JPH08137216A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08137216A
JPH08137216A JP6302871A JP30287194A JPH08137216A JP H08137216 A JPH08137216 A JP H08137216A JP 6302871 A JP6302871 A JP 6302871A JP 30287194 A JP30287194 A JP 30287194A JP H08137216 A JPH08137216 A JP H08137216A
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JP
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toner
medium
recording medium
roller
static electricity
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JP6302871A
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English (en)
Inventor
Masaichi Tanabe
政一 田辺
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トナー画像が形成された記録媒体を確実に搬
送できる画像形成装置を提供する。 【構成】 画像記録装置1は、本体フレ−ム2内に、ア
パチャ電極体10を取付けたトナー供給機構20と、記
録用紙Pを搬送する媒体搬送ベルト31により構成され
る媒体搬送駆動機構30と、背面電極ローラ28と、加
熱用ローラ42と、押圧ローラ43と、ブラシローラ3
8とから構成される。ブラシローラ38によって帯電さ
れた媒体搬送ベルト31によって、トナー画像が形成さ
れた記録用紙Pは、加熱ローラ42まで搬送され、画像
が加熱定着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アパチャ電極体に形成
した複数の開口部の電極アレーに印加する電圧を制御す
ることで、開口部を通過して記録媒体に付着したトナー
を定着処理する画像形成装置に関し、特にトナーが付着
した記録媒体を定着処理されるまで媒体搬送ベルトに吸
着させて搬送するようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多数の開口部(アパチャ)を形成
したアパチャ電極体を備え、この開口部に設けた電極に
供給する駆動電圧を制御して、開口部を通過するトナー
を記録媒体に付着させて記録するようにした画像形成装
置が種々提案されている。例えば、特開平6─7990
7号公報には、多数の微少な開口部(アパチャ)を、記
録媒体の幅方向に向けて、微少間隔毎に列状に形成する
とともに、これら多数の開口部の各々の周囲に制御電極
を有するアパチャ電極体を設け、このアパチャ電極体の
一方側に、アパチャ電極体の多数の開口部にトナーを押
圧しながら回転して供給するトナー搬送ローラを有する
トナー供給機構を設けるとともに、その他方側に、高電
圧が印加された対向電極を設け、このアパチャ電極体の
各制御電極に供給する駆動電圧を個別に制御しながら、
その対向電極に沿わせて記録媒体を搬送することで、ト
ナー供給機構から供給されるトナーが、開口部を通過し
て、対向電極の静電吸着力により、その対向電極に向け
て飛び出して、記録用紙に付着され、その後定着機構に
より定着されて画像を記録するようにした画像形成装置
を提案した。
【0003】この画像形成装置においては、アパチャ電
極体に設けた電極アレーの各制御電極により発生する静
電力を介して、各開口部に位置するトナーを記録用紙に
引き付けて付着させる関係上、複数の開口部とこれに対
向する対向電極との間の搬送の為の隙間は、約1mmに
設定されている。即ち、記録用紙は、アパチャ電極体に
対応する以外の搬送経路においては、搬送ローラで搬送
可能であるが、アパチャ電極体に対応する搬送経路にお
いては、搬送ローラを設けられないことから、記録用紙
は、その搬送方向と平行な左右両端部を保持して搬送さ
れ、アパチャ電極体よりも搬送方向下流側に設けられた
定着用加熱ローラで押圧力を付加しつつ加熱され、記録
用紙上のトナーを記録用紙に定着処理するようになって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本願出
願人が提案した、特開平6─79907号公報に記載の
