JPH08106311A - 数値制御装置 - Google Patents

数値制御装置

Info

Publication number
JPH08106311A
JPH08106311A JP24012394A JP24012394A JPH08106311A JP H08106311 A JPH08106311 A JP H08106311A JP 24012394 A JP24012394 A JP 24012394A JP 24012394 A JP24012394 A JP 24012394A JP H08106311 A JPH08106311 A JP H08106311A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axis
movable range
movement
coordinate system
linear axes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24012394A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshito Inagaki
吉人 稲垣
Masayoshi Sakakibara
正佳 榊原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP24012394A priority Critical patent/JPH08106311A/ja
Publication of JPH08106311A publication Critical patent/JPH08106311A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Numerical Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 直交座標系上のプログラムを変更することな
く、各軸の移動量が各軸の可動範囲を越えたとき、回転
座標系との同期制御を行なって機械の可動範囲外の加工
を連続して行なうことができる数値制御装置を提供す
る。 【構成】 直交座標系上の加工プログラム1を解析する
解析手段、前記プログラムをもとに各軸の移動量を求め
る移動量計算手段3、使用機械により決定される可動範
囲を記憶する可動範囲記憶手段4、当該可動範囲を越え
たとき同期加工モード信号を発生する信号発生手段5、
及び前記同期加工モードにおいて直交座標系の1軸もし
くは2軸とターンテーブルの回転軸たるC軸を同期制御
してワークと工具の位置関係を制御する同期制御手段6
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はターンテーブルを有する
マシニングセンタ等の工作機械における2直線軸または
3直線軸の移動を、1直線軸または2直線軸と1回転軸
によって実現させる機能を備えた数値制御装置に関する
ものである。又、直線軸2軸が90度以外の角度で交差
するように配置される工作機械を制御する数値制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は一般的な機械における加工ヘッ
ド、ターンテーブル及びワークの関係を示す図であり、
(a)はその側面図、(b)はターンテーブルの回転軸
たるC軸を回転させない初期状態のワークを示す平面
図、(c)はC軸を180度回転させた状態のワークを
示す平面図である。図において、7はターンテーブル、
8はワーク、9は工具、12は主軸、13は第一工具経
路、14は第二工具経路であり、P1〜P6は加工点を
示す。図13(a)に示すように機械には一般に構造
上、可動範囲に制限がある。図14はこのような機械に
おいて、第一工具経路13および第二工具経路14を加
工する場合の加工プログラムによる加工手順を示したフ
ローチャートである。
【0003】図14において、ステップ1で工具9を選
択し、ステップ2で主軸12を回転させる。ステップ3
で第一工具経路13加工用の座標系を設定し、ステップ
4で工具9をXY座標系上のP1へ移動し、ステップ5
で工具9をZ軸方向に切り込む。ステップ6でXY座標
系上でP1からP2,P3,P4までワーク8を加工
し、ステップ7でZ軸方向の指令を出して工具9を一度
ワーク8から離す。
【0004】そしてターンテーブル7があるものについ
てはステップ8でターンテーブル7を180度回転さ
せ、ステップ9で第二工具経路14加工用の座標系を設
定し、ステップ10でXY座標系上のP4へ移動し、ス
テップ11で工具9をZ軸方向に切り込む。ステップ1
2でXY座標系上でP4からP5,P6,P1までワー
ク8を加工し、ステップ13でZ軸方向の指令を出して
工具9をワーク8から離す。最後にステップ14で主軸
12を停止する。
【0005】尚、ターンテーブル7のないものについて
は、ワーク8を取り付け直してP4からP5,P6,P
