JP2013234814A - 空気調和機 - Google Patents

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実 山中
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Abstract

【課題】吊り下げ部材で吊り下げられたフィルターを自動で昇降させ、高所に取り付けられたフィルターケーシングの開口面に対し、斜め方向から着脱できるフィルター着脱装置を備えた空気調和機を提供する。
【解決手段】フィルター着脱装置を備えた空気調和機であって、フィルター着脱装置は、空調機本体の空気吸込口の前面側に取り付けられたフィルターケーシング6と、フィルター5を2本のベルトを介して昇降可能に吊り下げ、フィルターケーシング6内に収容するベルト巻取機構と、ベルト巻取機構を駆動するモーターと、モーターを遠隔的に駆動させる赤外線リモコンと、フィルターケーシング6内に設けられ、フィルターの昇降動作に連動するフィルター着脱用リンク機構40とを備え、フィルター着脱用リンク機構40は、フィルター5を、フィルターケーシング6の開口面に対し、斜め方向と平行な鉛直方向に移動させて着脱させる構成とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、空調室内の高所に設置された空気調和機に関し、特にその空気調和機の除塵フィルターを、空気調和機本体から着脱するためのフィルター着脱装置を備えた空気調和機に関するものである。
従来より、例えば工場内等に設置されている天吊型空気調和機にあっては、工場内のスペースの有効利用を図るために、空気調和機本体(以下、空調機本体と称する)を工場の天井近くの高所に設置し、この空調機本体からダクトを下方へ延長して作業者の作業空間に冷風等を導くようにしている。
そして、空調機本体の吸込口には、吸い込まれる空気中の塵埃やオイルミストを除去するためのフィルターが設置されており、特に工場内の空気中には機械加工油が多く浮遊していることから、吸込口に設置したフィルターがオイルミストや塵埃等が付着して汚れ易く、そのためこのフィルターを定期的に洗浄することにしている。
このような高所に設置されたフィルターを着脱可能にする従来の空気調和機としては、例えば、特許文献1に開示されている。これは、一端をフィルターの上面に係止された紐部材を操作することによって、フィルターが昇降されるようになっており、フィルターと空調機本体との間には、フィルターの昇降に伴い、フィルターが所定の装着位置に達した際、フィルターが空調機本体に保持される保持手段を備えている。
また、特許文献2では、モーターなどで紐部材を自動で昇降させる構成を開示している。これは、モーターの回転方向をフィルターの上昇および下降に応じて変え、モーターに連結されたプーリーにおいて紐部材を巻き取りおよび繰り出し、収納部から鉛直方向にフィルターを昇降させるものである。
特許第3134621号公報 実開平6−32929号公報
特許文献1に示されるような手動でフィルターを着脱させる構造では、以下の問題があった。
(1)フィルターを昇降させるための紐部材を空調機本体から下方の操作域まで垂らす必要があり、その紐部材が操作者に引っ掛るなど邪魔になる。また、機械工場などに設置した場合は、紐部材にオイルミストが付着し、紐部材のガイドとなるローラーにオイルが溜まり回転不良を起こし、そのためフィルターの昇降動作不良や紐部材の破損に至る恐れがある。
(2)フィルターが所定の収納枠に収まったか否かの判断は、フィルター両側面に取り付けられたガイドピンが、収納枠内のガイドピン規制部に当たったか否かを、紐部材を引っ張る手の感覚に委ねられるため、それ以上に紐部材を引っ張った場合、紐部材の折損やローラーなどの破損に至る可能性がある。
