JPH08118278A - 力制御ロボット - Google Patents

力制御ロボット

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JPH08118278A
JPH08118278A JP26015394A JP26015394A JPH08118278A JP H08118278 A JPH08118278 A JP H08118278A JP 26015394 A JP26015394 A JP 26015394A JP 26015394 A JP26015394 A JP 26015394A JP H08118278 A JPH08118278 A JP H08118278A
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force
parameter
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coordinate system
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Application number
JP26015394A
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English (en)
Inventor
Taku Yoshimi
見 卓 吉
Makoto Jinno
野 誠 神
Fumio Ozaki
崎 文 夫 尾
Yasuhiko Tamada
田 保 彦 玉
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Toshiba Corp
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業の種類や作業対象物の形状に応じて適す
る力制御を容易に指定し実行できるようにした力制御ロ
ボットを提供する。 【構成】 ロボット手先部にある力覚センサ(4)を用
いてエンドエフェクタ(5)を作業対象物(W)の表面
へ指定押し付け力で押し付けるように力制御し、この表
面に沿ってエンドエフェクタ(5)を移動させて作業を
行う力制御ロボットにおいて、所望作業を選択し実行す
るために必要な複数のパラメータを解釈するロボット言
語解釈装置(10)を備え、ロボット言語解釈装置(1
0)は、指定押し付け力の押し付け方向を指定する押し
付け方向テーブル(12)と、力覚センサ(4)で検出
する検出力のうち力制御に使用する力成分を指定する検
出力テーブル(13)と、押し付け方向テーブル(1
2)および検出力テーブル(13)の各々のパラメータ
を指定するパラメータ指定手段(11)とを備えること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、力制御ロボットに係
り、特に力覚センサを用いてエンドエフェクタを作業対
象物の表面へ指定押し付け力で押し付けるように力制御
し、作業を行う力制御ロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】力制御ロボットを用い、作業対象物のバ
リ取り等の種々の作業が行われている。これらの場合、
力制御ロボットにおいては、ロボット手先部にあるエン
ドエフェクタを作業対象物の表面へ指定押し付け力で押
し付けるように力制御し、この表面に沿ってエンドエフ
ェクタを移動させることによって作業を行う。
【0003】エンドエフェクタが作業対象物を押し付け
る力は、ロボット手先部におけるエンドエフェクタの近
傍にある力覚センサによって検出される。力覚センサに
よる検出結果は、エンドエフェクタを作業対象物の表面
へ指定押し付け力で押し付けるように力制御に用いられ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ロボット手先部の作業
空間内における移動には、一般に加速度による慣性力が
作用し、また振動を伴うことが多い。また、力覚センサ
はロボットの手先部の先端部等に装着されている。この
ため、力覚センサはロボット手先部の運動に伴い、加速
度を受けたりあるいは手先部の基部を基準にした振動を
受けたりする。力覚センサによって実際に検出される力
はエンドエフェクタが作業対象物から受ける反力のみと
は限らず、力制御に使用するために必要な力の他に種々
のノイズ的な力が混在している。
【0005】エンドエフェクタを作業対象物に対して押
し付ける方向と力覚センサによって検出される力の方向
とは必ずしも一致せず、従って、力覚センサによって検
出される力方向の逆方向にエンドエフェクタを押し付け
