JPH0816937B2 - デジタル運行データの記録装置 - Google Patents

デジタル運行データの記録装置

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JPH0816937B2
JPH0816937B2 JP13996290A JP13996290A JPH0816937B2 JP H0816937 B2 JPH0816937 B2 JP H0816937B2 JP 13996290 A JP13996290 A JP 13996290A JP 13996290 A JP13996290 A JP 13996290A JP H0816937 B2 JPH0816937 B2 JP H0816937B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車速、走行距離などの車両の運行状態を示
すデジタル運行データを記録媒体に記録するデジタル運
行データの記録装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、この種のデジタル運行データの記録装置は、車
両の運行状態を示すデジタル運行データを所定の設定値
に基づいて圧縮処理して記録媒体に記録するため車両に
搭載されて使用される。記録媒体は記録装置に着脱自在
に装着されるICメモリカードなどによって構成され、記
録媒体に記録されたデジタル運行データは、車両の運行
を管理するオフィスに設置され解析装置によって読み取
られ、ここで伸長処理されてから解析される。より具体
的には、記録装置は、車両のトランスミッションに連結
手段によって連結された回転センサが発生する車軸の回
転に応じた周期の電気信号をサンプリングして入力し、
演算により速度や走行距離を求めると共に、この演算に
よって求めた速度や走行速度をデジタルデータとして記
録媒体に記録するに当たってデータ長を短くするための
データ圧縮処理などを行うマイクロコンピュータ(CP
U)から構成されている。
上述した記録装置において記録媒体に記録されるデジ
タル運行データは、車両の運行状態を管理する上で極め
て有効であり、特に車両がどのような速度で走行してい
たかを後にチェックし、異常な速度で走行しているとき
には運転手に注意するなどの安全運転の指導を行うため
や、事故が発生したときに事故直前の運転状態を調べる
などのために有効に利用され、トラックなどの大型車両
には何らかの運行記録を行う装置の搭載が義務付けられ
ている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上述したように記録装置によって記録媒体に
記録したデジタル運行データに基づいて車両の運行後に
指導したのでは、制限速度を越えた走行に対する注意・
指導を十分に効果ある形で行うことができず、運転手は
その後も速度の出し過ぎた運転を何度も繰り返すことに
なる。
勿論、車両には一般に速度警報装置が設けられている
が、その警報速度は一般に105Km/h程度としており、一
般道路の走行においては警告速度はないに等しかった。
よって本発明は、上述した従来の問題点に鑑み、収集
したデジタル運行データを利用して後に速度の出し過ぎ
に対して注意・指導を行うことができるだけでなく、運
転中においてもきめの細かい速度警報を行えるようにし
た、特にトラック運送などのように運行ルートが予め分
かっている車両に適したデジタル運行データの記録装置
を提供することを課題としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため本発明により成されたデジタ
ル運行データの記録装置は、第1図の基本構成図に示す
ように、車両の運行状態を監視してデジタル運行データ
を作成し、該作成したデジタル運行データを着脱自在に
装着された記録媒体2に記録するデジタル運行データの
記録装置1において、予め定められた車両の運行ルート
の始点から終点を複数の区間に分割し、各区間の距離と
警告速度を示すデータを格納する速度・距離データ記憶
手段2a221乃至2a22nと、該速度・距離データ記憶手段2a
221乃至2a22nに記憶されている距離データによって示さ
れる各区間の距離を車両が走行したことを検出する距離
検出手段12c1と、該距離検出手段12c1によって車両が各
区間の距離を走行したことが検出されたとき、前記速度
・距離データ記憶手段2a221乃至2a22nから次の区間の警
告速度データを読み出す読出手段12c2と、該読出手段12
c2によって読み出された警告速度データによって示され
