JPH08123062A - 透明転写シート - Google Patents

透明転写シート

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JPH08123062A
JPH08123062A JP25217194A JP25217194A JPH08123062A JP H08123062 A JPH08123062 A JP H08123062A JP 25217194 A JP25217194 A JP 25217194A JP 25217194 A JP25217194 A JP 25217194A JP H08123062 A JPH08123062 A JP H08123062A
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JP25217194A
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Motoi Kato
基 加藤
Akihiko Takeuchi
竹内  昭彦
Toshihiko Ochiai
俊彦 落合
Toshiaki Miyashiro
俊明 宮代
Takehiko Suzuki
健彦 鈴木
Takao Kume
隆生 久米
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、透明転写シートの樹脂層全
面に像を形成すること、および定着時における樹脂層の
はみ出し現象を防止することである。 【構成】 本発明は、透明基材上に該透明基材よりも低
軟化点(又は低Tg点)の樹脂層を有する透明転写シー
トにおいて、樹脂層形成面とは反対側の透明基材面上、
または、樹脂層と透明基材との間の少なくとも一方に、
識別マークを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトナー像を担持する透明
転写シート、特には、カラートナー像を担持し、鮮明な
投影画像をスクリーン上に形成できる透明転写シートに
関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置によりトナー画像を転写材
に形成する場合、転写材として、透明転写シートを用い
ることによってOHP(オーバーヘッドプロジェクタ
ー)により、投影画像をスクリーン上に形成できる。こ
のような透明転写シートで、鮮明な投影画像を形成する
ために、転写シートの透明性を高めるとともに、低軟化
点の樹脂層を表面に設けた透明転写シートが用いられて
いる。この透明転写シートを用いることにより、トナー
像の加熱定着時に、トナーが溶融すると同時に樹脂層も
軟化するので、トナーが樹脂層中に埋め込まれる。これ
によって、トナー画像の細線がつぶれたりすることがな
く、また、トナー画像のエッジ部がゆるやかとなり、透
過光に対して表面の凹凸による光散乱の損失がなく、即
ち、凹凸による影輪郭の発生がなくなり、鮮明な投影画
像を形成することができる。特にカラートナー画像の色
再現性に有効である。
【0003】また、画像形成装置のなかで普通紙と透明
転写シートとでは、定着条件が異なり透明転写シートの
場合は、一般に、透明基材が樹脂フィルムから形成され
ているため紙より熱容量が大きいので、例えばトナーを
定着する場合、紙の時に比べ定着温度を上げる又は搬送
速度を遅くする等の対応が必要であり、転写材の搬送経
路に設けられる光学センサーで紙または透明転写シート
の検知がなされる。従来の透明転写シートは、透明基材
上に形成されている樹脂層表面の先端に識別マークが印
刷されており、この識別マーク部では、光は透過しな
い。従って、画像形成装置内の転写材の搬送経路上にお
いて、透明転写シートが光学センサーを通過しはじめる
と、最初、識別マークによって光は透過しないが、識別
マーク部の通過後は光は透過して転写材が透明転写シー
トであることを検知する。転写材が紙の場合には、紙が
光学センサーを通過している間、光は透過せず、紙であ
ることを識別する。また、この場合、識別マークとして
消色可能なものを用いることも提案されている(特開平
3−170944号公報)。しかしながら、このような
従来の透明転写シートでは、透明転写シート全面に像を
形成できないこと、また、定着時に樹脂層のはみ出し現
