JPH08206489A - 光硬化型組成物及び感光性カプセル - Google Patents

光硬化型組成物及び感光性カプセル

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JPH08206489A
JPH08206489A JP7021955A JP2195595A JPH08206489A JP H08206489 A JPH08206489 A JP H08206489A JP 7021955 A JP7021955 A JP 7021955A JP 2195595 A JP2195595 A JP 2195595A JP H08206489 A JPH08206489 A JP H08206489A
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photocurable composition
dye
image
maximum absorption
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JP7021955A
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Masayuki Tsuda
政之 津田
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Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 染料、顔料等の画像形成材料を含有させた場
合においても画像処理時間が長くならない光硬化型組成
物及び感光性カプセルを提供すること。 【構成】 最大吸収波長がそれぞれ異なる少なくとも2
種類の波長増感剤を用いることによって、吸収波長域が
広くなり、短時間の露光に対しても、多くの光の波長を
吸収し、不飽和基含有重合性物質を重合開始剤によって
重合、硬化させ、染料、顔料等の画像形成材料を外部に
流出することを防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置あるいは
プリンター等に使用される、光硬化型組成物及び感光性
カプセルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、感光性カプセルを利用した画
像形成の手法が研究されており、例えば、特開平5−6
6559号公報、同5−68871号公報、同5−29
7552号公報等には、光に反応して硬化する感光性カ
プセルよりなるマイクロカプセルトナーが開示されてい
る。また、このような感光性カプセルを予めフィルム上
に担持させた感光性記録媒体を作成し、これを画像形成
に利用することも行なわれている。
【0003】感光性カプセルには、染料、顔料等の画像
形成材料と、例えばアクリル系モノマー等の重合性物質
と、この重合性物質の重合を開始させる光重合開始剤と
で構成された光硬化型組成物が内包されている。画像形
成を行なう場合、感光性カプセルを露光して、カプセル
に内包されている光硬化組成物を重合、硬化させた後、
加圧等によって強度の弱い感光性カプセルのみを破壊
し、同じくカプセルに内包されている染料等の画像形成
材料を流出させ、これを受像紙に転写することによって
画像を形成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報等に開示されている光硬化型組成物や感光性マイクロ
カプセルにおいては、染料、顔料等の画像形成材料を含
有させた場合、著しく感度が低下し、充分な感度が得ら
れず、結果的に画像処理時間が長くなるという問題を招
いていた。
【0005】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、染料、顔料等の画像形成材料を
含有させた場合においても、画像処理時間が長くならな
い光硬化型組成物及び感光性カプセルを提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の光硬化型組成物は、染料、顔料等の画像形成
材料と、重合することによって硬化する不飽和基含有重
合性物質と、前記不飽和基含有重合性物質の重合を開始
させる重合開始剤と、光の波長を吸収することによって
前記重合開始剤の重合作用を開始させるものであって、
最大吸収波長がそれぞれ異なる少なくとも2種類の波長
増感剤とを含有している。
