JPH08196947A - 回転霧化式塗装装置および塗装方法 - Google Patents

回転霧化式塗装装置および塗装方法

Info

Publication number
JPH08196947A
JPH08196947A JP7014120A JP1412095A JPH08196947A JP H08196947 A JPH08196947 A JP H08196947A JP 7014120 A JP7014120 A JP 7014120A JP 1412095 A JP1412095 A JP 1412095A JP H08196947 A JPH08196947 A JP H08196947A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
pressure
air blowing
passage
shaping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7014120A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukifumi Taniguchi
幸文 谷口
Kazumoto Tanaka
一基 田中
Shigeo Mogi
茂男 茂木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP7014120A priority Critical patent/JPH08196947A/ja
Publication of JPH08196947A publication Critical patent/JPH08196947A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B3/00Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements
    • B05B3/02Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements
    • B05B3/10Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces
    • B05B3/1064Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces the liquid or other fluent material to be sprayed being axially supplied to the rotating member through a hollow rotating shaft
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B3/00Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements
    • B05B3/02Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements
    • B05B3/10Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces
    • B05B3/1007Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces characterised by the rotating member
    • B05B3/1014Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces characterised by the rotating member with a spraying edge, e.g. like a cup or a bell
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B3/00Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements
    • B05B3/02Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements
    • B05B3/10Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces
    • B05B3/1092Means for supplying shaping gas

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Nozzles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転霧化式塗装装置において、アウターミス
トの低減とシェーピングエアの被塗物での跳ね返りの低
減の両方を同時に達成すると共に、塗料に混入材が混入
している場合にはその混入材を選別されること無く均一
に被塗物に付着させる。 【構成】 回転霧化器12と、該回転霧化器12の外周側か
らシェーピングエアを吹き出すエア吹出し通路70とを備
えて成り、該エア吹出し通路70から吹出すシェーピング
エアの圧力を、エア圧交互切替手段60により、例えば1
秒間に数十回という高速で高圧と低圧とに交互に切替え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転することによって
塗料を霧化して吐出する回転霧化器と、該回転霧化器の
外周側からシェーピングエアを吹き出すエア吹出し通路
とを備えて成る回転霧化式塗装装置および塗装方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、回転することによって遠心力
により塗料を霧化して半径方向外側に吐出する回転霧化
器と、該回転霧化器の外周側からシェーピングエアを吹
き出して該シェーピングエアにより上記半径方向外側に
