JPH08173063A - ゼリー菓子の製造方法 - Google Patents
ゼリー菓子の製造方法Info
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- JPH08173063A JPH08173063A JP6326287A JP32628794A JPH08173063A JP H08173063 A JPH08173063 A JP H08173063A JP 6326287 A JP6326287 A JP 6326287A JP 32628794 A JP32628794 A JP 32628794A JP H08173063 A JPH08173063 A JP H08173063A
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Abstract
リー、ゼリービーンズ等のゼリー菓子のカロリーを低減
させ、風味の良い菓子を提供する。 【構成】 少なくともゼラチン、寒天、ジェランガム又
はペクチンを含有する溶解液を、シュクラロースが添加
された可食性粉末からなるモールドに充填して加工成形
することにより、ゼリー菓子表面にシュクラロースを付
着させるゼリー菓子の製造方法。 【効果】 ゼリー菓子のカロリーを低減できるととも
に、甘味の発現がはやく、風味を良好となる。
Description
り詳細には、カロリーを低減させるとともに風味を向上
させた、グミキャンディー、ペクチンゼリー、寒天ゼリ
ー、ゼリービーンズ等のゼリー菓子に関するものであ
る。
ャンディー、ペクチンゼリー、寒天ゼリー、ゼリービー
ンズ等のゼラチン、寒天、ペクチン等を使用する菓子に
おいては、まず、これらゼラチン、寒天、ペクチン等の
糊料を水に分散し、砂糖と一緒に水分含量が30%以下
になるまで煮つめ、この溶解混合液に適宜果汁や香料等
を添加し、トレー又はスターチモールドに充填/成形し
て製造していた。
100部に対して砂糖及び異性化糖などの糖質を50部
以上使用するため、カロリーが高いのが実状であった。
これに対して、マルチトール、ラクチトール等の糖アル
コールやガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖等のオリ
ゴ糖等のカロリーの低い糖質を使用することにより、低
カロリーの菓子の製造を試みているが、このような低カ
ロリーのために使用する糖質は、充分な甘味を持たない
ために、ステビア、ステビア糖転移物、グリチルリチ
ン、サッカリン、アセスルファームK、アスパルテーム
などの高甘味料を併用する必要があった。
た場合には、菓子の製造工程中の加熱により甘味が消失
するなど、甘さ低下の問題を解決することはできなかっ
た。また、これらの甘味料を使用した場合には、甘味な
どに不快味が併存することがあり、低カロリーと十分な
甘さとの両方を具備した菓子が実現されていないのが現
状であった。
使用せず、カロリーが低減され、充分な甘味が味わえ、
味の良い菓子が望まれていた。本発明は上記課題に鑑み
なされたものであり、グミキャンディー、ペクチンゼリ
ー、寒天ゼリー、ゼリービーンズ等の菓子に利用されて
いる糖の使用量を減少させてカロリーを低減し、風味の
良好な菓子を提供することを目的とする。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、シュクラロースを
使用することによりカロリーが低減された菓子を得るこ
とに成功し、本発明を完成するに至った。本発明によれ
ば、少なくともゼラチン、寒天、ジェランガム又はペク
チンを含有する溶解液を、シュクラロースが添加された
可食性粉末からなるモールドに充填して加工成形するこ
とにより、ゼリー菓子表面にシュクラロースを付着させ
るゼリー菓子の製造方法が提供される。
天、ジェランガム又はペクチンを含有する溶解液とは、
通常ゼリー菓子を製造する際に用いる溶解液を意味し、
例えば、ゼラチン、寒天、ジェランガム又はペクチンを
水に分散し、加熱溶解したものである。このような溶解
液は、通常、ゼリー菓子の味又は風味等を添加するため
に、果汁、香料等を含有している。また、ゼラチン、寒
天、ジェランガム又はペクチンと水とを主体とする溶解
液では出来上がった菓子としての形を保持することが困
難な場合には、保形性のために何らかの固形物を添加し
てもよい、例えば、分岐デキストリン、ポリデキストロ
ース、エリスリトース、マルチトール、ラクチトール等
