JPH08113106A - エアバッグシステム - Google Patents

エアバッグシステム

Info

Publication number
JPH08113106A
JPH08113106A JP25345894A JP25345894A JPH08113106A JP H08113106 A JPH08113106 A JP H08113106A JP 25345894 A JP25345894 A JP 25345894A JP 25345894 A JP25345894 A JP 25345894A JP H08113106 A JPH08113106 A JP H08113106A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
airbag
driver
sensor
infrared
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25345894A
Other languages
English (en)
Inventor
Terumi Nakazawa
照美 仲沢
Yasunori Mori
康典 毛利
Takao Sasayama
隆生 笹山
Kazuro Takano
和朗 高野
Masayoshi Suzuki
政善 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP25345894A priority Critical patent/JPH08113106A/ja
Publication of JPH08113106A publication Critical patent/JPH08113106A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】運転席以外のエアバッグを該当座席に人が居る
時等の必要な時だけ自動的に起動させてシステムの経済
性を高める。 【構成】車両衝突が生じると、衝突センサ2の信号を基
に衝突判別回路12に入力され、衝突があるものと判定
して“1”信号をエアバッグ起動回路15に送ると共に
アンド素子13,14の各他方の入力端子に入力され
る。この時、アンド素子13,14のもう一方の入力端
子には、赤外線センサ3−1,3−2の信号を基に判別
回路4−1,4−2が助手席/後部席に人が居ることを
判定した時、回路4−1,4−2から判別信号が“1”
が入力され、この論理積により起動回路17に“1”信
号を出力する。これにより、運転席以外のエアバッグ
6,7は、助手席,後部席等に人が居る時等必要な時だ
けエアバッグを起動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車などの車両のエア
バッグシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車の衝突を検知してエア
バッグを起動(展開)させるシステムが実用化されてお
り、このようなエアバッグシステムとして、運転席用だ
けでなく助手席用のエアバッグや、さらに加えて後部座
席用のエアバッグも装備したシステムが普及しつつあ
る。なお、運転席以外にもエアバッグを装備した従来例
としては、例えば、特開平2−60858号、特開平2
−279443号、特開平2−279444号、特開平
2−286448号、特開平4−166455号、特開
平5−16759号公報等に開示されたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、助手席等の
運転席以外のエアバッグについては、その座席に人が居
ない時には、衝突時でもエアバッグを起動させない方が
合理的(経済的)である。
【0004】また、助手席にチャイルドシートを搭載す
る場合、チャイルドシートが自動車の正面でなく、図4
に示すように助手席の背もたれ側に向けて搭載(チャイ
ルドシートに乗せられた子供が、運転席の母親等の方を
斜め対面により常時向けられるようにして、子供に安心
感を持たせるため)する場合には、安全のためには、か
えってエアバッグを開かせない要求がある。
【0005】現行のエアバッグシステムでは、これらの
要求を満たす機能を有していない。
【0006】なお、従来技術には、エアバッグシステム
以外の技術として、例えば特開平2−31964号公報
のように車両の助手席側のドア内側に設けた超音波トラ
ンスデューサにより車両用搭乗者を検出する技術や、特
開平59−145644号公報のように赤外線センサに
より搭乗員の存在を検出して、乗員をシートへ自動的に
固縛する自動シートベルト装置等があるが、エアバッグ
システムの場合には、搭乗員の存在の有無だけでエアバ
ッグ起動を直結する性質のものではなく、運転席と運転