さえすればよいということにはならない。
【0006】力制御ロボットを用いて種々の作業を選択
して実行する場合、エンドエフェクタを作業対象物の表
面へ指定押し付け力で押し付けるように力制御するため
には、選択された作業種類や作業対象物の形状等に応じ
て、力覚センサで検出した力のうちの適する力成分を力
制御に使用する必要がある。
【0007】このために、エンドエフェクタを作業対象
物に対して押し付ける方向や力制御に使用する力成分を
十分に検討し、この検討結果を基にしてロボット動作プ
ログラムを作成する。力制御に使用する力成分を指定す
るためには、座標系やエンドエフェクタの押し付け方向
や力の種類等を指定する必要がある。
【0008】従来は、力制御ロボットによる作業を行う
毎に、エンドエフェクタを作業対象物に対して押し付け
る方向や力制御に使用する力成分等を検討しロボット動
作プログラムを作成していた。また、作業の途中で指定
を変更する必要がある場合も存在し、この場合には即座
の変更は困難であった。
【0009】このように、作業にとりかかる毎にあるい
は作業の途中で、エンドエフェクタを作業対象物に対し
て押し付ける方向や力制御に使用する力成分を検討しロ
ボット動作プログラムを作成したり、あるいは作業の途
中で繁雑な手続きにより設定を変更したりすることは作
業効率的に好ましくない。
【0010】そこで、本発明の目的は、上記従来技術の
有する問題を解消し、作業の種類や作業対象物の形状に
応じて適する力制御を容易に指定し実行できるようにし
た力制御ロボットを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による力制御ロボットは、ロボット手先部に
ある力覚センサを用いてエンドエフェクタを作業対象物
の表面へ指定押し付け力で押し付けるように力制御し、
この表面に沿って前記エンドエフェクタを移動させて作
業を行う力制御ロボットにおいて、所望作業を選択し実
行するために必要な複数のパラメータを解釈するロボッ
ト言語解釈装置を備え、前記ロボット言語解釈装置は、
前記指定押し付け力の押し付け方向を指定する押し付け
方向テーブルと、前記力覚センサで検出する検出力のう
ち前記力制御に使用する力成分を指定する検出力テーブ
ルと、前記押し付け方向テーブルおよび前記検出力テー
ブルの各々のパラメータを指定するパラメータ指定手段
とを備えることを特徴とする。
【0012】また、好適には、前記押し付け方向テーブ
ルは、押し付け方向を指定するために、採用する座標系
を指定する座標系パラメータと、この座標系における押
し付け方向を指定する指定方向パラメータと、押し付け
方向の指定方法を指定する指定方法パラメータとを有す
ることを特徴とする。
【0013】また、好適には、前記指定方法パラメータ
は、採用された座標系におけるいずれかの座標軸方向を
指定する直接指定方法、前記エンドエフェクタの移動方
向と作業空間内に所望に選択した選択方向とのベクトル
外積で指定するベクトル外積指定方法、あるいは円弧の
中心向きか外向きかを指定する円弧指定方法のいずれか
の指定方法で指定されることを特徴とする。
【0014】また、好適には、前記検出力テーブルは、
前記力制御に使用する力成分を指定するために、採用す
る座標系を指定する検出座標系パラメータと、検出する
力成分の方向を指定する検出方向パラメータと、検出す
る力成分の種類を指定する検出力パラメータとを有する
ことを特徴とする。
【0015】また、好適には、前記検出力パラメータ
は、採用された座標系のいずれかの座標軸方向に作用す
る並進力、複数の力成分が合成された合成力、あるいは
前記エンドエフェクタの重心回りに作用するモーメント
力と作用点までの距離とから演算して求めるのいずれか
で指定されることを特徴とする。
【0016】また、好適には、前記検出力パラメータ
は、検出する力成分の大きさのみを指定するパラメータ
であることを特徴とする。
【0017】
【作用】エンドエフェクタを作業対象物に対して押し付
ける方向と力覚センサによって検出される力の方向とは
必ずしも一致せず、力覚センサによって検出される力方
向の逆方向にエンドエフェクタを押し付けさえすればよ
いということにはならない。そこで、選択された作業種
類や作業対象物の形状等に応じて力覚センサで検出した
力のうちの力制御に適する力成分を選択し、この選択し
た力成分とは別個に、エンドエフェクタが作業対象物を
押し付ける指定押し付け力の押し付け方向を指定する。
【0018】エンドエフェクタが作業対象物を押し付け
る指定押し付け力の押し付け方向と、力覚センサで検出
する検出力のうち力制御に使用するために指定する力成
分とを、パラメータ指定手段により指定する。
【0019】ロボット言語解釈装置は、押し付け方向テ
