JPH0810148Y2 - 離脱不可能な窓構造 - Google Patents

離脱不可能な窓構造

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JPH0810148Y2
JPH0810148Y2 JP11627290U JP11627290U JPH0810148Y2 JP H0810148 Y2 JPH0810148 Y2 JP H0810148Y2 JP 11627290 U JP11627290 U JP 11627290U JP 11627290 U JP11627290 U JP 11627290U JP H0810148 Y2 JPH0810148 Y2 JP H0810148Y2
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sliding window
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善右衛門 岩田
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善右衛門 岩田
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、離脱不可能でしかも一部開閉可能な窓構造
に関するものである。
〔従来の技術〕
建物の窓は、本来的に通風や採光、又はこれらの調節
を主目的として用いられるもので、各種の材料や構造の
ものが存在し、その特徴に応じて利用されている。
このうち採光のみを目的とした窓であれば、透明また
は半透明のガラス、プラスチツク等の板を壁や天井など
にいわゆるはめ殺しの手段で固定すれば充分目的を達す
ることができる。そして、必要に応じ遮光体により光量
を調節すれば良い。
しかしながら、通風もしくは通風量の調節を行う場合
には、必然的に可動部分(相対的移動部分)を作らなけ
ればならず、その例として例えば、上げ下げ窓、ルーバ
ー式調節窓、引き戸または引き違い戸式窓(本明細書で
は引き窓という。)、水平回動式の開き窓などの種類が
ある。
上記した現在使用されている窓のうち、取付・取外し
の簡単な一般的な引き窓は、鴨居と敷居とにレール又は
溝を相対向して形成する一方、引き窓体を、上框と下框
及び左右1組の縦框とにより囲まれてなる矩形に形成
し、引き窓体の上端縁及び下端を鴨居と敷居とのレール
又は溝に嵌合させることにより、左右方向(間口方向)
に移動自在で且つ前後(室内外)方向に容易に脱出しな
いような構造になっている。
この形式の窓は、家屋の外壁部に取付けた場合、屋外
に突出する部分がないので風雨による影響が少なく、ま
た屋内(室内)にも突出しないので、室内の利用空間が
大きくなる利点がある。更に、室内調度品との調和が良
いので、特に日本家屋において多用されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記引き窓体は、取付け・取外しが容
易であると言う利点を有する反面、外れ易いという欠点
がある。例えば、大風等によって窓面に大きな風圧(屋
外からみて正に働く場合と負に働く場合とがあり、それ
ぞれ正圧、負圧と呼ぶ。)が掛かると、窓体が窓枠(鴨
居、敷居および脇柱により形成される)から離脱する虞
がある。特に、高層ビルの上部の窓体が外れて地面に落
下すると不測の大事故を起こすことになる 本考案の目的は、取付け・取り外しが簡単でしかも離
脱不能な引き窓構造を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を解決するため本考案は、 「窓枠を、相対向して上下方向に延びる左右一対の脇
柱と、これら左右脇柱の上端間に接続した窓上枠と、左
右脇柱の下端間に接続した窓下枠とで正面視矩形に形成
し、 前記脇柱に、左右適宜幅の開き窓体を、窓上枠及び窓
下枠と平面視で重なった閉状態から開き回動させ得るよ
う水平回動自在に取付け、 前記窓上枠のうち閉じた状態の開き窓体と重なる部位
を除いた部位に、窓上枠の長手方向に沿って延びるレー
ル又は溝を備えた鴨居を下向きに突設し、 前記窓下枠のうち平面視で前記窓上枠の鴨居と重なっ
た部位に、前記鴨居のレール又は溝に対応したレール又
は溝を備えた敷居を上向きに突出し、 前記鴨居と敷居とにスライド自在に嵌まる引き窓体
を、前記開き窓体の取付け箇所において窓上枠と窓下枠
との間に嵌まるような幅寸法に設定すると共に、鴨居及
び敷居におけるレール又は溝と引き窓体との嵌合深さ
を、開き窓体の取付け箇所からのスライド操作でのみ引
き窓体を鴨居と敷居の間に嵌脱できるような深さに設定
し、 更に、前記開き窓体と引き窓体との幅寸法を、開き窓
体を閉じた状態で当該開き窓体と引き窓体とが平面視で
直線状に接続された状態に並ぶような関係に設定し、 更に、前記鴨居のうち室外に面した部位に、前記引き
窓体の上端縁を外側から覆うストッパー片を下向きに突