1までワーク8を加工していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術によれ
ば、機械の可動範囲外の加工を連続して行なうことがで
きないという欠点があった。そこで、特開昭53−11
3978号公報に見られるように、回転軸の回転中心を
通らない直線切削を近似的に行なうことができるように
した技術が提案されているが、このもので機械の可動範
囲外の加工を連続して行なうためには、何度も座標系を
設定したり、プログラムを分割したり、線分の角度を指
定したり(直線のみ可能)する等、一般の直交座標系上
の加工プログラムとは別のプログラムを作成しなければ
ならないという欠点があった。また、特公平5−980
3号公報に見られるように、ワークを載置するテーブル
と工具を保持する刃物台とを相互に移動させてワークの
輪郭の切削を能率よく達成するようにした技術が提案さ
れているが、このもので機械の可動範囲外の加工を連続
して行なうと、回転軸の中心を通るような切削を行なう
場合、中心付近での精度が落ちる等して、特にマシニン
グセンタには適用しにくいという欠点があった。
【0007】さらに、直線軸2軸が90度以外の角度で
交差するように配置される工作機械を制御する数値制御
装置においては、上記直線軸2軸の内の1軸に直交する
仮想の直線軸上の移動指令及び速度指令を制御する場
合、上記直線軸2軸の交差角度と仮想の直線軸上の指令
により、三角関数を用いて移動量及び送り速度を算出し
ていたため、三角関数の演算誤差により、仮想の直線軸
上の指令が大きくなるにつれて算出された移動量及び送
り速度の誤差も大きくなるという欠点があり、また直線
軸2軸の交差角度により物理的な各軸の移動可能範囲が
変化するが、この移動可能範囲を自動で算出する手段が
ないという欠点があった。
【0008】本発明は、直交座標系上の加工プログラム
を変更することなく、各軸の移動量が各軸の可動範囲を
越えたとき、回転座標系との同期制御を行なって機械の
可動範囲外の加工を連続して行なうことができる数値制
御装置を提供することを目的とする。
【0009】また、本発明は、直線軸2軸が90度以外
の角度で交差するように配置される工作機械を制御する
数値制御装置において、直線軸2軸の内の1軸に直交す
る仮想の直線軸上の移動指令及び速度指令を制御する場
合、仮想軸と直線軸2軸とによって形成される直角三角
形の各辺の長さの比率を用いることによって、変換時の
誤差の低減を行なう数値制御装置を提供することを目的
とする。
【0010】さらに、本発明は、直線軸2軸の交差角度
に応じて変化する直線軸2軸上の移動可能範囲を自動的
にチェックすることのできる数値制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る数値制御装
置は、ワークを取り付けて該ワークを回転させるターン
テーブルと、上記ワークを加工する工具とを有する工作
機械を制御する数値制御装置において、直交座標系上の
加工プログラムから目標位置、送り速度などを求める解
析手段と、上記解析手段で求めたデータをもとに各軸の
単位時間当たりの移動量を求め、さらに移動量の累積を
行ない現在位置を記憶しておく移動量計算手段と、使用
工作機械により決定される各軸の可動範囲を記憶する可
動範囲記憶手段と、各軸の移動量が各軸の可動範囲を越
えたとき同期加工モード信号を発生する信号発生手段
と、上記信号発生手段から出力される同期加工モード信
号に基づいて、可動範囲を越えた部分を直交座標系の1
軸もしくは2軸と上記ターンテーブルの回転軸たるC軸
とを同期制御して上記ワークと工具の位置関係を制御す
る同期制御手段、とを備えたものである。
【0012】また、本発明に係る数値制御装置は、直線
軸2軸が90度以外の角度で交差するように配置される
工作機械を制御する数値制御装置において、上記直線軸
2軸の内の1軸とそれに直交する仮想の直線軸により作
られた直交座標系上の移動指令を、上記直線軸2軸の移
動量に比例的に変換する移動量変換手段を備えたもので
ある。
【0013】また、本発明に係る数値制御装置は、直線
軸2軸が90度以外の角度で交差するように配置される
工作機械を制御する数値制御装置において、上記直線軸
2軸の内の1軸とそれに直交する仮想の直線軸により作
られた直交座標系上の送り速度指令を、上記直線軸2軸
の送り速度に比例的に変換する速度変換手段を備えたも
のである。
【0014】さらに、本発明に係る数値制御装置は、直
線軸2軸の交差角度に応じて変化する直線軸2軸上の移
動可能範囲のチェックを行うストロークチェック手段を
備えたものである。
【0015】
【作用】本発明の数値制御装置によれば、直交座標系上
の加工プログラムの実行中、各軸の単位時間当たりの移
動量を移動量の累積値に加算し、その値が各軸の可動範
囲を越えたとき、回転軸を同期制御することにより、機
械の可動範囲外の加工を連続して行なうことができる。
【0016】また、本発明の数値制御装置によれば、仮
想の直線軸と90度以外の角度で交差する直線軸2軸と
