JPH08206472A - ろ過膜洗浄方法 - Google Patents

ろ過膜洗浄方法

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JPH08206472A
JPH08206472A JP1702395A JP1702395A JPH08206472A JP H08206472 A JPH08206472 A JP H08206472A JP 1702395 A JP1702395 A JP 1702395A JP 1702395 A JP1702395 A JP 1702395A JP H08206472 A JPH08206472 A JP H08206472A
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JP
Japan
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water
treated
membrane
tank
treatment
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JP1702395A
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English (en)
Inventor
Kohei Miki
康平 三木
Nobuyuki Yasumura
宜之 安村
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】膜が破損したり、被処理水の流れを阻害したり
することなく、膜モジュールを容易にかつ一様に洗浄す
ることができるようにする。 【構成】処理槽に膜分離装置32を浸漬(しんせき)
し、該膜分離装置32によって被処理水から処理水を分
離させる。処理槽内の被処理水を設定量だけ残留させて
排出し、膜分離装置32の膜モジュール41を気相に露
出させる。次に、残留した被処理水を処理槽の底部から
取り出してスプレー装置35に供給し、スプレー装置3
5から膜モジュール41に噴射する。膜面を気相に露出
しているので、被処理水が有する運動量を直接膜面に作
用させることができる。したがって、膜面に付着した固
形物を十分に剥離(はくり)させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ろ過膜洗浄方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、夾雑(きょうざつ)物、汚泥等を
含む原水をろ過して清澄水(以下「処理水」という。)
を得るために、精密ろ過膜、限外ろ過膜等の膜モジュー
ルが使用される。この場合、浸漬(しんせき)型膜分離
槽に被処理水を供給し、該被処理水に膜モジュールを浸
漬して、膜モジュールの被処理水側を加圧するか、処理
水側を減圧するかして、被処理水中の処理水だけ透過さ
せるようになっている。
【0003】前記被処理水中の夾雑物、汚泥等は膜モジ
ュールの表面(以下「膜面」という。)に残留する。そ
して、被処理水を繰り返し処理していると、残留した夾
雑物、汚泥等が次第に膜面に固形物として付着し、ケー
キ層を形成して膜モジュールの透過性能を低下させてし
まう。そこで、各種の方法によって膜モジュールを洗浄
し、膜面から固形物を除去するようにしている。
【0004】すなわち、膜モジュールの処理水側から被
処理水側に空気を逆流させる空気逆洗法、被処理水内に
おいて膜面にスポンジボールを当てる方法、膜モジュー
ルを浸漬型膜分離槽から取り出し、膜面に高圧の洗浄水
をスプレーする方法等がある。図2は従来の空気逆洗法
を示す図である。
【0005】図において、11は浸漬型膜分離槽であ
り、ラインL1を介して被処理水が供給される。また、
12は複数の平型の膜モジュール21から成り、浸漬型
膜分離槽11に浸漬された膜分離装置であり、処理水側
がポンプP1によって減圧される。前記膜分離装置12
の下方には、散気装置13が配設される。該散気装置1
3にはブロア14が接続され、該ブロア14から吐出さ
れた空気がラインL2を介して散気管15に供給され、
該散気管15から噴射される。そして、噴射された空気
は浸漬型膜分離槽11内を上昇し、被処理水を巻き込ん
で循環させる。
【0006】前記膜分離装置12においては、膜モジュ
ール21の処理水側が減圧されるので、各膜モジュール
