JP2006195346A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006195346A
JP2006195346A JP2005008949A JP2005008949A JP2006195346A JP 2006195346 A JP2006195346 A JP 2006195346A JP 2005008949 A JP2005008949 A JP 2005008949A JP 2005008949 A JP2005008949 A JP 2005008949A JP 2006195346 A JP2006195346 A JP 2006195346A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
image forming
image
endless belt
recording material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005008949A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Oki
繁 大木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2005008949A priority Critical patent/JP2006195346A/ja
Publication of JP2006195346A publication Critical patent/JP2006195346A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】 簡易な構成で、光沢度が低いコート紙や、着色されたコート紙をコート紙であると判別でき、さらには両面コート紙をも判別できる紙種検知方法を提供する。
【解決手段】 上ローラ及び下ベルトの回転速度を検知する検知手段を設ける。紙が定着ニップを通過する時の、上ローラと下ベルトの速度比(又は速度差)をこれで検出し、この速度比が所定値以下の場合に両面コート紙であると検知する。さらに、両面コート紙であると検知した場合には、両面コート紙用に定着、現像、転写などの画像形成条件を変更する。なお、この紙種検知は、あるコピージョブの、又はある給紙カセットからの給紙の1枚目のみで行い、後続の紙はその紙種検知に基づき、画像形成条件を変更していく。
【選択図】 図1

Description

本発明は複写機、プリンタ等の画像形成装置に使用される記録材として用いられる普通紙、表面にコート剤を塗布してあるコート紙等の種類を判別する紙種検知方法、並びにその紙種検知方法を利用した画像形成装置に関する。
従来、コート紙であるかどうかを判別する方法として、光学的に紙自体の光沢度を検知する方法がとられており、その代表例として、図8に示すようなものがある。図8において(A)は搬送方向側から見た正面図であり、(B)はその側面図である。この光沢度検知手段は、発光部材と受光部材と、を有し、発光部材によって記録材表面上に向けて発光し、その反射光を受光部材によって受光して光沢度を検知している。また、この光沢度検知手段は、給紙カセットと画像形成部直前にあるレジスト手段との間に設けられ、光沢度を検知するようになっている。このような光沢度検知手段により、記録材自体の光沢度がある所定値以上の場合には、コート紙であると判断している。
又、別の従来例としては、例えば特許文献1と特許文献2をあげることが出来る。
特開平07−013461号公報 特開平08−305210号公報
しかしながら、コート紙の中には、光沢度が低いコート紙や、着色されたコート紙が存在し、このようなコート紙は、上記のような光沢度検知方法による紙種検知方法では、コート紙であると検知できないという問題があった。さらに、表裏ともコートが施されている両面コート紙に対しては、従来では、光沢度検知手段を表用、裏用と2個設ける必要があり、装置の複雑化を招いていた。
