JPH0633343A - 検反装置 - Google Patents

検反装置

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JPH0633343A
JPH0633343A JP18548392A JP18548392A JPH0633343A JP H0633343 A JPH0633343 A JP H0633343A JP 18548392 A JP18548392 A JP 18548392A JP 18548392 A JP18548392 A JP 18548392A JP H0633343 A JPH0633343 A JP H0633343A
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JP
Japan
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circuit
signal
woven fabric
light
output
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JP18548392A
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English (en)
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Atsuhisa Andou
敦久 安藤
Akiyoshi Itou
日藝 伊藤
Hiroshi Miyake
洋 三宅
Shigeto Ozaki
繁人 尾崎
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03JAUXILIARY WEAVING APPARATUS; WEAVERS' TOOLS; SHUTTLES
    • D03J1/00Auxiliary apparatus combined with or associated with looms
    • D03J1/007Fabric inspection on the loom and associated loom control

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Auxiliary Weaving Apparatuses, Weavers' Tools, And Shuttles (AREA)
  • Looms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 部分的な布組織の疎密の影響を受けずに、誤
判定を少なくする。 【構成】 受光部13に空間フィルタ14が設けられ、
空間フィルタ14は配列ピッチPの受光素子15a,1
5bを有する一対の櫛型フィルタ16a,16bからな
る。櫛型フィルタ16a,16bからの出力信号が差動
演算器17及び加算演算器18に入力される。差動演算
器17で差動処理された検反信号が検反信号補正回路2
2に出力される。加算演算器18で処理された加算信号
に対応したゲインがゲイン補正回路27から検反信号補
正回路22に出力される。ゲイン補正回路27からの出
力に基づくゲインで増幅された検反信号が検反信号補正
回路22から比較回路23に出力される。比較回路23
で補正後の検反信号と所定のしきい値とが比較される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は織布に対して相対移動し
て、織布の検反領域に照射された光を空間フィルタから
なる受光手段で受光して検反情報を得る検反装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】検反工程を製織工程から切り離して織布
の良否判定を行う場合には、織布を織り上げた後でなけ
れば織布の良否を判定することができない。そのため、
綜絖あるいは筬羽間への経糸通しの際の通し違い、ある
いは開口運動の際の上下経糸同士の絡みによる経糸の連
れ込みが生じても織り上げ完了時まで織機の稼動が継続
され、このような経方向の欠点が織り上げ完了時まで続
いてしまう。又、織り上げられた織布に欠点がない場合
にも検反工程に通す必要があり、検反効率の悪さは否め
ない。
【0003】従来の検反装置は織布に照射した光の反射