21間を上昇する被処理水中の処理水だけが膜を透過
し、ラインL3を介して排出される。また、18はライ
ンL4を介して各膜モジュール21に空気を供給するブ
ロアであり、処理水側から被処理水側に圧縮された空気
を逆流させることによって、膜面から固形物を除去す
る。なお、各ラインL2〜L4にはバルブ22〜24が
それぞれ配設され、必要に応じて開閉される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のろ過膜洗浄方法においては、活性汚泥を用いた生物
処理において膜モジュールを使用したり、凝集剤を添加
した後の凝集処理において膜モジュールを使用したりす
ると、処理水側を減圧する低圧ろ過法を使用した場合で
も、膜面に付着した固形物の付着力が大きく、固形物を
容易に除去することはできない。
【0008】また、図2に示す空気逆洗法では処理水側
に圧縮された空気が供給されるので、膜が膨張し、洗浄
が頻繁に行われると、膜の支持部において破損すること
がある。そして、被処理水内において膜面にスポンジボ
ールを当てる方法では、チューブラ型の膜モジュールに
適用すると効果的であるが、平型の膜モジュールに適用
した場合、膜モジュールを10〜30〔mm〕程度の間
隔で複数枚積層する必要があるので、被処理水の流れを
阻害するとともに、各膜モジュール間(以下「膜間」と
いう。)においてスポンジボールを均一に分散させるこ
とが困難であり、膜モジュールを一様に洗浄することが
できない。
【0009】さらに、膜モジュールを浸漬型膜分離槽か
ら取り出し、膜面に高圧の洗浄水をスプレーする方法で
は、膜モジュールを浸漬型膜分離槽に対して着脱する作
業が煩わしいだけでなく、除去された固形物を含む洗浄
水を処理する必要が生じる。本発明は、前記従来のろ過
膜洗浄方法の問題点を解決して、膜が破損したり、被処
理水の流れを阻害したりすることなく、膜モジュールを
容易にかつ一様に洗浄することができるろ過膜洗浄方法
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のろ
過膜洗浄方法においては、処理槽に膜分離装置を浸漬
し、該膜分離装置によって被処理水から処理水を分離さ
せるようになっている。そして、前記処理槽内の被処理
水を設定量だけ残留させて排出し、前記膜分離装置の膜
モジュールを気相に露出させる。次に、残留した被処理
水を処理槽の底部から取り出してスプレー装置に供給
し、該スプレー装置から膜モジュールに噴射する。
【0011】本発明の他のろ過膜洗浄方法においては、
被処理水を膜モジュールに噴射する際に、前記スプレー
装置が膜面に沿って昇降させられる。本発明の更に他の
ろ過膜洗浄方法においては、被処理水を膜モジュールに
噴射する際に、該膜モジュールが回転させられる。本発
明の更に他のろ過膜洗浄方法においては、前記処理槽と
生物処理水槽とが接続され、該生物処理水槽から前記処
理槽に被処理水が供給されるとともに、前記処理槽から
排出された被処理水が前記生物処理水槽に供給される。
【0012】本発明の更に他のろ過膜洗浄方法において
は、前記処理槽と凝集処理水槽とが接続され、該凝集処
理水槽から前記処理槽に被処理水が供給されるととも
に、前記処理槽から排出された被処理水が前記凝集処理
水槽に供給される。
【0013】
【作用】本発明によれば、前記のようにろ過膜洗浄方法
においては、処理槽に膜分離装置を浸漬し、該膜分離装
置によって被処理水から処理水を分離させるようになっ
ている。そして、前記処理槽内の被処理水を設定量だけ
残留させて排出し、前記膜分離装置の膜モジュールを気
相に露出させる。次に、残留した被処理水を処理槽の底
部から取り出してスプレー装置に供給し、該スプレー装
置から膜モジュールに噴射する。
【0014】この場合、被処理水を膜モジュールに噴射
する際、膜面を気相に露出させるようになっているの
で、被処理水が有する運動量を直接膜面に作用させるこ
とができる。本発明の他のろ過膜洗浄方法においては、
被処理水を膜モジュールに噴射する際に、前記スプレー
装置が膜面に沿って昇降させられる。この場合、噴射さ
れた被処理水が膜モジュールの全体に当てられる。
【0015】本発明の更に他のろ過膜洗浄方法において
は、被処理水を膜モジュールに噴射する際に、該膜モジ
ュールが回転させられる。この場合、噴射された被処理
水が膜モジュールの全体に当てられる。本発明の更に他