席以外の座席でのエアバッグ対処の区別や、車両の衝突
といった事象をも加味して、前記の要求に応える必要が
あり、従来技術では解決できない課題が存在していた。
【0007】本発明は以上の点に鑑みてなされ、その第
1の目的は、運転席以外のエアバッグを該当座席に人が
居る時等の必要な場合だけ自動的に起動させて経済性に
優れたエアバッグシステムを提供することにある。
【0008】第2の目的は、運転席以外の座席のエアバ
ッグシステムの起動の必要性の有無を判定する場合の確
実性を保証するエアバッグシステムを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、基本的には次のような課題解決手段を提
案する。
【0010】すなわち、本発明の基本的要旨は、 (1)運転席のエアバッグと少なくとも助手席が対象と
なる運転席以外の座席のエアバッグとを備え、前記運転
席のエアバッグの起動の要否を衝突センサの検出信号を
基に決定し、一方、前記運転席以外の座席のエアバッグ
の起動の要否を前記衝突センサの検出信号の他に該運転
席以外の座席ごとに装備した人体感知センサの検出信号
を基に個別に決定するエアバッグ制御系を備えた点にあ
る(これを第1の課題解決手段とする)。
【0011】例えば、前記運転席以外のエアバッグ制御
系として、前記運転席以外のエアバッグに対応の座席ご
とに、人の有無を検出する人体感知センサと、この人体
感知センサの検出信号が基になる“人有り”の判定信号
及び前記衝突センサの検出信号を基に判定された“衝突
有り”の判定信号の双方の論理値入力を条件に前記運転
席以外の該当座席のエアバッグを起動する論理回路付き
エアバッグ起動回路とを備えたものを提案する。
【0012】また、上記第1の課題解決手段の一例とし
て、前記運転席以外のエアバッグに対応の座席が少なく
とも助手席より成り、前記人体感知センサは、人体から
発せられる赤外線波長に感度を持つ赤外線センサで、前
記助手席については該赤外線センサが助手席の正面に対
向して配置されて、この助手席にチャイルドシートが自
動車の進行方向に対して後向きに設置された時には該チ
ャイルドシートに子供が居てもそのチャイルドシート背
もたれに遮られて人体感知しないように設定したものを
提案する。
【0013】(2)次に上記第1の課題解決手段の構成
要件に加えて、前記赤外線センサのそれぞれに向けて赤
外線発光手段が配置してあり、故障診断モードになった
時に前記赤外線発光手段から対応の前記赤外線センサに
向けて赤外線が照射され、この故障診断モード時の前記
赤外線センサからの検出信号を入力して該赤外線センサ
の故障の有無を診断する故障診断回路を備えたものを提
案する(これを第2の課題解決手段とする)。
【0014】
【作用】第1の課題解決手段の作用…運転席のエアバッ
グと運転席以外(例えば、助手席,後部席)のエアバッ
グとの起動(展開動作)に必要な条件を上記構成の如く
異にすることで、運転席に対応のエアバッグは、車両衝
突の時に必ず起動し、運転席以外の各座席のエアバッグ
は、車両衝突と該当座席の人体感知との双方の条件を満
足する場合に限りエアバッグが自動的に起動する。した
がって、運転席以外のようにエアバッグ起動の不要なも
のについては、無駄の起動動作を防ぐ合理性がある。
【0015】さらに、上記人体感知センサとして赤外線
センサを使用し、この赤外線センサを助手席の正面に対
向して配置した場合には、助手席に人がいてもエアバッ
グを作動させない方がかえって安全な場合、具体的に
は、助手席にチャイルドシートが自動車の進行方向に対
して後向きに設置した状態でチャイルドシートに子供が
居る場合に限って、子供から発せられる赤外線がチャイ
ルドシート背もたれに遮られるので、エアバッグの不要
な起動を防ぐケースを増やすことができる。
【0016】第2の課題解決手段の作用…故障診断モー
ドの時に赤外線発光手段からの赤外線を赤外線センサに
照射して、運転席以外の座席に搭乗員がいるか否かを模
擬的に確かめることができ、また、この時に赤外線セン
サの適正な出力がない場合には、該センサの故障を知る
ことができる。これにより、センサ及びエアバッグシス
テムの確実な動作保証を図り得る。
【0017】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。
【0018】図1は、本発明の第1実施例に係るエアバ
ッグシステムの全体構成図、図2はその動作状態を示す
フローチャート、図3は上記実施例に用いる赤外線発光
ダイオード及び赤外線センサの取付け状態を示す説明
図、図4はその赤外線センサの動作例を示す説明図であ
る。
【0019】図1において、1はエアバッグ信号処理コ
ントロールユニット(以下、コントロールユニットと称