そこで本発明は、簡易な構成で、光沢度が低いコート紙や、着色されたコート紙をコート紙であると判別でき、さらには両面コート紙をも判別できる紙種検知方法を提供することを目的とする。そして、さらに本発明は、コート紙に適した画像形成条件で画像形成を行うことができ、また、コート紙特有の問題点をも発生しない画像形成装置を提供することも目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体に現像剤を付与することにより上記潜像を現像剤像として可視化する現像装置と、給紙カセットより所定方向に搬送される記録材に該現像装置による該現像剤像を転写する転写手段と、発熱手段を内蔵し、駆動源により駆動を与えられ回転する加熱定着ローラと、この加熱定着ローラに当接することにより従動回転するエンドレスベルトと、該エンドレスベルト内側に配置され、エンドレスベルトを加熱定着ローラに押圧させる加圧部材とを具備し、前記エンドレスベルトを前記加熱定着ローラに所定角度巻き付けて、該エンドレスベルトと該加熱定着ローラとの間に記録材が通過させられるニップ部を形成し、該転写手段によって上記現像剤像の転写を受けた上記記録材を所定の定着処理条件にて加熱及び加圧することにより上記現像剤像を上記記録材に定着させる定着装置を備える画像形成装置において、上記加熱定着ローラとエンドレスベルトの回転速度を検知する手段を有し、画像形成に供される記録材が、前記エンドレスベルトと加熱定着ローラとの間に形成させたニップ部を通過する際に、加熱定着ローラとエンドレスベルトのそれぞれの回転速度を検知し、さらにそれぞれの回転速度の検知結果からその回転速度の比率または回転速度の差を求め、この求められた回転速度の比率または回転速度の差に基ずいて記録材の種類を判別を行い、回転速度を検知が行われた記録材の次から画像形成に供される後続の記録材であって、同一のコピージョブ内又は同一の給紙カセット内のすべての記録材に対して、記録材の種類に応じて画像形成条件を変更していくことを特徴としている。
本発明によれば、紙種検知方法として、加熱定着ローラとエンドレスベルトの回転速度を検知する手段を設け、その回転速度の比率または回転速度の差に基づいて記録材の種類を判別を行うので、従来の光沢度検知手段では検知できなかった、光沢度が低いコート紙や、着色されたコート紙、さらには両面コート紙をも判別できる紙種検知を簡易な構成で達成することができる。また、記録材の種類の判別に応じて、画像形成条件を変更していくので、コート紙に適した画像形成条件で画像形成を行うことができ、また、コート紙特有の問題点をも防止できる。
以上説明したように本発明によれば、紙種検知方法として、加熱定着ローラとエンドレスベルトの回転速度を検知する手段を設け、その回転速度の比率または回転速度の差に基づいて記録材の種類を判別を行うので、従来の光学的検知手段では検知できなかった、光沢度が低いコート紙や、着色されたコート紙もコート紙であると検知できるようになった。また、両面コート紙については、複雑な構成とならずに、簡易な構成で紙種検知をできるようになった。さらに、記録材の種類の判別に応じて、画像形成条件を変更していくので、記録材に適した画像形成を行うこともできるようになった。
以下、添付図面を用いて、本発明の画像形成装置を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像形成装置を示す概略構成図である。本画像形成装置は、4つの画像形成部(画像形成ユニット)を有する電子写真方式のフルカラーレーザプリンタである。
この画像形成装置(プリンタ)は、感光ドラムの周囲に画像形成手段を有して構成される画像形成部(画像形成ユニット)が、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4色に対応して設けられ、各画像形成部にて形成された感光ドラム上のトナー像が、この感光ドラムに対向して移動する転写ベルトにより搬送される転写材上に転写される構成となっている。
即ち、図1、図2に示すように、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各画像形成部(画像形成ユニット)1M、1C、1Y、1Bkには、それぞれ感光ドラム2a,2b,2c,2dが配設されており、矢印方向(時計方向)に回転される。なお、図2は画像形成部1Bkを示した図であり、他の画像形成部1M、1C、1Yも同様に構成されている。
各感光ドラム2a,2b,2c,2dの周囲には、感光ドラム2a,2b,2c,2dの回転方向に沿って1次帯電器3a,3b,3c,3d、現像装置4a,4b,4c,4d、転写帯電器5a,5b,5c,5d、画像濃度検知センサ6a,6b,6c,6d、クリーニング器(クリーニングブレード)8a,8b,8c,8d、前露光ランプ9a,9b,9c,9dがそれぞれ配設されている。