のろ過膜洗浄方法においては、前記処理槽と生物処理水
槽とが接続され、該生物処理水槽から前記処理槽に被処
理水が供給されるとともに、前記処理槽から排出された
被処理水が前記生物処理水槽に供給される。この場合、
生物処理が終了した被処理水から処理水を分離させるこ
とができる。
【0016】本発明の更に他のろ過膜洗浄方法において
は、前記処理槽と凝集処理水槽とが接続され、該凝集処
理水槽から前記処理槽に被処理水が供給されるととも
に、前記処理槽から排出された被処理水が前記凝集処理
水槽に供給される。この場合、凝集処理が終了した被処
理水から処理水を分離させることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図3は本発明の第1の実施例に
おけるろ過膜洗浄装置の概念図である。図において、3
1は処理槽としての浸漬型膜分離槽であり、ラインL1
を介して被処理水が供給される。また、32は複数の平
型の図示しない膜モジュールから成り、浸漬型膜分離槽
31に浸漬された膜分離装置であり、被処理水中の処理
水だけが膜モジュールの膜を透過して処理水側に送られ
る。
【0018】また、33は前記浸漬型膜分離槽31の底
部に形成された水抜管であり、該水抜管33に配設され
た図示しないバルブを操作することによって、浸漬型膜
分離槽31内の被処理水を排出することができる。前記
膜分離装置32の各膜モジュールに対応させてスプレー
装置35が配設され、該スプレー装置35と浸漬型膜分
離槽31の底部とがラインL5によって接続される。該
ラインL5にはポンプP2が配設され、該ポンプP2に
よって底部の被処理水が循環させられ、スプレー装置3
5から膜モジュールに噴射される。
【0019】次に、前記構成のろ過膜洗浄装置の動作に
ついて説明する。まず、ラインL1を介して浸漬型膜分
離槽31に被処理水を供給し、ろ過処理を開始する。該
ろ過処理において、被処理水中の処理水だけが膜モジュ
ールの膜を透過して処理水側に送られ、夾雑物、汚泥等
は膜面に残留する。そして、被処理水を繰り返し処理し
ていると、残留した夾雑物、汚泥等が次第に膜面に固形
物として付着し、ケーキ層を形成する。
【0020】そこで、膜モジュール32によって得られ
た処理水が必要量を下まわったときに、被処理水の供給
を停止させ、ろ過膜洗浄処理を開始する。すなわち、前
記バルブを操作して水抜管33を介して浸漬型膜分離槽
31内の被処理水を排出し、膜分離装置32の膜面を気
相に露出させる。このとき、スプレー用水として浸漬型
膜分離槽31内の被処理水を一定量残す。
【0021】そして、ポンプP2を作動させ、底部の被
処理水をラインL5を介して循環させ、スプレー装置3
5から膜モジュールに高圧で噴射する。被処理水を一定
時間噴射した後、浸漬型膜分離槽31に被処理水を再び
供給し、該被処理水が設定された水位に達すると、ろ過
処理を再開する。この場合、前記被処理水を膜モジュー
ルに噴射する際、膜面を気相に露出させるようになって
いるので、被処理水が有する運動量を直接膜面に作用さ
せることができる。したがって、被処理水が膜面に当た
ったときの衝撃力は大きく、膜面に付着した固形物を十
分に剥離(はくり)させることができる。その結果、固
形物を容易に除去することができる。
【0022】また、被処理水を洗浄用として使用するの
で、別の洗浄水を使用する必要がないだけでなく、除去
された固形物を含む洗浄水を処理する必要もないので、
コストを低くすることができる。そして、圧縮された空
気を使用しないので、膜が破損されることがなく、スポ
ンジボールを使用しないので、膜モジュールを一様に洗
浄することができ、さらに、該膜モジュールを浸漬型膜
分離槽から取り出す必要がないので、作業が簡素化され
る。
【0023】次に、膜分離装置32及びスプレー装置3
5について詳細に説明する。図1は本発明の実施例にお
けるろ過膜洗浄装置の詳細図である。図において、31
は浸漬型膜分離槽であり、該浸漬型膜分離槽31に膜分
離装置32が浸漬される。該膜分離装置32は、矩形
(くけい)形状の膜モジュール41を所定間隔を置いて
複数枚積層することによって形成される。
【0024】また、前記膜分離装置32の各膜モジュー
ル41に対応させてスプレー装置35が配設される。該
スプレー装置35は複数の散水孔付き配管43から成
り、該散水孔付き配管43は、各膜モジュール41間及