(3)フィルターを下降させる場合は、紐部材を下降させる方向に引くのではなく、一旦上昇させる方向に引き、ガイドピンを収納状態の位置から、収納枠上面部に移動させ、下降可能な状態にする必要があり、困惑な下降操作となる。
特許文献2に示されるような自動でフィルターを着脱させる構造では、フィルターは収納部の鉛直方向にしか昇降できないため、フィルターで集めたオイルなどを受けるオイルドレンパンをフィルター下部に設置することができない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、第1の目的は、吊り下げ部材で吊り下げられたフィルターを自動で昇降させ、高所に取り付けられたフィルターケーシングの開口面に対し、斜め方向から着脱できるフィルター着脱装置を備えた空気調和機を提供することである。
また、本発明の第2の目的は、フィルターの昇降の際における障害物への接触等による構成部品の損傷やフィルター落下を防止する構造を得ることである。
本発明に係る空気調和機は、高所に設置される空調機本体の吸込口の前面側に装着されるフィルターを着脱するフィルター着脱装置を備えた空気調和機であって、フィルター着脱装置は、空調機本体の吸込口の前面側に固定して取り付けられたフィルターケーシングと、フィルターを2本のベルトを介して昇降可能に吊り下げ、フィルターケーシング内に収容するベルト巻取機構と、ベルト巻取機構を駆動するモーターと、モーターを遠隔的に駆動させるリモコンと、フィルターケーシング内に設けられ、フィルターの昇降動作に連動するフィルター着脱用リンク機構と、を備え、フィルター着脱用リンク機構は、フィルターを、フィルターケーシングの開口面に対し、斜め方向と平行な鉛直方向に移動させて着脱させる構成となっているものである。
本発明に係る空気調和機は、2本のベルトで吊り下げられたフィルターを、リモコンにより自動で昇降することができ、しかもその昇降の際には、フィルター着脱用リンク機構により、フィルターをフィルターケーシングの開口面に対し、斜め方向と平行な鉛直方向に移動させて着脱するので、フィルターを昇降させる際に、フィルターケーシングの下部にフィルターが直接当たることを防いでいるため、フィルターケーシングの下部にフィルターで集められたオイルなどの補集物を収容することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る空気調和機のフィルター着脱装置の正面図である。 実施の形態1に係る空気調和機の概略構成図である。 巻取りプーリーの周辺部を一部破断して示す上面図である。 フィルター着脱用リンク機構の動作を示す説明図である。 フィルターの吊り下げ状態を示す部分断面図である。 赤外線リモコンからの指令を受信する受光部を示す下面図である。 赤外線リモコンの外形図である。 実施の形態2に係るフィルター着脱用リンク機構の上部リンク部分を示す概略図である。 ベルト張力検知センサーの詳細図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ここでは、本発明を天吊型空気調和機に適用した場合を例にとって説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機のフィルター着脱装置の正面図、図2は実施の形態1に係る空気調和機の概略構成図である。
先ず、図2に基づき空気調和機1の構造について説明する。実施の形態1に係る空気調和機1(天吊型空気調和機)は、工場内等に設置されており、工場内のスペースの有効利用を図るために、空調機本体2が天井100近くの高所に設置されている。この空調機本体2内には、冷凍回路内を循環する冷媒と空気とを熱交換する熱交換器3と、室内空気を吸い込み、熱交換器3により生成された空調空気を送り出す送風ファン4とが設置されている。更に、空調機本体2における空気流通上流側は空気吸込口2aとされ、空気流通下流側は空気吹出口2bとされている。また、熱交換器3の下側には熱交換器3から滴下するドレン水を受け止めるドレンパン3aが設置されている。そして、空気吸込口2aの外側にはフィルターケーシング6が固定して取り付けられており、このフィルターケーシング6の内側には、取外し可能なフィルター5が収納可能とされている。これにより、空調機本体2内に吸い込まれる空気中に含まれている塵埃やオイルミストなどがフィルター5によって捕捉、除去されるようになっている。