画像形成装置においては、アパチャ電極体に対応する搬
送経路においては、搬送ローラが設けられないので、記
録用紙を、その搬送方向と平行な左右両端部を保持して
搬送されることから、その記録用紙の保持されていない
中央部分が下側に垂れ下がり、搬送中に、アパチャ電極
体やトナーケースなどの記録機構の部材に接触すること
があり、このような場合には、記録用紙に付着したトナ
ー画像が乱れたり、部分的に欠落し、記録用紙上の画像
の品質が低下するという問題があった。
【0005】本発明の目的は、トナー画像が形成された
記録媒体を媒体搬送ベルトで搬送することで、トナー画
像が乱れることなく綺麗な画像を形成し得るような画像
形成装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の画像形成装置
は、記録媒体の搬送方向と直交する水平方向に列状に形
成され複数の開口部及び複数の開口部に夫々設けた制御
電極からなる電極アレーを有するアパチャ電極体と、そ
のアパチャ電極体の開口部にトナーを供給するトナー供
給機構と、電極アレーの各制御電極に供給する駆動電圧
を個別に制御して、各開口部を通過するトナーを制御す
るトナー制御手段と、アパチャ電極体に対してトナー供
給機構と反対側において、記録媒体をアパチャ電極体の
近傍を経て搬送する搬送経路と、記録媒体に付着したト
ナーを記録媒体に定着させる定着機構とを備えた画像形
成装置において、搬送経路のうち、少なくとも開口部に
対応する位置から定着機構に至る搬送経路に臨むように
張架された誘電体製の可撓性の媒体搬送ベルトであっ
て、搬送経路を搬送される記録媒体に対してアパチャ電
極体と反対側に配設され、記録媒体搬送方向へ搬送駆動
される媒体搬送ベルトと、媒体搬送ベルトに記録媒体を
静電力で吸着させる為に、媒体搬送ベルトに静電気を帯
電させる静電気発生手段とを備えたものである。
【0007】ここで、請求項2の画像形成装置は、請求
項1の発明において、前記媒体搬送ベルトを、記録媒体
の搬送速度に同期させて搬送駆動する駆動手段を設けた
ものである。また、請求項3の画像形成装置は、請求項
1又は請求項2の発明において、前記静電気発生手段
は、トナーに帯電される静電気の極性と異極の静電気を
発生するものである。
【0008】
【作用】請求項1の画像形成装置においては、トナー供
給機構により、アパチャ電極体の開口部にトナーが供給
され、またアパチャ電極体に形成された複数の開口部に
夫々設けた制御電極からなる電極アレーに対して、トナ
ー制御手段により、供給する駆動電圧が個別に制御され
るので、トナー供給手段により供給されたトナーが開口
部を通過して、搬送経路に沿って搬送された記録媒体に
付着する。ところで、誘電体製の可撓性の媒体搬送ベル
トは、搬送経路のうち、少なくとも開口部に対応する位
置から定着機構に至る搬送経路に臨むように、搬送経路
を搬送される記録媒体に対してアパチャ電極体と反対側
に張架して配設され、静電気発生手段は、その媒体搬送
ベルトに静電気を帯電させるので、記録媒体は搬送途中
の開口部に対応する位置から媒体搬送ベルトに帯電した
静電力で吸着される。そして、トナー画像が付着した記
録媒体は、媒体搬送ベルトの記録媒体搬送方向へ搬送駆
動により、媒体搬送ベルトに吸着された状態で定着機構
に搬送され、記録媒体のトナー画像が加熱により記録媒
体に定着処理される。
【0009】このように、媒体搬送ベルトは、少なくと
も開口部に対応する位置から定着機構に至る搬送経路に
臨んで張架された状態で設けられて搬送駆動され、しか
も静電気を帯電しているので、複数の開口部に設けた電
極アレーに供給する駆動電圧を制御することで、トナー
画像が記録媒体に付着され、このトナー画像が付着した
記録媒体は、開口部の位置から定着機構に亙って、媒体
搬送ベルトに帯電した静電力でその上面全体が吸着され
て張架された状態で定着機構に搬送されて定着処理され
ることから、記録媒体が下側に垂れ下がって、アパチャ
電極体やトナーケースなどの記録機構の部材に接触し
て、記録媒体に付着したトナー画像が乱れたり、部分的
に欠落するということがなく、綺麗な画像を形成でき
る。
【0010】請求項2の画像形成装置においては、前記
媒体搬送ベルトを、記録媒体の搬送速度に同期させて搬
送駆動する駆動手段を設けたので、トナー画像が付着し
た記録媒体は、媒体搬送ベルトに付着しながら所定の搬
送速度で定着機構まで搬送駆動され、トナー画像に乱れ
を生じることなく搬送でき且つ安定した定着処理ができ
る。
【0011】請求項3の画像形成装置においては、前記
静電気発生手段は、トナーに帯電される静電気の極性と
