JPH08113750A - 水性インキ組成物、及びバインダーの製造方法 - Google Patents

水性インキ組成物、及びバインダーの製造方法

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JPH08113750A
JPH08113750A JP25330394A JP25330394A JPH08113750A JP H08113750 A JPH08113750 A JP H08113750A JP 25330394 A JP25330394 A JP 25330394A JP 25330394 A JP25330394 A JP 25330394A JP H08113750 A JPH08113750 A JP H08113750A
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vinyl chloride
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ink composition
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Ichiro Tanii
一郎 谷井
Shiyouichi Arima
尚市 有馬
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Nissin Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 塩ビ壁紙または床材用の印刷適性と接着性に
優れた水性インキ組成物、及びそのバインダーの凝集物
の少ない製造方法を提供する。 【構成】 カルボキシル基含有モノマー30〜50重量%と
その他の共重合可能なモノマー50〜70重量%とからなる
モノマー組成でアルコール中で50〜60℃で溶液重合させ
て得られるアクリル系共重合体を塩基性化合物で中和率
が60%以上になるように中和して水性溶液とし、ここへ
塩化ビニル60〜 100重量%とその他の共重合可能なモノ
マー0〜40重量%とからなるモノマーまたはモノマー混
合物を添加し重合させることを特徴とする塩ビ壁紙また
は床材用水性インキ組成物に用いるバインダーの製造方
法。また、上記バインダーを用いたことを特徴とする水
性インキ組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塩ビ壁紙または床材用
水性インキとして用いられる水性インキ組成物、及びそ
のバインダーの製造方法に関するものであり、特には印
刷適性が良好で基材との接着性に優れた水性インキ組成
物、及びそのバインダーとして有効な塩化ビニル重合体
または塩化ビニル系共重合体の凝集物の少ない製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】壁紙、床材、クロス等には建装材用塩ビ
加工材が一般に用いられており、実用上の厳しい諸耐性
(接着性、耐光性、耐水性、耐摩耗性、耐薬品性、耐汚
染性)が求められており、これらの要求特性から、従来
有機溶剤型インキが用いられてきた。昨今、衛生性、大
気中への有機溶剤の揮散の問題、省資源、省エネルギー
などの面から印刷インキの水性化が望まれ一部実用化さ
れつつある。しかしながら、この分野で要求される厳し
い諸耐性及び印刷適性、印刷効果に優れた水性インキは
未だ知られていないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した従
来技術が有するような問題点がなく、良好な印刷適性、
基材との優れた接着性を発現する塩化ビニル重合体また
は塩化ビニル系共重合体及びその凝集物の少ない製造方
法を開発し、特性の優れた水性インキ組成物を提供する
ためになされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の水性インキ組成
物、及びそのバインダー用塩化ビニル重合体または塩化
ビニル系共重合体の製造方法は前記の課題を解決したも
のである。本発明の塩ビ壁紙または床材用水性インキ組
成物は、カルボキシル基含有モノマー30〜50重量%とそ
の他の共重合可能なモノマー50〜70重量%とからなるモ
ノマー組成でアルコール中で50〜60℃で溶液重合させて
