JP2720266B2 - 電磁制御ばねクラッチ機構 - Google Patents

電磁制御ばねクラッチ機構

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JP2720266B2
JP2720266B2 JP5016847A JP1684793A JP2720266B2 JP 2720266 B2 JP2720266 B2 JP 2720266B2 JP 5016847 A JP5016847 A JP 5016847A JP 1684793 A JP1684793 A JP 1684793A JP 2720266 B2 JP2720266 B2 JP 2720266B2
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興三 西村
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D27/00Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor
    • F16D27/10Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings
    • F16D27/105Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings with a helical band or equivalent member co-operating with a cylindrical coupling surface

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、電磁制御ばねクラッチ
機構に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、回転駆動される入力回転要素
の駆動力を伝達するために、コイルばね手段を利用した
電磁制御ばねクラッチ機構が使用されている。この種の
電磁制御ばねクラッチ機構の一例として例えば特開昭5
9−175633号公報に開示されているものがあり、
かかる電磁制御ばねクラッチ機構は、入力回転要素が固
定され且つ出力回転要素が回転自在に装着された軸部材
と、軸部材と一体に回転せしめられるロータと、ロータ
の片側に配設されたアマチュア組立体であって、ロータ
の片面に対向して位置するアマチュア、軸部材に回転自
在に装着された支持部材、及びアマチュアをロータの片
面から離隔する方向に偏倚せしめる偏倚ばね部材を含む
アマチュア組立体と、偏倚ばね部材の弾性偏倚作用に抗
してアマチュアをロータの上記片面に磁気的に吸着せし
める電磁手段と、一端がアマチュア組立体に連結され、
他端が出力回転要素に連結されたコイルばね手段を備え
ている。かかるクラッチ機構においては、電磁手段が除
勢されているときには入力回転要素の駆動力は出力回転
要素に伝達されないが、電磁手段が付勢されるとアマチ
ュア組立体と出力回転要素が相対的に回転され、これに
よってコイルばね手段が収縮され、かくして入力回転要
素の駆動力が出力回転要素に伝達される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】而して、上述した形態
の電磁制御ばねクラッチ機構に限定されるわけではない
が、電磁制御ばねクラッチ機構においては、入力回転要
素と、軸部材との間の摩擦力が大きいときには、電磁手
段が除勢されているときにも入力回転要素からの駆動力
が出力回転要素に伝達され、これによって出力回転要素
が回転する虞があった。 【0004】本発明は上記に点に鑑みてなされたもので
あり、その主たる技術的課題は、電磁制御ばねクラッチ
機構、特に所定方向及び該所定方向と反対方向に回転駆
動される入力回転要素の駆動力を出力側に伝達する電磁
制御ばねクラッチ機構において、電磁手段が除勢されて
いるときにおいて出力回転要素が回転するのを確実に防
止することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記技術的課題を達成す
るために、本発明によれば、回転自在に装着された軸部
材と、該軸部材に回転自在に装着され所定方向及び該所
定方向と反対方向に回転駆動される入力回転要素と、該
入力回転要素の片側に配設され該軸部材と一体に回転せ
しめられるロータと、該ロータに対向して位置するアマ
チュアと、該アマチュアを該ロータから離隔する方向に
弾性的に偏倚する偏倚ばね部材と、付勢されると該偏倚
ばね部材の弾性偏倚作用に抗して該アマチュアを該ロー
タに磁気的に吸着せしめる電磁手段と、該入力回転要素
が所定方向に回転しているときに収縮することによって
該入力回転要素からの駆動力を該軸部材に伝達するため
のコイルばね手段とを具備する第1のばねクラッチ機構
と、該入力回転要素の他側に配設され該軸部材と一体に
回転せしめられるロータと、該ロータに対向して位置す
るアマチュアと、該アマチュアを該ロータから離隔する
方向に弾性的に偏倚する偏倚ばね部材と、付勢されると
該偏倚ばね部材の弾性偏倚作用に抗して該アマチュアを
該ロータに磁気的に吸着せしめる電磁手段と、該入力回
転要素が所定方向と反対方向に回転しているときに収縮
することによって該入力回転要素からの駆動力を該軸部
材に伝達するためのコイルばね手段とを具備する第2の
ばねクラッチ機構と、を有する電磁制御ばねクラッチ機
構において、該軸部材に作用し該軸部材の回動を制動す
るためのブレーキ手段を備えた、ことを特徴とする電磁
制御ばねクラッチ機構が提供される。 【0006】 【作用】本発明の電磁制御ばねクラッチ機構において
は、出力回転要素である該軸部材は、該ブレーキ手段に
よって常時回転を抑制するための制動力が作用せしめら
れている。従って、電磁手段が除勢されているときにお
いて出力回転要素が回転するのを確実に防止することが
できるとともに、電磁手段の付勢後に除勢されたときに
おいても出力回転要素の回転を瞬時に停止することがで
きる。 【0007】 【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明に従って
構成された電磁制御ばねクラッチ機構の一実施例につい
て説明する。 【0008】図示の実施例は所定方向及び所定方向と反
対方向に回転駆動される入力回転要素の駆動力を出力側
に伝達することができる電磁制御ばねクラッチ機構に本
発明を適用したものである。 【0009】主として図1を参照して、全体を番号2で
示す図示の電磁制御ばねクラッチ機構は、軸部材4と、
該軸部材4に回転自在に装着された歯車6の如き入力回
転要素と、第1のばねクラッチ機構8、第2のばねクラ
ッチ機構10及びブレーキ手段180とを備えている。