異極の静電気を発生するので、トナーの極性と異極の静
電気が媒体搬送ベルトに帯電されることになり、電極ア
レーの各制御電極に供給された駆動電圧に応じて開口部
を通過したトナーは、この媒体搬送ベルトに引き寄せら
れて、トナー画像が記録媒体に確実に付着する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、トナー供給機構から供給される
トナーの移動を、アパチャ電極体で制御して、記録用紙
に画像を記録する画像形成装置に本発明を適用した場合
のものである。図1に示すように、画像形成装置1は、
その本体フレーム2内に、アパチャ電極体10と、トナ
ー供給機構20と、記録用紙Pを媒体搬送ベルト31に
吸着させて搬送方向Fに搬送する媒体搬送駆動機構30
と、背面電極ローラ28と、定着機構とを基本的に備え
たものである。ここで、本体フレーム2の前側には多数
の記録用紙Pを収納した給紙カセットCSが設けられ、
また本体フレーム2の後側には記録されて排出された記
録用紙Pを収納する排紙テーブルDTが設けられ、更に
搬送方向下流側には、ハロゲンランプを内蔵した定着用
加熱ローラ42と、これに押圧する押圧ローラ43とが
設けられている。ここで、これら定着用加熱ローラ42
と押圧ローラ43とで定着機構が構成されている。
【0013】先ず、トナー供給機構20について説明す
ると、記録用紙Pの幅と略同様の幅寸法を有するトナー
ケース21内には、電気絶縁性を有する絶縁性のトナー
Tが収納されるとともに、左右方向に延びるトナー供給
ローラ22とトナー搬送ローラ23とが、夫々回転可能
に枢支されている。このトナー搬送ローラ23は、スポ
ンジローラ本体部の外周に、ニッケル製のスリーブを取
付けたものであり、これらトナー供給ローラ22とトナ
ー搬送ローラ23とは、図示外のローラ駆動機構により
回転駆動される。
【0014】ここで、トナー供給ローラ22からトナー
搬送ローラ23にトナーTが供給される際に、トナーT
はこれら両ローラ22,23で擦り付けられてマイナス
電極に帯電される。但し、このトナー搬送ローラ23の
表面に、絶縁材からなる絶縁コート層を形成したもので
もよい。
【0015】ところで、トナーケース21には、薄い板
状の弾性を有するトナー規制ブレード24の一端部が取
付けられ、その湾曲状部分がトナー搬送ローラ23に押
圧状で接触しており、トナー供給ローラ22で供給され
てトナー搬送ローラ23の表面に付着するトナーTの量
及びその帯電量が、このトナー規制ブレード24で所定
量に規制される。
【0016】前記トナーケース21の上端部には、この
トナーケース21を覆うように、しかもトナー搬送ロー
ラ23の上端部に上側から接触するように、略屋根型に
傾斜したアパチャ電極体10が取付けられている。この
アパチャ電極体10は、図1〜図3に示すように、絶縁
性を有する厚さ約25μmのポリイミド樹脂のフィルム
からなる耐熱性を有するベース基板に、その前後方向の
略中央部の位置で、左右方向向き(搬送方向と直交する
水平方向に相当する)に、直径約60〜65μmとする
円形の開口部(アパチャ)11が、約127μm間隔
に、例えばA4用紙の印字幅の場合には約1700個
分、1列状に形成されている。
【0017】更に、これら多数の開口部11の各々の外
周の上面には、金属箔からなる環状の制御電極12が夫
々張り付けられ、各制御電極12から延びる細い導線1
3がベース基板上に夫々張り付けられている。そして、
図3に示すように、これら多数の導線13の各々には、
画像データに応じた、+30V又は−30Vの駆動電圧
が、制御線Lを介して駆動回路51により個別に供給さ
れる。ここで、これら列状に設けられた多数の制御電極
12で電極アレーが構成されている。
【0018】次に、媒体搬送駆動機構30について、図
1・図3に基づいて説明する。前記給紙カセットCSの
直ぐ下流側には、対向状に設けられ、相互に押圧する1
対の搬送ローラ40・41が本体フレーム2に回転可能
に枢支されるとともに、背面電極ローラ28を囲むよう
に、3つの支持ローラ32,33,34が夫々本体フレ
ーム2に回転可能に枢支されている。そして、前記定着
用加熱ローラ42と搬送ローラ40とは、図示しない駆
動機構を介して駆動モータで駆動され、その回転駆動
は、所定の搬送速度となるように、後述するコントロー
ルユニット50により制御される。
【0019】一方、記録用紙Pの幅と略同じ幅寸法を有
するポリイミド樹脂のフィルムからなる誘電体製で可撓
性の媒体搬送ベルト31は、これら搬送ローラ41と押
圧ローラ43と3つの支持ローラ32,33,34とに
亙って張架されており、定着用加熱ローラ42と搬送ロ