によって形成される直角三角形の各辺の長さの比率をパ
ラメータとして設定しておき、仮想の直線軸上で与えら
れた移動指令、速度指令を上記パラメータにより、直線
軸2軸に分配し、移動量、送り速度を得ることができ
る。
【0017】さらに、本発明の数値制御装置によれば、
得られた移動量が直線軸2軸の交差角度に応じて変化す
る直線2軸上の移動可動範囲か否かのチェックを行なう
ことができる。
【0018】
【実施例】
実施例1.次に本発明の一実施例を図1乃至図6に基づ
いて説明する。図1は数値制御装置の全体構成図であ
る。1はプログラマが作成した直交座標系上の加工プロ
グラム、2は加工プログラム1を解析する解析部、3は
解析部2で解析されたデータを基に移動量を求める移動
量計算部、17は加工プログラム1から直交座標系上の
各軸の可動範囲が入力される自動入力部、4は可動範囲
を記憶する可動範囲記憶部、5は移動量計算部3で求め
られた移動量が可動範囲記憶部4で記憶された可動範囲
を越えたとき同期加工モード信号を発生する信号発生
部、6は信号発生部5によって信号が発生したとき1直
線軸または2直線軸とワーク8を取付けたターンテーブ
ル7とを同期制御する同期制御部である。
【0019】次に上記構成による動作を図2を参照しな
がら説明する。加工プログラム1はステップ101で解
析部2に読み込まれる。解析部2は上記加工プログラム
1のプログラムブロックを構成するX,Yなどのアドレ
スによって、それに続くデータを所定のメモリに記憶
し、直線・円弧など処理内容を示す準備指令(G指令)
に従って上記データを解析する。
【0020】自動入力部17は解析部2から出力された
直交座標系上の各軸の可動範囲データをステップ103
で必要軸数分について可動範囲記憶部4に入力する。
【0021】移動量計算部3はステップ104で、解析
部2から出力された目標位置、送り速度などのデータか
ら各移動軸の単位時間あたりの移動量を計算する。さら
に移動量の累積を行い現在位置を記憶しておく。
【0022】信号発生部5はステップ105で、移動量
計算部3から出力された移動量を実行した場合に可動範
囲記憶部4に記憶されている可動範囲を越えるか否か、
また解析部2から出力される目標位置が上記可動範囲を
越えるか否か任意に選択しチェックする。
【0023】ステップ106でチェック結果がYes
(オーバーする)と判定されると、ステップ107に進
み同期加工モード信号を発生し、同期制御部6に出力す
る。同期制御部6では信号発生部5から入力された同期
加工モード信号と移動量とから、ステップ108で一方
の直線軸の移動量を回転角に変換し、直線軸と回転軸を
同期制御して移動データを図示していないサーボ機構に
出力し、機械に取り付けられているモータを駆動してタ
ーンテーブル7を回転させる。
【0024】ステップ106でNo(オーバーしない)
と判定されたときはステップ109に分岐し、同期制御
部6では信号発生部5からは同期加工モード信号が出力
されていないので、直線軸同士による移動データを図示
していないサーボ機構に出力し、機械に取り付けられて
いるモータを駆動してターンテーブル7を移動させる。
【0025】ここで、直交座標系上の各軸(X軸、Y
軸、Z軸)が可動範囲を越えるとき、ターンテーブル7
を回転することによって移動量計算部3で求められた移
動と同等の移動制御を行う同期制御部(以下テーブル回
転加工とする)6について図3を用いて詳細に説明す
る。ここでは図の横軸をX軸、縦軸をY軸とし、X軸上
の座標値とY軸上の座標値で与えられた線分をY軸上の
座標値とターンテーブル7の回転角とに変換して加工す
るものとする。
【0026】図3に示すように、移動量計算部3により
求められた単位時間当たりの移動量を線分AB、ターン
テーブル7の回転中心をD、点A,Bそれぞれの座標値
を(Ax,Ay),(Bx,By)、線分BDの長さを
Lとする。X軸を移動させずに点Aを点Bまで移動させ
るには、ターンテーブル7をθ回転しY軸を点Aから点
Cまで移動させればよい。点Aから点CまでのY軸の移
動量Ymoveは式1より求められる。
【0027】 Ymove=((L×L−Ax×Ax)1/2 )−Ay・・・・・(式1) 上記で求められた点Cの座標を(Cx,Cy)とすると
θは式2より求められる。
【0028】 Bx×Cx+By×Cy=L×L×cosθ・・・・・(式2)
【0029】このようにしてX軸上の座標値とY軸上の
座標値で与えられた線分をY軸上の座標値(もしくはX
軸上の座標値)とターンテーブル7の移動によって実現
することができる。また図4の円弧10の場合も単位時
間当たりの移動量は微小な直線11の集まりで与えられ
るため同様の式で実現することができる。
【0030】次に本発明によるプログラミング手順を図
5を用いて説明する。図13の第一工具経路13、第二
工具経路14を加工する例を挙げる。まずステップ11
0で工具9を選択し、ステップ111で主軸12を回転
させる。ステップ112で座標系を設定し、ステップ1
13でXY軸をP1へ移動し、ステップ114でZ軸を