光や透過光の変化を利用するため、織布の振動や外乱光
の変化が検出誤差となる。そのため、検反工程で使用さ
れている検反装置を織機に装備しても製織時の機台の振
動に伴う織布の振動や外乱光により、精度の高い検反は
難しく、織機に検反装置を装備する場合には織布の振動
及び外乱光に対する対策が特に要求される。本願出願人
は織布の振動及び外乱光の影響を受け難く、高い精度で
織布の欠点を検出できる検反装置を先に提案している
(特開平3−249243号公報)。
【0004】この装置は筬の前方においてセンサボック
ス(センサヘッド)が織布の幅方向に所定速度で往復走
査されるようになっている。センサボックスはその底部
が開放され、その内部に図6に示す構成の検反部が設け
られている。すなわち、センサボックス内に設けられた
投光器31からの光の通過経路にハーフミラー32が配
設され、ハーフミラー32の上方には織布Wから所定距
離Hをおいて凸レンズ33が設けられている。凸レンズ
33の上方には所定距離Dをおいて空間フィルタ34が
設けられている。投光器31から照射された光がハーフ
ミラー32で反射して織布Wに垂直に照射され、織布W
の裏面に配置された反射鏡35に経糸Tの間から達して
反射する。そして、この反射光がハーフミラー32を通
過して凸レンズ33を経て空間フィルタ34に収束さ
れ、明るさとして結像する。
【0005】空間フィルタ34は織布Wの経糸Tと平行
に、一定ピッチPで配設された多数の受光素子36a,
36bを備えた2個の櫛型フィルタ37a,37bから
なる。そして、両櫛型フィルタ37a,37bからの出
力信号が差動演算回路38に出力され、差動演算回路3
8の出力信号が全波整流回路39、尖頭値検波回路4
0、ローパスフィルタ41及び比較回路42を経て判定
回路43に出力される。
【0006】図7に示すように差動演算回路38の出力
信号SG1は全波整流回路39で全波整流され、尖頭値
検波回路40はその整流された出力信号SG2のピーク
値をホールドして形成した信号SG3をローパスフィル
タ41に出力する。ローパスフィルタ41はその信号S
G3を平滑化して比較回路42に出力する。比較回路4
2はローパスフィルタ41の出力信号SG4を入力して
予め設定された基準値Et(=EN/2)より大きいか否か
を判断し、大きい場合にはその大きな状態の継続時間を
クロックパルスCLKで計数し、その計数値yを継続時
間Bとして判定回路43に出力する。そして、判定回路
43は継続時間Bと予め設定した基準時間tsとを比較
し、継続時間Bが基準時間tsを超えた時、経糸切れ等の
異常があると判断する。判定回路43の判定信号は織機
の制御装置や作業者に異常を知らせる報知装置に出力さ
れ、経糸Tの異常が検出されたときには、織機の運転を
停止させたりランプ、ブザー等で作業者に知らせるよう
になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】空間フィルタを使用し
た検反装置は織布に現れた非同期性を欠点として検出す
るものであり、信号としては受光量の増減によって空間
フィルタの出力(周波数信号)の振幅変化が発生するの
を利用している。そして、織布の正常箇所では経糸が所
定間隔で整然と配列されていることを前提として異常検
出を行うようになっている。
【0008】ところが、織り上がった直後の織布(特に
織前近傍)はその張力により織幅方向に収縮し、経糸T
は図8に示すように織布Wの中央部に寄り集まる曲線と
なる。その結果、同一織布内における部分的な布組織の
疎密により、検反信号レベルが図9に破線で示すように
変化する状態となる。なお、図9は織布の左側部分と対
応する状態を示しており、織布の右側部分の場合は信号
レベルは時間の経過とともに減少する状態となる。従っ
て、検反信号レベルに変動が無いことを前提に設定され
た一定のしきい値αに基づいて織布の良否の判定を行う
と、正常部分のノイズNがしきい値αを超え、正常部分
を欠点と誤判定する虞がある。
【0009】巻取りローラの近くでは織布の収縮の影響
がほとんどなくなるため、検反装置を巻取りローラの近
くに配設すれば前記の不都合はなくなる。しかし、その
場合は経糸不良が発生してもそれが検出されるまでに織
布がかなりの長さ製織され、糸及び稼働時間の無駄が多
くなるという問題がある。