象が生ずるという問題点があった。図3は、従来の透明
転写シートの断面図であり、透明基材1上に樹脂層2が
形成され、その先端面に、識別マーク3が形成されてい
る。識別マーク部は、樹脂層が露出しておらず、トナー
の埋め込み効果を期待できないため、この部分に像を形
成することが出来ず、透明転写シートの有効面積を狭め
ていた。また、図4に示されるように、透明転写シート
に形成されたトナー像を定着ローラ37および加圧ロー
ラ38で加熱・加圧して定着処理すると、図5に示され
るように、樹脂層のはみ出し3aを生じ、投影画像が不
透明となったり、ムラ状の影を生ずる。これは、定着時
の熱と圧により樹脂層が識別マークのエッジ後端で押し
出されやすいためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、透明転写シートの樹脂層全面に像を形成できない
点および定着時における樹脂層のはみ出し現象の点であ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、透明基材上に
該透明基材よりも低軟化点の樹脂層を有する透明転写シ
ートにおいて、樹脂層形成面とは反対側の透明基材面
上、または、樹脂層と透明基材との間の少なくとも一方
に、識別マークを有することを特徴とする透明転写シー
トである。
【0006】本発明による透明転写シートの代表的態様
は図1および図2に示される。図1は、透明基材1の上
に樹脂層2が形成され、識別マーク3は、樹脂層とは反
対側の透明基材面に形成されている。従って、樹脂層は
全面が露出しており、樹脂層全面にトナー像を形成でき
る。また、トナー像の定着時において、識別マークは、
樹脂層の上に存在していないので、前述した樹脂層のは
み出し現象も生じない。図2は、識別マーク3を樹脂層
2と透明基板1との間に形成したものであり、この構成
においても、樹脂層は全面が露出しており、従って、全
面に像形成が可能になる。さらに、識別マークが樹脂層
の下側に形成されているのではみ出し現象も生じない。
本発明による透明転写シートの具体的構成材料は次の通
りである。
【0007】透明基材としては、ポリエステル、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリイミド、ポリサルフォン、
ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリ
スチレンおよびセルローストリアセテートなどの樹脂フ
ィルムが用いられる。透明基材の厚さは、20〜200
μm、特には50〜150μmが好ましい。樹脂層とし
ては、スチレン−アクリル樹脂、ポリプロピレンなどの
透明基材に較べて、低軟化点樹脂が用いられる。低軟化
点の範囲としては、75〜150℃、特には80〜12
0℃が好適である。識別マークは光学的に検知できるも
のが一般に用いられ、光吸収性又は光反射性の材料で形
成される。光吸収性の識別マークは、各種の染料又は顔
料を塗布又は蒸着によって形成できる。また反射性の識
別マークは、金属の蒸着、金属箔の接着等によって形成
できる。また、識別マークとしては、光学的以外の手
段、例えば、磁気的、電気的センサーで検知できるもの
であってもよい。識別マークの厚さは、検知のS/N比
を高める上で、0.1〜20μm、特には1〜10μm
が好適である。
【0008】また、識別マークは、できるだけ、投影画
像のノイズにならないものが好ましく、この点で、消色
可能な材料で形成されるものが好適である。このような
消色可能な材料としては、Co,Ni,Fe,Au,C
r,Mn,PbおよびAg等の金属塩類、コレステリッ
ク液晶、ロイコ系フェノール染料等の有機染料およびポ
リシランなどが適宜用いられる。
【0009】識別マークが赤外光や電気的に検知される
ものである場合には可視光に対し透明ないしは透明に近
い着色の材料で識別マークを形成することが容易にでき
る。
【0010】識別マークの形状及び位置は、適宜設計で
きるものである。
【0011】次に、透明転写シートに画像を形成する画
像形成装置の例を図6に示す。
【0012】図6は、カラー画像形成装置を示す縦断面
図であり、図示のように、装置内に像担持体として感光
ドラム31を備え、感光ドラム31の周囲には、ローラ
帯電器からなる一次帯電器33、複数の現像器を有する
回転式現像装置4、転写装置10A及びクリーナ26が