ーラ40との回転駆動により、図1に矢印で示す所定の
回転方向に搬送駆動される。即ち、給紙カセットCSか
らアパチャ電極体10の上側近傍を経て排紙テーブルD
Tに至って、記録用紙Pを搬送する搬送経路Dが形成さ
れており、媒体搬送ベルト31の、搬送ローラ40から
定着用加熱ローラ42に対応する媒体搬送区間は、搬送
経路Dを搬送される記録用紙Pに対してアパチャ電極体
10と反対側に位置し、かつその搬送経路Dに臨むよう
に張架され、搬送方向Fへ搬送駆動される。
【0020】そして、支持ローラ34の近傍位置には、
本体フレーム2に回転可能に枢支され、媒体搬送ベルト
31の全幅に亙って接触可能に左右方向に長いブラシロ
ーラ(静電気発生手段に相当する)38が配設され、そ
のブラシローラ38は、媒体搬送ベルト31の移動方向
と反対の回転方向となるように、図示外の駆動機構によ
り回転駆動される。即ち、高速で回転するブラシローラ
38が搬送駆動される媒体搬送ベルト31に回転接触す
ることで、媒体搬送ベルト31の外周面には、摩擦によ
り、トナーTに帯電されるマイナス電極と異極のプラス
電極の静電気が帯電される。つまり、媒体搬送ベルト3
1は所定の回転方向に搬送駆動されるので、媒体搬送ベ
ルト31の外周面の全体に亙ってプラス電極の静電気が
帯電される。
【0021】そして、アパチャ電極体10の直ぐ上側に
は、背面電極ローラ28が配設され、本体フレーム2に
回転可能に枢支されており、給紙カセットCSから給紙
された記録用紙Pは、プラス電極の静電気が帯電されて
いる媒体搬送ベルト31に静電力でその上面全体が吸着
された状態で、背面電極ローラ28の下部に接しなが
ら、アパチャ電極体10の上側近傍を経て、更に定着用
加熱ローラ42を経て、搬送経路Dに沿って排紙テーブ
ルDTまで搬送方向Fに搬送される。ここで、制御電極
12で発生する静電力でトナーTが開口部11を通過し
て記録用紙Pに付着することから、開口部11に対応す
る搬送経路部分においては、記録用紙Pはアパチャ電極
体10に対して、約1mmの狭い隙間を搬送されるように
なっている。
【0022】次に、この画像形成装置1の画像記録に関
する制御系について、図3に基づいて簡単に説明する
と、前記背面電極ローラ28には、電源回路E1によ
り、約+1KVの高電圧が常に印加され、マイナスに帯
電されたトナーTを大きな静電力で背面電極ローラ28
に引き付けるようになっている。
【0023】一方、アパチャ電極体10の導線13に
は、複数本の信号線からなる制御線Lを介して駆動回路
51が接続され、この駆動回路51には、+30Vと−
30Vの2種類の駆動電圧を出力する電源回路E2と、
マイクロコンピュータなどからなるコントロールユニッ
ト50とが接続されている。そして、コントロールユニ
ット50は、画像信号に応じた駆動信号を駆動回路51
に出力するので、駆動回路51はその駆動信号に応じ
て、+30V又は−30Vの駆動電圧を切り換えて、制
御線Lを介して、各導線13に個別に供給するようにな
っている。また、コントロールユニット50は、図示し
ない外部のコンピュータや通信装置等の画像信号を送り
出す装置に接続されている。更に、トナー搬送ローラ2
3は常に接地されている。
【0024】これにより、駆動回路51により、+30
Vの駆動電圧が導線13、つまり制御電極12に印加さ
れると、制御電極12とトナー搬送ローラ23との電位
差により、制御電極12からトナー搬送ローラ23に向
かう電界が発生し、この電界により、マイナス電極に帯
電されたトナーTは、電位の高い方向に静電力を受け、
トナー搬送ローラ23の表面から開口部11を通過して
制御電極12に引き付けられると同時に、背面電極ロー
ラ28に印加された高電圧により、背面電極ローラ28
と制御電極12との間に発生した電界による静電力を介
して、その開口部11を通過して背面電極ローラ28、
つまり媒体搬送ベルト31に吸着されながら搬送される
記録用紙Pに引き寄せられて付着する。
【0025】このとき、媒体搬送ベルト31には、プラ
ス電極の静電気が帯電していることから、マイナス電極
に帯電されたトナーTは、その引き付け力が増加され
て、記録用紙Pに確実に付着する。しかし、制御電極1
2に−30Vの電圧が印加されたときには、前記と逆
に、トナー搬送ローラ23から制御電極12に向かう電
界により、トナー搬送ローラ23の表面のトナーTは、
開口部11を通過することがない。ここで、媒体搬送ベ
ルト31と開口部11とは、約1mmの隙間が設けられ
ているので、媒体搬送ベルト31に帯電した静電気でト
ナーTを引き付けることはない。
【0026】次に、この画像形成装置1により、搬送経