P1へ切り込み、ステップ115でP1−P2−P3−
P4−P5−P6−P1を加工する。そしてステップ1
16でZ軸をワーク8から離し、ステップ117で主軸
12を停止する。ここでステップ115での加工で図6
の(a)に示すようにP1−P2−P3−P4はXY軸
で加工し、図6の(b)に示すようにP4−P5−P6
−P1はターンテーブル7を回転させながら加工する。
【0031】実施例2.次に実施例2について図1およ
び図7を用いて説明する。図1において15は表示・操
作ボード、16は手動で直交座標系上の各軸の可動範囲
を入力する手動入力手段、18は可動範囲が設定されて
いるかチェックを行う可動範囲設定チェック部、19は
可動範囲が設定されていないとき警告信号を発生させる
警告信号発生部である。以下図7を用いて説明する。た
だし図2と同様部分については省略する。可動範囲設定
チェック部18はステップ205で可動範囲記憶部4の
記憶内容を読み出し、可動範囲が設定・記憶されている
かどうかチェックする。
【0032】ステップ206で上記チェック結果を判定
し、「No」つまり可動範囲が記憶されていない、もし
くは設定されていなければ、ステップ207に進んで警
告信号発生部19から警告停止信号が出力され、その信
号が表示・操作ボード15に入力されるとともに、移動
量の出力が停止され、機械が停止する。
【0033】表示・操作ボード15は上記警告信号発生
部19から入力された警告停止信号によって、警告停止
状態であることを表示し、オペレータの操作を待つ。
【0034】オペレータが警告停止状態であることを認
識し、表示・操作ボード15を操作して可動範囲を入力
する(ステップ208)と、上記可動範囲は手動入力部
16によって可動範囲記憶部4の所定のメモリに書き込
まれる。
【0035】オペレータによる可動範囲の入力によっ
て、警告停止状態は解除され、ステップ206で「Ye
s」(設定有り)と判定されて、ステップ209に進
む。ステップ209以降は実施例1における図2と同様
の処理を行い、可動範囲内であれば直線軸だけで加工
し、可動範囲を越えれば直線軸と回転軸とで加工を行う
ように制御される。
【0036】実施例3.次に実施例3について説明す
る。図8は、90度以外の角度で交差する直線軸2軸を
有する工作機械の数値制御装置に関する発明の作用原理
を説明した図であり、この図においては90度以外の角
度で交差する直線軸2軸をそれぞれX軸,Y軸とし、X
軸に直交する仮想軸をY’軸とし、X軸とY軸のなす角
度がθとする。この図において、仮想軸Y’軸上の移動
指令をY’aとすると、X軸の移動量は図に示すように
Xaとなり、またこのときY軸方向にYaだけ移動する
こととなる。図9は、X軸、Y軸、Y’軸とによって形
成される直角三角形の各辺の長さを示した図で、X軸に
平行な辺の長さをXp、Y軸に平行な辺の長さをYp、
Y’軸に平行な辺の長さをY’pとする。尚、Xp、Y
p、Y’pの比率より、図8中のXa、Yaを求めるた
め、Xp、Yp、Y’pは設定でき得る限り、大きな値
の方が誤差を低減しやすい。
【0037】仮想軸Y’軸上の移動指令Ya’に対し、
X軸の移動量Xaは次式で表される。 Xa=Y’a*Xp/Y’p ・・・・・ (1) 同様にして、Y軸の移動量Yaは次式で表される。 Ya=Y’a*Yp/Y’p ・・・・・ (2) また、仮想軸Y’軸上の速度指令Y’fに対し、X軸、
Y軸の送り速度は次式で表される。 Xf=Y’f*Xp/Y’p ・・・・・ (3) Yf=Y’f*Yp/Y’p ・・・・・ (4) 以上の計算式に基づいて、仮想軸Y’上の移動指令がX
軸、Y軸上の移動量に比例的に変換される。
【0038】実施例4.次に実施例4について説明す
る。図10は、90度以外の角度で交差する直線軸2軸
を有する工作機械の移動可能範囲を示した図であり、こ
の図においては、角度θで交差する直線軸2軸をそれぞ
れX軸、Y軸とし、X軸と直交する仮想軸をY’軸と
し、X軸とY軸が直交している時の物理的な軸の移動可
能範囲をABCDで囲まれた長方形の範囲内とし、X軸
とY軸のなす角度がθの時の物理的な軸の移動可能範囲
をA’BFC’DEで囲まれた菱形の範囲内とする。X
軸とY軸が直交している場合、一般に移動可能範囲のチ
ェックは、ABCDの各機械座標を入力として、工具の
位置が4点で形成される長方形の内部にあるか否かで判
定が行われるが、Y軸に対してX軸が90度以外の角度
で交差する場合には上記方法により移動可能範囲のチェ
ックを行うと、物理的に移動不可能な直角三角形F及び
DD’Eも移動可能と判定されてしまい、干渉の危険性
が高くなる。そこで、従来の移動可能範囲の判定条件に
次式を加えることにより、直角三角形BB’F及びD
D’Eを移動可能範囲から除外する。
【0039】工具の刃先の機械座標を(Xm,Ym)と
すると、X軸がプラス領域の場合の移動可能条件を次式
に示す。 XA−(Xm+Xa)>0 ・・・・・ (5) X軸がマイナス領域の場合の移動可能範囲を次式に示