する)で、衝突センサ(以下、クラッシュセンサと称す
る)2,赤外線センサ3(ここでは、赤外線センサ3の
うち助手席の搭乗員の有無を検出するものを符号3−
1、各後部席の搭乗員の有無を検出するものをまとめて
符号3−2で示してある)からの出力信号を処理して、
エアバッグ起動回路(点火栓起動回路)15〜16を必
要に応じて駆動させるようにしてある。
【0020】このうち、クラッシュセンサ2は、例え
ば、衝突時に生じる加速度に応答して容量が変化する半
導体式の静電容量形加速度検出素子等で構成される。
【0021】赤外線センサ3は、人間が発する赤外線の
波長約10μmに感度を持つものを使用しており、その
うち、符号3−1のものは、そのセンサ駆動回路と共に
図3,図4に示すように、助手席に対向する位置、例え
ば助手席の前方にあるフロントパネル位置に配設してあ
り、符号3−2で示すものは、そのセンサ駆動回路と共
に後部席に対向する位置、例えば運転席及び助手席の背
もたれの背面に配設してある。
【0022】助手席用判別回路4−1は、赤外線センサ
3−1の検出信号を入力して助手席における人の有無や
チャイルドシートの方向が正面或いはそのほかの方向を
向いているかを判別する。一方、後部席用判別回路4−
2は、赤外線センサ3−2の検出信号を入力して後部席
における人の有無を判別する。
【0023】助手席用判別回路4−1の出力である判別
信号は、コントロールユニット1に設けた論理積回路で
あるアンド素子13の一方の入力端子に入力される。後
部席用判別回路4−2の出力である判別信号は、論理積
回路であるアンド素子14の一方の入力端子に入力され
る。アンド素子13,14のそれぞれの他方の入力端子
には、次に述べる衝突判別回路12の判別信号が入力さ
れる。
【0024】衝突判別回路12は、クラッシュセンサ2
からの信号を波形処理回路11を介して入力し、そのセ
ンサ信号の出力値を基準信号レベルと比較して衝突の有
無を判定するものであり、この検出信号は上記したアン
ド素子13,14の他方の入力端子のほかに、運転席用
のエアバッグ起動回路(点火栓起動回路)15にアン
ド素子を通さずに送られる。
【0025】エアバッグ起動回路15は、運転席対応の
エアバッグ5を起動し、エアバッグ起動回路(点火栓起
動回路)16は、助手席対応のエアバッグ6を起動
し、エアバッグ起動回路(点火栓起動回路)17は、
各後部席対応のエアバッグ7を起動するためのものであ
る。
【0026】20−1,20−2は、赤外線センサ3−
1,3−2の故障診断用の赤外線発光ダイオード(赤外
線発光手段)で、このうち発光ダイオード20−1は、
その駆動回路と共に助手席用赤外線センサ3−1に対向
する位置,例えば図3に示すように自動車の天井のフロ
ント側に配設され、発光ダイオード20−2は、その駆
動回路と共に後部席用赤外線3−2に対向する位置,例
えば天井のリア側に配設される。
【0027】赤外線センサ3−1,3−2の出力側は、
判別回路4−1,4−2の他に故障診断回路21の入力
側に接続され、故障診断モード時に故障診断回路(自己
診断回路)21が機能するように設定してある。故障診
断回路21の出力側には故障表示部22が接続される。
【0028】なお、本実施例では、赤外線センサ3−
1,3−2からの各信号を、助手席30のシート下及び
後部席31のシート下に取り付けられた各電子回路モジ
ュール40−1,40−2で処理し(電子回路モジュー
ル40−1,40−2は、助手席,後部席の搭乗者の有
無判別用の回路4−1,4−2をそれぞれ内蔵する)、
その信号をコントロールユニット1に送る。コントロー
ルユニット1は、波形処理回路11、判別回路12、ア
ンド素子13,14、エアバッグ駆動回路15〜17に
より構成される。
【0029】ここで、助手席用判別回路4−1,後部席
用判別回路4−2をそれぞれ電子回路モジュール40−
1,40−2で構成してコントロールユニット1と別個
にしたのは、この判別回路4−1,4−2を、赤外線セ
ンサ3−1,3−2、赤外線発光ダイオード20−1,
20−2と共にいつでもオプション装備できるようにす
るためで、コントロールユニット1側では、このオプシ
ョン装備をいつでも受入れられるように、アンド素子1
3,14を備える。
【0030】次に上記構成より成る本実施例の動作を、
図2のフローチャートを参照しつつ説明する。
【0031】イグニッションスイッチを入れると、自己
診断モードに入り(S1)、クラッシュセンサ2の故障
診断を行なう(例えば、クラッシュセンサを診断信号に
より故意的に作動指令を与えてその反応をみる)ほか
に、故障診断回路21から赤外線発光ダイオード20−
1,20−2に出力指令が出されて、赤外線発光ダイオ
ード20−1からの赤外線が一定周期だけ助手席用赤外
線センサ3−1に向けて照射され、同様にして、赤外線