【0010】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は部分的な布組織の疎密の影響を
受けずに、誤判定を少なくすることができる検反装置を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め本発明では、織布に対して相対移動して、織布の検反
領域に照射された光を空間フィルタからなる受光手段で
受光して検反情報を得る検反装置において、前記空間フ
ィルタからの出力信号を差動処理する差動演算回路と、
前記空間フィルタからの出力信号を加算処理する加算演
算回路と、前記差動演算回路からの出力信号である検反
信号の強度と、しきい値とを入力して比較して織布の良
否を判段する判断手段と、前記判断手段に入力される入
力信号の補正を前記加算演算回路の処理信号に基づいて
行う補正手段とを備えた。
【0012】
【作用】織布の検反領域に照射された光を空間フィルタ
が受光すると、空間フィルタから織布の状態に対応した
出力信号が出力される。その出力信号が差動演算回路及
び加算演算回路でそれぞれ別個に処理される。判断手段
は差動演算回路からの出力信号である検反信号の強度
と、しきい値とを比較して織布の良否を判定する。補正
手段は判断手段に入力される入力信号の補正を、加算演
算回路で加算処理された処理信号に基づいて行う。補正
方法としては検反信号のゲインの補正や、判断手段にお
けるしきい値の補正が行われる。そして、部分的な布組
織の疎密の影響を受けずに、判断手段において正しい判
断が行われる。
【0013】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明を具体化した第1実施例を図
1〜図3に従って説明する。検反装置は基本的には本願
出願人が先に提案した装置と同じであるが、センサヘッ
ドが織布の下方において織布の幅方向に往復走査される
点と、受光手段を構成する空間フィルタの信号処理を行
う回路の構成とが異なっている。
【0014】織前とエキスパンションバーとの間の織布
通過位置の直下には、織布Wの幅以上の長さの収容ボッ
クス1が織布Wの幅方向(図2の左右方向)に沿って配
設されている。図2に示すように、収容ボックス1の上
部には織布Wの幅以上の長さのガラス窓2が設けられて
いる。収容ボックス1の上には窓2を覆う反射板3が配
設され、織布Wは収容ボックス1と反射板3に挟まれた
状態で移動するようになっている。収容ボックス1内の
底部には走行レール4が長手方向に沿って固定され、走
行レール4上にはセンサヘッド保持台5を介してセンサ
ヘッド6が走行レール4に沿って移動可能に支持されて
いる。センサヘッド6は走査用ベルト7に固定され、走
査用ベルト7は収容ボックス1内の左右両端に設けられ
たプーリ(図示せず)間に巻掛けられている。そして、
モータ(図示せず)の正逆回転に伴うプーリの正逆回転
に伴って往復移動される走査用ベルト7を介して、セン
サヘッド6が走行レール4に案内されて織布Wの幅方向
に所定速度で走査されるようになっている。
【0015】センサヘッド6の箱状のケース8内の下部
には発光体9が上向きに固定されている。発光体9の上
方にはハーフミラー10が垂直方向に対して45度傾斜
した状態で配置され、ハーフミラー10の上方に集光用
の凸レンズ11が配設されている。発光体9は凸レンズ
11から織布Wへの照射光が平行光となるように、凸レ
ンズ11の焦点位置に配置され、投光制御回路12によ
り駆動されるようになっている。
【0016】ハーフミラー10の側方には検反領域から
の光、すなわち織布W及び反射板3からの反射光が織布
の表面模様として結像される受光部13が配設されてい
る。受光部13には空間フィルタ14が設けられてい
る。空間フィルタ14は差動構成で、図1に示すよう
に、受光量に応じた電気信号を出力する多数の受光素子
15a,15bが一定ピッチPで平行に配設された一対
の櫛型フィルタ16a,16bから構成されている。受
光素子15a,15bの向きは凸レンズ11で集められ
た光の結像の移動方向と直交する方向、すなわち織布W
の像の経糸Tと平行となるように配置されている。
【0017】櫛型フィルタ16a,16bは受光素子1
5a,15bで発生した電流を電圧に変換する電流電圧
変換器(図示せず)を介して差動演算回路としての差動
演算器17及び加算演算回路としての加算演算器18に
接続されている。差動演算器17は全波整流回路19を