得られるアクリル系共重合体を塩基性化合物で中和率が
60%以上になるように中和して水性溶液とし、ここへ塩
化ビニル60〜 100重量%とその他の共重合可能なモノマ
ー0〜40重量%とからなるモノマーまたはモノマー混合
物を添加し重合させて得られる塩化ビニル重合体または
塩化ビニル系共重合体をバインダーとすることを特徴と
するものである。
【0005】また、本発明のバインダー用塩化ビニル重
合体または塩化ビニル系共重合体の製造方法は、カルボ
キシル基含有モノマー30〜50重量%とその他の共重合可
能なモノマー50〜70重量%とからなるモノマー組成でア
ルコール中で50〜60℃で溶液重合させて得られるアクリ
ル系共重合体を塩基性化合物で中和率が60%以上になる
ように中和して水性溶液とし、ここへ塩化ビニル60〜 1
00重量%とその他の共重合可能なモノマー0〜40重量%
とからなるモノマーまたはモノマー混合物を添加し重合
させることを特徴とするものである。
【0006】以下に本発明についてさらに詳しく説明す
る。本発明においてアクリル系共重合体の製造に用いる
モノマーのうち、カルボキシル基含有モノマーとして
は、例えばアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、ク
ロトン酸等があげられる。これらの中ではアクリル酸、
メタクリル酸が好ましく1種類のみ用いても2種類以上
を併用してもよいが、使用範囲は下記のその他の共重合
可能なモノマーとの合計量の30〜50重量%である。30重
量%未満の場合は溶液重合後の塩基性化合物による中和
でアクリル系共重合体が水溶化しずらいし、50重量%を
超える場合はアクリル系共重合体の水性溶液中で、次工
程として、塩化ビニル等を重合または共重合させる際の
重合安定性が悪く凝集物(スケール)が発生しやすい。
【0007】その他の共重合可能なモノマーとしては、
例えばアクリル酸もしくはメタクリル酸のメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、オ
クチル、2−エチルヘキシル、ラウリル、ステアリルあ
るいはシクロヘキシルエステルなどの炭素数1〜18のア
ルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ル、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリロニトリル、
エチレン、ブタジエン、イソプレン、N−メチロール
(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)
アクリルアミド、グリシジル(メタ)アクリレート等が
あげられる。
【0008】カルボキシル基含有モノマーとその他の共
重合可能なモノマーとを溶液重合させるには公知の方法
によることができる。例えばベンゾイルパーオキサイ
ド、ジブチルパーオキサイド、アゾビスイソブチロニト
リル、アゾビスイソバレロニトリル等のラジカルを発生
する重合開始剤の存在下に、イソプロピルアルコール、
エタノールなどのアルコール系有機溶剤中で50〜60℃の
温度で共重合させる。ただし、この温度範囲以外で重合
させたアクリル系共重合体の水性溶液中で、次工程とし
て、塩化ビニル等を重合または共重合させると重合安定
性が悪く凝集物が発生しやすい。
【0009】得られたアクリル系共重合体を水性溶液と
するには、塩基性化合物、例えばモノメチルアミン、モ
ノエチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ト
リメチルアミン、トリエチルアミン、モノメタノールア
ミン、ジメタノールアミン、トリメタノールアミン、ジ
メチルアミノエタノール等のアミン類、苛性カリウム、
苛性ソーダ、アンモニア水等の無機塩基性化合物などか
ら選択された塩基性化合物を添加し、部分的に、あるい
は全部中和し、混合攪拌した後に所定量の水を添加す
る。本発明においてはアンモニア水を用いることが好ま
しく、また、アクリル系共重合体中の全カルボキシル基
の60%以上を中和することが必要である。中和率が60%
未満の場合はアクリル系共重合体の水性溶液中で、次工
程として、塩化ビニル等を重合または共重合させると重
合安定性が悪く凝集物が発生しやすい。