る速度を越える速度で車両が走行していることを検出す
る速度検出手段12c3と、該速度検出手段12c3によって警
告速度データによって示される速度を越える速度で車両
が走行していることが検出されたとき、警報音を発生す
る警報手段12iとを備えることを特徴としている。
上記課題を解決するため本発明により成されたデジタ
ル運行データの記録装置はまた、第1図の基本構成図に
示すように、前記速度・距離データ記憶手段2a221乃至2
a22nが前記記録媒体2の記録領域の一部分によって形成
され、該記録領域への前記警告速度データ及び距離デー
タの記録が前記記録媒体2の初期化時に行われることを
特徴としている。
〔作用〕
上述した第1図の構成において、予め定められた車両
の運行ルートの始点から終点を複数の区間に分割し、各
区間の距離と警告速度を示すデータを速度・距離データ
記憶手段2a221乃至2a22nに記憶し、この速度・距離デー
タ記憶手段2a221乃至2a22nに記憶されている距離データ
によって示される各区間の距離を車両が走行したことを
距離検出手段12c1によって検出し、この距離検出手段12
c1によって車両が各区間の距離を走行したことが検出さ
れたとき、上記前記速度・距離データ記憶手段2a221
至2a22nから次の区間の警告速度データを読出手段12c2
が読み出し、この読出手段12c2によって読み出された警
告速度データによって示される速度を越える速度で車両
が走行していることを速度検出手段12c3が検出したと
き、警報手段12iが警報音を発して警報するので、運転
手にきめの細かい速度警報を行うことができる。
また、上記速度・距離データ記憶手段2a221乃至2a22n
を、車両の運行状態を示すデジタル運行データが記録さ
れる記録媒体2の記録領域の一部分によって形成し、こ
の記録領域への上記警告速度データ及び距離データの記
録を記録媒体2の初期化時に行うようにしているので、
記録装置にこれらのデータの記録のための手段を設けな
くてもよく、その構成が複雑になることがない。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第2図は本発明によるデジタル運行データの記録装置
を解析装置と組み合わせて構成した記録解析システムの
一実施例を示す。同図において、デジタル運行データの
記録解析システムは、記録装置1と、記録媒体としての
ICメモリカード2と、解析装置3とによって構成されて
いる。
記録装置1は車両に搭載され、時々刻々変化する車両
の走行速度や走行距離を示すデジタル運行データを作成
し、この作成したデジタル運行データを所定の設定値に
基づいて圧縮処理して記録媒体2に記録する。解析装置
3は車両の運行を管理するオフィスに設置され、記録媒
体2に圧縮処理されて記録されているデジタル運行デー
タを読取り、該読取ったデジタル運行データを伸長処理
して解析し、解析結果を表示装置の画面に表示したり、
プリンタによってプリント用紙に印字したりして出力す
る他、ICメモリカード2の初期化を行うために使用され
る。
一般に、上述のような記録解析を行うには、記録側で
使用する速度圧縮の許容差(許される誤差範囲)及びサ
ンプリングタイム、記録媒体の記録ロケーション(オプ
ションを記録するか否かなど)が仕様として設定されな
ければならない。例えば、上記圧縮処理によって得られ
るデジタル速度データの精度は、上記所定の設定値とし
ての速度圧縮の許容差及びサンプリングタイムに依存す
るので、ユーザによって希望するデジタル速度データの
精度が異なる場合には、設定値を変えるようにしてい
る。
ところで、上記設定値は解析装置3が記録媒体2に記
録されているデジタル運行データを読取って伸長処理す
る場合にも使用されるので、上記記録媒体2には圧縮処
理されたデジタル運行データと共に上記所定の設定値も
記録される。
第2図において、記録装置1は車両のトランスミッシ
ョンに図示しない連結手段によって連結された回転セン
サ11と、この回転センサ11からの電気信号をサンプリン
グして入力し、演算により速度や走行距離を求めると共
に、この演算によって求めた速度や走行距離を基本的な
デジタル運行データとして記録媒体としてのICメモリカ
ード2に記録するに当たって、データを圧縮処理するな
どの仕事を行う装置本体12とからなり、装置本体12には
ICメモリカード2が装脱されるカード挿入孔12aが設け
られ、このカード挿入孔12aにICメモリカード2が装着
されることによって、ICメモリカード2からこれに記録
されているカードの各種のデータが読込まれたり、上記
圧縮処理したデジタル運行データがICメモリカード2に
書込まれたりする。
