JPH08174515A - 化粧集成材 - Google Patents

化粧集成材

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Publication number
JPH08174515A
JPH08174515A JP32217694A JP32217694A JPH08174515A JP H08174515 A JPH08174515 A JP H08174515A JP 32217694 A JP32217694 A JP 32217694A JP 32217694 A JP32217694 A JP 32217694A JP H08174515 A JPH08174515 A JP H08174515A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wood
laminated
resin layer
laminated wood
layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP32217694A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Matsumoto
匡史 松本
Atsushi Kurahashi
敦 蔵橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National House Industrial Co Ltd
Original Assignee
National House Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by National House Industrial Co Ltd filed Critical National House Industrial Co Ltd
Priority to JP32217694A priority Critical patent/JPH08174515A/ja
Publication of JPH08174515A publication Critical patent/JPH08174515A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 木の香気が化粧集成材から香るようにし、木
質感を高める。 【構成】 化粧集成材は、集成材と木精成分とを含み、
表面が化粧されている。たとえば、前記集成材は防腐剤
で処理された木質材料を接着剤で継ぎ合わせてなり、前
記集成材に積層される目止め樹脂層と、前記目止め樹脂
層に積層される印刷層と、前記印刷層に積層される着色
樹脂層とをさらに備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集成材、特に、化粧集
成材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、木質資源の不足による価格高騰等
のため、住宅等の建築物に使用される建材において、い
わゆる、一枚ものの木材板を使用するのは難しくなって
おり、一枚ものの板の代わりに、端材を接着して得られ
る集成材が汎用されている。集成材には多種類の木材が
端材として使用されるので、たとえば、ヒノキならヒノ
キの単一の香気ではなく、さまざまな種類の木の香気が
混ざり、好ましい香気ではない。また、接着剤で端材を
つなぎ合わせた集成材の表面は、一定した木目でないた
め、外観が悪く、そのまま建材として使用することはで
きない。そのため、通常は、集成材の表面を塗装した
り、木目を印刷して、外観をきれいにして、使用されて
いる。集成材の表面を塗装したり、木目を印刷する工程
では、種々の化学薬品が使用される。そのため、仮に、
ヒノキの単一の木材を使用しても、強い化学薬品臭によ
ってヒノキの香気は感知されなくなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、木の香気が化粧集成材から香るようにし、
化粧集成材の木質感を高めることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の化粧集成材は、
集成材と木精成分とを含み、表面が化粧されている。前
記集成材は防腐剤で処理された木質材料を接着剤で継ぎ
合わせてなり、前記集成材に積層される目止め樹脂層
と、前記目止め樹脂層に積層される印刷層と、前記印刷
層に積層される着色樹脂層とをさらに備えている化粧集
成材であると好ましい。
【0005】前記木精成分が、前記防腐剤、接着剤、目
止め樹脂層、印刷層および着色樹脂層から選ばれる少な
くとも1つに含まれているとさらに好ましい。 ******* 以下に、本発明を詳しく説明する。本発明の化粧集成材
に含まれる集成材は、木質材料の繊維方向をお互いにほ
ぼ平行にして、接着剤を使用して継ぎ合わせた材料であ
る。使用される木質材料の種類としては、特に限定はな