発光ダイオード20−2からの赤外線が後部席用赤外線
センサ3−2に向けて照射される(S2)。この時、赤
外線センサ3−1,3−2から出力がなければ、赤外線
センサは故障と判別され、故障表示手段22からランプ
点灯或いは警報表示等を通して故障表示がなされる(S
3,S4)。上記センサ3−1,3−2が出力されれ
ば、正常状態として、次のステップS5に移る。
【0032】S5で通常のモードに移り、赤外線発光ダ
イオード20−1,20−2は消灯し、クラッシュセン
サ2の検出信号取り込み状態及び助手席,後部席での人
体判別(赤外線センサ3−1,3−2の信号取り込み)
状態となる。そして、助手席や後部席に人がいる場合
(助手席にチャイルドシートがある時には、チャイルド
シートに子供が居て該チャイルドシートが正面を向いて
いる場合)には、赤外線センサ3−1,3−2から出力
される各センサ信号を基に助手席及び後部席用判別回路
4−1,4−2が助手席や後部席に人が居るものと判別
し、この判別信号が“1”レベル信号として、対応のア
ンド素子13,14の各一方の入力端子に入力される。
助手席や後部席に人が居ない場合(図4に示すように、
助手席30にチャイルドシート32がある時で、チャイ
ルドシート32が後向きになっている場合、子供がチャ
イルドシート32に居ても赤外線センサ3−1には、チ
ャイルドシート32の背もたれにより子供41から発せ
られる赤外線が遮断され、検出されないようにしてある
ので、これをも含む)には、赤外線センサ3−1,3−
2の信号を基に助手席及び後部席用判別回路4−1,4
−2が助手席,後部席に人が居ないものと判別し、この
判別信号が“0”レベル信号として、対応のアンド素子
13,14の上記各一方の入力端子に入力される。
【0033】このような状態で、車両衝突が生じると、
クラッシュセンサ2の信号が波形処理回路11で波形処
理された後に衝突判別回路12に入力され、衝突がある
ものと判定して“1”信号をエアバッグ起動回路15に
送ると共に、アンド素子13,14の各他方の入力端子
に入力され、この時、アンド素子13,14においては
助手席用判別回路4−1,後部席用判別回路4−2から
送られてくる判別信号が“1”レベル信号であることを
条件に対応のエアバッグ起動回路16,エアバッグ起動
回路17に“1”信号を出力する。エアバッグ起動回路
16,17は、あインド素子13,14から“1”レベ
ル信号を入力すると、点火栓を起動して対応の6,7を
起動させる。
【0034】したがって、運転席用のエアバッグ5は衝
突判定がなされると起動し、その他の座席用のエアバッ
グ6,7は衝突判定に加えて該当の座席に人が居る時
(助手席にチャイルドシートがある時には、チャイルド
シートに子供が居て該チャイルドシートが正面を向いて
いる場合)にエアバッグ6,7が起動する(S6〜S
9)。
【0035】図5は、助手席を一例にとっていろいろな
ケースに対してのエアバッグの反応を示したもので、ケ
ース1、2では人体からの赤外線を赤外線センサ3−1
が感知可能となり、助手席のエアバッグが起動する。ケ
ース3からケース5は、人体からの赤外線を赤外線セン
サ3−1により検知されないので、助手席のエアバッグ
が起動しない。
【0036】本実施例によれば、 (1)運転席以外の座席用のエアバッグシステムについ
ては、その該当座席に人が居ない場合やチャイルドシー
トの向きがエアバッグを作動させたくない方向に向けて
設定してある場合には、衝突時であってもエアバッグを
起動させないことが可能になり、エアバッグの無駄を使
用を省き、また、チャイルドシート使用の場合には、よ
り安全なエアバッグシステムを保証することができる。
【0037】(2)自己診断モードにより赤外線センサ
3−1,3−2に赤外線発光ダイオード20−1,20
−2を照射して上記センサ3−1,3−2の故障を診断
することができるので、赤外線センサ3−1,3−2の
故障時には、そのメンテナンスの機会を与えることで、
エアバッグ動作の確実性をより一層高めることができ
る。
【0038】(3)人体判別用の回路4−1,4−2を
それぞれコントロールユニット1と別に電子モジュール
化したので、この電子モジュール40(40−1,40
−2)をオプション装備することができる。
【0039】なお、上記実施例では、運転席のほかに助
手席及び後部席にエアバッグシステムを装備したものを
例示したが、運転席と助手席にだけエアバッグシステム
を装備したものでも、本発明の適用が可能である。
【0040】また、助手席用判別回路4−1や後部席用
判別回路4−2等を、論理積回路13,14付きエアバ
ッグ起動回路16,17、衝突判別回路12、故障診断
回路21と共に一つの電子処理コントロールユニット1
にまとめることも可能である。
