JPH0819970B2 - 電磁制御ばねクラツチ機構 - Google Patents

電磁制御ばねクラツチ機構

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JPH0819970B2
JPH0819970B2 JP61178822A JP17882286A JPH0819970B2 JP H0819970 B2 JPH0819970 B2 JP H0819970B2 JP 61178822 A JP61178822 A JP 61178822A JP 17882286 A JP17882286 A JP 17882286A JP H0819970 B2 JPH0819970 B2 JP H0819970B2
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clutch mechanism
spring clutch
rotor
spring
boss
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興三 西村
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三田工業株式会社
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D67/00Combinations of couplings and brakes; Combinations of clutches and brakes
    • F16D67/02Clutch-brake combinations
    • F16D67/06Clutch-brake combinations electromagnetically actuated
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D27/00Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor
    • F16D27/10Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings
    • F16D27/105Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings with a helical band or equivalent member co-operating with a cylindrical coupling surface

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 <技術分野> 本発明は、電磁制御ばねクラッチ機構に関する。
<従来技術> 従来から、回転駆動される入力回転要素の駆動力を伝
達するために、コイルばね手段を利用した電磁制御ばね
クラッチ機構が使用されている。この種の電磁制御ばね
クラッチ機構の一例として例えば特開昭59−175633号公
報に開示されているものがあり、かかる電磁制御ばねク
ラッチ機構は、入力回転要素が固定され且つ出力回転要
素が回転自在に装着された軸部材と、軸部材と一体に回
転せしめられるロータと、ロータの片側に配設されたア
マチュア組立体であって、ロータの片面に対向して位置
するアマチュア、軸部材に回転自在に装着された支持部
材、及びアマチュアをロータの片面から離隔する方向に
偏倚せしめる偏倚ばね部材を含むアマチュア組立体と、
偏倚ばね部材の弾性偏倚作用に抗してアマチュアをロー
タの上記片面に磁気的に吸着せしめる電磁手段と、一端
がアマチュア組立体に連結され、他端が出力回転要素に
連結されたコイルばね手段を備えている。かかるクラッ
チ機構においては、電磁手段が除勢されているときには
入力回転要素の駆動力は出力回転要素に伝達されない
が、電磁手段が付勢されるとアマチュア組立体と出力回
転要素が相対的に回転され、これによってコイルばね手
段が収縮され、かくして入力回転要素の駆動力が出力回
転要素に伝達される。
しかし、上述した電磁制御ばねクラッチ機構は、いず
れも所定方向に回転駆動される入力回転要素の駆動を選
択的に出力回転要素に伝達するものであり、それ故に、
所定方向及び所定方向と反対方向に回転駆動される入力
回転要素の駆動力を出力回転要素に所要の通り伝達する
ために用いることができず、上述した駆動力を所要の通
り伝達するための新規な電磁制御ばねクラッチ機構の出
現が望まれていた。
また、上述した形態の電磁制御ばねクラッチ機構に限
定されないが、後に詳述する如く、入力回転要素と軸部
材との間の摩擦力が大きいときには、電磁手段が除勢さ
れているときにも入力回転要素からの駆動力が直接出力
回転要素に伝達され、これによって出力回転要素が回転
するおそれがあった。
<発明の目的> 本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その
目的は、所定方向及び所定方向と反対方向に回転駆動さ
れる入力回転要素の駆動力を出力側に伝達することがで
きる新規な電磁制御ばねクラッチ機構を提供することで
ある。
<発明の要約> 本発明によれば、回転自在に装着された軸部材と、該
軸部材に回転自在に装着され且つ所定方向及び該所定方
向と反対方向に回転駆動される入力回転要素と、該入力
回転要素の片側において該軸部材上に配設された第1の
ばねクラッチ機構と、該入力回転要素の他側において該
軸部材上に配設された第2のばねクラッチ機構と、を備
え、 該第1のばねクラッチ機構は、(a)該軸部材と一体
に回転せしめられるロータと、(b)該ロータと該入力
回転要素との間に配設され該ロータの片面に対向して位
置するアマチュア、該ロータの該入力回転要素との間に
配設され該軸部材に回転自在に装着された支持部材、及
び該支持部材と該アマチュアとの間に配設され該アマチ
ュアを該ロータの該片面から離隔する方向に弾性的に偏
倚する偏倚ばね部材を含むところのアマチュア組立体
と、(c)付勢されると該偏倚ばね部材の弾性偏倚作用
に抗して該アマチュアを該ロータの該片面に磁気的に吸
着せしめる電磁手段と、(d)該軸部材と一体に回転す
る第1のボス部材と、(e)該入力回転要素と一体に回
転する第2のボス部材と、(f)該第1のボス部材及び
該第2のボス部材に跨って被嵌され、収縮することによ
って該第1のボス部材及び該第2のボス部材を駆動連結
するコイルばね手段と、を具備し、 該第2のばねクラッチ機構は、(a)該軸部材と一体
に回転せしめられるロータと、(b)該ロータと該入力
回転要素との間に配設され該ロータの片面に対向して位
置するアマチュア、該ロータと該入力回転要素との間に
配設され該軸部材に回転自在に装着された支持部材、及
び該支持部材と該アマチュアとの間に配設され該アマチ
ュアを該ロータの該片面から離隔する方向に弾性的に偏
倚する偏倚ばね部材を含むところのアマチュア組立体
と、(c)付勢されると該偏倚ばね部材の弾性偏倚作用
に抗して該アマチュアを該ロータの該片面に磁気的に吸
着せしめる電磁手段と、(d)該軸部材と一体に回転す