介して第1の尖頭値検波回路20に接続されている。尖
頭値検波回路20は第1のローパスフィルタ21を介し
て検反信号補正回路22に接続されている。検反信号補
正回路22は比較回路23を介して判定回路24に接続
されている。比較回路23及び判定回路24により判断
手段が構成されている。加算演算器18は第2の尖頭値
検波回路25を介して第2のローパスフィルタ26に接
続されている。第2のローパスフィルタ26はゲイン補
正回路27を介して検反信号補正回路22に接続されて
いる。検反信号補正回路22及びゲイン補正回路27に
より補正手段が構成されている。
【0018】全波整流回路19は差動演算器17の出力
信号(検反信号)を全波整流する。第1の尖頭値検波回
路20は全波整流回路19で整流された信号のピーク値
をホールドして形成した信号を出力する。第1のローパ
スフィルタ21は第1の尖頭値検波回路20の出力信号
を平滑化する。第2の尖頭値検波回路25は加算演算器
18の出力信号のピーク値を予め設定された時定数でホ
ールドして形成した信号を出力する。第2のローパスフ
ィルタ26は第2の尖頭値検波回路25の出力信号を平
滑化する。第2の尖頭値検波回路25及び第2のローパ
スフィルタ26は加算信号にも検反信号と同等の位相遅
れ、帯域制限を設けるためのものである。
【0019】検反信号補正回路22は第1のローパスフ
ィルタ21の出力信号I- (t) と、ゲイン補正回路27
からの出力信号とを入力する。そして、ゲイン補正回路
27からの出力信号により設定されるゲインA(t) で出
力信号I- (t) を増幅して比較回路23に出力信号A
(t) {I- (t) }として出力するようになっている。
【0020】ゲイン補正回路27は検反信号補正回路2
2における増幅率を設定する出力信号すなわちゲインA
(t) を、布組織の疎密を反映した加算信号である第2の
ローパスフィルタ26の出力信号I+ (t) の関数として
出力する。すなわち、ゲインA(t) =f(I+ (t))とし
て出力する。関数は織布の種類により最適なものが異な
り、予め所定の関数に設定されている。関数として例え
ば加算信号に逆比例する関数f(X)=A0 /(X+
k)が考えられる(ただしA0 ,kは定数)。この場
合、ゲインA(t) はA(t) =A0 /{I+ (t)+k}と
なる。すなわち、ゲインは受光素子15a,15bに入
射される光量が少なければ少ない程高いゲインに、多け
れば多い程低いゲインに設定される。
【0021】比較回路23は検反信号補正回路22から
の出力信号A(t) {I- (t) }と、予め設定されたしき
い値αとを比較する。そして、該出力信号がしきい値α
より大きい場合にはHレベルの信号を、しきい値α以下
の場合にはLレベルの信号を判定回路24に出力する。
判定回路24は入力される信号がLレベルのときは織布
が正常であると判断し、Hレベルのとき経糸不良等の異
常があると判断する。
【0022】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。検反を行う場合は、センサヘッド6が織布W
の幅方向に速度vで走査されるとともに、投光制御回路
12が駆動されて発光体9から織布Wに向かって光が照
射される。発光体9からの照射光はハーフミラー10を
通過するとともに凸レンズ11で平行光となり、窓2を
通って織布Wの裏面の検反領域に照射される。織布Wに
照射された光は織布Wの裏面で直接あるいは織布Wの上
に配置された反射板3で反射され、再び凸レンズ11を
通過するとともにハーフミラー10で反射されて受光部
13に織布Wの模様として結像する。
【0023】受光部13には織布Wからの反射光と、織
布Wの上面に設けられた反射板3で反射して織布Wの隙
間から戻ってくる反射光とが到達して結像する。そし
て、受光部13に設けられた受光素子15a,15bか
らは受光した光の強さに対応した電流が出力される。受
光素子15a,15bからの出力信号は電流信号が電圧
信号に変換された後、差動演算器17及び加算演算器1
8に入力される。
【0024】差動演算器17に入力された信号は差動演
算器17で差動処理されて検反信号として全波整流回路
19に出力される。検反信号は全波整流回路19、第1
の尖頭値検波回路20及び第1のローパスフィルタ21
で前記のように処理された後、検反信号I- (t) として
検反信号補正回路22に出力される。一方、加算演算器
