は経糸通し異常の有無を判定する手段となる。
【0030】図10(a)の曲線E1 は電流−電圧変換
回路28から出力される電圧信号S 1 を表し、図10
(b)の曲線E2 は電流−電圧変換回路29から出力さ
れる電圧信号S2 を表す。図10(c)の曲線E3 は曲
線E1 の値から曲線E2 の値を引いて得られた差信号Δ
12を表す。図10(d)の方形波E4 ,E5 ,E6
比較回路31から出力された経糸通し異常検出信号を表
す。図10(a)〜図10(d)の横軸はいずれも時間
を表す。図10(a)〜図10(c)の縦軸はいずれも
電圧を表す。
【0031】図8に示すように或る筬羽7-2間には経糸
Tが3本通されており、隣の筬羽7-2間には経糸Tが1
本通されている。他の筬羽7-2間には所定本数(2本)
の経糸Tが通されている。曲線E1 の突出部E1-1 は、
3本通しの筬羽7-2間における経糸を受光素子26によ
って検出した経糸通し異常を表す。曲線E2 の突出部E
2-1 は、3本通しの筬羽7-2間における経糸を受光素子
27によって検出した経糸通し異常を表す。曲線E1
下落部E1-2 は、1本通しの筬羽7-2間における経糸を
受光素子26によって検出した経糸通し異常を表す。曲
線E2 の突出部E2-2 は、1本通しの筬羽7-2間におけ
る経糸を受光素子27によって検出した経糸通し異常を
表す。突出部E1-1 ,E2-1 の時間差及び下落部
1-2 ,E2-2の時間差は緯糸Yの方向に移動する受光
素子26,27を緯糸Yの方向に並べたことによって生
じる。
【0032】曲線E3 の突出部E3-1 は、突出部E1-1
とこの突出部E1-1 の時間領域に対応する曲線E2 の略
平坦な部分との差である。曲線E3 の下落部E3-2 は、
突出部E2-1 とこの突出部E2-1 の時間領域に対応する
曲線E2 の下落部E2-2 との差である。曲線E3 の下落
部E3-3 は、下落部E2-1 とこの下落部E2-1 の時間領
域に対応する曲線E1 の略平坦な部分との差である。方
形波E4 の時間幅t1は基準値V1 を正の側へ越える突
出部E3-1 の時間幅に対応する。方形波E5 の時間幅t
2 は基準値V2 を負の側へ越える下落部E3-2 の時間幅
に対応し、方形波E6 の時間幅t3 は基準値V2 を負の
側へ越える下落部E3-3 の時間幅に対応する。
【0033】受光素子26,27の検知範囲26-1,2
7-1の緯糸Yの方向の範囲は筬羽7-2のピッチ程度に設
定してある。従って、受光素子26,27における受光
量は経糸通し異常部分と経糸通し正常部分とでは異な
り、曲線E1 ,E2 の突出部E 1-1 ,E2-1 及び下落部
1-2 ,E2-2 で示すような電圧信号S1 ,S2 の変動
が得られる。
【0034】方形波E4 ,E5 ,E6 によって表される
経糸通し異常検出信号の出力は、受光素子26,27か
ら得られる電圧信号S1 ,S2 の差信号ΔS12と基準値
1,V2 との比較結果に基づいて判定される。経糸検
査装置以外の照明光の存在、あるいは風綿の存在といっ
た外乱が電圧信号S1 ,S2 を変化させる。即ち、電圧
信号S1 ,S2 には外乱による変化分が入り込んでい
る。このような電圧信号S1 ,S2 の変化は経糸通し状
態を正しく反映せず、これら電圧信号S1 ,S2と基準
値との比較結果に基づいて経糸通し異常有無を判定した
場合には誤検査が起きる。しかし、電圧信号S1 ,S2
の差をとった差信号ΔS12では各電圧信号に入り込んで
いた前記外乱による変化分がほぼ相殺される。従って、
差信号ΔS 12は経糸通し異常の有無を高精度で反映して
おり、差信号ΔS12と基準値V1 ,V2 との比較は経糸
通し異常の有無の検出という経糸検査の精度を高める。
【0035】織機運転中の経糸絡みによって発生する経
糸通し異常は図8に示すような経糸通し異常状態となる
場合が殆どである。隣合う筬羽7-2間に通された経糸の
検出によって得られた電圧信号値の間の差をとる本実施
例では、図10(c)に下落部E3-2 で示すように大き
な差値の差信号が得られる。このような信号処理は経糸
通し異常の有無検出を行なう上で基準値V1 ,V2 の設
定を容易にし、高い精度の経糸通し異常の有無が可能と
なる。
【0036】前記した実施例から把握できる請求項記載
以外の発明について以下にその効果と共に記載する。 (1)緯糸の糸方向に配設された複数の光電センサと、
前記複数の光電センサのうちの少なくとも1つの電気信
号と他の光電センサの電気信号との差を演算する差演算
手段と、差演算手段の演算結果に基づいて経糸通し異常
検出信号を出力するか否かを判定する判定手段とを備え
た織機における経糸検査装置。
【0037】外乱の影響を排除した高精度の経糸通し異
常の有無の検出を可能にする。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、織布の
織前の近傍の経糸の配列位置に検出領域を持つ経糸検出
器を筬の揺動領域外に配設し、この経糸検出時期を織機