つまり、この空気調和機1は、フィルター5により浄化されて空気吸込口2aから吸い込まれた空気を、熱交換器3により温度調節して空調空気とした後、送風ファン4により空気吹出口2bから吹き出す構成となっている。
また、空気吹出口2bには送風ダクト7が接続されており、この送風ダクト7の下流側には、複数の分岐ダクト7a、7b、7cが設けられ、これによって作業者の作業スペースに向かって冷風等の空調空気を導くようになっている。
そして、フィルター5は、フィルターケーシング6と工場床面との間を昇降可能としている。
次に、図1を参照して、フィルター5を昇降させる構成について説明する。但し、図1ではフィルター5の図示は省略されている。フィルターケーシング6は、フレームにより方形状に構成されており、フィルター5を収容するフィルター収容部Aと、フィルター吊下げベルト11の巻取機構収容部Bと、そしてベルト11の巻取りを駆動するモーター15と赤外線リモコン21の指令を受ける受光部30と制御基板20を収容する駆動装置収容部Cとを備えている。詳しく説明すると、フィルターケーシング6は、空気吸込口2aの開口上縁に沿った上面部6aと、開口両側縁に沿った側面部6b、6cと、一方の側面部6cの外側面に近接して対向配置された外壁部6dと、上面部6aの上側面に近接して対向配置された上面外壁部6fとを備えている。そして、上面部6aと、側面部6b、6c、下面部6eとで囲まれた空間がフィルター収容部Aとされ、上面部6aと、外壁部6d、上面外壁部6fとで囲まれた空間が巻取機構収容部Bとなり、側面部6cと、外壁部6d、上面外壁部6fと、受光部30とで囲まれた空間が駆動装置収容部Cとされている。また、側面部6b、外壁部6d、及び上面外壁部6fは空調機本体2の前面形状に合わせた形状、寸法にて構成されている。
フィルター収容部Aにフィルター5が収容された状態では、フィルター5の上面がフィルターケーシング6の上面外壁部6fの下面に対向配置され、フィルター5の左右の側面部がフィルターケーシング6の側面部6b、6cの内面にそれぞれ対向配置されるようになっている。フィルターケーシング6の上面部6aの端部はフィルター5の上面とほぼ同じ高さの位置で配置され、フィルター5で処理される吸込空気が直接、空調機本体2の空気吸込口2aに吸い込まれないようにバイパス防止が図られている。
巻取機構収容部Bの上部の2箇所には、フィルター5の平面に対し直角方向にローラー9が設置されている。詳しくは、フィルター5を昇降させる2本のベルト11の端部は、図1には示していないベルト固定金具によってフィルター5に固定されている。各ベルト11を水平方向から鉛直方向にガイドするローラー9は、それぞれL型のブラケット13に回転自在に取り付けられている。
さらに、各ベルト11の張力を検出するベルト張力検知センサー(例えば、リミットスイッチ)19a、19bが設けられている。このベルト張力検知センサー19a、19bのどちらか一方がベルト11の張力が設定値以下となる緩みを検出した場合には、マイコンからなる制御基板20を主体とする制御部が当該ベルト11の緩みを修正し所定の張力を保つようにベルト11を巻き取る方向に巻取機構を駆動させる。
