JPH08142392A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08142392A
JPH08142392A JP30966094A JP30966094A JPH08142392A JP H08142392 A JPH08142392 A JP H08142392A JP 30966094 A JP30966094 A JP 30966094A JP 30966094 A JP30966094 A JP 30966094A JP H08142392 A JPH08142392 A JP H08142392A
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toner
electrode
roller
comb
image forming
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JP30966094A
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Masaichi Tanabe
政一 田辺
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トナー搬送ローラで搬送するトナーをほぐ
し、再帯電させて、画質の向上を図る。 【構成】 トナー搬送ローラ22の外周面に近接状に、
ステンレスからなる層厚規制板が設けられ、その層厚規
制板よりもトナー搬送方向下流側かつ電極アレイよりも
上流側には、トナー搬送ローラ22の表面のトナーをほ
ぐす櫛状部材25が、トナー搬送ローラ22に微小隙間
を設けて配設され、櫛状部材25には、電源回路E3か
ら約−100Vの電圧が印加され、トナー搬送ローラ2
2の表面のトナーをほぐし、再帯電する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アパチャ電極体の電極
アレイに供給する駆動電圧を制御して、開口部を通過し
たトナー画像を画像記録媒体に形成するようにした画像
形成装置に関し、特にトナー供給機構のトナー搬送ロー
ラで搬送するトナーをほぐしながら複数の開口部に供給
して、画像濃度を改善するようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、本願出願人は、特開平6─799
07号公報に記載のように、画像記録媒体の幅方向に多
数の微小な開口部(アパチャ)を列状に設けるととも
に、これら多数の開口部に夫々設けた制御電極からなる
電極アレイを有するアパチャ電極体を設け、このアパチ
ャ電極体の多数の開口部にトナーを供給するトナー搬送
ローラを有するとともに、このトナー搬送ローラにトナ
ーを擦り付けることで、トナー搬送ローラに付着させた
トナーにマイナス電極の静電気を帯電させ、更にトナー
搬送ローラに押圧接触するトナー規制ブレードで、トナ
ー搬送ローラによるトナーの搬送量を規制するトナー供
給機構を設け、更に電極アレイに対して画像記録媒体の
搬送隙間を隔てて近接状に対向して設けられたプラスの
電界を発生する背面電極に沿わせて画像記録媒体を搬送
し、電極アレイに供給する駆動電圧を個別に制御するこ
とで、トナー搬送ローラで搬送されるトナーが開口部を
通過して、背面電極の静電力により、その背面電極に向
けて飛びだして画像記録媒体に付着され、その後定着す
ることで、トナー画像を形成するようにした画像形成装
置を提案した。
【0003】即ち、この画像形成装置においては、擦り
付けによりトナー搬送ローラにトナーが付着され、この
トナー搬送ローラに付着したトナーは、更に、トナー規
制ブレードで押圧されながら搬送量が規制されるので、
搬送量規制後のトナーは、トナー搬送ローラに押圧状且
つ集団状に強固に付着した状態で電極アレイに供給され
る。そして、アパチャ電極体の複数の開口部の各々がト
ナー搬送ローラに押圧状に接触しているので、各開口部
がこの強固に付着しているトナー集団に接触すること
で、トナー集団をほぐして移動可能にし、トナーが開口