また、感光ドラム2a,2b,2c,2dの回転方向に沿って、1次帯電器3a,3b,3c,3dと現像装置4a,4b,4c,4dとの間の上方には露光装置(走査光学装置)10a,10b,10c,10dがそれぞれ配設されている。更に、各感光ドラム2a,2b,2c,2dの回転方向に対して1次帯電器3a,3b,3c,3dの上流側には1次前帯電器(不図示)がそれぞれ近接して配設されている。
感光ドラム2a、2b、2c、2dは、本実施の形態では負帯電の有機感光体(OPC)でアルミニウム等のドラム基体(不図示)上に感光体層(不図示)を有しており、駆動装置(不図示)によって矢印方向(時計方向)に所定のプロセススピードで回転駆動される。
次に、上記した画像形成装置による画像形成動作について説明する。
画像形成動作開始信号が発せられると、所定のプロセススピードで回転駆動される画像形成部1M、1C、1Y、1Bkの各感光ドラム2a,2b,2c,2dは、それぞれ1次帯電器3a,3b,3c,3dと1次前帯電器(不図示)によって一様に本実施の形態では負極性に帯電される。そして、露光装置10a,10b,10c,10dは、ホストコンピュータ(不図示)から入力されるカラー色分解された画像信号をレーザ出力部(不図示)にて光信号にそれぞれ変換し、変換された光信号であるレーザ光を、帯電された各感光ドラム2a,2b,2c,2dd上にそれぞれ走査露光して静電潜像を形成する。
そして、先ず感光ドラム2a上に形成された静電潜像に、感光ドラム2aの帯電極性(負極性)と同極性の現像バイアスが印加された現像装置4aによりマゼンタのトナーを付着させて、トナー像として可視像化する。現像装置4a(4b,4c,4d)による現像方法としては、例えばトナー粒子に対して磁性キャリアを混合したものを現像剤として用いて磁気力によって搬送し、感光ドラム2a(2b,2c,2d)に対して接触状態で現像する2成分接触現像法を用いることができる。また、本実施の形態では、露光部にトナーを付着させる反転現像であり、負帯電性のトナーを使用した。さらに、感光ドラム2a(2b,2c,2d)上に反転現像における暗電位Vdを−600V、明電位Vlを−120Vとし、現像スリーブにピーク・トゥ・ピーク電圧2000V、周波数2000Hzの交流電圧と−450Vの直流電圧を重畳した現像バイアスを印加して現像している。また、負帯電性のトナーとしては離型性を有するパラフィン又はポリオレフィン等のワックスを内包させたタイプのトナーを用いている。このようなワックス内包型のトナーを用いることで、定着時に熱によりワックスが沁み出し、従来のように定着ローラ表面に多量の離型オイルを塗布しなくても、高い離型性を得ることができる。
そして、トナー像の形成タイミングに合わせてカセット(不図示)に収納された用紙などの転写材Pが給紙ローラ17により給紙され、駆動ローラ12の駆動によって回転される転写ベルト11表面に吸着バイアスが印加された吸着ローラ(不図示)によって転写材Pが静電吸着されて、画像形成部1Mの感光ドラム2aと転写帯電器5a間の転写部に搬送され、転写電源(不図示)から転写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印加された転写帯電器5aにより、マゼンタのトナー像が転写材P上に転写される。転写ベルト11は、駆動ローラ12と従動ローラ13,14間に張架されており、駆動ローラ12の回転駆動によって矢印方向(反時計方向)に回転(移動)される。
そして、クリーニング器(クリーニングブレード)8aによって、感光ドラム2a上の転写残りトナーを掻き落としてクリーニングする。そして、前露光ランプ9aによる露光によって感光ドラム2a上の負電荷の消去を行い、帯電工程前に感光ドラム2a上の表面電位の均一化を行い、帯電工程に移行する。なお、前露光ランプ9aは、感光ドラム2aの感度に合致した波長を有する光源であれば良く、適当なランプを選択することができる。
そして、マゼンタのトナー像が転写された転写材Pは転写ベルト11表面に吸着されて画像形成部1C側に移動される。そして、画像形成部1Cの転写部においても、前記同様にして感光ドラム2bに形成されたシアンのトナー像を、転写材P上のマゼンタのトナー像上に重ね合わせて、転写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印加された転写帯電器5bにより転写される。