【0041】赤外線センサ3−1,3−2に対する故障
診断モードは、イグニッションスイッチを投入した時
(オン時)だけではなく、その後の通常運転時において
も定期的に割込みをかけて実行させてもよく、このよう
にすれば、より動作の確実性を保証する。
【0042】また、赤外線発光ダイオード20−1,2
0−2の信号をパルスにより符号化し、この符号化信号
を故障診断回路21が判別するようにすれば、ノイズの
影響を受けないで該発光ダイオード20−1,20−2
による故障診断信号の信頼性がさらに向上する。
【0043】次に本発明の第2実施例を図6,図7によ
り説明する。
【0044】本実施例の基本的構成は図1に示した第1
実施例同様である。本実施例では、図7に示すように、
運転席以外のエアバッグのうち後部席31のエアバッグ
用の赤外線センサ3−2及び故障診断用の赤外線発光ダ
イオード20−2及びこれらの駆動回路3−2´を各後
部席ごとに一つのモジュール51にまとめて、このモジ
ュール51を対応の座席に配設してある。このうち、赤
外線発光ダイオード20−2は、モジュール51のケー
ス内にて赤外線センサ3−2の斜め前方に位置して赤外
線をセンサ3−2に向けて照射できるように設定してあ
る。
【0045】一方、助手席30のエアバッグ用の赤外線
センサ3−1は、助手席30の正面に対向して配置され
るが、この赤外線センサ3−1,故障診断用の赤外線発
光ダイオード20−1及びこれらの駆動3−1´が図6
に示すように一つのモジュール50にまとめて、モジュ
ール50全体が自動車のフロントパネルに配置してあ
る。赤外線発光ダイオード20−1は、モジュール50
のケース内にて赤外線センサ3−1の斜め前方に位置し
て赤外線をセンサ3−1に向けて照射できるように設定
してある。
【0046】このような構成よりなれば、赤外線センサ
及び赤外線発光ダイオードの取付けの簡便性を図り得る
と共に、その配線の節約を図ることができる。また、オ
プション搭載にも簡単に対処することができる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、第1の課題解決手段に
よれば、運転席以外のエアバッグを該当座席(助手席
等)に人が居る時等の必要な場合だけ自動的に起動させ
て経済性に優れたエアバッグシステムを提供することが
できる。
【0048】第2の課題解決手段によれば、人体感知用
の赤外線センサに対する故障診断機能を有することで、
センサ検出の確実性、ひいては運転席以外の座席のエア
バッグシステムの起動の必要性の有無を判定する場合の
確実性を保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るエアバッグシステム
の全体構成図。
【図2】上記実施例の動作を説明するためのフローチャ
ート。
【図3】上記実施例に用いる赤外線センサ,赤外線発光
ダイオード,電子モジュールの自動車内の装備状態を示
す説明図。
【図4】上記実施例におけるチャイルドシートの使用状
態例と赤外線センサとの関係を示す説明図。
【図5】上記各実施例において、助手席用のエアバッグ
が起動する場合と起動しない場合のケースを示す説明
図。
【図6】本発明の第2実施例に用いる赤外線センサ,赤
外線発光ダイオード,電子モジュールの自動車内の装備
状態を示す説明図。
【図7】第2実施例の赤外線センサ,赤外線発光ダイオ
ード,電子モジュールの自動車内の装備状態を示す説明
図。
【符号の説明】
1…エアバッグ信号処理コントロールユニット、2…衝
突センサ、3−1,3−2…赤外線センサ、4−1,4
−2…助手席用判別回路,後部席用判別回路、5〜7…
エアバッグ、12…衝突判別回路、13,14…アンド
素子(論理積回路)、15〜17…エアバッグ起動回路
(点火栓起動回路)、20−1,20−2…赤外線発光
ダイオード、21…故障診断回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野 和朗 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 鈴木 政善 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所自動車機器事業部内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転席のエアバッグと少なくとも助手席
    が対象となる運転席以外の座席のエアバッグとを備え、
    前記運転席のエアバッグの起動の要否を衝突センサの検
    出信号を基に決定し、一方、前記運転席以外の座席のエ
    アバッグの起動の要否を前記衝突センサの検出信号の他
    に該運転席以外の座席ごとに装備した人体感知センサの