設し、前記敷居のうち室外に面した部位に、前記引き窓
体の下端縁を覆うストッパー片を上向きに突設する」 の構成にした。
〔考案の作用・作用〕
このように構成すると、開き窓体を開いた状態にし
て、引き窓体を、閉じた状態の開き窓体が位置する部位
に挿入し、その状態で左右方向にスライドさせて、引き
窓体の上下両端を鴨居及び敷居のレール(又は溝)に嵌
め込むと言う至極簡単な操作により、引き窓体を鴨居と
敷居との間に装着することができる。また、開き窓体を
開けた状態で逆の操作を行うことにより、引き窓体を取
り外すことができる。
そして、引き窓体と鴨居及び敷居との嵌合深さが、引
き窓を開き窓体の取付け箇所からのスライドでしか嵌脱
できないような深さに設定されているから、換言する
と、引き窓体を取付けた後においては、引き窓体は、開
き窓を開いた状態でスライドさせないと窓枠から外すこ
とができないから、窓面に作用する風圧等によって引き
窓体が窓枠から離脱することはない。
更に、引き窓体の上端縁と下端縁とが、鴨居に設けた
ストッパー片と敷居に設けたストッパー片とで外側から
覆われているから、引き窓体がより一層離脱しにくくな
ると共に、引き窓体の上端と鴨居との間及び引き窓体の
下端と敷居との間を外側からこじ空ける手掛かりがなく
なるため防盗性も向上する。
従って本考案によると、引き窓体の取付け・取り外し
を至極容易に行うことができ、しかも、防盗性を向上し
た窓構造でありながら、引き窓体が窓枠から離脱するこ
とを確実に防止できる効果を有する。
また、水平回動式の開き窓体を備えているから通風機
能も確保できる。
〔実施例〕
次に、開き窓体を1枚とすると共に引き窓体を2枚に
構成した場合の実施例を図面に基づいて説明する。
第2図は窓の正面図であり、若干簡略化して示してい
る。第2図から明らかなように、窓は相対向して上下方
向に延びる左右一対の脇柱9と、左右脇柱9の上端間に
接続した窓上枠7と、左右脇柱9の下端間に接続した窓
上枠8とから成る正面視矩形の窓枠を備えており、窓枠
内には、2枚の引き窓体1,2と1枚の開き窓体3が装着
されている。
両引き窓体1,2の左右両側縁には縦框12を装着してい
る。また、開き窓体3は、その上端を構成する上框10と
下端を構成する下框11、及び、これら上下框10,11の左
右側端間に接続した縦框12とを備えている。
第1図は第2図のI−I視断面図で、引き窓体1,2の
内側(室内寄り部位)には、網戸体4と引違い内窓体1
a,2aとをスライド自在に装着し、更に内側の上端には上
化粧板13を、下端には下化粧板14を設けている。引違い
内窓体1a、2a及び網戸体4は本考案の要旨に直接関係し
ないが、一般的に使用される態様である。上下化粧板1
3,14は主に意匠的な意味から設けている。
前記開き窓体3は窓上枠7と窓下枠8との間にきっち
り嵌まるような上下高さ寸法に形成されており、その一
側を一方の脇柱9に蝶番で枢着することより、第3図に
二点鎖線で示すように、窓上下枠7,8と平面視で重なる
状態から室外に向けて大きく開き回動するように構成し
ている。
窓上枠7のうち開き窓体3と重なる部位を除いた部位
には、下向きに突出するレール5cを備えた鴨居5が形成
されている。また、窓下枠8のうち開き窓体3と重なる
部位を除いた部位には、上向きに突出するレール6cを備
えた敷居6が形成されている。これら鴨居5のレール5c
と敷居6のレール6cとは平面視で重なるように形成され
ていることは言うまでもなく、上下レール5c,6cに引き
窓体1,2の上端と下端とを嵌め込んでいる。引き窓体1,2
は閉じた状態の開き窓体3と一直線状に延びるように設
定している。
鴨居5のうち室外に面した部位には、引き窓体1,2の
上端縁を外側から覆うストッパー片5aを形成しており、
また、敷居6のうち室外に面した部位には、引き窓体1,
2の下端縁を外側から覆うストッパー片6aを形成してい
る。この場合、鴨居5及び敷居6のストッパー片5a,6a
の突出寸法をそれぞれレール5c,6cよりも大きい値に設
定することにより、引き窓体1,2が風圧を受けて相当湾
曲しても鴨居5と敷居6との間から外れ出ないようにし
ている。
第3図は第1図のIII−III矢視断面図である。第4図
(イ)は窓上枠7に鴨居5を設けた状態の正面図であ
り、同図(ロ)は窓下枠8に敷居6を設けた状態の正面
図である。第5図は第4図のV−V矢視断面図である。
前記両引き窓体1,2は、一方の脇柱9と鴨居5及び敷
居6の端部との間に嵌まり得る幅寸法に設定されてお
り、従って、2枚の引き窓体1,2は、一方の脇柱9寄り
の部位からスライドさせることによってのみ、鴨居5及
び敷居6のレール5c,6cに嵌合させることができる。ま
た、2枚の引き窓体1,2を鴨居5と敷居と6との間に順
番に嵌め込んだ状態で開き窓体3を閉じると、開き窓体
3と2枚の引き窓体1,2とが一枚板状に接続された状態
になるように設定している。
