JPH0798609A - 2トーチ型レーザ加工機の加工分担決定装置 - Google Patents

2トーチ型レーザ加工機の加工分担決定装置

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JPH0798609A
JPH0798609A JP5265657A JP26565793A JPH0798609A JP H0798609 A JPH0798609 A JP H0798609A JP 5265657 A JP5265657 A JP 5265657A JP 26565793 A JP26565793 A JP 26565793A JP H0798609 A JPH0798609 A JP H0798609A
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torch
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JP5265657A
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English (en)
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Shigeo Hotta
茂雄 堀田
Shinji Nishimura
慎二 西村
Kazuya Hattori
和也 服部
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】2トーチ型レーザ加工機における加工時間の短
縮 【構成】第1トーチで加工可能な第1領域、第2トーチ
で可能可能な第2領域、第1トーチ及び第2トーチで共
に加工可能な共通領域とで構成される加工領域をティー
チングデータに従って第1トーチ及び第2トーチで加工
するとき、各トーチによる加工分担のために、動作軌跡
を各トーチに割り振るための動作軌跡割振装置。1.第1
領域に存在する動作軌跡単位は第1トーチに割り振る。
2.第2領域に存在する動作軌跡単位は第2トーチに割り
振る。3.全領域に渡って存在する動作軌跡単位において
は、共通領域に存在しない部分軌跡は加工し得る方のト
ーチに割り振り、共通領域に存在する部分軌跡は第1ト
ーチ及び第2トーチの累積長が等しくなる方向に比例配
分により2つのトーチに割り振る。4.共通領域にのみ存
在する動作軌跡単位はいずれか一方のトーチに割り振
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2トーチ型のレーザ加
工機において、最短加工時間の得られる各トーチの加工
分担を効率良く決定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】2トーチ型3次元レーザ加工機では、2
つのレーザ加工機(第1ユニット、第2ユニット)が加
工領域の中央点を中心として点対称に配置されている。
そして、このレーザ加工機は、2種類の工作物を同時に
加工するだけではなく、1つの工作物を2つのユニット
で同時に加工することで加工サイクルタイムの短縮が図
れるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のレーザ加工機で
は、2つのユニットを使用するために、ティーチング作
業は個別に行われる。1つの工作物を2つのユニットで
同時に加工する場合において加工サイクルタイムを短く
するためには、同時に加工開始された2つのユニットが
同時に加工終了することが必要となる。このことを達成
するために、2つのユニットにどの様に動作軌跡を分担
させるかが重要な問題である。このような動作軌跡の分
担は、教示時に熟練した作業者によって行われている。
従って、ティーチングに時間がかかったり、より短い加
工サイクルを実現するために、多数回、教示データを修
正する等の必要がある。
【0004】本発明は上記の課題を解決するために成さ
れたものであり、その目的は、2トーチ型のレーザ加工
機において、加工サイクルタイムの短縮を可能とした各
トーチへの動作軌跡の最適な割り振りを自動的に行うこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の発明の構成は、第1ユニットの備える第1トーチで加