以下、同様にして転写材P上に重畳転写されたマゼンタ、シアンのトナー像上に、画像形成部1Y,1Bkの感光ドラム2c,2dで形成されたイエロー、ブラックのトナー像を、各転写部にて転写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印加された転写帯電器5c,5dにより順次重ね合わせて、フルカラーのトナー像を転写材P上に形成する。
そして、フルカラーのトナー像が形成された転写材Pは転写ベルト11表面から分離されて定着装置20に搬送され、定着装置20の定着ローラ30とエンドレスベルト22間の定着ニップ部でフルカラーのトナー像を加熱、加圧して転写材P表面に熱定着した後に排紙トレイ(不図示)に排出して、一連の画像形成動作を終了する。また、転写ベルト11上に付着したトナーなどは、ベルトクリーニング部材15によって除去される。
図3は本発明の特徴となる定着装置を示す要部断面の概略構成図である。
同図に示すように、この加熱定着装置は、ヒータとしてのハロゲンランプ31を内蔵した加熱定着ローラ(加熱定着部材)30と、この加熱定着ローラ30の周面の一部に巻き付くようにして圧接され、かかる加熱定着ローラ30と相俟って記録シートPを挟み込むニップ領域を形成する無端状のベルト(以下エンドレスベルトという)2と、かかるニップ領域の終端部において上記エンドレスベルト22の内側から加熱定着ローラ30に圧接し、加熱定着ローラ30と記録シートPとの分離を行う分離ローラ23と、やはり上記ニップ領域内において加熱定着ローラ30に圧接し、定着ニップの一部を形成する加圧ローラ40とから構成され、未定着トナー像Tを担持した記録シートPが上記加熱定着ローラ40とエンドレスベルト22の間に挿通されるようになっている。
先ず、上記加熱ローラ1は金属製の芯金32の周囲を弾性体層33で被覆すると共に、かかる芯金32の内部に出力650Wのハロゲンランプ31を収容したものであり、上記芯金32としては肉厚1.5mm程度の熱伝導性に優れたアルミニウム製円筒体が用いられている。上記弾性体層33は耐熱性を備えた下地層33aと溶融したトナーの付着を防止するためのトップコート層33bとからなり、下地層33aには厚さ2.5mmのシリコーンゴムが、トップコート層33bには厚さ30μmのフッ素ゴムが夫々用いられ、下地層33aに対してトップコート層33bをディップコートすることで加熱ローラ30の周面を鏡面に近い表面状態に保たれている。また、この加熱ローラ30には図示外の駆動モータが接続されており、所定の角速度で回転駆動されるようになっている。
この加熱定着ローラ30の表面温度は常に温度センサ28によって検出されており、マイクロコンピュータからなる図示外の制御部は該検出温度に基づいて上記ハロゲンランプ31の点灯を制御し、加熱定着ローラ30の表面温度を常に所定の制御温度に維持するようになっている。
一方、上記エンドレスベルト22は厚さ75μmのポリイミドフィルムからなる基材の上に厚さ170μmの弾性層を設けると共に、かかる弾性層の上に厚さ30μmのフッ素ゴムからなる離型層を設けたものであり、上記分離ローラ23を含む2本のステンレス製ローラ23,24に対して架け回されると共に、加熱ローラ30の回動に連れ回されて自在に回転するように構成されている。
このエンドレスベルト22が架け回された分離ローラ23はコイルスプリング34によって加熱定着ローラ30の中心へ向け付勢されており、これによって分離ローラが当接した加熱定着ローラの弾性体層にはその内径に向かう歪みが生じており、この歪みにより記録シートPが加熱定着ローラ30より分離される。
一方、上記加圧ローラ40は圧力ローラ23よりもニップ領域の始端部側に隣接配設され、エンドレスベルト22の加熱ローラ30に対する圧接力を向上させ、ニップ領域を形成させるべく、かかるエンドレスベルト22の裏面側から加熱ローラ30に圧接している。この加圧ローラ40はアルミ又はSUS製の円柱状の芯金41の上に、厚さ5〜6mmのシリコーンゴム発泡体(以下スポンジという)からなる弾性層42を基層とし、その上の表層に厚さ1mmのLTV(Low Temperature Vulcanization)シリコーンゴム層43を設けたものであり、やはりコイルスプリング44によって加熱ローラ1の中心に向け付勢されている。
なお、スポンジ層42及びLTVシリコーンゴム層43のゴム硬度は、アスカーC硬度で、それぞれ約30〜40°と約40°である。
