JPH08110086A - 空気調和装置の昇降ユニット昇降装置 - Google Patents

空気調和装置の昇降ユニット昇降装置

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JPH08110086A
JPH08110086A JP24650094A JP24650094A JPH08110086A JP H08110086 A JPH08110086 A JP H08110086A JP 24650094 A JP24650094 A JP 24650094A JP 24650094 A JP24650094 A JP 24650094A JP H08110086 A JPH08110086 A JP H08110086A
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lifting unit
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Abstract

(57)【要約】 【構成】昇降ユニットの四隅部を、空気調和装置本体か
らワイヤ31c,31d …によって吊り下げ、昇降させる昇降
装置30である。各ワイヤ31c,31d …は対応する巻胴部材
に巻き取られ、また巻き出される。ワイヤ31c,31d の弛
みをそれぞれ検出する弛み検出機構90を設けた。弛み検
出機構90はワイヤ31c,31d の弛みに応じて回動するア
ーム91と、このアーム91の端部によってオンオフさ
れるリミットスイッチ94を含む。少なくとも一の弛み
検出機構90が弛みを検出すると、巻胴部材駆動用のモー
タの駆動を停止させる。 【効果】下降中に昇降ユニットが傾斜し始めると、直ち
に昇降が停止されるので、傾斜が増大することがない。
傾斜に伴うオイル漏れ等の発生を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高所に設置された空気
調和装置において、所要の機能部品を含んだ昇降ユニッ
トを空気調和装置本体に対して昇降させる、空気調和装
置の昇降ユニット昇降装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】空気調
和装置は高所に設置される場合がある。この場合、交換
や洗浄を必要とする機能部品の着脱を高所で行うことは
困難である。そこで、空気調和装置において、所要の機
能部品を含んだ昇降ユニットを設け、この昇降ユニット
をワイヤ等により吊り下げて昇降させる昇降装置を設け
たものが提供されている。
【0003】従来、昇降装置として、特開昭6−129
705号公報に示すものがあった。この昇降装置では、
昇降ユニットの一対の対辺の中央部をそれぞれのワイヤ
により吊り下げるようにしていた。この昇降装置では、
昇降ユニットをワイヤ2本のみで吊り下げているため、
昇降ユニットが揺動し傾斜しやすかった。そこで、昇降
ユニットの四隅部を吊り下げた4本のワイヤを巻き上げ
て昇降ユニットを昇降させるようにした昇降装置が提供
されている(実開平1−88722号公報)。
【0004】ところが、昇降ユニットが下降中に、万一
何かの障害物と接触したりすると、昇降ユニットが傾斜
し、例えばオイルパンからオイルがこぼれるといった不
具合を生ずるおそれがある。本発明は、上記課題に鑑み
てなされたものであり、本発明の目的は、昇降ユニット
の傾斜を検知することができる空気調和装置の昇降ユニ
ット昇降装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】上記の目的を達
成するため、 (1) 請求項1に係る空気調和装置の昇降ユニット昇降
装置は、高所に設置された空気調和装置本体に収容され
る所定の上昇位置と上記空気調和装置本体の下方に吊り
下げられる所定の下降位置とに昇降自在であって且つ所
要の機能部品を含んだ昇降ユニットを昇降させる空気調
和装置の昇降ユニット昇降装置において、上記昇降ユニ
ットの四隅部をそれぞれ吊り下げた吊下げ部材と、上記
吊下げ部材を駆動して昇降ユニットを昇降させる駆動機
構と、対応する吊下げ部材の弛みを検出する弛み検出手
段とを備えたことを特徴とするものである。