吐出された霧化塗料の流れを被塗物に向けて方向付けす
るエア吹出し通路とを備えて成る回転霧化式塗装装置が
知られている。
【0003】従来の一般的な回転霧化式塗装装置は、上
記回転霧化器の外周側に1重の、つまり1つの環状のエ
ア吹出し通路を備えて成るものであったが、特開昭58
−104656号公報には、半径方向に所定長離して設
けたエア吹出し方向が同一である2重のエア吹出し通路
を備え、この様に離れた位置において2段階でシェーピ
ングエアの吹出しを行うようにしたものが提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、回転霧化式
塗装装置においては、上述のように遠心力により半径方
向外側に吐出された霧化塗料をシェーピングエアにより
被塗物に向けて方向付けするものであるので、もしシェ
ーピングエアの圧力が小さい(吹出し速度が低速であり
吹出し量が少ない)と遠心力により半径方向に吐出する
霧化塗料を十分に方向付けすることができず、霧化塗料
がシェーピングエアを突き抜けて半径方向外側に飛散し
てしまういわゆるアウターミストの量が多くなって塗装
効率が低下し、このアウターミストを抑えるためにシェ
ーピングエアの圧力を大きく(吹出し速度が高速であり
吹出し量が多い)すると、被塗物でのシェーピングエア
の跳ね返り量が多くなり被塗物への塗料の付着が妨げら
れて塗装効率が低下するので、このアウターミストの低
減とシェーピングエアの跳ね返りの低減という相反する
要請を両方満足させることは極めて困難である。
【0005】また、例えばメタリック塗装の場合のよう
に塗料中に光輝材や干渉発色材等の混入材が混入されて
いる場合には、塗料が遠心力で半径方向に広がる際にそ
の混入材の重さによって混入材ごとに、つまり同一種類
の混入材のみの場合はその大きさごとに、比重が異なる
複数種の混入材が入っている場合はその種類や大きさご
とに広がり度合いが異なり、混入材がその種類や大きさ
ごとに選別された状態で被塗物表面の異なる位置に付着
し、それによって色むらが生じるという問題もある。
【0006】しかして、上記公報に記載されている、エ
ア吹出し通路を2重に設け、内側のエア吹出し通路に対
して外側のエア吹出し通路を所定長離れた位置に配置し
て2段階でシェーピングエアの吹出しを行うものによれ
ば、外側のエア吹出し通路まで達した位置においては霧
化塗料の半径方向外側への速度は相当小さくなっている
ので、外側エア吹出し通路からは跳ね返りの少ない低圧
エアで十分に霧化塗料流の方向付けおよびアウターミス
トの抑制が可能であり、よって上記アウターミストの低
減とシェーピングエアの跳ね返りの低減という双方の要
請をある程度満足させることが可能である。
【0007】しかしながら、この装置の場合には、その
様な相反する要請を満足させるため、上記のように内側
のエア吹出し通路に対して外側のエア吹出し通路を所定
長離れた位置に配置する必要があるので、それによって
塗装装置が大型化してしまうという問題がある。
【0008】また、この装置においても、上記混入材が
その種類や大きさに応じて選別された状態で被塗物に付
着して色むらが生じるという問題は、なんら解決されて
いない。
【0009】本発明の目的は、上記事情に鑑み、アウタ
ーミストの低減とシェーピングエアの跳ね返りの低減と
いう相反する要請を装置の大型化を招くことなく両方満
足させることができると共に、塗料に混入材が混入して
いてもその混入材を選別されること無く均一に被塗物に
付着させることができる回転霧化式塗装装置および塗装
方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の回転
霧化式塗装装置は、上記目的を達成するため、回転する
ことによって塗料を霧化して吐出する回転霧化器と、該
回転霧化器の外周側からシェーピングエアを吹き出すエ
ア吹出し通路とを備えた回転霧化式塗装装置であって、
上記エア吹出し通路から吹出されるシェーピングエアの
圧力を高圧と低圧とに交互に切替えるエア圧交互切替手
段を備えて成ることを特徴とする。
【0011】本発明に係る第2の回転霧化式塗装装置
は、上記第1の回転霧化式塗装装置において、上記エア
吹出し通路が、半径方向の異なった位置に多重的に配置
されると共にそれぞれのエア吹出し方向が互いに異なる
複数のエア吹出し通路から成り、上記エア圧交互切替手
段が、上記半径方向外側に位置するエア吹出し通路から
吹出されるシェーピングエアの圧力を高圧と低圧とに交
互に切替えるものであることを特徴とする本発明に係る
第3の回転霧化式塗装装置は、上記第2の回転霧化式塗
装装置において、上記半径方向内側に位置するエア吹出
し通路から吹出されるシェーピングエアの圧力が略一定
であることを特徴とする本発明に係る第4の回転霧化式
塗装装置は、上記第1の回転霧化式塗装装置において、
上記エア吹出し通路が、半径方向の異なった位置に多重
的に配置されると共にそれぞれのエア吹出し方向が互い
に異なる複数のエア吹出し通路から成り、上記エア圧交
互切替手段が、上記半径方向内側に位置するエア吹出し
通路から吹出されるシェーピングエアの圧力を高圧と低
圧とに交互に切替えるものであることを特徴とする。
【0012】本発明に係る第5の回転霧化式塗装装置
は、上記第4の回転霧化式塗装装置において、上記半径
方向外側に位置するエア吹出し通路から吹出されるシェ
ーピングエアの圧力が略一定であることを特徴とする。
【0013】本発明に係る第6の回転霧化式塗装装置
は、上記第1の回転霧化式塗装装置において、上記塗料
が、光輝材、干渉発色材等の混入材が混入されている塗
料であることを特徴とする。
【0014】本発明に係る第1の塗装方法は、上記目的
を達成するため、回転することによって塗料を霧化して
吐出する回転霧化器と、該回転霧化器の外周側からシェ
ーピングエアを吹き出すエア吹出し通路とを備えて成る
回転霧化式塗装装置を用いて被塗物を塗装する塗装方法
であって、上記エア吹出し通路から吹出されるシェーピ
ングエアの圧力を高圧と低圧とに交互に切替えながら被
塗物を塗装することを特徴とする。
【0015】本発明に係る第2の塗装方法は、上記第1
