JP2000344907A - 印刷用フィルム - Google Patents

印刷用フィルム

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JP2000344907A
JP2000344907A JP11196056A JP19605699A JP2000344907A JP 2000344907 A JP2000344907 A JP 2000344907A JP 11196056 A JP11196056 A JP 11196056A JP 19605699 A JP19605699 A JP 19605699A JP 2000344907 A JP2000344907 A JP 2000344907A
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Japan
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printing film
vinyl chloride
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printing
elastomer
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Pending
Application number
JP11196056A
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English (en)
Inventor
Kenichi Matsumura
健一 松村
Atsushi Seiki
敦史 清木
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐候性、保管性、低温耐衝撃性の優れた印刷
用フィルムを提供すること。 【解決手段】 エラストマー成分を含有する塩化ビニル
系樹脂からなっており、可塑剤のブルーミングによる表
面のべたつきや物性の変化がなく、耐候性、保管性が優
れ、屋外にさらされる用途であっても、表面の汚染が極
めて少なく、美麗な印刷面を長らく保持でき、更に、特
定のエラストマーを用いることにより、低温耐衝撃性が
更に良くなり、冬季の施工や屋外での使用にも好適に用
いられる印刷用フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可塑剤を含有させ
る必要がなく、耐候性及び保管性に優れた印刷用フィル
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、駅の看板や掲示板等には、写
真製版又はシルクスクリーン印刷等によって商品の広告
・案内表示のための文字、図形、記号、絵柄、模様等が
表示されているが、この方法では製作日数がかかり、費
用がかさむ欠点がある。そこで、最近では、パソコンで
入力した文字、図形、写真、CG画像をインクジェット
プリンタを用いて、フィルム上にフルカラー印刷する方
法が普及してきている。
【0003】その印刷用フィルムとして、例えば、特開
昭63−302042号公報には、可塑剤30重量部を
含有する軟質塩化ビニル樹脂フィルムにインクの吸着層
を設け、この表面にインクジェットプリンタにより模様
等の所望の印刷を施した後、この印刷用フィルムをホモ
ジニアスタイルの原反に熱接着し、ビニル床タイルとす
る技術について開示されている。
【0004】このような印刷用フィルムとして、塩化ビ
ニル樹脂が広く用いられているが、耐候性を向上させる
ために酸化チタン、炭酸カルシウム、紫外線吸収剤等の
添加を必要とする。しかし、これら添加剤を加えると、
フィルムの弾性率が上昇し硬くなり過ぎ、折れ曲がりや
亀裂等が生じやすくなるので、殆どの場合、これを防止
して適正な弾性を持たせるために、可塑剤を添加してい
る。しかし、可塑剤は、時間とともにフィルム表面には
み出すブルーミングを起こすため、フィルム表面にべた
つきが生じたり、長期間にわたって安定した物性を維持
することが困難であるという問題点があった。
【0005】上記問題点を解決するために、例えば特開
平9‐31279号公報には、平均分子量が1000〜
4000の脂肪族系ジカルボン酸ポリエステル可塑剤を
用いて、可塑剤の塩化ビニル系フィルムからの揮散を防
止する方法が開示されているが、可塑剤を使用している
以上、可塑剤の揮散をなくすことは出来ず、使用条件、
使用期間によって初期性能を維持することは困難であっ
た。上記問題があるにもかかわらず、もっぱら可塑剤が
用いられてきたのは、新しい材料の開発が非常に難易度
が高いためであって、これまで印刷用の塩化ビニル系フ
ィルムから可塑剤をなくすことは出来なかった。
【0006】また、上記印刷用フィルムの印刷面と反対
の面に粘着剤層を設けることにより、壁や床等に貼り付
けることがあるが、その貼り付け面が必ずしも水平であ
るとは限らず、曲面やある角度を有する二面にわたって
いることもあり得る。その際に、印刷用フィルムの低温
特性が悪いと、特に冬季の施工の際に割れたり、折れ曲
がったりするという問題点があった。
【0007】従来は低温特性を可塑剤の添加量で制御し
ており、低温特性を上げるためには、可塑剤量を少なく
する必要があり、一方、揮散量を減少させるためには可
塑剤量を減少させなければならないという問題があっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点を解決し、可塑剤を添加する必要がなく、耐
候性及び保管性優れた印刷用フィルムを提供することを
目的とする。又本発明は、更に、低温耐衝撃性に優れた
印刷用フィルムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
【0010】本発明の印刷用フィルムとは、専ら印刷に
用いられるフィルムであって、保管や印刷作業中やその
前後における取扱時に、その表面のべたつき等の粘着性
によって、重畳される枚葉が互いに合着したり、印刷し
た塗膜が剥離したりすることがなく、逆に硬くなって折
れ曲がりや亀裂を生じることのない適度の可撓性と柔軟
性を備え、特に、インクジェットプリンターで美麗な仕
上がりと高能率で印刷できる印刷適性を有し、更に、屋
外での長期の使用に対しても、その物性変化が少ない優
れた耐候性を有する印刷用フィルムである。尚、印刷用
途の他の包装用や緩衝用等のフィルム用途に転用が可能
であることは在来の印刷用フィルムと同様である。
【0011】本発明の印刷用フィルムは、エラストマー
成分が含有された塩化ビニル系樹脂からなっている。上
記エラストマー成分が含有された塩化ビニル系樹脂と
は、エラストマー成分に塩化ビニルを主成分とするビニ
ルモノマーがグラフト共重合されてなるグラフト体、エ
ラストマー成分と塩化ビニル系重合体とのブレンド体、
又はエラストマー成分と前記グラフト体とのブレンド体
のうちいずれか一種であることが好ましい。なお、上記
グラフト体においては、エラストマー成分の異なるグラ
フト体が2種以上併用されてもよい。
【0012】本発明で用いられるエラストマーとして
は、常温で柔軟性を有する高分子材料であれば特に限定
されるものではない。好ましいエラストマーの例として
は、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレ
ン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体(EA)、ア
クリロニトリル−ブタジエン共重合体(NBR)、塩素
化ポリエチレン(CPE)、(メタ)アクリル酸エステ
ル系共重合体(AC)、メタクリル酸メチル−スチレン
−ブタジエン共重合体(MBS)、クロルスルホン化ポ
リエチレン(CSPE)、ポリウレタン(PU)等が挙
げられる。これらのエラストマーは、単独で用いられて
もよいし、2種以上併用されてもよい。
【0013】上記EVAとしては、例えば、酢酸ビニル
含有量が10〜80重量%でJISK 6760に準じ
て測定されたメルトフローレート(MFR)値が0.5
〜300のもの等が挙げられる。
【0014】上記EAとしては、例えば、アクリル酸エ
ステルの種類がエチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート等で、アクリル酸
エステルの含有量が10〜80重量%、MFR値が0.