ーブルおよび検出力テーブルのパラメータを解釈し、作
業の種類や作業対象物の形状に応じて適する力制御を実
行させるようにする。作業の種類等に応じた力制御に必
要なパラメータは、押し付け方向テーブルおよび検出力
テーブルとしてテーブル形式で与えられているので、適
する力制御を容易に指定し実行することができる。
【0020】
【実施例】以下に本発明による力制御ロボットの実施例
について図面を参照して説明する。図2は、本発明の力
制御ロボットの全体構成を示す図である。図2におい
て、力制御ロボットは、ロボット本体1と、ロボット本
体1の制御装置2と、制御装置2へ指示を送るティーチ
ペンダント3とを備えている。ロボット本体1の手先部
の先端には、作業対象物(ワーク)Wに研削等の作業を
行うエンドエフェクタ5が装着されている。ロボット本
体1の手先部には、エンドエフェクタ5の近傍に6軸の
力覚センサ4が設けられている。
【0021】力制御ロボットを用いて作業を実行する場
合、力覚センサ4を用いてエンドエフェクタを作業対象
物の表面へ指定押し付け力で押し付けるように制御装置
2内部に設けられたアーム制御装置6では、力制御法と
して、例えば、式(1)に従って力制御される。 Vd = Kf(Fd−F) (1) ここで、Fdは目標の指定押し付け力、Fは力覚センサ
4で検出した検出力のうちの力制御に使用する力成分、
Kfは力制御ゲイン、Vdはエンドエフェクタ5の押し
付け方向の速度を示す速度指令値である。式(1)中の
検出力の力成分F、および、速度指令値Vdを与える押
し付け方向は、ロボット言語解釈装置10の押し付け方
向テーブル12と検出力テーブル13において指定され
る。
【0022】図1に示すように、制御装置2には、所望
作業を選択し実行するために必要な複数のパラメータを
解釈するロボット言語解釈装置10が設けられている。
【0023】ロボット言語解釈装置10は、エンドエフ
ェクタ5が作業対象物Wの表面を指定押し付け力で押し
付ける押し付け方向を指定する押し付け方向テーブル1
2と、力覚センサ4で検出する検出力のうち力制御に使
用する力成分を指定する検出力テーブル13と、押し付
け方向テーブル12および検出力テーブル13の各々の
パラメータを指定するパラメータ指定手段11とを備え
ている。
【0024】押し付け方向テーブル12は、図4あるい
は図7に示すように、採用する座標系を指定する座標系
パラメータと、この座標系における押し付け方向を指定
する指定方向パラメータと、押し付け方向の指定方法を
指定する指定方法パラメータとを有する。
【0025】座標系パラメータとしては、例えば作業対
象物Wに座標系を設定したワーク座標系ΣWやエンドエ
フェクタ5に座標系を設定したツール座標系ΣTがあ
る。指定方向パラメータとしては、座標系パラメータで
設定された座標系におけるいずれかの座標軸方向があ
る。
【0026】指定方法パラメータとしては、例えば、直
接指定方法、ベクトル外積指定方法、あるいは円弧指定
方法がある。直接指定方法は、座標系パラメータで設定
された座標系におけるいずれかの座標軸方向を直接指定
する方法であり、作業対象物の形状が単純な場合に有効
である。ベクトル外積指定方法は、エンドエフェクタ5
の移動方向と作業空間内に所望に選択した選択方向との
ベクトル外積で指定する方法である。所望に選択した選
択方向としては、例えば、作業対象物W表面の法線方向
がある。ベクトル外積指定方法は、曲面の研磨作業や作
業対象物の周囲の凹凸のある端部の面取り作業などのよ
うに、作業中に作業対象物の形状に応じてエンドエフェ
クタ5の押し付け方向を変化させる必要がある作業の場
合でも、作業の最初から最後までエンドエフェクタの押
し付け方向の指定を変更する必要がなくなり、動作プロ
グラムの生成を非常に容易に行うことができるという効
果を有する。円弧指定方法は、円弧の中心向きか外向き
かを指定する方法であり、作業対象物Wに円弧状の形状
の個所が多くある場合に有効である。
【0027】検出力テーブル13は、図5あるいは図8
に示すように、採用する座標系に関する検出座標系パラ
メータと、検出する力成分の方向を指定する検出方向パ
ラメータと、検出する力成分の種類を指定する検出力パ
ラメータとを有する。
【0028】検出座標系パラメータとしては、例えば作
業対象物Wに座標系を設定したワーク座標系ΣWやエン
ドエフェクタ5に座標系を設定したツール座標系ΣTが
ある。検出方向パラメータとしては、検出座標系パラメ
ータで設定された座標系におけるいずれかの座標軸方向
がある。
【0029】検出力パラメータとしては、例えば、並進
力、合成力、あるいはモーメントから演算して求める力
のいずれかで指定される。これらの力成分は、符号を正