フィルターケーシング6の巻取機構収容部Bの端部には、ベルト11の巻取りプーリー10と、ロータリーダンパー18及び変速ギア16を介して巻取りプーリー10を駆動する例えばステッピングモーターからなるモーター15とが設置されている。ここで、ロータリーダンパー18は、ベルト11に一定以上の張力が掛かった場合、巻取りプーリー10の巻取り軸12を空回りさせるクラッチ機能を有するものである。また、変速ギア16は、モーター15の回転数を可変にする例えば無段変速のギア機構である。変速ギア16の出力軸と巻取り軸12とは、同軸となっており、カップリング17を介して連結されている。また、巻取り軸12は、フィルター5の平面と平行に、かつ鉛直方向に回転自在に設けられている。
ロータリーダンパー18は、フィルター5の上昇時、フィルター5に人がぶら下ったり、障害物に接触した場合、ベルト11が折損したり昇降機構部が破損したりするのを防止するものである。
また、モーター15と変速ギア16は一体に連結され、さらにL型ブラケット14に巻取りプーリー10とロータリーダンパー18とを組み立てた組立品とし、その組立品の変速ギア16の出力軸と巻取り軸12とをカップリング17を介して同軸上に連結する構成となっている。また、L型ブラケット14の底面は巻取機構収容部Bと駆動装置収容部Cとを仕切り、駆動装置収容部Cにモーター15と制御基板20と受光部30とを設置することで、電気部品をオイルミストから隔離し、オイルミストの電気接点付着などによる誤動作を防止している。なお、制御基板20を防塵カバーで覆うようにしてもよい。
また、フィルター5は、通過する空気を濾過して塵埃を除去するフィルター本体部と、このフィルター本体部の外周囲に設置された枠体とを備えている。つまり、周囲を枠体で囲まれた枠付きのフィルター5である。
そして、フィルター5は、フィルター吊下げ部材としての2本のベルト11、11により水平に吊り下げられ、ベルト巻取機構を構成する巻取りプーリー10とモーター15とにより水平に昇降可能となっている。詳しく説明すると、2本のベルト11、11は帯状で引張強度を持った布製であり、その一端は、フィルター5の上面(枠体上面)におけるローラー9の下方位置にてそれぞれベルト固定金具(図示せず)で取り付けられている。ベルト11、11の他端は、各ローラー9の上側を通り、巻取りプーリー10の回転軸に取り付けられている。
図3は、巻取りプーリー10の周辺部を一部破断して示す上面図である。図3に示すように、2本のベルト11、11は、ローラー9の上側をローラー9の回転軸に対し垂直方向に通り、ベルト11、11の面を水平に並行して通している。ベルト11、11の一端は、それぞれローラー9を通り、フィルター5が設置された鉛直下方向に向きを変え、ベルト固定金具(図示せず)によりフィルター上面部に取り付けられている。一方、ベルト11、11の他端は、巻取りプーリー10の回転軸(巻取り軸)12に固定されている。そして、ベルト11、11は、重ね合わせて巻取りプーリー10に適宜の回数を巻回したうえで、巻取りプーリー10の外周近傍に設けられた2本のガイドピン22、22の外側を通し、更に2本のガイドピン23、23の間を通すことで、フィルター5の表面部と平行になるよう向きを変え、重ね合わせた状態から分かれて、前述のようにそれぞれのローラー9、9の外側を通るようにしている。なお、ガイドピン22、22および23、23は中空のパイプ形状を成し、それらの回転軸はフィルター表面部と平行に設置されており、コの字型のブラケット24に回転自在に取り付けられている。
フィルター5に固定された2本のベルト11、11は、フィルター5を昇降させる際、1つの巻取りプーリー10に重なりながら巻取りまたは繰り出される。片方のベルト11が緩んだ場合でも、他方のベルト11が緩んだベルト11の外周から重なり、締め込みながら巻取りプーリー10に巻き取られる。
各ベルト11は、天井近くに設置された空調機本体2から、設置空間の床面近くまでフィルター5を下降させる必要があり、2.5m程度の長さを有する。この長尺のベルト11を、限られた大きさのフィルターケーシング6内の巻取りプーリー10に巻取り収めるために、ベルト11は、比較的軽量なフィルター5を吊り上げるための強度を有するよう、必要最低限の薄さとしている。重量物を昇降させる厚手のものと違い、実際には1.5mm程度の厚さのベルト11としている。