る第1のボス部材と、(e)該入力回転要素と一体に回
転する第2のボス部材と、(f)該第1のボス部材及び
該第2のボス部材に跨って被嵌され、収縮することによ
って該第1のボス部材及び該第2のボス部材を駆動連結
するコイルばね手段と、を具備し、 該第1のばねクラッチ機構及び該第2のばねクラッチ
機構のいずれか一方が付勢されると該入力回転要素の該
所定方向の回転を該軸部材に伝達し、それらの他方が付
勢されると該入力回転要素の該所定方向と反対方向の回
転を該軸部材に伝達する、ことを特徴とする電磁制御ば
ねクラッチ機構が提供される。
<発明の好適具体例> 以下、添付図面を参照して、本発明に従って構成され
た電磁制御ばねクラッチ機構の一具体例について説明す
る。
主として第1図を参照して、全体を番号2で示す図示
の電磁制御ばねクラッチ機構は、軸部材4、軸部材4に
回転自在に装着された歯車6の如き入力回転要素、第1
のばねクラッチ機構8及び第2のばねクラッチ機構10を
備えている。軸部材4は、第1図に示す如く、例えば支
持基体12及び14に回転自在に装着され、軸部材4の支持
基体12及び14間の部位に歯車6、第1のばねクラッチ機
構8及び第2のばねクラッチ機構10が配置されている。
この軸部材4には、例えば、接続手段16を介して作動軸
18(第1図において二点鎖線で示す)が接続される。具
体例においては、軸部材4の一端部は支持基体12を貫通
して外方に突出している(この突出端部の一部は、軸受
20を介して回転自在に支持されている)。接続手段16は
円筒状の接続部材22を備えている。接続部材22の一端部
には比較的大径の受け凹部24aが設けられており、かか
る受け凹部24a内に作動軸18の小径端部18aを位置付けて
固定用ねじ26を螺着することによって接続部材22と作動
軸18が連結されている。また、接続部材22の他端部にも
比較的小径の受け凹部24b(具体例では、受け凹部24a及
び24bは相互に連通している)が設けられており、かか
る受け凹部24b内に軸部材4の突出端部を位置付けて固
定用ねじ28を螺着することによって接続部材22の軸部材
4が連結されている。固定用ねじ26及び28に代えて、固
定用ピンによって両者を連結することもできる。従っ
て、後述する如く軸部材4が回転されると、接続手段16
を介して作動軸18も軸部材4と一体に回転せしめられ
る。
次に、第1図と共に第2図を参照して、第1のばねク
ラッチ機構8及びおれに関連する要素について説明す
る。具体例においては、軸部材4の支持基体12及び14間
の軸線方向実質***部には、大径部4aが設けられてお
り、かかる大径部4aに歯車6が回転自在に装着され、か
かる歯車6と片方の支持基体12間に第1のばねクラチ機
構8が配置され、上記歯車6と他方の支持基体14間に後
述する第2のばねクラチ機構10が配置されている。
図示の第1のばねクラッチ機構8は、ロータ30、アマ
チュア組立体32、電磁手段34及びコイルばね手段36を含
んでいる。更に説明すると、電磁手段34は、軸部材4の
一端部、詳しくは軸部材4の支持基体12の内側部位に配
置されている。図示の電磁手段34はフィールドコア38
と、フィールドコア38に装着された電磁コイル40を有
し、フィールドコア38がスリーブ部材42を介して軸部材
4に回転自在に装着されている(第1図参照)。フィー
ルドコア38の外周面には係止部44が設けられ、係止部44
には切欠き46が形成されている。一方、支持基体12に
は、その一部を後方に折曲せしめることによって係止突
起48が設けられており、かかる係止突起48が上記係止部
44の切欠き46に係止されている(第1図参照)。従っ
て、電磁手段34は、後述する軸部材4の回転によって回
動されることがない。
また、軸部材4の電磁手段34と歯車6との間の部位、
即ち電磁手段34の内側には、ロータ30及びアマチュア組
立体32が配設されている。具体例においてはロータ30及
びアマチュア組立体32が第1のボス部材50に所要の通り
装着され、ロータ30、アマチュア組立体32及び第1のボ
ス部材50がユニット化されてユニット組立体を構成す
る。第3図をも参照して、第1のボス部材50は、一端部
(第1図乃至第3図において左端部)に設けられた小径
部52と、他端部(第1図乃至第3図において右端部)に
設けられた大径部54と、その中間部に設けられた中径部
56とを有している。第1のボス部材50の小径部52にはピ
ン受部を規定する一対の切欠き58が形成されており、か
かる切欠き58に軸部材4を貫通して形成されたピン孔60
(第2図)に装着されるピン部材62の両端部が受入れら
れる。また、図示のロータ30は、環状基部64と、環状基
部64の外側に配置された環状部66と、環状基部64及び環
状部66を接続する接続部68を有している。かかるロータ
30は、環状基部64を第1のボス部材50の小径部52に圧入
することによってその一端に固定され、第1のボス部材
50と一体に回転される。具体例では、ロータ30が第1の
ボス部材50の小径部52に固定されることに関連して、ロ
ータ30の環状基部64の内周縁にも、一対の凹部70が形成
されている。ロータ30に形成された凹部70は、上記第1
のボス部材50に形成された切欠き58と協働してピン受部
を規定し、第4図に拡大して示す如く、軸部材4に装着
されたピン部材62の両端部は上記切欠き58及び上記凹部
70に受入れられる(従って、ロータ30を第1のボス部材
50の小径部52に固定する際には、ロータ30の凹部70と小
径部52の切欠き58を整合させて圧入する)。かく構成す
ることによって、ロータ30と第1のボス部材50の小径部
52の圧入状態が比較的弱い場合においても、ロータ30は
ピン部材62を介して軸部材4と一体に確実に回転され
る。また、具体例のアマチュア組立体32は、アマチュア
72、支持部材74及び偏倚ばね部材76を含んでいる。支持
部材74は短筒状の部材から構成され、第1のボス部材50
の中径部56に回転自在に装着されている。支持部材74の
一端面(第1図乃至第4図において左面)内周縁には、
環状フランジ78が設けられている。この支持部材74は、
軽量のプラスチックから形成するのが好ましい。アマチ
ュア72はロータ30の環状部66の外径と略同一の外径を有
する環状板から構成され、偏倚ばね部材76を介して上記
支持部材74に装着されている。更に説明すると、偏倚ば
ね部材76は支持部材74の環状フランジ78に装着され、そ
の環状中央部80が支持部材74の一端面に後述する如く固
定されている。図示の偏倚ばね部材76は環状中央部80か
ら外側に鎌状に延びる複数個(具体例において3個)の
突出部82を有し、複数個の突出部82の各々の自由端部が
アマチュア72の片面(ロータ30と対向する面とは反対の
面)にリベットの如き固定部材84により固定されてい
る。従って、ロータ30の片側、即ち第1図において右側
にアマチュア組立体32が配設され、偏倚ばね部材76はア
マチュア72をロータ30の片面、即ち第1図において右面
から離隔する方向に弾性的に偏倚せしめる作用をする。
具体例に示す如く、偏倚ばね部材76は次の通りにして支