の塗装方法において、上記エア吹出し通路が、半径方向
の異なった位置に多重的に配置されると共にそれぞれの
エア吹出し方向が互いに異なる複数のエア吹出し通路か
ら成り、上記半径方向外側に位置するエア吹出し通路か
ら吹出されるシェーピングエアの圧力を高圧と低圧とに
交互に切替えながら被塗物を塗装することを特徴とす
る。
【0016】本発明に係る第3の塗装方法は、上記第1
の塗装方法において、上記エア吹出し通路が、半径方向
の異なった位置に多重的に配置されると共にそれぞれの
エア吹出し方向が互いに異なる複数のエア吹出し通路か
ら成り、上記半径方向内側に位置するエア吹出し通路か
ら吹出されるシェーピングエアの圧力を高圧と低圧とに
交互に切替えながら被塗物を塗装することを特徴とす
る。
【0017】本発明に係る第4の塗装方法は、上記第1
の塗装方法において、上記塗料が、光輝材や干渉発色材
等の混入材が混入されている塗料であることを特徴とす
る。
【0018】なお、上記「シェーピングエアの圧力を高
圧と低圧とに交互に切替える」における低圧は圧力零、
即ち吹出し停止をも含む意味である。
【0019】
【作用および発明の効果】本発明に係る第1の回転霧化
式塗装装置は、上記の様に、エア吹出し通路から吹出さ
れるシェーピングエアの圧力を高圧と低圧とに交互に切
替えるエア圧交互切替手段を備えて成るので、従来装置
のようにシェーピングエアの圧力が一定の場合にはその
圧力を高圧とすれば跳ね返りが増大し、低圧とすればア
ウターミストが増大するのに対し、高圧と低圧とに交互
に切替える、例えば1秒間に20回という様な高速で切
替えることにより、跳ね返りとアウターミストとをバラ
ンス良く調整してそれらを共に少なく抑えることがで
き、塗装効率を向上させることができる。
【0020】さらに詳しくは、高圧と低圧とに交互に切
替えることにより、低圧時には一見アウターミストが増
大するように思われるが、極めて短いサイクルで切り替
えられるので低圧からすぐに高圧となり、この高圧によ
ってアウターミストの増大は抑制され、かつ高圧のまま
だとシェーピングエアの流速は大きくなって跳ね返りが
増大するが、高圧と低圧とに交互に切替えることにより
高圧時に流速が増大してもすぐに低圧によりその流速は
低下し、全体的には流速の増大が十分に抑制されて跳ね
返りの増大も抑制され、もってアウターミストと跳ね返
りとを双方バランスよく低減し、塗装効率を向上させる
ことができる。
【0021】また、塗料が例えばメタリック塗装用の塗
料の場合のように光輝材(アルミやガラスフレーク等)
や干渉発色材(マイカ等)等の混入材が混入されている
場合には、エア圧を高圧と低圧とに交互に切替えること
により、その高圧と低圧との切替に応じて混入材の重さ
に応じた広がり度合いが繰り返し変化し、これにより混
入材の撹拌効果が得られ、被塗物上において種類や大き
さが異なる混入材が撹拌されて均一に付着せしめられ、
色ムラの低減も図ることができる。
【0022】本発明に係る第2の回転霧化式塗装装置
は、上記の様に、第1の回転霧化式塗装装置において、
上記エア吹出し通路を、半径方向の異なった位置に多重
的に配置されると共にそれぞれのエア吹出し方向が互い
に異なる複数のエア吹出し通路とし、上記エア圧交互切
替手段により、上記半径方向外側に位置するエア吹出し
通路から吹出されるシェーピングエアの圧力を高圧と低
圧とに交互に切替えるように構成したので、上記塗装効
率の向上と色ムラの低減とをより効率的に達成すること
ができる。
【0023】例えば、上記のようにエア吹出し通路を2
重に設けた場合、内側のエア吹出し通路からはシェーピ
ングエアをより角度を付けて、つまりより回転霧化器の
内方に向けて吹出させて主としてアウターミストを抑制
すると共にその際吹出し圧を低圧として跳ね返りは防止
し、かつ、このようにした上で外側のエア吹出し通路か
ら吹出させたシェーピングエアにより主として霧化塗料
の被塗物への方向付けを行い、かつその場合にこの外側
のエア吹出し通路から吹出すシェーピングエアの圧力を
高圧と低圧とに交互に切替えることにより、上述の様に
流速の増大を抑制して跳ね返りを防止しつつ霧化塗料の
十分な方向付けを行うことができる。
【0024】なお、このエア圧交互切替による跳ね返り
を抑制しつつ十分な方向付けを行うことができるという
効果は、例えば跳ね返りを抑制するためにエア圧を低圧
にすると該エアは被塗物まで十分に届かず途中で拡散し
てしまい、狭い範囲内に霧化塗料を方向付けることが困
難であることと比較すると、より明確に理解することが
できる。
【0025】本発明に係る第3の回転霧化式塗装装置
は、上記の様に、第2の回転霧化式塗装装置において、
上記半径方向内側に位置するエア吹出し通路から吹出さ
れるシェーピングエアの圧力を略一定としたので、該内
側のエア吹出し通路から吹出されるシェーピングエアの
圧力も高圧と低圧とに交互に切替える場合に比して、ア
ウターミストをより一層抑制することができる。
【0026】本発明に係る第4の回転霧化式塗装装置
は、上記の様に、第1の回転霧化式塗装装置において、
上記エア吹出し通路を、半径方向の異なった位置に多重
的に配置されると共にそれぞれのエア吹出し方向が互い
に異なる複数のエア吹出し通路とし、上記エア圧交互切
替手段により、上記半径方向内側に位置するエア吹出し
通路から吹出されるシェーピングエアの圧力を高圧と低
圧とに交互に切替えるように構成したので、上記塗装効
率の向上と色ムラの低減とをより効率的に達成すること
ができる。
【0027】例えば、上記のようにエア吹出し通路を2
重に設けた場合、内側のエア吹出し通路からはシェーピ
ングエアをより角度を付けて、つまりより回転霧化器の
内方に向けて吹出させてアウターミストを抑制すると共
に、その際吹出し圧を高圧と低圧とに交互に切替えるよ
うにすることにより、上述のように流速の増大を抑制し
て跳ね返りを防止しながら霧化塗料の被塗物への方向付
けを十分に行い、かつ、このようにした上で外側のエア
吹出し通路からシェーピングエアを低圧で吹出させるこ
とにより、跳ね返りを防止しながら内側のエア吹出し通
路から吹出されたシェーピングエアを通過したアウター