部を通過し易いように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平6─799
07号公報に記載の画像形成装置においては、トナー搬
送ローラにトナーを擦り付ける上、トナー規制ブレード
で搬送量規制の為に更に押圧されて、トナー搬送ローラ
に押圧状且つ集団状に強固に付着したトナーを、複数の
開口部が接触することで、ほぐして移動可能にしている
ので、接触するときの押圧力が弱い開口部においては、
トナーを確実にほぐすことができず、その結果、その開
口部からは少量のトナーしか飛びだすことができず、濃
度ムラが発生したり、また画像濃度が低くなり、画像品
質が低下するという問題がある。
【0005】また、トナー搬送ローラにトナーを擦り付
けるときの摩擦により、トナーにマイナス電極の静電気
を帯電させるので、擦り付けるときの摩擦力がトナー全
体に均一に作用しないことから、トナー搬送ローラに付
着する各トナー粒子の全てに静電気を均一に帯電させる
ことができず、十分に帯電していないトナーには、小さ
な静電吸着力しか作用せず、開口部を通過するトナー量
が減少して、記録媒体上のトナー画像に、十分な画像濃
度が得られないという問題がある。
【0006】更に、トナーをトナー搬送ローラに擦り付
ける上、このトナー搬送ローラに付着したトナーは、更
にトナー規制ブレードで押圧されながら搬送量が規制さ
れ、この搬送量規制後のトナーは、トナー搬送ローラに
押圧状且つ集団状に強固に付着した状態で開口部に供給
されるので、トナーは、押圧されるときに、相互に隣接
するトナー粒子同志が剪断力を受け、所定のマイナス電
極に帯電するトナー粒子以外に、プラス電極に帯電する
トナー粒子が存在することになり、このプラスに帯電し
たトナー粒子は、電極アレイに−30Vの駆動電圧を供
給して、開口部の通過を許可されないときに開口部を通
過して、記録媒体に汚れが発生する上、画像形成時に、
このプラス電極に帯電してトナーを差し引いた残りのマ
イナス電極のトナー集団のうち、アパチャ電極体との接
触で十分にほぐされた少量のトナーだけが開口部を通過
して記録媒体に付着することになり、前記と同様に、記
録用紙上のトナー画像に、十分な画像濃度が得られない
という問題がある。
【0007】本発明の目的は、トナー供給機構のトナー
搬送ローラで搬送するトナーを、所定の層厚でしかもほ
ぐした状態で電極アレイに供給でき、また更にトナーに
所定の極性に再帯電させて、濃度ムラがなく、画像濃度
の向上が図れ、綺麗な画像形成が可能な画像形成装置を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の画像形成装置
は、絶縁性シートに画像記録媒体の搬送方向と直交方向
に列設された複数の開口部とこれら開口部の近傍に位置
する複数の制御電極からなる電極アレイとを形成したア
パチャ電極体と、アパチャ電極体の電極アレイに所定の
極性に帯電したトナーを供給するトナー供給機構と、ア
パチャ電極体の電極アレイに対して画像記録媒体の搬送
隙間を隔てて近接状に対向する背面電極と、画像信号に
基づいて電極アレイの複数の制御電極に印加する駆動電
圧を個別に制御する電極制御手段とを備えた画像形成装
置において、電極アレイよりもトナー搬送方向上流側の
位置に、トナー供給機構のトナー搬送ローラの外周面に
近接状に設けられ、トナー搬送ローラで搬送されるトナ
ーの層厚を一定化する層厚規制板と、層厚規制板よりも
トナー搬送方向下流側かつ電極アレイよりも上流側に設
けられ、トナー搬送ローラの表面のトナーをほぐす細か
い櫛状の櫛状部材とを備えたものである。
【0009】ここで、請求項2の画像形成装置は、請求
項1の発明において、前記トナー搬送ローラの外周面に
絶縁被膜を設け、櫛状部材は、通過するトナーを所定の
極性に再帯電させるように構成したものである。また、
請求項3の画像形成装置は、請求項1又は請求項2の発
明において、前記櫛状部材は、複数の櫛歯間隙間が、ト
ナー搬送ローラの軸方向位置において、アパチャ電極体
の複数の開口部に夫々対応するように構成されたもので
ある。
【0010】
【作用】請求項1の画像形成装置においては、アパチャ