く、たとえば、アカマツ、クロマツ、ベイマツ、カラマ
ツ、ヒバ、ヒノキ、ベイヒ、ツガ、ベイツガ、モミ、エ
ゾマツ、トドマツ、ベニマツ、スギ、ベイスギ、スプル
ース、ラワン、ミズナラ、ブナ、ケヤキ、ニレ、カバ等
を挙げることができる。
【0006】前記集成材はあらかじめ防腐剤で処理され
ているのが好ましい。防腐剤の種類は、木に使用するこ
とができ、しかも、日本農林規格に規定される防腐性を
発揮するものであれば特に限定はない。防腐剤の処理方
法は、通常の木に適用される処理方法であれば特に限定
はなく、たとえば、木質材料の表面に防腐剤を塗布する
方法、防腐剤を含む溶液に木質材料を入れて含浸させる
方法等がある。これらの方法は、常圧下、減圧下または
加圧下のいずれの圧力下で行ってもよい。
【0007】木質材料を継ぎ合わせるのに使用される接
着剤は、木工用に使用されるものであれば特に限定はな
い。木質材料を継ぎ合わせる接合については特に限定は
なく、たとえば、公知のバットジョイント、スカーフジ
ョイント、フィンガージョイントを挙げることができ
る。
【0008】本発明の化粧集成材に含まれる木精成分
は、天然の木に含まれる香気成分であれば特に限定はな
く、たとえば、ヒノキチオール、α−ピネン、フェニル
ギノール等の香気成分として化学構造が確認されている
化合物のほか、個々の木のから抽出された化合物の混合
物からなる香気成分等を挙げることができる。木精成分
は、異なる種類の木の香気成分を混ぜ合わせて使用する
ことができるが、異なる種類の木の香気成分が混合する
と、好ましい香気とならないことがあるので、その場合
は1種類の木の香気成分のみを化粧集成材に含ませるよ
うにするのが好ましい。
【0009】木精成分を化粧集成材に含ませる方法につ
いては特に限定はなく、化粧集成材を製造する工程の1
つとして新たに木精成分を含ませる工程を設けてもよ
い。木精成分を化粧集成材に含ませる方法としては、た
とえば、木精成分を含む溶液を塗布する方法、木精成分
を含む溶液に木質材料を入れて含浸させる方法等があ
る。しかしながら、新たな工程を設けるとコストがかか
ることがあるので、化粧集成材を製造する工程において
使用される、防腐剤、接着剤等の薬品に木精成分を含ま
せておいて使用するのが好ましい。
【0010】本発明の化粧集成材の表面は化粧されてい
る。化粧集成材の表面は化粧されていれば特に限定はな
く、たとえば、集成材は防腐剤で処理された木質材料を
接着剤で継ぎ合わせてなり、前記集成材に積層される目
止め樹脂層と、前記目止め樹脂層に積層される印刷層
と、前記印刷層に積層される着色樹脂層とを備えた化粧
集成材であると、表面の化粧は外観を完全に覆い隠さな
いようにすることができ、集成材を構成する木質材料間
のお互いの色調の相違を目立たなくすることが確実にで
きるため好ましい。
【0011】集成材に積層される目止め樹脂層は、透明
または半透明な樹脂塗料を塗布して形成される。使用す
る樹脂塗料としては、たとえば、ラッカーサーフェイサ
ー等を含む樹脂塗料が好ましい。必要に応じて目止め樹
脂層の表面をサンダー処理してもよい。印刷層は目止め
樹脂層の表面に透明または半透明な印刷インキを用いて
形成される。印刷層の形成に使用される印刷インキとし
ては、任意の印刷インキを使用することができる。印刷
層の印刷柄については、特に限定はないが、木目調の柄
であると木質感が増すため好ましい。
【0012】印刷層に積層される着色樹脂層は、透明ま
たは半透明な、樹脂塗料または印刷インキを用いて、1
回塗りまたは必要に応じて数回塗り重ねることによって
形成される。化粧集成材の表面を保護したり、光沢を付
与するために、必要に応じて、着色樹脂層の表面にさら
にトップコート層を形成してもよい。
【0013】前記のように構成される化粧集成材におい
て、木精成分を、防腐剤、接着剤、目止め樹脂層、印刷
層および着色樹脂層から選ばれる少なくとも1つに含ま
せておくと、化粧集成材を製造する工程において、さら
に木精成分を含ませる工程を設ける必要はなく、簡便に
木精成分を化粧集成材に含ませることができるため好ま
しい。着色樹脂層の表面にトップコート層を形成する場
合は、トップコート層に木精成分を含ませておいてもよ
い。
【0014】本発明の化粧集成材の一例として、たとえ
ば、図1に示す化粧集成材がある。化粧集成材は、集成
材2に積層される目止め樹脂層3と、前記目止め樹脂層
3に積層される印刷層4と、前記印刷層4に積層される
着色樹脂層5とを備えている。なお、前記集成材2は木
質材料1を接着剤で継ぎ合わせたものである。本発明の
化粧集成材は、木精成分を含むことによって木質感が増
すため、建材、住宅内装材、家具材として好適に使用さ
れる。さらに化粧集成材の印刷柄が木目調であると、木
質感がさらに増すため、上記用途に使用するとさらに好
ましい。
【0015】
【実施例】下記の実施例は、本発明の例示であり、本発
明の特許請求の範囲を制限するものではない。実施例お
よび比較例における評価方法は以下の通りである。 (実施例1)ヒノキの端材を用意し、ヒノキチオールを