路Dに沿って搬送された記録用紙Pを搬送方向Fに搬送
しながら記録用紙Pにトナー画像を形成する動作につい
て説明する。画像形成処理に先立って、ブラシローラ3
8が高速回転駆動されるとともに、定着用加熱ローラ4
2と搬送ローラ40とが回転駆動されるので、媒体搬送
ベルト31の搬送駆動に伴って、その外周面全体に亙っ
て、プラス電極の静電気が帯電される。
【0027】そして、給紙カセットCSから給紙された
記録用紙Pが、プラス電極の静電気が帯電されている媒
体搬送ベルト31に静電力でその上面全体が吸着された
状態で、背面電極ローラ28の下側近傍の所定の記録開
始位置まで、搬送経路Dに沿って搬送方向Fに搬送され
たとき、コントロールユニット50は、図示外の外部装
置から受信した画像信号に基づいて、駆動回路51に駆
動信号を出力する。そして、駆動回路51から+30V
の駆動電圧が制御電極12に印加されたときには、制御
電極12からトナー搬送ローラ23に向かう電界が発生
し、この電界により、トナー搬送ローラ23の表面上
の、マイナスに帯電されたトナーTは、電位の高い方向
に静電力を受け、トナー搬送ローラ23の表面から開口
部11を通過して制御電極12に引き付けられる。
【0028】更に、背面電極ローラ28に印加された高
電圧(約+1KV)により、背面電極ローラ28と制御
電極12との間に発生した電界による静電力を介して、
開口部11を通過したトナーTは、背面電極ローラ2
8、つまり記録用紙Pに引き付けられて飛び出して、そ
の表面に付着する。このとき、媒体搬送ベルト31に
は、プラス電極の静電気が帯電していることから、マイ
ナス電極に帯電されたトナーTは、その引き付け力が増
加されて、記録用紙Pに確実に付着する。その後、トナ
ーTが付着した記録用紙Pは、媒体搬送ベルト31に静
電力でその全面が吸着された状態で、搬送経路Dにを搬
送方向Fに搬送され、定着用加熱ローラ42により、加
熱による定着処理が施されて、排紙テーブルDTに排出
される。
【0029】このように、媒体搬送ベルト31は、媒体
搬送区間において搬送方向Fに搬送駆動され、しかもプ
ラス電極の静電気を帯電しているので、複数の開口部1
1に設けた制御電極12に供給する駆動電圧を制御する
ことで、トナー画像が記録用紙Pに付着され、このトナ
ー画像が付着した記録用紙Pは、媒体搬送ベルト31に
帯電した静電力でその全面が吸着されて張架された状態
で、定着用加熱ローラ41に搬送されて定着処理される
ことから、記録用紙Pが下側に垂れ下がって、アパチャ
電極体10やトナーケース21などの記録機構の部材に
接触して、記録用紙Pに付着したトナー画像が乱れた
り、部分的に欠落するということがなく、綺麗な画像を
形成できる。
【0030】また、ブラシローラ38は、高速回転駆動
されて、媒体搬送ベルト31との摩擦により、媒体搬送
ベルト31の表面には、トナーTに帯電されるマイナス
電極と異極のプラス電極の静電気が帯電されるので、マ
イナス電極に帯電されたトナーTは、背面電極ローラ2
8による静電力に、媒体搬送ベルト31による静電力が
加算され、より大きな引き付け力により、記録用紙Pに
確実に付着する。
【0031】尚、前記ブラシローラ38に代えて、記録
用紙Pの幅方向に延びる棒状の各種の静電気発生機器を
設けた構成にしたり、媒体搬送ベルト31の媒体搬送区
間を、開口部11から定着用加熱ローラ42に至る搬送
経路部分だけに設けて構成したり、各種の誘電体製で且
つ可撓性の材料で媒体搬送ベルト31を構成する等、本
発明の技術的思想の範囲内において、既存の技術や当業
者に自明の技術に基いて種々の変更を加えることもあり
得る。尚、トナーTの記録用紙Pへの付着をアパチャ電
極体10で制御するようにした種々の画像形成装置に本
発明を適用し得ることは勿論である。
【0032】
【発明の効果】請求項1の画像形成装置によれば、開口
部及び電極アレーを有するアパチャ電極体と、トナー供
給機構と、トナー制御手段と、アパチャ電極体の近傍を
経て記録媒体を搬送する搬送経路と、トナーを定着させ
る定着機構とを備え、更に少なくとも開口部に対応する
位置から定着機構に至る搬送経路に臨んで張架された状
態で設けられた媒体搬送ベルトと、この媒体搬送ベルト
に静電気を帯電させる静電気発生手段とを設け、媒体搬
送ベルトは、記録媒体搬送方向に搬送駆動され、しかも
静電気を帯電しているので、複数の開口部に設けた電極
アレーに供給する駆動電圧を制御することで、トナー画
像が記録媒体に付着され、このトナー画像が付着した記
録媒体は、開口部の位置から定着機構に亙って、媒体搬
送ベルトに帯電した静電力でその上面全体が吸着されて