設置されている。又感光ドラム1の上方には、露光装置
を構成するレーザダイオード11、高速モータ12によ
って回転される多面鏡13、それとレンズ14及び折り
返しミラー15が配置される。
【0013】感光ドラム31は、直径40mmのアルミ
ニウムシリンダーの外周面に有機感光体(OPC)から
なる光導電体を塗布してなっている。光導電体はアモル
ファスSi、CdS、Se等でもよい。感光ドラム31
は図示しない駆動手段によって、100mm/秒の周速
で図示の矢印方向に回転される。
【0014】現像装置4は、その中心の回転軸9aの回
りに回転する支持体9を備え、支持体9にイエロー現像
器4a、マゼンタ現像器4b、シアン現像器4c及びブ
ラック現像器4dを設置してなっている。現像器4a、
4b、4c、4d内には、それぞれ一成分現像剤のイエ
ロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラック
トナーが収容されている。
【0015】各現像器4a、4b、4c、4d内には、
図7に示すように、その開口面5a、5b、5c、5d
に臨む箇所に、現像剤担持体として現像スリーブ8a、
8b、8c、8dが設置されている。更に各現像器4
a、4b、4c、4d内には、塗布ローラ6a、6b、
6c、6d、及びトナー規制部材7a、7b、7c、7
dが設置されている。現像スリーブ8a、8b、8c、
8dの回転に伴い、塗布ローラ6a、6b、6c、6d
により現像スリーブ8a、8b、8c、8d上にトナー
が塗布され、トナー規制部材7a、7b、7c、7dに
より塗布されたトナーを規制して、トナーに摩擦帯電電
荷が付与されると共に、現像スリーブ8a、8b、8
c、8d上に薄層のトナー層が形成される。このトナー
規制部材7a〜7dはトナーの帯電極性と反対に帯電す
る材料が好ましく、トナーが負極性に帯電される場合に
はナイロン等が、正極性に帯電される場合にはシリコー
ンゴム等が良い。
【0016】各現像器4a〜4dの現像スリーブ8a〜
8dの周速は、感光ドラム31に対する周速比で1.0
〜2.0倍の範囲となるように選択することが好まし
い。各現像器4a〜4dは感光ドラム31に面したとき
に、それらの開口面5a〜5dが常に感光ドラム31に
対向するように駆動される。これら現像器4a〜4dの
駆動方法の詳細は、特開昭50−93437号公報に記
載されている通りである。
【0017】転写装置10Aは転写材担持体として転写
ドラム10を備え、転写ドラム10の周囲には、吸着ロ
ーラ23、除電帯電器32、分離爪24、クリーナ27
及び除電ローラ28が配設されている。転写ドラム10
は、その外周面の一所に、転写材把持部材のグリッパ2
2を有している。転写ドラム10は図示しない駆動手段
によって、感光ドラム31と略同速で矢印方向に回転さ
れる。また、金属シリンダー10a上に弾性体10bが
巻かれており、その上にPVdFシート(ポリフッ化ビ
ニリデンシート)10cが巻かれている。
【0018】画像形成装置は、上記構成にて、先ず、帯
電器33に−700Vの直流電圧に周波数700Hz、
Vpp(ピークツウピーク電圧)−1500Vの交流電
圧を重畳した電圧を印加して、帯電器33により感光ド
ラム31の表面を約−700Vに一次帯電する。次い
で、レーザダイオード11に第1色目の例えばイエロー
の画像模様に従った信号を入力してイエローの画像模様
の光を発生させ、光路16を通って感光ドラム31に照
射して露光し、感光ドラム31上に光照射部が略−10
0Vのイエローの画像模様の静電潜像が形成される。感
光ドラム31上に形成されたイエローの画像模様の静電
潜像は、感光ドラム31の回転に伴い現像装置4と対向
した現像部で、そこに位置されたイエロー現像器4aに
よって現像され、感光ドラム31上に第1色目のイエロ
ートナー像が形成される。
【0019】一方、転写装置10Aの転写ドラム10に
転写材カセット17内から転写紙が、ピックアップロー
ラ18によって感光ドラム1の画像と同期して供給され
る。転写ドラム10は、供給された転写紙をグリッパ2
2によって把持して回転することにより、感光ドラム3
1と対向した画像転写部へ搬送する。画像転写部へ搬送
された転写紙は、図示しない電源により転写ドラム10
の基体を介して転写ドラム10と感光ドラム31との間
