JPH08175230A - 車両の安定制御装置 - Google Patents

車両の安定制御装置

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JPH08175230A
JPH08175230A JP6336568A JP33656894A JPH08175230A JP H08175230 A JPH08175230 A JP H08175230A JP 6336568 A JP6336568 A JP 6336568A JP 33656894 A JP33656894 A JP 33656894A JP H08175230 A JPH08175230 A JP H08175230A
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vehicle
wheel
control
control device
control means
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JP6336568A
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English (en)
Inventor
Masanobu Fukami
昌伸 深見
Kenji Toutsu
憲司 十津
Yoshiyuki Yasui
由行 安井
Jun Mihara
純 三原
Takayuki Ito
孝之 伊藤
Shingo Sugiura
慎吾 杉浦
Yoshiharu Nishizawa
義治 西沢
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両運動制御手段が所定の信号を出力したと
きにのみ車輪運動制御手段を確実に制御し車両の操縦安
定性を維持し得るようにする。 【構成】 制動状態検出手段BDによって車両の制動状
態を検出し、少くともこの制動状態検出手段の検出結果
に応じて車輪WLに対する制動力を車輪運動制御手段W
Mによって制御し、車輪の運動を制御する。また、車両
運転状態検出手段VDにより車両の運転状態を検出し、
この検出結果及び制動状態検出手段の検出結果に基づ
き、車両運動制御手段にて車輪運動制御手段に対する車
両の運動制御に係る制御コマンドCMDを設定すると共
に、車輪運動制御手段に対して動作要求を行なう介在信
号ITSを供給する。而して、車輪運動制御手段が介在
信号を受信したときにのみ、車両運動制御手段からの制
御コマンドに基づき車輪運動制御手段により車両の運動
を制御し、操縦安定性を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の運転状態に応じ
て少くとも車輪に対する制動力を制御して車両の操縦安
定性を維持する車両の安定制御装置に関し、特に車輪の
運動を制御する車輪運動制御手段と車両の運動を制御す
る車両運動制御手段を備えた車両の安定制御装置に係
る。
【0002】
【従来の技術】近時の車両は、車輪の運動を制御する車
輪運動制御手段を備え、アンチスキッド制御をはじめ、
トラクション制御、前後制動力配分制御等種々の制御機
能を有している。更に、例えば特表平5−502422
号公報に記載のように、アンチスキッド制御装置等の滑
り制御装置に対し、車両の安定性に係るデータをモニタ
し、目標滑り値が得られるように制御を行なう方法が提
案されている。具体的には、同公報の図6に示すよう
に、車両制御装置4において目標滑り値が設定され、こ
れが滑り制御装置2に伝達され、この滑り制御装置2の
出力に応じてブレーキ油圧制御装置5による車輪ブレー
キ圧力が変化するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前掲の特表平
5−502422号公報に記載の装置においては、車両
制御装置から滑り制御装置に対し常時目標滑り値が供給
されているので、滑り制御装置側の制御手段(同公報で
はディジタルコンピュータが用いられている)に対し常
時負荷が加えられる。しかも、目標滑り値の伝達系で誤
差が生ずると、滑り制御装置が予期せぬ動作を惹起する
おそれがある。また、従来の滑り制御装置をそのまま上
記車両制御装置に接続することはできず、車両制御装置
と共に新たに設計する必要があり、車両の種類に応じて
仕様を変更することも容易ではない。
【0004】そこで、本発明は車両運動制御手段と車輪
運動制御手段を備え、車両の運転状態に応じて少くとも
車輪に対する制動力を制御して車両の操縦安定性を維持