の糖アルコール、ガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖
等のオリゴ糖またはセルロース由来の食物繊維、デンプ
ン加工品他の糖質が挙げられる。
粉末からなるモールドとは、このモールドを使用してゼ
リー菓子を製造した場合、その菓子を口に入れたとき甘
味を感じるに足りる量のシュクラロースが添加されてい
る可食性粉末からなるモールドである。本発明でいうシ
ュクラロースとは4、1’、6’−トリクロロ4、1’
6’−トリデオキシ−ガラクトスクロースまたは1’、
6’−ジクロロ−1’、6’−ジデオキシ−β−D−フ
ラクトフラノシル4−クロロ−4−デオキシ−α−D−
ガラクトピラノシドとして知られている高甘味度甘味料
である。シュクラロースの添加量としては、必要とする
甘味度、製造されるゼリー菓子の大きさ等により適宜調
節することができるが、モールド中への添加量として
0.01〜10%が好ましい。可食性粉末とは、一般に
ゼリー菓子等の製造においてモールドとして使用するこ
とができる物性を有し、食することができる粉末を意味
し、具体的にはコーンスターチ等の澱粉、デキストリン
又は乳糖等の粉末が挙げられる。本発明においてモール
ドとは、シュクラロースが均一に混合された可食性粉末
を平坦に均し、その表面に型抜き等によりゼリー菓子の
輪郭を有する形状を形成することにより得られるものを
いう。
天、ジェランガム又はペクチン等を含有する溶解液を、
シュクラロースが添加された可食性粉末からなるモール
ドに充填し固化させることにより、ゼラチン、寒天、ジ
ェランガム又はペクチン等からなるゼリー菓子が加工成
形される。この際、ゼラチン等のモールドとの接触面に
シュクラロースを含有する可食性粉末が付着することと
なる。従って、ゼラチン等が固まった時点でゼリー菓子
の表面にシュクラロースが付着することとなる。
もゼラチン、寒天、ジェランガム又はペクチンからなる
ゼリー状の菓子全てをいい、具体的には、グミキャンデ
ィー、ペクチンゼリー、寒天ゼリー、ゼリービーンズ等
が挙げられる。このように、本発明においては従来とは
異なり、表面にシュクラロースが付着していることか
ら、菓子における甘味の発現を早くし、良好な風味を与
えることができる。
る。 実験例1 ペクチンゼリーにおいて、添加方法に関する比較試験を
行う。水30部を釜にいれ、クエン酸0.37部及びク
エン酸ナトリウム0.4部を添加溶解する。これにペク
チン1.5部とラクチトール(還元乳糖)5部を粉末で
混合し、水に撹拌しながら添加する。
くりと加熱し、ペクチンを完全に溶解させる。溶液が冷
却しないように、ラクチトール46.4部を除々に添加
し、煮沸溶解する。そして、水あめ(固形分80%)3
0部を添加する。糖度78%になるまで煮詰める。その
後さらに、50%w/vクエン酸溶液0.74部を添加
する。
記溶液を注入し、8時間冷却保持してペクチンゼリーを
製造する。得られたペクチンゼリーは、糖度78%、p
H3.5なるものである。各種甘味料を澱粉に混合する
場合には、澱粉に対して、甘味料1%w/wを混合す
る。
各種甘味料を添加する。この場合には、50%w/vで
分散、溶解させた各種甘味料溶液を0.4部、50%w
/vクエン酸溶液0.74部とともに添加する。
は、ペクチンゼリーの表面に付着させた場合に、他の甘
味料と比較して著しく良好な結果が得られた。つまり、
甘味の発現が早く、全体の甘味のイメージがよく、好評
であった。また、ゼリー中に添加した場合、ペクチンゼ
リーにおいては、加熱時間があるために、アスパルテー
ムが熱で分解する。このことを考慮して、最後に添加す
る方法を取ったが、余熱と酸により、試食する時点での
甘味は感じられなかった。他の甘味料は、ゼリー中に添
加した場合には、全体の添加した成分により、味の発揮
がおとなしくなるが、甘味料の本質の味が残った。シュ
クラロースにおいては、ゼリー中に添加した場合にも、
良好な結果が得られた。つまり、甘味の発現が早く、全
体の甘味のイメージがよく、好評であった。 実施例1.グミキャンデー ラクチトール66部(重量部、以下同じ)、水20部を
固形分90%まで煮詰め、ゼラチン7部を水14部にて
溶解したものを加えた。その後、酒石酸1.3部、赤グ
レープ色素0.05部、グレープ香料0.3部、1/6
濃縮グレープ果汁17部を加えた溶液を調製した。この
溶液を、シュクラロース5%を添加したスターチモール