持部材76に固定されるのが好ましい。図示のアマチュア
組立体32は、更に、プレート状のばね固定部材を含んで
いる。図示のばね固定部材は偏倚ばね部材76の環状中央
部80の形状に略対応した環状のプレート部材86から構成
されている。このプレート部材86の周縁部には、その一
部を折曲せしめることによって周方向に間隔を置いて複
数個(具体例では3個)の係止突部88が設けられてい
る。一方、偏倚ばね部材76の環状中央部80には上記係止
突部88の各々に対応して複数個(具体例では3個)の矩
形状の挿通孔90が形成され、更に支持部材74には上記挿
通孔90の各々に対応して矩形状の貫通孔92が形成されて
いる。従って、支持部材74の環状フランジ78に偏倚ばね
部材76及びプレート部材86を装着すると、プレート部材
86の各係止突部88は対応する偏倚ばね部材76の挿通孔90
及び支持部材74の貫通孔92を通して支持部材74の他側に
突出するようになり(第5図に実線で示す如く突出され
る)、かかる係止突部88の突出端を所要の通り変形せし
めて支持部材74の他端部に係止せしめることによって、
偏倚ばね部材76の環状中央部80はプレート部材86と支持
部材74間に固定される。具体例におけるプレート部材86
の係止突部88の支持部材74の係止は、第5図に拡大して
示す通りにするのが好ましい。即ち、第5図に示す如
く、支持部材74の各貫通孔92の右端部(第1図乃至第3
図及び第5図において右端部)を右方に向けて拡張せし
め、貫通孔92の拡張部92a内に係止突部88の変形部を収
容せしめるようにするのが好ましく、かくすることによ
って、支持部材74、偏倚ばね部材76及びプレート部材86
から成る組立要素を小型化することができる。尚、具体
例のように貫通孔92に拡張部92aを設けた場合には、係
止突部88を変形せしめるためのポンチの如き加圧工具94
の先端を凹状にし、その先端面94aが弧状面を規定する
ようにするのが望ましい。かくすることにより、第5図
に実線で示す如く突出せしめられている係止突部88の突
出部を加圧工具94の作用によって第5図に一点鎖線で示
す如く所要の通り変形せしめてその変形部を貫通孔92の
拡張部92aに確実に係止せしめることができる。
具体例のユニット組立体においては、更に、支持部材
74の一端面に周方向に間隔を置いて複数個(具体例にお
いて3個)の突起96が設けられ、また偏倚ばね部材76の
環状中央部80には上記突起96に対応して周方向に間隔を
置いて突起受部を規定する複数個の円形の開口98が形成
されている。各突起96の先端部は偏倚ばね部材76の開口
98を貫通し、プレート部材86及びアマチュア72を越えて
ロータ30の片面に向って延び、その先端はロータ30の片
面に接触乃至近接せしめられている。具体例では、突起
96が上述した如く延びていることに関連して、プレート
部材86の周縁部には上記開口98に対応して半円状の切欠
き100が形成されている。かくの通りであるので、各突
起96は開口98及び切欠き100に受け入れられ、支持部材7
4と偏倚ばね部材76間において駆動力を伝達する作用を
する(言い換えると、支持部材74の偏倚ばね部材76間に
生ずるアジアル荷重、即ち回転方向の荷重を受ける作用
をする)と共に、後述する如く第1のばねクラッチ機構
8における応答性を向上させる作用をする。第1のばね
クラッチ機構8の応答性を一層向上させるには、具体例
に示す如く、支持部材74の環状フランジ78の先端部も偏
倚ばね部材76及びプレート部材86を越えて突出させ、そ
の先端をロータ30の片面に接触乃至近接せしめるのが好
ましく、具体例においては、突起96の先端面及び環状フ
ランジ78の先端面がロータ30の片面に実質上平行である
実質上同一平面を規定するように構成されている。
図示の具体例においては、ユニット組立体は第1のボ
ス部材50を圧入することによって軸部材4に所要の通り
装着されている。尚、具体例では軸部材4の所要部位4b
にはローレットの如き加工が施されており、かかる部材
4bに第1のボス部材50の右端面が大径部4aの左端面に当
接するように圧入され、第1のボス部材50は軸部材4の
一体に回転せしめられる。
再び第1図及び第2図を参照して、歯車6の片面(第
1図及び第2図において左面)には、環状のボス部102
が一体に設けられ、ボス部102内には円筒状の第2のボ
ス部材104が装着されている。具体例では、この第2の
ボス部材104は、歯車6の内周部(詳しくはボス部102の
内側部位)に形成された貫通孔106(具体例において2
個形成されている)内にその端面に設けられた一対の突
出部108を挿入することによって歯車6と一体に回転す
るように装着されている。この第2のボス部材104は、
上記第1のボス部材50に向けて第1図及び第2図におい
て左方に延びている。尚、第2のボス部材104は歯車6
と一体に形成することも可能である。
上記第1のボス部材50及び第2のボス部材104に跨っ
てコイルばね手段36が被嵌されている。ユニット組立体
の第1のボス部材50の大径部54は上記第2のボス部材10
4に向けて延び、両ボス部材50及び104の端面は相互に接
触乃至近接せしめられている。この第1のボス部材50の
大径部54の外径と第2のボス部材104の外径とは実質上
等しく、具体例ではコイルばね手段36は上記第1のボス
部材50の大径部54と第2のボス部材104の両者に跨って
被嵌されている。具体例においては、コイルばね手段36
は第1図及び第2図において左側から見て右巻(従っ
て、歯車6が矢印110(第2図)で示す方向に回転され
ているときに、支持部材74にその回動を阻止する力が作
用して支持部材74が歯車6に対して相対的に回転せしめ
られると収縮される方向)に捲回されている。かかるコ
イルばね手段36の一端36aは、支持部材74の他端部に形
成された切欠き112(具体例では、周方向に間隔を置い
て複数個形成された切欠き112のいずれか)に挿入され
ることによってこれに連結され、その他端36bは、歯車
6の環状ボス部102に形成された切欠き114(具体例で
は、周方向に間隔を置いて4個形成された切欠き114の
いずれか)に挿入されることによってこれに連結されて
いる。
かくの通りであるので、歯車6が矢印110で示す方向
に回転されているときに電磁手段34が付勢されると、後
に詳述する如く、歯車6とアマチュア組立体32とが相対
的に回転され、これによってコイルばね手段36が収縮さ
れ、かくして歯車6からの駆動力は第2のボス部材10
4、コイルばね手段36及び第1のボス部材50を介して軸
部材4に伝達される。
次いで、第1図と共に第6図を参照して、第2のばね
クラッチ機構10及びこれに関連する要素について説明す
る。歯車6と支持基体14間に配置された第2のばねクラ
ッチ機構10は、第1のばねクラッチ機構8と同様に、ロ
ータ116、アマチュア組立体118、電磁手段120及びコイ
ルばね手段122を含んでおり、第2のばねクラッチ機構1
0におけるロータ116、アマチュア組立体118、電磁手段1
20及びコイルばね手段122の構成は、第1のばねクラッ
チ機構8におけるロータ30、アアチュア組立体32、電磁