一方、解析装置3は、同図に示すように、本体31a、C
RT31b、キーボード31c、フロッピーディスク(FD)ドラ
イバ31d及びプリンタ31eなどからなるパーソナルコンピ
ュータ(PC)31と、このPC31の本体31aに接続されたリ
ーダライタ(RW)32とからなり、上記FDドライバ31dに
はFD33及び34が装脱自在に装着され、RW32にはICメモリ
カード2が装脱自在に装着される。
上記ICメモリカード2は、第3図に示すように1ワー
ドが8ビット(1バイト)構成のメモリ2aを内蔵し、メ
モリ2a内には、1枚のICメモリカード2に共通に使用さ
れるデータを記録する共通データ記録領域2a1と、警告
速度に関するデータを記録する速度警告用データ記録領
域2a2と、速度や走行距離からなる基本的なデジタル運
行データを記録するためのデジタル運行データ記録領域
2a3とが設けられる。
上記共通データ記録領域2a1と速度警告用データ記録
領域2a2のデータの一部分は、後述する解析装置1によ
るICメモリカード2の初期化の際に記録される。上記速
度警告用データ記録領域2a2は、初期化によって例えば1
6進で「00」が記録されてクリアされる1バイト構成の
カウンタ領域2a21と、初期化時の警告速度データVと警
告区間の距離データLとが対になって記録されるn個の
速度・距離データ記録領域2a221乃至2a22nとから構成さ
れている。
今、トラック車両の運行始点と運行終点との間の運行
ルートが予め分かっていて、第4図に示すように、始点
と中継点Aとの間の区間が一般道路でその距離が5Km、
中継点AとBとの間の区間が高速道路でその距離が50K
m、中継点BとCとの間の区間が一般道路でその距離が3
Km、そして中継点Cと終点との間の区間が一般道路でそ
の距離が10Kmのときには、一般道路と高速道路の警告速
度を60Km/hと105Km/hにそれぞれ設定する場合には、往
路の警告速度データV及び距離データLとして、第3図
に示すように、60Km/h及び5Km、105Km/h及び50Km、60Km
/h及び13Kmの対が、上記速度警告用データ記録領域2a2
の速度・距離データ記録領域2a221乃至2a223にそれぞれ
記録される。第3図には示していないが、復路のデータ
も同様にして記録される。
なお、上記速度許容差は記録の際に許される誤差範囲
を示し、速度サンプリングタイムと共に収集した速度デ
ータの精度に関係するものであり、圧縮処理によって得
られるデータの精度はこれらに依存し、これらのデータ
は解析側で伸長、解析するのに必須のものとなる。
また、各運行の上記距離データ又は速度データの少な
くとも一方には、各運行の運行開始時刻と運行終了時刻
とが最初と最後にそれぞれ記録されるが、これらの時刻
情報は解析によってデジタル運行データをこの時刻の間
に割り振り、各時点での速度や走行距離がどのようにな
っているかを知る上で重要なものである。
更に、1運行は、例えばICメモリカード2が記録装置
1に装着されてから抜かれるまでの期間として定められ
る。
一方、上記FDドライバ31dに装着されるFD33には、デ
ータ解析用プログラムなどが予め記憶されており、この
FD33をFDドライバ31dに装着することによって、上記デ
ータ解析用プログラムなどが読取られて装置本体31a内
の内部メモリに格納される。
上記RW32にICメモリカード2を装着して読込み操作を
行うと、ICメモリカード2のメモリ2aの共通データ記録
領域2a1とデジタル運行データ記録領域2a3に記録されて
いるデータの全てが読取られてPC31の本体31aに転送さ
れ、装置本体31a内の内部メモリに一時的に格納され
る。この装置本体31a内の内部メモリに格納されたデー
タは、解析用プログラムに従ってデータが伸長処理や解
析処理されたり、FDドライバ31dに装着されているデー
タ収集用のFD34に記録されたりする。
既にデジタル運行データが記録されているFD34をFDド
ライバ31dに装着すると、その中に格納されている解析
すべきデジタル運行データが装置本体31a内の内部メモ
リに読取られてFD33の解析プログラムによって伸長解析
処理可能になる。
上記記録装置1の装置本体12は、第5図に示すよう
に、パルスカウンタ12b、CPU12c、ROM及びRAMからなる
内部メモリ12d、バッテリ12e、表示器12f、入出力イン
ターフェース12g、リアルタイムを表す年月日時分秒デ
ータを発生する時計12h及び警報音発生器12iから構成さ
れ、入出力インターフェース12gはICメモリカード2が
装脱自在に接続されるコネクタによって構成されてい
る。
このように構成された装置本体12を搭載した車両が走