【0006】上記構成によれば、弛み検出手段によって
対応する吊下げ部材の弛みを検出することにより、昇降
ユニットの傾斜を検出できる。 (2) 請求項2に係る空気調和装置の昇降ユニット昇降
装置は、請求項1記載の空気調和装置の昇降ユニット昇
降装置において、上記弛み検出手段は、昇降ユニットの
対角部位をそれぞれ吊り下げた一対の吊下げ部材にそれ
ぞれ対応して一対が設けられていることを特徴とするも
のである。
【0007】上記構成によれば、昇降ユニットの傾斜の
検出を、少ない数の弛み検出手段を用いて行なえる。す
なわち、通常、昇降ユニットが傾斜するときには、対角
に位置する一対の隅部同士の間に高低差を生じ、何れか
一方が弛むものである。したがって、対角に位置する一
対の隅部を吊り下げた吊下げ部材の弛みを検出しておけ
ば、昇降ユニットの傾斜をほぼ確実に検出できる。 (3) 請求項3に係る昇降ユニット昇降装置は、請求項
1又は2記載の昇降ユニット昇降装置において、上記駆
動機構の駆動を制御する駆動制御手段をさらに備え、こ
の駆動制御手段は、少なくとも一つの弛み検出手段が吊
下げ部材の弛みを検出した場合に、駆動機構の駆動を停
止させることを特徴とするものである。
【0008】上記構成によれば、昇降ユニットが傾斜し
始めて何れか一の吊下げ部材に弛みが生ずると、駆動機
構の駆動が停止される結果、昇降ユニットの傾斜の助長
が防止される。
【0009】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図2はこの発明の一実施例に係る昇降ユニット
昇降装置を含んだ、空気調和装置としての空気清浄機の
概略斜視図である。同図を参照して、この空気清浄機
は、高い天井を有する工場等の天井付近に設置され、オ
イルミスト等を捕集除去するものであり、高所に設置
された空気清浄機本体10と、この空気清浄機本体1
0に収容され、開口10aを通した空気清浄機本体10
内部の風路PHに循環させる循環送風機としての循環フ
ァン20と、空気清浄機本体10下面の開口11を通
して空気清浄機本体10に着脱自在であって、フィルタ
F1や集塵エレメントE等の被メンテナナス部品を含ん
だ昇降ユニットCUと、この昇降ユニットCUを、4
本の吊下げ部材としてのワイヤ31a〜31dを介して
吊り下げて昇降させる昇降装置30と、リモコン41
の上昇用スイッチPB1及び下降用スイッチPB2の操
作で昇降装置30の動作を制御する制御装置40とを備
えている。
【0010】上記昇降ユニットCUは、空気清浄機本体
10に収容される上昇位置と、上記空気清浄機本体10
の下方に吊り下げられる所定の下降位置とに昇降され
る。昇降ユニットCUは、枠体50と、この枠体50内
に保持された上記被メンテナンス部品とを備えている。
枠体50の上面部であって、昇降ユニットCUの上部四
隅部となる位置に設けたフック(図示せず)に対して、
上記ワイヤ31a〜31dの下端部が引掛けられてい
る。
【0011】図3及び昇降装置の部分断面平面図である
図4を参照して、上記昇降装置30は、昇降ユニット
CUの四隅部をそれぞれ吊り下げた吊下げ部材としての
ワイヤ31a〜331dと、昇降ユニットCUの四隅
部のそれぞれの略上方において空気調和装置本体10に
設けられ、対応するワイヤ31a〜331dを吊り下げ
る吊下げ滑車61a〜61dと、昇降ユニットCUの
四隅部のそれぞれの略上方において空気調和装置本体1
0に設けられ、対応する吊下げ滑車61a〜61dを介
して対応するワイヤ31a〜31dをそれぞれ巻き取る
4つの巻胴部材33a〜33dと、巻胴部材33a〜
33dを回転駆動する駆動機構34と、巻胴部材33
a〜33dの周面にワイヤ31a〜31dを押し付ける
押し付け機構80と、昇降ユニットCUの対角方向に
対向する一対の隅部を吊っているワイヤ31c,31d
の弛みをそれぞれ検出する、本実施例の特徴である弛み
検出機構90とを備えている。
【0012】上記の吊下げ滑車61a〜61d、巻胴部
材33a〜33dおよび駆動機構34は、空気調和装置
本体10の上面に取付けられたケーシング39内に収容
されている。平面視において、昇降装置30のケーシン
グ39の外郭形状は、昇降ユニットCUの外郭形状に略