軸部材4は、図1に示す如く、例えば支持基体12及び
14に回転自在に装着され、軸部材4の支持基体12及
び14間の部位に歯車6、第1のばねクラッチ機構8及
び第2のばねクラッチ機構10が配置されている。この
軸部材4には、例えば、接続手段16を介して作動軸1
8(図1において二点鎖線で示す)が接続される。実施
例においては、軸部材4の一端部は支持基体12を貫通
して外方に突出している(この突出端部の一部は、軸受
20を介して回転自在に支持されている)。接続手段1
6は円筒状の接続部材22を備えている。接続部材22
の一端部には比較的大径の受け凹部24aが設けられて
おり、かかる受け凹部24a内に作動軸18の小径端部
18aを位置付けて固定用ねじ26を螺着することによ
って接続部材22と作動軸18が連結されている。ま
た、接続部材22の他端部にも比較的小径の受け凹部2
4b(実施例では、受け凹部24a及び24bは相互に
連通している)が設けられており、かかる受け凹部24
b内に軸部材4の突出端部を位置付けて固定用ねじ28
を螺着することによって接続部材22と軸部材4が連結
されている。固定用ねじ26及び28に代えて、固定用
ピンによって両者を連結することもできる。従って、後
述する如く軸部材4が回転されると、接続手段26を介
して作動軸18も軸部材4と一体に回転せしめられる。 【0010】次に、図1と共に図2を参照して、第1の
ばねクラッチ機構8及びそれに関連する要素について説
明する。実施例においては、軸部材4の支持基体12及
び14間の軸線方向実質***部には、大径部4aが設
けられており、かかる大径部4aに歯車6が回転自在に
装着され、かかる歯車6と片方の支持基体12間に第1
のばねクラッチ機構8が配置され、上記歯車6と他方の
支持基体14間に後述する第2のばねクラッチ機構10
が配置されている。 【0011】図示の第1のばねクラッチ機構8は、ロー
タ30、アマチュア組立体32、電磁手段34及びコイ
ルばね手段36を含んでいる。更に説明すると、電磁手
段34は、軸部材4の一端部、詳しくは軸部材4の支持
基体12の内側部位に配置されている。図示の電磁手段
34はフィールドコア38と、フィールドコア38に装
着された電磁コイル40を有し、フィールドコア38が
スリーブ部材42を介して軸部材4に回転自在に装着さ
れている(図1参照)。フィールドコア38の外周面に
は係止部44が設けられ、係止部44には切欠き46が
形成されている。一方、支持基体12には、その一部を
後方に折曲せしめることによって係止突起48が設けら
れており、かかる係止突起48が上記係止部44の切欠
き46に係止されている(図1参照)。従って、電磁手
段34は、後述する軸部材4の回転によって回動される
ことがない。 【0012】また、軸部材4の電磁手段34と歯車6と
の間の部位、即ち電磁手段34の内側には、ロータ30
及びアマチュア組立体32が配設されている。具体例に
おいてはロータ30及びアマチュア組立体32が第1の
ボス部材50に所要の通り装着され、ロータ30、アマ
チュア組立体32及び第1のボス部材50がユニット化
されてユニット組立体を構成する。図3をも参照して、
第1のボス部材50は、一端部(図1乃至図3において
左端部)に設けられた小径部52と、他端部(図1乃至
図3において右端部)に設けられた大径部54と、その
中間部に設けられた中径部56とを有している。第1の
ボス部材50の小径部52にはピン受部を規定する一対
の切欠き58が形成されており、かかる切欠き58に軸
部材4を貫通して形成されたピン孔60(図2)に装着
されるピン部材62の両端部が受入れられる。また、図
示のロータ30は、環状基部64と、環状基部64の外
側に配置された環状部66と、環状基部64及び環状部
66を接続する接続部68を有している。かかるロータ
30は、環状基部64を第1のボス部材50の小径部5
2に圧入することによってその一端に固定され、第1の
ボス部材50と一体に回転される。実施例では、ロータ
30が第1のボス部材50の小径部52に固定されるこ
とに関連して、ロータ30の環状基部64の内周縁に
も、一対の凹部70が形成されている。ロータ30に形
成された凹部70は、上記第1のボス部材50に形成さ
れた切欠き58と協働してピン受部を規定し、図4に拡
大して示す如く、軸部材4に装着されたピン部材62の
両端部は上記切欠き58及び上記凹部70に受入れられ
る(従って、ロータ30を第1のボス部材50の小径部
52に固定する際には、ロータ30の凹部70と小径部
52の切欠き58を整合させて圧入する)。かく構成す
ることによって、ロータ30と第1のボス部材50の小
径部52の圧入状態が比較的弱い場合においても、ロー
タ30はピン部材62を介して軸部材4と一体に確実に
回転される。また、実施例のアマチュア組立体32は、
アマチュア72、支持部材74及び偏倚ばね部材76を
含んでいる。支持部材74は短筒状の部材から構成さ
れ、第1のボス部材50の中径部56に回転自在に装着
されている。支持部材74の一端面(図1乃至図4にお
いて左面)内周縁には、環状フランジ78が設けられて
いる。この支持部材74は、軽量のプラスチックから形
成するのが好ましい。アマチュア72はロータ30の環
状部66の外径と略同一の外径を有する環状板から構成
され、偏倚ばね部材76を介して上記支持部材74に装
着されている。更に説明すると、偏倚ばね部材76は支
持部材74の環状フランジ78に装着され、その環状中
央部80が支持部材74の一端面に後述する如く固定さ
れている。図示の偏倚ばね部材76は環状中央部80か
ら外側に鎌状に延びる複数個(実施例においては3個)
の突出部82を有し、複数個の突出部82の各々の自由
端部がアマチュア72の片面(ロータ30と対向する面
とは反対の面)にリベットの如き固定部材84により固
定されている。従って、ロータ30の片側、即ち図1に
おいて右側にアマチュア組立体32が配設され、偏倚ば
ね部材76はアマチュア72をロータ30の片面、即ち
図1において右面から離隔する方向に弾性的に偏倚せし
める作用をする。実施例に示す如く、偏倚ばね部材76
は次の通りにして支持部材76に固定されるのが好まし
い。図示のアマチュア組立体32は、更に、プレート状
のばね固定部材を含んでいる。図示のばね固定部材は偏
倚ばね部材76の環状中央部80の形状に略対応した環
状のプレート部材86から構成されている。このプレー
ト部材86の周縁部には、その一部を折曲せしめること
によって周方向に間隔を置いて複数個(実施例では3
個)の係止突部88が設けられている。一方、偏倚ばね
部材76の環状中央部80には上記係止突部88の各々
に対応して複数個(実施例では3個)の矩形状の挿通孔
90が形成され、更に支持部材74には上記挿通孔90
