JPH0569584A - アパチヤー電極体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アパチャー電極体から支持体までのトナーの
進路が制御電極による電界の影響を受けないアパチャー
電極体を提供することを目的としている。 【構成】 高電圧電極７、背面電極１１により、飛しょ
う電界が一様であるため、アパチャー６を出たトナー２
２が隣接する非画像部の制御電極による電界の影響を受
け進路が曲がる様なことはなく、支持体１０上の所定の
位置に付着する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンター、
プロッター、ファクシミリなどに利用し得る画像形成装
置に用いられるアパチャー電極体に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、アパチャーを有した電極に画像信
号を印加することによりトナー粒子のアパチャー通過を
制御して支持体上に画像を得る画像記録装置は米国特許
第３６８９９３５号明細書で提案されている。この提案
では絶縁体の層を挟んで片面に連続した基準電極ともう
一方の面に互いに絶縁された複数の制御電極から構成さ
れ、各絶縁された複数の制御電極毎に３層を貫いて少な
くも１列のアパチャーを有しているアパチャー電極体
と、制御電極に基準電極との間に選択的に電位を与える
手段と、印加された電位によってアパチャーを通るトナ
ー粒子の流れを変調されるよう帯電した粒子を投射する
手段と、支持体とアパチャー電極体が相対的に移動し支
持体を粒子流路中に位置決めする手段から構成されてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、隣接する制御
電極の電圧が、画像部と非画像部であるため異なる場合
には、アパチャーを通過したトナーが、非画像部の制御
電極による電界の影響を受け、アパチャー電極体から支
持体までの進路が曲がり、支持体上の所定の位置に付着
しない。

【０００４】よって、正確な画像出力を得ることが出来
ない。

【０００５】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、アパチャー電極体から支持体ま
でのトナーの進路が制御電極による電界の影響を受けな
いアパチャー電極体を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のアパチャー電極体は、第１層目の電界の基
準となる基準電極と、第２層目の絶縁層と、第３層目の
電界の制御を行う制御電極と、第４層目の絶縁層と、第
５層目の表面に均一な電界をつくる高電圧電極と、前記
制御電極の略中心に設けられ、且つ、前記５層の基板を
貫通している開口部とからなる。

【０００７】

【作用】上記の構成を有する本発明によれば、高電圧電
極が支持体側のアパチャー電極体表面に、均一な電界を
形成する。

【０００８】

【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。

【０００９】図１は本発明を具体化した一実施例の画像
形成装置１００の断面図である。アパチャー電極体１は
図２に詳細に示すように絶縁層２のトナー供給源側に基
準電極３、絶縁層５の支持体側に高電圧電極７、絶縁層
２、５の間にはさまれた制御電極４を有し、基準電極
３、絶縁層２、制御電極４、絶縁層５、高圧電極７を貫
くアパチャー６が多数一列に支持体の幅分形成されてい
る。図１において、画像形成装置１００の左方には、支
持体１０を収納するカセット５０と、支持体１０を一枚
づつ供給する半月ローラー５１と、下流部に支持体１０
を送り出す支持体供給ローラ５２とシュート５３が配設
されている。

【００１０】下流では、アパチャー電極体１の高電圧電
極側には、支持体搬送ローラー１４、センサー５７、及
び、支持体１０の背面に接して背面電極１１が配設さ
れ、各制御電極４は画像信号によって電圧を発生する制
御電圧駆動回路９にそれぞれ繋がれている。高電圧電極
７は負の高圧電源８、背面電極１１は負の高圧電源１２
に繋がれている。

【００１１】アパチャー電極体１の基準電極側にはトナ
ー搬送ベルト２６が駆動ローラー２０とバックアップロ
ーラー２４間に巻装されておりその搬送ベルトのアパチ
ャー電極体対向面の裏側には楕円断面のカムローラー２
７が、その上流側に除電ブラシ３７が配置されている。
これらは供給ローラー２３付近に蓄えられたトナー２
２、及び供給ローラー２３に接しトナー搬送ベルト２６
とすきまが０．１〜０．４ミリメートルを有する担持ロ
ーラー３０とともにトナーケース２１内に納められてい
る。供給ローラー２３はスポンジ等、担持ローラー３０
は樹脂で表面が形成されている。