そして、以上のように構成された本実施例の画像定着装置においては、上記加熱ローラ30とエンドレスベルト22との圧接によって形成されたニップ領域に対して記録シートPを挿通させると、かかる記録シートPに担持されていた未定着トナー像Tが加熱・加圧されて記録シートPに定着され、更にかかるニップ領域の終端部で上記分離ローラ23を加熱ローラ30に圧接させたことにより、剥離爪等の強制的な剥離手段を用いることなく、ニップ領域を通過した記録シートPを加熱ローラ30から自然と剥離させることができるようになっている。
次に、本発明の要部をなす、回転速度の検知を用いた紙種検知方法について説明する。まずは、加熱ローラ30とエンドレスベルト22の回転速度の検知について述べる。回転速度の検知については、従来から行われている回転速度の検知方法を、適宜採択することができる。図4,5は、フォトセンサーによりエンドレスベルトの回転速度の検知を行った場合を示している。図4,5に示すようにフォトセンサー58は、エンドレスベルト22の片側縁側に該側縁部をはさむように定置配置してある。また、エンドレスベルト22のその側の側縁部には縁部に沿って透孔51又はエンドレスベルト22に光を透過する透過部と、光を遮る遮光部とを一定間隔で具備させてある。エンドレスベルトが回転移動されることで、エンドレスベルト22の上記透過部と遮光部のセンサー部58の通過でフォトセンサー58の光路が断続的に遮られてフォトセンサー58からエンドレスベルト22の移動速度に対応した間隔・巾のパルス信号が出力される。このセンサー58の信号により図不示のマイクロコンピュータでタイマーを用いてエンドレスベルト22の移動速度Vbを計数する。
また、加熱ローラ30の回転速度の検知については、図6に示すようなものを用いることができる。図6に示すように加熱ローラ30と一対に回転するスリット円板(検知板)52を設け、この円板52にフォトセンサー59を組み合わせて加熱ローラ30の回転速度を計測する。このスリットによりフォトセンサー59の光路が断続的に遮られて、フォトセンサー59から加熱ローラ30の回転速度に対応した間隔・巾のパルス信号が出力されて、上記と同様に図不示のマイクロコンピュータでタイマーを用いて加熱ローラ30の回転速度Vrを計数する。
以上説明したように回転速度の検知にあたっては、透過型のセンサーを用いたが、図7に示すように反射型のセンサーを用い、エンドレスベルト22の片側端部に光を遮光するためのマスキング処理(図中の斜線)を施し、その上に光を反射する白色のパターンを等間隔で印刷し、その反射の繰り返しを読み取ることで速度検知を行うこともできる。このように、回転速度の検知にあたっては適宜の手段構成を採択することができる。
以上のような、回転速度の検知手段により、記録材がニップ領域を通過する時の、それぞれの回転速度Vb、Vrを検知する。このように、記録材がニップ領域を通過する時にそれぞれの回転速度を検知するのは、画像形成に供されるすべての記録材に対して行う必要はない。つまり、同一のコピージョブ中又は同一の給紙カセット内では、同種の記録材となっているため、同一のコピージョブ中においては、そのコピージョブで最初に画像形成に供される記録材に対してのみ、また、同一の給紙カセット内にあたっては、その給紙カセットで最初に画像形成に供される記録材に対してのみ、回転速度の検知を行い、その後続の記録材に対しては、最初の記録材の検知結果を適用すれば良い。
以上のようにして求められた、記録材がニップ領域を通過する時のそれぞれの回転速度Vb、Vrに対し、本実施例ではその比率Vt
Vt=エンドレスベルトの回転速度Vb/加熱定着ローラの回転速度Vr
を求める。我々の鋭意努力の検討結果により、両面コート紙の場合にはこの比率Vtが0.998以下となり、普通紙の場合には0.999以上となることがわかった。そこで、本実施例では、Vt≦0.998の時には、両面コート紙であると判別し、Vt≧0.999の場合には普通紙であると判別する。このように、両面コート紙において、エンドレスベルトの回転速度Vbが加熱定着ローラの回転速度Vrに対して若干遅れるのは、両面コート紙が表面にコート剤が塗布してあり、表裏とも平滑度が良いためで、これにより両面コート紙とエンドレスベルトとの間に微小な滑りが生じているためである。
そして、このような最初の記録材に対して行われた紙種判別の結果に基づいて、後続の記録材に対して、その記録材に最適の画像形成条件が適用される。本実施例においては、両面コート紙用に定着条件を変更していく。