1〜100のもの等が挙げられる。
【0015】上記NBRとしては、例えば、アクリロニ
トリル含有量が20〜50重量%、ムーニー粘度(ML
1+4:100℃)が10〜200のもの等が挙げられ
る。
【0016】上記CPEとしては、例えば、塩素含有量
が20〜55重量%、MFR値が0.1〜100のもの
等が挙げられる。
【0017】上記ACとしては、例えば、アクリル酸エ
ステルとして、ホモポリマーのガラス転移温度(Tg)
が−20℃以下である、エチルアクリレート、n−プロ
ピルアクリレート、ブチルアクリレート、ヘキシルアク
リレート、2−エチルヘキシルアクリレート等のモノマ
ーを主体とした重合体;メチルメタクリレート等の高い
Tgを有する(メタ)アクリル酸エステルが共重合又は
多段階重合により多層構造となされたもの;2官能以上
のモノマーを用いて得られる重合体であって、架橋構造
を有しているもの等が挙げられる。上記ACの平均粒子
径は特に限定されず、0.01〜5μmであるのが好ま
しい。
【0018】上記MBSとしては、例えば、ブタジエン
成分が50〜90重量%、メチルメタクリレート成分が
5〜45重量%、スチレン成分が5〜45重量%のもの
等が挙げられる。上記MBSの平均粒子径は特に限定さ
れず、0.01〜5μmであるのが好ましい。
【0019】上記CSPEとしては、例えば、塩素含有
率が20〜50重量%、イオウ含有率が0.5〜2.0
重量%、ムーニー粘度(ML1+4:100℃)が10
〜200のもの等が挙げられる。
【0020】上記PUとしては、例えば、ポリオール等
の官能性活性水素化合物と全反応系のイソシアネート化
合物を反応させてなる線状高分子又は一部架橋構造を採
るもの等が挙げられ、好ましくは、カプロラクトン型、
アジペート型、エーテル型等のものが挙げられる。
【0021】上記エラストマーの内、単独重合体のガラ
ス転移温度が−140〜−20℃であるアルキル(メ
タ)アクリレートモノマーを50重量%以上含むアクリ
ル系モノマー成分100重量部と多官能性モノマー成分
0.01〜30重量部とを共重合してなる架橋アクリル
系共重合体であるエラストマーが特に好ましい。ガラス
転移温度が−140℃未満であると、工業的に使用され
るポリマーとして適当でなく、−20℃を超えると、得
られるフィルムに充分な柔軟性を付与するのが難しい。
【0022】上記アクリル系モノマー成分中の、上記ア
ルキル(メタ)アクリレートモノマーの含有量が、50
重量%未満であると、得られるフィルムに充分な柔軟性
を付与するのが難しい。好ましくは80〜100重量%
である。上記多官能性アクリルモノマーが、アクリル系
モノマー成分100重量部に対して、0.01重量部未
満であったり、30重量部を超えると、架橋アクリル系
共重合体がエラストマーとして機能せず、得られるフィ
ルムに充分な柔軟性を付与するのが困難となる。好まし
くは、0.1〜10重量部である。
【0023】上記アルキル(メタ)アクリレートモノマ
ーとしては、単独重合体のガラス転移温度が−140〜
−20℃であれば特に限定されず、例えば、エチルアク
リレート、n−プロピルアクリレート、n−ブチルアク
リレート、イソブチルアクリレート、sec−ブチルア
クリレート、n−ヘキシルアクリレート、2−エチルヘ
キシルアクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレー
ト、イソオクチルアクリレート、n−ノニル(メタ)ア
クリレート、イソノニルアクリレート、n−デシル(メ
タ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート等が
挙げられる。これらは、単独で用いられてもよいし、2
種以上併用されてもよい。
【0024】上記多官能性モノマー成分としては、上記
アルキル(メタ)アクリレートモノマーと共重合可能で
あれば特に限定されず、例えば、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)
アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)ア
クリレート等の多官能アクリレート類;ジアリルフタレ
ート、ジアリルマレート、トリアリルイソシアヌレート
等の多官能アリル化合物;ブタジエン等の不飽和化合物
等が挙げられる。これらは、単独で用いられてもよい
し、2種以上併用されてもよい。
【0025】上記架橋アクリル系共重合体は、例えば、
乳化重合法、懸濁重合法、分散重合法等により得られる
が、なかでも樹脂粒径の制御が容易な点から乳化重合法
が好適に用いられる。上記乳化重合法は、従来公知の方
法で行うことができ、例えば、必要に応じて、乳化分散
剤、重合開始剤、pH調整剤、酸化防止剤等が添加され
てもよい。
【0026】上記乳化分散剤としては特に限定されず、
例えば、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性
剤、部分けん化ポリビニルアルコール、セルロース系分
散剤、ゼラチン等が挙げられる。アニオン系界面活性剤
としては、例えば、ポリオキシエチレンノニルエーテル
サルフェート等が挙げられる。これらは、単独で用いら
れてもよいし、2種以上併用されてもよい。
【0027】上記重合開始剤としては特に限定されず、
例えば、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過酸化
水素等の水溶性開始剤;ベンゾイルパーオキシド、ラウ
ロイルパーオキシド等の有機系過酸化物;アゾビスイソ
ブチロニトリル等のアゾ系開始剤等が挙げられる。これ
らは、単独で用いられてもよいし、2種以上併用されて
もよい。
【0028】上記乳化重合法の具体的な方法としては特
に限定されず、例えば、一括重合法、モノマー滴下法、
エマルジョン滴下法等が挙げられる。
【0029】上記一括重合法は、ジャケット付重合反応
器内に、純水、乳化分散剤、重合開始剤、及び、混合モ
ノマー(上記アクリル系モノマー成分、及び、多官能性
モノマー成分)を一括して添加し、窒素気流加圧下で攪
拌して充分乳化した後、反応器内をジャケットで昇温し
反応を開始させる方法である。
【0030】上記モノマー滴下法は、ジャケット付重合
反応器内に、純水、乳化分散剤、重合開始剤を入れ、窒
素気流下で反応器内を昇温した後、混合モノマー(上記
アクリル系モノマー成分、及び、多官能性モノマー成
分)を、一定量ずつ滴下して重合反応を開始させる方法
である。
【0031】上記エマルジョン滴下法は、混合モノマー
(上記アクリル系モノマー成分、及び、多官能性モノマ