工可能な第1領域、第2ユニットの備える第2トーチで
加工可能な第2領域、第1ユニットの第1トーチ及び第
2ユニットの第2トーチで共に加工可能な共通領域とで
構成される加工領域をティーチングデータに従って第1
ユニットの第1トーチ及び第2ユニットの第2トーチで
加工するとき、各トーチによる加工分担のために、動作
軌跡を各トーチに特定の割合に割り振るための加工分担
決定装置において、第1トーチ及び第2トーチの軌跡上
の点を各動作軌跡単位毎に示した教示データを記憶する
教示データ記憶手段と、第1領域、第2領域、共通領域
の区分を示す領域データを記憶する領域データ記憶手段
と、教示データと領域データに基づいて、教示データの
示す軌跡上の点の存在領域を決定することにより、各動
作軌跡毎に、その動作軌跡の全てが第1領域に存在する
か、第2領域に存在するか、全領域に渡って存在し、各
トーチ単独では加工不可能な動作軌跡であるかを決定す
る領域決定手段と、動作軌跡の第1トーチ及び第2トー
チへの割り振りに応じて、第1トーチ及び第2トーチで
加工する累積動作軌跡長を演算する累積長演算手段と、
各動作軌跡の割り振りに応じて累積長演算手段により累
積動作軌跡長を演算させ、その動作軌跡の全てが第1領
域に存在する動作軌跡は第1トーチに割り振り、その動
作軌跡の全てが第2領域に存在する動作軌跡は第2トー
チに割り振り、全領域に渡って存在する動作軌跡におい
ては、共通領域に存在しない部分軌跡は加工し得る方の
トーチに割り振り、共通領域に存在する部分軌跡は累積
長演算手段により演算される第1トーチ及び第2トーチ
の累積長が特定の割合となる方向に比例配分により2つ
のトーチに割り振る動作軌跡割振手段とを設けたことで
ある。
【0006】又、請求項2の発明は、上記の請求項1の
装置において、動作軌跡割振手段は、第1領域及び第2
領域の重畳した共通領域にのみ存在する動作軌跡の割り
振りに関して、その動作軌跡の全体を累積長演算手段に
より演算される第1トーチ及び第2トーチの累積長が等
しくなる側のトーチにのみ割り振ることを特徴とする。
【0007】又、請求項3の発明は、上記の請求項1の
装置において、動作軌跡割振手段は、共通領域にのみ存
在する動作軌跡の割り振りに関して、その動作軌跡の全
体を教示時において教示された側のトーチにのみ割り振
ることを特徴とする。
【0008】さらに、請求項4の発明は、動作軌跡割振
手段により割り振られた動作軌跡に従って第1トーチを
移動させるための第1動作プログラム及び第2トーチを
移動させるための第2動作プログラムを生成する動作プ
ログラム生成手段を有することを特徴とする。
【0009】
【作用及び発明の効果】教示データに基づく各動作軌跡
の加工をどのように第1トーチと第2トーチとで負担す
るかが問題となる。加工領域は、第1トーチで加工が可
能な第1領域と、第2トーチで加工が可能な第2領域
と、両トーチで加工が可能な共通領域、即ち、第1領域
と第2領域とが重複した領域とに区分けされる。割り振
り手順は次のように行われる。
【0010】1.第1領域に存在する動作軌跡単位は第1
トーチに割り振る。 2.第2領域に存在する動作軌跡単位は第2トーチに割り
振る。 3.全領域に渡って存在する動作軌跡単位においては、共
通領域に存在しない部分軌跡は加工し得る方のトーチに
割り振り、共通領域に存在する部分軌跡は第1トーチ及
び第2トーチの累積長が特定の割合となる方向に比例配
分により2つのトーチに割り振る。
【0011】このように割り振ることにより、第1トー
チと第2トーチとによって加工される動作軌跡の累積長
を略特定の割合とすることができ、加工サイクルタイム
を短くした動作プログラムの自動生成が可能となる。
【0012】又、共通領域にのみ存在する動作軌跡単位
の割り振りを累積長が等しくなる方向で、第1トーチ又
は第2トーチを選択して、いずれか一方のトーチにより
その動作軌跡単位を加工させるようにした場合には、さ
らに、第1トーチと第2トーチによる加工時間を所望の
割合とさせることができ、全体として加工サイクルタイ
ムを短くすることができる。
【0013】又、共通領域にのみ存在する動作軌跡単位
の割り振りをティーチングされた方のトーチとした場合