の各々に対応して矩形状の貫通孔92が形成されてい
る。従って、支持部材74の環状フランジ78に偏倚ば
ね部材76及びプレート部材86を装着すると、プレー
ト部材86の各係止突部88は対応する偏倚ばね部材7
6の挿通孔90及び支持部材74の貫通孔92を通して
支持部材74の他側に突出するようになり(図5に実線
で示す如く突出される)、かかる係止突部88の突出端
を所要の通り変形せしめて支持部材74の他端部に係止
せしめることによって、偏倚ばね部材76の環状中央部
80はプレート部材86と支持部材74間に固定され
る。実施例におけるプレート部材86の係止突部88の
支持部材74への係止は、図5に拡大して示す通りにす
るのが好ましい。即ち、図5に示す如く、支持部材74
の各貫通孔92の右端部(図1乃至図3及び図5におい
て右端部)を右方に向けて拡張せしめ、貫通孔92の拡
張部92a内に係止突部88の変形部を収容せしめるよ
うにするのが好ましく、かくすることによって、支持部
材74、偏倚ばね部材76及びプレート部材86から成
る組立要素を小型化することができる。尚、実施例のよ
うに貫通孔92に拡張部92aを設けた場合には、係止
突部88を変形せしめるためのポンチの如き加圧工具9
4の先端を凹状にし、その先端面94aが弧状面を規定
するようにするのが望ましい。かくすることにより、図
5に実線で示す如く突出せしめられている係止突部88
の突出部を加圧工具94の作用によって図5に一点鎖線
で示す如く所要の通り変形せしめてその変形部を貫通孔
92の拡張部92aに確実に係止せしめることができ
る。 【0013】実施例のユニット組立体においては、更
に、支持部材74の一端面に周方向に間隔を置いて複数
個(実施例においては3個)の突起96が設けられ、ま
た偏倚ばね部材76の環状中央部80には上記突起96
に対応して周方向に間隔を置いて突起受部を規定する複
数個の円形の開口98が形成されている。各突起96の
先端部は偏倚ばね部材76の開口98を貫通し、プレー
ト部材86及びアマチュア72を越えてロータ30の片
面に向って延び、その先端はロータ30の片面に接触乃
至近接せしめられている。実施例では、突起96が上述
した如く延びていることに関連して、プレート部材86
の周縁部には上記開口98に対応して半円状の切欠き1
00が形成されている。かくの通りであるので、各突起
96は開口98及び切欠き100に受入れられ、支持部
材74と偏倚ばね部材76間において駆動力を伝達する
作用をする(言い換えると、支持部材74と偏倚ばね部
材76間に生じるアジアル荷重、即ち回転方向の荷重を
受ける作用をする)と共に、後述する如く第1のばねク
ラッチ機構8における応答性を向上させる作用をする。
第1のばねクラッチ機構8の応答性を一層向上させるに
は、実施例に示す如く、支持部材74の環状フランジ7
8の先端部も偏倚ばね部材76及びプレート部材86を
越えて突出させ、その先端をロータ30の片面に接触乃
至近接せしめるのが好ましく、実施例においては、突起
96の先端面及び環状フランジ78の先端面がロータ3
0の片面に実質上平行である実質上同一平面を規定する
ように構成されている。 【0014】図示の実施例においては、ユニット組立体
は第1のボス部材50を圧入することによって軸部材4
に所要の通り装着されている。尚、実施例では軸部材4
の所要部位4bにはローレットの如き加工が施されてお
り、かかる部位4bに第1のボス部材50の右端部が大
径部4aの左端面に当接するように圧入され、第1のボ
ス部材50は軸部材4と一体に回転せしめられる。 【0015】再び図1及び図2を参照して、歯車6の片
面(図1及び図2において左面)には、環状のボス部1
02が一体に設けられ、ボス部102内には円筒状の第
2のボス部材104が装着されている。実施例では、こ
の第2のボス部材104は、歯車6の内周部(詳しくは
ボス部102の内側部位)に形成された貫通孔106
(実施例においては2個形成されている)内にその端面
に設けられた一対の突出部108を挿入することによっ
て歯車6と一体に回転するように装着されている。この
第2のボス部材104は、上記第1のボス部材50に向
けて図1及び図2において左方に延びている。尚、第2
のボス部材104は歯車6と一体に形成することも可能
である。 【0016】上記第1のボス部材50及び第2のボス部
材104に跨ってコイルばね手段36が被嵌されてい
る。ユニット組立体の第1のボス部材50の大径部54
は上記第2のボス部材104に向けて延び、両ボス部材
50及び104の端面は相互に接触乃至近接せしめられ
ている。この第1のボス部材50の大径部54の外径と
第2のボス部材104の外径とは実質上等しく、実施例
ではコイルばね手段36は上記第1のボス部材50の大
径部54と第2のボス部材104の両者に跨って被嵌さ
れている。実施例においては、コイルばね手段36は図
1及び図2において左側から見て右巻(従って、歯車6
が矢印110(図2)で示す方向に回転されているとき
に、支持部材74にその回動を阻止する力が作用して支
持部材74が歯車6に対して相対的に回転せしめられる
と収縮される方向)に捲回されている。かかるコイルば
ね手段36の一端36aは、支持部材74の他端部に形
成された切欠き112(実施例では、周方向に間隔を置
いて複数個形成された切欠き112のいずれか)に挿入
されることによってこれに連結され、その他端36b
は、歯車6の環状ボス部102に形成された切欠き11
4(実施例では、周方向に間隔を置いて4個形成された
切欠き114のいずれか)に挿入されることによってこ
れに連結されている。 【0017】かくの通りであるので、歯車6が矢印11
0で示す方向に回転されているときに電磁手段34が付
勢されると、後に詳述する如く、歯車6とアマチュア組
立体32とが相対的に回転され、これによってコイルば
ね手段36が収縮され、かくして歯車6から駆動力は第
2のボス部材104、コイルばね手段36及び第1のボ
ス部材50を介して軸部材4に伝達される。 【0018】次いで、図1と共に図6を参照して、第2
のばねクラッチ機構10及びこれに関連する要素につい
て説明する。歯車6と支持基体14間に配置された第2
のばねクラッチ機構10は、第1のばねクラッチ機構8
と同様に、ロータ116、アマチュア組立体118、電
磁手段120及びコイルばね手段122を含んでおり、
第2のばねクラッチ機構10におけるロータ116、ア
マチュア組立体118、電磁手段120及びコイルばね
手段122の構成は、第1のばねクラッチ機構8におけ
るロータ30、アマチュア組立体32、電磁手段34及
びコイルばね手段36の構成と実質上同一である。従っ
て、第2のばねクラッチ機構10については概略を説明
する。 【0019】第2のばねクラッチ機構10における電磁