する車両の安定制御装置において、車両運動制御手段が
所定の信号を出力したときにのみ車輪運動制御手段を確
実に制御し車両の操縦安定性を維持し得るようにするこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の車両の安定制御装置は、請求項1に記載
し、図1に構成の概要を示したように、車両の制動状態
を検出する制動状態検出手段BDと、少くとも制動状態
検出手段BDの検出結果に応じて車両の少くとも一つの
車輪WLに対する制動力を制御し車輪WLの運動を制御
する車輪運動制御手段WMと、車両の運転状態を検出す
る車両運転状態検出手段VDと、この車両運転状態検出
手段VDの検出結果及び制動状態検出手段BDの検出結
果に基づき、車輪運動制御手段WMに対する車両の運動
制御に係る制御コマンドCMDを設定すると共に、車輪
運動制御手段WMに対して動作要求を行なう介在信号I
TSを供給する車両運動制御手段VMとを備え、車輪運
動制御手段WMが介在信号ITSを受信したときにの
み、制御コマンドCMDに基づき車両の運動を制御する
ように構成したものである。ここで、介在信号ITSと
は、上述のように車両運動制御手段VMから車輪運動制
御手段WMに対して所定の動作を要求する信号であり、
車輪運動制御手段WMにおいてはこの介在信号ITSを
受信していなければ独自に車輪運動制御を行ない、介在
信号ITSを受信したときにはそれまでの車輪運動制御
を中止して車両運動制御手段VMによる制御、即ち制御
コマンドCMDに基づく車両運動の制御に切り換えるも
のである。
【0006】また、請求項2に記載のように、車両に搭
載したエンジンEGの作動状態を検出する機関作動状態
検出手段EDと、エンジンEGに対するスロットル開度
を制御するスロットル制御装置THと、車両の各車輪W
Lに装着したホイールシリンダのブレーキ液圧を制御す
る液圧制御装置FVを具備したものとし、車輪運動制御
手段WMを、制動状態検出手段BDの検出結果及び機関
作動状態検出手段EDの検出結果に応じて液圧制御装置
FV及びスロットル制御装置THを制御し、車両の各車
輪WLの運動を制御するように構成してもよい。
【0007】
【作用】上記の構成になる請求項1に記載の車両の安定
制御装置においては、制動状態検出手段BDによって車
両の制動状態が検出され、少くともこの制動状態検出手
段BDの検出結果に応じて車両の少くとも一つの車輪W
Lに対する制動力が車輪運動制御手段WMによって制御
され、車輪WLの運動が制御される。また、車両運転状
態検出手段VDにより車両の運転状態が検出され、この
車両運転状態検出手段VDの検出結果及び制動状態検出
手段BDの検出結果に基づき、車両運動制御手段VMに
て車輪運動制御手段WMに対する車両の運動制御に係る
制御コマンドCMDが設定されると共に、車両運動制御
手段VMから車輪運動制御手段WMに介在信号ITSが
供給され、車輪運動制御手段WMに対して動作要求が行
なわれる。而して、車輪運動制御手段WMが介在信号I
TSを受信したときにのみ、車両運動制御手段VMから
の制御コマンドCMDに基づき車輪運動制御手段WMに
より車両の運動が制御され、車両の操縦安定性が適切に
維持される。
【0008】また、請求項2に記載の車両の安定制御装
置によれば、機関作動状態検出手段EDによりエンジン
EGの作動状態が検出されると共に、スロットル制御装
置THによりエンジンEGに対するスロットル開度が制
御される。また、液圧制御装置FVにより各車輪WLの
ホイールシリンダのブレーキ液圧が制御される。そし
て、車輪運動制御手段WMにおいて、制動状態検出手段
BDの検出結果及び機関作動状態検出手段EDの検出結
果に応じて液圧制御装置FV及びスロットル制御装置T
Hが制御され、車両の各車輪WLの運動が制御される。
而して、車両の操縦安定性が適切に維持される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の車両の安定制御装置の実施例
を図面を参照して説明する。図2は本発明の一実施例の
全体構成を示すもので、本実施例のエンジンEGはスロ
ットル制御装置TH及び燃料噴射装置FIを備えた内燃
機関で、スロットル制御装置THにおいてはアクセルペ
ダルAPの操作に応じてメインスロットルバルブMTの
メインスロットル開度が制御される。また、電子制御装
置ECUの出力に応じて、スロットル制御装置THのサ
ブスロットルバルブSTが駆動されサブスロットル開度
が制御されると共に、別の電子制御装置(図示せず)の
出力に応じて燃料噴射装置FIが駆動され燃料噴射量が