に印加された転写電圧によって、感光ドラム31上のイ
エロートナー像が転写される。
【0020】この転写と同時に転写電圧によって転写紙
に電荷注入され、転写ドラム10の表面に転写紙が静電
吸着されて保持される。この転写ドラム10への転写紙
の静電吸着を強化するために、転写ドラム10の転写紙
の給紙部近くに前記の吸着ローラ23を設置して吸着用
の電圧を印加することにより、グリッパ22による把持
後に予め転写紙を静電吸着するようにされることが多
い。
【0021】イエロートナー像の転写が終了した感光ド
ラム31は、クリーナ26に設置したファーブラシ、ブ
レード等のクリーニング部材によって表面の残留トナー
を清掃して除去した後、帯電器33による一次帯電以下
の画像形成操作が行なわれる。
【0022】以上のような感光ドラム31の一次帯電、
露光による静電潜像の形成、静電潜像の現像によるトナ
ー像の形成、得られたトナー像の転写紙上への重ね合わ
せた転写を、第2色目以降のマゼンタ、シアン、ブラッ
クについても行なうことにより、転写紙上にイエロー、
マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像を重ね合
わせて転写したカラー画像が得られる。
【0023】4色のトナー像の転写が終了した転写紙
は、次いで転写ドラム10の周囲に配置された除電帯電
器32によって除電した後、その下流側の分離爪24に
より転写ドラム10から剥離して定着装置25に送られ
る。そしてそこで加熱及び加圧により4色のトナー像を
定着して、トナー像の混色及び転写紙への固定を行な
い、フルカラーの永久像とされた後、画像形成装置の機
外に排出される。好ましくは、転写紙が剥離された転写
ドラム10は、ファーブラシ、ウエブ等のクリーニング
部材を備えたクリーナ27によって表面の残留トナーが
清掃される。
【0024】次に、本実施例のカラー定着装置について
説明する。図8において37は定着ローラであり、圧力
ローラ38と互いに圧接回転を行う。定着に要する加熱
は各ローラ内部のハロゲンヒータ39,39′により加
えられ、ローラ表面または芯金材に当接したサーミスタ
(図示せず)の抵抗値変化によりローラ温度検知して温
調を行う。オイルタンク43内のシリコーンオイルは汲
み上げローラ41を経て、塗布ローラ40上でブレード
42により塗布量を規制されたのち定着ローラ37表面
に接触塗布される。余剰のオイルは圧力ローラ38に付
着した後クリーニングブレード46により除去され、吸
収体48に確保される。
【0025】未定着画像紙は入口ガイド45を経て右方
よりニップに突入し、平滑オイル層が形成された定着ロ
ーラ表面により加圧及び加熱を受け、定着されて排紙さ
れる。巻付防止のため分離爪47を設けている。定着を
行った表面は回転によりオイル含浸した不織布繊維であ
るクリーニングウェブ44で摺擦されオフセットトナー
を除去された後に再びオイル塗布がなされる。定着ロー
ラ37の構成は、カラー画像の単色〜四色の多重トナー
の厚さ(数〜数十μm)に対応するためにアルミニウム
等の芯軸に弾性層を数十μm以上設けることが必要であ
る。弾性が小さいとトナー凹部の未定着やトナーのつぶ
れによる解像低下をもたらす。材質はフェニル系、ジメ
チル系の液状シリコーンゴムのRTV、LTVタイプの
ものが弾性を備えており、特にRTVはシリコーンゴム
オイルとの親和性が高く、オイル塗布し易いので良い。
表層にはRTV,LTVを用いてその下層は熱に強いH
TVを設け、表層裏面の熱劣化やはがれを防いだ多層構
成としても良い。
【0026】また、表面に数十μm程度のPFA,PT
FEコート・チューブを設けても良い。圧力ローラ38
の構成は定着ローラ17に比べ弾性が小さくて良いので
単純化して良くアルミニウム芯軸にHTV,フッ素ゴム
等を設けるのみでも良く、表面にPFAコート等行って
オイル膨潤素子をしたものでも良い。
【0027】オイルの材質については現在一般的に用い
られているのがシリコーンゴムオイルの中でもジメチル
系のものであり、例えば信越化学製KF−96等が良く
知られる。粘度については数万cs以下のものから利用
できるが、数千cs以下のものが好ましい。数十cs以
下のものは揮発性が高く、機内の帯電ワイヤを汚し易い
上に印加点が低く、安全性に問題があることから百cs
以上のものが良い。
【0028】本実施例においては定着ローラ表層をRT