沿うようにされている。上記4本の巻胴部材33a,3
3b,33c,33dのうち、巻胴部材33aと巻胴部
材33bの2本が1組となっており、巻胴部材33cと
巻胴部材33dの2本が1組となっている。一方の組の
2本の巻胴部材33a,33bは、連結軸35を介して
同軸上に一体回転可能に連結された状態で、ケーシング
39に回転自在に支持されている。他の組の巻胴部材3
3c,33dに関しても同様である。
【0013】図3を参照して、ワイヤ31aとワイヤ3
1cに関しては、その真上に位置する巻胴部材33aと
巻胴部材33cにそれぞれ係合されている。一方、ワイ
ヤ31bとワイヤ31dに関しては、互いに交差する状
態で、他方のワイヤの真上に位置する巻胴部材33dと
巻胴部材33bとにそれぞれ係合されている。このよう
に、同一組で一体回転される巻胴部材33a,33bに
よって、昇降ユニットCUの対角となる部位を吊り下げ
た一対のワイヤ31a,31bがそれぞれ巻き取られ、
また、同一組で一体回転される巻胴部材33c,33d
によって、同様に昇降ユニットCUの対角部位を吊り下
げた一対のワイヤ31c,31dがそれぞれ巻き取られ
るようになっている。
【0014】対向する一対の巻胴部材33a,33cの
うち、一方の巻胴部材33aから巻き出されたワイヤ3
1aは、中間滑車61eおよび吊下げ滑車61aを順次
に介して昇降ユニットCUの一隅部(上記一方の巻胴部
材33aの下方に位置する昇降ユニットの隅部である)
を吊り下げている。また、他方の巻胴部材33aと対向
する巻胴部材33cから巻き出されたワイヤ31cは、
中間滑車61fおよび吊下げ滑車61cを順次に介して
昇降ユニットCUの一隅部(上記他方の巻胴部材33c
の下方に位置する昇降ユニットの隅部である)を吊り下
げている。中間滑車61e,61fは、上記対向する一
対の巻胴部材33a,33c同士の間の略中央位置であ
って互いに同軸上に配置されている。中間滑車61e,
61fを回転自在に支持する軸62は、空気調和装置本
体10の上面に固定された、後述する支持側板71,7
2(図7参照)によって支持されている。
【0015】一方、対向する他対の巻胴部材33b,3
3dのうち、一方の巻胴部材33bから巻き出されたワ
イヤ31bは、他方の巻胴部材33dに近傍に配置され
た吊下げ滑車61dを介して、昇降ユニットCUの一隅
部(上記他方の巻胴部材33dの下方に位置する昇降ユ
ニットCUの隅部である)を吊り下げている。また、上
記他方の巻胴部材33dから巻き出されたワイヤ31d
は、上記一方の巻胴部材33bの近傍に配置された吊下
げ滑車61bを介して、昇降ユニットCUの一隅部(上
記一方の巻胴部材33bの下方に位置する昇降ユニット
CUの隅部である)を吊り下げている。このように、対
向する他対の巻胴部材33b,33dは、互いに他の巻
胴部材33d,33bの下方に位置する昇降ユニットC
Uの隅部を吊り下げることになる。したがって、上記し
たように、同一組で一体回転される巻胴部材(33a,
33b)および(33c,33d)によって、昇降ユニ
ットCUの対角部位を吊り下げた一対のワイヤ(31
a,31d)および(31c,33b)がそれぞれ巻き
取られるようになっている。
【0016】なお、ワイヤ31bを案内する吊下げ滑車
61b、及びワイヤ31dを案内する吊下げ滑車61d
は、ワイヤ31b,31d同士の接触を回避できるよう
に、互いの位置がわずかにずらされている。この場合、
何れか一方の吊下げ滑車61b(又は61d)のみを当
該吊下げ滑車61b(又は61d)の回転軸線の方向へ
ずらせば良い。
【0017】図4を参照して、平面視において、各巻胴
部材33a〜33d及び各吊下げ部材61a〜61d
は、昇降ユニットCUの四隅部に配置されており、巻胴
部材33a〜33dや吊下げ部材61a〜61dは、昇
降ユニットCUの外郭形状からはみ出さないようにして
且つ互いの距離が最も遠くなるようにされている。そし
て、吊下げ滑車61a〜61d、巻胴部材33a〜33
d、駆動機構34等を含む上記昇降装置30は、平面視
において、昇降ユニットCUの外郭形状からはみ出さな
いようにしてされている。
【0018】巻胴部材33a〜33dの外周面36に
は、ワイヤ31a〜31dの巻取りを案内する、螺旋状
