JP2663931B2 - 数値制御装置の図形表示方法 - Google Patents
数値制御装置の図形表示方法Info
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- JP2663931B2 JP2663931B2 JP7307883A JP30788395A JP2663931B2 JP 2663931 B2 JP2663931 B2 JP 2663931B2 JP 7307883 A JP7307883 A JP 7307883A JP 30788395 A JP30788395 A JP 30788395A JP 2663931 B2 JP2663931 B2 JP 2663931B2
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- workpiece
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- chuck
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、数値制御装置
(以下、NC装置という)の図形表示方法に関するもの
である。 【0002】 【従来の技術】NC装置は、被加工物に対する工具の位
置を、それに対する数値制御で指令制御し、被加工物の
加工を行うものであり、このようなNC装置によれば複
雑な形状のものを容易、かつ高精度に加工することがで
き、さらに生産性を向上させることができる。第1図は
NC装置で制御される加工機械として、例えば旋盤の概
略を示したものである。この図において、回転軸(Z
軸)を中心として回転するチャック10には円柱形の被
加工物(以下ワークという)11が位置決め固定され、
ワーク11の他端はテールストック12の先端12aに
よって支持されている。また、タレット(刃物台)13
にはワーク11の切削を行う工具14が固定されてい
る。そして、ワーク11を切削する場合には、タレット
13を矢印Z方向に移動することにより、工具14によ
りワーク11が切削されることになる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、図形表示装
置を含んだNC装置においては、ワーク11の形状、工
具14の加工軌跡、ワーク11の仕上形状をディスプレ
イ上に表示して加工プログラムのチェック、干渉チェッ
クおよび加工状態の監視を行う必要がある。しかし、従
来のNC装置においては、干渉チェックに必要なテール
ストック12、チャック10、タレット13を図形表示
したものはなかった。この発明は、旋盤の保持機構であ
るチャック、テールストックの形状を、ワークの形状デ
ータを処理することにより、自動的にワーク形状を保持
するような形状に変換して図形表示できる数値制御装置
の図形表示方法を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明に係わる数値制
御装置の図形表示方法は、被加工物を保持する保持機構
を備えた加工機械を制御する数値制御装置本体と、この
数値制御装置本体に接続されている図形表示装置とから
なる数値制御装置の図形表示方法において、上記被加工
物及び保持機構の形状を座標データとして入力する第1
の工程と、上記被加工物と保持機構とが接触する点を基
準点とする第2の工程と、この基準点に上記座標データ
に基づく相対座標値を加えることにより実座標を求める
第3の工程と、この実座標を直線で補間することによ
り、上記被加工物及び保持機構の形状を表示する第4の
工程と、を備えたものである。 【0005】 【発明の実施の形態】発明の実施の形態1. 以下、この発明の一実施の形態を図面に基づいて説明す
る。第2図a,bは図形表示装置へ出力される図であ
り、例えば旋盤を想定しており、10は第1の保持機構
であるチャック、10aはチャック爪、11はワークを
示している。ワーク11の形状および大きさは、一定で
ないためチャック10を固定して表示すると、第2図a
のようにワーク11が保持されない場合が生じる。そこ
で、ワーク11の大きさ、形状によってチャック爪10
aを移動させて丁度ワーク11を保持できるように図形
変換を行う。第2図bは変換後の表示図形である。 【0006】次に、第3図a,bを用いて図形変換の好
適な一例を説明する。図形表示されるデータはすべて第
3図a,bで示されるように、座標データを用い表現す
る。第3図a,bにおいては、チャック10の座標デー
タをpn (n=1〜6)で、チャック爪10aの座標デ
ータをqn (n=1〜6)とし、p1,q1 を基準座標
とし、pn ,qn (n=2〜6)は、それぞれp1 ,q
1 からの相対座標とする。このデータ構造をとることに
よって第4図a,bに示すようになる。第4図aでp1
は基準点であり、その他の点はp1 を原点とした座標系
の値を示し、第4図bは基準点p1 を原点とした座標系
である。第4図a,bに示すように、pn (nはこの例
では1〜4)の図形を移動させようとした場合、基準座
標p1 のみを更新するようにし、表示の際に基準座標p
1 にオフセット(p1 〜p4 )を加えて実座標とし描画
を行う。第3図bにおいて、p1 ,q1 はそれぞれチャ
ック爪10aの基準座標を示すものであるが、この座標
を決定するアルゴリズムを第5図に示し、以下これにつ
いて説明する。なお、〜は各ステップを示す。 【0007】ワーク形状およびチャック形状を座標デー