ー成分)、乳化分散剤、純水を攪拌して乳化モノマーを
予め調製し、次いで、ジャケット付重合反応器内に純
水、重合開始剤を入れ、窒素気流下で反応器内を昇温し
た後、前記乳化モノマーを一定量ずつ滴下して重合反応
を開始させる方法である。
【0032】上記架橋アクリル系共重合体の形態や構造
としては特に限定されないが、例えば、樹脂粒子の表層
と内部のモノマー組成や架橋構造とが異なるコア−シェ
ル構造が好ましい。この構造によれば、樹脂粒子の安定
性及び成形体の強度性能の向上を図ることができる。
【0033】コア−シェル構造の形成方法としては、例
えば、コア部を構成する混合モノマー、純水、乳化剤か
ら調製した乳化モノマーに重合開始剤を添加し、コア部
にグラフト共重合させる方法等が挙げられる。
【0034】このようにして得られた樹脂粒子は、上記
コア部の表面を上記シェル部が三次元的に覆い、上記シ
ェル部を構成する共重合体と上記コア部を構成する共重
合体とが部分的に共有結合し、上記シェル部が三次元的
な架橋構造を形成する。上記方法において、上記シェル
部のグラフト共重合は、上記コア部の重合と同一の重合
工程で連続して行ってもよい。
【0035】本発明で用いられる、塩化ビニルを主成分
とするモノマーとは、塩化ビニル又は塩化ビニルと共重
合可能なビニルモノマーの混合物であり、塩化ビニル系
重合体とは、塩化ビニルの単独重合体又は塩化ビニルを
主成分とし、塩化ビニルと共重合可能なビニルモノマー
との共重合体である。
【0036】上記塩化ビニルと共重合可能なモノマーと
しては特に限定されず、例えば、エチレン、プロピレ
ン、ブチレン等のα−オレフィン類;酢酸ビニル、プロ
ピオン酸ビニル等のビニルエステル類;エチルビニルエ
ーテル、ブチルビニルエーテル等のビニルエーテル類;
メチルアクリレート、ブチルアクリレート、ヒドロキシ
エチルアクリレート等のアクリル酸エステル類;メチル
メタクリレート、ブチルメタクリレート、ヒドロキシエ
チルメタクリレート等のメタクリル酸エステル類;スチ
レン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル類;フッ化
ビニル、フッ化ビニリデン、塩化ビニリデン等のハロゲ
ン化ビニル類;N−フェニルマレイミド、N−シクロヘ
キシルマレイミド等のN−置換マレイミド類等が挙げら
れる。これらは、単独で用いられてもよいし、2種以上
併用されてもよい。
【0037】上記塩化ビニルモノマーと共重合可能なビ
ニルモノマーの使用量は、ビニルモノマーの種類や反応
性等によって変化するが、塩化ビニルと上記ビニルモノ
マーの合計量に対して、20重量%以下であるのが好ま
しい。20重量%を超えると塩化ビニル樹脂が本来持つ
特性を失う可能性がある。
【0038】上記塩化ビニル系重合体の重合度は、40
0〜2500が好ましい。重合度が400未満である
と、耐久性に劣り、重合度が2500を超えると、樹脂
の溶融粘度が高くなり、成形性が悪くなる。より好まし
くは500〜1600である。
【0039】本発明で用いられる、塩化ビニル系樹脂中
のエラストマー成分の量は、10〜50重量%が好まし
い。上記エラストマーが10重量%未満であると、得ら
れる印刷用フィルムの柔軟性が不足し、折れ曲がり、亀
裂等が生じやすくなり、取扱性が悪化する。50重量%
を超えると、充分な強度が得られず、得られる印刷用フ
ィルムの施工性に問題が生じる可能性がある。
【0040】上記エラストマーと塩化ビニルを主体とす
るビニルモノマーとのグラフト共重合は特に限定され
ず、従来公知の方法により行うことができ、例えば、懸
濁重合法、乳化重合法、溶液重合法等が挙げられる。こ
のうち、懸濁重合法が好適に用いられる。上記懸濁重合
法には、分散剤、重合開始剤等が用いられる。
【0041】上記分散剤としては特に限定されず、例え
ば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール及び
その部分けん化物、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、
デンプン、無水マレイン酸−スチレン共重合体等が挙げ
られる。これらは、単独で用いられてもよいし、2種以
上併用されてもよい。
【0042】上記重合開始剤としては特に限定されず、
例えば、ラウロイルパーオキサイド、t−ブチルパーオ
キシピバレート、ジイソプロピルパーオキシジカーボネ
ート、ジオクチルパーオキシジカーボネート、t−ブチ
ルパーオキシネオデカノエート、α−クミルパーオキシ
ネオデカノエート等の有機パーオキサイド類;2,2−
アゾビスイソブチロニトリル、2,2−アゾビス−2,
4−ジメチルバレロニトリル等のアゾ化合物等が挙げら
れる。これらは、単独で用いられてもよいし、2種以上
併用されてもよい。また、必要に応じて、pH調整剤、
酸化防止剤等が添加されてもよい。
【0043】上記懸濁重合法としては、例えば、以下の
方法が用いられる。温度調整機及び攪拌機付きの重合器
に、純水、分散剤、重合開始剤、エラストマーを仕込
み、真空ポンプにより重合器内から空気を排除した後、
塩化ビニルを重合器内に導入する。エラストマーを塩化
ビニル中に分散又は溶解させた後に昇温し、所望の重合
温度で重合を開始させる。反応終了後、残存モノマーを
重合器外に排出しスラリーを得る。脱水機で脱水した後
に乾燥して、塩化ビニル系樹脂を得る。
【0044】上記塩化ビニル系樹脂においては、必要に
応じて、安定剤、安定化助剤、滑剤、加工助剤、紫外線
吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、充填剤等の配合剤が添
加されてもよい。
【0045】上記安定剤としては特に限定されず、例え
ば、ジメチル錫メルカプト、ジブチル錫メルカプト、ジ
オクチル錫メルカプト、ジブチル錫マレート、ジブチル
錫マレートポリマー、ジオクチル錫マレート、ジオクチ
ル錫マレートポリマー、ジブチル錫ラウレート、ジブチ
ル錫ラウレートポリマー等の有機錫系安定剤;鉛白、塩
基性亜硫酸錫、二塩基性亜硫酸鉛、三塩基性亜硫酸鉛、
二塩基性亜リン酸鉛、シリカゲル共沈ケイ酸鉛、ステア
リン酸鉛、安息香酸鉛、二塩基性ステアリン酸鉛、ナフ
テン酸鉛等の鉛系安定剤;ステアリン酸カルシウム、ス
テアリン酸バリウム、ステアリン酸亜鉛等の金属石鹸;
カルシウム−亜鉛系安定剤、バリウム−亜鉛系安定剤、
バリウム−カドミウム系安定剤、ハイドロタルサイト、
ゼオライト等が挙げられる。これらは、単独で用いられ
てもよいし、2種以上併用されてもよい。
【0046】上記安定化助剤としては特に限定されず、