には、作業者のティーチング意図を反映することができ
るので、共通領域における干渉を防止することが容易と
なる。
【0014】又、自動プログラム生成手段を設けた場合
には、第1トーチと第2トーチへの動作軌跡の割り振り
に応じて、各トーチの移動及び加工手順を規定する動作
プログラムが自動的に生成されるので、工作物の加工準
備が極めて容易となる。
【0015】
【実施例】以下本発明を具体的な実施例に基づいて説明
する。図1は2トーチ3次元レーザ加工機の機構を示し
た機構図である。図1において、地面に立設された支柱
1は、工作物3を中心とした長方形状の四隅に配置され
ている。この長方形状の長辺側の2つの支柱1には、走
行用支柱部材2が掛け渡され、図示されていない短辺側
の2つの支柱10には、図略の連結用部材によって連結
されている。このレーザ加工機は、上記した4つの支柱
1、走行用支柱部材2及び連結用部材によって構成され
た枠体に、第1ユニット10、第2ユニット20を有す
る構成となっている。この第1ユニット10と第2ユニ
ット20は対向して配置されているほかは同一の構成と
なっているため、図2においては、第1ユニット10の
みを示し、主に、第1ユニット10について説明する。
【0016】走行用支持部材2には、レール2aが設け
られている。走行体12は、レール2aに案内されて走
行体12上に設けられたサーボモータM11によって駆
動され、第1軸(X軸)方向に移動するようになってい
る。尚、レール2aには、第2ユニット20における走
行体22も案内されており、共用となっている。キャリ
ア13は、走行体12上に摺動自在に配設されており、
サーボモータM12により回転される送りネジ14によ
り、第2軸(Y軸)方向に移動するようになっている。
キャリア13には昇降台15が配設されており、この昇
降台15は図示しない送りネジ機構により、第3軸(Z
軸)方向に移動するようになっている。そして、昇降台
15の先端部には、第4軸、第5軸のそれぞれの回りに
回転する作業ヘッド16が配設されている。又、作業ヘ
ッド16の先端にはレーザ光を放射する第1トーチ17
が配設されている。
【0017】又、18はレーザ発振器であり(図1参
照)、このレーザ発振器18より発振されたレーザ光
は、図略のミラーと導光路19によってキャリア13に
導かれる。そして、レーザ光は、第1トーチ17から工
作物台3上の工作物に対して放射されるようになってい
る。
【0018】次に、図3に基づいてレーザ加工機の制御
装置の構成について説明する。第1ユニット10、第2
ユニット20は、それぞれ個別に制御装置11、21に
よって制御される。制御装置11、21は同一の構成で
あるため制御装置11について説明する。
【0019】図3において、30はマイクロコンピュー
タ等から成る中央処理装置である。この中央処理装置3
0には、メモリ35、各サーボモータM11〜M15を
駆動するためのサーボCPU22a〜22e、ジョグ運
転の指令、教示点の指示等を行う操作盤36が接続され
ている。レーザ加工機に取り付けられた各サーボモータ
M11〜M15は、それぞれサーボCPU32a〜32
eによって駆動される。
【0020】上記サーボCPU32a〜32eのそれぞ
れは、中央処理装置30から出力される出力角度データ
θ1〜θ5と、サーボモータM11〜M15に連結され
たエンコーダE11〜E15の出力α1〜α5との間の
偏差を算出し、この算出された偏差の大きさに応じた速
度で各サーボモータM11〜M15を回転させるように
なっている。
【0021】上記メモリ35には、作業ヘッド16を教
示点等の座標位置データに従って動作させるための動作
プログラムが記憶されたPA領域と、教示点とその時の
作業ヘッド16の姿勢を示す姿勢ベクトルから成る教示
点データを記憶するPDA領域が設けられている。又、
中央処理装置30からは、レーザ光出力値Piに対応す
る出力信号がレーザ発振器18に出力される。
【0022】次に、図4に基づいて加工分担決定装置に
ついて説明する。加工分担決定装置は、本体51、動作
経路等の表示を行うディスプレイ54、キーボード55
から成るパーソナルコンピュータにより構成されてい
る。又、上記したレーザ加工機の制御装置18、28