負を問わず単に大きさのみを指定すればよい。
【0030】ここで、並進力の指定は、採用された座標
系のいずれかの座標軸方向に作用する力として指定する
ことであり、作業対象物Wの形状が単純な場合等におい
てエンドエフェクタ5が作業対象物Wから受ける反力方
向が容易に判断できる場合に有効である。合成力の指定
は、複数の力成分が合成された力として指定することで
あり、単一の並進力では指定できないような形状を作業
対象物Wが有する場合等に有効である。モーメントから
演算して求める力の指定は、エンドエフェクタ5の重心
回りに作用するモーメント力と作用点までの距離とから
演算して求める力を指定することである。エンドエフェ
クタ5重心まわりのモーメント力をMGXとし、重心位置
からエンドエフェクタ5の作用点までのFに垂直な方向
の距離をLとすると、モーメントから演算して求める力
Fは F = MGX / L (2) として得られる。エンドエフェクタ5が加速度運動した
りして慣性力を受ける場合等、外部からのノイズの影響
をうけにくい信頼性高い力信号を検出することができる
(特開平4−164585号公報参照)。
【0031】次に、以下に本発明の具体的実施例につい
て説明する。まず、図3乃至図5を参照して本発明の第
1実施例について説明する。ロボット本体1は、エンド
エフェクタ5としての円筒状のロータリーグラインダを
備えている。作業対象物W1は、長手方向に平板状の平
表面15と、短手方向に互いに平行な平表面16、17
とを有する。また、平表面15の法線方向と平表面16
の法線方向とは直交する関係にある。ロータリーグライ
ンダ5の円筒側面が平表面15へ指定押し付け力で押し
付けられるように力制御され、かつ図3に表示した移動
方向ベクトルV1の方向(ワーク座標系ΣWにおける−
Y方向)へ移動して、研磨作業が行われる。
【0032】図4に、本実施例において指定する押し付
け方向テーブル12を示す。テーブル番号を指定するこ
とにより、対応する押し付け方向テーブル12が指定さ
れる。図4においては、座標系パラメータとしてワーク
座標系ΣWが指定され、指定方向パラメータとして−Z
方向が指定され、指定方法パラメータとして直接指定方
法が指定されている。
【0033】ロボット言語解釈装置10には種々の押し
付け方向テーブル12が予め備えられているので、これ
らの3個のパラメータを各々指定しなくとも、テーブル
番号を1と指定するだけで、所望のパラメータを設定し
たことに等価となる。
【0034】図5に、本実施例において指定する検出力
テーブル13を示す。テーブル番号を指定することによ
り、検出力テーブル13の具体的な内容が設定される。
図5においては、検出座標系パラメータとしてツール座
標系ΣTが指定され、検出力パラメータとして並進力が
指定され、検出方向パラメータとしてY方向が指定され
ている。ここで、ワーク座標系ΣWのZ軸方向が平表面
15の法線方向に、Y軸方向が作業対象物W1の長手方
向に設定されている。ツール座標系ΣTのZ軸は、ロー
タリーグラインダ5の回転軸方向に設定されている。
【0035】平面の研磨作業の場合、エンドエフェクタ
5は作業対象物W1の平表面15へ押し付けられる。こ
の場合、エンドエフェクタ5は平表面15に鉛直に押し
付けられることが確かであるので、力制御に使用する力
成分としてはエンドエフェクタ5が平表面15から受け
る反力を使用することが適当である。従って、力制御に
使用する力成分の検出方向は、ツール座標系ΣTのY方
向に設定され、エンドエフェクタ5が平表面15の法線
方向に押し付けられることから指定方向パラメータとし
て−Z方向が指定されている。
【0036】なお、検出力パラメータとして並進力を指
定したが、モーメントから演算して求める力F = M
GX / L を指定してもよい。また、押し付け方向テ
ーブル12において、押し付け方向はワーク座標系ΣW
の−Z方向と符号を含めて指定されている。このため、
力覚センサ4で検出した検出力のうちの力制御に使用す
る力成分の大きさを目標押し付け力と比較し、どの程度
ずれているかについて大きさのみがわかればよく、力成
分の正負の符号を考慮する必要がない。これにより、検
出力テーブル13の設定時に検出力の方向を気にする必
要はなくなり、設定を容易に行うことができる。
【0037】次に、図6乃至図8を参照して本発明の第
2実施例について説明する。ロボット本体1はエンドエ
フェクタ5として円錐型カッターを備えている。作業対
象物W2は平表面18と曲表面19とを有し、平表面1
8と曲表面19との交線としてワーク端部20が形成さ
れている。ワーク端部20は同一平面上にある曲線を形
成している。また、平表面18の法線方向と曲表面19