手段34及びコイルばね手段36の構成と実質上同一であ
る。従って、第2のばねクラッチ機構10については概略
を説明する。
第2のばねクラッチ機構10における電磁手段120は、
軸部材4の他端部、詳しくは軸部材4の他端部、詳しく
は軸部材4の支持基体14の内側部位に配置されている。
図示の電磁手段120は、フィールドコア120と、フィール
ドコア120に装着された電磁コイル122を有し、フィール
ドコア120がスリーブ部材124を介して軸部材4に回転自
在に装着されている(第1図参照)。フィールドコア12
0の外周面には係止部126が設けられ、係止部126には切
欠き128が形成されている。一方、支持基体14には、そ
の一部を後方に折曲せしめることによって係止突起130
が設けられており、かかる係止突起130が上記係止部126
の切欠き128に係止されている(第1図参照)。従っ
て、電磁手段120は、後述する軸部材4の回転によって
回動されることがない。
また、軸部材4の電磁手段120と歯車6との間の部
位、即ち電磁手段120の内側には、ロータ116及びアマチ
ュア組立体118が配設されている。具体例においてはロ
ータ116及びアマチュア組立体118も第1のボス部材132
に所要の通り装着され、ロータ116、アマチュア組立体1
18及び第1のボス部材132がユニット化されてユニット
組立体を構成する。第1のボス部材132は、一端部(第
1図及び第6図において左端部)に設けられた大径部13
4と、他端部(第1図及び第6図において右端部)に設
けられた小径部136と、その中間部に設けられた中径部1
8とを有している。第1のボス部材132の小径部136には
ピン受部を規定する一対の切欠き140が形成されてお
り、かかる切欠き140に軸部材4を貫通して形成された
他方のピン孔142(第6図)に装着されるピン部材144の
両端部が受入れられる。また、図示のロータ116は、環
状基部146と、環状基部146の外側に配置された環状部14
8と、環状基部146及び環状部148を接続する接続部150を
有している。かかるロータ116は、環状基部146を第1の
ボス部材132の小径部136に圧入することによってその一
端に固定され、第1のボス部材132と一体に回転され
る。具体例では、ロータ116の環状基部146の内周縁に
も、一対の凹部152が形成されている。ロータ116に形成
された凹部152は、上記第1のボス部材132に形成された
切欠き140と協働してピン受部を規定し、軸部材4に装
着されたピン部材144の両端部は上記切欠き140及び上記
凹部152に受入れられる(従って、ロータ116を第1のボ
ス部材132の小径部136に固定する際には、ロータ116の
凹部152と小径部136の切欠き140を整合させて圧入す
る)。また、具体例のアマチュア組立体118は、アマチ
ュア154、支持部材156及び偏倚ばね部材158を含んでい
る。支持部材156は短筒状の部材から構成され、第1の
ボス部材132の中径部138に回転自在に装着されている。
支持部材156の端面(第1図において右面)内周縁に
は、環状フランジ(第1図)が設けられている。この支
持部材156は、軽量のプラスチックから形成するのが好
ましい。アマチュア154はロータ116の環状部148の外径
と略同一の外径を有する環状板から構成され、偏倚ばね
部材158を介して上記支持部材156に装着されている。即
ち、偏倚ばね部材158は支持部材156の環状フランジに装
着され、その環状中央部160が支持部材156の端面に所要
の通り固定されている。図示の偏倚ばね部材158は環状
中央部160から外側に鎌状に延びる複数個(具体例にお
いて3個)の突出部162を有し、複数個の突出部162の各
々の自由端部がアマチュア154の片面(第1図及び第6
図において左面であって、ロータ116と対向する面とは
反対の面)にリベットの如き固定部材164により固定さ
れている。従って、第2のばねクラッチ機構10において
も、ロータ116の片側、即ち第1図において左側にアマ
チュア組立体118が配設され、偏倚ばね部材158はアマチ
ュア154をロータ116の片面、即ち第1図において左面か
ら離隔する方向に弾性的に偏倚せしめる作用をする。こ
の第2のばねクラッチ機構10においても、偏倚ばね部材
158は、第1のばねクラッチ機構8と実質上同様に、ば
ね固定部材を構成する環状のプレート部材166によって
支持部材156に所要の通り固定されるのが好ましい。
第2のばねクラッチ機構10においては、更に、第1の
ばねクラッチ機構8と同様に、支持部材156の端面には
周方向に間隔を置いてロータ116の片面に向って延びる
複数庫の突起168を設けるのが好ましく、また支持部材1
56に設られた環状フランジの先端をロータ116の上記片
面に接触乃至近接せしめるのが好ましい。
図示の具体例においては、ユニット組立体は第1のボ
ス部材132を圧入することによって軸部材4に所要の通
り装着されている。尚、具体例では軸部材4の所要部位
4Cにもローレットの如き加工が施されており、かかる部
位4Cに第1のボス部材132の左端面が大径部4aの右端面
に当接するように圧入され、第1のボス部材132は軸部
材4と一体に回転せしめられる。
歯車6の他面(第1図及び第6図において右面)に
も、環状ボス部170が一体に設けられ、ボス部170内には
円筒状の第2のボス部材172が装着されている。具体例
では、第2のボス部材172は歯車6に形成された上記貫
通孔106内に歯車6の他側から端面に設けられた一対の
突出部174を挿入することによって歯車6と一体に回転
するように装着されている。この第2のボス部材172
は、上記第1のボス部材132に向けて第1図及び第6図
において右方に延びている。第2のボス部材172も歯車
6と一体に形成することができる。
上記第1のボス部材132及び第2のボス部材172に跨っ
てコイルばね手段122が被嵌されている。第2のばねク
ラッチ機構10におけるユニット組立体の第1のボス部材
132の大径部134は上記第2のボス部材172に向けて延
び、両ボス部材132及び172の端面は相互に接触乃至近接
せしめられている。この第1のボス部材132の大径部134
の外径と第2のボス部材172の外径とは実質上等しく、
具体例ではコイルばね122は上記第1のボス部材132の大
径部134と第2のボス部材172の両者に跨って被嵌されて
いる。具体例においては、コイルばね手段122は第1図
及び第6図において右側から見て右巻(従って、歯車6
が矢印176(第6図)で示す方向に回転されているとき
に、支持部材156にその回動を阻止する力が作用して支
持部材156が歯車6に対して相対的に回転せしめられる
と収縮される方向)に捲回されている。かかるコイルば
ね手段122の一端122aは、支持部材156の他端部に形成さ
れた切欠き(具体例では、周方向に間隔を置いて複数個
形成された切欠きのいずれか)に挿入されることによっ
てこれに連結され、その他端122bは、歯車6の環状ボス
部170に形成された切欠き178(具体例では、周方向に間
隔を置いて4個形成された切欠き178のいずれか)に挿