【0007】また、前記少なくとも2種類の波長増感剤
は、最大吸収波長の差が10〜50nmのものを用いる
ことが望ましい。
【0008】また、前記光硬化型組成物を芯物質として
感光性カプセルを作製することもできる。
【0009】
【作用】上記の構成を有する本発明の光硬化型組成物及
び感光性カプセルにおいては、最大吸収波長がそれぞれ
異なる少なくとも2種類の波長増感剤によって、吸収波
長域が広くなり、短時間の露光に対しても、多くの波長
を吸収し、不飽和基含有重合性物質を重合開始剤によっ
て重合、硬化させ、染料、顔料等の画像形成材料を外部
に流出することを防ぐ。
【0010】また、最大吸収波長の差が10〜50nm
の範囲の波長増感剤を使用することによって、吸収波長
域が広くなりすぎ、所望の波長以外で硬化するのを防止
することができる。例えば、最大吸収波長が70nm程
度異なる2種の波長増感剤を用いたとすると、所望の吸
収波長域よりも20〜30nm広い吸収波長を持つこと
になり、所望の波長以外で硬化してしまう。つまりこれ
は、画像形成材料としてイエロー、マゼンタ、シアンの
顔料等を用いてフルカラー画像を形成しようとした場
合、所望の色が得られないことを意味する。
【0011】更に、前記光硬化型組成物を芯物質として
感光性カプセルを作製し、その感光性カプセルを露光
し、前記所定の波長の光に露光された場合、前記不飽和
基含有重合性物質を重合、硬化させ、前記感光性カプセ
ルを押圧しても、画像形成材料が流出しないが、前記所
定の波長以外の光に露光されると、前記不飽和基含有重
合性物質が重合しないため、前記感光性カプセルを押圧
すると、そのカプセルから前記画像形成材料が流出し
て、受像紙に転写させる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を具体化した光硬化型組成物の
一実施例について説明する。
【0013】本実施例の光硬化型組成物は、染料、顔料
等の画像形成材料と、重合することによって硬化する不
飽和基含有重合性物質と、その不飽和基含有重合性物質
の重合を開始させる重合開始剤と、光の波長を吸収する
ことによって前記重合開始剤の重合作用を開始させ、か
つ最大吸収波長がそれぞれ異なる少なくとも2種類の波
長増感剤とから構成されている。
【0014】前記画像形成材料としては、染料、無機顔
料、有機顔料等が使用できる。望ましくは、キサンテン
系染料、クマリン系染料、メロシアニン系染料、カルボ
シアニン系染料、スチリル系染料、チアジン系染料、ア
ジン系染料、メチン系染料、オキサジン系染料、フェニ
ルメタン系染料、シアニン系染料、アゾ系染料、アント
ラキノン系染料、ピラゾリン系染料、スチルベン系染
料、キノリン系染料、ロイコ染料等の染料、モノ アゾ
系顔料、ジスアゾ系顔料、アゾレーキ顔料、キナクリド
ン系顔料、ペリレン系顔料、アンスラピリミジン系顔
料、イソインドリノン系顔料、スレン系顔料、フタロシ
アニン系顔料等の有機顔料、カーボンブラック、黄鉛、
ベンガラ、酸化チタン、モリブデン赤、カドミウムレッ
ド、コバルトブルー、クロムグリーン等の無機顔料が挙
げられる。これらの画像形成材料は、単独であっても2
種以上を混合したものであってもよい。
【0015】前記不飽和含有重合性物質としては、エチ
レン系不飽和基を有する化合物、エポキシ基を有する化
合物等が挙げられるが、エチレン系不飽和基を有する化
合物が望ましい。エチレン系不飽和基を有する化合物と
しては、アクリル酸及びその塩、アクリル酸エステル
類、アクリルアミド類、メタクリル酸及びその塩、メタ
クリル酸エステル類、メタクリルアミド類、無水マレイ
ン酸、マレイン酸エステル類、イタコン酸エスル類、ス
チレン類、ビニルエーテル類、ビニルエステル類、N−
ビニル複素環類、アリルエーテル類、アリルエステル
類、及びこれらの誘導体等が挙げられる。特に望ましく
は、アクリル酸エステル類あるいはメタクリル酸エステ
ル類である。
【0016】アクリル酸エステル類の具体例としては、
ブチルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、エ
チルヘキシルアクリレート、ベンジルアクリレート、フ
ルフリルアクリレート、エトキシエチルアクリレート、
トリシクロデカニルオキシアクリレート、ノニルフェニ
ルオキシエチルアクリレート、ヘキサンジオールアクリ
レート、1,3ージオキソランアクリレート、ヘキサン