の巻き溝38(図6参照、図6には巻胴部材33aのみ
図示)が形成され、これにより、ワイヤ31a〜31d
に重なりを生じさせることなく巻き取るようにしてあ
る。同一組となっている巻胴部材33a,33bに形成
された巻き溝は、互いに逆向きの巻き方向にされてい
る。他の組の巻胴部材33c,33dの巻き溝に関して
も同様である。
【0019】ワイヤ31a〜31dの径、巻胴部材33
a〜33dの径並びに巻き溝38の形状及び寸法は、J
ISG3540に基づいて設定されており、また、巻胴
部材33a〜33dからのワイヤ31a〜31dの巻き
出し位置の変位に応じて、平面視においてワイヤ31a
〜31dが巻き溝38に対して傾斜する最大角度θ(図
4の部分拡大図である図5参照)は、6°以下に設定さ
れている。
【0020】図4を参照して、上記駆動機構34は、
モータ34aと、このモータ34aにより、減速機
(図示せず)、ギア機構34bおよび軸34cを介して
回転駆動される一対の小スプロケット34d,34e
と、一方の小スプロケット34dと無端のチェーン3
4fを介して連結され、一方の組の巻胴部材33b,3
3dの連結軸35と一体回転する大スプロケット34g
と、他方の小スプロケット34eと無端のチェーン3
4hを介して連結されたスプロケット34iと、この
スプロケット34iと他方の組の巻胴部材33a,33
bの連結軸35を連結するギア機構34jとを備えてい
る。駆動機構34は、その駆動経路を、巻胴部材33a
〜33dの各組に対応して2系統に分けていることにな
る。
【0021】駆動機構34では、巻胴部材33a〜33
dの各組を同一速度で駆動できるように、モータ34a
から連結軸35に至る最終減速比を組同士で等しく設定
してある。次いで、図5、及び図4のY方向矢視図であ
る図7を参照して、昇降装置30の吊り下げ部分につい
て詳しく説明する。中間滑車61e,61fを回転自在
に支持した上記軸62の両端部は、空気清浄機本体10
の上面に固定された一対の支持側板71,72によって
それぞれ支持されている。中間滑車61eは、支持側板
71に近接しており、中間滑車61fは、支持側板72
に近接している。また、支持側板71の上端部には、中
間滑車61eの周面に近接する、脱落防止手段としての
規制板71aが固定されている。この規制板71aは、
中間滑車61eに巻き掛けられるワイヤ31aが、中間
滑車61eから脱落することを防止する。同様に、支持
側板72の上端部には、脱落防止手段としての、断面L
字形形状の規制板72aが固定されており、中間滑車6
1fからワイヤ31cが脱落することを防止している。
【0022】図7において、巻胴部材33cから繰り出
されたワイヤ31cは、中間滑車61fに巻き掛けられ
てUターンし、巻胴部材33cの上方を通過して、吊下
げ滑車61cに巻き掛けられ、下方へ垂らされている。
吊下げ滑車61cの軸61xは、空気清浄機本体10に
固定された、一対の互いに平行な支持側板73,74に
よって回転自在に支持されている。これら支持側板7
3,74の下端部同士は板材によって一体に連結されて
おり、全体がコ字形形状を呈している。
【0023】吊下げ滑車61cは、外側の支持側板73
に近接して配置されている。支持側板73の上端部及び
側端部には、吊下げ滑車61cの周面に近接してワイヤ
31cの脱落を防止する、脱落防止手段としての規制板
73a,73bがそれぞれ固定されている。吊下げ滑車
61cの軸61xの両端部は、両支持側面板73,74
をそれぞれ貫通している。
【0024】また、支持側板73,74には、巻胴部材
33cからワイヤ31cの巻き出し位置において、ワイ
ヤ31cを巻胴部材33cの周面に押し付けることによ
り、ワイヤ31cの巻き溝38からの脱落を防止する、
上記押し付け機構80が取付けられている。この押し付
け機構80は、上記軸61xの両端部によって基端部
がそれぞれ回転自在に支持された一対のアーム81,8
2と、両アームの先端部を連結した、巻胴部材33c
の軸線に平行な軸83と、この軸83の周囲に回転自
在に嵌められたローラ手段としての、筒状の樹脂ローラ
84と、アーム82の所定部と支持側板74の所定部
との間に介在し、アーム82を回転付勢することによ
り、樹脂ローラ84を巻胴部材33cの周面側へ押し付