ミストをこの外側エア吹出し通路からのシェーピングエ
アにより被塗物に向けて方向付け、アウターミストの抑
制も十分に行うことができる。
【0028】本発明に係る第5の回転霧化式塗装装置
は、上記の様に、第4の回転霧化式塗装装置において、
上記半径方向外側に位置するエア吹出し通路から吹出さ
れるシェーピングエアの圧力を略一定としたので、該外
側のエア吹出し通路から吹出されるシェーピングエアの
圧力も高圧と低圧とに交互に切替える場合に比して、ア
ウターミストをより一層抑制することができる。
【0029】本発明に係る第6の回転霧化式塗装装置
は、上記第1の回転霧化式塗装装置において、上記塗料
が、光輝材、干渉発色材等の混入材が混入されている塗
料であるので、この場合には前述のように、高圧と低圧
を交互に切替えることにより、その高圧と低圧との切替
に応じて混入材の重さに応じた広がり度合いが繰り返し
変化し、これにより混入材の撹拌効果が得られ、被塗物
上において種類や大きさが異なる混入材が撹拌されて均
一に付着せしめられ、色ムラの低減も図ることができ
る。
【0030】なお、エア吹出し通路を2重に設けた場合
には、内側のエア吹出し通路から吹出されるシェーピン
グエアの圧力もしくは外側のエア吹出し通路から吹出さ
れるシェーピングエアの圧力のいずれを高圧と低圧とに
交互に切替えるようにした場合にもこの色ムラ低減の効
果が得られるが、回転霧化器に近い内側のエア吹出し通
路から吹き出されるシェーピングの吹出し圧を高圧と低
圧とに交互に切替えるようにした場合の方が、混入材を
より効果的に撹拌することができ、より一層の色ムラ低
減効果が得られる。また、この場合に外側エア吹出し通
路から吹出されるシェーピングエアは略一定圧とするこ
とにより、高圧と低圧とを交互に切替える場合に比して
流速を上げることができ、これにより混入材をより大き
な力で被塗物に押し付けることができ、その結果混入材
の配向性が向上し、より一層の色ムラ低減効果が得られ
る。
【0031】本発明に係る第1の塗装方法は、上記の様
に、回転することによって塗料を霧化して吐出する回転
霧化器と、該回転霧化器の外周側からシェーピングエア
を吹き出すエア吹出し通路とを備えて成る回転霧化式塗
装装置を用いて被塗物を塗装する塗装方法であって、上
記エア吹出し通路から吹出されるシェーピングエアの圧
力を高圧と低圧とに交互に切替えながら被塗物を塗装す
るので、上記第1の回転霧化式塗装装置と同様の作用効
果が得られる。
【0032】本発明に係る第2の塗装方法は、上記の様
に、上記第1の塗装方法において、上記エア吹出し通路
が、半径方向の異なった位置に多重的に配置されると共
にそれぞれのエア吹出し方向が互いに異なる複数のエア
吹出し通路から成り、上記半径方向外側に位置するエア
吹出し通路から吹出されるシェーピングエアの圧力を高
圧と低圧とに交互に切替えながら被塗物を塗装するの
で、上記第2の回転霧化式塗装装置と同様の作用効果が
得られる。
【0033】本発明に係る第3の塗装方法は、上記の様
に、上記第1の塗装方法において、上記エア吹出し通路
が、半径方向の異なった位置に多重的に配置されると共
にそれぞれのエア吹出し方向が互いに異なる複数のエア
吹出し通路から成り、上記半径方向内側に位置するエア
吹出し通路から吹出されるシェーピングエアの圧力を高
圧と低圧とに交互に切替えながら被塗物を塗装するの
で、上記第4の回転霧化式塗装装置と同様の作用効果が
得られる。
【0034】本発明に係る第4の塗装方法は、上記の様
に、上記第1の塗装方法において、上記塗料が、光輝
材、干渉発色材等の混入材が混入されている塗料である
ので、上記第6の回転霧化式塗装装置と同様の作用効果
が得られる。
【0035】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて詳細に説明する。
【0036】[装置構成]図1は本発明に係る回転霧化
式塗装装置の一実施例を示す断面図(図2のI−I線断
面図)、図2は図1に示す装置の平面図、図3は図2の
III-III 線断面図である。
【0037】図示の回転霧化式塗装装置10は、霧化塗料
を半径方向外側に向けて吐出する回転霧化器12と、該回
転霧化器12から半径方向外側に向けて吐出された霧化塗
料の流れを被塗物に向けて方向付けするシェーピングエ
アを吹出すエア吹出し通路70と、該エア吹出し通路70か
ら吹出されるシェーピングエアの圧力を高圧と低圧とに
交互に切替えるエア圧交互切替手段60とを備えて成る。
【0038】上記回転霧化器12は、回転ベル18と、該回
転ベル18を支持して回転させる中空の回転軸部材20と、
該回転軸部材20内に配設されて上記回転ベル18内に液体
塗料を供給する塗料供給パイプ22とを備えて成り、上記
回転ベル18を上記回転軸部材20を介して高速で該軸部材
20の長手方向(図中上下方向)に延びる中心軸を中心と
して回転させつつ上記塗料供給パイプ22により上方から
上記回転ベル18内に液体塗料を供給し、この液体塗料を
遠心力により回転ベル18内周面に押しつけて薄膜状に
し、かつその薄膜状の液体塗料を回転ベル18の先端(図
中下端)から同じく遠心力により剪断し微粒化して半径
方向外側に向けて霧化塗料として吐出する。
【0039】上記エア吹き出通路70はエア吹出しリング
14に設けられている。該エア吹出しリング14は、上記回
転霧化器12の外周側に該回転霧化器12の回転中心軸を中
心にして配設されており、内部に上記回転霧化器12の回
転中心軸を中心とする円環状のエア吹出し通路70が形成
されている。該エア吹出し通路70は、その先端(図中下
端)にシェーピングエアを吹出すエア吹出し口70cを有
している。このエア吹出し口70cは、円環状を成し、上
記回転ベル18の外周側において該回転ベル18の先端より
少し後方(図中上方)であって該先端に近接して位置し
ている。
【0040】また、上記エア吹出し通路70は、上下方向
の略中間位置において所定の連通間隙70dを残して上流
部のエア溜まり部70aと下流部の傾斜したエア吹出し部
70bとに区画されている。シェーピングエアは、このエ