手段120は、軸部材4の他端部、詳しくは軸部材4の
他端部、更に詳しくは軸部材4の支持基体14の内側部
位に配置されている。図示の電磁手段120は、フィー
ルドコア120と、フィールドコア120に装着された
電磁コイル122を有し、フィールドコア120がスリ
ーブ部材124を介して軸部材4に回転自在に装着され
ている(図1参照)。フィールドコア120の外周面に
は係止部126が設けられ、係止部126には切欠き1
28が形成されている。一方、支持基体14には、その
一部を後方に折曲せしめることによって係止突起130
が設けられており、かかる係止突起130が上記係止部
126の切欠き128に係止されている。(図1参
照)。従って、電磁手段120は、後述する軸部材4の
回転によって回動されることがない。 【0020】また、軸部材4の電磁手段120と歯車6
との間の部位、即ち電磁手段120の内側には、ロータ
116及びアマチュア組立体118が配設されている。
実施例においてはロータ116及びアマチュア組立体1
18も第1のボス部材132に所要の通り装着され、ロ
ータ116、アマチュア組立体118及び第1のボス部
材132がユニット化されてユニット組立体を構成す
る。第1のボス部材132は、一端部(図1及び図6に
おいて左端部)に設けられた大径部134と、他端部
(図1及び図6において右端部)に設けられた小径部1
36と、その中間部に設けられた中径部138とを有し
ている。第1のボス部材132の小径部136にはピン
受部を規定する一対の切欠き140が形成されており、
かかる切欠き140に軸部材4を貫通して形成された他
方のピン孔142(図6)に装着されるピン部材114
の両端部が受入れられる。また、図示のロータ116
は、環状基部146と、環状基部146の外側に配置さ
れた環状部148と、環状基部146及び環状部148
を接続する接続部150を有している。かかるロータ1
16は、環状基部146を第1のボス部材132の小径
部136に圧入することによってその一端に固定され、
第1のボス部材132と一体に回転される。実施例で
は、ロータ116の環状基部146の内周縁にも、一対
の凹部152が形成されている。ロータ116に形成さ
れた凹部152は、上記第1のボス部材132に形成さ
れた切欠き140と協働してピン受部を規定し、軸部材
4に装着されたピン部材144の両端部は上記切欠き1
40及び上記凹部152に受入れられる(従って、ロー
タ116を第1のボス部材132の小径部136に固定
する際には、ロータ116の凹部152と小径部136
の切欠き140を整合させて圧入する)。また、実施例
のアマチュア組立体118は、アマチュア154、支持
部材156及び偏倚ばね部材158を含んでいる。支持
部材156は短筒状の部材から構成され、第1のボス部
材132の中径部138に回転自在に装着されている。
支持部材156の端面(図1において右側)内周縁に
は、環状フランジ(図1)が設けられている。この支持
部材156は、軽量のプラスチックから形成するのが好
ましい。アマチュア154はロータ116の環状部14
8の外径と略同一の外径を有する環状板から構成され、
偏倚ばね部材158を介して上記支持部材156に装着
されている。即ち、偏倚ばね部材158は支持部材15
6の環状フランジに装着され、その環状中央部160が
支持部材156の端面に所要の通り固定されている。図
示の偏倚ばね部材158は環状中央部160から外側に
鎌状に延びる複数個(実施例においては3個)の突出部
162を有し、複数個の突出部162の各々の自由端部
がアマチュア154の片面(図1及び図6において左面
であって、ロータ116と対向する面とは反対の面)に
リベットの如き固定部材164により固定されている。
従って、第2のばねクラッチ機構10においても、ロー
タ116の片側、即ち図1において左側にアマチュア組
立体118が配設され、偏倚ばね部材158はアマチュ
ア154をロータ116の片面、即ち図1において左面
から離隔する方向に弾性的に偏倚せしめる作用をする。
この第2のばねクラッチ機構10においても、偏倚ばね
部材158は、第1のばねクラッチ機構8と実質上同様
に、ばね固定部材を構成する環状のプレート部材166
によって支持部材156に所要の通り固定されるのが好
ましい。 【0021】第2のばねクラッチ機構10においては、
更に、第1のばねクラッチ機構8と同様に、支持部材1
56の端面には周方向に間隔を置いてロータ116の片
面に向って延びる複数個の突起168を設けるのが好ま
しく、また支持部材156に設けられた環状フランジの
先端をロータ116の上記片面に接触乃至近接せしめる
のが好ましい。 【0022】図示の実施例においては、ユニット組立体
は第1のボス部材132を圧入することによって軸部材
4に所要の通り装着されている。尚、実施例では軸部材
4の所要部位4Cにもローレットの如き加工が施されて
おり、かかる部位4Cに第1のボス部材132の左端部
が大径部4aの右端面に当接するように圧入され、大1
のボス部材132は軸部材4と一体に回転せしめられ
る。 【0023】歯車6の他面(図1及び図6において右
面)にも、環状ボス部170が一体に設けられ、ボス部
170内には円筒状の第2のボス部材172が装着され
ている。実施例では、第2のボス部材172は歯車6に
形成された上記貫通孔106内に歯車6の他側から端面
に設けられた一対の突出部174を挿入することによっ
て歯車6と一体に回転するように装着されている。この
第2のボス部材172は、上記第1のボス部材132に
向けて図1及び図6において右方に延びている。第2の
ボス部材172も歯車6と一体に形成することができ
る。 【0024】上記第1のボス部材132及び第2のボス
部材172に跨ってコイばね手段122が被嵌されてい
る。第2のばねクラッチ機構10におけるユニット組立
体の第1のボス部材132の大径部134は上記第2の
ボス部材172に向けて延び、両ボス部材132及び1
72の端面は相互に接触乃至近接せしめられている。こ
の第1のボス部材132の大径部134の外径と第2の
ボス部材172の外径とは実質上等しく、実施例ではコ
イルばね手段122は上記第1のボス部材132の大径
部134と第2のボス部材172の両者に跨って被嵌さ
れている。実施例においては、コイルばね手段122は
図1及び図6において右側から見て右巻(従って、歯車
6が矢印176(図6)で示す方向に回転されていると
きに、支持部材156にその回動を阻止する力が作用し
て支持部材156が歯車6に対して相対的に回転せしめ
られると収縮される方向)に捲回されている。かかるコ
イルばね手段122の一端122aは、支持部材156
の他端部に形成された切欠き(実施例では、周方向に間
隔を置いて複数個形成された切欠きのいずれか)に挿入