は、切替器50に接続されており、この切替器50は動
作プログラム作成装置の本体51に接続されている。そ
して、この切替器50は、第1ユニット10側の制御装
置11と、第2ユニット20側の制御装置21とがスイ
ッチにより選択可能となっている。このため、この切替
器50により制御装置11と制御装置21とを選択する
ことにより、各制御装置のメモリ35内にあるPA領域
に記憶された動作プログラムと、PDA領域に記憶され
た教示データを本体51に読み込むことができる。
【0023】本体51は、中央処理装置52と、メモリ
53とから成っている。中央処理装置52には切替器5
0、ディスプレイ54、及び、キーボード55が接続さ
れている。また、メモリ53には、制御装置11、21
から読み出されたデータに基づいて動作プログラムを自
動作成する自動生成プログラムを記憶するIPA領域
と、制御装置11から読み出した教示データを記憶する
IDAA領域と、制御装置21から読み出した教示デー
タを記憶するIDAB領域と、動作領域の設定に関する
データを記憶するDA領域と、自動生成された第1トー
チ及び第2トーチ用の動作プログラムを記憶するPA領
域とが設けられている。
【0024】次に、本装置の動作を図5〜図7のフロー
チャートに従って説明する。先ず、動作軌跡の教示は図
8に示すように第1トーチ17、第2トーチ27に対し
て実行されている。この各動作軌跡単位L1〜L5毎の
第1トーチ17、第2トーチ27の教示データは図9に
示すようになっている。即ち、動作軌跡L1では、第1
トーチ17によって、教示点W1(1) 〜W1(10),W1(1)が与
えられ、動作軌跡L2では、第2トーチ27によって、
教示点W2(1) 〜W2(8),W2(1) が与えられている。又、動
作軌跡L3では、左側半分を第1トーチ17によって教
示点W1(11)〜W1(21)が与えられ、右側半分を第2トーチ
27によってW2(9) 〜W2(24)が与えられている。動作軌
跡L4では、第1トーチ17によって、教示点W1(22)〜
W1(25),W1(22) が与えられている。動作軌跡L5では、
左側半分を第1トーチ17によって教示点W1(26)〜W1(3
1)が与えられ、右側半分を第2トーチ27によってW2(2
5)〜W2(36)が与えられている。各教示点は床に固定され
たO−XYZ座標系における座標(X,Y,Z)で与え
られている。
【0025】そして、加工領域を決定するデータとして
は、図8に示すように、各領域の境界を示すX座標によ
って与えられている。即ち、第1トーチ17によって加
工可能な第1領域はX≦Tであり、第2トーチ27によ
って加工可能な第2領域はS≦Xである。又、両トーチ
17、27で共に加工可能な共通領域はS≦X≦Tであ
る。
【0026】ステップ100では、各動作軌跡L1〜L
5に対して存在領域の決定が行われる。これは、各動作
軌跡上の教示点のX座標と境界値T、Sとの大小比較に
よって実行される。図8から明らかなように、動作軌跡
L1は第1領域に、動作軌跡L2は第2領域に、動作軌
跡L3は全領域(第1領域と第2領域との和集合)に、
動作軌跡L4は共通領域(第1領域と第2領域との積集
合)に、動作軌跡L5は全領域に存在と判定される。
【0027】ステップ102では、第1トーチ17によ
って加工できる動作軌跡、即ち、動作軌跡の全てが第1
領域に存在する全ての動作軌跡(例えば、図8のL1)
が第1トーチ17に割り振られる。そして、ステップ1
04において、これらの各動作軌跡(例えば、図8にお
けるL1)の軌跡長Aが演算され、第1領域に存在する
全ての動作軌跡の累積動作軌跡長S1が求められる。
尚、累積動作軌跡長S1は初期値は0である。
【0028】ステップ106では、同様に第2トーチ2
7によって加工できる動作領域、即ち、その動作軌跡の
全てが第2領域に存在する全ての動作軌跡(例えば、図
8におけるL2等)が第2トーチ27に割り振られる。
そして、ステップ108において、これらの各動作軌跡
(例えば、図8におけるL2)の軌跡長Bが演算され、
第1領域に存在する全ての動作軌跡の累積動作軌跡長S
2が求められる。尚、累積動作軌跡長S1は初期値は0
である。
【0029】次に、図6のステップ110において、共
通領域にのみ存在する動作軌跡を動作軌跡単位で累積長