タとして入力し、ワーク形状の外径でチャック側の座
標をチャック爪基準点とし、また、ワーク形状のチャ
ック側端面からZ(第3図b)離れた中心軸上の点をチ
ャック基準点とする。こうして求められた2つの基準
点に、それぞれの相対座標値を加えることによって実座
標が求まる。これを直線で補間することによって変換
されたチャック形状を表示することができる。第6図
a,bは第2の保持機構であるテールストック12の場
合を示したものである。これもチャック10の場合と同
様で、基準座標r1 は、ワーク端面SをZ軸上にとり、
Xを“0”(Z軸上)にとることによって第6図aを第
6図bのように設定できる。以下の処理はチャック10
の場合と同様なので省略する。 【0008】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、チャック、テールストック等の保持機構の形状を入
力されるワーク形状によって、ワーク形状を保持するよ
うな保持機構の形状に自動的に変換することができ、リ
アルな図形表示を行うことができる利点が得られる。
(以下、NC装置という)の図形表示方法に関するもの
である。 【0002】 【従来の技術】NC装置は、被加工物に対する工具の位
置を、それに対する数値制御で指令制御し、被加工物の
加工を行うものであり、このようなNC装置によれば複
雑な形状のものを容易、かつ高精度に加工することがで
き、さらに生産性を向上させることができる。第1図は
NC装置で制御される加工機械として、例えば旋盤の概
略を示したものである。この図において、回転軸(Z
軸)を中心として回転するチャック10には円柱形の被
加工物(以下ワークという)11が位置決め固定され、
ワーク11の他端はテールストック12の先端12aに
よって支持されている。また、タレット(刃物台)13
にはワーク11の切削を行う工具14が固定されてい
る。そして、ワーク11を切削する場合には、タレット
13を矢印Z方向に移動することにより、工具14によ
りワーク11が切削されることになる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、図形表示装
置を含んだNC装置においては、ワーク11の形状、工
具14の加工軌跡、ワーク11の仕上形状をディスプレ
イ上に表示して加工プログラムのチェック、干渉チェッ
クおよび加工状態の監視を行う必要がある。しかし、従
来のNC装置においては、干渉チェックに必要なテール
ストック12、チャック10、タレット13を図形表示
したものはなかった。この発明は、旋盤の保持機構であ
るチャック、テールストックの形状を、ワークの形状デ
ータを処理することにより、自動的にワーク形状を保持
するような形状に変換して図形表示できる数値制御装置
の図形表示方法を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明に係わる数値制
御装置の図形表示方法は、被加工物を保持する保持機構
を備えた加工機械を制御する数値制御装置本体と、この
数値制御装置本体に接続されている図形表示装置とから
なる数値制御装置の図形表示方法において、上記被加工
物及び保持機構の形状を座標データとして入力する第1
の工程と、上記被加工物と保持機構とが接触する点を基
準点とする第2の工程と、この基準点に上記座標データ
に基づく相対座標値を加えることにより実座標を求める
第3の工程と、この実座標を直線で補間することによ
り、上記被加工物及び保持機構の形状を表示する第4の
工程と、を備えたものである。 【0005】 【発明の実施の形態】発明の実施の形態1. 以下、この発明の一実施の形態を図面に基づいて説明す
る。第2図a,bは図形表示装置へ出力される図であ
り、例えば旋盤を想定しており、10は第1の保持機構
であるチャック、10aはチャック爪、11はワークを
示している。ワーク11の形状および大きさは、一定で
ないためチャック10を固定して表示すると、第2図a
のようにワーク11が保持されない場合が生じる。そこ
で、ワーク11の大きさ、形状によってチャック爪10
aを移動させて丁度ワーク11を保持できるように図形
変換を行う。第2図bは変換後の表示図形である。 【0006】次に、第3図a,bを用いて図形変換の好
適な一例を説明する。図形表示されるデータはすべて第
3図a,bで示されるように、座標データを用い表現す
る。第3図a,bにおいては、チャック10の座標デー
タをpn (n=1〜6)で、チャック爪10aの座標デ
ータをqn (n=1〜6)とし、p1,q1 を基準座標
とし、pn ,qn (n=2〜6)は、それぞれp1 ,q
1 からの相対座標とする。このデータ構造をとることに
よって第4図a,bに示すようになる。第4図aでp1
は基準点であり、その他の点はp1 を原点とした座標系
の値を示し、第4図bは基準点p1 を原点とした座標系
である。第4図a,bに示すように、pn (nはこの例
では1〜4)の図形を移動させようとした場合、基準座
標p1 のみを更新するようにし、表示の際に基準座標p
1 にオフセット(p1 〜p4 )を加えて実座標とし描画
を行う。第3図bにおいて、p1 ,q1 はそれぞれチャ
ック爪10aの基準座標を示すものであるが、この座標
を決定するアルゴリズムを第5図に示し、以下これにつ
いて説明する。なお、〜は各ステップを示す。 【0007】ワーク形状およびチャック形状を座標デー