入されることによってこれに連結されている。
かくの通りであるので、歯車6が矢印176で示す方向
に回転されているときに電磁手段120が付勢されると、
後に詳述する如く、歯車6とアマチュア組立体118とが
相対的に回転され、これによってコイルばね手段122が
収縮され、かくして歯車6からの駆動力は第2のボス部
材172、コイルばね手段122及び第1のボス部材132を介
して軸部材4に伝達される。
かくの通りの電磁制御ばねクラッチ機構2において
は、第1図に示す通り、第1のばねクラッチ機構8及び
第2のばねクラッチ機構10におけるロータ30及び116の
片側にアマチュア組立体32及び118が配置され、ロータ3
0及び116の他側に電磁手段34及び120が配置され、第1
のばねクラッチ機構8における各種構成要素と第2のば
ねクラッチ機構10における各種構成要素とが、歯車6を
基準にして軸部材4の軸線方向両側に実質上対象に配置
されている。即ち、第1のばねクラッチ機構8にあって
は、歯車6の片面から第1図において左方に向って、第
2のボス部材104、コイルばね手段36、第1のボス部材5
0、アマチュア組立体32、ロータ30及び電磁手段34が配
置され、第2のばねクラッチ機構10にあっては、歯車6
の他面から第1図において右方に向って、第2のボス部
材172、コイルばね手段122、第1のボス部材132、アマ
チュア組立体118、ロータ116及び電磁手段120が配置さ
れている。
図示の電磁制御ばねクラッチ機構2には、更に、例え
ば後述する如く用いた場合において電磁手段34及び120
の除勢時に歯車6からの駆動力が直接軸部材4に伝達さ
れて軸部材4が回転するおそれがある故に、軸部材4に
関連して番号180で示すブレーキ手段(第1図)が付設
されている。尚、このブレーキ手段180については後述
する。
次いで、第1図、第2図及び第6図を参照して、上述
した構成の電磁制御ばねクラッチ機構2の作用効果につ
いて説明する。
まず、歯車6が矢印110(第2図)で示す所定方向に
回転されている場合について説明すると、かかる場合に
は第1のばねクラッチ機構8の電磁手段34が付勢及び除
勢され、これによって歯車6の駆動力が選択的に軸部材
4(軸部材4は出力要素を構成する)に伝達される。
即ち、歯車6が矢印110で示す方向に回転されている
ときに電磁手段34が付勢されると、電磁手段34の磁気的
吸引力によってアマチュア72が偏倚ばね部材76の男性偏
倚作用に抗して第1図において左方に移動してロータ30
の片面に磁気的に吸着せしめられ、アマチュア72とロー
タ30とが接続状態になる。一方、歯車6は矢印110(第
2図)で示す方向に回転され、コイルばね手段36を介し
て支持部材74も同じ方向に回転されている(支持部材74
と一体に偏倚ばね部材76及びアマチュア72も回転されて
いる)。従って、アマチュア72とロータ30が磁気的に吸
着されて接続状態になると、軸部材4が停止しているこ
とに起因して支持部材74にその回動を阻止する力が作用
する。かくすると、かかる回動阻止力によって歯車6と
支持部材74間に相対的速度が生じ、かかる速度差に起因
してコイルばね手段36が収縮される。かくすると、コイ
ルばね手段36を介して第2のボス部材104と第1のボス
部材50とが接続され、軸部材4は第1のボス部材50、コ
イルばね手段36及び第2のボス部材104を介して歯車6
に駆動連結される。かくして、歯車6の矢印110で示す
方向の回動力は軸部材4に伝達され、軸部材4、従って
これに接続された作動軸18は歯車6回転に付随して矢印
110で示す方向に回転される。
他方、電磁手段34が除勢されると、偏倚ばね部材76の
弾性偏倚作用によってアマチュア72が第1図において右
方に移動してロータ30の片面から離れ、アマチュア72と
ロータ30との上記接続状態が解除される(即ち、アマチ
ュア72は偏倚ばね部材76の作用によって第1図に示す位
置に復帰する)。このアマチュア72の復帰時には、支持
部材74のアマチュア72間に介在されている偏倚ばね部材
76の男性偏倚作用によってロータ30の片面から離隔する
方向に移動されるため、アチュア72とロータ30の接続が
迅速に解除される。また、この復帰時には第1のボス部
材50の中径部56の外径と支持部材74の内径間に存在する
間隙に起因してアマチュア72が軸部材4に対して幾分傾
斜する傾向にあるが、具体例においては支持部材74の一
端面に設けられた突起96がロータ30の片面に接触乃至近
接せしめられている故に、アマチュア72が若干傾動した
際には支持部材74の突起96の前端面がロータ30の片面に
接触するようになり、アマチュア72がロータ30の片面に
接触することによる応答性の低下が効果的に防止され
る。更に、具体例においては、支持部材74の環状フラン
ジ78の先端もロータ30の片面に接触乃至近接されている
故に、支持部材74自体の所謂ガタも少なくすることがで
き、応答性の低下が一層防止される。アマチュア72とロ
ータ30の接続状態が解除されると、上述した駆動伝達時
に蓄えられたコイルばね手段36の弾性力によって支持部
材74が矢印110で示す方向に更に若干回動され、コイル
ばね手段36は拡張される。コイルばね手段36の拡張の際
には、支持部材74が第1のボス部材50に回転自在に装着
され、かかる支持部材74には偏倚ばね部材76、アマチュ
ア72及びプレート部材86が装着されているのみであるた
め、支持部材74は大きい抵抗を受けることなくコイルば
ね手段36の弾性力によって容易且つ迅速に所要の通り回
転される。かくの如くコイルばね手段36が拡張すると、
第2のボス部材104と第1のボス部材50とのコイルばね
手段36による接続が解除され、かくして歯車6と軸部材
4の駆動連結が解除される。かかる電磁手段34の除勢時
においては、容易に理解される如く、歯車6の回転に付
随してコイルばね手段36を介して支持部材74、偏倚ばね
部材76及びアマチュア72が回転するのみである。また、
歯車6が矢印110で示す方向に回転されているときに
は、第2のばねクラッチ機構10の電磁手段120は付勢さ
れず、それ故に、第2のばねクラッチ機構10において
は、歯車6の矢印110で示す方向の回転に付随してコイ
ルばね手段122を介して支持部材156、偏倚ばね部材158
及びアマチュア154が回転するのみである。
上述したとは反対に、歯車6が矢印176(第6図)で
示す方向に回転されている場合には第2のばねクラッチ
機構10の電磁手段120が付勢及び除勢され、これによっ
て歯車6の駆動力が選択的に軸部材4に伝達される。
即ち、歯車6が矢印176で示す方向に回転されている
ときに電磁手段120が付勢されると、電磁手段120の磁気
的吸引によってアマチュア154が偏倚ばね部材158の弾性
偏倚作用に抗して第1図において右方に移動してロータ
116の片面に磁気的に吸着せしめられ、アマチュア154と
ロータ116とが接続状態になる。かくすると、歯車6と
支持部材156間に相対的速度差が生じ、かかる速度差に
起因してコイルばね手段122が収縮される。かく収縮す
ると、コイルばね手段122を介して第2のボス部材172と