【0010】次に、上記のアクリル系共重合体の水性溶
液中で、塩化ビニルもしくは塩化ビニルとこれと共重合
可能なモノマーとの混合物を重合させる。この時、アク
リル系共重合体は分散剤として機能する。アクリル系共
重合体の水性溶液の使用範囲は、固形分換算で塩化ビニ
ル重合体または塩化ビニル系共重合体の固形分に対し2
〜50重量%とすればよく、より好ましくは4〜30重量%
の範囲である。使用量が少ない場合、分散力(乳化力)
が低下し、印刷適性が不十分となる。多過ぎる場合は耐
水性、耐薬品性が不十分となる。
【0011】塩化ビニルと共重合可能なモノマーとして
は、例えばアクリル酸もしくはメタクリル酸のメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチ
ル、オクチル、2−エチルヘキシル、ラウリル、ステア
リルあるいはシクロヘキシルエステルなどの炭素数1〜
18のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステル、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリロニトリ
ル、エチレン、ブタジエン、イソプレン、N−メチロー
ル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メ
タ)アクリルアミド、グリシジル(メタ)アクリレート
等があげられる。これらのモノマーは塩化ビニルだけで
は発現できない塗膜特性(柔軟性、抗張力など)及びバ
インダーとしての顔料保持性を改良・付与するために使
用されるが、本発明の効果を損わない限り40重量%以下
の範囲で使用することができ、1種類のみを用いても2
種以上を併用してもよい。
【0012】塩化ビニル重合体または塩化ビニル系共重
合体は、塩化ビニルまたは塩化ビニルとこれと共重合可
能なモノマーとの混合物を、前述のアクリル系共重合体
の水性溶液(要すればさらに水を添加する)中に分散し
た分散系で、攪拌下に、例えば、過硫酸アンモニウム、
過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過酸化水素などか
ら選択した水性重合開始剤、あるいはこれらと酸性亜硫
酸ソーダ、ロンガリット、L−アスコルビン酸などの還
元剤とを組み合わせたレドックス系触媒からなる水性重
合開始剤を用いて通常の条件で重合反応させれば得るこ
とができる。得られた塩化ビニル重合体または塩化ビニ
ル系共重合体はバインダーとなるものであるが、これは
アクリル系共重合体を分散剤とする水性分散液(エマル
ジョン)となっている。しかし、そのまま本発明の水性
インキ組成物の製造に用いることができる。
【0013】本発明の水性インキ組成物を製造する際に
使用する顔料としては、酸化チタン、フタロシアニン、
モノアゾ、ジアゾ、キナクリドン等があげられるが、必
ずしもこれらに限定されるものではない。また、本発明
の水性インキ組成物には、必要に応じて、アミノ樹脂、
エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリエステル樹脂、ア
クリル樹脂等の熱可塑性樹脂を配合することができる
し、さらに必要に応じて、充填剤、可塑剤、増粘剤、防
腐剤、消泡剤、レベリング剤等の添加剤も併用すること
ができる。
【0014】
【実施例】つぎに、具体的実施例ならびに比較例をあげ
るが、本発明は実施例に限定されるものではない。なお
例中の部および%は重量部と重量%を示す。 合成例1(アクリル系共重合体溶液−1の合成) 攪拌機、コンデンサー、温度計及び窒素ガス導入口を備
えた重合容器に、窒素置換後、イソプロピルアルコール
2,300部、触媒パーロイルIPP[日本油脂(株)商品
名]40部を仕込み、窒素ガス雰囲気下に攪拌しながら60
℃に昇温した。次にあらかじめ計量したメチルメタクリ
レート 300部、エチルアクリレート 300部、アクリル酸
400部の混合液を、内温60℃で上記重合容器中へ攪拌下
に4時間を要して均一に追加し、さらに60℃で2時間反
応させて重合を終了した。その後、重合容器を減圧(-6
50mmHg)にしてイソプロピルアルコールを 1,000部抜き
出し、25%アンモニア水 730部と脱イオン水 200部を添
加して1時間攪拌した後、30℃に冷却した。得られたア