18に入力された信号は加算演算器18で加算処理され
た後、第2の尖頭値検波回路25に出力される。該信号
は第2の尖頭値検波回路25及び第2のローパスフィル
タ26で前記のように処理された後、加算信号I+ (t)
としてゲイン補正回路27に出力される。ゲイン補正回
路27からは加算信号I+ (t)に基づいて、検反信号補
正回路22におけるゲインA(t)=A0 /{I+ (t)+
k}が検反信号補正回路22に出力される。そして、第
1のローパスフィルタ21から検反信号補正回路22に
出力された検反信号I- (t) が、検反信号補正回路22
において前記ゲインA(t)によって増幅され、出力信号
A(t)・I- (t) として比較回路23に出力される。
【0025】比較回路23で検反信号補正回路22の出
力信号A(t)・I- (t) と、予め設定された一定のしき
い値αとが比較される。出力信号A(t)・I- (t) がし
きい値αより大きい場合にはHレベルの信号が、しきい
値α以下の場合にはLレベルの信号が判定回路24に出
力される。そして、判定回路24に入力される信号がL
レベルのときには織布が正常であると判断され、Hレベ
ルのときに経糸不良等の異常があると判断される。
【0026】検反信号I- (t) は布組織の疎密を反映し
たゲインA(t)で増幅されるため、図3に破線で示すよ
うに検反信号レベルが織布の部分的な疎密の影響を受け
ずにほぼ一定となる。その結果、織布の正常箇所におけ
るノイズNがしきい値αを超える虞がなく、比較回路2
3からは経糸不良の箇所と対応する検反信号が入力され
たときにのみ、Hレベルの信号が判定回路24に出力さ
れる。従って、判定回路24が誤判定を行う虞がなくな
る。
【0027】(実施例2)次に第2実施例を図4及び図
5に従って説明する。この実施例では第1のローパスフ
ィルタ21の出力信号である検反信号I- (t) が直接比
較回路23に入力され、比較回路23において検反信号
- (t) との比較に使用されるしきい値αが布組織の疎
密を反映するように補正される点が前記実施例と異なっ
ている。すなわち、検反信号補正回路22及びゲイン補
正回路27に代えてしきい値補正回路28を設けた点が
前記実施例と大きく異なっている。
【0028】図4に示すように、第1のローパスフィル
タ21は比較回路23に接続されている。第2のローパ
スフィルタ26はしきい値補正回路28を介して比較回
路23に接続されている。しきい値補正回路28は比較
回路23における検反信号との比較に使用するしきい値
α(t) を比較回路23に出力する。しきい値α(t) は布
組織の疎密を反映した加算信号である第2のローパスフ
ィルタ26の出力信号I+ (t) の関数として出力され
る。すなわち、しきい値α(t) =f(I+ (t))として出
力される。関数は織布の種類により最適なものが異な
り、予め所定の関数に設定されている。例えば加算信号
に比例したしきい値を出力させる場合には関数としてf
(X)=α0 X+kが考えられる(ただしα0 ,kは定
数)。この場合、しきい値α(t) はα(t) =α0 ・I+
(t)+kとなる。すなわち、しきい値α(t) は受光素子
15a,15bに入射される光量が少なければ大きな値
に、多ければ小さな値に設定される。
【0029】その結果、検反信号レベルが図5に破線で
示すように織布Wの幅方向で変化しても、しきい値補正
回路28から比較回路23に出力されるしきい値α(t)
がそれに対応して変化するため、織布の正常箇所におけ
るノイズNがしきい値α(t)を超える虞がない。従っ
て、比較回路23からは経糸不良の箇所と対応する検反
信号が入力されたときにのみ、Hレベルの信号が判定回
路24に出力され、判定回路24が誤判定を行う虞がな
くなる。
【0030】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、第1実施例においてゲインA(t)
を設定する関数f(X)として製織条件に応じて、次の
関数を使用してもよい。
【0031】f(X)=A0 {exp(−k1 X)+β} f(X)=−A0 {log(k2 X)+β} (但し、A0 、k1 、k2 及びβは定数) 又、第2実施例においてしきい値α(t) を設定する関数
f(X)として製織条件に応じて、次の関数を使用して
もよい。