行を行うと回転センサ11はパルス信号を発生し、その信
号を装置本体12内のパルスカウンタ12bに供給する。パ
ルスカウンタ12bは入力されたパルス数を計数する装置
で、計数値が上限に達するとゼロから再カウントするよ
うになっている。CPU12cは装置本体12の全ての機能を統
括する制御装置で、内部メモリ12d中のROMに格納されて
いる制御プログラムにより制御される。CPU12cは内部メ
モリ12dのRAMに格納されている速度サンプリングタイム
及び速度許容差の設定値を監視しており、速度サンプリ
ングタイムの設定値に基づきサンプリングタイミング信
号の周期を決定すると共に、速度許容差の設定値に基づ
き速度圧縮時の許容範囲を決定している。また、内部メ
モリ12dのRAMには、上述した記録装置1のメーカコー
ド、記録装置1が搭載されている車両が所属する営業所
コード、車両コードも一緒に記憶されており、これらの
データは各運行の開始時に読み出されて各運行のIDデー
タとしてICメモリカード2に記録される。
CPU12cはサンプリングタイミング信号に従ってパルス
カウンタ12bの値を読み、内部メモリ12d中のRAMに記憶
している前回の値との差でサンプリング周期の間の入力
パルス数を求めて速度を演算によって求めると共に、所
定のパルス数で所定の距離を走行したことを判断し、こ
れらの速度及び走行距離をデジタル運行データとしてIC
メモリカード2に圧縮記録する。上記デジタル運行デー
タの記録に際し、このデータが運行開始時の最初のデー
タであれば、その時時計12hが発生している時刻データ
をCPU12cが入出力インターフェース12gを介して出力し
て記録媒体2に記録させる。
またCPU12cは、速度警告用データ記録領域2a2に記録
されているデータを読み込み、この読み込んだデータ
と、演算した走行速度及び積算した走行距離とに基づい
て、現在どの警告区間にあってその区間の警告速度を越
えているかどうかを判断し、警告速度を越えているとき
には警報音発生器12iをオンして警報音を発生させて警
告速度を越えていることを警告する。
ところで、速度の圧縮処理は次のような考え方に基づ
いて行われる。すなわち、各サンプリング速度値に対し
て許される誤差範囲(許容差)を予め設定し、その許容
差を横切る直線を考えると、その直線は許容差内の車速
情報を表していることになる。そして、その直線の長さ
をサンプリング数で表して記録し、直線の終点の値を併
せて記録すれば、その直線でカバーされる期間の車速が
定期的に管理できることになる。このように車速を直線
の長さと最終データだけで記憶すれば、少ないデータ量
で多くの情報を記憶でき、データの圧縮が実現する。
第6図はt0〜t11のサンプリング時点における車速V0
〜V11の関係を示し、点線は車速の誤差範囲である。各
サンプリング時点において、その時点以前のデータの誤
差範囲を横切る直線が存在するか否かを調べる。t0〜t9
まではその直線が存在するが、t10では存在しなくな
る。このとき始点V0を含み、誤差範囲を横切る直線のう
ち、上限を通る直線L2と下限を通る直線L1を引き、最終
サンプリングデータV9の許容差のうち、直線L1およびL2
で挟まれる範囲の中点Vを終点のデータとし、長さは
「9」とする。終点は次の直線の始点となり、以下同様
にこの操作が続けられる。以上のような圧縮処理によっ
てICメモリカード2に記録された圧縮速度データは、サ
ンプル数と速度で記録される。
記録装置1によってデジタル速度データが記録された
ICメモリカード2はカード挿入孔12aから取り出され
て、その中のデジタル速度データの解析を行うために解
析装置3のRW32に挿入される。
一方、解析装置3は、FDドライバ31dにFD33を装着
し、その中に格納されている解析プログラムの実行が始
まると、先ずFD33の中の各種データを読取り、これを内
部のメモリに格納すると共に、メニュー表示をCRT31bに
行う。このメニューには、カード初期化処理、終了処
理、FD読取り処理、カード読取り処理があり、カード初
期化処理が選択されると、RW32に装着されているICメモ
リカード2の共通データ記録領域2a1と速度警告用デー
タ記録領域2a2に所定のデータを書込む。初期化されたI
Cメモリカード2は次の車両の運行時に車載の記録装置
1に装着され、これに応じて記録装置1は先ず共通デー
タ記録領域2a1と速度警告用データ記録領域2a2のデータ
をICメモリカード2から読込み内部メモリ12dの所定の
エリアに格納し、以後このデータを使用して記録処理及
び速度警報処理を行う。
以上、記録装置1及び解析装置3の概略動作を説明し