【００１２】更に下流には、定着装置１３、シュート５
４、排出ローラ５５、トレイ５６が配設されている。

【００１３】上述のような構成において作用を以下に詳
述する。

【００１４】カセット５０に収納された支持体１０は、
半月ローラ５１により一枚づつ繰り出され、シュート５
３にガイドされ、支持体供給ローラ５２により支持体搬
送ローラ１４に搬送される。センサー５７により支持体
１０の先端が検知されると、駆動ローラー２０の矢印方
向の回転によりトナー搬送ベルト２６はバックアップロ
ーラー２４、駆動ローラー２０間を廻り、供給ローラー
２３の矢印方向の回転によりトナー２２は担持ローラー
３０に擦られ正に摩擦帯電させられたのち、トナー搬送
ベルト２６に高圧電源による静電塗布によって担持され
る。

【００１５】担持されたトナーはアパチャー電極対向面
に向かって搬送されるがこの位置の上流側で搬送ベルト
２６の裏側より除電ブラシ３７により搬送ベルト２６が
除電される。アパチャー電極対向面位置でカムローラー
２７が回転しているので搬送ベルト２６の表面は振動す
る。よって搬送ベルト２６に担持されたトナーは搬送ベ
ルト２６の振動加速度により力を受け鏡像力、ファンデ
ルワールス力、及び搬送ベルト２６との静電気力等の付
着力から解放される。

【００１６】一方このとき記憶手段（図示せず）からの
画像信号に応じて制御電極４に負の電圧を印加すると、
印加された制御電極４のもつアパチャー６にはアパチャ
ー６の裏面から表面に向かう電気力線が形成され正に帯
電しているトナー２２はアパチャー６の裏面からおもて
面に引き出され、さらには高電圧電極７、背面電極１１
によって形成されている飛しょう電界によって支持体上
１０に飛しょうし、保持され画像部を形成する。

【００１７】この時、例えば高電圧電極７にはー２００
ボルト、背面電極１１にはー１キロボルトが加えられて
おり、飛しょう電界が一様であるため、アパチャー６を
出たトナー２２が隣接する非画像部の制御電極４による
電界の影響を受け進路が曲がる様なことはなく、支持体
１０上の所定の位置に付着する。

【００１８】非画像部に対応するアパチャー６の制御電
極４には基準電極３と同電位か正電圧を印加することに
より高電圧電極７、背面電極１１による飛しょう電界を
シールドするかもしくはアパチャー６内に制御電極４か
ら裏面の基準電極３に向かう電気力線を形成することに
よりトナー２２のアパチャー６通過を抑える。このプロ
セスを支持体１０を搬送させながら繰り返すことにより
支持体１０全面にトナー像が形成される。

【００１９】トナー像の形成された支持体は定着装置１
３を通過し像は支持体１０に定着される。さらに、シュ
ート５４にガイドされ、排出ローラ５５によりトレイ５
６に排出される。

【００２０】また、本発明は上記実施例に捕らわれるこ
となく、その趣旨を逸脱しない範囲に於いて変更するこ
とが可能である。

【００２１】

【発明の効果】以上詳述したことから明らかなように、
本発明によれば、アパチャー電極体から背面電極までの
トナーの飛しょう電界を一様に出来るため、アパチャー
を出たトナーが隣接する非画像部の制御電極による電界
の影響を受け進路が曲がる様なことはなく、正確な出力
画像を得ることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を具体化した一実施例を示す断面図であ
る。

【図２】アパチャー電極体の詳細を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ アパチャー電極体 ２ 絶縁層 ３ 基準電極 ４ 制御電極 ５ 絶縁層 ６ アパチャー ７ 高電圧電極

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複写機等の画像形成装置に用いられるア
   パチャー電極体において、 第１層目の電界の基準となる基準電極と、 第２層目の絶縁層と、 第３層目の電界の制御を行う制御電極と、 第４層目の絶縁層と、 第５層目の表面に均一な電界をつくる高電圧電極と、 前記制御電極の略中心に設けられ、且つ、前記５層の基
   板を貫通している開口部とからなることを特徴とするア
   パチャー電極体。