ア吹出し部70bを通ることによりこのエア吹出し部70b
の傾斜方向に沿って回転ベル18の内方に向けて吹出され
る。
【0041】さらに、上記エア吹出し通路70は、上流側
のエア溜まり部70aおよび下流側のエア吹出し部70bに
わたって図2中の一点鎖線Lの位置において、周方向に
同一大きさの4つの通路区分A,B,C,Dが区画設定
されている。そして、上流側のエア溜まり部70aにおい
ては、上記各通路区分A,B,C,Dは上記一点鎖線L
の位置に設けた隔壁72により区画分離され、下流側のエ
ア吹出し部70bにおいては各通路区分A,B,C,Dは
隔壁により区画分離されることなく周方向に連通した1
つの共通環状通路部分として構成されている。
【0042】上記エア溜まり部70a の4つの通路区分
A,B,C,Dのそれぞれには、上面に2個ずつエア供
給開口74が形成されており、各通路区分のエア供給開口
74はそれぞれ別個のエア供給源58に接続され、各エア供
給源58はCPUおよびRAMを有するエア圧交互切替手
段としてのエア圧制御手段60により供給するエア圧を個
別に制御可能に構成されている。
【0043】上記塗装装置10は、上述の様にエア吹出し
通路70に周方向に4つの通路区分A,B,C,Dが区画
設定され、各通路区分A,B,C,Dにはそれぞれ別個
にエアが供給されると共にそのエア圧も別個に制御可能
に構成されており、従ってエア吹出し通路70からは必要
に応じて各通路区分A,B,C,Dごとに異なったエア
圧のシェーピングエアを吹き出し可能である。
【0044】[シェーピングエアの圧力制御]上記塗装
装置10においては、エア吹出し通路70から吹出されるシ
ェーピングエアの圧力交互切替制御が行われる。本実施
例では、このエア圧の交互切替制御は、各通路区分A,
B,C,Dとも同一圧力を同一のタイミングで切り替え
る。つまりエア吹出し通路70の円周方向全域において同
一の交互切替制御が行われる。
【0045】かかる交互切替制御の一例について、図4
を参照しながら説明する。図示のように、本実施例にお
いては、高圧を4(Kgf/cm2 )、低圧を0(Kgf/cm2
とし、その高圧と低圧とを交互に切替えて繰り返すと共
に、その繰り返しサイクルを20(回/sec )とした。
【0046】上記の様に、エア吹出し通路から吹出され
るシェーピングエアの圧力を高圧と低圧とに交互に切替
えることにより、跳ね返りとアウターミストとをバラン
ス良く調整してそれらを共に少なく抑えることができ、
塗装効率を向上させることができる。つまり、高圧と低
圧とに交互に切替えることにより、低圧時には一見アウ
ターミストが増大するように思われるが、極めて短いサ
イクルで切り替えられるので低圧からすぐに高圧とな
り、この高圧によってアウターミストの増大は抑制さ
れ、かつ高圧のままだとシェーピングエアの流速は大き
くなって跳ね返りが増大するが、高圧と低圧とに交互に
切替えることにより高圧時に流速が増大してもすぐに低
圧によりその流速は低下し、全体的には流速の増大が十
分に抑制されて跳ね返りの増大も抑制され、もってアウ
ターミストと跳ね返りとを双方バランスよく低減し、塗
装効率を向上させることかできる。
【0047】また、塗料が例えばメタリック塗装用の塗
料の場合のように光輝材(アルミやガラスフレーク等)
や干渉発色材(マイカ等)等の混入材が混入されている
場合には、エア圧を高圧と低圧とに交互に切替えること
により、その高圧と低圧との切替に応じて混入材の重さ
に応じた広がり度合いが繰り返し変化し、これにより混
入材の撹拌効果が得られ、被塗物上において種類や大き
さが異なる混入材が撹拌されて均一に付着せしめられ、
色ムラの低減も図ることができる。
【0048】なお、色ムラについては、上記塗装装置10
において、前記条件でシェーピングエア圧の交互切替制
御を行った場合と、シェーピングエア圧を2(Kgf/c
m2 )で一定にした場合とについて、実際に被塗物に塗
装を行って比較した。なお、上記シェーピングエア圧以
外の塗装条件は、共に下記の通りである。また、上記塗
装装置10としては静電式のものを用いた。
【0049】 塗料 :メタリックベース(アクリ
ルミラミン樹脂) 塗装装置と被塗物との間隔:30cm 塗装装置移動速度 :30cm/s 回転ベル回転数 :20000rpm 塗料吐出量 :200cc/min 印加電圧 :50KV 上記条件の下に塗装を行い、目視で色ムラを評価したと
ころ、エア圧の交互切替制御を行った場合と、エア圧を
2(Kgf/cm2 )で一定にした場合とでは、エア圧を2
(Kgf/cm2 )で一定にした方は色ムラは大であり、それ
に比してエア圧の交互切替制御を行った方は明らかに色
ムラが少なく、色ムラに対して十分な効果があることが
確認された。
【0050】[多重エア吹出し通路を有する塗装装置]
次に、本発明の他の実施例である多重エア吹出し通路を
有する塗装装置について、図5および図6を参照しなが
ら説明する。図5は断面図(図6のV−V線断面図)、
図6は図5のVI−VI線断面図(回転霧化器は省略)であ
る。
【0051】図示の塗装装置10は、2重のエア吹出し通
路30,32を備えているものであり、霧化塗料を半径方向
外側に向けて吐出する回転霧化器12と、該回転霧化器12
から半径方向外側に向けて吐出された霧化塗料の流れを
被塗物に向けて方向付けするシェーピングエアを吹出す
エア吹出し通路30,32と、該エア吹出し通路30,32から
吹出されるシェーピングエアの圧力を高圧と低圧とに交
互に切替えるエア圧交互切替手段60とを備えて成る。
【0052】上記回転霧化器12は、図1に示す実施例の
回転霧化器と同様であるので、同一構成部材には同一の
番号を付し、説明は省略する。
【0053】上記エア吹出し通路30,32はエア吹出しリ
ング14に設けられている。該エア吹出しリング14は、上
記回転霧化器12の外周側に該回転霧化器12の回転中心軸
を中心にして配設されており、内部に円環状の内側エア
吹出し通路30と円環状の外側エア吹出し通路32とが半径
方向の異なった位置に2重に形成されている。両エア吹
出し通路30,32は上記回転霧化器12の回転中心軸を中心