す。 XA−(Xm+Xa)<0 ・・・・・ (6)
【0040】図11は、本発明を実施する制御装置の要
部ブロック図で、21はマイクロプロセッサ(以下CP
Uという)、22は制御プログラムを記憶するROM、
23は加工プログラムやデータの一時記憶を行うRA
M、24は各種設定値や各種指令を入力し、各種データ
を表示するCRT表示装置付きデータ入力装置(以下C
RTという)、25、26はそれぞれ第1軸及び第2軸
のサーボインタフェース、27、28はそれぞれ第1軸
及び第2軸のサーボ回路、29、30はそれぞれ第1軸
及び第2軸のサーボモータである。なお11は、バスを
示す。
【0041】次に図12は、実施例の動作フローチャー
トで、CRT24により交差する軸の制御指令を入力す
ると、CPU21はRAM23に記憶された直交座標系
での加工プログラムより1ブロック読み出し(ステップ
301)、読み出した仮想軸Y’軸の移動指令量より、
第(1)式、第(2)式に示す演算を行って、90度以
外の角度で交差する直線軸2軸の移動量を求める(ステ
ップ302)。また、読み出した送り速度指令Y’pよ
り、第(3)式、第(4)式に示す演算を行って、各軸
の送り速度を求める(ステップ303)。次にステップ
302で求めた移動量を、第(5)式、第(6)式に示
す判定を行って、指令された移動量が移動可能範囲か否
かをチェックする(ステップ304)。ステップ304
にて移動可能と判定した場合、ステップ302、ステッ
プ303で求めた移動量及び送り速度をパルス分配し、
サーボインタフェース25、26、サーボ回路27、2
8を介して、サーボモータ29、30をそれぞれ駆動す
る(ステップ305)。そして、再びステップ1以下の
処理を加工プログラムからプログラム終了コードが読み
出されるまで繰り返す。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、プログラマは機械の可
動範囲を意識せず加工プログラムを作成し加工すること
ができる。そのためプログラム作成時間、加工時間を大
幅に短縮することができる。さらに機械の可動範囲の少
なくすることも可能なため機械が小型化でき、コストを
低減することができる。
【0043】また本発明によれば、仮想軸上(直交座標
系)での移動指令を、90度以外の角度で交差する直線
軸2軸の移動量に比例的に変換することにより、変換時
の誤差を低減し、加工精度の向上をはかることができ
る。また本発明によれば、仮想軸上(直交座標系)での
送り速度指令を、90度以外の角度で交差する直線軸2
軸の送り速度に比例的に変換することにより、変換時の
誤差を低減し、加工精度の向上をはかることができる。
【0044】さらに発明によれば、直線軸2軸が90度
以外の角度で交差するように配置される工作機械の移動
可能範囲を自動で判定することにより、移動可能範囲外
にある対象物への干渉を未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1、実施例2の全体構成図で
ある。
【図2】 本発明の実施例の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図3】 本発明の実施例1、実施例2の移動量計算方
法の説明図である。
【図4】 本発明の実施例1、実施例2の円弧切削方法
の説明図である。
【図5】 本発明の実施例1、実施例2のプログラミン
グ手順を示すフローチャートである。
【図6】 本発明の実施例1、実施例2の加工の説明図
である。
【図7】 本発明の実施例2と実施例4の処理手順を示
すフローチャートである。
【図8】 本発明の実施例3、実施例4の作用原理を説
明する説明図である。
【図9】 本発明の実施例3の仮想軸と90度以外の角
度で交差する直線軸2軸によって形成される直角三角形
の各辺の長さの比率を示した図である。
【図10】 本発明の実施例4の90度以外の角度で交
差する直線軸2軸を有する工作機械の移動可能範囲を示
した図である。
【図11】 本発明の実施例3、実施例4を実施する制
御装置の要部ブロック図である。
【図12】 本発明の実施例3、実施例4の動作フロー
チャートを示した図である。
【図13】 従来例の加工の説明図である。
【図14】 従来例のプログラミング手順を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
2 解析手段、3 移動量計算手段、4 可動範囲記憶
手段、5 同期信号発生手段、6 同期制御手段、10
円弧プログラム軌跡、11 円弧切削軌跡、15 表
示、操作ボード、16 手動入力手段、17 自動入力
手段、18 可動範囲チェック手段、19 警告信号発
生手段、21 マイクロプロセッサ、22 制御プログ
ラムを記憶するROM、23 加工プログラムやデータ
を一時記憶するRAM、24 CRT表示装置付きデー
タ入出力装置。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05B 19/407 W