両面コート紙における問題点として、紙に熱量を与え過ぎると、紙自体に含まれている水分が蒸発を起こし、この蒸発した水分が両面コート紙の場合には、表面にコート剤の塗工層があるため、紙の外へ逃げられず膨張する。これにより、紙が所々膨れ上がるという現象が生じる(以下、ペーパーブリスタと記す)。この現象を防止するため、本実施例では、上記の紙種検知方法で両面コート紙であると判別された場合には、同一のコピージョブ内や同一の給紙カセット内の後続の紙に対して、加熱定着ローラの表面温度にある所定の上限温度Tuを設け、表面温度がTuを上回った時には、加熱定着ローラの表面温度を下げるために、一時的にコピー動作を中断するダウンシーケンスに入る。このダウンシーケンスは、本実施例では、加熱定着ローラの表面を冷却するため、加熱定着ローラが回転したままで、記録材の定着処理を行わずに、図不示の冷却ファンを加熱定着ローラ表面に当て空冷を行う。本実施例の画像形成装置においては、両面コート紙用の定着条件として、定着速度を100mm/sec、定着温度を175℃としているが、この定着速度で定着温度が200℃を超えるとペーパーブリスタ現象が発生するので、上記の上限温度Tuとして、Tu=200℃と設定している。よって、温度センサ による検出温度が、連続コピー後の加熱定着ローラ表面温度のオーバーシュートなどによりTu=200℃を超えた時には一時的にダウンシーケンスに入り、冷却により200℃以下となった場合にはコピー動作を再開する。
本実施例によれば、紙種検知方法として、加熱定着ローラとエンドレスベルトの回転速度を検知する手段を設け、その回転速度の比率に基ずいて記録材の種類を判別を行うので、従来の光学的な検知手段では検知できなかった、光沢度が低いコート紙や、着色されたコート紙を判別できる紙種検知方法を簡易な構成で達成することができた。また、この紙種検知方法で両面コート紙であると判別された場合には、ペーパーブリスタの防止できるように定着温度条件を付加しているので、両面コート紙の使用における問題点をなくすことができた。
実施例1においては、紙種検知の結果により定着条件を変更したが、両面コート紙用に画像形成における現像条件を変更しても良い。両面コート紙においては、現像時に画像部以外の白地部に付着した反転トナーが、転写時に紙に転写されやすく、出力された紙の白地部には、かぶりトナーが目立ちやすい。そこで、本実施例においては、このかぶりトナーを抑制するために、反転現像における感光ドラム上の暗電位Vdと現像スリーブに印加される直流電圧Vdcとの差Vbackを通常より大きめにする。実施例1においては、150Vとなっているが、両面コート紙であると判別された場合には、200Vとする。つまり、暗電位Vdを−650V、明電位Vlを−120V、現像スリーブに印加される直流電圧Vdc −450Vとする。以上のようにすることで、両面コート紙における白地部のかぶりを抑制することができる。
さらに、画像形成における現像条件の他に、転写条件も両面コート紙に変更しても良い。両面コート紙は、普通紙に比べて転写効率が良いので、画像形成における転写電流値を低めに設定する方が良い。そこで、本実施例では、紙種検知の結果で両面コート紙であると判別された場合には、各色の画像形成部における転写バイアス値を普通紙に比べ低めの値に設定する。以上により、両面コート紙において、トナーが紙に載りすぎた事で起こる飛び散り等の画像欠陥のない最適な画像を出力することができる。
本発明の第一の実施例に係わる画像形成装置を示す概略構成図。 本発明の第一の実施例に係わる画像形成装置のうちの1つの画像形成部(画像形成ユニット)を示す拡大構成図。 本発明の第一の実施例に係わる画像形成装置のうちの定着装置を示す概略構成図。 本発明の第一の実施例に係わるエンドレスベルトの速度検知方法の斜視図。 本発明の第一の実施例に係わるエンドレスベルトの速度検知方法の平面図。 本発明の第一の実施例に係わる加熱ローラの速度検知方法の正面図。 本発明の第一の実施例に係わるエンドレスベルトの速度検知方法で、反射型のセンサーを用いた例。 従来の光学的な紙種検知方法の代表例。
符号の説明
1M、1C、1Y、1Bk 画像形成部
2a,2b,2c,2d 感光ドラム(像担持体)
3a,3b,3c,3d 1次帯電器(帯電手段)
4a,4b,4c,4d 現像装置(現像手段)
5a,5b,5c,5d 転写帯電器(転写手段)
6a,6b,6c,6d 画像濃度検知センサ(画像濃度検知手段)
8a,8b,8c,8d クリーニング器(クリーニング手段)
9a,9b,9c,6d 前露光ランプ
10a,10b,10c,10d 露光装置(露光手段)
11 転写ベルト
20 定着装置
30 定着ローラ
22 エンドレスベルト
40 加圧ローラ
P 記録材
T 未定着トナー像