たが、以下その詳細を第7図乃至第9図のフローチャー
トをそれぞれ参照して説明する。
第7図は記録装置1のCPU12cが制御プログラムに従っ
て実行する仕事を示すフローチャートであり、CPU12cは
その電源の投入により動作を開始し、その最初のステッ
プS1においてイニシャライズを行い、初回フラグを
「0」すなわちクリアする。次にステップS2に進み、こ
こでICメモリカード2に記録が可能であるか否かを判定
する。この判定では、車両のイグニッション(IGN)ス
イッチがオンしているか、ICメモリカードが記録可能な
状態に装着されているかなどが判断される。このステッ
プS2の判定がYESのときにはステップS3に進み、ここで
初回フラグが「1」すなわちセットされているか否かを
判定し、この判定がNOのときにはステップS4に進む。
ステップS4においては初回フラグを「1」すなわちセ
ットしてからステップS5に進んでICメモリカード2の共
通データ記録領域2a1と速度警告用データ記録領域2a2
カウンタ領域2a21のデータを読み込む。その後ステップ
S6に進み、ここでパルスカウンタ12bから読み込んだカ
ウント値に基づいて速度(v)を演算によって求め、続
くステップS7においてステップS6において求めた速度
(v)データと走行距離データを圧縮処理してICメモリ
カード2のデジタル運行データ記録領域2a3に書き込み
記録する。続いてステップS8に進み、ここで上記ステッ
プS5において読み込んだカウンタ領域2a21の値とICメモ
リカード2の速度警告用データ記録領域のデータとによ
って速度警報処理を行ってから上記ステップS2に戻る。
なお、上述のようにステップS4において初回フラグが
「1」すなわちセットされると、ステップS3の判定がYE
Sとなり、ステップS3の実行後ステップS4及びステップS
5を飛ばしてステップS6に進む。
また、上記ステップS2の判定がNOになっているとき、
すなわちICメモリカード2が記録可能な状態にないとき
には、ステップS9に進んで初回フラグが「1」すなわち
セットされているか否かを判定する。このステップS9の
判定がNOのときには上記ステップS2に戻り、判定がYES
のときにはステップS10に進む。ステップS10において
は、終了処理を行ってからステップS11に進んで初回フ
ラグを「0」すなわちクリアしてから上記ステップS2に
戻る。
上記ステップS8の速度警報処理は、第8図のサブルー
チンによって実行される。すなわち、速度警報処理のサ
ブルーチンでは、その最初のステップS8aにおいて上記
ステップS5において読み込んだカウンタ領域2a21の値が
「0」であるか否かを判定し、判定がYESのとき、すな
わち車両が始点直後の区間を走行しているときにはステ
ップS8bに進み、ここで内部メモリ12d中のRAM(読出書
込可能メモリ)の所定のエリアを使用して構成した積算
距離カウンタエリアのデータをクリアしてからステップ
S8cに進む。積算距離カウンタエリアには、指定された
車両の走行距離を積算した走行距離データを格納するた
めのものである。また上記ステップS8aの判定がNOのと
き、すなわち車両が最初の区間以外の区間を走行してい
るときにはステップS8bを飛ばしステップS8cに進む。
上記ステップS8cにおいては、速度警告用データ記録
領域2a2のカウンタ領域2a21の値に対応する速度・距離
データ記録領域2a221乃至2a22nの警告速度データV及び
距離データLを読み込む。例えばカウンタ領域2a21の値
が「00」であるときには、速度・距離データ記録領域2a
221の警告速度データV0(60Km/h)と距離データL0(5K
m)を、カウンタ領域2a21の値が「01」であるときに
は、速度・距離データ記録領域2a222の警告速度データV
1(105Km/h)と距離データL1(50Km)をそれぞれ読み込
む。
その後ステップS8dに進み、ここで車両の走行距離を
求め、この求めた走行距離を内部メモリ12d中のRAM内に
構成した積算距離カウンタエリアの値に加算してそれ以
前の値に代えて書き込み格納する。よって積算距離カウ
ンタエリア内には、各区間の走行距離を積算した値
(l)が格納されることになる。
次にステップS8eに進み、ここでステップS8dにおいて
積算した値(l)が上記ステップS8cにおいてICメモリ
カード2から読み込んだ距離データLより大きいか否
か、すなわち距離データLによって指定される区間を越
えたか否かを判定する。このステップS8eの判定がNOの
ときにはまだその区間にあると判断してステップS8fに
進み、ここで上記ステップS8cにおいて読み込んだその