ジオールジアクリレート、ブタンジオールジアクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ポリエチ
レングリコールジアクリレート、トリシクロデカンジメ
チロールジアクリレート、トリプロピレングリコールジ
アクリレート、ビスフェノールAジアクリレート、ペン
タエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリ
トールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールの
カプロラクトン付加物のヘキサアクリレート、トリメチ
ロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロ
パンのプロピレンオキサイド付加物のトリアクリレー
ト、ポリオキシエチレン化ビスフェノールAのジアクリ
レート、ポリエステルアクリレート、ポリウレタンアク
リレート等が挙げられる。
【0017】メタクリル酸エステル類の具体例として
は、ブチルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレ
ート、エチルヘキシルメタクリレート、ベンジルメタク
リレート、フルフリルメタクリレート、エトキシエチル
メタクリレート、ヘキサンジオールメタクリレート、
1,3ージオキソランメタクリレート、ヘキサンジオー
ルジメタクリレート、ブタンジオールジメタクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ビスフ
ェノールAジメタクリレート、ペンタエリスリトールト
リメタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサメタ
クリレート、ジペンタエリスリトールのカプロラクトン
付加物のヘキサメタクリレート、トリメチロールプロパ
ントリメタクリレート、トリメチロールプロパンのプロ
ピレンオキサイド付加物のトリメタクリレート、ポリオ
キシエチレン化ビスフェノールAのジメタクリレート、
ポリエステルメタクリレート、ポリウレタンメタクリレ
ート等が挙げられる。また、これらの不飽和基含有重合
性物質は単独であってもよいし、あるいは2種以上を混
合したものでもよい。
【0018】前記重合開始剤は、不飽和基含有重合性物
質の重合を開始させるものであり、直接解裂型、水素引
き抜き型、2分子系等の開始剤が使用可能である。これ
らの開始剤の具体例としては、ベンゾインエーテル類、
アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、キサントン類、
有機過酸化物、有機ハロゲン化物、金属アレーン化合物
等が挙げられる。望ましくは金属アレーン化合物であ
り、金属アレーン化合物の中でも鉄アレーン化合物を用
いるのが、更に望ましい。また、これらの光重合開始剤
は、単独でも、2種以上を混合したものでもよい。
【0019】前記波長増感剤は、前記重合開始剤の重合
作用を開始させる波長域を長波長側へシフトさせるもの
であり、ある種の染料が使用される。具体的には、シア
ニン系染料、メロシアニン系染料、ローダシアニン系染
料、カルボシアニンン系染料、オキソノール系染料、ス
チリル系染料、ベーススチリル系染料、クマリン系染
料、スクアリリウム系染料等が挙げられ、これらを複数
使用するが、最大吸収波長の差が10〜50nmの範囲
で異なる波長増感剤を複数用いることがより望ましい。
【0020】以下、本発明の効果を確認するために行な
った実験例について説明する。
【0021】[具体例1]具体例1においては、イエロ
ーの顔料を含有し、波長増感剤として最大吸収波長の異
なる2種類の染料を用いた場合(本発明品)と、波長増
感剤として1種類のみ(比較例)を用いた場合、のイエ
ロー画像記録用光硬化型組成物を作製し、その感度を比
較した。
【0022】実験例1においては、波長増感剤として、
図1に示すように最大吸収波長が449nmのものと、
図2に示すように402nmのものとを使用することに
よって、図3に示すような波長と光吸収強度の関係を持
ったイエロー画像記録用光硬化型組成物(本発明品)を
作製し、その感度を調べた。
【0023】まず、不飽和基含有重合性物質としてのジ
ペンタエリスリトールヘキサアクリレートとフェノール
アクリレートとを3:1に配合したもの100重量部
に、高分子ポリウレタンを分散剤として用いアゾバリウ
ムレーキ系顔料を3重量部分散させる。これに最大吸収
