JPH09254739A - 車両用チャイルドシートの載置姿勢弁別方法、載置姿勢弁別機構および車両用エアバッグ制御装置 - Google Patents

車両用チャイルドシートの載置姿勢弁別方法、載置姿勢弁別機構および車両用エアバッグ制御装置

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JPH09254739A
JPH09254739A JP8091822A JP9182296A JPH09254739A JP H09254739 A JPH09254739 A JP H09254739A JP 8091822 A JP8091822 A JP 8091822A JP 9182296 A JP9182296 A JP 9182296A JP H09254739 A JPH09254739 A JP H09254739A
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seat
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posture
child seat
vehicle
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JP8091822A
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Hiromitsu Ogasawara
絋充 小笠原
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Tachi S Co Ltd
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Tachi S Co Ltd
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    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/015Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting the presence or position of passengers, passenger seats or child seats, and the related safety parameters therefor, e.g. speed or timing of airbag inflation in relation to occupant position or seat belt use
    • B60R21/01556Child-seat detection systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価で、なおかつ、電磁障害対策を要するこ
となく乗員用シートに対するチャイルドシートの後ろ向
き姿勢を弁別可能とする。 【構成】 乗員用シート20のシートクッション40の後部
に配設された左右一対のリードスイッチ18(L、R) からの
信号をコンントローラ24で個別に監視している。そし
て、チャイルドシート22の左右の対応するマグネット16
(L、R) の近接をリードスイッチ18(L、R) の少なくともい
ずれかで検出したとき、チャイルドシートの載置姿勢を
乗員用シート20に対する後ろ向き姿勢として弁別してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、乗員用シートに
対するチャイルドシートの載置姿勢を弁別する車両用チ
ャイルドシートの載置姿勢弁別方法、載置姿勢弁別機
構、および、チャイルドシートの載置状況に応じてエア
バッグの作動、不作動を制御する車両用エアバッグ制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】衝突等の事故の際において、着座者前方
での膨張によって着座者への衝撃を軽減するエアバッグ
が、自動車等での着座者の負傷の程度を軽減する保護装
置として広く知られている。エアバッグは、通常、自動
車のドライバーシート、および、アシスタントシートに
代表される乗員用シートに対応してそれぞれ装備されて
いる。
【0003】ドライバーシート用のエアバッグは、ドラ
イバーとステアリングホイールとの間で膨張可能に、通
常、ステアリングホイールに組み込まれている。これに
対し、アシスタントシート(乗員用シート)において
は、着座者(乗員)と当該乗員用シートの前方に位置す
るインストルメントパネル(インパネ)との間で膨張可
能に、エアバッグはこのインパネ内に組み込まれてい
る。
【0004】この種のエアバッグは、一般に、自動車の
衝突等での衝撃を衝撃センサで検出したとき、起動装置
となるインフレータにおけるガスの発生(噴射)および
点火によって瞬時に膨張、突出するように構成されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エアバッグ
は、対応する乗員用シートへの着座者をその作動(膨
張、突出)によって保護するものであるため、乗員用シ
ートへの非着座状態においては、その作動のもとでもエ
アバッグとしての効果は全く得られない。
【0006】また、乳幼児等を乗員用シートに着座させ
る場合、通常、別体のチャイルドシートを乗員用シート
に載置、固定して使用するが、チャイルドシートを乗員
用シートに対する後ろ向きで使用した場合においては、
乳幼児等がチャイルドシートのシートバック部と乗員用
シートのシートバックとの間に位置するため、エアバッ
グがなくても、前後方向への乳幼児等の飛び出しが確実
に防止できるとともに、各部のクッション性のもとで、
乳幼児等への衝撃は軽減される。つまり、チャイルドシ
ートを乗員用シートに対する後ろ向きに載置、固定した
場合においては、エアバッグが作動してもそれによる保
護効果はさほど得られない。
【0007】エアバッグは、通常、その膨張に伴うイン
パネ等のカバー部分の開放のもとで突出されるため、そ