制御されるように構成されている。このエンジンEGは
変速制御装置GS及びディファレンシャルギヤDFを介
して車両後方の車輪RL,RRに連結されており、所謂
後輪駆動方式が構成されている。また、変速制御装置G
Sも手動操作に加え別途電子制御装置(図示せず)の出
力に応じて駆動され変速制御されるように構成されてい
る。
【0010】次に、制動系については、車輪FL,F
R,RL,RRに夫々ホイールシリンダWfl,Wf
r,Wrl,Wrrが装着されており、これらのホイー
ルシリンダWfl等とマスタシリンダMCとを接続する
液圧路に液圧制御装置FVが介装されている。尚、車輪
FLは運転席からみて前方左側の車輪を示し、以下車輪
FRは前方右側、車輪RLは後方左側、車輪RRは後方
右側の車輪を示しており、本実施例では前輪の液圧制御
系と後輪の液圧制御系に区分された前後配管が構成され
ているが、所謂X配管としてもよい。マスタシリンダM
CはブレーキペダルBPの操作に応じて駆動され、マス
タシリンダMCとホイールシリンダWfl等との間には
液圧制御装置FVが介装されている。
【0011】図2に示すように、車輪FL,FR,R
L,RRには車輪速度センサWS1乃至WS4が配設さ
れ、これらが電子制御装置ECUに接続されており、各
車輪の回転速度、即ち車輪速度に比例するパルス数のパ
ルス信号が電子制御装置ECUに入力されるように構成
されている。更に、ブレーキペダルBPが踏み込まれた
ときオンとなるブレーキスイッチBS、車両の横加速度
を検出する横加速度センサYG及び車両のヨーレイトを
検出するヨーレイトセンサYS等が電子制御装置ECU
に接続されている。ヨーレイトセンサYSにおいては、
車両重心を通る鉛直軸回りの車両回転角(ヨー角)の変
化速度、即ちヨー角速度(ヨーレイト)が検出され、実
ヨーレイトγとして電子制御装置ECUに出力される。
尚、従動輪側の左右の車輪(本実施例では車輪FL,F
R)の車輪速度差Vfd(=Vwfl−Vwfr)に基
づき実ヨーレイトγを推定することができるので、車輪
速度センサWS1及びWS2の検出出力を利用すること
とすればヨーレイトセンサYSを省略することができ
る。
【0012】本実施例の電子制御装置ECUは、図2に
示すように、本発明の車輪運動制御手段を構成する第1
の制御装置EC1、及び車両運動制御手段を構成する第
2の制御装置EC2を備え、各制御装置は夫々通信ユニ
ットTU1,TU2を有すると共に、バスを介して相互
に接続されたCPU、ROM、RAM及び入出力ポート
等(図示省略)を有する。上記車輪速度センサWS1乃
至WS4及びブレーキスイッチBSは夫々第1及び第2
の制御装置EC1,EC2に入力し、操舵角センサSS
f、ヨーレイトセンサYS、横加速度センサYGの出力
信号は増幅回路AMPを介して第2の制御装置EC2に
入力されるように構成されている。また、第1の制御装
置EC1からは駆動回路ACTを介してスロットル制御
装置TH及び液圧制御装置FVに夫々制御信号が出力さ
れるように構成されている。そして、第1の制御装置E
C1の通信ユニットTU1に対し、第2の制御装置EC
2の通信ユニットTU2から制御コマンドCMDが送信
されると共に、後述する介在信号ITSが供給されるよ
うに構成されている。尚、図2では燃料噴射装置FI、
フューエルカットドライバ等の制御装置については省略
している。
【0013】図3は本発明の一実施例の第1及び第2の
制御装置EC1,EC2における主要構成を示すブロッ
ク図で、車輪速度センサWS1及びWS2の検出出力に
基づいて演算される推定車体速度Vso、横加速度セン
サYGの検出出力である横加速度Gy、及びヨーレイト
センサYSの検出出力である実ヨーレイトγが横すべり
角速度演算部M1に入力し、ここで横すべり角速度dβ
/dt(=γ−Gy/Vso)が演算される。この演算
結果は車体横すべり角演算部M2に供給され、横すべり
角速度が積分されて車体横すべり角β(=∫(dβ/d
t)dt)が求められる。
【0014】また、横すべり角速度演算部M1の演算結
果は、ヨーレイトセンサYSの検出出力の実ヨーレイト
γと共にオーバーステア度演算部M3に入力し、ここで
オーバーステア度Dos(=(dβ/dt)・(|γ|
/γ)・K1)が演算される。この演算結果はゲイン調
整部M5に出力され、車体横すべり角演算部M2にて演
算された車体横すべり角βに応じて制御ゲイン設定部M
4にて設定される制御ゲインGkに応じてゲイン調整が
行なわれ(例えばDos・Gk)、切換部M6の入力側
に出力される。この切換部M6の入力側には終了特定部
M7が接続されており、これには操舵角センサSSfの
