JPH08132992A - 車載用制御装置 - Google Patents

車載用制御装置

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JPH08132992A
JPH08132992A JP6276541A JP27654194A JPH08132992A JP H08132992 A JPH08132992 A JP H08132992A JP 6276541 A JP6276541 A JP 6276541A JP 27654194 A JP27654194 A JP 27654194A JP H08132992 A JPH08132992 A JP H08132992A
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control
reset
vehicle
computer
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JP6276541A
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Inventor
Yuji Takatsuka
有史 高塚
Kazuhisa Nishino
一寿 西野
Shunichi Wada
俊一 和田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/17Using electrical or electronic regulation means to control braking
    • B60T8/172Determining control parameters used in the regulation, e.g. by calculations involving measured or detected parameters
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/24Resetting means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R16/00Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for
    • B60R16/02Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements
    • B60R16/03Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements for supply of electrical power to vehicle subsystems or for
    • B60R16/0315Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements for supply of electrical power to vehicle subsystems or for using multiplexing techniques

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  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 制御中のコンピュータの異常なリセットを検
出し、より安全な制御を行う車載用制御装置を得る。 【構成】 車両に搭載された装置の制御を行うコンピュ
ータと、このコンピュータがリセット状態に入る直前の
状態を検出する検出手段を備え、上記コンピュータは起
動直後に上記検出手段の検出結果に基づき上記コンピュ
ータの処理内容を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車載用制御装置のコ
ンピュータのリセットに関するものであって、特にパワ
ーステアリング制御装置などのように制御中の故障によ
り電源電圧が降下してコンピュータがリセットされてし
まうといった場合の異常なリセットの検出と、この異常
なリセットが生じた場合の対処に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平5−185937号公報
のように、ステアリングの操舵を補助するモータの両端
子電圧を検出してモータ駆動中にモータ線の地絡を検出
するとともに、モータ線の地絡を検出するとモータを駆
動するためのスイッチング素子を全てオフするというも
のが提案されている。また、該公報は、モータを駆動す
る前にスイッチング素子を全てオフし、初期地絡検出を
行うことを提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、モータ
線の地絡が発生すると過電流が流れるためバッテリの電
圧が大幅に降下してしまう。このとき、コンピュータが
リセットされると、従来の技術では異常を検出する前に
コンピュータがリセットされる場合があり確実に地絡を
検出することが困難であった。また該公報のようにリレ
ーをオンした後に初期地絡検出を行うように構成した制
御装置では、モータ線の地絡によってリセットが発生し
ても初期地絡検出で地絡を検出することができるが、地
絡発生時の過大な地絡電流によって、地絡しているモー
タ線に接続されたモータ端子とバッテリ間に設けられた
トランジスタが短絡破壊した場合は、リレーのオンと同
時に過大な電流が流れコンピュータはリセットされる。
従って、地絡が発生したことによってトランジスタの短
絡破壊を併発したような場合は、コンピュータはリセッ
トを繰り返すのみで、地絡を検出して異常な動作を防止
するということができない。また、繰り返し発生する過
電流によってバッテリ電圧の変動や制御装置の破壊やバ
ッテリの劣化などの不具合が発生する場合があった。
【0004】また、モータの駆動中にモータ線の地絡を
検出するようにした場合でも、上述と同様の理由で地絡
を検出する前にリセットされる場合があるので上述のよ
うな不具合が発生する場合があった。
【0005】さらに、リレーがオフの時にモータ線の地
絡を検出するように構成した制御装置でも、地絡検出手
段の異常によってモータ線の地絡を正常に検出できない
ような二重故障の場合は、モータ線が地絡しているとき
でも正常と判定されモータ制御が開始される場合があ
る。この場合でも上述と同様の理由でリセットを繰り返
すことになり上述のような不具合を発生する場合があっ
た。また、モータ線の地絡を検出するための回路が必要
となり、コスト的に不利であった。
【0006】さらに、モータを駆動する前に初期地絡検
出を行う場合、初期地絡検出はスイッチング素子を全て
オフした後モータ線の異常を検出するものであるから、
例えば高速走行中でかつ操舵中に外部からの偶発的なノ
イズによってコンピュータがリセットされた場合、操舵
の補助力が失われ完全性を著しく損なってしまう。
【0007】本発明は、上記問題点を解決すべく為され
たものであって、制御中のコンピュータの異常なリセッ
トを確実に検出するとともに、上記異常なリセットを検
出してより安全な制御を行う車載用制御装置を得ること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる車載用
制御装置は、車両に搭載された装置の制御を行うコンピ
ュータと、このコンピュータがリセット状態に入る直前
の状態を検出する検出手段を備えたものである。
【0009】また、この発明にかかる車載用制御装置
は、コンピュータの制御中に第1の値を記憶するととも
に制御の終了時に第1の値を第2の値に変更し記憶する
状態検出手段と、この状態検出手段が記憶した値に基づ
きコンピュータが制御中にリセットされたか否かを判定
する状態判定手段とを備えたものである。