の作動後においては、エアバッグ、インフレータ(起動
装置)の再装備やカバー部分の修復等のメンテナンスが
必要となる。つまり、不要なエアバッグの作動はその後
のメンテナンスの工程の増加およびコストの上昇等を招
くため好ましくない。
【0008】そこで、乗員用シートサイドから電磁波を
発生させ、この電磁波領域へのチャイルドシートサイド
のタグの侵入によってチャイルドシートの後ろ向き姿勢
を弁別し、この弁別によってエアバッグを不作動とする
構成が、たとえば、特開平07−267044号公報等において
開示されている。
【0009】このような構成によれば、必要以外のエア
バッグを不作動とすることができ、作動後におけるメン
テナンスが着座者のあったシート、つまりはドライバー
シートに対応する部分のみで足りるため、メンテナンス
の工程が削減され、それに伴ってコストが低減する。
【0010】しかしながら、このような構成において
は、電磁波を発生させるためのアンテナ、発振回路等の
組み合わせが必要となるため、構成が煩雑化しやすく、
高価となりやすい。
【0011】また、近年の自動車においては、エンジン
を始めとしてサスペンション、ステアリング、ドアロッ
ク、ナビゲーションシステム、エアコン等の多種多様な
部分に電子制御回路が搭載され、これによって自動車の
各部の適切な制御がなされている。しかしながら、タグ
の検知によってチャイルドシートの後ろ向き姿勢を弁別
する公知の構成においては、乗員用シートサイドから電
磁波を放射するため、その条件等によっては、この電磁
波が、自動車に搭載された各種電子制御回路に電磁障害
(EMI) を引き起こす原因になる虞れがあり、電磁障害対
策を要する場合も考えられる。
【0012】この発明は、安価で、なおかつ、電磁障害
対策を要することなく乗員用シートに対するチャイルド
シートの後ろ向き姿勢を弁別可能とする車両用チャイル
ドシートの載置姿勢弁別方法、載置姿勢弁別機構の提供
を目的としている。
【0013】また、乗員用シートへのチャイルドシート
の載置状況を適切に認識することで、載置状況に応じた
エアバッグの作動制御および載置不良時の警告を可能と
した車両用エアバッグ制御装置の提供を、この発明の別
の目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明の車両用チャイルドシートの載置姿勢弁別
方法によれば、乗員用シートのシートクッション着座面
の前部、後部のいずれか一方に配設された左右一対の磁
界感知スイッチからの信号が個別に監視されている。そ
して、後ろ向き姿勢での載置のもとで、チャイルドシー
ト底面の左右一対のマグネットを対応する磁界感知スイ
ッチに近接させ、このマグネットの近接により生じる信
号の変化が、左右の少なくともいずれかの磁界感知スイ
ッチにおいて検出されたとき、チャイルドシートの載置
姿勢を乗員用シートに対する後ろ向き姿勢として弁別し
ている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0016】図1、図2に示すように、この発明に係る
車両用チャイルドシートの載置姿勢弁別機構10は、エア
バッグ12の作動、不作動を制御する車両用エアバッグ制
御装置14の一部として設けられている。そして、チャイ
ルドシートサイドのマグネット16(L、R) の有無を乗員用
シートサイドの磁界感知スイッチ18(L、R) で検出するこ
とによって、乗員用シート20に対するチャイルドシート
22の載置姿勢を弁別し、対応する信号をエアバッグ制御
装置14のコントローラ24に出力可能に、載置姿勢弁別機
構10は構成されている。
【0017】なお、この実施の形態においては、乗員用
シート20としてフロントのアシスタントシートを例示
し、以下説明する。
【0018】エアバッグ12は、一般に、自動車の衝突等
での衝撃を衝撃センサ26で検出したとき、起動装置とな
るインフレータ28におけるガスの発生(噴射)および点
火によって瞬時に膨張、突出するように構成されてい
る。
【0019】図1を見るとわかるように、乗員用シート
(アシスタントシート)20に対応するエアバッグ12は、
通常、着座者と当該乗員用シートの前方に位置するイン
ストルメントパネル(インパネ)30との間で膨張可能
に、このインパネ内に組み込まれている。そして、エア
バッグ制御装置10においては、エアバッグ12に内蔵され
たインフレータ28が、たとえば、対応する作動回路(エ
アバッグ作動回路)32、衝撃センサ26を介して、コント
ローラ24に接続されている。
【0020】コントローラ24は、たとえば、マイクロコ
ンピュータ(図示しない)を備えて形成され、マイクロ
コンピュータ(マイコン)は、記憶されたプログラムに
従った入力情報の処理によって、入力情報に対応する適
当な制御信号を発生するように構成されている。
【0021】たとえば、自動車の衝突を衝撃センサ26が
検出すると、コントローラ24からの制御信号が衝撃セン
サを介してエアバッグ作動回路32に出力される。そし
て、エアバッグ作動回路32からの対応信号がインフレー
タ28に出力されたとき、それに伴うインフレータの作動
によって、エアバッグ12が作動、つまりは膨張して、イ
ンパネ30のカバー部分の開放のもとで突出可能となって
いる。
【0022】なお、このエアバッグ12としては公知の一
般的な構造が利用でき、その構造自体および作動システ
ム等はこの発明の趣旨でないため、ここでは詳細に説明
しない。
【0023】ところで、図1に示すように、自動車等に
おいては、乗員用シート20に載置、固定可能な別体のチ
ャイルドシート22が提供され、このチャイルドシートを
利用することによって、乗員用シートのシートベルト38
による適切な拘束の困難な乳幼児等の安全な着座が可能
となっている。
【0024】チャイルドシート22は、たとえば、乳幼児
等の着座に適したシートクッション部34、シートバック
部36の一体の形状に成形され、チャイルド用シートベル
ト37の装着等によって、自動車の走行時等における着座
者、つまりは乳幼児等の姿勢崩れ、飛び出し等を阻止す
るように構成されている。そして、このようなチャイル
ドシート22は、通常、乗員用シート20のシートベルト38