第1のボス部材132とが接続され、軸部材4は第1のボ
ス部材132、コイルばね手段122及び第2のボス部材172
を介して歯車6に駆動連結される。かくして、歯車6の
矢印176で示す方向の回動力は軸部材4に伝達され、軸
部材4、従ってこれに接続された作動軸18は歯車6の回
転に付随して矢印176で示す方向に回転される。
他方、電磁手段120が除勢されると、偏倚ばね部材158
の弾性偏倚作用によってアマチュア154が第1図におい
て左方に移動してロータ116の片面から離れ、アマチュ
ア154とロータ116との上記接続状態が解除される(即
ち、アマチュア154は偏倚ばね部材152の作用によって第
1図に示す位置に復帰する)。かくすると、上述した駆
動伝達時に蓄えられたコイルばね手段122の弾性力によ
って支持部材156が矢印176で示す方向に更に若干回動さ
れ、コイルばね手段122は拡張される。かくの如くコイ
ルばね手段122が拡張すると、第2のボス部材172と第1
のボス部材132とのコイルばね手段122による接続が解除
され、かくして歯車6と軸部材4の駆動連結が解除され
る。かかる電磁手段120の除勢時においては、容易に理
解される如く、歯車6の回転には付随してコイルばね手
段122を介して支持部材156、偏倚ばね部材158及びアマ
チュア154が回転するのみである。従って、第2のばね
クラッチ機構10においても、第1のばねクラッチ機構8
と同様の効果が達成される。また、歯車6が矢印し176
で示す方向に回転されているときには、第1のばねクラ
ッチ機構8の電磁手段34は付勢されず、それ故に、第1
のばねクラッチ機構8においては、歯車6の矢印176で
示す方向の回転に付随してコイルばね手段36を介して支
持部材74、偏倚ばね部材76及びアマチュア72が回転する
のみである。
かかる電磁制御ばねクラッチ機構2においては、更
に、第1のばねクラッチ機構8及び第2のばねクラッチ
機構10におけるロータ30及び116、アマチュア組立体32
及び118、並びに第1のボス部材50及び132がユニット組
立体としてユニット化されている故に、組立要素が少な
くなり、特に重要であるロータ30及び116とアマチュア7
2及び158の間隔をも一定に保持することができる。ま
た、アマチュア72及び154が偏倚ばね部材76及び158を介
してプレート部材86及び166によって支持部材74及び156
の一端面に固定される故に、プレート部材86及び166が
アマチュア72及び154の環状中央部80及び160のほぼ全域
に実質上均一に作用し、かかる環状中央部80及び160を
プレート部材86及び166と支持部材74及び156間に確実に
固定することができると共に偏倚ばね部材76及び158、
支持部材74及び156並びにプレート部材86及び166から成
る組立要素を小型化することもできる。更に、かくする
ことによって、支持部材74及び156への固定に伴うアマ
チュア72及び154の変形も防止することができ、このこ
とに起因して応答性も向上する。
更にまた、図示の電磁制御ばねクラッチ機構2におい
ては、第1のばねクラッチ機構8における第1のボス部
材50が軸部材4の片側から圧入されて大径部4aの片端面
に当接し、また第2のばねクラッチ機構10における第1
のボス部材132が軸部材4の他側から圧入された大径部4
aの他端面に当接している故に、第1のボス部材50及び1
32と共に第1のボス部材50及び132間に位置する歯車6
並びに第2のボス部材104及び172の軸部材4に対する移
動が確実に阻止され、更には、例えば電磁制御ばねクラ
ッチ機構2を縦に配置した(軸部材4を縦に配置する)
場合においても、大径部4aが設けられていることに起因
して各種構成要素間の間隙が一個所に集中的に累積され
ることはなく、従って第1のボス部材50及び132と第2
のボス部材104及び172間にコイルばね手段36及び122の
一部が侵入するのも確実に防止される。
次いで、第1図と共に第7図を参照して、具体例のブ
レーキ手段180について説明する。図示のブレーキ手段1
80は回転部材182を含んでいる。軸部材4の他端部は支
持基体14を貫通して外方に突出し、かかる突出端に短筒
状の回転部材182が装着されている。具体例では、回転
部材182にはこれを貫通して貫通孔184が形成されてお
り、この貫通孔184及び軸部材4に形成された孔(図示
せず)にピン部材186を圧入することによって回転部材1
82が軸部材4に固定されている。従って、回転部材182
は軸部材4と一体に回転する。具体例では、更に、回転
部材182の内面(即ち、支持基体14に対向する面)に、
合成皮又は合成ゴムの如き高摩擦係数の材料から形成さ
れた摩擦部材188が貼着されている。
一方、軸部材4の他端部はスリーブ部材190を介して
支持基体14に支持されている。スリーブ部材190と一端
にはフランジ部196が一体に設けられている。このスリ
ーブ部材190は、フランジ部196が支持基体14の内側に位
置する、即ちフランジ部196が支持基体14と電磁手段120
間に位置するように支持基体14に装着され、そのスリー
ブ本体197は支持基体14に形成された開口を通して外方
に延びている。具体例では、第7図に明確に示す通り、
スリーブ本体197の対向する外面には一対の平坦面190a
(第7図において一方のみ示す)が形成されており、ま
た支持基体14にはスリーブ本内197の縦断面の外形に対
応した形状の開口が形成されており、それ故に、スリー
ブ本体197を上記開口内に位置付けた状態においては、
スリーブ部材190が支持基体14に対して相対的に回転す
ることはない。ブレーキ手段180は、更に、制動部材192
を含んでいる。スリーブ状の部材から構成される制動部
材192には、スリーブ本体197の縦断面の外形に対応した
形状の貫通孔199が形成されており、(従って、制動部
材192の貫通孔199を規定する内周面には、スリーブ本体
197の外周面に存在する一対の平坦面190aに対応した一
対の平坦面192aが形成されている)、この制動部材192
がスリーブ部材192のスリーブ本体197の外側に装着され
ている。従って、容易に理解される如く、制動部材192
はスリーブ部材190に対して相対的に回動することはな
いが、スリーブ部材190の軸線方向、即ち第1図におい
て左右方向に相対的に移動自在である。具体例では、制
動部材192の右端にも回転部材182の外形に対応したフラ
ンジ部198が一体に形成されている。そして、更に、こ
のフランジ部193と支持基体14間には、制動部材192を被
嵌してコイルばね194(偏倚手段を構成する)が配設さ
れている。このコイルばね194はフランジ部198に作用し
て制動部材192を回転部材182に向けて、即ち第1図にお
いて右方に向けて偏倚せしめる作用をし、従って制動部
材192のフランジ部198の端面は、コイルばね194の作用
によって回転部材182の内面に配設された摩擦部材188の
表面に弾性的に圧接される。尚、具体例においては、回
転部材182に摩擦部材188を設けているが、これに代え
て、制動部材192、或いは回転部材182と制動部材192の
双方に摩擦部材を設けてもよい。