工場床面近傍の操作域から赤外線リモコン21により、上昇または下降の指令を送信し、その指令を受光部(受信部)30が受信すると、制御基板20に供給された交流電源を直流電源に変換し、指令に応じたパルス信号をモーター15に出力する。これに伴い、巻取りプーリー10の回転によって2本のベルト11、11が重なりながら巻取りプーリー10に巻取られ、または、繰り出され、フィルター5が上昇または下降する。
次に、フィルター5をフィルターケーシング6に対し着脱させるための構成について、図1、図4、図5を参照して説明する。
図4は、フィルター着脱用リンク機構40の動作を示す説明図である。図5は、フィルター5の吊り下げ状態を示す部分断面図で、ローラー9を巻取りプーリー側から見た断面図である。
図5に示すように、ベルト11は、フィルターケーシング6の前面部に設けられた上下2本の回転自在なガイドピン25、25の間を通し、そのベルト端部を、L型の固定金具(ベルト固定金具)26とフィルター5上面との間に挟み込み、ねじ27により固定されている。その際、ベルト11のフィルター支持部11aがフィルター厚中央よりフィルター背面の上角部(図5のフィルター5の右上角部)に近い位置になるように固定される。このようにフィルター5とベルト11とを固定することにより、フィルター5はフィルターケーシング6の前面に平行に昇降する。
フィルター5は、2本のベルト11、11により水平に吊り下げられた状態で、フィルターケーシング6のフィルター収容部Aに収容されている。そして、フィルター5の昇降動作に連動するフィルター着脱用リンク機構40がフィルターケーシング6内に設けられている。フィルター着脱用リンク機構40は、図1に示すように、フィルターケーシング6の中央部に設けられている。
さらに、このフィルター着脱用リンク機構40の構成を図4により詳しく説明する。
フィルター着脱用リンク機構40は、例えばゴムローラーのごとき軟質材料からなる上部ローラー41を有する上部リンク42と、押出し板43を有する下部リンク44と、上部リンク42及び下部リンク44に連結されたメインリンク45とを備えている。上部リンク42は、先端部に上部ローラー41を有し、基端部がフィルターケーシング6に枢支されており、中間部がメインリンク45に枢着されている。下部リンク44は、先端部に押出し板43を有し、基端部がメインリンク45に枢着され、中間部が後述するフィルター支持台50の背面にて枢支されている。また、下部リンク44の基端枢着部とフィルターケーシング6との間には、押出し板43を引き起こす方向に付勢するばね46(例えば、引っ張りばね)が装着されている。このばね46の力は、ベルト11を巻き取るモーター15のトルクより小さいものである。さらに、フィルター5が所定の位置に収納されたことを検知するフィルター収納検知センサー47(例えば、マグネットスイッチ)がメインリンク45の上端部と対向する位置のフィルターケーシング6に設けられている。
フィルター支持台50は、フィルター5の下面部5bを支持する水平な支持台部50aと、支持台部50aの後端部に設けられたストッパー部50bと、支持台部50aの先端部に設けられた傾斜面をもつガイド部50cとを有する。また、フィルター支持台50の中央部には、下部リンク44の押出し板43が出入りできる切欠き部50dが設けられている。
図6は、赤外線リモコン21からの指令を受信する受光部30を示す下面図である。赤外線リモコン21からの指令を受信する受光部30は、フィルターケーシング6の下面部6e、すなわち図1に示すように駆動装置収容部Cの下面部6eに設置されている。受光部30には、フィルター5を上昇または下降させるスイッチがそれぞれ配置されており、表面ラベルには「上げる」30a及び「下げる」30bの文字が印刷されている。なお、図6において、32は制御基板20と接続する配線ケーブルである。