び最も外側の膜モジュール41に隣接する位置に配設さ
れる。各散水孔付き配管43には図示しない散水孔が形
成され、該散水孔から被処理水が噴射される。
【0025】前記散水孔付き配管43は、前記膜モジュ
ール41の膜幅に相当する長さを有し、水平に配設され
る。そして、各散水孔付き配管43には垂直に延びる連
結管45が接続され、該連結管45の上端には共通のマ
ニホルド46が接続される。一方、該マニホルド46と
浸漬型膜分離槽31の底部とがラインL5によって接続
される。該ラインL5にはポンプP2が配設され、底部
の被処理水が循環させられ、マニホルド46及び連結管
45を介して散水孔付き配管43に供給され、該散水孔
付き配管43の散水孔から膜モジュール41に噴射され
る。
【0026】ところで、前記マニホルド46は図示しな
い駆動機構によって、矢印方向に昇降させることができ
るようになっているので、散水孔付き配管43を膜モジ
ュール41に沿って昇降させ、被処理水を膜面の全体に
当てることができる。例えば、被処理水の噴射を開始す
るとともに、散水孔付き配管43を下降させ、該散水孔
付き配管43が膜モジュール41の下端に達すると、散
水孔付き配管43を上昇させる。そして、散水孔付き配
管43の昇降を複数回又は一定時間継続する。ろ過膜洗
浄処理が終了した後は、ろ過処理における被処理水の流
動を妨げないように、前記散水孔付き配管43を膜モジ
ュール41の上端より上方に移動させておく。
【0027】このようにして、散水孔付き配管43を昇
降させることができるので、膜モジュール41の膜面を
一様に洗浄することができる。次に、本発明の第2の実
施例について説明する。図4は本発明の第2の実施例に
おけるろ過膜洗浄装置の詳細図である。図において、3
1は処理槽としての浸漬型膜分離槽であり、該浸漬型膜
分離槽31に膜分離装置52が浸漬される。該膜分離装
置52は、ディスク形状の膜モジュール53を所定間隔
を置いて複数枚積層し、軸54によって回転自在に支持
することによって形成される。
【0028】また、前記膜分離装置52の各膜モジュー
ル53に対応させてスプレー装置55が配設される。該
スプレー装置55は複数の散水孔付き配管56から成
り、該散水孔付き配管56は各膜モジュール53間及び
最も外側の膜モジュール53に隣接する位置に配設され
る。各散水孔付き配管56には、図示しない散水孔が形
成され、該散水孔から被処理水が噴射される。この場
合、前記散水孔は、散水孔付き配管56の下部の膜モジ
ュール53の半径相当の長さにわたって形成される。そ
して、前記散水孔付き配管56の上端には共通のマニホ
ルド57が接続される。ところで、前記膜モジュール5
3は図示しない駆動機構によって回転させることができ
るようになっているので、被処理水を膜面の全体に当て
ることができる。
【0029】一方、前記マニホルド57と浸漬型膜分離
槽31の底部とがラインL5によって接続される。該ラ
インL5にはポンプP2が配設され、底部の被処理水が
循環させられ、マニホルド57を介して散水孔付き配管
56に供給され、該散水孔付き配管56の散水孔から膜
モジュール53に噴射される。この場合、散水孔付き配
管56は固定されているが、膜モジュール53が回転さ
せられるので、該膜モジュール53の膜面を一様に洗浄
することができる。
【0030】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図5は本発明の第3の実施例におけるろ過膜洗浄
装置の概念図である。この場合、高負荷の生物処理を行
う工程においてろ過膜洗浄装置が使用される。そのため
に、生物処理水槽61と処理槽としての浸漬型膜分離槽
31とをラインL1及び水抜管33によって接続し、生
物処理水槽61において生物処理を行い、浸漬型膜分離
槽31においてろ過処理及びろ過膜洗浄処理を行う。該
ろ過膜洗浄処理において、ポンプP2が作動させられ、
浸漬型膜分離槽31の底部の被処理水がラインL5を介
してスプレー装置35に供給され、該スプレー装置35
から膜分離装置32の膜モジュール41(図1)に噴射
される。そして、ろ過処理において被処理水から処理水
(生物処理水)が分離させられるのに伴い、被処理水が
濃縮され、該被処理水が水抜管33を介して生物処理水
槽61に返送される。したがって、該生物処理水槽61
内において高い菌体濃度を維持することができる。な
お、L6は被処理水の原水供給ライン、L7はろ過時に