電極体に形成された電極アレイよりもトナー搬送方向上
流側の位置において、トナー供給機構のトナー搬送ロー
ラの外周面に近接状に設けられた層厚規制板は、トナー
搬送ローラで搬送される所定の極性に帯電したトナーの
層厚を一定化する。そして、層厚規制板よりもトナー搬
送方向下流側かつ電極アレイよりも上流側に設けられた
細かい櫛状の櫛状部材は、トナー搬送ローラの表面の、
層厚が一定化されたトナーをほぐすので、このほぐされ
たトナーが、トナー搬送ローラにより電極アレイに供給
される。そして、電極制御手段により、画像信号に基づ
いて電極アレイの複数の制御電極に印加する駆動電圧が
個別に制御されるので、供給されたトナーが開口部を通
過して、アパチャ電極体の電極アレイに対して画像記録
媒体の搬送隙間を隔てて近接状に対向する背面電極で発
生した電界による静電力により、搬送された画像記録媒
体に付着し、トナー画像が形成される。
【0011】このように、トナー供給機構のトナー搬送
ローラで搬送されるトナーの層厚を一定化し、更にその
トナーを十分にほぐしながら電極アレイに供給できるこ
とから、ほぐされた多量のトナーが開口部を通過でき、
濃度ムラのない、十分な画像濃度を有する綺麗な画像を
形成できる。
【0012】請求項2の画像形成装置においては、前記
トナー搬送ローラの外周面に絶縁被膜を設け、櫛状部材
は、通過するトナーを所定の極性に再帯電させるので、
絶縁被膜の抵抗値がトナーの抵抗値よりも大きい場合に
は、帯電の為の帯電電圧による電流は、この絶縁被膜に
より、トナー搬送ローラに流れ難いことから、トナーを
効率良く確実に所定の極性に再帯電できる。即ち、この
所定の極性に帯電されたトナーの全てが、背面電極から
大きな静電力を受けて開口部を一気に通過して画像記録
媒体に付着することになり、画像記録用紙に付着するト
ナー画像の画像濃度が向上する。
【0013】更に、再帯電後のトナーには、所定の極性
と異極の静電気が帯電していないことから、画像形成時
以外に、トナーが開口部を通過することがなく、記録媒
体に汚れが発生することがない。
【0014】請求項3の画像形成装置においては、前記
櫛状部材は、複数の櫛歯間隙間が、トナー搬送ローラの
軸方向位置において、アパチャ電極体の複数の開口部に
夫々対応するので、複数の櫛歯に対応して搬送されるト
ナー量が少なくなる反面、これら複数の櫛歯間隙間を通
過した所定量のほぐされたトナーが、開口部に確実に供
給され、このほぐされた多量のトナーが開口部を通過で
き、濃度ムラのない、十分な画像濃度を有する綺麗な画
像を形成できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、トナー供給機構から供給される
トナーの移動を、アパチャ電極体で制御して、記録用紙
に画像を形成する画像形成装置に本発明を適用した場合
のものである。図1に示すように、画像形成装置1は、
その本体フレーム2内に、アパチャ電極体10と、トナ
ー供給機構20と、記録用紙Pを搬送する搬送機構と、
背面電極ローラ28と、定着機構とを基本的に備えたも
のである。
【0016】ここで、搬送機構は、搬送される記録用紙
Pを支持するガイドプレート4〜6と、搬送用ローラ4
0〜41から構成され、定着機構は、ハロゲンランプを
内蔵して搬送方向下流側に設けられた定着用加熱ローラ
42と、これに記録用紙Pを介して押圧する押圧ローラ
43とから構成されている。更に、本体フレーム2の前
側には、多数の記録用紙Pを収納した給紙カセットCS
が設けられ、また本体フレーム2の後側には、記録され
て排出された記録用紙Pを収納する排紙テーブルDTが
設けられている。
【0017】先ず、トナー供給機構20について、図1
・図2に基づいて説明する。記録用紙Pの幅と略同様の
幅寸法を有するトナーケース21内には、電気絶縁性を
有する絶縁性のトナーTが収容され、左右方向に延びる
トナー搬送ローラ22が設けられるとともに、このトナ
ー搬送ローラ22に近接状にトナー供給ローラ23が設
けられ、これら両ローラ22・23は夫々回転可能にト
ナーケース21に枢支されている。
【0018】このトナー搬送ローラ22は、図3に示す