クリル系共重合体溶液の固形分濃度は30.2%、粘度430c
ps(25℃)、pH 6.7であった。
【0015】合成例2〜12(アクリル系共重合体溶液−
2〜12の合成) 合成例1と同様にして表1に示されるモノマーの種類、
重合温度で重合し、表1に示される中和率までカルボキ
シル基を25%アンモニア水で中和してアクリル系共重合
体溶液−2〜12を得た。
【0016】
【表1】
【0017】実施例1 攪拌機、コンデンサー、温度計及び窒素ガス導入口を備
えたステンレス製重合容器に、合成例1で得たアクリル
系共重合体溶液−1を 250部(共重合体固形分75部)、
脱イオン水 1,480部及び25%アンモニア水 2.5部を入れ
窒素置換後、過硫酸アンモニウム7部を仕込み窒素ガス
雰囲気下に攪拌しながら60℃に昇温した。次に内温60℃
で塩化ビニルモノマー 500部を上記重合容器へ攪拌下に
6時間を要して均一に追加し、さらに60℃で2時間反応
させて重合を終了した。その後30℃迄冷却し、 100メッ
シュのろ布でろ過し塩化ビニル重合体エマルジョンを得
た。ろ布上の凝集物の量は全エマルジョンに対し wetで
0.1%であり、得られたエマルジョンの固形分濃度は2
5.4%、粘度は 10cps(25℃)、pH 9.1であった。
【0018】実施例2〜6、比較例1〜6 実施例1と同様にして表2に示されるアクリル系共重合
体溶液の種類、量及び重合モノマーの種類、量で塩化ビ
ニル重合体または塩化ビニル系共重合体のエマルジョン
をつくり、得られたエマルジョンを 100メッシュのろ布
でろ過しろ布上の凝集物の量を測定した。前記の全ての
実施例と比較例について、全エマルジョンの重量に対す
る wet凝集物の重量の百分率を求め、重合安定性の尺度
として、下記の判断基準に基づいて3段階評価し表2に
示した。 〇:2%未満、△:2〜10%、×:10%超
【0019】
【表2】
【0020】実施例7 攪拌機、コンデンサー、温度計及び窒素ガス導入口を備
えたステンレス製重合容器に合成例1で得たアクリル系
共重合体溶液−1を 670部(共重合体固形分 200部)、
脱イオン水 1,560部及び25%アンモニア水 6.7部を入れ
窒素置換後、過硫酸アンモニウム7部を仕込み窒素ガス
雰囲気下に攪拌しながら60℃に昇温した。次に内温60℃
で塩化ビニルモノマー 500部を上記重合容器へ攪拌下に
6時間を要して均一に追加し、さらに60℃で2時間反応
させて重合を終了し、その後30℃迄冷却し塩化ビニル重
合体エマルジョンを得た。得られたエマルジョンの固形
分濃度は25.4%、粘度は 13cps(25℃)、pH 8.5であっ
た。別のステンレス製容器に上記で得られた塩化ビニル
重合体エマルジョン65部を入れ、プロペラ付攪拌機で攪
拌しながら、顔料TB-700[大日精化(株)商品名]10
部、分散剤・消泡剤サーフィノール104 [日信化学
(株)商品名] 0.5部及び脱イオン水24.5部を添加し、
その後1時間攪拌を続け水性インキ組成物を得た。
【0021】別に、ガラス板上に下記配合のペーストレ
ジンゾルを膜厚が 200μmになるようにドクターナイフ
で塗布し、 160℃で5分間加熱乾燥を行って塩化ビニル
フィルムを得た。 ペーストレジン: Geon 121 [塩化ビニル樹脂、日本ゼオン(株)商品名] 100部 DOP 60部 Mark FC−1[安定剤、アデカ・アーガス化学(株)商品名] 3部 炭酸カルシウム 20部 酸化チタン 10部 メチルエチルケトン 5部 ユニフォームAZ [発泡剤、大塚化学(株)商品名] 4部
【0022】この塩化ビニルフィルムに先に得た水性イ
ンキ組成物をグラビア印刷し、 105℃で2分間乾燥し
た。印刷時の印刷適性及び印刷後の製品のインキの接着
性を下記の判定方法に基づいて評価した。その結果、共
に良好であった。 印刷適性:グラビア印刷時の流動性の良否で判断した。 接着性:得られた印刷物上に市販粘着テープ(ニチバン
製、セロハンテープ)を貼り、爪で5〜6回強く擦った
後に粘着テープを剥がす。粘着テープを剥がした面の印
刷インキと塩化ビニルフィルムの接着性を観察した。
【0023】実施例8〜11、比較例7 実施例7と同様にして表3に示される重合モノマーの種
類、量で塩化ビニル系共重合体のエマルジョンをつく
り、得られたエマルジョンを用い、実施例7と同様にし