図7は、赤外線リモコン21の外形図である。赤外線リモコン21は、受光部30に対し、フィルター5の上昇、停止、または下降の指令を送信する、「上げる」ボタン21a、「止める」ボタン21b、「下げる」ボタン21cを備えている。
次に、フィルター5のフィルターケーシング6への取付け及びフィルターケーシング6からの取外しについて、主に図4を参照して説明する。
図4の(a)から(c)は、フィルター5のフィルターケーシング6への取付けを示し、(d)、(e)は、フィルター5のフィルターケーシング6からの取外しについて示すものである。
<フィルター5の取付け>
まず、洗浄が終わったフィルター5の取付けについて説明する。
赤外線リモコン21によりフィルター5を上昇させる指令を受光部30に送信すると、汚れの洗浄が終わったフィルター5は2本のベルト11により水平に吊り下げられて上昇する。フィルター5の上昇に従い、フィルター着脱用リンク機構40が連動してフィルター5を、フィルターケーシング6の開口面に対し、平行な鉛直方向から斜め方向に移動させて、フィルターケーシング6内の所定位置に収納するようになっている。すなわち、上部リンク42先端部に設けられた上部ローラー41がフィルター5の上面部5aで押し上げられる。その一方、下部リンク44先端部に設けられた押出し板43はばね46の力に抗して前屈みに起立しながら後退していくので、フィルター5の下面部5bがフィルター支持台50の傾斜面を有するガイド部50cに誘導されて、水平な支持台部50aに載置される。このようにフィルター5の上昇時には、フィルター5は、フィルターケーシング6の開口面に対し、平行な鉛直方向から斜め上方向へ移動しながら収納される。また、フィルター5の背面下端部がストッパー部50bに当たることで、フィルター5の収納位置決めがなされる。したがって、洗浄後のフィルター5は、図4(c)に示すように、フィルター支持台50上に垂直の状態で載置され、フィルターケーシング6内の所定位置に収納した状態となる。
上記のフィルター5の収納に際しては、フィルター収納検知センサー47がフィルター5が収納されたことを検知し、検知後数秒経過してから、モーター15への通電を停止させるように制御している。このように、フィルター収納検知センサー47の信号に基づく制御によって、フィルター5が所定位置に正規の垂直状態で収納されたことがわかる。
したがって、フィルター5の収納状態を容易かつ正確に認識することができる。
なお、収納状態にあるフィルター5は、常時ばね46の力により下方へ力が掛かり、ベルト11を巻取りプーリー10から繰り出す方向に作用し、停止中のモーター15を回転させようとするが、変速ギア16が回転しないギア比となっているため、モーター15の回転は阻止されている。
また、図1、図4(c)に示すように、フィルターケーシング6の下部には樋状のドレンパンのごとき受け皿60が設けられているので、フィルター5から流れ落ちるオイルや塵埃などの補集物を受け皿60で受け止めることができ、排出口61から排出管(図示せず)を経て適切な場所に排出することができる。
<フィルター5の取外し>
次に、フィルター5の洗浄のために、フィルター5をフィルターケーシング6から取外す動作について説明する。