として同心状に配設され、外側エア吹出し通路32は内側
エア吹出し通路30よりも半径方向外側に位置している。
【0054】上記内側エア吹出し通路30と外側エア吹出
し通路32とは、それぞれ上下方向の略中間位置において
所定の連通間隙30d,32dを残して上部のエア溜まり部
30a,32aと下部のエア吹出し部30b,32bとに区画さ
れている。また、両エア吹出し通路30,32は、その先端
(図中下端)にシェーピングエアを吹出すエア吹出し口
30c,32cを有している。外側エア吹出し口32cと内側
エア吹出し口30cとは、共に円環状を成し、上記回転ベ
ル18の外周側において該回転ベル18の先端(図中下端)
より少し後方(図中上方)であって該先端に近接して位
置している。また、外側エア吹出し口32cは内側エア吹
出し口30cよりも半径方向外側に位置し、かつ内側エア
吹出し部30bは上記回転ベル18の内方に向けて傾斜し、
外側エア吹出し部32bは上記回転ベル18の回転中心軸と
平行に延びており、これにより、両エア吹出し通路30,
32から吹出されるシェーピングエアの吹出し方向は互い
に異なり、外側エア吹出し通路32からは回転ベル18の回
転中心軸に沿って先方に、内側エア吹出し通路30からは
上記回転ベル18の内方に向けて先方にシェーピングエア
が吹出されることとなる。
【0055】さらに、上記内側エア吹出し通路30と外側
エア吹出し通路32とは、それぞれ円周方向に所定間隔を
置いて半径方向に延びる隔壁72が4つ設けられ、これに
よって両エア吹出し通路30,32はそれぞれ円周方向に同
一大きさの4つの通路区分A(30A,32A),B(30
B,32B),C(30C,32C),D(30D,32D)に区
画されている。なお、この隔壁72は両エア吹出し通路3
0,32とも上流側のエア溜まり部30a,32aにのみ設け
られ、下流側のエア吹出し部30b,32bには設けられて
おらず、該エア吹出し部30b,32bは周方向に連通した
1つの共通環状通路部分として構成されている。
【0056】上記両エア吹出し通路30,32共に上記エア
溜まり部の4つの通路区分A,B,C,Dのそれぞれに
は、上面にエア供給開口42が形成されており、各通路区
分のエア供給開口42はそれぞれ別個のエア供給源58に接
続され、各エア供給源58はエア圧交互切替手段であるエ
ア圧制御手段60により供給するエア圧を別個に制御可能
に構成されている。
【0057】[シェーピングエアの圧力制御]上記塗装
装置においては、エア吹出し通路から吹出されるシェー
ピングエアの圧力交互切替制御が行われる。このシェー
ピングエア圧の交互切替制御は、内側エア吹出し通路30
から吹出すシェーピングエアについて行っても良いし、
外側エア吹出し通路32から吹出すシェーピングエアにつ
いて行っても良いし、両エア吹出し通路30,32から吹出
すシェーピングエアについて行っても良い。以下、シェ
ーピングエア圧の交互切替制御の具体例について説明す
る。
【0058】第1の具体例は、内側エア吹出し通路30か
ら吹出されるシェーピングエアの圧力は一定とし、外側
エア吹出し通路32から吹出されるシェーピングエアの圧
力については高圧と低圧とに交互に切替える交互切替制
御を行うものである。
【0059】上記第1の具体例によれば、内側のエア吹
出し通路30はより回転霧化器12の内方に向けてシェーピ
ングエアを吹出すように傾斜しているので、該内側エア
吹出し通路30からはシェーピングエアをより回転霧化器
12の内方に向けて吹出させて主としてアウターミストを
効果的に抑制すると共にその際エア圧を低圧として跳ね
返りは防止し、かつ、このようにした上で外側エア吹出
し通路32から吹出させたシェーピングエアにより主とし
て霧化塗料の被塗物への方向付けを行い、かつその場合
にこの外側エア吹出し通路32から吹出すシェーピングエ
アの圧力を高圧と低圧とに交互に切替えることにより、
上述の様に流速の増大を抑制して跳ね返りを防止しつつ
霧化塗料の十分な方向付けを行うことができる。また、
内側エア吹出し通路30から吹出されるシェーピングエア
の圧力を略一定としたので、該内側エア吹出し通路30か
ら吹出されるシェーピングエアの圧力も高圧と低圧とに
交互に切替える場合に比して、アウターミストをより一
層抑制することができる。
【0060】第2の具体例は、外側エア吹出し通路32か
ら吹出されるシェーピングエアの圧力は一定とし、内側
エア吹出し通路30から吹出されるシェーピングエアの圧
力については高圧と低圧とに交互に切替える交互切替制
御を行うものである。
【0061】上記第2の具体例によれば、内側エア吹出
し通路30はより回転霧化器12の内方に向けてシェーピン
グエアを吹出すように傾斜しているので、該内側エア吹
出し通路30からはシェーピングエアをより回転霧化器12
の内方に向けて吹出させてアウターミストを効果的に抑
制すると共に、その際エア圧を高圧と低圧とに交互に切
替えるようにすることにより、上述のように流速の増大
を抑制して跳ね返りを防止しながら霧化塗料の被塗物へ
の方向付けを十分に行い、かつ、このようにした上で外
側エア吹出し通路32からシェーピングエアを低圧で吹出
させることにより、跳ね返りを防止しながら内側エア吹
出し通路30から吹出されたシェーピングエアを通過した
アウターミストをこの外側エア吹出し通路32からのシェ
ーピングエアにより被塗物に向けて方向付け、アウター
ミストの抑制も十分に行うことができる。また、外側エ
ア吹出し通路32から吹出されるシェーピングエアの圧力
を略一定としたので、該外側エア吹出し通路32から吹出
されるシェーピングエアの圧力も高圧と低圧とに交互に
切替える場合に比して、アウターミストをより一層抑制
することができる。
【0062】また、上記の様な光輝材や干渉発色材等の
混入材が混入されている塗料を用いる場合における該混
入材の分布ムラに起因する色ムラについては、内側エア
吹出し通路30から吹出されるシェーピングエアの圧力も
しくは外側エア吹出し通路32から吹出されるシェーピン
グエアの圧力のいずれを高圧と低圧とに交互に切替える
ようにした場合にもこの色ムラの低減を図ることができ