【0010】また、この発明にかかる車載用制御装置
は、イグニッションスイッチがオフされたとき、状態検
出手段が第1の値を第2の値に変更した後にコンピュー
タが停止するようにしたものである。
【0011】また、この発明にかかる車載用制御装置
は、複数の状態検出手段を備えたものである。
【0012】また、この発明にかかる車載用制御装置
は、制御中のコンピュータのリセットが所定回数に達し
たとき制御を中止する中止手段を備えたものである。
【0013】また、この発明にかかる車載用制御装置
は、制御の開始前に装置の異常の有無を検出する初期異
常検出手段を備えたものである。
【0014】また、この発明にかかる車載用制御装置
は、所定の運転状態を検出するとともに該所定の運転状
態以外の時は、制御中にリセットが行われたと判定され
た場合であっても初期異常検出回路を介して制御を開始
させる運転状態検出手段を備えたものである。
【0015】また、この発明にかかる車載用制御装置
は、車両に搭載された装置の複数の制御値を記憶する複
数の記憶手段と、この複数の記憶手段の記憶が正しいか
否かを判定するとともに複数の記憶のうち1つでも誤っ
ていると判定したとき初期異常検出回路を介して制御を
開始させる記憶判定手段とを備えたものである。
【0016】また、この発明にかかる車載用制御装置
は、車両に搭載された装置の制御が可能であるか否かを
判定する故障判定手段と、故障判定手段が故障と判定し
たとき直ちに装置の制御を禁止する禁止手段と、判定結
果を記憶する判定結果記憶手段とを備えたものである。
【0017】また、この発明にかかる車載用制御装置
は、装置の制御開始と共に充電を開始し装置の制御終了
と共に放電を開始する積分手段と、コンピュータが起動
してから所定時間後の積分手段の積分出力に基づきコン
ピュータが制御中にリセットされたか否かを判定する状
態判定手段とを備えたものである。
【0018】
【作用】この発明にかかる車載用制御装置は、コンピュ
ータが停止する前の状態に応じて、コンピュータ起動後
の処理内容を決定する。
【0019】また、この発明にかかる車載用制御装置
は、制御開始時に得られる値と制御中の値とが一致して
いることを検出することにより、制御中に生じたコンピ
ュータのリセットを検出する。
【0020】また、この発明にかかる車載用制御装置
は、イグニッションスイッチがオフされたとき、状態検
出手段が第1の値を第2の値に変更した後にコンピュー
タが停止する。
【0021】また、この発明にかかる車載用制御装置
は、複数の状態検出手段を用いることにより、制御中に
生じたコンピュータのリセットを確実に検出する。
【0022】また、この発明にかかる車載用制御装置
は、制御中に生じたコンピュータのリセットの回数が所
定回数に達したとき制御を中止し、単発的あるいは偶発
的なリセットと区別する。
【0023】また、この発明にかかる車載用制御装置
は、制御中にリセットが行われたと判定されたときは直
ちに制御を開始すると共に、制御中にリセットが行われ
なかったと判定されたときは上記初期異常検出回路を介
して制御を開始する。
【0024】また、この発明にかかる車載用制御装置
は、所定の運転状態以外の時は、制御中にリセットが行
われたと判定された場合であっても初期異常検出回路を
介して制御を開始させる。
【0025】また、この発明にかかる車載用制御装置
は、複数の記憶手段の記憶が1つでも誤っていると判定
したとき、初期異常検出回路を介して制御を開始させ
る。
【0026】また、この発明にかかる車載用制御装置
は、故障判定手段が故障であると判定したとき、直ちに
装置の制御を禁止するとともに該判定結果を記憶する。
【0027】また、この発明にかかる車載用制御装置
は、コンピュータが起動してから所定時間後の積分手段
の積分出力に基づきコンピュータが制御中にリセットさ
れたか否かを判定する。
【0028】
【実施例】 実施例1.実施例1は、コンピュータが制御中にリセッ
トされたか否かを検出するものである。図1は、この発
明の実施例1乃至3の車載用制御装置の回路構成を示す
ブロック図である。実施例においては、車載用制御装置
の一例として、車両に搭載された装置としてのパワース
テアリング装置の制御を行うパワーステアリング制御装
置を例示して説明を進める。図において、1はパワース
テアリング制御装置を駆動するための電源であるバッテ
リ、2はバッテリ1から電流を供給され図示しないステ
アリングの操舵を補助する電動機としての直流のモー
タ、3はバッテリ1とモータ2との電流供給経路に配設
されたスイッチング素子としてのトランジスタ3a乃至
3dで構成されたブリッジ回路、4はブリッジ3を駆動
するドライブ回路で、ドライブ回路4a乃至4dはそれ
ぞれトランジスタ3a乃至3dを駆動する。5は一端が
ブリッジ回路3に他端がグランドに接続されモータ2に
通流する電流を検出するためのシャント抵抗器、6はシ
ャント抵抗器5の上記一端に発生する電圧に基づきモー
タ2の電流を検出する電流検出回路、7はモータ2と図
示しないステアリング系とを機械的に接続あるいは遮断
するクラッチ、8はクラッチ7を駆動するクラッチ駆動
回路、9はバッテリ1とブリッジ3との間に配設されバ
ッテリからの電流を通流あるいは遮断するためのリレ
ー、10はリレー9を駆動するリレー駆動回路である。
【0029】11はパワーステアリングの制御を行うた
めのコンピュータとしてのマイクロコンピュータで、種
々の入力情報に基づき上述のドライブ回路4、クラッチ
駆動回路8およびリレー駆動回路10等を制御する。1
2はステアリング系の操舵トルクを検出するトルクセン
サ、13は車速を検出する車速センサで、トルクセンサ
12及び車速センサ13で得られた情報はマイクロコン
ピュータ11に与えられる。14は書き換えが可能であ
って電源がオフであっても内容の保持が可能である例え
ばEEPROMからなるメモリである。
【0030】15はイグニッションスイッチであって、
このイグニッションスイッチ15の状態はインターフェ
イス16を介してマイクロコンピュータ11に入力され
る。17はシステム電源Vsysを制御するトランジス
タ18を制御するためのタイマ回路で、その動作を図2
に示す。図2において(a)はイグニッションスイッチ
15の状態を示し、(b)はトランジスタ18の状態を
示す。タイマ回路17は、イグニッションスイッチ15
が投入されたときは直ちにトランジスタ18をオンさせ
るとともに、イグニッションスイッチ15が切られたと
きは例えば1秒間くらいに設定される所定時間t1の経
過後にトランジスタ18をオフさせる。
【0031】19はトランジスタ18を介して電力が供
給され、この電力に基づき5V電源Vccを作成する5
V電源回路で、この5V電源回路19で作成された5V
電源Vccはマイクロコンピュータ11およびリセット
回路20に供給される。リセット回路20は、制御装置
起動時のパワーオンリセット、5V電源Vccの低下時
あるいはマイクロコンピュータ11のポートP6から供
給されるウォッチドッグ信号に異常が生じたとき等に、
マイクロコンピュータ11をリセットするものであっ
て、図3を用いてその動作を説明する。
【0032】図3において、(a)は5V電源Vcc、
(b)はリセット信号、(c)はウォッチドッグ信号を
示す。リセット回路20は、5V電源Vccが例えば
4.8Vに設定される所定値Vth以下になったときは
直ちにLレベルの信号を出力し、マイクロコンピュータ
11をリセットする。また、5V電源Vccが所定値以
上になったときは、例えば100msecに設定される
所定時間t2経過後にHレベルの信号を出力しマイクロ
コンピュータ11をリセット状態から解除する。
【0033】また、リセット回路20は、ウォッチドッ
グ信号の状態によってマイクロコンピュータ11をリセ
ットする。ここで、ウォッチドッグ信号とは、マイクロ
コンピュータ11が正常に動作しているときに常に出力