区間の警告速度データVを上記ステップS7で演算した速
度vと比較し、速度vがVより大きいか否か、すなわち
現在に車両の走行速度vが現在走行している区間につい
て予め設定した警告速度Vを越えているか否かを判定す
る。このステップS8fの判定がYESのときにはステップS8
gに進み、ここで警報音発生器12iを動作させ警報音を発
生し、またステップS8fの判定がNOのときにはステップS
8hに進み、ここで警報音発生器12iの動作を停止させて
警報音の発生を止めてから、第7図のフローチャートの
上記ステップS2に戻る。
なお、上記ステップS8eの判定がYESのとき、すなわち
距離データLによって指定される区間の走行を越えたと
きには、ステップS8iに進み、ここでICメモリカード2
の速度警告用データ記録領域2a2のカウンタ領域2a21
値を+1すなわちインクリメントし、その後ステップS8
jに進んで内部メモリ12d中のRAM内に構成した積算距離
カウンタエリアの値をクリアしてから第7図のフローチ
ャートの上記ステップS2に戻る。
上述のように各区間の走行を越える毎に新しい警告速
度データを設定しているので、各区間毎に異なる警告速
度で警報を発することができるようになっている。
一方、第9図は解析装置3のPC31が実行する仕事を示
すフローチャートであり、PC31の装置本体31aはMS-DOS
起動により動作をスタートし、最初のステップS31aにお
いてコマンド入力を待ち、コマンド入力があると続くス
テップS31bにおいて解析プログラムが呼び出されたか否
かを判定する。判定がNOのときはそのコマンドに応じた
仕事を行うべく他のステップに進み、ステップS31aの判
定がYESのときはステップS31に進んで時刻処理を行い、
続くステップS32において処理メニューをCRT31bに表示
させる。このメニュー表示を見てオペレータが行うPC31
のキーボード31cのテンキー或いはファンクションキー
による選択操作をステップS33において待ち、特定のテ
ンキー或いはファンクションキーの操作によって選択さ
れるとそれに従って選択された処理を行う。
カード初期化処理が選択されたときには、ステップS3
4において、RW32に装着されているICメモリカード2の
共通データ記録領域2a1と速度警告用データ記録領域2a2
に所定のデータを書込む。すなわち、速度警告用データ
記録領域2a2のカウンタ領域2a21に「00」を書き込むと
共に、速度・距離データ記録領域2a221乃至2a22nに各区
間の警告速度データと距離データを順番に書き込む。上
記各区間の警告速度データと距離データはキーボード31
cのキー操作によって入力される。
カード読取り処理が選択されると、ステップS35におい
て、ICメモリカード2から共通データ、IDデータ及びデ
ジタル速度データが読込まれ、続くステップS36におい
てデータの保存処理を行ってからステップS37に進んで
一覧表作成処理を行い、その一覧表をステップS38でCRT
31bに表示する。また、FD読取り処理が選択されると、
ステップS39においてFD33及び34からのデータの読込み
を行ってからステップS37に進む。また、終了処理が選
択されると、ステップS40において終了のための所定の
作業を行った後仕事を終了する。
ステップS38において一覧表が表示されたとき、この
一覧表の表示を見てオペレータが行うPC31のキーボード
31cのファンクションキーによる選択操作をステップS41
において待ち、特定のファンクションキーの操作によっ
て選択されるとそれに従って選択された処理を行う。
今、管理表作成処理が選択されるとステップS42を実
行し、所定の形式の管理表を作成し、これを続くステッ
プS43において表示手段としてのCRT31bの画面に表示す
る。
また、データ伸長処理が選択されると、ステップS44
において、上記ステップS35で読込んだデータに基づい
てデータ伸長処理を行い、その結果得られる例えば24時
間(1日)分のデータによって時々刻々変化する速度を
CRT31bの1画面にグラフ表示するためステップS45にお
いてグラフ変換処理を行い、この処理の結果のグラフを
ステップS46でCRT31bに表示してから上記ステップS41に
戻る。
更に、印字処理が選択されると、ステップS47におい
て例えばCRT31bに表示された内容がプリント用紙に印字
を行ってから上記ステップS41に戻る。またステップS41
において、一覧表作成処理が選択されると、ステップS4
8で一覧表作成処理を行い、その作成した一覧表をステ
ップS49においてCRT31bに表示してから上記ステップS41
に戻る。しかも、ファンクションキーの操作によって処