    検出信号を基に個別に決定するエアバッグ制御系を備え
    て成ることを特徴とするエアバッグシステム。
  2. 【請求項2】 運転席のエアバッグと少なくとも助手席
    が対象となる運転席以外の座席のエアバッグとを備え、
    衝突センサにより衝突が検出されるとエアバッグを起動
    するエアバッグシステムにおいて、 前記運転席以外のエアバッグ制御系として、前記運転席
    以外のエアバッグに対応の座席ごとに、人の有無を検出
    する人体感知センサと、この人体感知センサの検出信号
    が基になる“人有り”の判定信号及び前記衝突センサの
    検出信号を基に判定された“衝突有り”の判定信号の双
    方の論理値入力を条件に前記運転席以外の該当座席のエ
    アバッグを起動する論理回路付きエアバッグ起動回路と
    を備えて成ることを特徴とするエアバッグシステム。
  3. 【請求項3】 前記論理回路付きエアバッグ起動回路
    は、前記人体感知センサの検出信号を基に判定された
    “人有り”の判定信号及び前記衝突センサの検出信号を
    基に判定された“衝突有り”の判定信号の論理積をとっ
    て前記運転席以外の該当座席のエアバッグを起動するよ
    う設定してあることを特徴とする請求項2記載のエアバ
    ッグシステム。
  4. 【請求項4】 前記運転席以外のエアバッグに対応の座
    席が少なくとも助手席より成り、前記人体感知センサ
    は、人体から発せられる赤外線波長に感度を持つ赤外線
    センサで、前記助手席については該赤外線センサが助手
    席の正面に対向して配置されて、この助手席にチャイル
    ドシートが自動車の進行方向に対して後向きに設置され
    た時には該チャイルドシートに子供が居てもそのチャイ
    ルドシート背もたれに遮られて人体感知しないように設
    定してあることを特徴とする請求項1ないし請求項3の
    いずれか1項記載のエアバッグシステム。
  5. 【請求項5】 前記赤外線センサのそれぞれに向けて赤
    外線発光手段が配置してあり、故障診断モードになった
    時に前記赤外線発光手段から対応の前記赤外線センサに
    向けて赤外線が照射され、この故障診断モード時の前記
    赤外線センサからの検出信号を入力して該赤外線センサ
    の故障の有無を診断する故障診断回路を備えて成ること
    を特徴とする請求項4記載のエアバッグシステム。
  6. 【請求項6】 前記人体感知センサは、人体から発せら
    れる赤外線波長に感度を持つ赤外線センサで、該赤外線
    センサ及び該赤外線センサの検出信号を基に運転席以外
    の座席の人の有無を判定する人体判別回路とが一つにモ
    ジュール化されて、このモジュールが前記運転席以外の
    座席にそれぞれ配設されて成ることを特徴とする請求項
    1ないし請求項5のいずれか1項記載のエアバッグシス
    テム。
  7. 【請求項7】 少なくとも、前記赤外線センサ,前記赤
    外線発光手段及びそれらの駆動回路を一つのモジュール
    にまとめて、このモジュールを前記運転席以外のエアバ
    ッグ対象の座席に内蔵したことを特徴とする請求項5記
    載のエアバッグシステム。
  8. 【請求項8】 前記運転席以外のエアバッグのうち後部
    席のエアバッグ用の前記赤外線センサ,前記赤外線発光
    手段及びこれらの駆動回路が対象の各後部席ごとに一つ
    のモジュールにまとめて、このモジュールを対応の座席
    に配設してあり、一方、助手席のエアバッグ用の前記赤
    外線センサが前記助手席の正面に対向して配置されて成
    ることを特徴とする請求項5記載のエアバッグシステ
    ム。
JP25345894A 1994-10-19 1994-10-19 エアバッグシステム Pending JPH08113106A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25345894A JPH08113106A (ja) 1994-10-19 1994-10-19 エアバッグシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25345894A JPH08113106A (ja) 1994-10-19 1994-10-19 エアバッグシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08113106A true JPH08113106A (ja) 1996-05-07

Family

ID=17251675