されるパルス信号で、その周波数は例えば100Hzに
設定されており、これはマイクロコンピュータ11に組
み込まれたプログラムにより生成される。ウォッチドッ
グ信号に異常が生じる原因としては、例えば、電磁ノイ
ズなどによりマイクロコンピュータ11が暴走したよう
な場合、あるいはマイクロコンピュータ11に電力が供
給されない場合などである。さて、図3において、リセ
ット信号は、ウォッチドッグ信号が途切れてから所定時
間t3、例えば70msec経過後から周期的に出力さ
れる。マイクロコンピュータ11はこの周期的なリセッ
ト信号に基づきリセットされる。なお、ここではウォッ
チドッグ信号の異常を検出すればよいのであるから、例
えば周波数が20Hz以下になった時を検出してリセッ
トするようにしてもよい。
【0034】次に、パワーステアリング制御装置のモー
タ2の制御の部分について説明する。図4はモータ2の
制御を示すフローチャートである。今、ステアリングが
右方向に操舵されたとする。ステップ401では車速セ
ンサ13からの現在の車速情報Vspを取り込む。ステ
ップ402ではトルクセンサ12からのトルク情報TR
Qを取り込む。このトルク情報TRQは、ステアリング
が右方向に操舵された場合はプラス極性の信号、左方向
に操舵された場合はマイナス極性の信号で出力される。
ステップ403ではステップ401、402で得た車速
情報Vsp、トルク情報TRQに基づき、図5に示すモ
ータ電流特性に従いモータ2へ供給する電流の方向と電
流値Imtを決定する。図5において、Vsp0は車速
が0の場合であって、車速が増加するに従って、Vsp
1、Vsp2と変化する。
【0035】従って、この場合、右方向への操舵である
から、モータ2へはプラス方向の電流が供給されること
になる。ここで、プラス方向の電流とは、図1において
モータ端子M1からM2の方向の電流であって、右方向
の補助力を発生するものである。なお、マイナス方向の
電流は、この逆になる。
【0036】ステップ404では、モータ2に通流する
電流がステップ403で決定した電流と一致するよう制
御を行う。このときマイクロコンピュータ11は、ポー
トPWM1からPWM(パルスワイズモジュレーショ
ン)信号、ポートPWM2からはLレベル信号、ポート
P1からはHレベル信号、ポートP2からはLレベル信
号を出力する。これらの信号は、ドライブ回路4a乃至
4dに与えられトランジスタ3a乃至3dを駆動する。
これにより、トランジスタ3aはPWM動作、トランジ
スタ3cはオン、トランジスタ3b、3dはオフとな
り、電流はトランジスタ3a、3cを介して、モータ端
子M1からM2の方向に流れる。この電流は、シャント
抵抗器5を介してグランドに流れ、シャント抵抗器の一
端に電流量に比例した電圧を発生する。電流検出回路6
はこの電圧に基づきモータ電流を検出し、マイクロコン
ピュータ11に入力する。マイクロコンピュータ11
は、検出した電流値がステップ403で決定した電流値
と一致するようポートPWM1からのPWM信号のデュ
ーティ比を調節する。なお、操舵が左方向になされた場
合は、マイクロコンピュータ11は、ポートPWM1か
らLレベル信号、ポートPWM2からはPWM信号、ポ
ートP1からはLレベル信号、ポートP2からはHレベ
ル信号が出力され、モータ電流はモータ端子M2からM
1の方向に通流する。
【0037】図6は、実施例1の車載用制御装置の制御
を示すフローチャートである。ステップ601はマイク
ロコンピュータ11が起動した直後のメモリ14内の所
定のアドレスKWの値をチェックするものである。ここ
で、アドレスKWは状態検出手段、ステップ601は状
態判定手段をそれぞれ構成している。ステップ601に
おいては、アドレスKWの値が第1の値である55hで
あるか否かが判定される。仮に、判定結果がNであれ
ば、ステップ602でリレー駆動回路10を駆動してリ
レー9をオンするとともに、ステップ603でクラッチ
駆動回路8を駆動してクラッチ7を接続する。ステップ
604ではアドレスKWに55hを書き込み、ステップ
605ではポートP6からウォッチドッグ信号を出力す
る。ステップ606では上述で説明したモータ制御が行
われ、ステップ607ではイグニッションスイッチ15
がオンか否かが判定され、イグニッションスイッチ15
がオンしている間はステップ605、606、607の
処理が繰り返される。イグニッションスイッチ15がオ
フされると、ステップ608の処理に進み、ここではモ
ータ2への電流供給を中止するとともにクラッチ7、リ
レー9をオフする。ステップ609ではアドレスKWに
第2の値であるAAhが書き込まれる。ここで、システ
ム電源Vsysは、イグニッションスイッチ15がオフ
してから所定時間t1経過後に切れるようになってい
る。この所定時間t1は、ステップ607乃至ステップ
609の処理を終える時間よりも長く設定されているの
で、アドレスKWにはAAhが確実に書き込まれる。ス
テップ610では上述と同様にウォッチドッグ信号を出
力し、ステップ611ではイグニッションスイッチ15
がオフか否かが判定される。即ち、イグニッションスイ
ッチ15が所定時間t1以内に再投入されなければステ
ップ610あるいは611でシステム電源Vsysが落
ちて制御が終了されるとともに、再投入された場合は再
度ステップ601に戻って制御が継続される。以上のよ
うに、制御を正常に終えた場合は、アドレスKWには第
2の値AAhが書き込まれ記憶されている。
【0038】さて、次に上記ステップ606のモータ2
の制御中においてモータ2への電流の通流経路で地絡事
故が発生した場合について考える。地絡事故が発生する
とバッテリ1からグランドに過大電流が流れるためバッ
テリ1の電圧が大幅に下降する。このため、5V電源回
路19はVccを5Vに保つことができなくなり、Vc
cは所定値Vth以下になる。リセット回路20は、こ
の信号を受けマイクロコンピュータ11を直ちにリセッ
トする。従って、マイクロコンピュータ11は、ステッ
プ606の制御中にリセットされることになる。このと
きのアドレスKWの内容は、ステップ604で書き込ま
れた第1の値55hとなっている。よって、マイクロコ
ンピュータ11がリセットされた後、再起動したときに
はアドレスKWは55hである。マイクロコンピュータ
11は、再起動してステップ601に進む。このときア
ドレスKWは第1の値55hを記憶しているのでステッ
プ612に進む。ステップ612ではモータ2、クラッ
チ7およびリレー9をオフにしてパワーステアリングの
制御を禁止する。ステップ613ではウォッチドッグ信
号を出力し、ステップ614はイグニッションスイッチ
15がオフしたか否かを判定する。即ち、モータ2の制
御中にマイクロコンピュータ11がリセットされた場合
は、パワーステアリングの制御を禁止するとともにイグ
ニッションスイッチ15がオフするのを待つことにな
る。イグニッションスイッチ15がオフになれば、ステ
ップ609でアドレスKWに第2の値AAhを書き込
み、以下、上述と同様に動作する。なお、所定時間t1
は、ステップ614、609の処理時間よりも長く設定
されている。
【0039】以上のように、マイクロコンピュータ11
の起動時において、アドレスKWの内容が第2の値AA
hであればイグニッションスイッチ15のオンによる正
常なリセット(即ちパワーオンリセット)であると判定
できるとともに、アドレスKWの内容が第1の値55h
であれば制御中に行われたリセットであると判定でき
る。なお、マイクロコンピュータのリセットは、通常、
制御中に行われるものではなく、仮に制御中にリセット
が行われたとすればそれは何らかの異常による異常なリ
セットであるといえる。
【0040】また、実施例1によれば、所定時間t1の
設定をステップ609の処理終了よりも長く設定したの
で、アドレスKWの内容を確実に書き換えることがで
き、書き換えミスによる誤判定という不都合が生じな