おいて被処理水の一部を引き抜くためのラインである。
【0031】ところで、前記スプレー装置35によって
被処理水を膜モジュール41に噴射するに当たり、膜面
を気相に露出させるために、水抜管33を介して浸漬型
膜分離槽31内の被処理水が排出される。この場合、水
抜管33は生物処理水槽61と接続され、排出された被
処理水は生物処理水槽61に供給される。そこで、生物
処理水槽61には、浸漬型膜分離水槽31の抜水量分の
空容積を確保しておく必要がある。また、排出された被
処理水を生物処理水槽61に供給するために、水抜管3
3にポンプP3が配設される。
【0032】次に、前記構成のろ過膜洗浄装置の動作に
ついて説明する。まず、ラインL1を介して生物処理水
槽61から浸漬型膜分離槽31に被処理水を供給し、ろ
過処理を開始する。該ろ過処理において、被処理水中の
処理水だけが膜モジュール41の膜を透過して処理水側
に送られ、夾雑物、汚泥等は膜面に残留する。そして、
被処理水を繰り返し処理していると、残留した夾雑物、
汚泥等が次第に膜面に固形物として付着し、ケーキ層を
形成する。
【0033】そこで、膜モジュール41によって得られ
た処理水が必要量を下まわったときに、被処理水の供給
を停止させ、ろ過膜洗浄処理を開始する。すなわち、前
記ポンプP3を作動させて水抜管33を介して浸漬型膜
分離槽31内の被処理水を排出し、生物処理水槽61に
供給する。そして、膜分離装置32の膜面を気相に露出
させる。このとき、スプレー用水として浸漬型膜分離槽
31内の被処理水を一定量残す。
【0034】そして、ポンプP2を作動させ、浸漬型膜
分離槽31の底部の被処理水をラインL5を介して循環
させ、スプレー装置35から膜モジュール41に高圧で
噴射する。被処理水を一定時間噴射した後、ポンプP2
を停止させ、浸漬型膜分離槽31に被処理水を再び供給
し、該被処理水が設定された水位に達すると、ろ過処理
を再開する。
【0035】次に、本発明の第4の実施例について説明
する。図6は本発明の第4の実施例におけるろ過膜洗浄
装置の概念図である。この場合、被処理水に塩化第二鉄
等の凝集剤を添加して溶解性COD成分等を除去する凝
集工程においてろ過膜洗浄装置が使用される。そのため
に、凝集処理水槽62と処理槽としての浸漬型膜分離槽
31とをラインL1及び水抜管33によって接続し、前
記凝集処理水槽62において凝集処理を行い、浸漬型膜
分離槽31においてろ過処理及びろ過膜洗浄処理を行
う。なお、L6は被処理水の原水供給ライン、L7はろ
過時において被処理水の一部を引き抜くためのラインで
ある。
【0036】前記ろ過処理において被処理水から処理水
が分離させられる。また、ろ過膜洗浄処理においてポン
プP2が作動させられ、浸漬型膜分離槽31の底部の被
処理水がラインL5を介してスプレー装置35に供給さ
れ、該スプレー装置35から膜分離装置32の膜モジュ
ール41(図1)に噴射される。その結果、ろ過処理に
おいて膜面に残留した懸濁物質を除去することができ
る。
【0037】ところで、前記スプレー装置35によって
被処理水を膜モジュール41に噴射するに当たり、膜面
を気相に露出させるために、水抜管33を介して浸漬型
膜分離槽31内の被処理水が排出される。この場合、水
抜管33は凝集処理水槽62に接続され、排出された被
処理水は凝集処理水槽62に供給される。そこで、該凝
集処理水槽62には、浸漬型膜分離水槽31の抜水量分
の空容積を確保しておく必要がある。また、排出された
被処理水を凝集処理水槽62に供給するために、水抜管
33にポンプP3が配設される。
【0038】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させるこ
とが可能であり、これらを本発明の範囲から排除するも
のではない。
【0039】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ろ過膜洗浄方法においては、処理槽に膜分離装置
を浸漬し、該膜分離装置によって被処理水から処理水を
分離させるようになっている。そして、前記処理槽内の
被処理水を設定量だけ残留させて排出し、前記膜分離装
置の膜モジュールを気相に露出させる。次に、残留した
被処理水を処理槽の底部から取り出してスプレー装置に
供給し、該スプレー装置から膜モジュールに噴射する。
【0040】この場合、被処理水を膜モジュールに噴射