検出出力の操舵角θfとメインスロットルバルブMTの
開度(メインスロットル開度という)θmが入力し、制
御終了時にサブスロットル開度を徐々に大とする制御
(終了特定制御という)が設定される。
【0015】切換部M6の切換条件を設定する手段とし
て、開始・終了判定部M8が設けられており、これに車
体横すべり角演算部M2及びオーバーステア度演算部M
3が接続され、これらの演算結果に基づき制御開始及び
終了の判定が行なわれる。そして、終了状態か否かの判
定結果に応じて切換部M6が切換制御され、開始状態か
否かの判定結果に応じて後述する切換部M11が切換制
御される。切換部M6は加算部M9を介して切換部M1
1の入力側に接続され、他方の入力側に初期開度設定部
M10が接続されている。この初期開度設定部M10に
はエンジンEGの回転数Neと変速制御装置GSのギヤ
ポジションGpを表す信号が入力し、これらに基づきサ
ブスロットルバルブSTの初期開度が設定される。切換
部M11の出力側は目標スロットル開度設定部M12に
接続され、ここでサブスロットルバルブSTに対する目
標スロットル開度が設定され、加算部M9にフィードバ
ックされると共に、第1の制御装置EC1のサブスロッ
トル開度制御部MSに入力する。また、車体横すべり角
演算部M2とオーバーステア度演算部M3の出力側は目
標スリップ率設定部M14にも接続されており、ここで
設定された目標スリップ率となるように第1の制御装置
EC1のブレーキ制御部MBにて液圧制御装置FVが駆
動制御されるように構成されている。
【0016】上記のように構成された電子制御装置EC
Uにおいては図4以降に示すフローチャートに従って前
述の各種制御に関する一連の処理が行なわれる。第2の
制御装置EC2においては、図4に示したフローチャー
トに対応したプログラムに従い、図示しないイグニッシ
ョンスイッチが閉成されている間当該プログラムが実行
される。即ち、イグニッションスイッチ(図示せず)が
閉成されると、先ずステップ101にて第2の制御装置
EC2が初期化され、各種の演算値がクリアされる。次
にステップ102において、車輪速度センサWS1乃至
WS4の検出信号が読み込まれると共に、ヨーレイトセ
ンサYSの検出信号(実ヨーレイトγ)、横加速度セン
サYGの検出信号(横加速度Gy)、操舵角センサSS
fの検出信号(操舵角θf)等が読み込まれる。
【0017】続いてステップ103に進み、車両の運転
状態が推定される。具体的には、先ず車輪速度センサW
S1及びWS2の出力に基づき推定車体速度Vsoが演
算される。即ち、本実施例では従動輪側の車輪FR,F
Lの車輪速度VwFRとVwFLの平均値が推定車体速度V
soとされる。次に、この推定車体速度Vso、ヨーレ
イトセンサYSにて検出された実ヨーレイトγ、及び横
加速度センサYGにて検出された横加速度Gyから、横
すべり角速度dβ/dtがdβ/dt=γ−Gy/Vs
oとして求められる。そして、この横すべり角速度dβ
/dtが積分され、車体横すべり角βが求められる(β
=∫(dβ/dt)dt)。
【0018】更に、ステップ104にて、サブスロット
ルバルブSTの目標スロットル開度θtが演算された
後、ステップ105にてブレーキ制御モードにおけるブ
レーキ液圧制御の増圧信号の周期及びオン時間が演算さ
れる。これらの演算結果に応じて、ステップ106にお
いて、第1の制御装置EC1に対する制御コマンドCM
Dに含まれる通信データが設定される。
【0019】この通信データは例えば図7のように構成
されている。即ち、基本的には、制御モードと、スロッ
トル制御時の開度と、ブレーキ制御時の液圧制御装置F
Vにおけるデューティ制御のオン時間及び周期に関する
データNo.1乃至6 及びチェック用のデータNo.7の計7バ
イトから成る。データNo.1におけるモード信号は、例え
ばスロットル開度制御(例えば、4ビットで000
1)、後方の車輪R*のブレーキ制御(0010)、及
び前方の車輪F*のブレーキ制御(0011)の三つの
制御モードを表す信号と、これらのミラー信号(ミラー
モード)から成り、スロットル開度はデータNo.2の下位
側8ビットの開度信号(L) とデータNo.3の上位側8ビッ
トの開度信号(H) から成る。
【0020】また、後方側の車輪R*の各車輪RR,R
Lに関し、データNo.1においてブレーキモードが急増圧
(0000)、パルス増圧(0001)、保持(001
0)、パルス減圧(0100)または急減圧(100
0)が選択されると共に、前方側の各車輪FR,FLに
関しても同様にブレーキモードが選択される。そして、