張架された状態で定着機構に搬送されて定着処理される
ことから、記録媒体が下側に垂れ下がって、アパチャ電
極体やトナーケースなどの記録機構の部材に接触して、
記録媒体に付着したトナー画像が乱れたり、部分的に欠
落するということがなく、綺麗な画像を形成できる。
【0033】請求項2の画像形成装置によれば、前記媒
体搬送ベルトを、記録媒体の搬送速度に同期させて搬送
駆動する駆動手段を設けたので、トナー画像が付着した
記録媒体は、媒体搬送ベルトに付着しながら所定の搬送
速度で定着機構まで搬送駆動され、トナー画像に乱れを
生じることなく搬送でき且つ安定した定着処理ができ
る。
【0034】請求項3の画像形成装置によれば、前記静
電気発生手段は、トナーに帯電される静電気の極性と異
極の静電気を発生するので、トナーの極性と異極の静電
気が媒体搬送ベルトに帯電されることになり、電極アレ
ーの各制御電極に供給された駆動電圧に応じて開口部を
通過したトナーは、この媒体搬送ベルトに引き寄せられ
て、トナー画像が記録媒体に確実に付着する。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の内部機構を説明する概略側面図
である。
【図2】アパチャ電極体の部分拡大斜視図である。
【図3】記録用紙へのトナーの付着を説明する図1の要
部拡大部分側面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 10 アパチャ電極体 11 開口部 12 制御電極 20 トナー供給機構 30 媒体搬送駆動機構 31 媒体搬送ベルト 38 ブラシローラ 42 定着用加熱ローラ 50 コントロールユニット 51 駆動回路 D 搬送経路 E1 電源回路 E2 電源回路 P 記録用紙 T トナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/00 510

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の搬送方向と直交する水平方向
    に列状に形成され複数の開口部及び複数の開口部に夫々
    設けた制御電極からなる電極アレーを有するアパチャ電
    極体と、そのアパチャ電極体の開口部にトナーを供給す
    るトナー供給機構と、前記電極アレーの各制御電極に供
    給する駆動電圧を個別に制御して、各開口部を通過する
    トナーを制御するトナー制御手段と、前記アパチャ電極
    体に対してトナー供給機構と反対側において、記録媒体
    をアパチャ電極体の近傍を経て搬送する搬送経路と、記
    録媒体に付着したトナーを記録媒体に定着させる定着機
    構とを備えた画像形成装置において、 前記搬送経路のうち、少なくとも前記開口部に対応する
    位置から定着機構に至る搬送経路に臨むように張架され
    た誘電体製の可撓性の媒体搬送ベルトであって、前記搬
    送経路を搬送される記録媒体に対してアパチャ電極体と
    反対側に配設され、記録媒体搬送方向へ搬送駆動される
    媒体搬送ベルトと、 前記媒体搬送ベルトに記録媒体を静電力で吸着させる為
    に、前記媒体搬送ベルトに静電気を帯電させる静電気発
    生手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記媒体搬送ベルトを、記録媒体の搬送
    速度に同期させて搬送駆動する駆動手段を設けたことを
    特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記静電気発生手段は、トナーに帯電さ
    れる静電気の極性と異極の静電気を発生することを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
JP6302871A 1994-11-12 1994-11-12 画像形成装置 Pending JPH08137216A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10193723A (ja) * 1997-01-08 1998-07-28 Tec Corp インクジェットプリンタ
JP2003063057A (ja) * 2001-08-27 2003-03-05 Seiko Epson Corp 画像形成装置
JP2019025137A (ja) * 2017-08-01 2019-02-21 モアコスメティックス株式会社 毛染め具、染毛方法

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