タとして入力し、ワーク形状の外径でチャック側の座
標をチャック爪基準点とし、また、ワーク形状のチャ
ック側端面からZ(第3図b)離れた中心軸上の点をチ
ャック基準点とする。こうして求められた2つの基準
点に、それぞれの相対座標値を加えることによって実座
標が求まる。これを直線で補間することによって変換
されたチャック形状を表示することができる。第6図
a,bは第2の保持機構であるテールストック12の場
合を示したものである。これもチャック10の場合と同
様で、基準座標r1 は、ワーク端面SをZ軸上にとり、
Xを“0”(Z軸上)にとることによって第6図aを第
6図bのように設定できる。以下の処理はチャック10
の場合と同様なので省略する。 【0008】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、チャック、テールストック等の保持機構の形状を入
力されるワーク形状によって、ワーク形状を保持するよ
うな保持機構の形状に自動的に変換することができ、リ
アルな図形表示を行うことができる利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 旋盤の概略説明図である。
【図2】 ワーク形状とチャックの関係を示す説明図で
ある。 【図3】 図形表示のための座標データを示す説明図で
ある。 【図4】 座標系の概念を示す説明図である。 【図5】 この発明を適用する場合の処理手順を示すフ
ローチャートである。 【図6】 ワーク形状とテールストックの関係を示す説
明図である。 【符号の説明】 10 チャック 11 被加工物 12 テールストック
ある。 【図3】 図形表示のための座標データを示す説明図で
ある。 【図4】 座標系の概念を示す説明図である。 【図5】 この発明を適用する場合の処理手順を示すフ
ローチャートである。 【図6】 ワーク形状とテールストックの関係を示す説
明図である。 【符号の説明】 10 チャック 11 被加工物 12 テールストック
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.被加工物を保持する保持機構を備えた加工機械を制
御する数値制御装置本体と、この数値制御装置本体に接
続されている図形表示装置とからなる数値制御装置の図
形表示方法において、 上記被加工物及び保持機構の形状を座標データとして入
力する第1の工程と、 上記被加工物と保持機構とが接触する点を基準点とする
第2の工程と、 この基準点に上記座標データに基づく相対座標値を加え
ることにより実座標を求める第3の工程と、 この実座標を直線で補間することにより、上記被加工物
及び保持機構の形状を表示する第4の工程と、 を備えたことを特徴とする数値制御装置の図形表示方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7307883A JP2663931B2 (ja) | 1995-11-27 | 1995-11-27 | 数値制御装置の図形表示方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7307883A JP2663931B2 (ja) | 1995-11-27 | 1995-11-27 | 数値制御装置の図形表示方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58090273A Division JPS59229615A (ja) | 1983-05-23 | 1983-05-23 | 数値制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08211920A JPH08211920A (ja) | 1996-08-20 |
JP2663931B2 true JP2663931B2 (ja) | 1997-10-15 |
Family
ID=17974319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7307883A Expired - Lifetime JP2663931B2 (ja) | 1995-11-27 | 1995-11-27 | 数値制御装置の図形表示方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2663931B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59140513A (ja) * | 1983-01-31 | 1984-08-11 | Fanuc Ltd | Nc用カラ−グラフイツク表示装置 |
-
1995
- 1995-11-27 JP JP7307883A patent/JP2663931B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
MANUFACTURING TECHNOLOGY VOLUME31/1/1982第309〜312頁(TECHNISCHE RUNDSCHAU発行) |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08211920A (ja) | 1996-08-20 |
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