に応じて各トーチに割り振る第1モードか、強制的に教
示した方のトーチに割り振る第2モードかの判定が行わ
れる。このモード設定はキーボード55からデータに入
力により設定される。第1モードと判定された場合に
は、共通領域にのみ存在する動作軌跡をどの様な比率で
第1トーチ17と第2トーチ27とに割り振るかを演算
する。即ち、ステップ112において、共通領域にのみ
存在する各動作軌跡の長さW1(1)〜W1(n), W2(1)〜W
2(n)( 但し、図8の場合は、動作軌跡L4に属するW1
(22) 〜W1(25))が演算され、その総合長さFが演算さ
れる。次に、ステップ114において、第1トーチ17
と第2トーチ27への割り振りが実行される。
【0030】長さFをx:1の比で第1トーチ17と第
2トーチ27に割り振るとして、割り振り後の第1トー
チ17と第2トーチ27の累積長さ等しくする。する
と、次の式が成立する。
【0031】
【数1】S1+F×x=S2+F(1−x)
【数2】x=(S2−S1+F)/2F
【0032】但し、x<0の場合は、長さF全て、即
ち、共通領域にのみ存在する全ての動作軌跡を第2トー
チ27に割り振り、1<xの場合は、長さF全て、即
ち、共通領域にのみ存在する全ての動作軌跡を第1トー
チ17に割り振り、0<X<1の場合にのみ、数2で示
される値xに応じて、x:1の比に最も近くなるよう
に、共通領域にのみ存在する全ての動作軌跡を動作軌跡
単位で割り振る。この割り振り方は、2つに分ける全て
の組合せにおける長さの比がx:1に最も近いものを選
択することで容易に決定できる。共通領域にのみ存在す
る動作軌跡が1つの場合には、その演算までの累積動作
軌跡が短い方のトーチに割り振られる。次に、ステップ
116でその割り振り(長さA、B)に応じて、第1ト
ーチ17の累積動作長S1及び第2トーチ27の累積動
作長さS2が更新される。
【0033】一方、ステップ110でモード2と判定さ
れた場合には、ステップ118において、共通領域にの
み存在する全ての動作軌跡を教示された側のトーチに割
り振る。例えば、図8に示す例では、動作軌跡L4は第
1トーチ17によって教示されているので、第1トーチ
17に割り振られることになる。
【0034】次に、全領域に渡って存在する動作軌跡
(図8におけるL3,L5)の割り振りに関する処理が
実行される。ステップ120において、第1トーチ17
でしか加工できない部分が抽出される。これは、共通領
域において境界線Sに最も近い教示点を抽出することに
より実行される。図8に示す例で次のようになる。
【0035】
【数3】動作軌跡L3の場合 W1(12)−W1(15),W1(17)−W1(20) 動作軌跡L5の場合 W1(27)−W1(31)
【0036】同様に、第2トーチ27でしか加工できな
い部分が抽出される。これは、共通領域において境界線
Tに最も近い教示点を抽出することにより実行される。
図8に示す例で次のようになる。
【0037】
【数4】動作軌跡L3の場合 W2(11)−W2(14),W2(19)−W2(22) 動作軌跡L5の場合 W2(26)−W2(30)
【0038】上記のように、一方でのみ加工が可能な部
分は、そのトーチに割り振られる。そして、第1トーチ
17及び第2トーチ27に割り振られるそれぞれの部分
の総合長A、Bが演算され、その後、第1トーチ17及
び第2トーチ27の累積動作軌跡長S1及びS2が演算
される。
【0039】次に、ステップ122において、全領域に
存在する動作軌跡の全長Fを演算し、この全長Lから上
記の総合長の和(A+B)が減算されて、共通領域に存
在する部分の総合長Fが演算される。この総合長Fは、
未だ、各トーチに割り振られていない部分であるので、
この部分の割り振りが次のように実行される。即ち、上
記と同様な処理により、長さFをx:1の比で第1トー
チ17と第2トーチ27に割り振るとして、割り振り後
の第1トーチ17と第2トーチ27の累積長さ等しくす
る。すると、数1式が成立する。
【0040】上記と同様に、x<0の場合は、長さF全
てを第2トーチ27に割り振り、1<xの場合は、長さ
F全てを第1トーチ17に割り振り、0<X<1の場合
にのみ、数2で示される値xに応じて、x:1の比に最