23 分離ローラ
51 透孔
58、59 フォトセンサー
52 スリット円板

Claims (6)

  1. 潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体に現像剤を付与することにより上記潜像を現像剤像として可視化する現像装置と、給紙カセットより所定方向に搬送される記録材に該現像装置による該現像剤像を転写する転写手段と、
    発熱手段を内蔵し、駆動源により駆動を与えられ回転する加熱定着ローラと、この加熱定着ローラに当接することにより従動回転するエンドレスベルトと、該エンドレスベルト内側に配置され、エンドレスベルトを加熱定着ローラに押圧させる加圧部材とを具備し、前記エンドレスベルトを前記加熱定着ローラに所定角度巻き付けて、該エンドレスベルトと該加熱定着ローラとの間に記録材が通過させられるニップ部を形成し、
    該転写手段によって上記現像剤像の転写を受けた上記記録材を所定の定着処理条件にて加熱及び加圧することにより上記現像剤像を上記記録材に定着させる定着装置を備える画像形成装置において、
    上記加熱定着ローラとエンドレスベルトの回転速度を検知する手段を有し、画像形成に供される記録材が、前記エンドレスベルトと加熱定着ローラとの間に形成させたニップ部を通過する際に、加熱定着ローラとエンドレスベルトのそれぞれの回転速度を検知し、さらにそれぞれの回転速度の検知結果からその回転速度の比率または回転速度の差を求め、この求められた回転速度の比率または回転速度の差に基ずいて記録材の種類を判別を行い、回転速度を検知が行われた記録材の次から画像形成に供される後続の記録材であって、同一のコピージョブ内又は同一の給紙カセット内のすべての記録材に対して、記録材の種類に応じて画像形成条件を変更していくことを特徴とする画像形成装置。
  2. 上記の回転速度の比率において、次の比率値Vt
    Vt=エンドレスベルトの回転速度/加熱定着ローラの回転速度
    が、所定値以下の場合には、両面光沢紙であると判断し、画像形成条件の変更において、両面光沢紙用の画像形成条件を適用することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 上記の回転速度の差において、次の差分値Vs
    Vs=加熱定着ローラの回転速度−エンドレスベルトの回転速度
    が、所定値以上の場合には、両面光沢紙であると判断し、画像形成条件の変更において、両面光沢紙用の画像形成条件を適用することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 上記画像形成条件の変更においては、定着装置の画像形成における定着条件を変更することを特徴とする請求項1〜3に記載の画像形成装置。
  5. 上記画像形成条件の変更においては、画像形成における現像条件を変更することを特徴とする請求項1〜3に記載の画像形成装置。
  6. 上記画像形成条件の変更においては、転写手段の画像形成における転写条件を変更することを特徴とする請求項1〜3に記載の画像形成装置。
JP2005008949A 2005-01-17 2005-01-17 画像形成装置 Withdrawn JP2006195346A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005008949A JP2006195346A (ja) 2005-01-17 2005-01-17 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005008949A JP2006195346A (ja) 2005-01-17 2005-01-17 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006195346A true JP2006195346A (ja) 2006-07-27

Family

ID=36801461

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005008949A Withdrawn JP2006195346A (ja) 2005-01-17 2005-01-17 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006195346A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015011321A (ja) * 2013-07-02 2015-01-19 株式会社リコー 画像形成装置