い。
【0041】また、ステップ609でアドレスKWの内
容を書き換えた後はメモリ14にアクセスしないので、
システム電源Vsysが落ちる瞬間にメモリ14内の記
憶内容が破壊される恐れがない。よって、ステップ60
1において誤判定される恐れがない。
【0042】更に、仮にモータ電流の検出をリレー9と
トランジスタ3a、3bとの間に設けたシャント抵抗器
で行った場合は、シャント抵抗器の両端の電圧を検出し
てその電位差を増幅する差動増幅器を用いる、あるいは
シャント抵抗器の両端の電圧を検出してその電位差から
電流値を求める電流検出回路とこの電流値信号をグラン
ドを基準とする信号にレベル変換するレベル変換回路を
用いる必要がある。これに対し、実施例1ではモータ電
流の検出をグランド側に設けたシャント抵抗器5で行っ
ているので、グランドを基準とする信号レベルに変換す
る必要が無く安価に構成できる。
【0043】実施例2.実施例2は、マイクロコンピュ
ータ11の制御中に行われたリセットを誤判定すること
なく正確に判定できるというものである。上記実施例1
ではアドレスKWという1バイトのデータで制御中にリ
セットが行われたか否かを判定していた。しかしなが
ら、イグニッションスイッチ15をオフして制御を終了
した後に何らかの理由、例えば電磁ノイズなどによりア
ドレスKWの記憶内容が、偶然第1の値55hに置き換
わってしまう恐れがある。実施例2ではこれに対応する
ため、アドレスKW1、KW2という2バイトのデータ
により判定することで誤判定の可能性を低くするという
ものである。
【0044】図7に、実施例2の制御をフローチャート
で示す。図において、上述と同一符号が付しているもの
は、同一あるいは相当する処理を示している。正常に制
御が行われた場合、ステップ703でアドレスKW1に
55hが書き込まれるとともに、ステップ704でアド
レスKW2にAAhが書き込まれる。ここで、55hは
アドレスKW1における第1の値であって、AAhはア
ドレスKW2における第1の値である。なお、アドレス
KW1、KW2はそれぞれ状態検出手段を構成してい
る。この後、モータ2の制御が行われるとともに、パワ
ーステアリングの制御の終了時にはステップ705でア
ドレスKW1の記憶内容がAAhに変更されるととも
に、ステップ706でアドレスKW2の記憶内容が55
hに変更される。ここで、AAhはアドレスKW1にお
ける第2の値であって、55hはアドレスKW2におけ
る第2の値である。
【0045】従って、制御が正常に終了した場合はアド
レスKW1、KW2には第2の値がそれぞれ記憶されて
おり、制御の途中でリセットされた場合はアドレスKW
1、KW2には第1の値がそれぞれ記憶されている。ス
テップ701、702は、アドレスKW1およびKW2
がともに第1の値を記憶しているときのみ制御中にリセ
ットが行われたと判定して、ステップ612以降の処理
を行うようにしている。
【0046】よって、実施例2において、誤判定が生じ
るとしたらアドレスKW1およびKW2がともに、各々
の第1の値に置き換わる必要があるが現実にはこのよう
なことはまず生じない。従って、誤判定することなく、
確実に制御中のリセットを判定することができる。
【0047】実施例3.上記実施例では、制御中に行わ
れたリセットであると判定された場合はパワーステアリ
ングの制御を行わないようにしていた。しかしながら、
制御中のリセットだからといって、その全てがモータ2
への通流経路の異常といった重大な事故に起因するもの
とは限らない。中には、電磁ノイズなどによる偶発的な
リセットや、マイクロコンピュータ11の暴走による単
発的なリセットも含まれている。従って、制御中にリセ
ットが行われたからといってパワーステアリングの制御
を行わないようにしてしまうと、無用な保護を行うこと
になりかえってドライバビリティを低下させてしまう。
そこで、実施例3では、モータ2への通流経路の地絡事
故などの場合はマイクロコンピュータ11が起動する毎
に連続して制御中のリセット動作が行われるのに対し、
他の原因による場合は制御中のリセット動作が連続的に
行われることが希であることに着目して両者を選別して
いる。
【0048】図8に、実施例3の制御のフローチャート
を示す。図において、上述と同一符号が付しているもの
は、同一あるいは相当する処理を示している。まず、偶
発的あるいは単発的な原因により制御中にリセットが1
回だけ行われた場合について述べる。マイクロコンピュ
ータ11の再起動時において、アドレスKWには第1の
値55hが記憶されているのでステップ601ではYと
判定され、ステップ801に進む。実施例3では計数手
段であるカウンタcntを有しており、ステップ801
ではこのカウンタcntの値を1加算する。ステップ8
02では、カウンタcntの値が所定回数である8回未
満であるか否かを判定する。このときカウンタcntの
値は1であるからYと判定されステップ602に進み以
降の処理が上述と同様に行われ、アドレスKWの記憶内
容が第2の値AAhに書き換えられて処理が終了する。
マイクロコンピュータ11が再起動されるとステップ6
01では今度はNと判定されステップ803にてカウン
タcntの値が0にクリアされ以降の処理が行われる。
従って、制御中のリセットが行われた場合であっても、
偶発的あるいは単発的にしか行われなかった場合はパワ
ーステアリングの制御を中止せず、そのままパワーステ
アリングの制御を続行する。
【0049】次に、モータ2の通流経路に地絡事故が発
生したとする。この場合は、修理が為されない限りステ
ップ606のモータ制御を行う毎にマイクロコンピュー
タ11がリセットされる。従って、制御中のリセットの
回数が7回までの場合はパワーステアリングの制御を中
止せずそのまま続行するが、8回連続で生じた場合は、
ステップ802によりNと判定しステップ612以降の
処理を行って、パワーステアリングの制御を中止する。
【0050】よって、実施例3によれば、電磁ノイズな
どによる制御中のリセットの場合はパワーステアリング
の制御を続行してドライバビリティの向上を図ることが
できるとともに、地絡事故などの重大な事故の場合はパ
ワーステアリングの制御を中止して制御装置の保護を図
ることができる。
【0051】実施例4.実施例4は、制御の開始前にモ
ータ2の通流経路の異常の有無を検出する初期異常検出
手段を備えるとともに、制御中の異常なリセットの場合
には上記異常の検出を行わないようにするものである。
図9は、この発明の実施例4乃至7の車載用制御装置の
回路構成を示すブロック図である。図において、前出と
同一符号を付しているものは、同一あるいは相当品を示
す。30はイグニッションスイッチ15がオンあるいは
マイクロコンピュータ11のポートP7がHレベルの信
号であるときトランジスタ18をオンするように構成さ
れたシステム電源制御回路、31はイグニッションスイ
ッチ15がオフのときでもマイクロコンピュータ11に
電源を供給しマイクロコンピュータ11内の記憶手段で
あるRAMの内容を保持するためのバックアップ電源、
32は5V電源回路19がオフのときはバックアップ電
源31からの電力をマイクロコンピュータ11に供給す
るとともに、5V電源回路19がオンのときは5V電源
回路19からの電力をマイクロコンピュータ11に供給
するための切り換え回路である。図9においては、EE
PROMからなるメモリ14が削除されている。
【0052】33は5V電源回路19からの電力をモー
タ端子M1に供給する抵抗器、34は抵抗器33の一端
とモータ端子M1との間に設けられトランジスタ3aが
オンしたときなどモータ端子M1の電位が上昇したとき
に電流が5V電源回路19に逆流することを防止する一
方向通流素子としてのダイオード、35は一端がモータ
端子M2に他端がグランドに接続された抵抗器である。
5V電源回路19から供給される電流は、抵抗器33、
ダイオード34、モータ端子M1、モータ2、モータ端