なお、両引き窓体1,2の接合面は、互いに噛み合うよ
うに平面視で段違い状に形成されており、このように形
成すると遮蔽機能が向上する。
鴨居5のうちレール5cよりも室内寄りの部位に下向き
片5bを設ける一方、敷居6のうちレール6cよりも室内寄
りの部位には上向き片6bを設けており、これら下向き片
5bと上向き片6bとを利用して網戸体4を装着すると共
に、引き窓体1,2が風圧等で室内方向に外れ出ることを
防止している。
第1図の符号15は窓枠取付け用のフランジ、第3図の
符号16は定規、同じく第3図の符号17は開き窓体3をロ
ックするためのハンドルを示す。
上記の実施例は、鴨居と敷居とにそれぞれレールを形
成してこれに引き窓体の上下両端をスライド自在に嵌合
した場合であったが、鴨居及び敷居に溝を形成してこれ
に引き窓体の上下両端をスライド自在に嵌合させても良
いことは言うまでもない。
また、引き窓体や開き窓体としては、紙、透明又は半
透明ガラス、プラスチツク板を張着したり、これらを面
格子形、荒間障子形、吹寄せ障子形、雪見障子形等にア
レンジしたり、防寒のために二重ガラス構造にしたりす
るなど、他の種々の構造に利用し得る。
なお、実施例のように複数枚の引き窓体を設けると、
全体として引き窓構造になるので特に和室との調和が良
い。
【図面の簡単な説明】
各図とも本考案の実施例を示すもので、第1図は窓の縦
断側面図で第2図のI−I視断面図、第2図は窓の正面
図、第3図は第1図のIII−III視断面図、第4図(イ)
は窓上枠の正面図、第4図(ロ)は窓下枠の正面図、第
5図は第4図のV−V断面図である。 1……引き窓体、2……引き窓体、3……開き窓体、4
……網戸体、5……鴨居、6……敷居、7……窓上枠、
8……窓下枠、9……脇柱、10……上框、11……下框、
12……縦框。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】窓枠を、相対向して上下方向に延びる左右
    一対の脇柱9と、これら左右脇柱9の上端間に接続した
    窓上枠7と、左右脇柱9の下端間に接続した窓下枠8と
    で正面視矩形に形成し、 前記脇柱9に、左右適宜幅の開き窓体3を、窓上枠7及
    び窓下枠8と平面視で重なった閉状態から開き回動させ
    得るよう水平回動自在に取付け、 前記窓上枠7のうち閉じた状態の開き窓体3と重なる部
    位を除いた部位に、窓上枠7の長手方向に沿って延びる
    レール5c又は溝を備えた鴨居5を下向きに突設し、 前記窓下枠8のうち平面視で前記鴨居5と重なった部位
    に、前記鴨居5のレール5c又は溝に対応したレール6c又
    は溝を備えた敷居6を上向きに突出し、 前記鴨居5と敷居6とにスライド自在に嵌まる引き窓体
    1,2を、前記開き窓体3の取付け箇所において窓上枠7
    と窓下枠8との間に嵌まるような幅寸法に設定すると共
    に、鴨居5及び敷居6におけるレール5c,6c又は溝と引
    き窓体1,2との嵌合深さを、開き窓体3の取付け箇所か
    らのスライド操作でのみ引き窓体1,2を鴨居5と敷居6
    の間に嵌脱できるような深さに設定し、 更に、前記開き窓体3と引き窓体1,2との幅寸法を、開
    き窓体3を閉じた状態で当該開き窓体3と引き窓体1,2
    とが平面視で直線状に接続された状態に並ぶような関係
    に設定し、 更に、前記鴨居5のうち室外に面した部位に、前記引き
    窓体1,2の上端縁を外側から覆うストッパー片5aを下向
    きに突設し、前記敷居6のうち室外に面した部位に、前
    記引き窓体1,2の下端縁を覆うストッパー片6aを上向き
    に突設したこと、 を特徴とする離脱不可能な窓構造。
JP11627290U 1990-11-05 1990-11-05 離脱不可能な窓構造 Expired - Lifetime JPH0810148Y2 (ja)

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JPH0473192U JPH0473192U (ja) 1992-06-26
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009138391A (ja) * 2007-12-05 2009-06-25 Ykk Ap株式会社 建具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009138391A (ja) * 2007-12-05 2009-06-25 Ykk Ap株式会社 建具

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JPH0473192U (ja) 1992-06-26

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