ように、スポンジ製のローラ本体部22aの外周部に、
ニッケル製の円筒スリーブ22bを外装し、更にその円
筒スリーブ22bの外周部に絶縁被膜22cを設けたも
のであり、これらトナー供給ローラ23とトナー搬送ロ
ーラ22とは、図示外のローラ駆動機構により、図1に
矢印で示す所定回転方向に夫々回転駆動される。
【0019】ここで、その絶縁被膜22cは、厚さ約1
μmであり、トナーTの電気抵抗値よりも大きい抵抗値
(例えば、109 〜1012Ω)を有する絶縁材料からで
構成されている。また、トナー供給ローラ23からトナ
ー搬送ローラ22にトナーTが供給される際に、トナー
Tは、これら両ローラ22,23で擦り付けられてマイ
ナス電極に帯電される。
【0020】前記トナーケース21の上端部には、この
トナーケース21を覆うように、しかもトナー搬送ロー
ラ22の上端部に上側から接触するように、略屋根型に
傾斜したアパチャ電極体10が、その前後両端部におい
て、トナーケース21に夫々取付けられている。このア
パチャ電極体10は、図3に示すように、絶縁性を有す
る厚さ約25μmのポリイミド樹脂のフィルムからなる
耐熱性を有する絶縁性シートに、その前後方向の略中央
部の位置で、左右方向向き(画像記録媒体の搬送方向と
直交方向に相当する)に、直径約60〜65μmとする
円形の開口部(アパチャ)11が、約127μm間隔
に、例えば、A4用紙の印字幅の場合には約1700個
分、1列状に形成されている。
【0021】更に、これら多数の開口部11の各々の外
周の上面には、金属箔からなる環状の制御電極12が夫
々張り付けられ、各制御電極12から延びる細い導線1
3が絶縁性シート上に夫々張り付けられている。そし
て、図5に示すように、これら多数の導線13の各々に
は、画像信号に応じた、+30V又は−30Vの駆動電
圧が、制御線Lを介して駆動回路51により個別に供給
される。ここで、これら列状に設けられた多数の制御電
極12で電極アレイALが構成されている。
【0022】一方、アパチャ電極体10の直ぐ上側に
は、背面電極ローラ28が配設され、本体フレーム2に
回転可能に枢支されている。そして、記録用紙Pは、こ
の背面電極ローラ28の下部に接しながら搬送方向に搬
送され、この記録用紙Pの下面には、搬送途中におい
て、画像信号に応じて開口部11を通過したトナーTが
付着される。ここで、この背面電極ローラ28は、図示
外のローラ駆動機構により、記録用紙Pの搬送速度に同
期して回転駆動される。
【0023】ところで、前記トナーケース21の内部に
は、電極アレイALよりもトナー搬送方向上流側の位置
には、トナー搬送ローラ22の外周面に近接状に、ステ
ンレスからなる層厚規制板24が設けられ、その基端部
がトナーケース21に取付けられている、更にその層厚
規制板24よりもトナー搬送方向下流側かつ電極アレイ
ALよりも上流側には、トナー搬送ローラ22の表面の
トナーTをほぐす為に、約200μmの厚さを有すステ
ンレスからなり、左右方向に延びる細かい櫛状の櫛状部
材25が、トナー搬送ローラ22に微小隙間を設けて配
設され、トナーケース21に固着されている。
【0024】そして、この櫛状部材25は、電源回路E
3に接続され、約−100Vの帯電用電圧が印加され
る。ここで、櫛状部材25の櫛歯25aは、開口部11
の開口部間ピッチと同様に、約127μm間隔に形成さ
れている。また、櫛状部材25には、補強用のリブ25
bが、その長さ方向に形成されている。
【0025】即ち、トナーケース21に収容されたトナ
ーTは、トナー供給ローラ23による擦り付けによりト
ナー搬送ローラ22の表面に付着する。その後、トナー
搬送ローラ22の搬送方向への回転によるトナー搬送途
中において、先ず、層厚規制板24により、トナーTの
層厚が、例えば、30〜50μmに一定化される。
【0026】その後、層厚を一定化されたトナー搬送ロ
ーラ22表面上のトナーTは、櫛状部材25を通過する
際に、複数の櫛歯25aによりほぐされると同時に、こ
れら複数の櫛歯間隙間Sを所定量のほぐされたトナーT
が通過する。このとき、電源回路E3から供給された、
約−100Vの帯電用電圧が、これら複数の櫛歯25a