子M2、抵抗器35を介してグランドに流れる。この電
流はモータ2にトルクが発生しない程度の大きさであっ
て、トランジスタ3a乃至3dが全てオフしているとき
モータ端子M2に所定の電圧、例えば2.5Vを発生す
る。36はモータ端子M2の電圧を検出してマイクロコ
ンピュータ11に供給するインターフェイスである。
【0053】図10に実施例3の制御をフローチャート
で示す。図において、前出と同一符号を付しているもの
は、同一処理あるいは相当処理を示す。ステップ601
ではマイクロコンピュータ11の起動直後、マイクロコ
ンピュータ11内の所定のRAMのアドレスKWをチェ
ックする。アドレスKWの値が所定値55hでない場合
はステップ803に進みカウンタcntを0としてステ
ップ1001に進む。
【0054】ステップ1001は初期異常検出手段であ
って、ここでは制御装置の初期異常検出を行う。ステッ
プ1001における異常検出の詳細な処理を図11に示
す。この初期異常検出は、インターフェイス36から得
られるモータ端子M2の電圧信号に基づいて行われる。
まず、トランジスタ3a乃至3dを全てオフしておく。
従って、モータ2の通流経路において短絡、あるいは地
絡が生じていなければモータ端子M2の電圧は2.5V
であるし、上記事故が生じていれば該電圧は2.5Vと
は大きく異なっている。ステップ1001では、この技
術思想に基づいてモータ2の通流経路の異常を検出す
る。
【0055】まずステップ1101でトランジスタ3a
乃至3dを全てオフする。ステップ1102では、モー
タ端子M2の電圧VmtをA/D入力ポートA/D3か
ら入力する。ステップ1103、1104では電圧Vm
tが1V以下である状態が0.5秒継続したとき異常と
検出する。即ち、モータ2の通流経路に地絡事故が生じ
ていれば電圧Vmtは約0Vとなるので上記の処理によ
り地絡を検出することができる。また、トランジスタ3
a乃至3dの短絡、あるいはモータ2の短絡を検出する
場合は、電圧Vmtが所定電圧以上の状態が所定時間継
続する、あるいは電圧Vmtが所定の電圧範囲内に入っ
ていない状態が所定時間継続するという状態を検出すれ
ばよい。ステップ1105、1106では、ステップ1
103、1104の判定結果に基づきモータ2の通流経
路に異常があるか否かを判定し、ステップ1002の処
理に進む。
【0056】ステップ1002では、ステップ1001
において異常が検出されなければ処理をステップ100
3に進める。ステップ1003ではマイクロコンピュー
タ11のポートP7からHレベルの信号を出力する。以
後、処理は上述で説明したステップ602以降の処理に
進みパワーステアリングを制御する。車両の運転が終了
してイグニッションスイッチ15がオフされた後、アド
レスKWの内容を所定値以外の値AAhに変更し、ステ
ップ1004にてポートP7の信号をHレベルからLレ
ベルに切り換える。このときイグニッションスイッチ1
5がオフおよびポートP7の信号がLレベルであるか
ら、システム電源制御回路30はトランジスタ18をオ
フする。これにより5V電源回路19がオフする。切り
換え回路32は、マイクロコンピュータ11への電力供
給を5V電源回路19からバックアップ電源31に切り
換える。これによりマイクロコンピュータ11は処理を
終了する。以後、バックアップ電源31は、マイクロコ
ンピュータ11に電力を供給し続け、RAMのアドレス
KWの値を保持する。
【0057】一方、モータ2の制御中に偶発的、あるい
は単発的なリセットが生じた場合は、ステップ601で
Yと判定されステップ801、802に進む。なお、こ
こで、ステップ601はRAMのアドレスKWの内容が
正しいか否かを判定する判定手段としても機能する。即
ち、RAMの場合は電源が供給されなくなると記憶内容
が失われてしまう。よって、RAMのアドレスKWに所
定値55hが記憶されているということは、マイクロコ
ンピュータ11には電源が連続して供給されていたとい
うことであり、RAMのアドレスKWの値が正しいと言
うことを示すものである。従って、ステップ601では
RAMのアドレスKWが正しいか否かを判定すると同時
に、アドレスKWの内容が所定値55hであるか否かを
判定する。さて、ステップ801、802において8回
連続でリセットが生じなければモータ2の制御をそのま
ま続行する。なお、このときはステップ1001の異常
検出処理はスキップされる。また、モータ2の通流経路
に地絡事故などが発生した場合は、制御中のリセットが
8回連続で行われ、処理はステップ612以降に進み、
以後、上述した処理を順次行う。
【0058】即ち、実施例4によれば、ステップ100
1の異常検出処理は、制御が正常に終了した後にマイク
ロコンピュータ11が再起動したときのみに行われる。
制御中にリセットが生じた後にマイクロコンピュータ1
1が再起動した場合には異常検出処理はスキップされ
る。従って、モータ2の通流経路の異常の有無をモータ
2の制御前に検出して制御装置の保護を図ることができ
るとともに、モータ2の通流経路の異常検出するために
トランジスタ3a乃至3dを全てオフしてステアリング
の補助力を一時的になくしてしまうという動作が車両の
運転中に行われることがない。
【0059】また、イグニッションスイッチ15をオン
したときにはモータ2の通流経路の異常検出を最初に行
うので、イグニッションスイッチ15がオフで制御を行
っていないときに生じた地絡、あるいは短絡事故であっ
てもモータ2の制御を行う前に該事故を検出できるので
制御装置に与える負担を軽減することができる。
【0060】また、ステップ1001の異常検出の処理
ではモータ2の通流経路の異常の有無のみを検出した
が、これに限らず他の異常の有無も併せて検出するよう
にしてもよい。例えば、負荷が複数接続され、各負荷の
地絡を検出できるようにしたシステムでは、異常検出を
行うことにより、地絡している負荷の確定ができる。
【0061】実施例5.実施例4では、マイクロコンピ
ュータ11が制御中にリセットされた場合は異常検出処
理をスキップするようにしていた。しかしながら、実際
の車両の運転において、ステアリングの補助力が急に失
われて問題が生じるのは走行中でかつ操舵時のみであ
る。従って、例え制御中のリセットであっても上記の運
転状態以外の場合には異常検出を行った方が望ましい。
実施例5では、上記技術思想に基づき、制御中のリセッ
トであっても走行中でかつ操舵中でなければ異常検出を
行うようにしたものである。図12に実施例5の制御を
フローチャートで示す。図において、前出と同一符号が
付しているものは、同一処理あるいは相当処理を示す。
【0062】ステップ601では、アドレスKWの内容
が正しいか否かを判定するとともに、その内容が所定値
55hであるか否かを判定する。もし、アドレスKWが
所定値55hでなければ、ステップ803に進み、以
後、上述した処理を順次行う。処理が進み、ステップ6
06では車速Vspとモータ電流ImtとがRAMの所
定のアドレスに記憶、更新されている。ここで、車速V
spは前出のステップ401で車速センサ13から取り
込んだ値であり、モータ電流Imtは前出のステップ4
03で図5の特性に基づいて得た値である。今、ステッ
プ606のモータ制御中にマイクロコンピュータ11が
リセットされたとする。ここで、所定の運転状態、即
ち、車両が走行中でかつ操舵中である場合を、車速が5
Km/hよりも大きくかつモータ電流Imtが1Aより
も大きい場合とし、このときはステップ1201、12
02でともにYと判定され、ステップ801以降に進
む。制御中のリセットが8回未満の場合はステップ10
01の異常検出処理をスキップしてモータ制御を続行す
るとともに、8回以上の場合はステップ1001の異常
検出処理を行う。なお、ステップ1201、1202は
運転状態検出手段を構成している。
【0063】また、所定の運転状態以外の場合は、ステ