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを取り付けて該ワークを回転させ
    るターンテーブルと、上記ワークを加工する工具とを有
    する工作機械を制御する数値制御装置において、直交座
    標系上の加工プログラムから目標位置、送り速度などを
    求める解析手段と、上記解析手段で求めたデータをもと
    に各軸の単位時間当たりの移動量を求め、さらに移動量
    の累積を行ない現在位置を記憶しておく移動量計算手段
    と、使用工作機械により決定される各軸の可動範囲を記
    憶する可動範囲記憶手段と、各軸の移動量が各軸の可動
    範囲を越えたとき同期加工モード信号を発生する信号発
    生手段と、上記信号発生手段から出力される同期加工モ
    ード信号に基づいて、可動範囲を越えた部分を直交座標
    系の1軸もしくは2軸と上記ターンテーブルの回転軸た
    るC軸とを同期制御して上記ワークと工具の位置関係を
    制御する同期制御手段、とを備えたことを特徴とする数
    値制御装置。
  2. 【請求項2】 直線軸2軸が90度以外の角度で交差す
    るように配置される工作機械を制御する数値制御装置に
    おいて、上記直線軸2軸の内の1軸とそれに直交する仮
    想の直線軸により作られた直交座標系上の移動指令を、
    上記直線軸2軸の移動量に比例的に変換する移動量変換
    手段を備えたことを特徴とする数値制御装置。
  3. 【請求項3】 直線軸2軸が90度以外の角度で交差す
    るように配置される工作機械を制御する数値制御装置に
    おいて、上記直線軸2軸の内の1軸とそれに直交する仮
    想の直線軸により作られた直交座標系上の送り速度指令
    を、上記直線軸2軸の送り速度に比例的に変換する速度
    変換手段を備えたことを特徴とする数値制御装置。
  4. 【請求項4】 直線軸2軸の交差角度に応じて変化する
    直線軸2軸上の移動可能範囲のチェックを行うストロー
    クチェック手段を備えたことを特徴とする数値制御装
    置。
JP24012394A 1994-10-04 1994-10-04 数値制御装置 Pending JPH08106311A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24012394A JPH08106311A (ja) 1994-10-04 1994-10-04 数値制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24012394A JPH08106311A (ja) 1994-10-04 1994-10-04 数値制御装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003345069A Division JP2004078982A (ja) 2003-10-02 2003-10-02 数値制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08106311A true JPH08106311A (ja) 1996-04-23