からトナーTに印加された後、絶縁被膜22cを介して
グランドに流れな、トナーTが再帯電されるので、各ト
ナー粒子には、マイナス電極の略均一な帯電量の静電気
が確実に帯電される。このとき、複数の櫛歯25aに対
応して搬送されるトナー量が少なくなる反面、櫛歯間隙
間Sを通過する所定量のほぐされたトナー搬送ローラ2
2の表面上のトナーTは、トナー搬送ローラ22の軸方
向位置において、アパチャ電極体10の複数の開口部1
1に夫々対応している。
【0027】次に、この画像形成装置1の、画像形成に
関する制御系について、図3・図5に基づいて説明す
る。前記櫛状部材25には、電源回路E3から、約−1
00Vの帯電用電圧が常に印加されている。そして、前
記背面電極ローラ28には、電源回路E1により、約+
1KVの高電圧が常に印加され、マイナスに帯電された
トナーTを大きな静電力で背面電極ローラ28に引き付
けるようになっている。一方、アパチャ電極体10の導
線13には、複数本の信号線からなる制御線Lを介して
駆動回路51が接続され、この駆動回路51には、+3
0Vと−30Vの2種類の駆動電圧を出力する電源回路
E2と、マイクロコンピュータなどからなるコントロー
ルユニット50とが接続されている。
【0028】そして、コントロールユニット50は、図
示外のコンピュータなどの画像送信機器に接続され、そ
の画像送信機器から受信した画像信号に応じた駆動信号
を駆動回路51に出力するので、駆動回路51はその駆
動信号に応じて、+30V又は−30Vの駆動電圧を切
り換えて、制御線Lを介して、各導線13に個別に供給
するようになっている。また、トナー搬送ローラ22の
円筒スリーブ22bとトナー供給ローラ23とは常に接
地されている。
【0029】これにより、駆動回路51により、+30
Vの駆動電圧が導線13、つまり制御電極12に印加さ
れると、制御電極12と円筒スリーブ22bとの電位差
により、制御電極12から円筒スリーブ22bに向かう
電界が発生し、この電界により、マイナスに帯電された
トナーTは、電位の高い方向に静電力を受け、トナー搬
送ローラ22の表面上のトナーTが、開口部11を通過
して制御電極12に引き付けられると同時に、背面電極
ローラ28に印加された高電圧により、背面電極ローラ
28と制御電極12との間に発生した電界による静電力
を介して、背面電極ローラ28、つまり記録用紙Pに引
き寄せされて、その記録用紙Pに付着する。
【0030】しかし、制御電極12に−30Vの電圧が
印加されたときには、前記と逆に、円筒スリーブ23b
から制御電極12に向かう電界により、トナー搬送ロー
ラ22の表面上のトナーTは、開口部11を通過するこ
とがない。そして、記録された記録用紙Pが搬送方向方
向に搬送され、搬送方向下流側に設けられた定着用加熱
ローラ42により定着処理される。
【0031】次に、この画像形成装置1により、画像信
号に応じてトナーTを記録用紙Pに付着させて画像を形
成する作用について説明する。前述したように、トナー
ケース21に収容されたトナーTは、トナー供給ローラ
23の擦り付けにより、トナーTがトナー搬送ローラ2
2表面に付着する。このとき、その擦り付け時に、相互
に隣接するトナー粒子同志に剪断力が作用して、トナー
粒子の殆どは、マイナス電極に帯電するが、その一部は
プラス電極に帯電する。
【0032】その後、トナー搬送ローラ22の搬送方向
への回転による、トナー搬送途中において、層厚規制板
24により、トナーTの層厚が、例えば、約30〜50
μmに一定化される。更に、層厚を一定化されたトナー
搬送ローラ22表面上のトナーTは、櫛状部材25を通
過する際に、複数の櫛歯25aによりほぐされると同時
に、このほぐされたトナーTが複数の櫛歯間隙間Sを通
過して、トナー搬送ローラ22により搬送されて、アパ
チャ電極体10の開口部11に搬送される。
【0033】ここで、これら櫛歯間隙間Sを通過する際
に、複数の櫛歯25aにより、ほぐされると同時に、電
源回路E3から供給された、約−100Vの帯電用電圧
が、複数の櫛歯25aの各々からトナーTに印加され
て、プラス電極に帯電したトナー粒子を含めて、櫛歯間