データNo.3乃至6 において、各ブレーキモードのパルス
増圧又はパルス減圧時におけるデューティ制御信号に関
し、周期(TRR,TFR,TRL,TFL)及びオン時間(O
RR,OFR,ORL,OFL)が格納される。データNo.7に
は、伝送誤り制御用のチェックコードであるブロックチ
ェックキャラクタ(BCC)が設けられ、例えば6バイ
ト分のデータが合計(sum)され、所謂サムチェック
がおこなわれるように構成されている。尚、これらの通
信データはバッファメモリに格納され、後述の送信時に
割込処理によってモード1乃至3、データNo.1乃至7 が
順次送信される。
【0021】続いて、ステップ107,108において
通信処理が行なわれる。先ず、後述する介在制御の可否
が判定され、介在制御が行なわれるときにはステップ1
08にて介在信号がオンとされ、介在制御の条件を充足
していないときにはステップ109にて介在信号がオフ
とされる。
【0022】一方、図5は車輪運動制御の処理を示すも
ので、先ずステップ201にて受信処理が行なわれる。
ここでも割込処理によって第1の制御装置EC1のバッ
ファメモリに前述の通信データが格納される。そして、
ステップ202にて介在信号が入力したと判定され、且
つステップ203にて通信状態が良好と判定されたとき
には、ステップ204に進み介在制御が行なわれ、そう
でなければステップ205に進み、アンチスキッド制御
(ABS)、トラクション制御(TRC)等の通常の車
輪運動制御が行なわれる。
【0023】図6は上記のステップ204で実行される
介在制御を示すもので、図3に示す各部が適宜駆動され
車両運動制御が行なわれた後、車輪運動制御が行なわ
れ、これらの制御によって車両の操縦安定性が維持され
るように構成されている。例えば、ステップ301に示
すように制動操舵制御による車両の安定制御が行なわ
れ、前述の図3の各部が作動し、車両の運転状態に応じ
て液圧制御装置FVが制御され各車輪に対する制動力が
制御される。また、必要に応じ、車両の運転状態に応じ
てスロットル制御装置THのサブスロットル開度が調整
されエンジンEGの出力が低減され、駆動力が制限され
る。尚、上記の制動力制御及び駆動力制御に加え、更に
後輪舵角制御を行なうことができる。この後輪舵角制御
によれば、車両の運転状態に基づき車輪RL,RRの舵
角が駆動制御される。
【0024】介在制御においては、この後ステップ40
1に進み、アンチスキッド制御開始条件を充足している
か否かが判定され、開始条件を充足しアンチスキッド制
御開始と判定されると、ステップ402にてアンチスキ
ッド制御が行なわれる。ステップ401にてアンチスキ
ッド制御開始条件を充足していないと判定されたときに
は、ステップ403に進み前後制動力配分制御開始条件
を充足しているか否かが判定され、開始条件を充足して
おればステップ404に進み前後制動力配分制御が行な
われ、充足していなければステップ405に進みトラク
ション制御開始条件を充足しているか否かが判定され
る。この開始条件を充足しておればステップ406にて
トラクション制御が行なわれ、充足していなければメイ
ンルーチンに戻る。尚、第1の制御装置EC1が介在信
号ITSを受信していない場合には、上記ステップ30
1が行なわれることなくステップ401以降の処理が行
なわれる(図5のステップ205)。
【0025】以上のように、第2の制御装置EC2から
第1の制御装置EC1に対して介在信号ITSが送信さ
れない限り、第1の制御装置EC1側は独自のプログラ
ム(例えば図6のステップ401乃至406)に従って
作動するのみでよく、第2の制御装置EC2からの制御
コマンドCMDによる通信データの送信を中止してもよ
い。従って、第1の制御装置EC1側では第2の制御装
置EC2からの介在信号ITSの有無だけをチェックす
ればよく、第1の制御装置EC1及び/又は第2の制御
装置EC2に対する負荷を必要最小限に抑えることがで
きる。
【0026】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下の効果を奏する。即ち、本発明の車両の安定制御
装置においては、車輪運動制御手段が介在信号を入力し
たときにのみ車両運動制御手段からの制御コマンドに基
づき車両の運動が制御されるように構成されているの
で、常時車輪運動制御手段に大きな負荷が加わることは
なく、確実に車両の操縦安定性を維持することができ、
高信頼性が得られる。しかも、従来装置に対し小さな改
良を加えるのみで前述のように構成することができるの
で、既存の車両を含め種々の車両に容易に適用すること