理メニューが選択されると上記ステップS32に戻って上
述した選択操作を再度行えるようになる。
なお、第3図及び第4図に示した例では、警告速度を
一般道路の60Km/hと高速道路の105Km/hの2種類しか設
定していないが、一般道路を郊外の比較的すいている道
路と市街地で比較的混雑している道路などに区分して、
それぞれ別の警告速度を設定するようにしてもよいこと
はいうまでもない。
また、図示実施例では、現在の速度及び距離と比較す
る毎に警告速度データと距離データをICメモリカード2
から読み出すようにしているが、運行の開始時に最初に
一度読み込み、これを内部メモリ12dに記憶しておくよ
うにしてもよい。
〔効果〕
以上説明したように本発明によれば、予め定められた
車両の運行ルートの始点から終点を複数の区間に分割
し、各区間の距離と警告速度を示すデータを記憶し、こ
の記憶されている距離データによって示される各区間の
距離を車両が走行したことを検出し、車両が各区間の距
離を走行したことが検出されたとき、次の区間の警告速
度データを読み出し、この読み出された警告速度データ
によって示される速度を越える速度で車両が走行してい
ることを検出したとき、警報音を発して警報し運転手に
きめの細かい速度警報を行うことができるので、収集し
たデジタル運行データを利用して後に速度の出し過ぎに
対して注意・指導を行うことができるだけでなく、運転
中においてもきめの細かい速度警報を行えるようにな
り、特にトラック運送などのように運行ルートが予め分
かっている車両に適したデジタル運行データの記録装置
が得られる。
また、車両の運行状態を監視して作成したデジタル運
行データが記録される記録媒体の一部分を使用して記録
媒体の初期化時に同時に、警告速度データ及び距離デー
タが記録されるので、これらのデータを記録するための
手段を備えることなく対応することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるデジタル運行データの記録装置の
基本構成を示すブロック図、 第2図は記録解析システムを構成する本発明によるデジ
タル運行データの記録装置の一実施例を示す図、 第3図はICメモリカードの記録領域の記録の内容を示す
図、 第4図は速度警告用データの作り方を説明するための説
明図、 第5図は第2図中のデジタル運行データ記録装置の装置
本体の構成例を示すブロック図、 第6図はデジタル運行データの圧縮の仕方の一例を説明
するための図、 第7図乃至第9図は第4図中のCPUが行う仕事を示すフ
ローチャートである。 1……記録装置、12c1……CPU(距離検出手段)、12c2
……CPU(読出手段)、12c3……CPU(速度検出手段)、
12i……警報音発生器(警報手段)、2……ICメモリカ
ード(記録媒体)、2a221乃至2a22n……速度・距離デー
タ記録領域(速度・距離データ記憶手段)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の運行状態を監視してデジタル運行デ
    ータを作成し、該作成したデジタル運行データを着脱自
    在に装着された記録媒体に記録するデジタル運行データ
    の記録装置において、 予め定められた車両の運行ルートの始点から終点を複数
    の区間に分割し、各区間の距離と警告速度を示すデータ
    を格納する速度・距離データ記憶手段と、 該速度・距離データ記憶手段に記憶されている距離デー
    タによって示される各区間の距離を車両が走行したこと
    を検出する距離検出手段と、 該距離検出手段によって車両が各区間の距離を走行した
    ことが検出されたとき、前記速度・距離データ記憶手段
    から次の区間の警告速度データを読み出す読出手段と、 該読出手段によって読み出された警告速度データによっ
    て示される速度を越える速度で車両が走行していること
    を検出する速度検出手段と、 該速度検出手段によって警告速度データによって示され
    る速度を越える速度で車両が走行していることが検出さ
    れたとき、警報音を発生する警報手段とを備える、 ことを特徴とするデジタル運行データの記録装置。
  2. 【請求項2】前記速度・距離データ記憶手段が前記記録
    媒体の記録領域の一部分によって形成され、該記録領域
    への前記警告速度データ及び距離データの記録が前記記
    録媒体の初期化時に行われる、 ことを特徴とする請求項(1)記載のデジタル運行デー
    タの記録装置。
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