波長が449nmのクマリン系染料0.2重量部と、最
大吸収波長が402nmのベーススチリル系染料0.2
重量部と、N、N−ジメチルアニリン1重量部とを加
え、更に、重合開始剤である(η5 −2,4−シクロペ
ンタジエン−1−イル)[(1,2,3,4,5,6−
η)−(1−メチルエチル)ベンゼン]鉄(1+)ヘキ
サフルオロホスフェート(1−)2重量部を加え、10
0℃で5分間加熱することによりイエロー画像形成用の
実験例1の光硬化型組成物を得た。
【0024】比較例1においては、上記クマリン系染料
0.2重量部及びベーススチリル系染料0.2重量部の
代わりに、最大吸収波長が449nmのクマリン系染料
0.4重量部のみを使用し、その他は同様の方法にて比
較例1の光硬化型組成物を得た。
【0025】感光感度の測定に当たっては、光硬化型組
成物を透明ポリエチレンテレフタレート(PET)フィ
ルムの上に厚さ10μm程度に塗布し、酸素遮断する目
的で、更にその上から同様のPETフィルムをかぶせ、
これを分光感度計(ナルミ商会製)にセットして、光硬
化型組成物の感度を測定した。測定結果は、実験例1の
光硬化型組成物が硬化する最低エネルギーを基準(10
0)とした相対感度として表示しており、その数値が小
さいものほど感光感度が高い。実験例1及び比較例1は
450nmでの感光感度を示し、表1にまとめた。
【0026】[具体例2]具体例2においては、マゼン
タの顔料を含有し、波長増感剤として最大吸収波長の異
なる2種類の染料を用いた場合(本発明品)と、波長増
感剤として1種類のみ(比較例)を用いた場合、のマゼ
ンタ画像記録用光硬化型組成物を作製し、その感度を比
較した。
【0027】実験例2においては、波長増感剤として、
最大吸収波長が586nmのものと、545nmのもの
とを使用したマゼンタ画像記録用光硬化型組成物(本発
明品)を作製し、その感光感度を調べた。
【0028】上記実験例1で使用したアゾバリウムレー
キ系顔料3重量部の代わりに、キナクリドン系顔料3重
量部を、またクマリン系染料0.2重量部及びベースス
チリル系染料0.2重量部の代わりに、最大吸収波長5
86nmのシアニン系染料0.2重量部と、最大吸収波
長545nmのカルボシアニン系染料0.2重量部とを
使用し、その他は同様の方法にてマゼンタ画像形成用の
実験例2の光硬化型組成物を得た。
【0029】比較例2においては、上記実験例2のシア
ニン系染料0.2重量部及びカルボシアニン系染料0.
2重量部の代わりに、最大吸収波長545nmのカルボ
シアニン系染料0.4重量部のみを使用し、その他は同
様の方法にて比較例2の光硬化型組成物を得た。
【0030】前記実験例1と同様な方法で実験例2の光
硬化型組成物と比較例2の光硬化型組成物との感光感度
を測定し、550nmでの感光感度を表1にまとめた。
【0031】[具体例3]具体例3においては、シアン
の顔料を含有し、波長増感剤として最大吸収波長の異な
る2種類の染料を用いた場合(本発明品)と、波長増感
剤として1種類のみ(比較例)を用いた場合、のシアン
画像記録用光硬化型組成物を作製し、その感度を比較し
た。
【0032】実験例3においては、シアンの顔料を含有
し、波長増感剤として、最大吸収波長が660nmのも
のと、632nmのものとを使用したシアン画像記録用
硬化型組成物(本発明品)を作製し、その感光感度を調
べた。
【0033】上記実験例1で使用したアゾバリウムレー
キ系顔料3重量部の代わりに、フタロシアニン系顔料3
重量部を、またクマリン系染料0.2重量部及びベース
スチリル系染料0.2重量部の代わりに、最大吸収波長
が660nm及び632nmのスクアリリウム系染料を
0.2重量部づつ使用し、その他は同様の方法にてシア
ン画像形成用の実験例3の光硬化型組成物を得た。
【0034】比較例3においては、上記実験例3の2種
類のスクアリリウム系染料0.2重量部の代わりに、最
大吸収波長632nmのスクアリリウム系染料を0.4
重量部使用し、その他は同様の方法にて比較例3の光硬
化型組成物を得た。
【0035】前記実験例1と同様な方法で実験例3の光
硬化型組成物と比較例3の光硬化型組成物との感光感度
を測定し、650nmでの感光感度を表1にまとめた。
【0036】
【表1】
【0037】また、上記各実験例及び比較例の光硬化型
組成物の特性を示す曲線を図4(a)〜(c)に示し
た。
【0038】特性を示す曲線とは、段階的に透過率の異
なるフィルム(ステップタブレット)を用いて露光を行