るが、回転霧化器12に近い内側エア吹出し通路30から吹
き出されるシェーピングエアの圧力を高圧と低圧とに交
互に切替えるようにした場合の方が、混入材をより効果
的に撹拌することができ、より一層の色ムラ低減効果が
得られる。また、この場合に外側エア吹出し通路32から
吹出されるシェーピングエアは略一定圧とすることによ
り、高圧と低圧とを交互に切替える場合に比して流速を
上げることができ、これにより混入材をより大きな力で
被塗物に押し付けることができ、その結果混入材の配向
性が向上し、より一層の色ムラ低減効果が得られる。
【0063】上記いずれの具体例の場合も、シェーピン
グエア圧の交互切替制御としては、例えは前述の制御と
同様に高圧を4(Kgf/cm2 )、低圧を0(Kgf/cm2 )と
し、繰り返しサイクルを20(回/sec )とする制御を
各通路区分とも同一のタイミングで行うことができる。
また、その場合の他方の通路から吹出される一定のシェ
ーピングエア圧としては、例えば上記4(Kgf/cm2 )よ
りも低い所定の低圧とすることができる。
【0064】もちろん、上記いずれのエア吹出し通路3
0,32から吹出されるシェーピングエア圧に対してエア
圧交互切替を行う場合も、その制御態様は種々の塗装条
件等に基づいて適宜設定すれば良いものであり、上記制
御態様に限定されるものではない。また、エア吹出し通
路が多重である場合、いずれかの通路においてエア圧交
互切替制御を行っているときの他の通路におけるエア圧
制御も、種々の塗装条件等に基づいて適宜決定すれば良
いものであり、上記実施例に限定されるものではない。
【0065】[変更態様]上記実施例においては、エア
吹出し通路を1重もしくは2重に設けているが、該エア
吹出し通路は3重もしくはそれ以上設けてもよい。その
場合に、エア圧を高圧と低圧とに交互に切り替える交互
切替制御は、いずれのエア吹出し通路から吹出されるシ
ェーピングエアに対して行っても良い。
【0066】また、上記実施例においては、エア吹出し
通路は隔壁を設けて円周方向に複数個の通路区分に区画
分離されているが、勿論この様な隔壁は必要に応じて設
ければ良いものであり、隔壁はなくても良い。。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転霧化式塗装装置の一実施例を
示す断面図
【図2】図1に示す装置の平面図
【図3】図2のIII-III 線断面図
【図4】エア圧交互切替制御の一例を示す図
【図5】本発明に係る回転霧化式塗装装置の他の実施例
を示す断面図
【図6】図5のVI−VI線断面図
【符号の説明】
12 回転霧化器 30,32,70 エア吹出し通路 60 エア圧交互切替手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転することによって塗料を霧化して吐
    出する回転霧化器と、該回転霧化器の外周側からシェー
    ピングエアを吹き出すエア吹出し通路とを備えた回転霧
    化式塗装装置であって、 上記エア吹出し通路から吹出されるシェーピングエアの
    圧力を高圧と低圧とに交互に切替えるエア圧交互切替手
    段を備えて成ることを特徴とする回転霧化式塗装装置。
  2. 【請求項2】 上記エア吹出し通路が、半径方向の異な
    った位置に多重的に配置されると共にそれぞれのエア吹
    出し方向が互いに異なる複数のエア吹出し通路から成
    り、上記エア圧交互切替手段が、上記半径方向外側に位
    置するエア吹出し通路から吹出されるシェーピングエア
    の圧力を高圧と低圧とに交互に切替えるものであること
    を特徴とする請求項1記載の回転霧化式塗装装置。
  3. 【請求項3】 上記半径方向内側に位置するエア吹出し
    通路から吹出されるシェーピングエアの圧力が略一定で
    あることを特徴とする請求項2記載の回転霧化式塗装装
    置。
  4. 【請求項4】 上記エア吹出し通路が、半径方向の異な
    った位置に多重的に配置されると共にそれぞれのエア吹
    出し方向が互いに異なる複数のエア吹出し通路から成
    り、上記エア圧交互切替手段が、上記半径方向内側に位
    置するエア吹出し通路から吹出されるシェーピングエア
    の圧力を高圧と低圧とに交互に切替えるものであること
    を特徴とする請求項1記載の回転霧化式塗装装置。
  5. 【請求項5】 上記半径方向外側に位置するエア吹出し
    通路から吹出されるシェーピングエアの圧力が略一定で
    あることを特徴とする請求項4記載の回転霧化式塗装装
    置。
  6. 【請求項6】 上記塗料が、光輝材、干渉発色材等の混
    入材が混入されている塗料であることを特徴とする請求
    項1記載の回転霧化式塗装装置。
  7. 【請求項7】 回転することによって塗料を霧化して吐
    出する回転霧化器と、該回転霧化器の外周側からシェー
    ピングエアを吹き出すエア吹出し通路とを備えて成る回
    転霧化式塗装装置を用いて被塗物を塗装する塗装方法で
    あって、 上記エア吹出し通路から吹出されるシェーピングエアの
    圧力を高圧と低圧とに交互に切替えながら被塗物を塗装
    することを特徴とする塗装方法。
  8. 【請求項8】 上記エア吹出し通路が、半径方向の異な
    った位置に多重的に配置されると共にそれぞれのエア吹
    出し方向が互いに異なる複数のエア吹出し通路から成
    り、上記半径方向外側に位置するエア吹出し通路から吹
    出されるシェーピングエアの圧力を高圧と低圧とに交互
    に切替えながら被塗物を塗装することを特徴とする請求
    項7記載の塗装方法。
  9. 【請求項9】 上記エア吹出し通路が、半径方向の異な
    った位置に多重的に配置されると共にそれぞれのエア吹
    出し方向が互いに異なる複数のエア吹出し通路から成
    り、上記半径方向内側に位置するエア吹出し通路から吹
    出されるシェーピングエアの圧力を高圧と低圧とに交互
    に切替えながら被塗物を塗装することを特徴とする請求
    項7記載の塗装方法。