を利用して、乗員用シートのシートクッション40の上に
載置、固定される。
【0025】図1に示すように、チャイルドシート22
は、たとえば、シートベルト38の挿通可能なベルト通し
42を背部や下部に有して形成され、ベルト通しを挿通し
た後における一対のバックル44、タング46間の連結、つ
まりはシートベルトの装着によって、乗員用シート20に
対して固定可能となっている。
【0026】この種のチャイルドシート22は、一般に、
乗員用シート20に対する前向き姿勢、後ろ向き姿勢の双
方で載置可能であり、着座する乳幼児等の年齢やドライ
バー等の好みによって、その載置姿勢は適宜選択され
る。たとえば、チャイルドシート22を乗員用シート20に
対して後ろ向きに載置、固定した例を、図1に示す。
【0027】なお、このようなチャイルドシート22とし
て一般的な市販品が利用できる。そして、このチャイル
ドシート22は公知であり、その構成自体はこの発明の趣
旨でないため、ここでは詳細に説明しない。
【0028】ここで、図1に示すように、乗員用シート
20に対する後ろ向き姿勢にチャイルドシート22を載置、
固定した場合においては、チャイルドシートのシートバ
ック部36と乗員用シートのシートバック48とが前後方向
で対向するため、エアバッグ12の作動のもとでの保護効
果がさほど得られない。つまり、乗員用シート20に対す
る後ろ向き姿勢にチャイルドシート22を載置、固定した
場合は、衝突等の発生時においても、エアバッグ12を不
作動とすることが望ましいとされている。
【0029】そこで、この発明の車両用チャイルドシー
トの載置姿勢弁別機構10においては、乗員用シート20に
対するチャイルドシート22の後ろ向き姿勢を弁別してそ
の対応する信号をコントローラ24に情報として出力可能
に構成されている。そして、それに伴うコントローラ24
での信号の処理によって対応するエアバッグ12を不作動
とするように、エアバッグ制御回路14は構成されてい
る。
【0030】図1に加えて図3を見るとわかるように、
この発明の載置姿勢弁別機構10は、左右一対のマグネッ
ト16(L、R) と磁界感知スイッチ18(L、R) との組み合わせ
を有している。図4に示すように、磁界感知スイッチ18
(L、R) として、たとえば、外部の磁界の有無によって一
対のリード片18a 間の接触、非接触動作の切り換えられ
るリードスイッチが利用でき、このリードスイッチは、
後述する所定形状のモールド50によって封止されてい
る。
【0031】そして、図1、図3に示すように、リード
スイッチ(磁界感知スイッチ)18(L、R) は、乗員用シー
トのシートクッション40の着座面の、たとえば後部の左
右位置で、シートパッド52に埋設されている(図4参
照)。
【0032】図1、図2に示すように、このリードスイ
ッチ18(L、R) は、コントローラ24にそれぞれ接続され、
このコントローラによって、各リードスイッチからの信
号が個別に監視されている。
【0033】なお、このリードスイッチ18(L、R) は、通
常、外部の磁界の作用によって一対のリード片18a 間が
接触するように構成され、この接触によりONとなったと
きに生じる信号(ON信号)の有無が、コントローラ24に
よって監視されている。
【0034】また、図4の参照符号51は、リードスイッ
チ18(L、R) の接続端子を示し、この接続端子は、モール
ド50の外部に露出されている。そして、この接続端子51
を介して、リードスイッチ18(L、R) がエアバッグ制御装
置のコントローラ24にそれぞれ接続されている。
【0035】そして、図1、図3に示すように、リード
スイッチ18(L、R) に外部からの磁界を与える手段として
のマグネット16(L、R) が、チャイルドシート22の底面の
対応する左右位置にそれぞれ設けられている。マグネッ
ト16(L、R) として、たとえば、モールド封止された板状
の永久磁石が利用でき、このマグネットは、チャイルド
シート22を乗員用シート20に対する後ろ向き姿勢で載置
したときにシートクッション後部のリードスイッチ18
(L、R) に近接する位置、つまりはチャイルドシートのシ
ートクッション部34の底面前部に設けられている。
【0036】マグネット(永久磁石)16(L、R) は、チャ
イルドシートのシートクッション部34の底面前部でトリ
ムカバーの内面等に、予め埋設されている。
【0037】なお、この実施の形態において使用するマ
グネット16(L、R) 、リードスイッチ18(L、R) の組み合わ
せは、たとえば、窓、ドア等の開放を検出するセキュリ
ティシステムの一部として公知であり、その動作原理自
体はこの発明の趣旨でないため、その詳細な説明は省略
する。
【0038】この発明の車両用チャイルドシートの載置
姿勢弁別機構10を備えたエアバッグ制御装置14の動作モ
ードの一例を、表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】この表1中におけるIGN SWは、図2に参照
符号53で示す、自動車のメインスイッチとなるイグニシ
ョンスイッチであり、イグニションスイッチのOFF 時に
おいては自動車は停車状態にあるため、表1のIGN SWの
項とエアバッグ動作の項とを併せて見るとわかるよう
に、イグニションスイッチのOFF (×)状態において
は、他のいずれの条件のもとでも、エアバッグ12が不作
動(×)となるように、エアバッグ制御装置14は構成さ
れている。
【0041】表1のa、b 欄を見るとわかるように、左右
のリードスイッチ18(L、R) の双方のON動作(○)によっ
て、乗員用シート20に対するチャイルドシート22の後ろ
向き姿勢での載置が検出されると、エアバッグ12は、他
の条件とは無関係に、衝撃等の検出のもとでも不作動と
なる。
【0042】これに対し、i、j 欄に示すように、チャイ
ルドシート22が乗員用シート20に対する前向き姿勢で載
置されると、左右のリードスイッチ18(L、R) のいずれも
がOFF 状態(×)となって、その旨がコントローラ24に
伝達される。i、j 欄のエアバッグ動作の項を見るとわか
るように、この条件下においては、他の条件とは無関係