い、その時の照射エネルギーと画像濃度の関係を表すグ
ラフのことを言う。具体的には、前記ステップタブレッ
トを用いて露光し、これを受像紙と重ね合わせて硬化し
ていない組成物を受像紙に転写させ、この受像紙の画像
濃度をマクベス濃度計にて測定し、計算で求めた照射エ
ネルギーと濃度計にて測定した値とをプロットすると得
られる。従って照射エネルギーが充分に大きい場合は、
光硬化型組成物は硬化するため、内包される画像形成物
質も固定され、画像濃度は低い。逆に、照射エネルギー
が小さい場合は、光硬化型組成物が硬化せず、光硬化型
組成物と一緒に画像形成材料が受像紙に転写され画像濃
度は高くなる。
【0039】表1を見て明らかなように、特定波長にお
ける感光感度では、実験例と比較例とで殆ど差はない。
しかしながら、特性を示す曲線を見ると、比較例よりも
実験例の方が明らかに曲線が低エネルギー側へシフトし
ている。これはまぎれもなく、より低いエネルギーで硬
化すると言うことであり、露光時間が短縮できると言う
ことである。
【0040】この様に、本発明の光硬化型組成物を用い
ることにより、従来よりも短時間露光が可能で、結果と
して画像処理時間を短縮できることが確認された。
【0041】次に、請求項3に記載の前記光硬化型組成
物を芯物質とした感光性カプセルについて説明する。
【0042】感光性カプセルは、外郭部と、その内部の
光硬化型組成物とから成る。また前記感光性カプセルの
平均粒径は、5μm〜50μmが望ましいが、特に限定
されるものではない。
【0043】光硬化型組成物は、前記実施例にて説明し
た組成物である。
【0044】感光性カプセルの作製方法としては、すで
に当業界において公知の技術となっている方法で作製す
ることが可能である。例えば、米国特許第280045
7号明細書、同第2800458号明細書等に示される
ような水溶液からの相分離法、特公昭38−1974号
公報、同昭42−446号公報、同昭42−771号公
報等に示されるような界面重合法、特公昭36−916
8号公報、特開昭51−9079号公報等に示されるモ
ノマーの重合によるin−situ法、英国特許第95
2807号明細書、同第965074号明細書に示され
る融解分散冷却法等があるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0045】外郭部の形成材料としては、前記カプセル
製造方法にて利用可能であれば、無機物質でも有機物質
でもよい。望ましくは、有機物質であり、光を十分に透
過させるような材質がより好ましい。
【0046】具体例としては、ゼラチン、アラビアゴ
ム、デンプン、アルギン酸ソーダ、ポリビニルアルコー
ル、ポリエチレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリウ
レタン、ポリユリア、ポリウレタン、ポリスチレン、ニ
トロセルロース、エチルセルロース、メチルセルロー
ス、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、尿素−ホルムア
ルデヒド樹脂等及びこれらの共重合物等が挙げられる。
【0047】次に、実施例を記述するが、本発明はこの
実施例に限定されるものではなく、これまでに記述され
た範囲で、用いられる材料物質、その量比及び作製条件
を変更しても実施可能である。
【0048】イエローの顔料を含有し、450nm付近
に感光感度を持つイエロー画像記録用感光性カプセルを
作製する。
【0049】芯物質となる光硬化型組成物の作製方法
は、上記各実験例に準ずる。ここでは、実験例1で得ら
れたイエロー画像記録用硬化型組成物を使用した。
【0050】まず、乳化剤である5%ポリスチレンスル
ホン酸の一部ナトリウム塩水溶液と5%スチレン−無水
マレイン酸共重合体水溶液の1:1水溶液100cc中
に、前記実験例1の光硬化型組成物を加え、ホモジナイ
ザーで6000回転、5分間かくはんして水溶液中に液
状成分が5〜20μmの大きさの液滴として存在する、
いわゆるO/Wエマルジョンを得た。
【0051】別に、ホルムアルデヒド37%水溶液に市
販のメラミン粉末を加え、水酸化ナトリウム溶液によっ
てPH9.0に調整し、水温60度で30分間加熱して
メラミン・ホルムアルデヒドプレポリマーを得た。
【0052】先に作製したO/Wエマルジョンにメラミ
ン・ホルムアルデヒドプレポリマーを加え、アジホモミ
キサーなどによって100〜300回転でかくはんしつ
つ水温が80℃になるように加熱した状態で5時間保持