  10. 【請求項10】 上記塗料が、光輝材や干渉発色材等の
    混入材が混入されている塗料であることを特徴とする請
    求項7記載の塗装方法。
JP7014120A 1995-01-31 1995-01-31 回転霧化式塗装装置および塗装方法 Pending JPH08196947A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7014120A JPH08196947A (ja) 1995-01-31 1995-01-31 回転霧化式塗装装置および塗装方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7014120A JPH08196947A (ja) 1995-01-31 1995-01-31 回転霧化式塗装装置および塗装方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08196947A true JPH08196947A (ja) 1996-08-06

Family

ID=11852270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7014120A Pending JPH08196947A (ja) 1995-01-31 1995-01-31 回転霧化式塗装装置および塗装方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08196947A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005042170A1 (ja) * 2003-10-31 2005-05-12 Nippon Paint Co., Ltd. スプレー塗装装置および塗装方法
JP2009285642A (ja) * 2008-06-02 2009-12-10 Asahi Sunac Corp 回転霧化塗装機
JP2012081435A (ja) * 2010-10-13 2012-04-26 Honda Motor Co Ltd 回転霧化式塗装装置
JPWO2013065746A1 (ja) * 2011-10-31 2015-04-02 Hoya株式会社 眼鏡レンズおよびその製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005042170A1 (ja) * 2003-10-31 2005-05-12 Nippon Paint Co., Ltd. スプレー塗装装置および塗装方法
JP2009285642A (ja) * 2008-06-02 2009-12-10 Asahi Sunac Corp 回転霧化塗装機
JP2012081435A (ja) * 2010-10-13 2012-04-26 Honda Motor Co Ltd 回転霧化式塗装装置
JPWO2013065746A1 (ja) * 2011-10-31 2015-04-02 Hoya株式会社 眼鏡レンズおよびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1236346A (en) Method and apparatus for spraying coating material
RU2502566C2 (ru) Роторный распылитель и способ распыления материала покрытия при помощи такого роторного распылителя
CA1335036C (en) Rotary paint atomizing device
US4376135A (en) Apparatus for atomization in electrostatic coating and method
EP2170525B1 (en) Spray device having a parabolic flow surface
CN104394997B (zh) 运行旋转喷雾器的方法、喷头及具有该喷头的旋转喷雾器
US3977607A (en) Projecting nozzle for powder coating
JP3473718B2 (ja) 回転霧化静電塗装方法および装置
CA2688090A1 (en) Rotary atomizing head, rotary atomization coating apparatus, and rotary atomization coating method
WO2014054438A1 (ja) 回転霧化式静電塗装装置のベルカップ
EP3593905B1 (en) Rotary atomizing head-type coating machine
US3000574A (en) Dual atomization and electrostatic deposition means
JPH0899052A (ja) 回転霧化頭型塗装装置
AU9404998A (en) Rotary atomizer with integrated shaping air
JPH0994488A (ja) ベル型塗装装置
JPH08196947A (ja) 回転霧化式塗装装置および塗装方法
EP0801992B1 (en) Rotary atomizing electrostatic coating apparatus
JP3655005B2 (ja) スプレーガンおよびこれを用いた造粒コーティング方法
US5954275A (en) Rotary atomizing electrostatic coating apparatus
JP3755398B2 (ja) 回転霧化静電塗装装置
JPH0833859A (ja) 回転霧化静電塗装装置
JP3273432B2 (ja) 回転霧化頭型塗装装置
JPH08196946A (ja) 回転霧化式塗装装置およびそれを用いた塗装方法
JP3405492B2 (ja) 塗装スプレーガン
JPS58104656A (ja) 回転霧化静電塗装装置