されることによってこれに連結され、その他端122b
は、歯車6の環状ボス部170に形成された切欠き17
8(実施例では、周方向に間隔を置いて4個形成された
切欠き178のいずれか)に挿入されることによってこ
れに連結されている。 【0025】かくの通りであるので、歯車6が矢印17
6で示す方向に回転されているときに電磁手段120が
付勢されると、後に詳述する如く、歯車6とアマチュア
組立体118とが相対的に回転され、これによってコイ
ルばね手段122が収縮され、かくして歯車6からの駆
動力は第2のボス部材172、コイルばね手段122及
び第1のボス部材132を介して軸部材4に伝達され
る。 【0026】かくの通りの電磁制御ばねクラッチ機構2
においては、図1に示す通り、第1のばねクラッチ機構
8及び第2のばねクラッチ機構10におけるロータ30
及び116の片側にアマチュア組立体32及び118が
配置され、ロータ30及び116の他側に電磁手段34
及び120が配置され、第1のばねクラッチ機構8にお
ける各種構成要素と第2のばねクラッチ機構10におけ
る各種構成要素とが、歯車6を基準にして軸部材4の軸
線方向両側に実質上対象に配置されている。即ち、第1
のばねクラッチ機構8にあっては、歯車6の片面から図
1において左方に向って、第2のボス部材104、コイ
ルばね手段36、第1のボス部材50、アマチュア組立
体32、ロータ30及び電磁手段34が配置され、第2
のばねクラッチ機構10にあっては、歯車6の他面から
図1において右方に向って、第2のボス部材172、コ
イルばね手段122、第1のボス部材132、アマチュ
ア組立体118、ロータ116及び電磁手段120が配
置されている。 【0027】図示の電磁制御ばねクラッチ機構2には、
電磁手段34及び120の除勢時に歯車6からの駆動力
が直接軸部材4に伝達されて軸部材4が回転するおそれ
がある故に、軸部材4に常時回転を抑制する制動力を作
用せしめるためのブレーキ手段180(図1)が付設さ
れている。 【0028】図1と共に図7を参照して、実施例のブレ
ーキ手段180について説明する。図示のブレーキ手段
180は回転部材182を含んでいる。軸部材4の他端
部は支持基体14を貫通して外方に突出し、かかる突出
端に短筒状の回転部材182が装着されている。実施例
では、回転部材182にはこれを貫通して貫通孔184
が形成されており、この貫通孔184及び軸部材4に形
成された孔(図示せず)にピン部材186を圧入するこ
とによって回転部材182が軸部材4に固定されてい
る。従って、回転部材182は軸部材4と一体に回転す
る。実施例では、更に、回転部材182の内面(即ち、
支持基体14に対向する面)に、合成皮又は合成ゴムの
如き高摩擦係数の材料から形成された摩擦部材188が
貼着されている。 【0029】一方、軸部材4の他端部はスリーブ部材1
90を介して支持基体14に支持されている。スリーブ
部材190の一端にはフランジ部196が一体に設けら
れている。このスリーブ部材190は、フランジ部19
6が支持基体14の内側に位置する、即ちフランジ部1
96が支持基体14と電磁手段120間に位置するよう
に支持基体14に装着され、そのスリーブ本体197は
支持基体14に形成された開口を通して外方に延びてい
る。実施例では、図7に明確に示す通り、スリーブ本体
197の対向する外面には一対の平坦面190a(図7
において一方のみ示す)が形成されており、また支持基
体14にはスリーブ本体197の縦断面の外形に対応し
た形状の開口が形成されており、それ故に、スリーブ本
体197を上記開口内に位置付けた状態においては、ス
リーブ部材190が支持基体14に対して相対的に回転
することはない。ブレーキ手段180は、更に、制動部
材192を含んでいる。スリーブ状の部材から構成され
る制動部材192には、スリーブ本体197の縦断面の
外形に対応した形状の貫通孔199が形成されており、
(従って、制動部材192の貫通孔199を規定する内
周面には、スリーブ本体197の外周面に存在する一対
の平坦面190aに対応した一対の平坦面192aが形
成されている)、この制動部材192がスリーブ部材1
92のスリーブ本体197の外側に装着されている。従
って、容易に理解される如く、制動部材192はスリー
ブ部材190に対して相対的に回動することはないが、
スリーブ部材190の軸線方向、即ち図1において左右
方向に相対的に移動自在である。実施例では、制動部材
192の右端にも回転部材182の外形に対応したフラ
ンジ部198が一体に形成されている。そして、更に、
このフランジ部198と支持基体14間には、制動部材
192を被嵌してコイルばね194(偏倚手段を構成す
る)が配設されている。このコイルばね194はフラン
ジ部198に作用して制動部材192を回転部材182
に向けて、即ち図1において右方に向けて偏倚せしめる
作用をし、従って制動部材192のフランジ部198の
端面は、コイルばね194の作用によって回転部材18
2の内面に配設された摩擦部材188の表面に弾性的に
圧接される。尚、実施例においては、回転部材182に
摩擦部材188を設けているが、これに代えて、制動部
材192、或いは回転部材182と制動部材192の双
方に摩擦部材を設けてもよい。 【0030】次に、上述した構成の電磁制御ばねクラッ
チ機構2の作用効果について説明する。 【0031】まず、図1、図2及び図6を参照して、歯
車6が矢印110(図2)で示す所定方向に回転されて
いる場合について説明すると、かかる場合には第1のば
ねクラッチ機構8の電磁手段34が付勢及び除勢され、
これによって歯車6の駆動力が選択的に軸部材4(軸部
材4は出力要素を構成する)に伝達される。 【0032】即ち、歯車6が矢印110で示す方向に回
転されているときに電磁手段34が付勢されると、電磁
手段34の磁気的吸引力によってアマチュア72が偏倚
ばね部材76の弾性偏倚作用に抗して図1において左方
に移動してロータ30の片面に磁気的に吸着せしめら
れ、アマチュア72とロータ30とが接続状態になる。
一方、歯車6は矢印110(図2)で示す方向に回転さ
れ、コイルばね手段36を介して支持部材74も同じ方
向に回転されている(支持部材74と一体に偏倚ばね部
材76及びアマチュア72も回転されている)。従っ
て、アマチュア72とロータ30が磁気的に吸着されて
接続状態になると、軸部材4が停止していることも起因
して支持部材74にその回動を阻止する力が作用する。
かくすると、かかる回動阻止力によって歯車6と支持部
材74間に相対的速度が生じ、かかる速度差に起因して
コイルばね手段36が収縮される。かくすると、コイル
ばね手段36を介して第2のボス部材104と第1のボ
ス部材50とが接続され、軸部材4は第1のボス部材5