に、エアバッグ12が動作可能、つまりは膨張、突出可能
な状態(○)に維持される。
【0043】なお、チャイルドシート22の前向き姿勢を
示すi、j 欄と非載置状態を示すk、l欄を比較するとわか
るように、このエアバッグ制御装置14においては、いず
れも同条件として判別されるため、いずれの場合におい
てもエアバッグ12は動作可能となる。ここでいう、チャ
イルドシート22の非載置状態とは、乗員用シート20への
着座者(乗員)の直接的な着座状態を指すものとする。
【0044】上記のように、この発明の車両用チャイル
ドシートの載置姿勢弁別方法においては、チャイルドシ
ートサイドのマグネット16(L、R) の近接のもとで対応す
る左右のリードスイッチ18(L、R) がONとなったときに、
乗員用シート20に対するチャイルドシート22の載置姿勢
を後ろ向き姿勢として弁別している。そして、コントロ
ーラ24において、乗員用シート20に対するチャイルドシ
ート22の後ろ向き姿勢を認識したときに、衝突時等の発
生時においてもエアバッグ12を不作動とするようにエア
バッグ制御装置14を構成することで、エアバッグの不要
な作動が確実に阻止できる。
【0045】そのため、エアバッグ12の作動後における
エアバッグ、インフレータ28の再装備やインパネ30の修
復等のメンテナンスが簡素化できる。従って、エアバッ
グ12のためのメンテナンスの工程が削減でき、これに伴
うコストが十分に低減化される。
【0046】そして、この発明においては、チャイルド
シート22の底面に設けたマグネット16(L、R) の近接に伴
うリードスイッチ18(L、R) のON動作によって、乗員用シ
ート20に対するチャイルドシートの後ろ向き姿勢を弁別
するため、マグネット、リードスイッチのいずれから
も、電磁波は放射されない。つまり、電磁波の放射を伴
うことなく、乗員用シート20に対するチャイルドシート
22の後ろ向き姿勢が弁別できるため、電磁波に起因する
電磁障害(EMI) を自動車に搭載された多種の電子制御回
路に生じさせることがない。従って、電磁障害対策を要
することなく、自動車に搭載された電子制御回路の安全
性が十分に確保できる。
【0047】また、マグネット16(L、R) 、リードスイッ
チ18(L、R) 間は非接触であるため、摩耗等による接点不
良等を生じることがなく、繰り返し使用した場合におけ
る検出不良等が確実に防止できる。
【0048】そして、マグネット16(L、R) は電力を要し
ないため、チャイルドシート22における構成の簡素化が
十分にはかられる。
【0049】更に、マグネット16(L、R) は、チャイルド
シート22の底面に配設されれば足りるため、底面内部へ
の埋設に限定されず、たとえば、表面への貼着等による
後付けによって、マグネットをチャイルドシートに配設
することも可能である。つまり、マグネット16(L、R) を
予め持たないチャイルドシート22に対しても、マグネッ
トを所定の位置に後付けすることで容易に利用できるた
め、載置するチャイルドシートの限定されない幅広い応
用が、この発明の載置姿勢弁別方法においては容易に可
能となる。
【0050】そして、この発明の車両用チャイルドシー
トの載置姿勢弁別機構10によれば、上記の載置姿勢弁別
方法が適切に遂行でき、乗員用シート20に対する後ろ向
き姿勢でのチャイルドシート22の載置が的確に弁別でき
るため、エアバッグ制御装置14に組み合わせることで、
乗員用シートへのチャイルドシートの載置姿勢に応じた
エアバッグ12の作動、不作動が適切に制御できる。
【0051】また、リードスイッチ18(L、R) を乗員用シ
ート20に、マグネット16(L、R) をチャイルドシート22
に、それぞれ配設すれば足りるため、構成の複雑化を伴
うことがなく、載置姿勢弁別機構10が十分に安価に構成
できる。
【0052】ところで、チャイルドシート22は、上述し
たように、シートベルト38を利用して乗員用シートのシ
ートクッション40の上に固定されるため、当該シートベ
ルトの一対のバックル44、タング46間の連結のない場合
においては、その固定は十分でない可能性が高い。ま
た、乗員用シートのシートクッション40の着座面は平坦
でないため、チャイルドシート22が、乗員用シート20に
対して通常の載置位置からずれた状態、たとえば水平方
向での斜め状態で載置された場合等においては、シート
ベルト38の装着のもとでも、その安定性および固定の確
実性は低下しやすくなる。
【0053】そこで、この発明の車両用エアバッグ制御
装置14においては、ベルトスイッチ54でシートベルト38
の装着の有無を検出し、シートベルトの装着のないと
き、つまりシートベルトの非装着状態のとき、警告手段
56でその旨を警告するように構成されている。更に、左
右のリードスイッチ18(L、R) のうちのいずれか一方のみ
がONとなったとき、乗員用シート20に対するチャイルド
シート22の斜め載置とみなして、警告手段56でその旨を
警告するようにも、この発明のエアバッグ制御装置14は
構成されている。
【0054】ベルトスイッチ54は、たとえば、シートベ
ルト38のバックル44へのタング46の挿着のもとで信号を
発生するように構成されて、図1、図2に示すように、
エアバッグ制御装置のコントローラ24に接続されてい
る。コントローラ24においては、ベルトスイッチ54から
の信号の入力のもとでシートベルト38の装着の有無が判
別される。そして、その対応する信号を警告手段56に出
力し、警告手段により適当な警告を発するように、コン
トローラ24は構成されている。
【0055】図2を見るとわかるように、警告手段56と
して、たとえば、ブザー56-1とランプ等によりなるイン
ジケータ56-2とを備えた構成が例示できる。警告手段5
6、特に、インジケータ56-2は、通常、乗員用シート20
への着座者およびドライバーの確認可能な箇所、たとえ
ば、図1に示すインパネ30の上面等に配設される。
【0056】ここで、この発明においては、警告手段56
が、2種類の警告表示を出力可能とされ、これによっ
て、乗員用シート20に対するチャイルドシート22の斜め