例えば、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポ
キシ化テトラヒドロフタレート、エポキシ化ポリブタジ
エン、リン酸エステル等が挙げられる。これらは、単独
で用いられてもよいし、2種以上併用されてもよい。
【0047】上記滑剤としては特に限定されず、例え
ば、モンタン酸ワックス、パラフィンワックス、ポリエ
チレンワックス、ステアリン酸、ステアリルアルコー
ル、ステアリン酸ブチル等が挙げられる。これらは、単
独で用いられてもよいし、2種以上併用されてもよい。
【0048】上記加工助剤としては特に限定されず、例
えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)ア
クリレート、ブチル(メタ)アクリレート等の(メタ)
アクリレート系単独重合体;上記(メタ)アクリレート
系単独重合体から選ばれた2種以上のモノマーの共重合
体;(メタ)アクリレートと、スチレン、ビニルトルエ
ン、アクリロニトリル等のビニルモノマーとの共重合体
等が挙げられる。これらは、単独で用いられてもよい
し、2種以上併用されてもよい。
【0049】上記紫外線吸収剤としては特に限定され
ず、例えば、サリチル酸エステル系、ベンゾフェノン
系、ベンゾトリアゾール系、シアノアクリレート系等の
紫外線吸収剤等が挙げられる。これらは、単独で用いら
れてもよいし、2種以上併用されてもよい。
【0050】上記光安定剤としては特に限定されず、例
えば、ヒンダードアミン系の光安定剤等が挙げられる。
【0051】上記酸化防止剤としては特に限定されず、
例えば、フェノール系抗酸化剤等が挙げられる。
【0052】上記充填剤としては特に限定されず、例え
ば、シリカ、珪藻土、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタ
ン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化鉄、酸化
錫、酸化アンチモン、フェライト類、水酸化カルシウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、塩基性
炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、炭酸亜鉛、炭酸バリウム、ドーソナイト、ハイドロ
タルサイト、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、石膏繊
維、ケイ酸カルシウム、タルク、クレー、マイカ、モン
モリロナイト、ベントナイト、活性白土、セピオライ
ト、イモゴライト、セリサイト、ガラス繊維、ガラスビ
ーズ、シリカ系バルン、窒化アルミニウム、窒化ホウ
素、窒化ケイ素、カーボンブラック、グラファイト、炭
素繊維、炭素バルン、木炭粉末、各種金属粉、チタン酸
カリウム、硫酸マグネシウム(MOS)、チタン酸ジル
コニア鉛、アルミニウムボレート、硫化モリブデン、炭
化ケイ素、ステンレス繊維、ほう酸亜鉛、各種磁性粉、
スラグ繊維、フライアッシュ、脱水汚泥等が挙げられ
る。これらは、単独で用いられてもよいし、2種以上併
用されてもよい。
【0053】本発明の印刷用フィルムは、顔料が含有さ
れていることが好ましい。上記顔料は、耐候性、印字鮮
明性、機械的特性等の向上させる目的で上記塩化ビニル
系樹脂に添加される。上記顔料の添加量は、上記塩化ビ
ニル系樹脂100重量部に対して3〜100重量部が好
ましく、より好ましくは5〜50重量、特に好ましくは
7〜25重量部である。
【0054】上記顔料は用途により適宜選択されるため
特に限定されず、例えば、アゾ系、フタロシアニン系、
スレン系、染料レーキ系等の有機顔料;酸化物系、クロ
ム酸モリブデン系、硫化物・セレン化物系、フェロシア
ン化物系等の無機顔料;酸化チタン、チタニア、チタン
白、亜鉛華、酸化亜鉛、亜鉛白、硫化亜鉛、リトボン、
鉛白、アンチモン白、酸化ジルコニウム等の白色顔料;
硫酸バリウム、バライト粉、炭酸カルシウム、ホワイト
カーボン、シリカ、アルミナホワイト、珪藻土、酸化
鉄、酸化錫、酸化アンチモン、フェライト類、水酸化カ
ルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、
塩基性炭酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜
鉛、炭酸バリウム、ドーソナイト、ハイドロタルサイ
ト、硫酸カルシウム、石膏繊維、珪酸カルシウム、カオ
リン、タルク、クレー、マイカ、モンモリロナイト、ベ
ントナイト、活性白土、セピオライト、イモゴライト、
セリサイト、シリカ系バルン、窒化アルミニウム、窒化
ホウソ、窒化ケイ素、カーボンブラック、グラファイ
ト、炭素バルン、木炭粉末、チタン酸カリウム、硫酸マ
グネシウム、チタン酸ジルコニア鉛、アルミニウムボレ
ート、硫化モリブデン、炭化ケイ素、ホウ酸亜鉛、フラ
イアッシュ、脱水汚泥等の体質顔料等が挙げられる。上
記顔料の中でも、耐候性、印字鮮明性等から酸化チタ
ン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、タルク等が好適に
用いられる。これらは、単独で用いられてもよいし、2
種以上併用されてもよい。
【0055】上記各種配合剤を上記塩化ビニル系樹脂に
混合する順序や方法は特に限定されず、任意の方法が採
用可能であり、ホットブレンドによる方法でも、コール
ドブレンドによる方法でもよい。
【0056】上記塩化ビニル系樹脂を本発明の印刷用フ
ィルムとして成形する方法としては、カレンダー法によ
り製造するのが一般的である。塩化ビニル系樹脂と上記
各種配合剤をリボン型ブレンダー、ヘンシェル型ミキサ
ー等で加熱混合し、バンバリーミキサー等でブレンドマ
スターを混練し、ロールで調質した後、カレンダーロー
ルにチャージし、140〜180℃の温度で圧延シーテ
ィングし、冷却・巻き取り工程を経て成形する。
【0057】この他、押出法として、150〜200℃
でTダイ、コートハンガーダイ等から押出成形する方法
を採用してもよい。
【0058】本発明の印刷用フィルムにおいては、フィ
ルムの厚さは50〜300μmが好ましい。厚さが50
μm未満であるとフィルムとしての充分な強度が得られ
ず、300μmを超えると、硬くなり過ぎて柔軟性が乏
しくなり、本印刷用フィルムを壁に貼り付ける際の施工
性が悪化する。
【0059】また、上記印刷用フィルムは、0℃での多
軸衝撃試験において全吸収エネルギーが8J以上である
のが好ましい。本多軸衝撃試験は、JIS K 708