0、コイルばね手段36及び第2のボス部材104を介
して歯車6に駆動連結される。かくして、歯車6の矢印
10で示す方向の回動力は軸部材4に伝達され、軸部材
4、従ってこれに接続された作動軸18は歯車6の回転
に付随して矢印110で示す方向に回転される。 【0033】他方、電磁手段34が除勢されると、偏倚
ばね部材76の弾性偏倚作用によってアマチュア72が
図1において右方に移動してロータ30の片面から離
れ、アマチュア72とロータ30との上記接続状態が解
除される(即ち、アマチュア72は偏倚ばね部材76の
作用によって図1に示す位置に復帰する)。このアマチ
ュア72の復帰時には、支持部材74とアマチュア72
間に介在されている偏倚ばね部材76の弾性偏倚作用に
よってロータ30の片面から離隔する方向に移動される
ため、アマチュア72とロータ30の接続が迅速に解除
される。また、この復帰時には第1のボス部材50の中
径部56の外径と支持部材74の内径部に存在する間隙
に起因してアマチュア72が軸部材4に対して幾分傾斜
する傾向にあるが、実施例においては支持部材74の一
端面に設けられた突起96がロータ30の片面に接触乃
至近接せしめられている故に、アマチュア72が若干傾
動した際には支持部材74の突起96の前端面がロータ
30の片面に接触するようになり、アマチュア72がロ
ータ30の片面に接触することによる応答性の低下が効
果的に防止される。更に、実施例においては、支持部材
74の環状フランジ78の先端もロータ30の片面に接
触乃至近接されている故に、支持部材74自体の所謂ガ
タも少なくすることができ、応答性の低下が一層防止さ
れる。アマチュア72とロータ30の接続状態が解除さ
れると、上述した駆動伝達時に蓄えられたコイルばね手
段36の弾性力によって支持部材74が矢印110で示
す方向に更に若干回動され、コイルばね手段36は拡張
される。コイルばね手段36の拡張の際には、支持部材
74が第1のボス部材50に回転自在に装着され、かか
る支持部材74には偏倚ばね部材76、アマチュア72
及びプレート部材86が装着されているのみであるた
め、支持部材74は大きい抵抗を受けることなくコイル
ばね手段36の弾性力によって容易に迅速に所要の通り
回転される。かくの如くコイルばね手段36が拡張する
と、第2のボス部材104と第1のボス部材50とのコ
イルばね手段36による接続が解除され、かくして歯車
6と軸部材4の駆動連結が解除される。かかる電磁手段
34の除勢時においては、容易に理解される如く、歯車
6の回転に付随してコイルばね手段36を介して支持部
材74、偏倚ばね部材76及びアマチュア72が回転す
るのみである。また、歯車6が矢印110で示す方向に
回転されているときには、第2のばねクラッチ機構10
の電磁手段120は付勢されず、それ故に、第2のばね
クラッチ機構10においては、歯車6の矢印110で示
す方向の回転に付随してコイルばね手段122を介して
支持部材156、偏倚ばね部材158及びアマチュア1
54が回転するのみである。 【0034】上述したとは反対に、歯車6が矢印176
(図6)で示す方向に回転されている場合には第2のば
ねクラッチ機構10の電磁手段120が付勢及び除勢さ
れ、これによって歯車6の駆動力が選択的に軸部材4に
伝達される。 【0035】即ち、歯車6が矢印176で示す方向に回
転されているときに電磁手段120が付勢されると、電
磁手段120の磁気的吸引によってアマチュア154が
偏倚ばね部材158の弾性偏倚作用に抗して図1におい
て右方に移動してロータ116の片面に磁気的に吸着せ
しめられ、アマチュア154とロータ116とが接続状
態になる。かくすると、歯車6と支持部材156間に相
対的速度差が生じ、かかる速度差に起因してコイルばね
手段122が収縮される。かく収縮されると、コイルば
ね手段122を介して第2のボス部材172と第1のボ
ス部材132とが接続され、軸部材4は第1のボス部材
132、コイルばね手段122及び第2のボス部材17
2を介して歯車6に駆動連結される。かくして、歯車6
の矢印176で示す方向の回動力は軸部材4に伝達さ
れ、軸部材4、従ってこれに接続された作動軸18は歯
車6の回転に付随して矢印176で示す方向に回転され
る。 【0036】他方、電磁手段120が除勢されると、偏
倚ばね部材158の弾性偏倚作用によってアマチュア1
54が図1において左方に移動してロータ116の片面
から離れ、アマチュア154とロータ116との上記接
続状態が解除される(即ち、アマチュア154は偏倚ば
ね部材158の作用によって図1に示す位置に復帰す
る)。かくすると、上述した駆動伝達時に蓄えられたコ
イルばね手段122の弾性力によって支持部材156が
矢印176で示す方向に更に若干回動され、コイルばね
手段122は拡張される。かくの如くコイルばね手段1
22が拡張すると、第2のボス部材172と第1のボス
部材132とのコイルばね手段122による接続が解除
され、かくして歯車6と軸部材4の駆動連結が解除され
る。かかる電磁手段120の除勢時においては、容易に
理解される如く、歯車6の回転に付随してコイルばね手
段122を介して支持部材156、偏倚ばね部材158
及びアマチュア154が回転するのみである。従って、
第2のばねクラッチ機構10においても、第1のばねク
ラッチ機構8と同様の効果が達成される。また、歯車6
が矢印176で示す方向に回転されているときには、第
1のばねクラッチ機構8の電磁手段34は付勢されず、
それ故に、第1のばねクラッチ機構8においては、歯車
6の矢印176で示す方向の回転に付随してコイルばね
手段36を介して支持部材74、偏倚ばね部材76及び
アマチュア72が回転するのみである。 【0037】上述の作動において、ブレーキ手段180
を備えていない場合には軸部材4が回転するおそれがあ
った。更に詳細に説明すると、歯車6と軸部材4との間
の摩擦係数が大きいと電磁手段34及び120の除勢時
に歯車6の回動力が直接軸部材4に伝達され、かく伝達
される比較的小さい力によって軸部材4が回転するおそ
れがあった。かかる傾向は、歯車6と軸部材4間の摩擦
力、言い換えると歯車6と軸部材4間の摩擦係数、歯車
6に作用する歯車6の半径方向(即ち軸部材4の軸線に
対して実質上垂直な方向)の負荷等に影響され、上記摩
擦力が大きいときに軸部材4が回転して電磁手段34及
び120が除勢されているにもかかわらず作動軸18が
回転する不都合が存在する。 【0038】これに対して、実施例の如く、軸部材4に
関連してブレーキ手段180を付設した場合には、比較
的弱い力による軸部材4の回動をブレーキ手段180の
作用、即ち回転部材182と制動部材192間の摩擦力
によって確実に阻止することができ、かくして電磁手段
34及び120の除勢時における軸部材4の回転を防止