載置と、シートベルト38の非装着状態とを区別して警告
するように構成されている。警告手段56での2種類の警
告表示として、たとえば、ブザー56-1、インジケータ56
-2での連続した表示(ブザー音でいえばピー音)と、こ
れらの断続的な短い表示(ピッピ音)とが例示でき、こ
れらを対応する条件別に個別に出力することによって、
警告を発生するに至る原因の明確化を、この発明におい
ては可能としている。
【0057】この実施の形態においては、走行時の安全
面から見た重要性により、警告手段56の連続表示をシー
トベルト38の非装着状態の警告表示として、また、警告
手段の断続表示をチャイルドシート22の斜め載置状態の
警告表示として、それぞれ例示している。
【0058】表1のb 欄に示すように、左右のリードス
イッチ18(L、R) の双方がONとなるチャイルドシート22の
正常載置状態において、ベルトスイッチ54のOFF (×)
によりシートベルト38の非装着状態が検出されると、警
告表示の項を見るとわかるように、警告手段56の連続表
示(◎)によって、その旨が警告される。
【0059】また、c、d 欄を見るとわかるように、リー
ドスイッチ18(L、R) のいずれかのみの感知によってチャ
イルドシート22の斜め載置を検出すると、ベルトスイッ
チ54のON(○)によってシートベルト38の装着状態が検
出されていれば、警告手段56の断続表示(○)によっ
て、その旨、つまりはチャイルドシートの斜め載置が警
告される。
【0060】なお、c、d 欄に示すチャイルドシート22の
斜め載置状態においても、リードスイッチ18(L、R) の一
方のONによって乗員用シート20に対するチャイルドシー
トの後ろ向き姿勢での載置が弁別されるため、エアバッ
グ動作の項を見るとわかるように、エアバッグ12は不作
動となる。つまり、チャイルドシート22の斜め載置状態
においても、シートベルト38の装着状態であれば、エア
バッグ12を不作動とすることで、そのメンテナンスの工
程の削減等がはかられる。
【0061】これに対し、表1のf、g 欄に示すように、
チャイルドシート22の斜め載置状態において、ベルトス
イッチ54のOFF (×)のもとでシートベルト38の非装着
状態が検出されると、警告表示の項に示すように、警告
手段56での連続表示(◎)によって、まず、シートベル
トの非装着状態が警告される。このように、この発明に
おいては、シートベルト38の非装着状態を走行時の安全
面から見た重要事項として認識し、チャイルドシート22
の斜め載置と、シートベルトの非装着状態の双方が同時
に検出されたときには、シートベルトの非装着状態の警
告を優先して行うことで、高い安全性の確保をはかって
いる。
【0062】なお、シートベルト38の非装着状態におい
ては、乗員用シート20に対するチャイルドシート22の固
定が十分でないと判断されるため、f、g 欄のエアバッグ
動作の項に示すように、エアバッグ12は作動可能な状態
に維持される。
【0063】そして、このような状態で、警告手段56の
連続表示での警告に従って、シートベルト38の装着のも
とでチャイルドシート22を乗員用シート20に固定する
と、次に、表1のc、d 欄に示す、チャイルドシートの斜
め載置として判断されるため、警告手段56での断続表示
により、その旨が警告される。
【0064】ここで、表1のe、h 欄を見るとわかるよう
に、乗員用シート20へのチャイルドシート22の後ろ向き
姿勢での載置のもとでも、左右のリードスイッチ18(L、
R) のいずれもがOFF 状態である場合は、コントローラ2
4において、チャイルドシートの前向き姿勢や非載置状
態と同じにみなされる(i、j、k、l 欄参照)。そして、こ
の場合においては、チャイルドシート22の後ろ向き姿勢
での載置がないものと判断されるため、e、h 欄の警告表
示の項に示すように、警告手段56での警告は生じない。
【0065】このように、この発明の車両用エアバッグ
制御装置14においては、乗員用シート20に対するチャイ
ルドシート22の斜め載置、および、シートベルト38の非
装着状態の検出の際に、警告手段56によってその旨の警
告がなされるため、乗員シートに対するチャイルドシー
トの適切な載置、固定を乗員、特にドライバーに促すこ
とができる。つまり、この警告手段56による警告によっ
て、ドライバー等の乗員がその旨を認識することで、チ
ャイルドシート22の載置不良等に起因する事故等が未然
に防げるため、チャイルドシートを使用した場合におけ
る安全性が容易に向上される。
【0066】そして、チャイルドシート22の斜め載置と
シートベルト38の非操作着状態とを、警告手段56での個
別の警告表力によって区別して警告することで、チャイ
ルドシートの載置不良の原因が容易に明確化されるた
め、その要求される修正作業が容易に判断でき、修正の
際の作業性が向上される。
【0067】なお、図2の参照符号58は、警告手段56の
ためのリセットスイッチを示す。
【0068】ところで、図3、図4に示すように、乗員
用シートのシートクッション40においては、通常、着座
面となるかがみ部40a と、左右側部のがくぶち部40b と
の境界部分に、トリミング溝と称される溝状の窪み60が
形成されている。図4を見るとよくわかるように、この
トリミング溝(窪み)60は、通常、袋状の吊り布61を介
してシートクッションのトリムカバー62に連結された吊
りワイヤ64をシートパッド52の凹部66に挿入し、この吊
りワイヤを凹部下方に埋設されたインサートワイヤ68に
ホグリング等の連結部材70で連結することによって形成
されている。
【0069】そこで、この発明においては、乗員用シー
トのシートクッション40の左右位置にインサートワイヤ
66が埋設されていることに着目し、このインサートワイ
ヤを利用して、左右のリードスイッチ18(L、R) をシート
クッションにそれぞれ配置、埋設している。
【0070】図4に示すように、リードスイッチ18(L、
R) を封止したモールド50が、インサートワイヤ68を離
脱不能かつ回動自在に抱持可能な一対の抱持片50a を一
体に有して形成され、この抱持片間でのインサートワイ
ヤの抱持によって、モールド、つまりはリードスイッチ