て水性インキ組成物を得、同様の方法で印刷適性と接着
性の評価を行い、結果を表3に示した。ただし、評価結
果は〇:良好、△:やや不良、×:不良で示した。
【0024】
【表3】
【0025】比較例8 攪拌機、コンデンサー、温度計及び窒素ガス導入口を備
えた重合容器に、窒素置換後、合成例1で得たアクリル
系共重合体溶液−1を 830部(共重合体固形分250部)
及び脱イオン水 1,420部を仕込み窒素ガス雰囲気下に攪
拌しながら80℃に昇温した。一方、あらかじめ過硫酸ア
ンモニウム 2.5部を脱イオン水 247.5部に溶解した水溶
液およびメチルメタクリレート 250部、ブチルアクリレ
ート 250部の混合液をそれぞれ内温80℃の上記重合容器
中へ攪拌下に4時間を要して均一に追加し、さらに80℃
で2時間反応させて重合を終了し、その後30℃迄冷却し
アクリル系共重合体エマルジョンを得た。得られたエマ
ルジョンの固形分濃度は25.1%、粘度は 15cps(25
℃)、pH 6.5であった。得られたエマルジョンを用い実
施例7と同様にして水性インキ組成表を得、同様の方法
で印刷適性と接着性の評価を行った。印刷適性は良好で
あったが、印刷インキと塩化ビニルフィルムの接着性は
不良であった。
【0026】比較例9〜10 比較例8と同様にして表4に示される重合モノマーの種
類、量でアクリル系共重合体エマルジョンをつくり、得
られたエマルジョンを用い実施例7と同様にして水性イ
ンキ組成物を得、同様の方法で印刷適性と接着性の評価
を行い、結果を表4に示した。
【0027】
【表4】
【0028】
【発明の効果】本発明の水性インキ組成物は、その印刷
適性が良好で、得られたインキ膜の接着性にも極めて優
れているため、壁紙、床材等の塩ビ加工材用インキとし
て有用であり、また本発明の製造方法で塩化ビニル重合
体または塩化ビニル系共重合体を製造した場合の凝集物
(スケール)の発生が極めて少ない。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボキシル基含有モノマー30〜50重量
    %とその他の共重合可能なモノマー50〜70重量%とから
    なるモノマー組成でアルコール中で50〜60℃で溶液重合
    させて得られるアクリル系共重合体を塩基性化合物で中
    和率が60%以上になるように中和して水性溶液とし、こ
    こへ塩化ビニル60〜 100重量%とその他の共重合可能な
    モノマー0〜40重量%とからなるモノマーまたはモノマ
    ー混合物を添加し重合させて得られる塩化ビニル重合体
    または塩化ビニル系共重合体をバインダーとすることを
    特徴とする塩ビ壁紙または床材用水性インキ組成物。
  2. 【請求項2】 カルボキシル基含有モノマー30〜50重量
    %とその他の共重合可能なモノマー50〜70重量%とから
    なるモノマー組成でアルコール中で50〜60℃で溶液重合
    させて得られるアクリル系共重合体を塩基性化合物で中
    和率が60%以上になるように中和して水性溶液とし、こ
    こへ塩化ビニル60〜 100重量%とその他の共重合可能な
    モノマー0〜40重量%とからなるモノマーまたはモノマ
    ー混合物を添加し重合させることを特徴とする塩ビ壁紙
    または床材用水性インキ組成物のバインダーとして用い
    る塩化ビニル重合体または塩化ビニル系共重合体の製造
    方法。
JP25330394A 1994-10-19 1994-10-19 水性インキ組成物、及びバインダーの製造方法 Pending JPH08113750A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012505278A (ja) * 2008-10-14 2012-03-01 ソルヴェイ(ソシエテ アノニム) ハロゲン化ビニルポリマー系組成物

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JP2012505278A (ja) * 2008-10-14 2012-03-01 ソルヴェイ(ソシエテ アノニム) ハロゲン化ビニルポリマー系組成物

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