隙間Sを通過する全てのトナー粒子は、再帯電されて、
マイナス電極の略均一な帯電量の静電気が確実に帯電さ
れる。ここで、複数の櫛歯25aに対応して搬送される
トナー量が少なくなる反面、櫛歯間隙間Sを通過する所
定量のほぐされたトナー搬送ローラ22の表面上のトナ
ーTは、トナー搬送ローラ22の軸方向位置において、
アパチャ電極体10の複数の開口部11に夫々対応して
いる。
【0034】そして、給紙カセットCSから給紙された
記録用紙Pが、背面電極ローラ28の下側付近の所定の
記録開始位置まで搬送されたとき、図5に示すように、
コントロールユニット50は、図示外の外部送信機器か
ら受信した画像信号に基づいて、駆動回路51に駆動信
号を出力する。その結果、駆動回路51から+30Vが
制御電極12に印加されたときには、制御電極12から
円筒スリーブ22bに向かう電界が発生し、この電界に
より、トナー搬送ローラ22表面上のマイナスに帯電さ
れたトナーTは、電位の高い方向に静電力を受け、開口
部11を通過して制御電極12に引き付けられる。
【0035】更に、背面電極ローラ28に印加された高
電圧(約+1KV)により、背面電極ローラ28と制御
電極12との間に発生した電界による静電力を介して、
開口部11を通過したトナーTは、背面電極ローラ2
8、つまり記録用紙Pに引き付けられて飛び出して、そ
の表面に付着する。このとき、記録用紙Pの付着面に
は、トナーTが集団的に層状に付着している。その後記
録用紙Pに付着したトナーTは、定着用加熱ローラ42
により定着処理されて、排紙テーブルDTに排出され
る。ここで、トナー搬送ローラ22で搬送されるほぐさ
れたトナーTには、マイナス電極が再帯電されて、プラ
ス電極に帯電したトナー粒子が存在しないことから、画
像形成時以外に、トナーTが開口部11を通過すること
がなく、記録用紙Pに汚れが発生することがない。
【0036】このように、トナー搬送ローラ22によ
る、トナー搬送途中において、層厚規制板24により、
トナーTの層厚が一定化され、更に層厚を一定化された
トナー搬送ローラ22表面上のトナーTは、櫛状部材2
5を通過する際に、複数の櫛歯25aによりほぐされる
と同時に、このほぐされたトナーTが複数の櫛歯間隙間
Sを通過する際に、各トナー粒子は、再帯電されて、マ
イナス電極の略均一な帯電量の静電気が確実に帯電され
るので、トナーを効率良く確実にマイナス電極に再帯電
できる上、背面電極ローラ28から大きな静電力を受け
て多量のトナーTが開口部11を一気に通過して記録用
紙Pに付着することになり、汚れや濃度ムラのない、十
分な画像濃度を有する綺麗な画像を形成できる。
【0037】更に、複数の櫛歯25aに対応して搬送さ
れるトナー量が少なくなる反面、櫛歯間隙間Sを通過す
る所定量のほぐされたトナー搬送ローラ22の表面上の
トナーTは、トナー搬送ローラ22の軸方向位置におい
て、アパチャ電極体10の複数の開口部11に夫々対応
しているので、これら複数の櫛歯間隙間Sを通過した所
定量のほぐされたトナーTが、開口部11に確実に供給
され、このほぐされた多量のトナーTが開口部11を通
過でき、濃度ムラのない、十分な画像濃度を有する綺麗
な画像を形成できる。
【0038】尚、本発明の技術的思想の範囲内におい
て、既存の技術や当業者に自明の技術に基いて種々の変
更を加えることもあり得る。また、トナーTの記録用紙
Pへの付着をアパチャ電極体10で制御するようにした
種々の画像形成装置に本発明を適用し得ることは勿論で
ある。
【0039】
【発明の効果】請求項1の画像形成装置によれば、絶縁
性シートに複数の開口部と電極アレイとを形成したアパ
チャ電極体と、トナーを供給するトナー供給機構と、背
面電極と、電極制御手段とを備え、更に層厚規制板と、
櫛状部材とを設け、トナー供給機構のトナー搬送ローラ
で搬送されるトナーの層厚を一定化し、更にそのトナー
を十分にほぐしながら電極アレイに供給できることか
ら、ほぐされた多量のトナーが開口部を通過でき、濃度
ムラのない、十分な画像濃度を有する綺麗な画像を形成
できる。
【0040】請求項2の画像形成装置によれば、前記ト
ナー搬送ローラの外周面に絶縁被膜を設け、櫛状部材