が、インサートワイヤに対して連結されている。
【0071】なお、リードスイッチ18(L、R) は、たとえ
ば、図4に示すようなほぼ水平状態を初期位置として、
シートパッド52に埋設される。
【0072】この構成によれば、たとえば、着座者から
の荷重がシートクッション40の着座面、つまりはかがみ
部40a に作用しても、リードスイッチ18(L、R) は、イン
サートワイヤ68の回りでシートパッド52の圧縮変形に伴
って下方に回動されるため、シートクッションの後部に
配設されたリードスイッチの位置が着座者の尻部位置と
ほぼ一致しても、着座者の尻部に底づき感を与えること
がない。
【0073】従って、着座者に、底づき感に起因する不
快感を与えることなくもなく、リードスイッチ18(L、R)
をシートクッション40の着座面に配設する構成にも拘ら
ず、着座者の快適性が容易に確保できる。
【0074】そして、インサートワイヤ68というシート
クッション40に現存の部材を利用してリードスイッチ18
(L、R) を取り付けるため、リードスイッチの配置の際に
おける構成の複雑化、作業の煩雑化等が確実に防止され
る。
【0075】ここで、この発明においては、リードスイ
ッチ18(L、R) をシートクッション40の後部に設けている
が、これに限定されず、たとえば、シートクッションの
前部に設けてもよい。この場合、マグネット16(L、R)
は、乗員用シート20に対する後ろ向き姿勢でのチャイル
ドシート22の載置の際にリードスイッチ18(L、R) に近接
する位置、つまりはシートクッション部34の後部に配設
される。
【0076】また、この実施の形態においては、マグネ
ット16(L、R) がモールド封止された永久磁石として例示
されているが、これに限定されず、モールド封止のない
永久磁石を、この発明でのマグネットとして利用しても
よい。特に、チャイルドシートのシートクッション部34
に埋設される、この実施の形態に示す構成においては、
マグネット16(L、R) が外部の部材に接触しないため、マ
グネットとなる永久磁石の破損、損傷等が確実に防止で
きるため、保護を目的とするモールド封止は、さほど重
要視されない。
【0077】これに対し、チャイルドシートのシートク
ッション部34の底面の表面上に後付けにより貼付する場
合において、モールド封止された永久磁石をマグネット
16(L、R) として利用すれば、このモールドによって永久
磁石が保護されるため、永久磁石の破損、損傷等が確実
に防止でき、リードスイッチ18(L、R) によるチャイルド
シート22の後ろ向き姿勢の弁別の確実性が、一層向上さ
れる。
【0078】そして、この実施の形態においては、リー
ドスイッチ18(L、R) が磁界感知スイッチとして例示され
ているが、マグネット16(L、R) の近接によってON動作と
なる構成であれば足りるため、これに限定されず、たと
えば、磁界の作用のもとで所定の電気信号の発生される
ホール素子を、マグネットに対応する磁界感知スイッチ
として利用してもよい。
【0079】このような構成においても、左右の磁界感
知スイッチ(ホール素子)18(L、R)での信号の変化をエ
アバッグ制御回路のコントローラ24で個別に監視し、こ
の信号の変化に応じて、乗員用シート20に対するチャイ
ルドシート22の後ろ向き姿勢が弁別できるため、リード
スイッチ、ホール素子のいずれを磁界感知スイッチとし
て利用しても、チャイルドシートの後ろ向き姿勢の弁別
が的確に行える。
【0080】また、警告手段56としてブザー56-1、イン
ジケータ56-2を備えた構成を例示しているが、警告手段
は、その作動のもとでドライバー等の乗員にその旨を認
識させれば足りるため、この双方に限定されず、たとえ
ば、ブザー、インジケータのいずれか一方のみを備えた
構成を、ここでいう警告手段としてもよい。
【0081】しかしながら、この実施の形態のようにブ
ザー56-1、インジケータ56-2を備えた警告手段56によれ
ば、ドライバー等の乗員に対し、聴覚、視覚の両面か
ら、その警告を行うため、自動車室内の環境、状況等に
左右されることなく、乗員が、乗員用シート20に対する
チャイルドシート22の載置不良を明確に認識することが
容易に可能となる。従って、警告手段56にブザー56-1、
インジケータ56-2を備えることで、チャイルドシート22
の安全性が一層高く維持できる。
【0082】なお、この実施の形態においては、乗員用
シート20としてフロントのアシスタントシートを例示し
ているが、ここでいう乗員用シートはドライバーシート
以外のシートを指すものであるため、アシスタントシー
ト以外のシート、たとえば、リヤシートにエアバッグを
装備する場合においては、このリヤシートに対応するエ
アバッグに、このエアバッグ制御装置を設ければよい。
【0083】また、この発明においては自動車に装備さ
れるエアバッグとして具体化しているが、自動車に限定
されず、他の車両、たとえば、電車、飛行機、船舶等に
この発明を応用してもよい。
【0084】上述した発明の実施の形態は、この発明を
説明するためのものであり、この発明を何等限定するも
のでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの発明に包含されることはいうまでも
ない。
【0085】
【発明の効果】上記のように、この発明に係る車両用チ
ャイルドシートの載置姿勢弁別方法によれば、チャイル
ドシートの底面に設けたマグネットの近接に伴う磁界感
知スイッチのON動作によって、乗員用シートに対するチ
ャイルドシートの後ろ向き姿勢を弁別するため、乗員用
シートサイドからの電磁波の放射は不要となる。そのた
め、自動車に搭載された多種の電子制御回路安全性が、
電磁障害対策を要することなく十分に確保できる。
【0086】また、マグネット、磁界感知スイッチ間は
非接触であるため、繰り返し使用した場合における検出
不良等が確実に防止できる。そして、マグネットは電力
を要しないため、チャイルドシートにおける構成の簡素
化が十分にはかられる。
【0087】更に、マグネットは、表面への貼着等によ
る後付けによってチャイルドシートに配設することも可