5に記載の炭素繊維強化プラスチックの多軸衝撃試験方
法に準拠して測定され、測定結果は、図1に示される荷
重−変位線で示され、全吸収エネルギーとは、図1に示
される荷重−変位線図において貫通破壊までに囲まれた
全面積で表される。上記全吸収エネルギー吸収が8J未
満であると、特に冬場において、例えば壁や掲示板等に
貼り付けられた印刷用フィルムに、何らかの飛来物や打
撃によって衝撃が加わると、容易にヒビや亀裂が生じて
しまう。
【0060】さらに、上記印刷用フィルムは、70℃の
恒温槽に24時間放置した際の、放置前と放置後の重量
変化率が5%未満であるのが好ましい。ここで、重量変
化率とは式(1)により表される。
【0061】
【数1】
【0062】重量変化率が5%を超えるとフィルムの初
期性能が変化し、長期にわたって安定した性能を発現で
きなくなるだけでなく、フィルム表面にしわが発生し、
印刷物のデザインを著しく損なう。
【0063】本発明の印刷用フィルムは、インクジェッ
トプリンタに適用され印刷されるのが好ましい。インク
ジェットプリンターとしては、特に限定されず、一般に
市販されている物が用いられる。例えば、特開平9‐2
07499号公報に示されるような帯電偏向タイプのイ
ンクジェットプリンターが挙げられる。
【0064】上記印刷用フィルムに、インクジェットプ
リンターにより印刷する方法としては特に限定されず、
従来公知のインクジェット記録方式が採用されうる。例
えば、ディフレクション方式、キャビティ方式、サーモ
ジェット方式、バブルジェット方式、サーマルインクジ
ェット方式、スリットジェット方式、スパークジェット
方式及び帯電偏向タイプインクジェット方式等が挙げら
れる。これらは、種々の作動原理により、インクの微小
液滴を飛翔させて印刷用フィルム、又は、後述する印刷
用フィルムのインク受容層に付着させ、文字、図形、絵
柄、模様等の記録を行うものである。
【0065】上記インクジェットプリンターに使用され
るインクとしては、油溶性染料溶液からなる油性インク
が好適に用いられる。上記油溶性染料としては、塩化ビ
ニル系樹脂に適用可能なものであれば特に限定はされ
ず、例えば、ナフトール染料、アゾ染料、金属錯塩染
料、アントラキノン染料、キノイミン染料、インジゴ染
料、シアニン染料、キノリン染料、ニトロ染料、ニトロ
ソ染料、ベンゾキノン染料、カーボニウム染料、ナフト
キノン染料、ナフタルイミド染料、フタロシアニン染
料、ベニリン染料等が挙げられる。上記油溶性染料を溶
解するための溶剤としては、インクジェットプリンタに
てインクを噴射可能となされる特性を有していれば特に
限定されず、例えば、イソパラフィン類、エーテル類、
可塑剤等の有機溶剤が挙げられる。
【0066】本発明の印刷用フィルムには、上記印刷用
フィルムの少なくとも片面にインク受容層が設けられて
いるのが好ましい。上記インク受容層とは、油性、半油
性又は水性インクがよく吸着されるように積層されるも
ので、この受容層上に文字や図形、記号、絵柄、模様等
の転写像が形成される。更に、この上に、必要に応じて
透明な保護層が設けられてもよい。また、上記受容層と
反対の面には、必要に応じて粘着剤が積層され、更に、
目的の貼り付け場所に印刷用シートを貼り付けるまで粘
着剤層を保護するために剥離性保護層が設けられてもよ
い。
【0067】上記受容層としては、塩化ビニル系樹脂か
らなる印刷用フィルムに好適に用いられるものであれば
特に限定されず、例えば、特開平10‐147066号
公報、特開平8‐324106号公報等に示されるよう
なインク吸収性、印字性、インク乾燥性等に優れたイン
ク受容層が挙げられる。上記インク受容層の厚さは、1
0〜50μm程度が一般的である。
【0068】上記粘着剤としては、塩化ビニル樹脂フィ
ルムに好適に用いられるものであれば特に限定されず、
例えば、アクリル系粘着剤、SBR系、ポリウレタン
系、クロロプレン系、ブチルゴム系等の粘着剤が挙げら
れる。
【0069】上記インク受容層及び粘着剤層は、ロール
コーター、リバースロールコーター、ナイフコーター、
コンマコーター、ブレードコーター、バーコーター、グ
ラビアコーター、カーテンコーター、アプリケーター、
ダイコーター、エッジコーター等で必要な厚さに塗布す
ることにより形成することができる。
【0070】上記明インク受容層が設けられた印刷用フ
ィルムは、水溶性染料に少なくとも水又は、水を主体と
する媒体、例えば、水と有機溶剤及び分散剤を含む水性
インクを使用したインクジェットプリンターに適用され
るのが好ましい。
【0071】上記水溶性染料としては、特に限定され
ず、直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料及び
分散染料等が挙げられる。上記水溶性有機溶剤として
は、特に限定されず、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、プロピレングリコール等の多価アルコール
類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、N,
N‐ジメチルエタノールアミン、モルホリン等のアルカ
ノールアミン類、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、エチレングリコールジメチルエーテル等のグリコー
ルエーテル等が挙げられる。上記分散剤としては、特に
限定されず、アニオン系活性剤、ノニオン系活性剤、両
性活性剤、高分子系活性剤等が挙げられる。上記水性イ
ンクには、必要に応じてバインダー、各種添加剤が添加
されても良い。
【0072】(作用)本発明の印刷用フィルムは、エラ
ストマー成分を含有する塩化ビニル系樹脂からなってお
り、可塑剤を添加しなくとも適度の引っ張り強さや腰の
強さを保有するものであり、可塑剤が添加されていない
ので、経時的な可塑剤のブルーミングによる表面のべた
つきや物性の変化がなく、耐候性、保管性が優れてお
り、屋外に暴露される用途であっても、表面の汚染も極
めて少なく、美麗な印刷面を長らく保持しうる。更に、
特定のエラストマーを用いることにより、低温耐衝撃性
が更に良くなり、冬季の施工や屋外での使用にもより好
適に用いられる。
【0073】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。 実施例1 塩化ビニル樹脂(徳山積水工業社製、ポリ塩化ビニル、
商品名「TS−1000R」、重合度1000、以下の
表中ではST−PVCと略称する)70重量%、エラス