ける引張コイルばね85とを備えている。
【0025】樹脂ローラ84は、巻胴部材33cの軸方
向に平行に延び、巻胴部材33cの軸方向長さと略同等
の長さを持っているので、巻胴部材33cからのワイヤ
31bの巻き出し位置が、巻胴部材33cの軸方向に変
位しても、ワイヤ31bを巻胴部材33cの周面に押し
付けることができる。これに対応できる。また、樹脂ロ
ーラ84が回転するので、ワイヤ31cの巻取りや巻き
出しに、樹脂ローラ84が抵抗となることがない。
【0026】上記の押し付け機構80は、他の巻胴部材
33a,33b,33dにもそれぞれ適用されている。
上記弛み検出機構90は、ワイヤ31c及びワイヤ31
dに対応して、一対が設けられているが、ワイヤ31c
の弛みを検出する弛み検出機構90について説明する。
図5,図7を参照して、弛み検出機構90は、支持側板
74に取り付けられている。この弛み検出機構90は、
支持側板74を貫通した軸61xの端部によって、基
端部91a寄りの部分が回転自在に支持されたアーム9
1と、このアーム91の先端部に取付けられた軸92
と、この軸92の周囲に回転自在に嵌められ、吊下げ
部材61cと中間滑車61fとの間のワイヤ31cに載
る金属製の筒部材93と、アーム91の基端部91a
の回動に応じてオンオフされるリミットスイッチ94と
を備えている。
【0027】図1(a),(b)を参照して、軸92及
筒部材93の自重が、吊下げ滑車61cと中間滑車61
fとの間の、ワイヤ31cの水平部分に負荷されるよう
になっており、ワイヤ31cの水平部分の張り具合によ
って、筒部材93が上下動し、これに伴ってアーム91
が揺動されるようになっている。吊下げ滑車61cから
下方へ吊り下げられたワイヤ31c部分が張っている場
合は、吊下げ部材61cと中間滑車61fとの間のワイ
ヤ31c部分も張っており、この状態におけるアーム9
1の位置では、図1(a)に示すように、リミットスイ
ッチ94はオフされている。そして、ワイヤ31cに弛
みが生じた状態における、アーム91の位置では、図1
(b)に示すように、アーム91の基端部91aによっ
てリミットスイッチ94がオンされる。リミットスイッ
チ94のオンによりワイヤ31cの弛みが検出される。
【0028】弛み検出機構90は、図7の巻胴部材33
cと対角に配置された巻胴部材33bの近傍の吊下げ滑
車61bと、巻胴部材33dとの間であって、吊下げ滑
車61bに近い部分におけるワイヤ31dにも適用され
ている。このように、ワイヤ31cとワイヤ31dとに
弛み検出機構90を適用しているのは、これらのワイヤ
31c,31dが、互いに同一組でない(他系統の)巻
胴部材33c,33bによってそれぞれ巻き取られてい
るからであり、また、これらのワイヤ31c,31dが
昇降ユニットCUの対角を吊っているからである。通
常、昇降ユニットCUが傾斜する場合、必ず対角におい
て高低差を生じることから、4本のワイヤのうち対角を
吊るワイヤ31c,31dの弛みを検出していれば、確
実に昇降ユニットCUの傾斜を検出することができる。
【0029】図1(a),(b)及び図7を参照して、
一対のリミットスイッチ94による検出信号は、モータ
34aの駆動を制御する駆動制御部DCにそれぞれ与え
られるようになっており、オン信号を受けた駆動制御部
DCでは、少なくとも一のリミットスイッチ94からオ
ン信号を受けた場合に、モータ34aを駆動するための
モータ駆動回路MDCに対して停止信号を出力し、全ワ
イヤ31a〜31dの繰り出しが停止されるようになっ
ている。したがって、昇降ユニットCUが少しでも傾斜
しかけると、直ちにワイヤ31a〜31dの繰り出しが
停止されて、昇降ユニットCUの傾斜が促進することが
防止される。
【0030】本実施例によれば、昇降ユニットCUの対
角部位を吊っている一対のワイヤ31c,31dの弛み
を対応する弛み検出機構90によってそれぞれ検出する
ことができ、これにより、昇降ユニットCUの傾斜を検
出することができる。そして、昇降ユニットCUが傾斜
し始めて何れか一のワイヤ31c,31dに弛みが生ず
ると、駆動機構34の駆動が停止される結果、昇降ユニ
ットCUの傾斜の助長が防止される。ひいては、オイル
漏れ等の発生が防止される。