ブレーキ手段180を備えていない場合には軸部材4が
回転するおそれがあった。更に詳細に説明すると、歯車
6と軸部材4との間の摩擦係数が大きいと電磁手段34及
び120の除勢時に歯車6の回動力が直接軸部材4に伝達
され、かく伝達される比較的小さい力によって軸部材4
が回転するおそれがあった。かかる傾向は、歯車6と軸
部材4間の摩擦力、言い換えると歯車6の軸部材4間の
摩擦係数、歯車6に作用する歯車6の半径方向(即ち軸
部材4の軸線に対して実質上垂直な方向)の負荷等に影
響され、上記摩擦力が大きいときに軸部材4が回転して
電磁手段34及び120が除勢されているにもかかわらず作
動軸18が回転する不都合が存在する。
これに対して、具体例の如く、軸部材4に関連してブ
レーキ手段180を付設した場合には、比較的弱い力によ
る軸部材4の回動をブレーキ手段180の作用、即ち回転
部材182と制動部材192間の摩擦力によって確実に阻止す
ることができ、かくして電磁手段34及び120の除勢時に
おける軸部材4の回転を防止することができる。具体例
においては、回転部材182と制動部材192間に摩擦部材18
8が介在され、更にはコイルばね194の作用によって回転
部材182と制動部材192とが圧接される構成であり、それ
故に、電磁手段34及び120の除勢時における軸部材4の
回転を一層確実に防止することができる。
尚、上述したブレーキ手段180は、図示の電磁制御ば
ねクラッチ機構2に限定されず、例えば特願昭60−7843
9号の明細書及び図面に開示されている電磁制御ばねク
ラッチ機構等にも同様に適用することができる。
かくの通りの電磁制御ばねクラッチ機構は、例えば第
8図及び第9図に示す通りに組合せて用いることによっ
て、例えばマッサージ器等に好都合に適用することがで
きる。第8図及び第9図において、支持基体12及び14間
には、所定間隔を置いて2個の電磁制御ばねクラッチ機
構2a及び2bが配設されている。各電磁制御ばねクラッチ
機構2a及び2bは、第1図乃至第7図に示す電磁制御ばね
クラッチ機構2と実質上同一の構成であり、それ故にそ
の詳細な説明については省略する。
支持基体12及び14間には、更に、回転軸200が回転自
在に装着されている。この回転軸200には歯車202が装着
され、歯車202は片方の電磁制御ばねクラチ機構2aにお
ける歯車6aに噛合され、上記歯車6aは他方の電磁制御ば
ねクラッチ機構2bにおける歯車6bに噛合されている。回
転軸200は、図示していないが正逆転可能な電動モータ
の如き駆動源に駆動連結されている。従って、第8図に
示す通り、駆動源(図示せず)の正転によって回転軸20
0が矢印204で示す方向に回転されると、歯車202を介し
て歯車6aが矢印210で示す方向に回転され、更に歯車6b
が矢印212で示す方向に回転される。一方、駆動源(図
示せず)の逆転によって回転軸200が矢印206で示す方向
に回転されると、歯車202を介して歯車6aが矢印208で示
す方向に回転され、更に歯車6bが矢印214で示す方向に
回転される。
図示の複合クラッチ機構においては、上述した記載か
ら容易に理解される如く、回転軸200が矢印204で示す方
向に回転されているときには、片方の電磁制御ばねクラ
ッチ機構2aにおける第1のばねクラッチ機構8aと他方の
電磁制御ばねクラッチ機構2bにおける第2のばねクラッ
チ機構10bとが付勢及び除勢され(このとき、片方の電
磁制御ばねクラッチ機構2aにおける第2のばねクラッチ
機構10a及び他方の電磁制御ばねクラッチ機構2bにおけ
る第1のばねクラッチ機構8bは付勢されることはな
い)、上述したとは反対に回転軸200が矢印206で示す方
向に回転されているときには、片方の電磁制御ばねクラ
ッチ機構2aにおける第2のばねクラチ機構10aと他方の
電磁制御ばねクラッチ機構2bにおける第1のばねクラッ
チ機構8bとが付勢及び除勢される(このとき、片方の電
磁制御ばねクラッチ機構2aにおける第1のばねクラッチ
機構8a及び他方の電磁制御ばねクラッチ機構2bにおける
第2のばねクラッチ機構10bは付勢されることはな
い)。尚、図示の具体例では歯車6aと歯車6bとが反対方
向に回転されるように噛合されているが、歯車6aと歯車
6bとが同一方向に回転されるように駆動連結されている
(例えば歯車6aと歯車6bの間にアイドル歯車が介在され
ている)場合には、回転軸200が矢印204で示す方向に回
転されているときには電磁制御ばねクラッチ機構2a及び
2bにおける第1のばねクラッチ機構8a及び8bが付勢及び
除勢され(このとき、電磁制御ばねクラッチ機構2a及び
2bにおける第2のばねクラッチ機構10a及び10bが付勢さ
れることはない)、上述したとは反対に回転軸200が矢
印206で示す方向に回転されているときには電磁制御ば
ねクラッチ機構2a及び2bにおける第2のばねクラッチ機
構10a及び10bが付勢及び除勢される(このとき、電磁制
御ばねクラチ機構2a及び2bにおける第1のばねクラッチ
機構8a及び8bが付勢されることはない)。
回転軸200が矢印204で示す方向に回転されているとき
に、電磁制御ばねクラッチ機構2aの第1のばねクラッチ
機構8aが付勢されると、かかる第1のばねクラッチ機構
8aを介して歯車6aの矢印210で示す方向の回動力が軸部
材4aに伝達され、かくして作動軸18aは矢印210で示す方
向に回転される。また、上述したときに電磁制御ばねク
ラッチ機構2bの第2のばねクラッチ機構10bが付勢され
ると、第2のばねクラッチ機構10bを介して歯車6bの矢
印212で示す方向の回動力が軸部材4bに伝達され、かく
して作動軸18bは矢印212で示す方向に回転される。
他方、回転軸200が矢印206で示す方向に回転されてい
るときに、電磁制御ばねクラッチ機構2aの第2のばねク
ラッチ機構8bが付勢されると、かかる第1のばねクラッ
チ機構8bを介して歯車6aの矢印208で示す方向の回動力
が軸部材4aに伝達され、かくして作動軸18aは矢印208で
示す方向に回転される。また、上述したときに電磁制御
ばねクラッチ機構2bの第1のばねクラッチ機構10aが付
着されると、第1のばねクラッチ機構10aを介して歯車6
bの矢印214で示す方向の回動力が軸部材4bに伝達され、
かくして作動軸18bは矢印214で示す方向に回転される。
尚、電磁制御ばねクラッチ機構2a(又は2b)における
第1のばねクラッチ機構8a(又は8b)及び第2のばねク
ラッチ機構10a(又は10b)が除勢されているときには、
ブレーキ手段180a(又は180b)が軸部材4a(又は4b)は
作用している故に、歯車6a(又は6b)の回転によって軸
部材4a(又は4b)が回転することはない。
〈発明の効果〉 本発明による電磁制御ばねクラッチ機構は以上のよう
に構成され、回転自在に装着された軸部材と、該軸部材
に回転自在に装着され且つ所定方向及び該所定方向と反
対方向に回転駆動される入力回転要素と、該入力回転要
素の片側において該軸部材上に配設された第1のばねク
ラッチ機構と、該入力回転要素の他側において該軸部材
上に配設された第2のばねクラッチ機構とを備え、該第