の法線方向とは直交する関係にある。円錐型カッター5
の円錐面がワーク端部20へ目標押し付け力で押し付け
られるように力制御され、かつ移動方向ベクトルV2の
方向へ移動し、ワーク端部20の面取り作業が行われ
る。
【0038】図7に、本実施例において指定する押し付
け方向テーブル12を示す。本実施例においてはテーブ
ル番号2を指定することにより、押し付け方向テーブル
12が指定される。
【0039】図7においては、座標系パラメータとして
ワーク座標系ΣWが指定され、指定方向パラメータとし
て+Z方向が指定され、指定方法パラメータとしてベク
トル外積指定方法が指定されている。
【0040】ロボット言語解釈装置10には種々の押し
付け方向テーブル12が予め備えられているので、これ
らの3個のパラメータを各々指定しなくとも、テーブル
番号を2と指定するだけで、所望のパラメータを設定し
たことに等価となる。
【0041】図8に、本実施例において指定する検出力
テーブル13を示す。テーブル番号2を指定することに
より、検出力テーブル13の具体的な内容が設定され
る。図8においては、検出座標系パラメータとしてツー
ル座標系ΣTが指定され、検出力パラメータとして合成
力が指定され、検出方向パラメータとしてXY平面の方
向が指定されている。本実施例では、ワーク座標系ΣW
においてZ方向は平表面18の法線方向に設定されてお
り、ツール座標系ΣTのZ方向は円錐型カッターの回転
軸方向に設定されている。
【0042】本実施例では、指定方法パラメータとして
指定したベクトル外積指定方法においては、作業空間内
の選択方向は平表面18の表面法線方向ベクトルN2の
方向に選択されている。エンドエフェクタ5の所定押し
付け方向を、式(3)で表される押し付け方向ベクトル
F2の方向に設定する。押し付け方向ベクトルF2は、
ベクトルV2とベクトルN2の外積として、 F2= V2 × N2 (3) で与えられる。
【0043】ワーク端部20の面取り作業の場合は、作
業の進行状況に応じて作業対象物W2から受ける反力の
向きが変化する。このため、エンドエフェクタ5で検出
する力の方向もそれに合わせて変化させる必要がある。
しかしながら、ワーク端部20の形状が予めわかってい
ない場合、作業の進行状況に応じて検出力の指定を変更
することは困難である。そこで本実施例の場合では、力
覚センサ4により検出した検出力のうちの力制御に使用
する力成分として、ツール座標系ΣTのXY平面内の合
成力を指定しているのである。これにより、作業の進行
状況に応じて作業対象物W2から受ける反力の方向が変
化しても、それを気にする必要がなくなる。
【0044】さらに、エンドエフェクタ5の押し付け方
向の指定についても、エンドエフェクタ5がワーク端部
20の周囲を一周するとエンドエフェクタ5の押し付け
方向も変化し得る。しかしながら、エンドエフェクタ5
の押し付け方向が変化した場合においても、ベクトル外
積指定方法に従えば、押し付け方向をエンドエフェクタ
5の進行方向ベクトルと作業空間内に設定した方向ベク
トル(ここでは、平表面18の法線方向N2であるワー
ク座標系ΣWにおける+Z方向)との双方に直交する方
向として指定することで、作業の最初から最後まで押し
付け方向の指定を変更せずに作業を実行することができ
る。この結果、作業中に作業対象物W2のワーク端部2
0の曲線形状に応じてエンドエフェクタ5の押し付け方
向を変化させる必要がある面取り作業において、作業の
最初から最後までエンドエフェクタ5の押し付け方向の
指定を変更する必要がなくなり、動作プログラムの生成
を非常に容易に行うことができる。
【0045】以上説明したように、第1あるいは第2の
実施例の構成によれば、押し付け方向テーブル12およ
び検出力テーブル13に適当な値を設定することによ
り、研磨作業やワーク端部20の面取り作業のような種
々の異なる作業を実行する場合に、それぞれの作業に適
した力制御方法を容易に設定するができる。この結果、
異なる作業に適した力制御を容易に行うことができる。
【0046】なお、上述の実施例の説明において、ロボ
ット言語解釈装置10は制御装置2に設けられていると
したが、ティーチペンダント3に設けてもよく、あるい
は、制御装置2とティーチペンダント3との両方にまた
がって設けてもよい。
【0047】また、ロボット本体1の軸構成は6軸円筒
座標型である必要はなく、多関節型、極座標型あるいは
直交座標型などいかなる構成であってもかまわない。ま
た手先部の力覚センサは、6軸力覚センサ4に限らずエ
ンドエフェクタ5に作用する力を検出できるものであれ
ば他の構成でもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構成によ