赤外線リモコン21の下降指令によって、ベルト11は巻取りプーリー10より繰り出される。この際、フィルター5の下降に従い、フィルター着脱用リンク機構40が連動してフィルター5をフィルターケーシング6の開口面に対し、斜め方向と平行な鉛直方向へ移動させることで、離脱する動作を行う。すなわち、ばね46の力により、上部リンク42の上部ローラー41がフィルター5の背面上部を押すとともに、下部リンク44の押出し板43もフィルター5の背面下部を押す。これにより、フィルター5は、図4(c)の収納状態から、フィルターケーシング6の前面側へ押し出される。これにより、フィルター5をフィルターケーシング6から取外すことができる。そして、ベルト11の繰り出し量の長さ分、フィルター5は下降する。さらに、2本のベルト11で吊り下げられたフィルター5を床面近くまで降ろし、フィルター5の洗浄を行う。洗浄後は、前述したとおり、フィルター5を上昇させてフィルターケーシング6内に収納する。
ベルト11の長さは、前述のとおり、2.5m程度の長さを有しているが、空気調和機1の設置する高さに応じ、モーター15の回転時間を可変にし、ベルト11の繰り出し量を切り替えるためのスイッチ(図示せず)を制御基板20上に設けている。
また、前記ローラー9と巻取りプーリー10との間を走る2本のベルト11の下方にベルト張力検知センサー19a、19bが配設されている。図9は、ベルト張力検知センサー19a、19bの詳細図である。ベルト張力検知センサー19a、19bとして、リミットスイッチ19cを用いており、中央に支点軸28aを有する支え板28の一方の端部に、ベルト11の張力を受ける回転自在なローラー9を配し、支え板の他方の端部にばね29(ここでは、引っ張りばね)を配している。この構成によれば、ベルト11が定常な張力がある場合はリミットスイッチ19cがONし、張力が弱くなるとリミットスイッチ19cがOFFとなる。
上記のようなベルト張力検知センサー19a、19bが配設されているので、フィルター5が設定高さまで下降しきる前に、障害物に接触したり、あるいは人が故意にフィルター5を持ち上げた場合の緩みをベルト張力検知センサー19a、19bのどちらか一方が検知すると、ベルト11の繰り出しを停止し、反対に一定の高さまでフィルター5を上昇させて停止し、ベルト11の張力を復帰させる。
したがって、フィルター5の昇降の際における障害物への接触等による構成部品の損傷を防止することができる。
以上のように、この実施の形態1によれば、赤外線リモコン21を使用して、高所に設置された空気調和機1のフィルター5を自動で上昇または下降させることができ、フィルター5をフィルターケーシング6の開口面に対し斜め方向と平行な鉛直方向に移動させて着脱することができるので、フィルター5がフィルターケーシング6の下部に直接当たることを防止している。そのため、フィルターケーシング6の下部に、フィルター5で集められたオイルなどの補集物を収容することが可能となる。また、フィルター5の正常な取付け状態(収納状態)をフィルター収納検知センサー47により確認できるので、フィルター5の上昇操作を簡単かつ確実に行うことができる。
実施の形態2.
図8は、実施の形態2に係るフィルター着脱用リンク機構40の上部リンク42部分を示す概略図である。なお、図8の(a)〜(c)は、図4の(a)〜(c)の上方部分に対応している。実施の形態2に係る空気調和機1の基本構造は、実施の形態1と同様である。
実施の形態2では、ゴムローラーのごとき上部ローラー41に代えて、上部リンク42そのものをL型形状の押出し板42aを先端部に備えたリンク形状に構成したものである。
この押出し板42aは、フィルター5の上昇または下降の際、基本的には、前述した上部ローラー41とほぼ同様に作用するものである。すなわち、フィルター5の上昇の際は、フィルター5の上面部で押出し板42aを押し上げ、押出し板42aはフィルター5の上面部から背面部にかけて滑動する。フィルター5の下降の際は、押出し板42aがフィルター5の背面上部を押し、背面部から上面部にかけて滑動する。その他のフィルター着脱装置の構成および作用は実施の形態1と同様である。
実施の形態2によれば、上部リンク42を、押出し板42aを有するL型の一体部材で形成できるので、実施の形態1に比べて部品点数が少なくなりコスト低減が可能となる。
実施の形態3.