運転中としたので、経糸通し異常の発生後に直ちに経糸
通し異常を把握して筬に対する経糸通し異常による織布
上の欠点を排除し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施例の側面図。
【図2】筬羽間の経糸通し状態を示す拡大斜視図。
【図3】筬羽間の経糸通し状態を示す正面図。
【図4】第2実施例の側面図。
【図5】要部拡大斜視図。
【図6】第3実施例の側面図。
【図7】筬羽間の経糸通し状態を示す正面図。
【図8】第4実施例の正面図。
【図9】受光素子の検知範囲を示す拡大平面図。
【図10】信号処理を示すグラフ。
【符号の説明】
2…経糸検出器となる撮像カメラ、7…変形筬、7-2…
筬羽、14,15…経糸検出器を構成する光ファイバ
ー、19,21…経糸検出器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 21/89 C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】経糸の開口内に緯入れされた緯糸を織布の
    織前に筬によって打ち込む織機において、 前記織前の近傍の経糸の配列位置に検出領域を持つ経糸
    検出器を筬の揺動領域外に配設し、筬に通される経糸の
    経糸通し異常の有無を前記経糸検出器からの検出情報に
    基づいて把握するようにし、この経糸検出情報の検出時
    期を織機運転中とした織機における経糸検査装置。
  2. 【請求項2】請求項1における経糸検出器は撮像カメラ
    であり、撮像カメラの検出領域は筬打ち時期付近の筬の
    筬羽の配置領域を含む織機における経糸検査装置。
  3. 【請求項3】請求項1における経糸検出器は筬の筬羽の
    間隙に対応して配置された投光用光ファイバーと受光用
    光ファイバーとからなる織機における経糸検査装置。
JP1092995A 1995-01-26 1995-01-26 織機における経糸検査装置 Pending JPH08209501A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1092995A JPH08209501A (ja) 1995-01-26 1995-01-26 織機における経糸検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1092995A JPH08209501A (ja) 1995-01-26 1995-01-26 織機における経糸検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08209501A true JPH08209501A (ja) 1996-08-13

Family

ID=11763932

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1092995A Pending JPH08209501A (ja) 1995-01-26 1995-01-26 織機における経糸検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08209501A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006117673A1 (en) * 2005-04-29 2006-11-09 Gironi System S.R.L. Apparatus and method for in-line reading and control of warp threads in a loom
JP2014167456A (ja) * 2013-01-30 2014-09-11 Toyama Prefecture 布地の欠陥検査方法と装置
EP2832908A1 (de) * 2013-07-30 2015-02-04 Stäubli Sargans AG Überwachungsvorrichtung für eine Webmaschine, Webmaschine und Verfahren zur Überwachung
CN108918544A (zh) * 2018-09-21 2018-11-30 广东溢达纺织有限公司 自动检测纱线撞筘装置、方法及浆纱***
JP2018537597A (ja) * 2015-11-12 2018-12-20 カモッツィ・デジタル・エス.アール.エル.CAMOZZI DIGITAL S.r.l. 織機の部品の動作パラメータを監視するシステム
CN111719304A (zh) * 2020-07-03 2020-09-29 绍兴柯桥香川纺织有限公司 一种墙布自动整纬设备
CN114502793A (zh) * 2019-11-04 2022-05-13 乌斯特技术有限公司 用于织机上织物检查***中的多个图像收集的方法和***