Family

ID=17054843

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24012394A Pending JPH08106311A (ja) 1994-10-04 1994-10-04 数値制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08106311A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003015713A (ja) * 2001-07-02 2003-01-17 Mitsubishi Electric Corp 数値制御装置
KR100385893B1 (ko) * 2000-08-25 2003-06-02 대우중공업(주) 4축 머시닝센터의 롤러기어캠 가공방법
JP2010102733A (ja) * 2010-01-07 2010-05-06 Mitsubishi Electric Corp 数値制御装置
WO2011111088A1 (ja) * 2010-03-08 2011-09-15 三菱電機株式会社 数値制御装置及び数値制御装置の制御方法
JP2012068918A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Jtekt Corp 加工方法およびncプログラム作成装置
US9639079B2 (en) 2013-02-22 2017-05-02 Mitsubishi Electric Corporation Numerical control device and machining method
JP2017191359A (ja) * 2016-04-11 2017-10-19 Dmg森精機株式会社 工作機械

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100385893B1 (ko) * 2000-08-25 2003-06-02 대우중공업(주) 4축 머시닝센터의 롤러기어캠 가공방법
JP2003015713A (ja) * 2001-07-02 2003-01-17 Mitsubishi Electric Corp 数値制御装置
JP2010102733A (ja) * 2010-01-07 2010-05-06 Mitsubishi Electric Corp 数値制御装置
WO2011111088A1 (ja) * 2010-03-08 2011-09-15 三菱電機株式会社 数値制御装置及び数値制御装置の制御方法
CN102792238A (zh) * 2010-03-08 2012-11-21 三菱电机株式会社 数控装置及数控装置的控制方法
JPWO2011111088A1 (ja) * 2010-03-08 2013-06-27 三菱電機株式会社 数値制御装置及び数値制御装置の制御方法
JP2012068918A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Jtekt Corp 加工方法およびncプログラム作成装置
US9639079B2 (en) 2013-02-22 2017-05-02 Mitsubishi Electric Corporation Numerical control device and machining method
JP2017191359A (ja) * 2016-04-11 2017-10-19 Dmg森精機株式会社 工作機械

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5406494A (en) Numerical control system with operator controlled cutting
JP4847428B2 (ja) 加工シミュレーション装置およびそのプログラム
EP1195665B1 (en) Apparatus and method for setting control parameters of machining apparatus
CN109725600B (zh) 后处理器装置、加工程序生成方法、cnc加工***及计算机可读信息记录介质
JP4293132B2 (ja) 数値制御装置
EP1508843B1 (en) Numerical control apparatus
JP4802170B2 (ja) 加工時間算出装置およびそのプログラム
JP2008117032A (ja) 加工制御装置およびそのプログラム
JPH08106311A (ja) 数値制御装置
JP2007172325A (ja) 自由曲線加工法および数値制御装置
JP4770076B2 (ja) 数値制御装置
WO2022075223A1 (ja) 制御装置
WO2023162001A1 (ja) 加工面推定装置およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP7175340B2 (ja) 工作機械、情報処理装置および情報処理プログラム
JP2010102733A (ja) 数値制御装置
JP2742959B2 (ja) レーザ加工装置
JP2000250615A (ja) 工作機のワーク姿勢制御方法
JP3471644B2 (ja) 領域加工運転用の制御装置
JPH08150540A (ja) 工作機械の干渉防止装置
JP2837927B2 (ja) 回転軸の軌跡表示機能を備えた数値制御装置
JPH0454604A (ja) 3次元工具経補正機能を有する数値制御装置
JPH07334223A (ja) 工具軸姿勢制御方式
JPH0474205A (ja) 数値制御装置
CN117444418A (zh) 一种坡口切割动态限位控制方法、***及激光切割机
JPS63293609A (ja) 数値制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040615

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040721

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040809

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050329

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02