トマー(鐘淵化学工業社製、商品名「カネエースFM−
21」、分散後の平均粒子径0.1〜1μm、表1中、
ACと略称する)30重量%からなる塩化ビニル系樹脂
組成物100重量部に、加工助剤(三菱レーヨン社製、
商品名「P−501A」)1重量部、バリウム−亜鉛系
安定剤(旭電化社製、商品名「AC−168」)4重量
部、ステアリン酸カルシウム(堺化学社製、商品名「S
C−100」)1重量部、内滑剤(ヘンケルジャパン社
製、商品名「G−60」)1重量部、酸化チタン(タイ
オキサイド社製、商品名「RTC−30」)20重量部
及びベンゾフェノン系紫外線吸収剤(BASF社製、商
品名「UvinulM40」)0.5重量部を配合し、
容量100リットルのスーパーミキサー(川田工業社
製、商品名)で混合し、カレンダー成形法によって厚さ
120μmの印刷用フィルムを作製した。得られた印刷
用フィルムにつき、後述の評価を行った。その結果を表
1に示す。
【0074】実施例2〜8 実施例1のエラストマーに替えて、表1に示したエラス
トマーを用いたこと以外、実施例1と同様にして印刷用
フィルムを作製した。得られた印刷用フィルムにつき、
後述の評価を行った。その結果を表1に示す。
【0075】実施例9 実施例1の塩化ビニル樹脂に替えて、表1に示した塩化
ビニル系樹脂(徳山積水工業社製、塩化ビニル−エチレ
ン共重合体、商品名「VE−T」、重合度1000、エ
チレン含有量8重量%)を用いたこと以外、実施例1と
同様にして印刷用フィルムを作製した。得られた印刷用
フィルムにつき、後述の評価を行った。その結果を表1
に示す。
【0076】
【表1】
【0077】実施例10 〔塩化ビニルがグラフト重合したエラストマーの調製〕
攪拌機及び温度調整用ジャケットを備えた容量15リッ
トルの反応器に、純水7.5kg、実施例2で用いたE
VA1.49kg、分散剤として部分けん化ポリビニル
アルコール(クラレ社製、商品名「クラレポバールL−
8」の3重量%水溶液300g、重合開始剤として、t
−ブチルパーオキシデカノエート、α−クミルパーオキ
シデカノエート各1gを添加し、反応器内の空気を真空
ポンプで排出した後、攪拌下に塩化ビニルモノマー2.
8kgを添加し、反応器を64℃に昇温してグラフト重
合反応を開始した。
【0078】反応器内の圧力が5.6kgf/cm2 の
圧力まで低下したところで塩化ビニルモノマーの重合率
が80重量%になったことを確認し、反応を停止した。
反応停止後、未反応塩化ビニルモノマーを除去し、脱水
乾燥して塩化ビニルがグラフト重合したエラストマー
(塩化ビニル成分60重量%)を調製した。
【0079】得られた塩化ビニルがグラフト重合したエ
ラストマー75重量%と実施例1で用いた塩化ビニル樹
脂25重量%からなる塩化ビニル系樹脂組成物100重
量部に、実施例1と同様に加工助剤以下の添加剤を添加
し、カレンダー成形法によって厚さ120μmの印刷用
フィルムを作製した。得られた印刷用フィルムにつき、
後述の評価を行った。その結果を表2に示す。
【0080】実施例11〜17 塩化ビニルがグラフト重合したエラストマーの調製に際
し、実施例10のエラストマーに替えて、表2に示した
エラストマー(実施例1〜8で用いたエラストマーに同
じ)を用いたこと以外、実施例10と同様にして印刷用
フィルムを作製した。得られた印刷用フィルムにつき後
述の評価を行った、結果を表2に示す。
【0081】
【表2】
【0082】実施例18〜25 実施例10〜13で用いた塩化ビニルがグラフト重合し
たエラストマー及び実施例1〜8で用いたエラストマー
を表3に示した配合及び配合比率で添加した塩化ビニル
系樹脂組成物100重量部に、実施例1と同様に加工助
剤以下の添加剤を添加し、カレンダー成形法によって厚
さ120μmの印刷用フィルムを作製した。得られた印
刷用フィルムにつき、後述の評価を行った。その結果を
表3に示す。
【0083】
【表3】
【0084】実施例26〜29 実施例10〜13で用いた塩化ビニルがグラフト重合し
たエラストマー及び実施例14〜17で用いた塩化ビニ
ルがグラフト重合したエラストマーを表4に示した配合
及び配合比率で添加した塩化ビニル系樹脂組成物100
重量部に、実施例1と同様に加工助剤以下の添加剤を添
加し、カレンダー成形法によって厚さ120μmの印刷
用フィルムを作製した。得られた印刷シート用フィルム
につき、後述の評価を行った。その結果を表4に示す。
【0085】実施例30〜33 実施例10〜13で用いた塩化ビニルがグラフト重合し
たエラストマー、実施例14〜17で用いた塩化ビニル
がグラフト重合したエラストマー並びに実施例1、2、
5及び6で用いたエラストマーを表4に示した配合及び
配合比率で添加した塩化ビニル系樹脂組成物100重量
部に、実施例1と同様に加工助剤以下の添加剤を添加
し、カレンダー成形法によって厚さ120μmの印刷用
フィルムを作製した。得られた印刷用フィルムにつき、
後述の評価を行った。その結果を表4に示す。
【0086】
【表4】
【0087】実施例34〜37 実施例10〜13で用いた塩化ビニルがグラフト重合し
たエラストマー、実施例14〜17で用いた塩化ビニル
がグラフト重合したエラストマー、実施例1、2、5及
び6で用いたエラストマー並びに実施例1で用いた塩化
ビニル系樹脂を表5に示した配合及び配合比率で添加し
た塩化ビニル系樹脂組成物100重量部に、実施例1と
同様に加工助剤以下の添加剤を添加し、カレンダー成形
法によって厚さ120μmの印刷用フィルムを作製し
た。得られた印刷用フィルムにつき、後述の評価を行っ
た。その結果を表5に示す。
【0088】
【表5】
【0089】実施例38 〔アクリル系共重合体の調製(乳化重合)〕攪拌機、還
流冷却器を備えた10リットル反応器に、純水4kg、
重合開始剤として過硫酸アンモニウム24g(10重量
%水溶液)を入れ、容器内を窒素置換後、攪拌下で反応
器内を75℃に昇温した。純水1.5kg、乳化剤とし
てハイテノールN−08(第一工業製薬社製)50g
(10重量%水溶液)、アクリル系モノマーとしてn−
ブチルアクリレート(nBA、ガラス転移温度Tg−5
4℃)2.4kg、多官能性モノマーとしてトリメチロ
ールプロパントリアクリレート(TMPA)10gから
調製した乳化モノマー液昇温後の反応器内に一定の滴下
速度において滴下した。全ての乳化モノマー液の滴下を
3.0時間にて終了し、その後、1時間攪拌を続けた
後、重合を終了し、固形分の濃度が30重量%のアクリ
ル系共重合体ラテックスを得た。
【0090】〔塩化ビニル系樹脂の調製(グラフト共重
合)〕次いで、攪拌機及びジャケットを備えた15リッ