【0031】また、昇降ユニットCUの傾斜の検出を、
2つという数少ない弛み検出機構90を用いてコスト安
価に実現することができた。というのは、通常、昇降ユ
ニットCUが傾斜するときには、対角に位置する一対の
隅部同士の間に高低差を生じ、何れか一方を吊り下げて
いるワイヤ31c,31dが弛むものであり、したがっ
て、これら対角部位を吊り下げた一対のワイヤ31c,
31dの張力を検出しておけば、昇降ユニットCUの傾
斜をほぼ確実に検出できるからである。
【0032】さらに、弛み検出機構90の筒部材93
を、ワイヤ31c,31dに弛みに追従させる力とし
て、筒部材93の自重を用いたので、上記力を発生する
付勢部材等を設ける場合と比較して、構造を簡素化で
き、その分、製造コストを安価にできる。なお、上記実
施例において、ワイヤ31a,31bの弛みをそれぞれ
検出する弛み検出機構90を追加構成しても良く、この
場合、より確実に昇降ユニットCUの傾斜を検知するこ
とができる。
【0033】また、アーム91を図1において時計回り
に付勢する、引張コイルばね等の付勢部材を設けること
もできる。さらに、本実施例を巻胴部材33a〜33d
から直接吊り下げられるワイヤ31a〜31dに適用す
る場合には、筒部材93は吊り下げられたワイヤの鉛直
部分に当接させることになる。この場合、上記引張コイ
ルばね等の付勢部材を設けて筒部材93によってワイヤ
の鉛直部分を押圧付勢することかが必要となる。
【0034】図8は本発明の他の実施例を示している。
同図を参照して、本実施例が図1の実施例と異なるの
は、一対の弛み検出機構90に代えて、一対の弛み検出
機構100を設けたことである。これら弛み検出機構1
00についても、昇降ユニットCUの対角部位を吊り下
げた一対のワイヤ31c,31dの弛みをそれぞれ検出
する。
【0035】図8を参照して、弛み検出機構100は、
吊下げ滑車61c(61b)の周面に弾性的に接触す
る接触子101と、吊下げ滑車61c(61b)と中
間滑車61f(巻胴部材33d)との間の張設状態のワ
イヤ31cの下方に所定距離離して配置される検知板1
02と、接触子101と検知板102同士の間に配置
され、接触子101と検知板102との間の導通を検知
する導通検知部103とを備えている。この導通検知部
103は、接触子101と検知板102との間の導通に
応じて励磁されるリレーコイルからなる。
【0036】ワイヤ31c(31d)が、図8(a)に
示すように、吊下げ滑車61c(61b)と中間滑車6
1f(巻胴部材33d)との間で張られた状態にあると
きは、検知板102とワイヤ31c(31d)とが離反
しており、リレーコイルからなる導通検査部103は励
磁されていない。一方、下降中の昇降ユニットCUが何
かに接触したりして傾斜し始めると、図8(b)に示す
ようにして、吊下げ滑車61c(61b)と中間滑車6
1f(巻胴部材33d)との間でワイヤ31c(31
d)が弛み、ワイヤ31c(31d)が検知板102と
接触するため、回路が閉じられてリレーコイルからなる
導通検知部103が励磁される。これに伴って駆動制御
部DCに含まれる常閉型のリレースイッチ(図示せず)
が開放され、モータ駆動回路MDCは、モータ34aへ
の給電を停止する。これにより、各巻胴部材33a〜3
3dからのワイヤ31a〜31dの繰り出しが停止さ
れ、その結果、昇降ユニットCUの傾斜の増大が防止さ
れる。ひていは、オイル漏れ等を防止できる。
【0037】本実施例においても、ワイヤ31a,31
bの弛みをそれぞれ検出する弛み検出機構100を追加
構成しても良く、この場合、より確実に昇降ユニットC
Uの傾斜を検知することができる。なお、本実施例を巻
胴部材33a〜33dから直接吊り下げられるワイヤ3
1a〜31dに適用する場合には、検知板102は、吊
り下げられたワイヤの鉛直部分を挟んで左右に一対設け
ることが必要となる。
【0038】本発明は、上記各実施例に限定されるもの
ではなく、本発明を空気清浄機以外で昇降ユニットを備
える他の空気調和装置に適用すること等、種々の設計変
更を施すことが可能である。
【0039】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、張力検出