することができる。実施例においては、回転部材182
と制動部材192間に摩擦部材188が介在され、更に
コイルばね194の作用によって回転部材182と制動
部材192とが圧接される構成であり、それ故に、電磁
手段34及び120の除勢時における軸部材4の回転を
一層確実に防止することができる。 【0039】尚、上述したブレーキ手段180は、図示
の電磁制御ばねクラッチ機構2に限定されず、例えば特
願昭60−78439号の明細書及び図面に開示されて
いる電磁制御ばねクラッチ機構等にも同様に適用するこ
とができる。 【0040】尚、上述の実施例における電磁制御ばねク
ラッチ機構2においては、第1のばねクラッチ機構8及
び第2のばねクラッチ機構10におけるロータ30及び
116、アマチュア組立体32及び118、並びに第1
のボス部材50及び132がユニット組立体としてユニ
ット化されている故に、組立要素が少なくなり、特に重
要であるロータ30及び116とアマチュア72及び1
58の間隔をも一定に保持することができる。また、ア
マチュア72及び154が偏倚ばね部材76及び158
を介してプレート部材86及び166によって支持部材
74及び156の一端面に固定される故に、プレート部
材86及び166がアマチュア72及び154の環状中
央部80及び160のほぼ全域に実質上均一に作用し、
かかる環状中央部80及び160をプレート部材86及
び166と支持部材74及び156間に確実に固定する
ことができると共に偏倚ばね部材76及び158、支持
部材74及び156並びにプレート部材86及び166
から成る組立要素を小型化することもできる。更に、か
くすることによって、支持部材74及び156への固定
に伴うアマチュア72及び154の変形も防止すること
ができ、このことに起因して応答性も向上する。 【0041】更にまた、図示の電磁制御ばねクラッチ機
構2においては、第1のばねクラッチ機構8における第
1のボス部材50が軸部材4の片側から圧入されて大径
部4aの片端面に当接し、るた第2のばねクラッチ機構
10における第1のボス部材132が軸部材4の他側か
ら圧入されて大径部4aの他端面に当接している故に、
第1のボス部材50及び132と共に第1のボス部材5
0及び132間に位置する歯車6並びに第2のボス部材
104及び172の軸部材4に対する移動が確実に阻止
され、更には、例えば電磁制御ばねクラッチ機構2を縦
に配置した(軸部材4を縦に配置する)場合において
も、大径部4aが設けられていることに起因して各種構
成要素間の間隙が一個所に集中的に累積されることはな
く、従って第1のボス部材50及び132と第2のボス
部材104及び172間にコイルばね手段36及び12
2の一部が侵入するのも確実に防止される。 【0042】以上、図1乃至図7に基づいて説明した電
磁制御ばねクラッチ機構は、例えば図8及び図9に示す
通りに組合せて用いることによって、例えばマッサージ
器等に好都合に適用することができる。図8及び図9に
おいて、支持基体12及び14間には、所定間隔を置い
て2個の電磁制御ばねクラッチ機構2a及び2bが配設
されている。各電磁制御ばねクラッチ機構2a及び2b
は、図1乃至図7に示す電磁制御ばねクラッチ機構2と
実質上同一の構成であり、それ故にその詳細な説明につ
いては省略する。 【0043】支持基体12及び14間には、更に、回転
軸200が回転自在に装着されている。この回転軸20
0には歯車202が装着され、歯車202は片方の電磁
制御ばねクラッチ機構2aにおける歯車6aに噛合さ
れ、上記歯車6aは他方の電磁制御ばねクラッチ機構2
bにおける歯車6bに噛合されている。回転軸200
は、図示していないが正逆転可能な伝動モータの如き駆
動源に駆動連結されている。従って、図8に示す通り、
駆動源(図示せず)の正転によって回転軸200が矢印
204で示す方向に回転されると、歯車202を介して
歯車6aが矢印210で示す方向に回転され、更に歯車
6bが矢印212で示す方向に回転される。一方、駆動
源(図示せず)の逆転によって回転軸200が矢印20
6で示す方向に回転されると、歯車202を介して歯車
6aが矢印208で示す方向に回転され、更に歯車6b
が矢印214で示す方向に回転される。 【0044】図示の複合クラッチ機構においては、上述
した記載から容易に理解される如く、回転軸200が矢
印204で示す方向に回転されているときには、片方の
電磁制御ばねクラッチ機構2aにおける第1のばねクラ
ッチ機構8aと他方の電磁制御ばねクラッチ機構2bに
おける第2のばねクラッチ機構10bとが付勢及び除勢
され(このとき、片方の電磁制御ばねクラッチ機構2a
における第2のばねクラッチ機構10a及び他方の電磁
制御ばねクラッチ機構2bにおける第1のばねクラッチ
機構8bは付勢されることはない)、上述したとは反対
に回転軸200が矢印206で示す方向に回転されてい
るときには、片方の電磁制御ばねクラッチ機構2aにお
ける第2のばねクラッチ機構10aと他方の電磁制御ば
ねクラッチ機構2bにおける第1のばねクラッチ機構8
bとが付勢及び除勢される(このとき、片方の電磁制御
ばねクラッチ機構2aにおける第1のばねクラッチ機構
8a及び他方の電磁制御ばねクラッチ機構2bにおける
第2のばねクラッチ機構10bは付勢されることはな
い)。尚、図示の実施例では歯車6aと歯車6bとが反
対方向に回転されるように噛合されているが、歯車6a
と歯車6bとが同一方向に回転されるように駆動連結さ
れている(例えば歯車6aと歯車6bの間にアイドル歯
車が介在されている)場合には、回転軸200が矢印2
04で示す方向に回転されているときには電磁制御ばね
クラッチ機構2a及び2bにおける第1のばねクラッチ
機構8a及び8bが付勢及び除勢され(このとき、電磁
制御ばねクラッチ機構2a及び2bにおける第2のばね
クラッチ機構10a及び10bが付勢されることはな
い)、上述したは反対に回転軸200が矢印206で示
す方向に回転されているときには電磁制御ばねクラッチ
機構2a及び2bにおける第2のばねクラッチ機構10
a及び10bが付勢及び除勢される(このとき、電磁制
御ばねクラッチ機構2a及び2bにおける第1のばねク
ラッチ機構8a及び8bが付勢されることはない)。 【0045】回転軸200が矢印204で示す方向に回
転されているときに、電磁制御ばねクラッチ機構2aの
第1のばねクラッチ機構8aが付勢されると、かかる第
1のばねクラッチ機構8aを介して歯車6aの矢印21
0で示す方向の回動力が軸部材4aに伝達され、かくし
て作動軸18aは矢印210で示す方向に回転される。
また、上述したときに電磁制御ばねクラッチ機構2bの
第2のばねクラッチ機構10bが付勢されると、第2の
ばねクラッチ機構10bを介して歯車6bの矢印212