ップ1201あるいは1202のいずれかにおいてNと
判定され、ステップ803、1001に進む。従って、
所定の運転状態以外の場合は、例え、制御中のリセット
であると判定されてもマイクロコンピュータ11の再起
動時にモータ2の通流経路の異常の有無が検出される。
即ち、車両が走行中でかつ操舵中の時のみ、制御中にリ
セットが生じてもモータ2の通流経路の異常の有無を検
出させないようにすることにより、安全性を確保してい
る。
【0064】また、制御中にリセットが発生しなかった
場合は、イグニッションスイッチ15のオフ後、ステッ
プ1203において車速Vspおよびモータ電流Imt
の記憶内容がともに0に書き換えられる。
【0065】従って、実施例5によれば、所定の運転状
態においては危険を回避するためにモータの通流経路の
異常の有無の検出を行わないようにし、所定の運転状態
以外の運転状態では制御中のリセットであってもモータ
の通流経路の異常の有無を検出するようにしたので、安
全性が向上するとともに制御装置の保護が図れる。
【0066】実施例6.上記実施例では、状態検出手段
に記憶した内容が所定値であるか否かにより制御中のリ
セットであるか否かを判定した。従って、状態検出手段
の記憶内容が電磁ノイズなどによって置き換わってしま
うと狙い通りの制御が行えなくなる。例えば、イグニッ
ションスイッチ15をオンしてパワーステアリングの制
御を行う場合はまず最初に異常検出処理を通してからモ
ータ制御に移るのが望ましいが、中には電磁ノイズなど
により状態検出手段の記憶内容が偶然所定値に置き換わ
り異常検出をスキップしてモータ制御に移る場合があ
る。実施例6では、このような不都合をさけるために、
状態検出手段に記憶されている内容が正しいか否かを確
実に判定して狙い通りの制御を行えるようにしている。
【0067】図13に実施例6の制御をフローチャート
で示す。図において、前出と同一符号を付しているもの
は、同一処理あるいは相当処理を示す。マイクロコンピ
ュータ11が起動するとステップ701、702を通
る。このステップ701、702は実施例2で説明した
ものであって、2バイトの情報を用いることにより誤判
定の可能性を少なくするものである。ステップ701、
702においてアドレスKW1が第1の値ではない、あ
るいはアドレスKW2が第1の値ではないと判定される
とステップ803に進み、以後上述と同様に処理を順次
行う。処理が進み、ステップ1301に至る。ステップ
1301では前出のステップ401で検出した車速をア
ドレスVspに記憶するとともにこのアドレスVspの
記憶内容をアドレスVspaに複製する。また、前出の
ステップ403で得たモータ電流の値をアドレスImt
に記憶するとともにこのアドレスImtの記憶内容をア
ドレスImtaに複製する。このアドレスVspa、I
mtaの記憶内容は、アドレスVsp、Imtの内容が
更新される毎に書き換えられる。なお、アドレスVs
p、Vspa、Imt、Imtaは、制御値を記憶する
記憶手段である。
【0068】ここで仮にモータ2の制御中にリセットが
生じたとする。このとき、アドレスKW1、KW2には
第1の値が記憶されているとともに、アドレスVspに
はリセットされる直前の車速、アドレスImtにはリセ
ットされる直前のモータ電流、アドレスVspa、Im
taにはそれぞれアドレスVsp、Imtを複製した値
が記憶されている。次に、マイクロコンピュータ11が
再起動する。マイクロコンピュータ11がリセットされ
た運転状態が所定の運転状態であれば、連続して8回以
上リセットされない限りモータ2の通流経路の異常検出
の処理は行われない。しかしながら実施例6において
は、上記6つのアドレスの記憶内容が全て正しく記憶さ
れていない限り、異常検出の処理を行うようにしてい
る。これは、アドレスの内容が1つでもおかしい場合は
他のアドレスも誤っている恐れがある。誤ったアドレス
の情報に基づいて制御を進めると、異常検出を行わない
ままにモータ2の制御に移り最悪の場合、制御装置を破
損する恐れもあるという技術思想に基づくものである。
従って、再起動後、ステップ701、702でアドレス
KW1、KW2の値を確認するとともに、ステップ13
02ではアドレスVspとVspaの値、ステップ13
03ではアドレスImtとImtaの値を確認し、これ
ら全てを満足しない場合にはステップ803に処理を進
める。ここで、ステップ1302、1303は、記憶判
定手段を構成している。なお、ステップ1201、12
02は所定の運転状態以外の場合にはステップ803の
異常検出処理に進ませるステップであって、前出の実施
例で説明したものである。
【0069】また、モータ2の制御中にリセットが発生
せずイグニッションスイッチ15がオフされて正常に処
理が終了した場合は、上述した処理を順次行うとともに
ステップ1304においてアドレスVsp、Vspa、
Imt、Imtaを全て制御値の初期値0に書き換え
て、ステップ1004により電源をオフし制御を終了す
る。
【0070】従って実施例6によれば、6つのアドレス
の記憶内容が全て正しいと判定されたときのみ制御中に
リセットが行われたと判定しているので誤判定の可能性
を著しく小さくすることができる。
【0071】また、誤判定の可能性が低いため、狙い通
りの制御を確実に行うことができる。
【0072】実施例7.パワーステアリング制御装置に
おいては、バッテリ1をつないでから初めての制御の場
合、あるいは電源電圧の低下によりRAMの記憶内容が
失われた場合はモータ2の通流経路の異常の有無を検出
してから制御を行うようにしたほうが装置保護の観点か
ら望ましい。また、パワーステアリングの制御が行えな
いような故障が発生した場合には直ちにパワーステアリ
ングの制御を禁止し、以後、パワーステアリングの制御
を行わせないようにするのが望ましい。実施例7は、上
記のような技術思想に基づき為されたものである。
【0073】図14に実施例7の制御をフローチャート
で示す。図において、前出と同一符号を付しているもの
は、同一処理あるいは相当処理を示す。ステップ140
1は、パワーステアリング制御装置が、バッテリ1をつ
ないでから初めての制御の場合か、あるいは電源電圧の
低下によりRAMの記憶内容が失われた場合かを判定す
る。即ち、アドレスKW1は、制御を一度でも行った場
合はステップ1402あるいは1403により55hと
いう値が書き込まれる。この値は、以後、変更されな
い。従って、アドレスKW1に55hが書き込まれてい
ない場合は、一度も制御を行っていない場合か、あるい
は制御が行われてKW1に55hが書き込まれたものの
電源電圧の低下などによりその記憶内容が失われた場合
のいずれかであるということが解る。よって、ステップ
1401においてアドレスKW1に55hが書き込まれ
ていない場合は、ステップ1402でアドレスKW1に
55hを書き込みステップ803を通ってステップ10
01にてモータ2の通流経路の異常の有無を検出する。
【0074】モータ2の通流経路に異常がなければステ
ップ1002でNと判定されステップ1003、60
2、603を通ってステップ1404に至る。ステップ
1404ではフラグFを0にクリアし、ステップ704
で状態検出手段であるアドレスKW2に第1の値AAh
を書き込む。その後、処理はステップ605、606と
進みステップ1405に至る。ステップ1405はパワ
ーステアリングの制御が不可能になるような故障が発生
したか否かを判定する故障判定手段で、例えば、トルク
センサ12、車速センサ13などの故障判定を行ってい
る。ステップ1406はステップ1405で故障と判定
されたときには直ちにパワーステアリングの制御を禁止
する禁止手段で、故障と判定されなかった場合はパワー
ステアリングの制御を続行するとともに、故障と判定さ
れた場合はステップ1409に処理を進める。ステップ
1409ではフラグFに1が書き込まれ記憶される。こ