Vとし、加圧ローラ表層をLTVとした。用いたトナー
はキヤノン(株)製カラー複写機CLC−200に使用
されているシャープメルトトナーである。定着温度は1
20〜180℃の範囲でリップル±3℃以内にてローラ
周速は10〜120mm/secの範囲とした。使用オ
イルはKF−96の300cs,KF−53の200c
s又はKF−54の400csを用いた。
【0029】
【実施例】
(実施例1)図1に示されるような透明転写シートを作
成した。
【0030】厚さ100μmのA4サイズのポリエチレ
ンテレフタレートフィルムの片面に、ポリエステル樹脂
のメチルエチルケトン溶液塗布して、7μm厚の樹脂層
(軟化点:58℃)を形成した。なお、樹脂層を形成す
る樹脂の軟化点は、次のようにして測定された。溶融流
動性測定器としてフローテスターCET500型(商品
名、島津製作所製)を使用し、ダイ(ノズル)の直径を
0.2mm、厚みを1.0mmとして、プランジャーに
20kgf荷重を加えて、粉末化した樹脂を、初期温度
70℃、予熱時間300sec後、6℃/分で昇温させ
流出させる。このとき得られるプランジャー降下量−温
度のS字曲線の高さの1/2を軟化点とした。次に、樹
脂層とは反対側のフィルム面に、スチレン−アクリル系
塗料を帯状に塗布して巾7mm、厚さ5μmの加熱によ
り消色可能な識別マークを形成した。
【0031】このようにして形成した透明転写シートを
用いて図6に示す装置で画像形成を行った。
【0032】図6において、反射型の光センサー50に
より、搬送中の転写材を上面(すなわちトナーを乗せな
い裏側面)から赤外光にて照射し、その戻り光を検知す
る。この様にすることで、通常の白紙の場合と、図1の
様な転写材の場合、即ち識別マーク3、及び非識別マー
ク部、更に、転写材が全く存在しない場合、を合わせる
と4つの異なる戻り光量レベルが得られる事になる。従
って、これらの情報をもとに、転写材の種類や搬送され
るタイミングを知る事が出来る。特に透明転写シート搬
送時は図1の識別マーク3が数mm〜10数mmと狭く
してあるため、仮に検知帯と白紙の反射光レベルが類似
であっても特徴的な信号が得られ、判別可能である。本
発明では、上記信号をもとに、透明転写シート検出時は
定着装置25の周速を略1/2に減速させ、(普通紙の
略100mm/秒に対し、略50mm/秒に減速)定着
(定着温度:180℃)を行なったところ、4色のトナ
ーが良好に混色し、かつ、識別マーク3の透明化も良好
であった。なお、前述の光センサー50は、この他に光
源部と受光部を搬送部の上下に振り分けた透過光検知タ
イプのセンサーや、搬送下部にミラーを設け、転写材を
照射光とミラーからの反射光で往復透過させる様な方式
のセンサーを用いても良い。いずれの場合においても、
本実施例では本発明の透明転写シートは光センサー50
の光源側に識別マーク3が来る様に設定してあるため、
高レベルの識別信号を検出する事が出来る。
【0033】(実施例2)実施例1において識別マーク
として次のようにして加熱により白濁状態から透明状態
になる多孔質層を形成した。樹脂層が形成されていない
ポリエチレンテレフタレートフィルムの表面の先端部
に、ポリエステル樹脂のメチルエチルケトン溶液を塗布
して乾燥させた後、表面粗さ(Rz)3μmのスタンプ
板により120℃で加熱押圧して巾7mm厚さ8μmの
多孔質層を形成した。
【0034】このようにして形成した透明転写シートを
用いて実施例1と同様にしてシート全面に良好な定着ト
ナー画像を形成することができた。
【0035】(実施例3)図2に示されるような構成の
透明転写シートを次のようにして作成した。
【0036】厚さ100μmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルムの表面の先端部に、コバルトのヘキサメチ
レンテトラミンを主成分とする液晶インクを塗布して、
加熱により白濁状態から透明状態に移行する巾7mm、
厚さ8μmの識別マークを形成した。次に、フィルムお
よび識別マークの上に、ポリエステル樹脂のメチルエチ
ルケトン溶液を塗布して8μm厚の樹脂層(軟化点:5
8℃)を形成した。
【0037】このようにして作成した透明転写シートを
用いて実施例1と同様にしてトナー画像を形成した。
【0038】その結果、透明転写シート全面に良好な投