も近くなるように、共通領域に存在する動作軌跡を教示
点間隔単位で割り振る。この割り振り方は、ステップ1
20で、第1トーチ及び第2トーチに、それぞれ、割り
振られた動作軌跡部分の各端点から線分を共通領域側に
延ばして、第1トーチに割り振る線分と第2トーチに割
り振る線分とが接続される時、この接続点で動作軌跡を
2群に分ける。この時、接続点となり得る点を変更すれ
ば、2群の分け方が異なる。そこで、接続点を移動させ
て、2群に分ける全ての組合せにおいて、動作軌跡の長
さの比がx:1に最も近いものを選択することで容易に
決定できる。例えば、動作軌跡L5の場合には、第1ト
ーチ17に割り振られた端点はW1(31) 、第2トーチ2
7に割り振られた端点はW2(30) である。従って、接続
点の取り方はW2(31) 〜W2(35) の5つのうちどれかと
なる。つまり、動作軌跡L3と同様に、組み合わせを考
慮して、x:1に最も近いものが選択される。接続点を
図10に示された2群に分割された最終結果で示せば、
動作軌跡L3はW1(11),W2(18),W1(17),W2(14) 動作軌跡
L5はW2(34)である。次に、ステップ126で、共通領
域に存在する部分を2群に割り振った時の各群の総合長
A、Bを演算し、第1トーチ17及び第2トーチ27の
累積動作軌跡長S1、S2を更新する。
【0041】このように、動作軌跡の存在領域に応じ
て、第1トーチ17及び第2トーチ27への割り振りが
完了する。図8、図9に示す例では、全動作軌跡は、図
10に示すように割り振られる。
【0042】次に、上記のように第1トーチ17と第2
トーチ27に割り振られた動作軌跡の加工順序とその動
作軌跡単位でのピアシング点(レーザ発射を開始する
点)、加工開始点及び加工終了点が作業者により指定さ
れる。この指定に従って、図11に示すように、実際に
加工に際して、トーチの移動経路を示す動作プログラム
が自動的に生成される。この場合の各トーチの移動経路
は図12に示すようになる。
【0043】尚、上記実施例において、共通領域にのみ
存在する動作軌跡の割り振りを全領域に渡って存在する
動作軌跡の割り振りに先行して行っているが、全領域に
渡って存在する動作軌跡の割り振りの後で、共通領域に
のみ存在する動作軌跡の割り振りを行うようにしても良
い。又、上記実施例では、共通領域にのみ存在する動作
軌跡は、いずれか一方のトーチに動作軌跡の全体を割り
振る構成としているが、全領域に渡って存在する動作軌
跡と同様に、特定の配分で、第1トーチ17と第2トー
チ27に割り振る構成としても良い。又、必要によって
は、第1トーチ17と第2トーチ27の加工の割合を
1:1ではなく、任意の比率とすることもできる。さら
に、本実施例の教示点は作業者が操作盤36によって実
際に教示したものであるが、オフラインティーチングに
よる画面上のデータ入力によって教示データを指定する
方式のものでも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的な実施例装置で使用されるレー
ザ加工機の全体を示した構成図。
【図2】レーザ加工機の第1ユニットを示した機構図。
【図3】レーザ加工機の制御装置の構成を示したブロッ
ク図。
【図4】本実施例の加工分担決定装置の構成を示したブ
ロック図。
【図5】本実施例の加工分担決定装置の処理手順を示し
たフローチャート。
【図6】本実施例の加工分担決定装置の処理手順を示し
たフローチャート。
【図7】本実施例の加工分担決定装置の処理手順を示し
たフローチャート。
【図8】動作軌跡と教示点との関係を示した説明図。
【図9】各トーチ毎の教示データを示した説明図。
【図10】各トーチ毎の動作軌跡の割り振りの結果を示
した説明図。
【図11】生成された各トーチ毎の動作プログラムを示
した説明図。
【図12】動作プログラムによる加工経路を示した説明
図。
【符号の説明】
10…第1ユニット 20…第2ユニット 51…加工分担決定装置の本体 52…中央処理装置(領域決定手段、累積長演算手段、
動作軌跡割振手段、動作プログラム生成手段) 53…RAM(教示データ記憶手段、領域データ記憶手
段) ステップ100…領域決定手段 ステップ104,108,116,126…累積長演算
手段 ステップ102,106,114,116,120〜1