能であるため、マグネットを予め持たないチャイルドシ
ートに対しても、マグネットを所定の位置に後付けする
ことで、この発明が容易に利用できる。従って、載置す
るチャイルドシートの限定されない幅広い応用が、この
発明においては容易に可能となる。
【0088】そして、この発明の車両用チャイルドシー
トの載置姿勢弁別機構によれば、上記の載置姿勢弁別方
法が適切に遂行でき、乗員用シートに対する後ろ向き姿
勢でのチャイルドシートの載置が的確に弁別できるた
め、エアバッグ制御装置に組み合わせることで、乗員用
シートへのチャイルドシートの載置姿勢に応じたエアバ
ッグの作動、不作動が適切に制御できる。
【0089】また、磁界感知スイッチを乗員用シート
に、マグネットをチャイルドシートに、それぞれ配設す
れば足りるため、構成の複雑化を伴うことがなく、載置
姿勢弁別機構が十分に安価に構成できる。
【0090】更に、磁界感知スイッチをインサートワイ
ヤに回動自在に連結することで、着座者に対する底づき
感等の付与が確実に防止されるため、磁界感知スイッチ
をシートクッションの着座面に配設する構成にも拘ら
ず、着座者の快適性が容易に確保できる。
【0091】そして、インサートワイヤというシートク
ッションに現存の部材を利用して磁界感知スイッチを取
り付けるため、リードスイッチの配置の際における構成
の複雑化、作業の煩雑化等が確実に防止される。
【0092】更に、上記の載置姿勢弁別機構と組み合わ
せたこの発明の車両用エアバッグ制御装置によれば、乗
員用シートに対するチャイルドシートの後ろ向き姿勢が
適切に弁別できるため、エアバッグの不要な作動が確実
に阻止できる。そのため、エアバッグの作動後における
エアバッグ、インフレータの再装備やインパネの修復等
のメンテナンスが簡素化でき、これに伴う工程の削減に
より、メンテナンスの際のコストが十分に低減化され
る。
【0093】そして、乗員用シートに対するチャイルド
シートの斜め載置、および、シートベルトの非装着状態
の際に、警告手段によってその旨の警告がなされ、この
警告によって、チャイルドシートの載置不良等に起因す
る事故が未然に防げるため、チャイルドシートを使用し
た場合における安全性が容易に向上される。
【0094】更に、チャイルドシートの斜め載置とシー
トベルトの非操作着状態とを、警告手段での個別の警告
表示のもとで区別して警告すれば、チャイルドシートの
載置不良の原因が容易に明確化されるため、その要求さ
れる修正作業が容易に判断でき、修正の際の作業性が向
上される。
【0095】そして、チャイルドシートの斜め載置、お
よび、シートベルトの非装着状態の双方を同時に検出し
たときに、シートベルトの非装着状態を優先して警告す
る構成とすれば、ドライバー等の乗員に、載置したチャ
イルドシートの固定の必要性が明確に警告できるため、
チャイルドシートの安全性が一層高く確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用チャイルドシートの載置姿勢弁別機構を
含む、この発明に係る車両用エアバッグ制御装置の概略
的なブロック図である。
【図2】車両用チャイルドシートの載置姿勢弁別機構を
含む、車両用エアバッグ制御装置の詳細なブロック図で
ある。
【図3】後ろ向き姿勢でのチャイルドシートの載置前に
おける、乗員用シート、チャイルドシートの概略斜視図
である。
【図4】図3のA−Aに沿った縦断面図である。
【符号の説明】
10 車両用チャイルドシートの載置姿勢弁別機構 12 エアバッグ 14 車両用エアバッグ制御装置 16(L、R) マグネット(永久磁石) 18(L、R) 磁界感知スイッチ(リードスイッチ) 20 乗員用シート 22 チャイルドシート 24 コントローラ 26 衝撃センサ 38 シートベルト 44 バックル 46 タング 50 モールド 54 ベルトスイッチ 56 警告手段 60 トリミング溝 68 インサートワイヤ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員用シートのシートクッション着座面
    の前部、後部のいずれか一方に配設された左右一対の磁
    界感知スイッチからの信号を個別に監視するとともに、
    後ろ向き姿勢での載置のもとで、チャイルドシート底面
    の左右一対のマグネットを対応する磁界感知スイッチに
    近接させ、 このマグネットの近接により生じる信号の変化が、左右
    の少なくともいずれかの磁界感知スイッチにおいて検出
    されたとき、チャイルドシートの載置姿勢を乗員用シー
    トに対する後ろ向き姿勢として弁別する車両用チャイル
    ドシートの載置姿勢弁別方法。
  2. 【請求項2】 乗員用シートに対する後ろ向き姿勢での
    チャイルドシートの載置を弁別する車両用チャイルドシ
    ートの載置姿勢弁別機構において、 外部の磁界の有無によってON、OFF動作の切り換えられる
    構造であり、乗員用シートの前部、後部のいずれか一方
    で左右に離反して設けられた左右一対の磁界感知スイッ
    チと;チャイルドシートの底面で、後ろ向き姿勢での載
    置によって上記磁界感知スイッチに近接する左右位置に
    配設された左右一対のマグネットと;を具備して構成さ
    れ、 上記磁界感知スイッチを所定のコントローラに接続し
    て、左右の磁界感知スイッチからの出力信号を当該コン
    トローラによって個別に監視し、 マグネットの近接により生じる信号の変化が、左右の少
    なくともいずれかの磁界感知スイッチにおいて検出され
    たとき、チャイルドシートの載置姿勢を乗員用シートに
    対する後ろ向き姿勢として弁別することを特徴とした車
    両用チャイルドシートの載置姿勢弁別機構。
  3. 【請求項3】 磁界感知スイッチが所定形状にモールデ
    ィングされるとともに、 シートクッションのトリミング溝でのトリムカバーの吊
    り込みに使用されるインサートワイヤに、磁界感知スイ
    ッチの一端が回動自在に連結、支持された請求項2記載
    の車両用チャイルドシートの載置姿勢弁別機構。