トル重合器に、純水7.5kg、上記アクリル系共重合
体ラテックス1.42kg(アクリル共重合体固形分重
量0.43kg)、分散剤として部分けん化ポリビニル
アルコール(クラレ社製、クラレポバールL−8)の3
重量%水溶液300g、重合開始剤としてt−ブチルパ
ーオキシデカネート1g、α−クミルパーオキシデカネ
ート1gを添加し、反応器内の空気を真空ポンプで排出
した後、攪拌下、塩化ビニルモノマー2.8kgを添加
した。反応器を64℃に昇温し重合を開始した。
【0091】重合器内の圧力が5.6kgf/cm2 の
圧力まで低下したところで塩化ビニルモノマーの重合率
が80%になったことを確認し、反応を停止した。その
後、未反応の塩化ビニルモノマーを除去して、更に脱水
乾燥することにより塩化ビニル系樹脂を得た。
【0092】〔印刷用フィルムの作製〕印刷用フィルム
を作製するため、上記塩化ビニル系樹脂を用いて、実施
例1と同様にして厚さ120μmの印刷用フィルムを作
製した。得られた印刷用フィルムにつき、後述の評価を
行った。その結果を表6に示す。
【0093】実施例39 実施例38において、塩化ビニル系樹脂中のアクリル系
重合体含有量が40重量%になるように、グラフト重合
する以外は、実施例38と同様にして、厚さ120μm
の印刷用フィルムを作製した。得られた印刷用フィルム
につき、後述の評価を行った。その結果を表6に示す。
【0094】実施例40〜47 グラフトしたエラストマーの種類を表6記載の如く変え
た以外は実施例38と同様にして厚さ120μmの印刷
用フィルムを作製した。得られた印刷用フィルムにつ
き、後述の評価を行った。その結果を表6に示す。
【0095】
【表6】
【0096】実施例48〜54 グラフトした架橋アクリル系共重合体の構成成分、又
は、その含有量を表7記載の如く変えた以外は実施例3
8と同様にして厚さ120μmの印刷用フィルムを作製
した。得られた印刷用フィルムにつき、後述の評価を行
った。その結果を表7に示す。
【0097】
【表7】
【0098】実施例55 実施例38で得られた印刷用フィルムにポリアクリル酸
エステルを主成分とするインク受容層塗工液をロールコ
ーターにより乾燥塗工量が6g/m2 になるように塗
工、乾燥し、最後にカレンダー処理を施した印刷用フィ
ルムを得た。カレンダー成形性、塗工性ともに良好であ
った。得られたフィルムの水性インクによる印刷性を評
価するために、サーマルインクジェット方式のインクジ
ェットプリンターを用いて、上記受容層上にシアンのベ
タ画像印字を行ったところ、印刷性は良好であった。
【0099】尚、上記表1〜6中で用いたエラストマー
の略号は、各々、以下に示すエラストマーを表すもので
ある。 AC:( メタ) アクリル酸エステル共重合体「カネエー
スFM−21」(分散後の平均粒子径0.1〜1μm、
鐘淵化学工業社製) AC1:実施例38に示すアクリル系共重合体 EVA1:エチレン−酢酸ビニル共重合体「エバフレッ
クス45LX」(酢酸ビニル含有量45重量%、MFR
3、三井デュポンケミカル社製) EVA2:エチレン−酢酸ビニル共重合体「ウルトラセ
ン634」(酢酸ビニル含有量26重量%、MFR4、
東ソー社製) EA:エチレン−アクリル酸エステル共重合体「エバフ
レックスEEA A−709」(MFR25、三井デュ
ポンケミカル社製) NBR:アクリロニトリル−ブタジエン共重合体「JS
R PN30A」(アクリロニトリル含有量35重量
%、ML1+4:100℃=42、日本合成ゴム社製) CPE:塩素化ポリエチレン「エラスレン351A」
(塩素含有率35重量%、MFR2、昭和電工社製) MBS:メタクリル酸メチル−ブタジエン−スチレン共
重合体「BTA−751」(分散後の平均粒径0.1〜
2μm、呉羽化学社製) CSPE:クロルスルホン化ポリエチレン「ハイパイロ
ン40」(塩素含有率35重量%、イオウ含有率1.1
重量%、ML1+4:100℃=30、東ソー社製) PU:ポリウレタン「パンデックス500E」(カプロ
ラクトン系、大日本インキ社製)を表す。
【0100】比較例1〜3 表8に示したように、実施例1で用いた塩化ビニル系樹
脂100重量部に、可塑剤(ジブチルフタレート)を所
定量添加し、更に実施例1と同様に加工助剤以下の添加
剤を添加した塩化ビニル系樹脂組成物を用いてカレンダ
ー成形法によって厚さ120μmの印刷用フィルムを作
製した。得られた印刷用フィルムにつき、後述の評価を
行った。その結果を表8に示す。
【0101】
【表8】
【0102】〔評価方法〕上記厚さ120μmの印刷用
フィルムについて、以下のようにして表面性及び耐候
性、低温耐衝撃性、重量変化率、印刷性を評価した。 (表面性)JIS K 6722に準拠して、長さ90
mm、幅60mmの2枚の得られたフィルムを向かい合
わせて、縦及び横がそれぞれ60mmの平滑な2枚のガ
ラス板で試験片の幅の1辺と合わせて挟んだ。これに底
面の縦及び横がそれぞれ60mm、質量3kgの重りを
乗せ、50℃の空気恒温器中に24時間放置した後取り
出した。その後、重りを除いて室温で1時間放冷して2
枚の試験片を静かに剥がした時、得られた成形品の表面
の手触りによる官能テストによって、表面のべたつきの
度合いを以下の3段階に評価した。 ○;べたつきがほとんど感じられない △;わずかにべたつきが感じられる ×;べたつきが明瞭に感じられる これは、未使用の印刷用フィルム保管の際、又は、印刷
後のフィルム保管の際、フィルムの合着や印刷面の剥離
が生じる可能性を評価したものであり、保管性の評価と
した。
【0103】(耐候性)得られたフィルムより切り出し
た15mm×25mmの試験片を用いた。耐候性試験に
は、スーパーUVテスター(岩崎電気社製)を用いた。
試験片をブラックパネル53±2℃の温度で、紫外線照
度70mW/cm2 で紫外線照射12時間、休止8時
間、結露4時間のサイクルで3サイクル照射処理した。
上記スーパーUVテスターによる試験前後における試験
片の引っ張り特性をJIS K 6745に準拠して測
定し、成形品の機械強度として試験後での抗張力が試験
前の抗張力に対して95〜105%の範囲であれば充分
な耐候性があると判断した。これは、耐候性試験後の可
塑剤のブルーミングにより、当初の材料設計からどの程
度強度が変化したかを評価するものである。
【0104】(低温耐衝撃性)試験は、JIS K 7
085に記載の炭素繊維強化プラスチックの多軸衝撃試
験方法に準拠して行った。測定機器としては、HTM−
1(島津製作所社製)を用いた。但し、本測定サンプル
はフィルムであるため、フィルムの厚さを120μmと