影画像が可能なトナー画像を形成することができた。樹
脂層のはみ出し現象も生じなかった。なお、インクは感
熱染料とフェノール化合物のような有機系のものであっ
てもよい。
【0039】(実施例4)また、先端印刷部は前述例の
ごとく定着前後で光透過性が変化する性質のものである
必要性はなく、例えば赤外フォトセンサに対して赤外光
を反射もしくは吸収して可視光は透過する波長選択透過
性をもつものであっても良い。材質としてはAl,A
u,Ag,Cu,Cr,Pd等の各種金属又は半導体を
スパッターにより数百Å前後の薄層に蒸着して赤外遮断
効果を実現することが可能である。実験によれば赤外反
射率が50%前後のシートを作成して検知は可能であっ
た。
【0040】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明による透
明転写シートでは、樹脂層は全面が露出しており、樹脂
層全面にトナー像を形成できる。また、トナー像の定着
時において、識別マークは、樹脂層の上に存在していな
いので、前述した樹脂層のはみ出し現象も生じない。従
って、鮮明な投影画像を形成できるトナー像を形成でき
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による透明転写シートの1態様の断面図
である。
【図2】本発明による透明転写シートの他の1態様の断
面図である。
【図3】従来の透明転写シートの断面図である。
【図4】従来の透明転写シートの定着処理の説明図であ
る。
【図5】従来の透明転写シートの定着処理後の状態図で
ある。
【図6】画像形成装置の説明図である。
【図7】画像形成装置内の現像部の説明図である。
【図8】画像形成装置内の定着部の説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮代 俊明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 鈴木 健彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 久米 隆生 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基材上に該透明基材よりも低軟化点
    の樹脂層を有する透明転写シートにおいて、樹脂層形成
    面とは反対側の透明基材面上、または、樹脂層と透明基
    材との間の少なくとも一方に、識別マークを有すること
    を特徴とする透明転写シート。
  2. 【請求項2】 識別マークが透明転写シートの端部に形
    成されている請求項1の透明転写シート。
  3. 【請求項3】 樹脂層の厚さが1〜20μmである請求
    項1の透明転写シート。
  4. 【請求項4】 識別マークの厚さが1〜10μmである
    請求項1の透明転写シート。
  5. 【請求項5】 識別マークが、消色可能な着色マークで
    ある請求項1又は2の透明転写シート。
JP25217194A 1994-10-18 1994-10-18 透明転写シート Pending JPH08123062A (ja)

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JP25217194A Pending JPH08123062A (ja) 1994-10-18 1994-10-18 透明転写シート

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JP (1) JPH08123062A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000112168A (ja) * 1998-10-07 2000-04-21 Seiko Epson Corp 受像シートおよびそれを用いる画像形成装置

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JP2000112168A (ja) * 1998-10-07 2000-04-21 Seiko Epson Corp 受像シートおよびそれを用いる画像形成装置

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