  4. 【請求項4】 マグネットが永久磁石から形成されると
    ともに、マグネットからの磁界の作用のもとで一対のリ
    ード片間の接触されるリードスイッチが、磁界感知スイ
    ッチとして形成された請求項2または3記載の車両用チ
    ャイルドシートの載置姿勢弁別機構。
  5. 【請求項5】 マグネットが永久磁石から形成されると
    ともに、マグネットからの磁界の作用のもとで所定の電
    気信号の発生されるホール素子が、磁界感知スイッチと
    して形成された請求項2または3記載の車両用チャイル
    ドシートの載置姿勢弁別機構。
  6. 【請求項6】 衝撃センサによって車両の衝突が検出さ
    れたとき、対応するエアバッグの作動、不作動を乗員用
    シートへのチャイルドシートの載置状況に応じて制御す
    る車両用エアバッグ制御装置において、 外部の磁界の有無によってON、OFF動作の切り換えられる
    構造であり、乗員用シートの前部、後部のいずれか一方
    で左右に離反して設けられた左右一対の磁界感知スイッ
    チと;チャイルドシートの底面で、後ろ向き姿勢での載
    置によって上記磁界感知スイッチに近接する左右位置に
    配設された左右一対のマグネットと;の組み合わせを有
    する載置姿勢弁別機構を備えるとともに、 衝撃センサ、および、上記載置姿勢弁別機構の左右の磁
    界感知スイッチからの信号をそれぞれ個別に監視し、こ
    れらからの入力信号を所定のプログラムに従って処理し
    て、エアバッグのための作動回路に対応する信号を出力
    するコントローラを、更に具備し、 マグネットの近接により生じる信号の変化が、左右の少
    なくともいずれかの磁界感知スイッチにおいて検出され
    て、チャイルドシートの載置姿勢を乗員用シートに対す
    る後ろ向き姿勢として弁別したとき、衝撃センサが車両
    の衝突を検出しても、当該乗員用シートに対応するエア
    バッグを不作動とすることを特徴とした車両用エアバッ
    グ制御装置。
  7. 【請求項7】 衝撃センサによって車両の衝突が検出さ
    れたとき、対応するエアバッグの作動、不作動を乗員用
    シートへのチャイルドシートの載置状況に応じて制御す
    る車両用エアバッグ制御装置において、 外部の磁界の有無によってON、OFF動作の切り換えられる
    構造であり、乗員用シートの前部、後部のいずれか一方
    で左右に離反して設けられた左右一対の磁界感知スイッ
    チと;チャイルドシートの底面で、後ろ向き姿勢での載
    置によって上記磁界感知スイッチに近接する左右位置に
    配設された左右一対のマグネットと;の組み合わせを有
    する載置姿勢弁別機構を備えるとともに、 一対のバックル、タング間の連結の感知によって、対応
    する信号を発生するベルトスイッチと;乗員に対して警
    告を発する警告手段と;衝撃センサ、および、上記載置
    姿勢弁別機構の左右の磁界感知スイッチからの信号をそ
    れぞれ個別に監視し、これらからの入力信号を所定のプ
    ログラムに従って処理して、エアバッグのための作動回
    路および上記警告手段に対応する信号を出力するコント
    ローラと;を更に具備し、 マグネットの近接により生じる信号の変化が、左右の少
    なくともいずれかの磁界感知スイッチにおいて検出され
    て、チャイルドシートの載置姿勢を乗員用シートに対す
    る後ろ向き姿勢として弁別したとき、衝撃センサが車両
    の衝突を検出しても、当該乗員用シートに対応するエア
    バッグを不作動とするとともに、 左右いずれか一方の磁界感知スイッチからの信号の変化
    のもとで弁別された後ろ向き姿勢でのチャイルドシート
    の載置状態、および、後ろ向き姿勢でのチャイルドシー
    トの載置時におけるシートベルトの非装着状態の、少な
    くともいずれかを検出したとき、警告手段によってその
    旨の警告を行うことを特徴とした車両用エアバッグ制御
    装置。
  8. 【請求項8】 警告手段が、少なくとも2種類の警告表
    示を出力可能に構成され、 左右いずれか一方の磁界感知スイッチからの信号の変化
    のもとで弁別された後ろ向き姿勢でのチャイルドシート
    の載置状態と、後ろ向き姿勢でのチャイルドシートの載
    置時におけるシートベルトの非装着状態とを、警告手段
    による個別の警告表示により、それぞれ区別して警告可
    能とした請求項7記載の車両用エアバッグ制御装置。
  9. 【請求項9】 左右いずれか一方の磁界感知スイッチか
    らの信号の変化のもとで弁別された後ろ向き姿勢でのチ
    ャイルドシートの載置状態と、後ろ向き姿勢でのチャイ
    ルドシートの載置時におけるシートベルトの非装着状態
    とが同時に検出されたとき、警告手段の対応する警告表
    示により、シートベルトの非装着状態を優先して警告す
    る請求項8記載の車両用エアバッグ制御装置。
  10. 【請求項10】 載置姿勢弁別機構のマグネットが永久
    磁石から形成されるとともに、マグネットからの磁界の
    作用のもとで一対のリード片間の接触されるリードスイ
    ッチが、対応する磁界感知スイッチとして形成された請
    求項6ないし9のいずれか記載の車両用エアバッグ制御
    装置。
  11. 【請求項11】 載置姿勢弁別機構のマグネットが永久
    磁石から形成されるとともに、マグネットからの磁界の
    作用のもとで所定の電気信号の発生されるホール素子
    が、対応する磁界感知スイッチとして形成された請求項
    6ないし9のいずれか記載の車両用エアバッグ制御装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6808201B2 (en) 2001-03-16 2004-10-26 Takata Corporation Occupant sensor
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