JP2019095481A (ja) * 2017-11-17 2019-06-20 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP2019095482A (ja) * 2017-11-17 2019-06-20 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
CN112286025A (zh) * 2019-07-22 2021-01-29 柯尼卡美能达株式会社 图像形成装置、以及图像形成装置的控制方法及记录介质

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015011321A (ja) * 2013-07-02 2015-01-19 株式会社リコー 画像形成装置
JP2019095481A (ja) * 2017-11-17 2019-06-20 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP2019095482A (ja) * 2017-11-17 2019-06-20 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP7006165B2 (ja) 2017-11-17 2022-01-24 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、および、制御プログラム
JP7020072B2 (ja) 2017-11-17 2022-02-16 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、および制御プログラム
CN112286025A (zh) * 2019-07-22 2021-01-29 柯尼卡美能达株式会社 图像形成装置、以及图像形成装置的控制方法及记录介质
CN112286025B (zh) * 2019-07-22 2023-06-16 柯尼卡美能达株式会社 图像形成装置、以及图像形成装置的控制方法及记录介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6185388B1 (en) Image heating apparatus with standby temperature overshooting prevention feature
US7317881B2 (en) Image heating apparatus
JP4027287B2 (ja) 画像形成装置
JP2004163896A (ja) 画像形成装置及び定着装置
JP2006195346A (ja) 画像形成装置
US6999692B2 (en) Color image forming apparatus with temperature control
JP5847647B2 (ja) 画像形成装置
US10061236B2 (en) Fixing device and image forming apparatus
US6266509B1 (en) Fixing apparatus
JP3740294B2 (ja) 画像形成装置
JP2008304697A (ja) 画像形成方法
JP2004069803A (ja) 画像形成装置
JP2004013034A (ja) 画像形成装置
JP2005189494A (ja) 画像形成装置
JP2001092202A (ja) 画像形成装置
JP2012189918A (ja) 画像形成装置
JPH07271238A (ja) 画像形成装置
JP2003241544A (ja) 画像形成装置
JP2009294239A (ja) 画像形成装置
JP2001318538A (ja) 画像形成装置
JPH06282144A (ja) 転写効率制御装置
JP7472456B2 (ja) 画像形成装置
US8879977B2 (en) Image forming apparatus and image forming method
JP3414927B2 (ja) 画像形成装置
JPH1152781A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080401