ドに3gを充填し、砂糖無添加のグレープグミキャンデ
ィーを作った。
6部を使用したものに比べ、甘味は同等以上であり、甘
味の発現はよく、良好な甘味となった。また、カロリー
が低減され(360から195カロリーへ約45%カロ
リー低下)、さらに果汁の風味が強いものであった。 実施例2.グミキャンディー ポリデキストロース(酸度0.02)66部、水20部
を固形分90%まで煮詰め、ゼラチン7部を水14部に
て溶解したものを加え、その後、酒石酸1.3部、カロ
テン色素0.05部、オレンジ香料0.3部、1/5濃
縮オレンジ果汁17部を加えた溶液を調製した。この溶
液を、シュクラロース1%を添加したスターチモールド
に5g充填し、砂糖無添加のオレンジグミキャンディー
を作った。
6部を使用したものに比べ、甘味は同等であり、カロリ
ーは約47%低減された。また、オレンジ果汁の風味が
強いものであった。 実施例3.ペクチンゼリー 水36部にペクチン1.7部、酸度0.01のポリデキ
ストロース70部を加え、固形分75%まで煮詰め、さ
らに、クエン酸1.5部、赤キャベツ色素0.1部、リ
ンゴ香料0.2部を加えよく混合した。これを、シュク
ラロース0.1%添加したスターチモールドに10gを
充填し、リンゴ風味のペクチンゼリーを作った。
したものに比べ、甘味は同等であり、カロリーが低減さ
れ、さらに果汁の風味が強いものであった。 実施例4.ストロベリーゼリー 0.03部のリン酸2水素カルシウムを43部の水に溶
解し、5部の砂糖と0.4部のジェランガムを加え、加
熱溶解する。さらに砂糖38部、水飴9部、糖アルコー
ル9部、酸度0.03のポリデキストロース25部を加
え、Brix.76まで煮詰め、クエン酸0.25部、
ストロベリー香料0.1部、赤色色素0.025部を加
えよく混合する。これを、シュクラロース0.1%添加
したスターチモールドに流し込み49時間乾燥し、高糖
度のストロベリーゼリーを得た。このゼリーは嗜好性の
高いものであった。
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくともゼラチン、寒天、ジェランガ
ム又はペクチンを含有する溶解液を、シュクラロースが
添加された可食性粉末からなるモールドに充填して加工
成形することにより、ゼリー菓子表面にシュクラロース
を付着させることを特徴とするゼリー菓子の製造方法。 - 【請求項2】 シュクラロースの添加量が、最終ゼリー
菓子に対して0.001〜0.5%の範囲となるように
添加されている請求項1記載のゼリー菓子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32628794A JP3499029B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | ゼリー菓子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32628794A JP3499029B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | ゼリー菓子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08173063A true JPH08173063A (ja) | 1996-07-09 |
JP3499029B2 JP3499029B2 (ja) | 2004-02-23 |
Family
ID=18186089
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32628794A Expired - Fee Related JP3499029B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | ゼリー菓子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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-
1994
- 1994-12-27 JP JP32628794A patent/JP3499029B2/ja not_active Expired - Fee Related
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