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006117673A1 (en) * 2005-04-29 2006-11-09 Gironi System S.R.L. Apparatus and method for in-line reading and control of warp threads in a loom
JP2014167456A (ja) * 2013-01-30 2014-09-11 Toyama Prefecture 布地の欠陥検査方法と装置
EP2832908A1 (de) * 2013-07-30 2015-02-04 Stäubli Sargans AG Überwachungsvorrichtung für eine Webmaschine, Webmaschine und Verfahren zur Überwachung
WO2015013831A1 (de) * 2013-07-30 2015-02-05 Stäubli Sargans Ag Überwachungsvorrichtung für eine webmaschine, webmaschine und verfahren zur überwachung
US9909238B2 (en) 2013-07-30 2018-03-06 Staubli Sargans Ag Monitoring device for a weaving machine, weaving machine, and method for monitoring
TWI666354B (zh) * 2013-07-30 2019-07-21 瑞士商史陶比爾薩爾甘斯股份公司 織布機之監控裝置及監控方法
JP2018537597A (ja) * 2015-11-12 2018-12-20 カモッツィ・デジタル・エス.アール.エル.CAMOZZI DIGITAL S.r.l. 織機の部品の動作パラメータを監視するシステム
CN108918544A (zh) * 2018-09-21 2018-11-30 广东溢达纺织有限公司 自动检测纱线撞筘装置、方法及浆纱***
CN114502793A (zh) * 2019-11-04 2022-05-13 乌斯特技术有限公司 用于织机上织物检查***中的多个图像收集的方法和***
CN114502793B (zh) * 2019-11-04 2024-01-30 乌斯特技术有限公司 用于织机上织物检查***中的多个图像收集的方法和***
CN111719304A (zh) * 2020-07-03 2020-09-29 绍兴柯桥香川纺织有限公司 一种墙布自动整纬设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
SK279731B6 (sk) Spôsob zisťovania chýb v textilnej tovarovej dráhe
JPH08209501A (ja) 織機における経糸検査装置
US5165454A (en) Detection of warp in reed dent before loom start up
US4384596A (en) Means and method for sensing loom conditions indicative of potential fabric defects
US5694979A (en) Method and apparatus for inspecting woven cloth using a plurality of photoelectric sensors
JPH0364615B2 (ja)
JP3817914B2 (ja) 織機における織布検反装置
JPH08261952A (ja) 織布検反方法及び装置
JP3161046B2 (ja) 検反装置
JP2676856B2 (ja) 織機における検反方法
JP4290243B2 (ja) 織機における織布検反装置
JP3477877B2 (ja) 織布検反装置
JP2793845B2 (ja) 自動検反制御装置
GB2090619A (en) Means and method for sensing loom conditions
JPH0742069A (ja) 毛羽検査装置
JP3820316B2 (ja) 織機における織布検反装置
JP2000017546A (ja) 織機における織布検反方法及び装置
JP2001099785A (ja) 自動検反方法およびその装置
JP2000034650A (ja) 織機における織布検反方法及び装置
JP2000017567A (ja) 織機における織布検反方法及び装置
JPH0643116A (ja) 検反装置
JPH0633343A (ja) 検反装置
JPH06116844A (ja) 検反装置
JPH0665843A (ja) 検反装置
JPH03241043A (ja) 空気噴射式織機のよこ入れ関連部材良否判定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040420