した。また、低温での材料特性を評価するために、測定
温度を0℃とした。衝撃速さは、3.0m/sで行っ
た。ストライカ径は、12.7mmを用いた。本試験で
得られる全吸収エネルギーとは、図1に示す荷重−変位
線図において貫通破壊時の最大変位までの囲まれた全面
積(斜線領域)を示している。
【0105】(重量変化率)得られたフィルムより切り
出した50mm×50mmの試験片を用いた。予めこの
試験片の重量を、小数点以下4桁まで測定(初期重量)
しておき、70℃の空気恒温器中に、24時間サンプル
を放置した。放置後、試験片の重量を測定し、初期重量
に対する重量変化率を測定した。
【0106】(印刷性)得られたフィルムの油性インク
による印刷性を確認するために、オンデマンドインクジ
ェット方式のインクジェットプリンターを用いて、各印
刷用フィルムにシアンのベタ画像印刷を行った。これら
の印刷フィルムを、60℃、90%RHの雰囲気下に3
0日間放置した後、画像の変化の度合いを、○:普通に
みて、画像ににじみがなく、画像品質が良好なもの、
△:普通にみて、画像ににじみが多少観察され、画像品
質がやや不十分なもの、×:普通にみて、画像ににじみ
が観察され、画像品質が不十分なもの、の3段階の官能
試験によって印刷性を評価した。
【0107】
【発明の効果】本発明の印刷用フィルムは、エラストマ
ー成分を含有する塩化ビニル系樹脂からなっており、可
塑剤のブルーミングによる表面のべたつきや物性の変化
がなく、耐候性、保管性、印刷性等に優れ、屋外にあっ
ても長期にわたって安定した性能を保持し得るものであ
り、屋外に曝される用途においても好適に用いることが
できる。また、特定のエラストマーを用いることによ
り、低温耐衝撃性が更によくなり、冬季の施工にも適し
たものになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 JIS K 7085に記載の炭素繊維強化
プラスチックの多軸衝撃試験方法に準拠して測定され
る、0℃での多軸衝撃試験における荷重−変位線を表す
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H086 BA15 BA19 BA33 BA53 BA56 4F071 AA12 AA13 AA15X AA24 AA24X AA28X AA77 AA78 AA86 AE09 AH19 BC01 BC10 BC12 4J002 AC072 BB062 BB072 BB242 BB272 BD041 BG042 BN081 BN162 CK022 FD096

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エラストマー成分が含有された塩化ビニ
    ル系樹脂からなることを特徴とする印刷用フィルム。
  2. 【請求項2】 上記エラストマー成分の含有量が10〜
    50重量%であることを特徴とする請求項1記載の印刷
    用フィルム。
  3. 【請求項3】 上記塩化ビニル系樹脂が、エラストマー
    成分に塩化ビニルを主成分とするビニルモノマーがグラ
    フト共重合されてなるグラフト体、エラストマー成分と
    塩化ビニル系重合体とのブレンド体、又はエラストマー
    成分と前記グラフト体とのブレンド体のうちいずれか一
    種であることを特徴とする請求項1又は2記載の印刷用
    フィルム。
  4. 【請求項4】 エラストマーが、エチレン−酢酸ビニル
    共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重
    合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、塩素化
    ポリエチレン、(メタ)アクリル酸エステル系共重合
    体、メタクリル酸メチル−スチレン−ブタジエン共重合
    体、クロルスルホン化ポリエチレン、及び、ポリウレタ
    ン系重合体からなる群から選ばれた少なくとも1種のエ
    ラストマーであることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の印刷用フィルム。
  5. 【請求項5】 エラストマーが、単独重合体のガラス転
    移温度が−140〜−20℃であるアルキル(メタ)ア
    クリレートモノマーを50重量%以上含むアクリル系モ
    ノマー成分100重量部と多官能性モノマー成分0.0
    1〜30重量部とを共重合してなる架橋アクリル系共重
    合体であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の印刷用フィルム。
  6. 【請求項6】 塩化ビニル系樹脂と顔料からなることを
    特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の印刷用フィ
    ルム。
  7. 【請求項7】 厚さが50〜300μmであり、かつ、
    0℃での多軸衝撃試験において全吸収エネルギーが8J
    以上であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに
    記載の印刷用フィルム。
  8. 【請求項8】 70℃の恒温槽に24時間放置した際
    の、放置前と放置後の重量変化率が5%未満であること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の印刷用フ
    ィルム。
  9. 【請求項9】 印刷手段がインクジェットプリンターで
    あることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の
    印刷用フィルム。
  10. 【請求項10】 インクジェットプリンターに使用され
    るインクが、油溶性染料溶液からなる油性インクである
    ことを特徴とする請求項9記載の印刷用フィルム。
  11. 【請求項11】 請求項1〜8のいずれかに記載の印刷
    用フィルムの少なくとも片面にインク受容層を設けてな
    り、印刷手段がインクジェットプリンターであることを
    特徴とする印刷用フィルム。
  12. 【請求項12】 インクジェットプリンターに使用され
    るインクが、水溶性染料と水を主体とする媒体とからな
    る水性インクであることを特徴とする請求項11記載の
    印刷用フィルム。
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