実施の形態3に係る空気調和機1の基本構造も、実施の形態1と同様である。
実施の形態3では、受光部30が汚れた場合を考慮した対策を講じたものである。すなわち、空気調和機1が機械工場などに設置されている場合、オイルミスト環境で受光部30が汚れ、赤外線リモコン21の通信ができない場合が考えられる。そのような場合、受光部30は、フィルターケーシング6の下面にネジで着脱可能に固定されていれば、汚れた受光部30を取り外し、受光部30の汚れを除去したのち、当該工場床面の操作域付近に配設し、制御基板20と配線ケーブルで接続すれば、手動操作が可能となる。
また、無線に限らず、有線で配線した遠隔操作盤等を工場の壁面などに設置したものでもよい。
したがって、本発明における「リモコン」は、無線、有線を問わず、空気調和機1の空調空間内において、遠隔操作でベルト巻取り機構のモーター15を駆動できる機器であればよい。
1 空気調和機、2 空調機本体、2a 空気吸込口、2b 空気吹出口、3 熱交換器、3a ドレンパン、4 送風ファン、5 フィルター、5a 上面部、5b 下面部、5c 背面部、6 フィルターケーシング、6a 上面部、6b、6c 側面部、6d 外壁部、6e 下面部、6f 上面外壁部、7 送風ダクト、7a〜7c 分岐ダクト、9 ローラー、10 巻取りプーリー、11 ベルト、11a フィルター支持部、12 巻取り軸、13 ブラケット、14 L型ブラケット、15 モーター、16 変速ギア、17 カップリング、18 ロータリーダンパー、19a、19b ベルト張力検知センサー、19c リミットスイッチ、20 制御基板、21 赤外線リモコン、22、23 ガイドピン、24 ブラケット、25 ガイドピン、26 ベルト固定金具、27 ねじ、28 支え板、28a 支点軸、29 ばね、30 受光部、32 配線ケーブル、40 フィルター着脱用リンク機構、41 上部ローラー、42 上部リンク、42a 押出し板、43 押出し板、44 下部リンク、45 メインリンク、46 ばね、47 フィルター収納検知センサー、50 フィルター支持台、50a 支持台部、50b ストッパー部、50c ガイド部、50d 切欠き部、60 受け皿、61 排出口、100 天井、A フィルター収容部、B 巻取機構収容部、C 駆動装置収容部。

Claims (7)

  1. 高所に設置される空調機本体の吸込口の前面側に装着されるフィルターを着脱するフィルター着脱装置を備えた空気調和機であって、
    前記フィルター着脱装置は、
    空調機本体の吸込口の前面側に固定して取り付けられたフィルターケーシングと、
    前記フィルターを2本のベルトを介して昇降可能に吊り下げ、前記フィルターケーシング内に収容するベルト巻取機構と、
    前記ベルト巻取機構を駆動するモーターと、
    前記モーターを遠隔的に駆動させるリモコンと、
    前記フィルターケーシング内に設けられ、前記フィルターの昇降動作に連動するフィルター着脱用リンク機構と、
    を備え、
    前記フィルター着脱用リンク機構は、前記フィルターを、前記フィルターケーシングの開口面に対し、斜め方向と平行な鉛直方向に移動させて着脱させる構成となっている
    ことを特徴とする空気調和機。
  2. 前記フィルターケーシングは、下部に前記フィルターにより補集された補集物の受け皿を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 前記フィルター着脱用リンク機構は、
    前記フィルターの上昇時には、該フィルターの上面部で押し上げ、前記フィルターの下降時には、該フィルターの背面上部で押すようにする、上部ローラーを有する上部リンクと、
    前記フィルターの上昇時には、該フィルターから後退し、前記フィルターの下降時には、該フィルターの背面下部を押すようにする、押出し板を有する下部リンクと、
    前記上部リンク及び前記下部リンクに連結されたメインリンクと、
    前記押出し板を押出し方向に付勢するばねと、
    を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  4. 前記リモコンの受信部を前記フィルターケーシングに対し着脱可能とし、手元操作を可能にした
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の空気調和機。
  5. 前記フィルター着脱用リンク機構は、
    前記フィルターの上昇時には、該フィルターの上面部で押し上げ、前記フィルターの下降時には、該フィルターの背面上部で押すようにする、押出し板を有する上部リンクと、
    前記フィルターの上昇時には、該フィルターから後退し、前記フィルターの下降時には、該フィルターの背面下部を押すようにする、押出し板を有する下部リンクと、
    前記上部リンク及び前記下部リンクに連結されたメインリンクと、
    前記押出し板を押出し方向に付勢するばねと、
    を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  6. 前記2本のベルトのそれぞれに、ベルトの張力が設定値外になったときには、前記モーターを停止させるベルト張力検知センサーを設けた、
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の空気調和機。
  7. 前記メインリンクと前記フィルターケーシングとの間に、前記フィルターの正常な収納状態を検知するフィルター収納検知センサーを設けた
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の空気調和機。
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