で示す方向の回動力が軸部材4bに伝達され、かくして
作動軸18bは矢印212で示す方向に回転される。 【0046】他方、回転軸200が矢印206で示す方
向に回転されているときに、電磁制御ばねクラッチ機構
2aの第2のばねクラッチ機構8bが付勢されると、か
かる第1のばねクラッチ機構8bを介して歯車6aの矢
印208で示す方向の回動力が軸部材4aに伝達され、
かくして作動軸18aは矢印208で示す方向に回転さ
れる。また、上述したときに電磁制御ばねクラッチ機構
2bの第1のばねクラッチ機構10aが付勢されると、
第1のばねクラッチ機構10aを介して歯車6bの矢印
214で示す方向の回動力が軸部材4bに伝達され、か
くして作動軸18bは矢印214で示す方向に回転され
る。 【0047】尚、電磁制御ばねクラッチ機構2a、2b
の軸部材4a、4bにはブレーキ手段180a、180
bが各々配設されており、軸部材4a、4bには常に回
転を抑制する作動力が作用せしめられているので、第1
のばねクラッチ機構8a(又は8b)及び第2のばねク
ラッチ機構10a(又は10b)が除勢されているとき
には、ブレーキ手段180a、180bの制動作用によ
り、軸部材4a(又は4b)の回転は確実に防止され
る。 【0048】 【発明の効果】本発明による電磁制御ばねクラッチ機構
は以上のように構成され、出力回転要素である軸部材に
作用し該軸部材の回動を制動するためのブレーキ手段を
設けたので、該軸部材には該ブレーキ手段によって常時
回転を抑制するための制動力が作用せしめられている。
従って、軸部材に回転自在に装着され所定方向及び該所
定方向と反対方向に回転駆動される入力回転要素の片側
に第1のばねクラッチ機構を配設し、該入力回転要素の
他側に第2のばねクラッチ機構を配設した電磁制御ばね
クラッチ機構においても、1個のブレーキ手段によって
上記第1及び第2のばねクラッチ機構の電磁手段が除勢
されているときにおいて出力回転要素が回転するのを確
実に防止することができるとともに、上記第1又は第2
のばねクラッチ機構の電磁手段の付勢後に除勢されたと
きにおいても出力回転要素の回転を瞬時に停止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による電磁制御ばねクラッチ機構の一実
施例を示す断面図。 【図2】図1の電磁制御ばねクラッチ機構における第1
のばねクラッチ機構を分解して示す分解斜視図。 【図3】図2の第1のばねクラッチ機構におけるユニッ
ト組立体を分解して示す分解斜視図。 【図4】図2の第1のばねクラッチ機構におけるユニッ
ト組立体を軸部材に装着した状態を示す断面図。 【図5】図2のユニット組立体の偏倚ばね部材の固定方
法を説明するための部分拡大断面図。 【図6】図1の電磁制御ばねクラッチ機構における第2
のばねクラッチ機構を分解して示す分解斜視図。 【図7】図1の電磁制御ばねクラッチ機構におけるブレ
ーキ手段のスリーブ部材及び回転阻止部材を示す斜視
図。 【図8】図1に示す電磁制御ばねクラッチ機構を用いた
一適用例を示す側面図。 【図9】図8におけるAーA線からみたところを示す
図。 【符号の説明】 2,2a及び2b:電磁制御ばねクラッチ機構 4,4a及び4b:軸部材 6,6a及び6b:歯車 8,8a及び8b:第1のばねクラッチ機構 10,10a及び10b:第2のばねクラッチ機構 30及び116:ロータ 32及び118:アマチュア組立体 34及び120:電磁手段 36及び122:コイルばね手段 50及び132:第1のボス部材 72及び154:アマチュア 74及び156:支持部材 76及び158:偏倚ばね部材 104及び172:第1のボス部材 180,180a及び180b:ブレーキ手段 182:回転部材 188:摩擦部材 192:制動部材

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.回転自在に装着された軸部材と、 該軸部材に回転自在に装着され所定方向及び該所定方向
    と反対方向に回転駆動される入力回転要素と、該入力回転要素の片側に配設され該軸部材 と一体に回転
    せしめられるロータと、該ロータに対向して位置するア
    マチュアと、該アマチュアを該ロータから離隔する方向
    に弾性的に偏倚する偏倚ばね部材と、付勢されると該偏
    倚ばね部材の弾性偏倚作用に抗して該アマチュアを該ロ
    ータに磁気的に吸着せしめる電磁手段と、該入力回転要
    素が所定方向に回転しているときに収縮することによっ
    て該入力回転要素からの駆動力を該軸部材に伝達するた
    めのコイルばね手段とを具備する第1のばねクラッチ機
    構と、該入力回転要素の他側に配設され該軸部材と一体に回転
    せしめられるロータと、該ロータに対向して位置するア
    マチュアと、該アマチュアを該ロータから離隔する方向
    に弾性的に偏倚する偏倚ばね部材と、付勢されると該偏
    倚ばね部材の弾性偏倚作用に抗して該アマチュアを該ロ
    ータに磁気的に吸着せしめる電磁手段と、該入力回転要
    素が所定方向と反対方向に回転しているときに収縮する
    ことによって該入力回転要素からの駆動力を該軸部材に
    伝達するためのコイルばね手段とを具備する第2のばね
    クラッチ機構と、 を有する電磁制御ばねクラッチ機構において、該軸部材に作用し 該軸部材の回動を制動するためのブレ
    ーキ手段を備えた、ことを特徴とする電磁制御ばねクラ
    ッチ機構。 2.該ブレーキ手段は、該軸部材と一体に回転する回転
    部材と、該回転部材の回転を制動する制動部材を含んで
    いる、請求項記載の電磁制御ばねクラッチ機構。 3.該ブレーキ手段は、該軸部材と該制動部材を圧接す
    るための偏倚手段を含んでいる、請求項記載の電磁制
    御ばねクラッチ機構。 4.該軸部材及び該制動部材の相互に接触する面の少な
    くとも一方に、摩擦部材が装着されている、請求項
    載の電磁制御ばねクラッチ機構。
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JPS57195930A (en) * 1981-05-27 1982-12-01 Mita Ind Co Ltd Clutch capable of both normal and reverse rotation
JPS59142525U (ja) * 1983-03-14 1984-09-22 小倉クラツチ株式会社 電磁スプリングクラツチ
JPH0751973B2 (ja) * 1983-03-23 1995-06-05 三田工業株式会社 電磁制御ばねクラッチ機構

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