26…動作軌跡割振手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9064−3H G05B 19/403 E

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ユニットの備える第1トーチで加工
    可能な第1領域、第2ユニットの備える第2トーチで加
    工可能な第2領域、第1ユニットの第1トーチ及び第2
    ユニットの第2トーチで共に加工可能な共通領域とで構
    成される加工領域をティーチングデータに従って前記第
    1ユニットの第1トーチ及び前記第2ユニットの第2ト
    ーチで加工するとき、各トーチによる加工分担のため
    に、動作軌跡を各トーチに特定の割合に割り振るための
    加工分担決定装置において、 前記第1トーチ及び前記第2トーチの軌跡上の点を各動
    作軌跡単位毎に示した教示データを記憶する教示データ
    記憶手段と、 前記第1領域、前記第2領域、前記共通領域の区分を示
    す領域データを記憶する領域データ記憶手段と、 前記教示データと前記領域データに基づいて、前記教示
    データの示す軌跡上の点の存在領域を決定することによ
    り、前記各動作軌跡毎に、その動作軌跡の全てが前記第
    1領域に存在するか、前記第2領域に存在するか、全領
    域に渡って存在し、各トーチ単独では加工不可能な動作
    軌跡であるかを決定する領域決定手段と、 動作軌跡の前記第1トーチ及び前記第2トーチへの割り
    振りに応じて、前記第1トーチ及び前記第2トーチで加
    工する累積動作軌跡長を演算する累積長演算手段と、 前記各動作軌跡の割り振りに応じて前記累積長演算手段
    により前記累積動作軌跡長を演算させ、その動作軌跡の
    全てが前記第1領域に存在する動作軌跡は前記第1トー
    チに割り振り、その動作軌跡の全てが前記第2領域に存
    在する動作軌跡は前記第2トーチに割り振り、全領域に
    渡って存在する動作軌跡においては、前記共通領域に存
    在しない部分軌跡は加工し得る方のトーチに割り振り、
    前記共通領域に存在する部分軌跡は前記累積長演算手段
    により演算される前記第1トーチ及び前記第2トーチの
    前記累積長が前記特定の割合となる方向に比例配分によ
    り前記2つのトーチに割り振る動作軌跡割振手段を有す
    ることを特徴とする2トーチ型レーザ加工機の加工分担
    決定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の加工分担決定装置にお
    いて、 前記動作軌跡割振手段は、前記第1領域と前記第2領域
    が重畳した前記共通領域にのみ存在する動作軌跡の割り
    振りに関して、その動作軌跡の全体を前記累積長演算手
    段により演算される前記第1トーチ及び前記第2トーチ
    の前記累積長が特定の割合となる側のトーチにのみ割り
    振ることを特徴とする。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の加工分担決定装置にお
    いて、 前記動作軌跡割振手段は、前記共通領域にのみ存在する
    動作軌跡の割り振りに関して、その動作軌跡の全体を教
    示時において教示された側のトーチにのみ割り振ること
    を特徴とする。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の加工分担決定装置にお
    いて、 さらに、前記動作軌跡割振手段により割り振られた動作
    軌跡に従って前記第1トーチを移動させるための第1動
    作プログラム及び前記第2トーチを移動させるための第
    2動作プログラムを生成する動作プログラム生成手段を
    有することを特徴とする。
JP5265657A 1993-09-28 1993-09-28 2トーチ型レーザ加工機の加工分担決定装置 Pending JPH0798609A (ja)

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