する際、膜面を気相に露出させるようになっているの
で、被処理水が有する運動量を直接膜面に作用させるこ
とができる。したがって、被処理水が膜面に当たったと
きの衝撃力は大きく、膜面に付着した固形物を十分に剥
離させることができる。その結果、固形物を容易に除去
することができる。
【0041】また、被処理水を洗浄用として使用するの
で、別の洗浄水を使用する必要がないだけでなく、除去
された固形物を含む洗浄水を処理する必要もないので、
コストを低くすることができる。そして、圧縮された空
気を使用しないので、膜が破損することがなく、スポン
ジボールを使用しないので、膜モジュールを一様に洗浄
することができ、さらに、該膜モジュールを処理槽から
取り出す必要がないので、作業が簡素化される。
【0042】本発明の他のろ過膜洗浄方法においては、
被処理水を膜モジュールに噴射する際に、前記スプレー
装置が膜面に沿って昇降させられる。この場合、噴射さ
れた被処理水が膜モジュールの全体に当てられる。した
がって、該膜モジュールの膜面を一様に洗浄することが
できる。本発明の更に他のろ過膜洗浄方法においては、
被処理水を膜モジュールに噴射する際に、該膜モジュー
ルが回転させられる。この場合、噴射された被処理水が
膜モジュールの全体に当てられる。したがって、該膜モ
ジュールの膜面を一様に洗浄することができる。
【0043】本発明の更に他のろ過膜洗浄方法において
は、前記処理槽と生物処理水槽とが接続され、該生物処
理水槽から前記処理槽に被処理水が供給されるととも
に、前記処理槽から排出された被処理水が前記生物処理
水槽に供給される。この場合、生物処理が終了した被処
理水から処理水を分離させることができる。したがっ
て、濃縮された被処理水を生物処理水槽に返送すること
ができるので、生物処理水槽内において高い菌体濃度を
維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるろ過膜洗浄装置の詳細
図である。
【図2】従来の空気逆洗法を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施例におけるろ過膜洗浄装置
の概念図である。
【図4】本発明の第2の実施例におけるろ過膜洗浄装置
の詳細図である。
【図5】本発明の第3の実施例におけるろ過膜洗浄装置
の概念図である。
【図6】本発明の第4の実施例におけるろ過膜洗浄装置
の概念図である。
【符号の説明】
31 浸漬型膜分離槽 32、52 膜分離装置 35、55 スプレー装置 41、53 膜モジュール 61 生物処理水槽 62 凝集処理水槽

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理槽に膜分離装置を浸漬し、該膜分離
    装置によって被処理水から処理水を分離させる廃水処理
    装置のろ過膜洗浄方法において、(a)前記処理槽内の
    被処理水を設定量だけ残留させて排出し、前記膜分離装
    置の膜モジュールを気相に露出させ、(b)残留した被
    処理水を処理槽の底部から取り出してスプレー装置に供
    給し、該スプレー装置から膜モジュールに噴射すること
    を特徴とするろ過膜洗浄方法。
  2. 【請求項2】 被処理水を膜モジュールに噴射する際
    に、前記スプレー装置が膜面に沿って昇降させられる請
    求項1に記載のろ過膜洗浄方法。
  3. 【請求項3】 被処理水を膜モジュールに噴射する際
    に、該膜モジュールが回転させられる請求項1に記載の
    ろ過膜洗浄方法。
  4. 【請求項4】 (a)前記処理槽と生物処理水槽とが接
    続され、(b)該生物処理水槽から前記処理槽に被処理
    水が供給されるとともに、(c)前記処理槽から排出さ
    れた被処理水が前記生物処理水槽に供給される請求項1
    に記載のろ過膜洗浄方法。
  5. 【請求項5】 (a)前記処理槽と凝集処理水槽とが接
    続され、(b)該凝集処理水槽から前記処理槽に被処理
    水が供給されるとともに、(c)前記処理槽から排出さ
    れた被処理水が前記凝集処理水槽に供給される請求項1
    に記載のろ過膜洗浄方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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