ができる。
【0027】請求項2に記載の車両の安定制御装置にお
いては、液圧制御装置及びスロットル制御装置が車輪運
動制御手段によって介在信号入力時にのみ制御されるよ
うに構成されており、簡単な手段で駆動力及び制動力が
同時に調整されるので、容易且つ確実に車両の操縦安定
性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両の安定制御装置の概要を示すブロ
ック図である。
【図2】本発明の車両の安定制御装置の実施例の全体構
成図である。
【図3】本発明の一実施例に係る車両の安定制御装置の
第1及び第2の制御装置の主要構成を示すブロック図で
ある。
【図4】本発明の一実施例における車両運動制御のため
の処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施例における車輪運動制御のため
の処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施例における介在制御のための処
理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施例における第1の制御装置に対
する制御コマンドの通信データフォーマットを表す図で
ある。
【符号の説明】
BP ブレーキペダル BS ブレーキスイッチ EG エンジン TH スロットル制御装置 MT メインスロットルバルブ ST サブスロットルバルブ FI 燃料噴射装置 GS 変速制御装置 AP アクセルペダル YS ヨーレイトセンサ YG 横加速度センサ SSf 操舵角センサ MC マスタシリンダ Wfr,Wfl,Wrr,Wrl ホイールシリンダ WS1〜WS4 車輪速度センサ FR,FL,RR,RL 車輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三原 純 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 伊藤 孝之 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 杉浦 慎吾 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 西沢 義治 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の制動状態を検出する制動状態検出
    手段と、少くとも該制動状態検出手段の検出結果に応じ
    て前記車両の少くとも一つの車輪に対する制動力を制御
    し前記車輪の運動を制御する車輪運動制御手段と、前記
    車両の運転状態を検出する車両運転状態検出手段と、該
    車両運転状態検出手段の検出結果及び前記制動状態検出
    手段の検出結果に基づき、前記車輪運動制御手段に対す
    る前記車両の運動制御に係る制御コマンドを設定すると
    共に、前記車輪運動制御手段に対して動作要求を行なう
    介在信号を供給する車両運動制御手段とを備え、前記車
    輪運動制御手段が前記介在信号を受信したときにのみ、
    前記制御コマンドに基づき前記車両の運動を制御するよ
    うに構成したことを特徴とする車両の安定制御装置。
  2. 【請求項2】 前記車両に搭載したエンジンの作動状態
    を検出する機関作動状態検出手段と、前記エンジンに対
    するスロットル開度を制御するスロットル制御装置と、
    前記車両の各車輪に装着したホイールシリンダのブレー
    キ液圧を制御する液圧制御装置を具備し、前記車輪運動
    制御手段が、前記制動状態検出手段の検出結果及び前記
    機関作動状態検出手段の検出結果に応じて前記液圧制御
    装置及び前記スロットル制御装置を制御し、前記車両の
    各車輪の運動を制御するように構成したことを特徴とす
    る請求項1記載の車両の安定制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6302823B1 (en) * 1997-12-04 2001-10-16 Continental Teves Ag & Co., Ohg Method and device for maneuvering motor vehicles

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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