添加した木質材料用防腐剤を使用して防腐剤処理を施し
た。防腐剤処理された端材を木工用接着剤で集成して集
成材を得た。得られた集成材の表面に目止め樹脂層を形
成し、目止め樹脂層の上にグラビアオフセット印刷を行
い木調柄の印刷層を形成した。印刷層の表面にさらに着
色樹脂層を形成した。得られた化粧集成材は、ヒノキの
香気が漂い、天然木に近い色調と木目柄を備えている。
【0016】(実施例2)ヒノキチオールを木質材料用
防腐剤に添加する代わりに、木工用接着剤に添加して、
実施例1と同様にして化粧集成材を得た。得られた化粧
集成材は、ヒノキの香気が漂い、天然木に近い色調と木
目柄を備えている。 (実施例3)ヒノキチオールを木質材料用防腐剤に添加
する代わりに、目止め樹脂層にヒノキチオールを含ませ
るようにして、実施例1と同様にして化粧集成材を得
た。得られた化粧集成材は、ヒノキの香気が漂い、天然
木に近い色調と木目柄を備えている。
【0017】(実施例4)ヒノキチオールを木質材料用
防腐剤に添加する代わりに、印刷層にヒノキチオールを
添加して、実施例1と同様にして化粧集成材を得た。得
られた化粧集成材は、ヒノキの香気が漂い、天然木に近
い色調と木目柄を備えている。 (実施例5)ヒノキチオールを木質材料用防腐剤に添加
する代わりに、着色樹脂層にヒノキチオールを添加し
て、実施例1と同様にして化粧集成材を得た。得られた
化粧集成材は、ヒノキの香気が漂い、天然木に近い色調
と木目柄を備えている。
【0018】(比較例1)木質材料用防腐剤にヒノキチ
オールを添加せずに実施例1と同様にして化粧集成材を
得た。得られた化粧集成材は、木の香気が全くなく、化
粧集成材を製造する際に使用した種々の化学薬品の不快
な臭いがした。
【0019】
【発明の効果】本発明の化粧集成材は木精成分を含むた
め、木の香気が化粧集成材から香り、木質感が高い。集
成材は防腐剤で処理された木質材料を接着剤で継ぎ合わ
せてなり、前記集成材に積層される目止め樹脂層と、前
記目止め樹脂層に積層される印刷層と、前記印刷層に積
層される着色樹脂層とをさらに備えている化粧集成材で
あると、表面の化粧は外観を完全に覆い隠さないように
することができ、集成材を構成する木質材料間のお互い
の色調の相違を目立たなくすることが確実にできる。
【0020】前記木精成分が、前記防腐剤、接着剤、目
止め樹脂層、印刷層および着色樹脂層から選ばれる少な
くとも1つに含まれていると、化粧集成材を製造する工
程において、さらに木精成分を含ませる工程を設ける必
要はなく、簡便に木精成分を化粧集成材に含ませること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧集成材の一例を示す断面図。
【符号の説明】
1 木質材料 2 集成材 3 目止め層 4 印刷層 5 着色樹脂層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】集成材と木精成分とを含み、表面が化粧さ
    れている化粧集成材。
  2. 【請求項2】前記集成材は防腐剤で処理された木質材料
    を接着剤で継ぎ合わせてなり、 前記集成材に積層される目止め樹脂層と、前記目止め樹
    脂層に積層される印刷層と、前記印刷層に積層される着
    色樹脂層とをさらに備える請求項1に記載の化粧集成
    材。
  3. 【請求項3】前記木精成分が、前記防腐剤、接着剤、目
    止め樹脂層、印刷層および着色樹脂層から選ばれる少な
    くとも1つに含まれている、請求項2に記載の化粧集成
    材。
JP32217694A 1994-12-26 1994-12-26 化粧集成材 Pending JPH08174515A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008149487A (ja) * 2006-12-14 2008-07-03 Japan New Furniture:Kk 木質系基材の表面処理方法
JP2012240371A (ja) * 2011-05-23 2012-12-10 Panasonic Corp 集成材の製造方法及びその製造方法により製造された集成材
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CN106182260A (zh) * 2016-08-30 2016-12-07 开平市瑞兴木业制品有限公司 一种具有导电导热性能的速生材的加工***

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JPH04254656A (ja) * 1991-02-06 1992-09-09 Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd 直張り用木質床材

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19970304