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25345894A Pending JPH08113106A (ja) 1994-10-19 1994-10-19 エアバッグシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08113106A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003019236A1 (fr) * 2001-08-24 2003-03-06 Fujitsu Ten Limited Procede de detection de corps dans un vehicule
JP2012244504A (ja) * 2011-05-23 2012-12-10 Hitachi Consumer Electronics Co Ltd 映像表示装置及び人感センサ部の故障判定方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003019236A1 (fr) * 2001-08-24 2003-03-06 Fujitsu Ten Limited Procede de detection de corps dans un vehicule
US7036390B2 (en) 2001-08-24 2006-05-02 Fujitsu Ten Limited Method for detecting human body in a vehicle
CN1325939C (zh) * 2001-08-24 2007-07-11 富士通天株式会社 车辆内人体检测方法
JP2012244504A (ja) * 2011-05-23 2012-12-10 Hitachi Consumer Electronics Co Ltd 映像表示装置及び人感センサ部の故障判定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6501374B1 (en) Secondary seat belt warning system
EP0653337B1 (en) Seat belt usage indicating system
US5712784A (en) Data transmission process within a data processing system suitable for use in motor vehicles
US6164693A (en) Device for detecting the type of occupancy of the passenger's seat of a motor vehicle
JPH0858524A (ja) 自動車の受動安全装置の試験方法
JP3880771B2 (ja) 自動車在室センサーシステム用の直線状に配列された超音波変換器
JPH09123871A (ja) 作動可能抑制デバイスを制御するための装置及び方法
US8113541B2 (en) Vehicle supplemental restraint system configuration and method
JP4138115B2 (ja) 自動車における電子機器の制御のための装置
JP2005199903A (ja) 乗員保護システム
JPH08113106A (ja) エアバッグシステム
JPH10129405A (ja) 乗員拘束制御装置
US5938234A (en) Vehicle airbag deactivation switch with interchangeable cylinders
CN110435587A (zh) 一种汽车安全带未系提醒***及方法
JP2897642B2 (ja) エアバッグ装置
JP2001180429A (ja) エアバッグ装置の展開制御装置
JP4030990B2 (ja) 乗員保護装置の通信制御装置
US20030193176A1 (en) Vehicle with a child seat arranged in the front or the back
CN112447021A (zh) 警告设备、具有警告设备的车辆和识别车辆中的人的方法
US6206415B1 (en) Vehicle airbag deactivation system
JPH11321562A (ja) シートベルト着用表示装置
EP1961624B1 (en) Airbag activation and deactivation system
CN214189587U (zh) 一种安全带提醒装置及汽车
JP3170978B2 (ja) 車輌盗難防止装置
JPH09254739A (ja) 車両用チャイルドシートの載置姿勢弁別方法、載置姿勢弁別機構および車両用エアバッグ制御装置