し、その後PH7に調整して常温まで冷却した。この結
果、O/Wエマルジョンの液滴のまわりにメラミン−ホ
ルムアルデヒド樹脂の壁材が析出し、イエロー画像記録
用感光性カプセルが得られた。
【0053】マゼンタ画像記録用感光性カプセル及びシ
アン画像記録用感光性カプセルも全く同様の方法にて作
製することが可能である。
【0054】光硬化型組成物で評価したのと、カプセル
化後に評価したのとでは、若干カプセル化後の方が感光
感度が低下する傾向にあるが、それ以外は何等特性が変
化するものではない。従って、カプセル化後も全く光硬
化型組成物と同様の結果となるため、特に実験結果比較
等の記載はしない。
【0055】尚、本発明は上述した実施例にとらわれる
ことなく、その趣旨を逸脱しない範囲で変更は可能であ
る。
【0056】本発明は、この実験例に限定されるもので
はなく、これまでに記述された範囲で、用いられる材料
物質、その量比及び作製条件を変更してもよい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明の光硬化型組成物及び感光性カプセルによれば、最
大吸収波長が異なる少なくとも2種類の波長増感剤を用
いることにより、吸収波長域が広くなり、短時間の露光
に対しても、多くの光の波長を吸収し、不飽和基含有重
合性物質を重合開始剤によって重合、硬化させ、染料、
顔料等の画像形成材料を外部に流出することを防ぐた
め、画像処理時間を短縮することができる。
【0058】また、最大吸収波長の差が10〜50nm
の波長増感剤を使用したため、所定の波長のみによって
重合を開始させることができ、このため、カラー印刷を
するために必要なシアン、イエロー、マゼンタ専用の光
硬化型組成物を提供することができる。
【0059】更に、前記光硬化型組成物を芯物質として
感光性カプセルを作製し、その感光性カプセルを露光
し、前記所定の波長の光に露光された場合、前記不飽和
基含有重合性物質を重合、硬化させ、前記感光性カプセ
ルを押圧しても、画像形成材料が流出しないが、前記所
定の波長以外の光に露光されると、前記不飽和基含有重
合性物質が重合しないため、前記感光性カプセルを押圧
すると、そのカプセルから前記画像形成材料が流出し
て、受像紙に転写させるため、容易にフルカラーの印刷
を実施することができる感光性カプセルを提供すること
ができる等の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】イエロー画像形成用の光硬化型組成物に用いる
第一の波長増感剤の波長と光吸収強度との関係を示す図
である。
【図2】イエロー画像形成用の光硬化型組成物に用いる
第二の波長増感剤の波長と光吸収強度との関係を示す図
である。
【図3】イエロー画像形成用の光硬化型組成物に用いる
第一の波長増感剤と第二の波長増感剤とを混合させたと
きの波長と光吸収強度との関係を示す図である。
【図4】画像濃度と照射エネルギーの関係を示す図であ
り、(a)は、実験例1及び比較例1を示し、(b)
は、実験例2及び比較例2を示し、(c)は、実験例3
及び比較例3を示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/028 G03G 9/08 311 9/09 G03G 9/08 361

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 染料、顔料等の画像形成材料と、 重合することによって硬化する不飽和基含有重合性物質
    と、 前記不飽和基含有重合性物質の重合を開始させる重合開
    始剤と、 光の波長を吸収することによって前記重合開始剤の重合
    作用を開始させるものであって、最大吸収波長がそれぞ
    れ異なる少なくとも2種類の波長増感剤とを含有したこ
    とを特徴とする光硬化型組成物。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも2種類の波長増感剤は、
    最大吸収波長の差が10〜50nmのものを用いたこと
    を特徴とする請求項1に記載の光硬化型組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の光硬化型組成
    物を芯物質としたことを特徴とする感光性カプセル。
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