こでフラグFは、判定結果記憶手段を構成している。
【0075】以後、ステップ612でパワーステアリン
グの制御が停止され、上述した処理が順次行われて制御
が終了する。これ以降、マイクロコンピュータ11が再
起動しても故障個所の修理が行われない限りパワーステ
アリングの制御は再開されない。仮に、未修理のままで
マイクロコンピュータ11が再起動したとする。アドレ
スKW1にはステップ1402で書き込まれた55hが
記憶されているので、ステップ1401でYと判定され
ステップ1403で再度アドレスKW1に55hが書き
込まれる。次に状態判定手段であるステップ1407に
進み、マイクロコンピュータ11が制御中にリセットさ
れたか否かが判定され、制御中にリセットが行われてい
ないと判定された場合にはステップ803に進む。ここ
で制御中にリセットが行われた場合は、状態検出手段で
あるアドレスKW2にはステップ704で書き込まれた
第1の値AAhが記憶されておりYと判定される。ステ
ップ1408ではフラグFの記憶内容が判定される。フ
ラグFの記憶内容が0、即ち、パワーステアリングの制
御が不可能になるような故障は生じていないという場合
はNと判定され制御が続行されるが、今、フラグFの記
憶内容はステップ1409で1に書き換えられているの
でYと判定される。ステップ1409以後は上述したよ
うに順次処理が行われ、パワーステアリングの制御が禁
止されるとともにマイクロコンピュータ11の処理が終
了される。
【0076】よって、実施例7によれば、バッテリ1を
つないでから初めての制御の場合、あるいは電源電圧の
低下によりRAMの記憶内容が失われた場合はモータ2
の通流経路の異常の有無を検出してから制御を行うよう
にしたので装置をより確実に保護することができる。
【0077】また、パワーステアリングの制御が行えな
いような故障が発生した場合には直ちにパワーステアリ
ングの制御を禁止し、以後、パワーステアリングの制御
を行わせないので無駄な制御が行われない。
【0078】実施例8.上記実施例ではマイクロコンピ
ュータ11の制御中にリセットが行われたか否かをメモ
リを使用して判定したが、実施例8ではメモリを用いる
ことなくマイクロコンピュータ11の制御中のリセット
を確実に検出する。
【0079】図15は、実施例8の車載用制御装置の回
路構成を示すブロック図である。図において、前出と同
一符号を付しているものは、同一あるいは相当品を示
す。図15では、図1に比し、抵抗器40、41、コン
デンサ42およびインターフェイス43が追加されてい
る。40は一端がリレー9に他端がグランドに接続され
た抵抗器、41は一端が抵抗器40の一端に接続された
抵抗器でその他端にはコンデンサ42の一端が接続され
ているとともにインターフェイス43に接続されてい
る。コンデンサ42の他端はグランドに接続されてい
る。これらの抵抗器40、41およびコンデンサ42
は、リレー9を介して供給される電力を積分する積分手
段としての積分回路を構成している。インターフェイス
43は、A/DポートA/D3を介してこの積分回路の
出力電圧をマイクロコンピュータ11に入力する。
【0080】ここで積分回路の動作について、図16、
17を用いて説明する。図16は、イグニッションスイ
ッチ15をオンしてパワーステアリング制御装置を起動
した場合のタイムチャートである。図において、(a)
はイグニッションスイッチ15の状態、(b)はリセッ
ト回路20の出力信号、(c)はリレー9の状態、
(d)はコンデンサ42の電圧Vcである。イグニッシ
ョンスイッチ15がオンすると所定時間t2経過後にリ
セット回路20が出力信号をLレベルからHレベルに切
り換える。これによりマイクロコンピュータ11の処理
が開始されやがてリレー9がオンする。リレー9がオン
すれば積分回路にバッテリ1からの電力が供給されるよ
うになり、コンデンサ42の電圧Vcが所定の充電時定
数で徐々に上昇する。その後、電圧Vcは、判定値であ
る1Vを超えて所定の値まで上昇してその電圧を保持す
る。イグニッションスイッチ15をオフするとリレー9
がオフする。リレー9がオフすると積分回路への電力供
給がなされなくなり、積分回路は所定の放電時定数で放
電を始めやがて全て放電して0Vとなる。
【0081】次に図17であるが、この図はマイクロコ
ンピュータ11の制御中にリセットが行われた場合のタ
イムチャートを示すものである。同図において、(a)
乃至(d)は図16と同じものを示す。制御中であるか
らイグニッションスイッチ15はオンしたままである。
ここで、リセット信号(b)が一時的にLレベルの信号
を出力する。これによりリレー9がオフするとともに積
分回路が所定の放電時定数で放電を開始する。マイクロ
コンピュータ11はリセット信号(b)がHレベルの信
号に復帰すると再起動を行い、これによりリレー9が再
度オンする。積分回路はリレー9から電力が供給される
ようになるためこれを充電して電圧Vcが所定の充電時
定数で徐々に上昇する。このとき、積分回路の放電時定
数は、リレー9がオフする期間に積分回路が放電しても
判定値以下にならないように設定されている。具体的に
は、リセットが行われても積分回路の電圧Vcが12V
程度までしか低下しないようになっている。従って、制
御中のリセットの場合は、電圧Vcは判定値よりも高い
電圧となる。実施例8では、この積分回路を利用してマ
イクロコンピュータ11の制御中のリセットか否かを判
定するようにしている。
【0082】図18に実施例8の制御をフローチャート
で示す。図において、前出と同一符号を付しているもの
は、同一処理あるいは相当処理を示す。ステップ180
1は積分回路の電圧Vcが判定値である1Vよりも高い
か否かを判定している。この判定タイミングを図16、
17に示す。この判定タイミングは、リセット信号がL
レベルからHレベルに変化してマイクロコンピュータ1
1が起動した時点から所定時間、即ち演算処理に要する
時間だけ遅れるが、ほぼリセット信号のレベルが変化し
た時点の直後となる。電圧Vcが1v以下の場合は積分
回路が充電していなかったのであるから、イグニッショ
ンスイッチ15をオンしてパワーステアリング制御装置
を起動した状態であると考えられる。よって、この場合
はステップ803でカウンタcntをクリアしてステッ
プ1001でモータ2の通流経路の異常の有無を検出し
た後、上述の処理を順次行ってパワーステアリングの制
御を開始する。逆に、電圧Vcが1Vよりも高い場合
は、マイクロコンピュータ11の起動前に積分回路に充
電されていた場合であるから、制御中にリセットが行わ
れたと考えられる。よって、この場合はステップ80
1、802によって制御中のリセットが連続して8回行
われたか否かを判定し、以後、上述の処理を順次行う。
即ち、ステップ1801では積分回路の積分出力に基づ
いてマイクロコンピュータ11が制御中にリセットされ
たか否かを判定しており、ステップ1801は状態判定
手段として機能する。
【0083】よって、実施例8によればメモリを使用す
ることなく、制御中のリセットであるか否かを判定する
ことができる。
【0084】
【発明の効果】以上のようにこの発明にかかる車載用制
御装置によれば、イグニッションスイッチオンによって
発生したリセット、偶発的に発生したリセットまたは装
置の異常によって発生したリセットなどを判別し、起動
後のコンピュータの処理手順を決定する、またはリセッ
トされる前の処理を継続することにより、異常リセット
による制御への影響を最小限に抑えることができる。
【0085】また、この発明にかかる車載用制御装置に
よれば、状態検出手段が記憶した値に基づき制御中のコ
ンピュータのリセットを判定するようにしたので、制御
中に生じたコンピュータのリセットを確実に検出するこ
とができる。
【0086】また、この発明にかかる車載用制御装置に
よれば、状態検出手段が第1の値を第2の値に変更した
後にコンピュータが停止するので、イグニッションスイ