手段によって対応する吊下げ部材の張力を検出すること
により、吊下げ部材が弛んだことを検出でき、これによ
り、昇降ユニットの傾斜を検出できる。請求項2に係る
発明によれば、昇降ユニットの傾斜の検出を、少ない数
の張力検出手段を用いてコスト安価に行なえる。すなわ
ち、通常、昇降ユニットが傾斜するときには、対角に位
置する一対の隅部同士の間に高低差を生じ、何れか一方
を吊り下げている吊下げ部材が弛むものである。したが
って、対角に位置する一対の隅部を吊り下げた吊下げ部
材の張力を検出しておけば、昇降ユニットの傾斜をほぼ
確実に検出できる。
【0040】請求項3に係る発明によれば、昇降ユニッ
トが傾斜し始めて何れか一の吊下げ部材に弛みが生ずる
と、駆動機構の駆動が停止される結果、昇降ユニットの
傾斜の助長が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る空気調和装置の昇降ユ
ニット昇降装置の要部の概略構成を示す概略側面図であ
り、(a)は弛みが生じていない状態を示し、(b)は
弛みが生じた状態を示す。
【図2】昇降ユニット昇降装置を含む空気調和装置の概
略斜視図である。
【図3】昇降ユニット昇降装置の要部の概略構成を示す
斜視図である。
【図4】昇降装置の部分断面平面図である。
【図5】図4の昇降装置の部分拡大図である。
【図6】巻胴部材の側面図である。
【図7】図4の昇降装置の要部をY方向に沿って見た概
略斜視図である。
【図8】本発明の他の実施例に係る昇降ユニット昇降装
置の要部の概略構成を示す側面図であり、(a)は弛み
が生じていない状態を示し、(b)は弛みが生じた状態
を示す。
【符号の説明】
10 空気清浄機本体 CU 昇降ユニット 30 昇降装置 31a〜31d ワイヤ(吊下げ部材) 33a〜33d 巻胴部材 34 駆動機構 38 巻き溝 61a〜61d 吊下げ滑車 61e〜61f 中間滑車 90 弛み検出機構 94 リミットスイッチ 100 弛み検出機構 101 接触子 102 検知板 103 導通検知部 DC 駆動制御部 MDC モータ駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B66D 1/40 A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高所に設置された空気調和装置本体(10)に
    収容される所定の上昇位置と上記空気調和装置本体(10)
    の下方に吊り下げられる所定の下降位置とに昇降自在で
    あって且つ所要の機能部品(E, F1) を含んだ昇降ユニッ
    ト(CU)を昇降させる空気調和装置の昇降ユニット昇降装
    置において、 上記昇降ユニット(CU)の四隅部をそれぞれ吊り下げた吊
    下げ部材(31a〜31d)と、 上記吊下げ部材(31a〜31d)を駆動して昇降ユニット(CU)
    を昇降させる駆動機構(34)と、 対応する吊下げ部材(31c,31d) の弛みを検出する弛み検
    出手段(90)とを備えたことを特徴とする空気調和装置の
    昇降ユニット昇降装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の空気調和装置の昇降ユニッ
    ト昇降装置において、 上記弛み検出手段(90)は、昇降ユニット(CU)の対角部位
    をそれぞれ吊り下げた一対の吊下げ部材(31c,31d) にそ
    れぞれ対応して一対が設けられていることを特徴とする
    空気調和装置の昇降ユニット昇降装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の空気調和装置の昇降
    ユニット昇降装置において、 上記駆動機構(34)の駆動を制御する駆動制御手段(DC)
    をさらに備え、 この駆動制御手段(DC)は、少なくとも一つの弛み検出手
    段(90)が吊下げ部材(31 c,31d)の弛みを検出した場合
    に、駆動機構(34)の駆動を停止させることを特徴とする
    空気調和装置の昇降ユニット昇降装置。
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