1のばねクラッチ機構及び該第2のばねクラッチ機構の
いずれか一方が付勢されると該入力回転要素の該所定方
向の回転を該軸部材に伝達し、それらの他方が付勢され
るの該入力回転要素の該所定方向と反対方向の回転を該
軸部材に伝達するようにしたので、所定方向及び該所定
方向と反対方向に回転駆動される入力回転要素の駆動力
を、出力側に選択的に伝達することができる。また、本
発明によれば、軸部材に装着された入力回転要素の両側
において軸部材上に、各々上記第1のばねクラッチ機構
と第2のばねクラッチ機構を配設したので、これらばね
クラッチ機構を構成する各構成要素が同一軸上に配置さ
れる構成であるため、径方向寸法を増大することなく2
つの回転方向の駆動力を選択的に伝達できる電磁制御ば
ねクラッチ機構を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従って構成された電磁制御ばねクラ
ッチ機構の一具体例を示す断面図。 第2図は、第1図の電磁制御ばねクラッチ機構における
第1のばねクラッチ機構を分解して示す分解斜視図。 第3図は、第2図の第1のばねクラッチ機構におけるユ
ニット組立体を分解して示す分解斜視図。 第4図は、第2図の第1のばねクラッチ機構におけるユ
ニット組立体を軸部材に装着した状態を示す断面図。 第5図は、第3図のユニット組立体の偏倚ばね部材の固
定方法を説明するための部分拡大断面図。 第6図は、第1図の電磁制御ばねクラッチ機構における
第2のばねクラッチ機構を分解して示す分解斜視図。 第7図は、第1図の電磁制御ばねクラッチ機構における
ブレーキ手段のスリーブ部材及び回転阻止部材を示す斜
視図。 第8図は、第1図に示す電磁制御ばねクラッチ機構を用
いた一適用例を示す側面図。 第9図は、第8図におけるIX−IX線から見たところを示
す図。 2,2a及び2b……電磁制御ばねクラッチ機構 4,4a及び4b……軸部材 6,6a及び6b……歯車 8,8a及び8b……第1のばねクラッチ機構 10,10a及び10b……第2のばねクラッチ機構 30及び116……ロータ 32及び118……アマチュア組立体 34及び120……電磁手段 36及び122……コイルばね手段 50及び132……第1のボス部材 72及び154……アマチュア 74及び156……支持部材 76及び158……偏倚ばね部材 104及び172……第2のボス部材 180,180a及び180b……ブレーキ手段 182……回転部材 188……摩擦部材 192……制動部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転自在に装着された軸部材と、該軸部材
    に回転自在に装着され且つ所定方向及び該所定方向と反
    対方向に回転駆動される入力回転要素と、該入力回転要
    素の片側において該軸部材上に配設された第1のばねク
    ラッチ機構と、該入力回転要素の他側において該軸部材
    上に配設された第2のばねクラッチ機構と、を備え、 該第1のばねクラッチ機構は、(a)該軸部材と一体に
    回転せしめられるロータと、(b)該ロータと該入力回
    転要素との間に配設され該ロータの片面に対向して位置
    するアマチュア、該ロータの該入力回転要素との間に配
    設され該軸部材に回転自在に装着された支持部材、及び
    該支持部材と該アマチュアとの間に配設され該アマチュ
    アを該ロータの該片面から離隔する方向に弾性的に偏倚
    する偏倚ばね部材を含むところのアマチュア組立体と、
    (c)付勢されると該偏倚ばね部材の弾性偏倚作用に抗
    して該アマチュアを該ロータの該片面に磁気的に吸着せ
    しめる電磁手段と、(d)該軸部材と一体に回転する第
    1のボス部材と、(e)該入力回転要素と一体に回転す
    る第2のボス部材と、(f)該第1のボス部材及び該第
    2のボス部材に跨って被嵌され、収縮することによって
    該第1のボス部材及び該第2のボス部材を駆動連結する
    コイルばね手段と、を具備し、 該第2のばねクラッチ機構は、(a)該軸部材と一体に
    回転せしめられるロータと、(b)該ロータと該入力回
    転要素との間に配設され該ロータの片面に対向して位置
    するアマチュア、該ロータと該入力回転要素との間に配
    設され該軸部材に回転自在に装着された支持部材、及び
    該支持部材と該アマチュアとの間に配設され該アマチュ
    アを該ロータの該片面から離隔する方向に弾性的に偏倚
    する偏倚ばね部材を含むところのアマチュア組立体と、
    (c)付勢されると該偏倚ばね部材の弾性偏倚作用に抗
    して該アマチュアを該ロータの該片面に磁気的に吸着せ
    しめる電磁手段と、(d)該軸部材と一体に回転する第
    1のボス部材と、(e)該入力回転要素と一体に回転す
    る第2のボス部材と、(f)該第1のボス部材及び該第
    2のボス部材に跨って被嵌され、収縮することによって
    該第1のボス部材及び該第2のボス部材を駆動連結する
    コイルばね手段と、を具備し、 該第1のばねクラッチ機構及び該第2のばねクラッチ機
    構のいずれか一方が付勢されると該入力回転要素の該所
    定方向の回転を該軸部材に伝達し、それらの他方が付勢
    されると該入力回転要素の該所定方向と反対方向の回転
    を該軸部材に伝達する、ことを特徴とする電磁制御ばね
    クラッチ機構。
  2. 【請求項2】該第1のばねクラッチ機構及び該第2のば
    ねクラッチ機構において、該電磁手段は該ロータの他側
    に配設されている、特許請求の範囲第1項記載の電磁制
    御ばねクラッチ機構。
  3. 【請求項3】該第1のばねクラッチ機構及び該第2のば
    ねクラッチ機構において、該コイルばね手段は、該アマ
    チュア組立体に連結された一端から該入力回転要素に連
    結された他端まで、該入力回転要素の回転に付随して該
    入力回転要素と該アマチュア組立体とが相対的に回転せ
    しめられると収縮される方向に捲回されている、特許請
    求の範囲第1項又は第2項記載の電磁制御ばねクラッチ
    機構。
  4. 【請求項4】第1のばねクラッチ機構における該第2の
    ボス部材、該第1のボス部材、該偏倚ばね部材、該アマ
    チュア組立体、該ロータ及び該電磁手段と該第2のばね
    クラッチ機構における該第2のボス部材、該第1のボス
    部材、該偏倚ばね部材、該アマチュア組立体、該ロータ
    及び該電磁手段は、該入力回転要素を基準にして、該軸
    部材の軸線方向両側に実質上対称に配置されている、特
    許請求の範囲第1項から第3項までのいずれかに記載の
    電磁制御ばねクラッチ機構。
  5. 【請求項5】該第1のばねクラッチ機構及び該第2のば
    ねクラッチ機構において、該第2のボス部材は該軸部材
    に圧入により固定されている、特許請求の範囲第4項記
    載の電磁制御ばねクラッチ機構。
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