ッチオフによるコンピュータの停止であることを確実に
検出することができる。
【0087】また、この発明にかかる車載用制御装置に
よれば、状態検出手段を複数用意したので制御中に生じ
たコンピュータのリセットを誤判定することなくより確
実に検出することができる。
【0088】また、この発明にかかる車載用制御装置に
よれば、制御中に生じた偶発的、単発的に生じたリセッ
トの場合は制御を続行するので無駄な保護動作を防止す
る。
【0089】また、この発明にかかる車載用制御装置に
よれば、制御中にコンピュータがリセットされていない
と判定されたとき、初期異常検出手段を介して制御を開
始するので、装置の制御前に異常の有無を検出して制御
装置の保護を図ることができる。また、装置の制御中以
外に生じた事故であっても装置の制御前に検出して保護
を図ることができる。
【0090】また、この発明にかかる車載用制御装置に
よれば、所定の運転状態以外の時は、制御中にコンピュ
ータがリセットされたと判定された場合であっても初期
異常検出手段を介して制御を開始するので、安全性が向
上する。
【0091】また、この発明にかかる車載用制御装置に
よれば、複数の記憶手段の記憶が1つでも誤っていると
判定したとき、初期異常検出手段を介して制御を開始す
るので、誤判定により装置の初期異常検出動作が省略さ
れるということがない。
【0092】また、この発明にかかる車載用制御装置に
よれば、故障判定手段が故障であると判定したとき、直
ちに装置の制御を禁止するとともに該判定結果を記憶す
るので、無駄な制御を行わないとともに安全性が向上す
る。
【0093】また、この発明にかかる車載用制御装置に
よれば、コンピュータが起動してから所定時間後の積分
手段の積分出力に基づきコンピュータが制御中にリセッ
トされたか否かを判定するようにしたので、記憶手段を
要することなくコンピュータが制御中にリセットされた
か否かを判定することができる。また、リセット時間を
検出することが可能になるので、制御中に発生したリセ
ットであっても、リセット時間が長く制御装置が動作し
ない状態が長時間継続することによってコンピュータ起
動後直ちに制御を開始してもリセットによる影響を充分
抑えることができない場合は、制御を開始する前に装置
の異常を検出する初期異常検出を行わせることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1乃至3の車載用制御装置の回路構成
を示すブロック図である。
【図2】 タイマ回路の動作を示すタイムチャートであ
る。
【図3】 リセット回路の動作を示すタイムチャートで
ある。
【図4】 モータの制御を示すフローチャートである。
【図5】 モータ電流の特性図である。
【図6】 実施例1の制御を示すフローチャートであ
る。
【図7】 実施例2の制御を示すフローチャートであ
る。
【図8】 実施例3の制御を示すフローチャートであ
る。
【図9】 実施例4乃至7の車載用制御装置の回路構成
を示すブロック図である。
【図10】 実施例4の制御を示すフローチャートであ
る。
【図11】 異常検出処理を示すフローチャートであ
る。
【図12】 実施例5の制御を示すフローチャートであ
る。
【図13】 実施例6の制御を示すフローチャートであ
る。
【図14】 実施例7の制御を示すフローチャートであ
る。
【図15】 実施例8の車載用制御装置の回路構成を示
すブロック図である。
【図16】 積分回路の動作を示すタイムチャートであ
る。
【図17】 積分回路の動作を示すタイムチャートであ
る。
【図18】 実施例8の制御を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1:バッテリ、2:モータ、3:ブリッジ回路、4:ド
ライブ回路、5:シャント抵抗器、6:電流検出回路、
7:クラッチ、8:クラッチ駆動回路、9:リレー、1
0:リレー駆動回路、11:マイクロコンピュータ、1
2:トルクセンサ、13:車速センサ、14:メモリ、
15:イグニッションスイッチ、16:インターフェイ
ス、17:タイマ回路、18:トランジスタ、19:5
V電源回路、20:リセット回路、30:システム電源
制御回路、31:バックアップ電源、32:切り換え回
路、33:抵抗器、34:ダイオード、35:抵抗器、
36:インターフェイス、40:抵抗器、41:抵抗
器、42:コンデンサ、43:インターフェイス。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載された装置の制御を行うコン
    ピュータと、このコンピュータがリセット状態に入る直
    前の状態を検出する検出手段を備え、上記コンピュータ
    は起動直後に上記検出手段の検出結果に基づき上記コン
    ピュータの処理内容を決定することを特徴とする車載用
    制御装置。
  2. 【請求項2】 検出手段は、コンピュータの上記制御中
    に第1の値を記憶するとともに上記制御の終了時に上記
    第1の値を第2の値に変更し記憶する状態検出手段と、
    この状態検出手段が記憶した値に基づき上記制御中に上
    記コンピュータがリセットされたか否かを判定する状態
    判定手段とからなることを特徴とする請求項1の車載用
    制御装置。
  3. 【請求項3】 イグニッションスイッチがオフされたと
    き、状態検出手段が第1の値を第2の値に変更した後に
    コンピュータが停止することを特徴とする請求項2の車
    載用制御装置。
  4. 【請求項4】 複数の状態検出手段を有することを特徴
    とする請求項2の車載用制御装置。
  5. 【請求項5】 制御中に行われたリセットの回数が所定
    回数に達したとき上記制御を中止する中止手段を備えた
    ことを特徴とする請求項2の車載用制御装置。
  6. 【請求項6】 制御の開始前に装置の異常の有無を検出
    する初期異常検出手段を備え、制御中にリセットが行わ
    れたと判定されたときは直ちに制御を開始すると共に、
    制御中にリセットが行われなかったと判定されたときは
    上記初期異常検出回路を介して制御を開始することを特
    徴とする請求項2の車載用制御装置。
  7. 【請求項7】 所定の運転状態を検出するとともに該所
    定の運転状態以外の時は、制御中にリセットが行われた
    と判定された場合であっても初期異常検出回路を介して
    制御を開始させる運転状態検出手段を備えたことを特徴
    とする請求項6の車載用制御装置。
  8. 【請求項8】 車両に搭載された装置の複数の制御値を
    記憶する複数の記憶手段と、この複数の記憶手段の記憶
    が正しいか否かを判定するとともに上記複数の記憶のう
    ち1つでも誤っていると判定したとき初期異常検出回路
    を介して制御を開始させる記憶判定手段を備えたことを
    特徴とする請求項6の車載用制御装置。
  9. 【請求項9】 車両に搭載された装置の制御が可能であ
    るか否かを判定する故障判定手段と、この故障判定手段
    が故障と判定したとき直ちに上記装置の制御を禁止する
    禁止手段と、上記判定結果を記憶する判定結果記憶手段
    とを備えたことを特徴とする請求項5の車載用制御装
    置。
  10. 【請求項10】 車両に搭載された装置の制御を行うコ
    ンピュータと、上記装置の制御開始と共に充電を開始し
    上記装置の制御終了と共に放電を開始する積分手段と、
    上記コンピュータが起動してから所定時間後の上記積分
    手段の積分出力に基づき上記コンピュータが上記制御中
    にリセットされたか否かを判定する状態判定手段とを備
    えたことを特徴とする車載用制御装置。
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