は、通過するトナーを所定の極性に再帯電させるので、
絶縁被膜の抵抗値がトナーの抵抗値よりも大きい場合に
は、帯電の為の帯電電流は、この絶縁被膜により、トナ
ー搬送ローラに流れ難いことから、トナーを効率良く確
実に所定の極性に再帯電できる。即ち、この所定の極性
に帯電されたトナーの全てが、背面電極から大きな静電
力を受けて開口部を一気に通過して画像記録媒体に付着
することになり、画像記録用紙に付着するトナー画像の
画像濃度が向上する。
【0041】更に、再帯電後のトナーには、所定の極性
と異極の静電気が帯電していないことから、画像形成時
以外に、トナーが開口部を通過することがなく、記録媒
体に汚れが発生することがない。
【0042】請求項3の画像形成装置によれば、前記櫛
状部材は、複数の櫛歯間隙間が、トナー搬送ローラの軸
方向位置において、アパチャ電極体の複数の開口部に夫
々対応するので、複数の櫛歯に対応してトナー量が少な
くなる反面、これら複数の櫛歯間隙間を通過した所定量
のほぐされたトナーが、開口部に確実に供給され、この
ほぐされた多量のトナーが開口部を通過でき、濃度ムラ
のない、十分な画像濃度を有する綺麗な画像を形成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の内部機構を説明する概略側面図
である。
【図2】トナー供給機構内部の部分拡大概略側面図であ
る。
【図3】アパチャ電極体の部分拡大斜視図である。
【図4】図1における、部分断面を有するA矢示図であ
る。
【図5】記録用紙へのトナーの付着を説明する図1の要
部拡大側面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 10 アパチャ電極体 11 開口部 12 制御電極 20 トナー供給機構 22 トナー搬送ローラ 22c 絶縁被膜 24 層厚規制板 25 櫛状部材 25a 櫛歯 28 背面電極ローラ 50 コントロールユニット 51 駆動回路 E1 電源回路 E2 電源回路 E3 電源回路 AL 電極アレイ P 記録用紙 S 櫛歯間隙間 T トナー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性シートに画像記録媒体の搬送方向
    と直交方向に列設された複数の開口部とこれら開口部の
    近傍に位置する複数の制御電極からなる電極アレイとを
    形成したアパチャ電極体と、アパチャ電極体の電極アレ
    イに所定の極性に帯電したトナーを供給するトナー供給
    機構と、アパチャ電極体の電極アレイに対して画像記録
    媒体の搬送隙間を隔てて近接状に対向する背面電極と、
    画像信号に基づいて電極アレイの複数の制御電極に印加
    する駆動電圧を個別に制御する電極制御手段とを備えた
    画像形成装置において、 前記電極アレイよりもトナー搬送方向上流側の位置に、
    トナー供給機構のトナー搬送ローラの外周面に近接状に
    設けられ、トナー搬送ローラで搬送されるトナーの層厚
    を一定化する層厚規制板と、 前記層厚規制板よりもトナー搬送方向下流側かつ電極ア
    レイよりも上流側に設けられ、トナー搬送ローラの表面
    のトナーをほぐす細かい櫛状の櫛状部材と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記トナー搬送ローラの外周面に絶縁被
    膜を設け、前記櫛状部材は、通過するトナーを前記所定
    の極性に再帯電させるように構成したことを特徴とする
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記櫛状部材は、複数の櫛歯間隙間が、
    トナー搬送ローラの軸方向位置において、前記アパチャ
    電極体の複数の開口部に夫々対応するように構成された
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形
    成装置。
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