【0032】f(X)=α0 {exp(k3 X)+γ} f(X)=α0 {log(k4 X)+γ} (但し、α0 、k3 、k4 及びγは定数) 又、第1実施例においてゲイン補正回路27としてゲイ
ンA(t) を設定する異なる関数に対応する複数の回路構
成を設け、織機の制御装置に入力された製織条件データ
から最適なゲインA(t) となる回路を選択する選択手段
を設け、選択手段からの信号に基づいて最適な回路から
検反信号補正回路22にゲインA(t) を出力する構成と
してもよい。又、2実施例においてもしきい値補正回路
28としてしきい値α(t) を設定する異なる関数に対応
する複数の回路構成を設けるとともに、前記と同様な選
択手段を設け、選択手段からの信号に基づいて最適な回
路から比較回路23にしきい値α(t) を出力する構成と
してもよい。
【0033】又、空間フィルタは櫛型フィルタでなくて
もよく、受光素子15a,15bがそれぞれ少なくとも
一対あればよい。さらには、センサヘッド6を織布Wの
上方で走査する構成としたり、織機に装備する検反装置
以外に製織後の織布の良否を検査するための検反装置に
適用してもよい。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、織
布の収縮に起因する部分的な布組織の疎密の影響を受け
ずに、誤判定を少なくすることができるため、織前近く
に検反装置を配設することにより経糸不良の発生を誤検
出を伴うことなく早期に検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施例のブロック図で
ある。
【図2】センサヘッドと織布との関係を示す概略断面図
である。
【図3】織布の幅方向の各位置における検反信号の強度
としきい値との関係を示す図である。
【図4】第2実施例のブロック図である。
【図5】織布の幅方向の各位置における検反信号の強度
としきい値との関係を示す図である。
【図6】従来装置の構成を示す概略斜視図である。
【図7】差動演算回路の出力信号が各回路で順次処理さ
れたときの波形図である。
【図8】織り上がった直後の織布の経糸の状態を示す模
式図である。
【図9】織布の幅方向の各位置における検反信号の強度
としきい値との関係を示す図である。
【符号の説明】
6…センサヘッド、13…受光部、14…受光手段とし
ての空間フィルタ、15a,15b…受光素子、16
a,16b…櫛型フィルタ、17…差動演算回路として
の差動演算器、18…加算演算回路としての加算演算
器、22…補正手段を構成する検反信号補正回路、23
…判断手段を構成する比較回路、24…判断手段を構成
する判定回路、27…補正手段を構成するゲイン補正回
路、28…補正手段を構成するしきい値補正回路、N…
ノイズ、P…ピッチ、T…経糸、W…織布。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾崎 繁人 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織布に対して相対移動して、織布の検反
    領域に照射された光を空間フィルタからなる受光手段で
    受光して検反情報を得る検反装置において、 前記空間フィルタからの出力信号を差動処理する差動演
    算回路と、 前記空間フィルタからの出力信号を加算処理する加算演
    算回路と、 前記差動演算回路からの出力信号である検反信号の強度
    と、しきい値とを入力して比較して織布の良否を判段す
    る判断手段と、 前記判断手段に入力される入力信号の補正を前記加算演
    算回路の処理信号に基づいて行う補正手段とを備えた検
    反装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003014703A (ja) * 2001-07-04 2003-01-15 Sanshin Denshi:Kk 超音波気泡検出装置
JP2008249413A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Fujinon Corp 欠陥検出方法および装置
JP2015206702A (ja) * 2014-04-22 2015-11-19 キヤノン株式会社 画像検査方法、および画像検査装置

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