れば、ロボット言語解釈装置は、指定押し付け力の押し
付け方向を指定する押し付け方向テーブルと、力覚セン
サで検出する検出力のうち力制御に使用する力成分を指
定する検出力テーブルと、押し付け方向テーブルおよび
検出力テーブルの各々のパラメータを指定するパラメー
タ指定手段を備えているので、作業の種類や作業対象物
の形状に応じて適する力制御を容易に指定し実行するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による力制御ロボットにおけるロボット
言語解釈装置の詳細構成を示すブロック図。
【図2】力制御ロボットの全体構成を示す斜視図。
【図3】本発明の実施例において平面の研磨作業を行う
ことを説明する図。
【図4】本発明の第1実施例における押し付け方向テー
ブルの内容を示す図。
【図5】本発明の第1実施例における検出力テーブルの
内容を示す図。
【図6】本発明の第2実施例においてワーク端部の面取
り作業を行うことを説明する図。
【図7】本発明の第2実施例における押し付け方向テー
ブルの内容を示す図。
【図8】本発明の第2実施例における検出力テーブルの
内容を示す図。
【符号の説明】
1 ロボット本体 2 制御装置 3 ティーチペンダント 4 力覚センサ 5 エンドエフェクタ 6 アーム制御装置 W,W1,W2 作業対象物 10 ロボット言語解釈装置 11 パラメータ指定手段 12 押し付け方向テーブル 13 検出力テーブル
フロントページの続き (72)発明者 尾 崎 文 夫 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 (72)発明者 玉 田 保 彦 静岡県沼津市大岡2068の3 東芝機械株式 会社沼津事業所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロボット手先部にある力覚センサを用いて
    エンドエフェクタを作業対象物の表面へ指定押し付け力
    で押し付けるように力制御し、この表面に沿って前記エ
    ンドエフェクタを移動させて作業を行う力制御ロボット
    において、 所望作業を選択し実行するために必要な複数のパラメー
    タを解釈するロボット言語解釈装置を備え、 前記ロボット言語解釈装置は、前記指定押し付け力の押
    し付け方向を指定する押し付け方向テーブルと、前記力
    覚センサで検出する検出力のうち前記力制御に使用する
    力成分を指定する検出力テーブルと、前記押し付け方向
    テーブルおよび前記検出力テーブルの各々のパラメータ
    を指定するパラメータ指定手段とを備えることを特徴と
    する力制御ロボット。
  2. 【請求項2】前記押し付け方向テーブルは、押し付け方
    向を指定するために、採用する座標系を指定する座標系
    パラメータと、この座標系における押し付け方向を指定
    する指定方向パラメータと、押し付け方向の指定方法を
    指定する指定方法パラメータとを有することを特徴とす
    る請求項1に記載の力制御ロボット。
  3. 【請求項3】前記指定方法パラメータは、採用された座
    標系におけるいずれかの座標軸方向を指定する直接指定
    方法、前記エンドエフェクタの移動方向と作業空間内に
    所望に選択した選択方向とのベクトル外積で指定するベ
    クトル外積指定方法、あるいは円弧の中心向きか外向き
    かを指定する円弧指定方法のいずれかの指定方法で指定
    されることを特徴とする請求項2に記載の力制御ロボッ
    ト。
  4. 【請求項4】前記検出力テーブルは、前記力制御に使用
    する力成分を指定するために、採用する座標系を指定す
    る検出座標系パラメータと、検出する力成分の方向を指
    定する検出方向パラメータと、検出する力成分の種類を
    指定する検出力パラメータとを有することを特徴とする
    請求項1に記載の力制御ロボット。
  5. 【請求項5】前記検出力パラメータは、採用された座標
    系のいずれかの座標軸方向に作用する並進力、複数の力
    成分が合成された合成力、あるいは前記エンドエフェク
    タの重心回りに作用するモーメント力と作用点までの距
    離とから演算して求める力のいずれかで指定されること
    を特徴とする請求項4に記載の力制御ロボット。
  6. 【請求項6】前記検出力パラメータは、検出する力成分
    の大きさのみを指定するパラメータであることを特徴と
    する請求項4または請求項5に記載の力制御ロボット。
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