JPH079364A - ワーク罫書き方法及びワーク罫書き装置 - Google Patents

ワーク罫書き方法及びワーク罫書き装置

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JPH079364A
JPH079364A JP5187587A JP18758793A JPH079364A JP H079364 A JPH079364 A JP H079364A JP 5187587 A JP5187587 A JP 5187587A JP 18758793 A JP18758793 A JP 18758793A JP H079364 A JPH079364 A JP H079364A
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JP
Japan
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work
scoring
axis
dimension
tool
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JP5187587A
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English (en)
Inventor
Yohei Akazawa
洋平 赤澤
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AKAZAWA TEKKOSHO KK
Original Assignee
AKAZAWA TEKKOSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワ−クの姿勢の調整を全く必要とせず、単に
ワークを取り付けるだけで、その後のワークの寸法測定
から罫書きまでの作業を自動的に行えるようにする。 【構成】 機械系座標軸上でワークに対して測定具と罫
書き具とを前後、左右及び垂直方向に移動させて、ワー
クの寸法を測定し、罫書き線を入れるに際し、ワークの
取付状態におけるワーク基準軸を求め、機械系座標軸と
ワーク系基準軸とのずれ分を換算しながら測定具により
ワークの寸法を測定し、かつ罫書き具によりワークWに
罫書き線を入れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳造品、鍛造品等のワ
ークを機械加工前に罫書く際に使用するワ−ク罫書き装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋳造品、鍛造品等のワークを機械加工す
る場合、その前作業としてワークの寸法を測定し、所要
箇所に罫書き線を入れる必要がある。この罫書き作業
は、従来、熟練者の手作業により行われていたが、高度
の熟練を要すると共に、作業が非常に煩わしく、作業能
率が著しく悪いと言う問題がある。
【0003】そこで、近時では、接触式の寸法測定手段
と罫書き手段とを備えたヘッドを三次元方向に移動自在
に設け、このヘッドをワークに対して相対的に移動させ
て、寸法の測定から罫書き線を入れるまでの一連の作業
を機械的に行うようにしたワーク罫書き装置が考えられ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在考えられているワ
ーク罫書き装置は、罫書き時におけるワークのx軸、y
軸、z軸ワーク基準軸方向が機械系のx軸、y軸、z軸
機械系座標軸方向に完全に一致するように、作業者がワ
ークの姿勢を微妙に調節しながらワークを装着し、その
後、寸法測定手段でワークの寸法を測定し、罫書き手段
でワークに罫書き線を入れて行く方法を採っている。そ
のためワークを装着する際の作業が非常に繁雑であり、
依然として熟練度を要する欠点がある。
【0005】本発明は、かかる従来の課題に鑑み、ワ−
クの姿勢の調整を全く必要とせず、単にワークを取り付
けるだけで、その後のワークの寸法測定から罫書きまで
の作業を自動的に行えるワーク罫書き方法及びワーク罫
書き装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、機械系座標軸上でワークWに対して測定具16と罫書
き具17とを前後、左右及び垂直方向に移動させて、ワー
クWの寸法を測定し、罫書き線を入れるワーク罫書き方
法において、ワークWの取付状態におけるワーク基準軸
を求め、機械系座標軸とワーク系基準軸とのずれ分を換
算しながら測定具16によりワークWの寸法を測定し、か
つ罫書き具17によりワークWに罫書き線を入れるもので
ある。
【0007】請求項2に記載の本発明は、機械系座標軸
上でワークWに対して測定具16と罫書き具17とを前後、
左右及び垂直方向に移動させて、ワークWの寸法を測定
し、罫書き線を入れるようにしたワーク罫書き装置にお
いて、測定具16でワークWの取付状態を測定してその取
付状態におけるワーク系基準軸を演算するワーク系基準
軸演算手段27と、ワーク系基準軸に基づいて設定された
寸法測定位置を機械系座標軸に換算して測定具16を制御
する測定位置演算手段29と、機械系基準軸に基づいて測
定された測定具16からの測定値をワーク系基準軸に換算
してワークWの寸法を求める寸法演算手段30と、ワーク
系基準軸に基づいたワークWの寸法及び罫書き位置を機
械系座標軸に換算して罫書き具17を制御する罫書き位置
演算手段31とを備えたものである。
【0008】
【作用】罫書き作業に際しては、先ずワークWを取り付
けた後、測定具16でワークWの取付状態を測定してその
取付状態におけるワーク系基準軸をワーク系基準軸演算
手段27で求める。次に、ワーク系基準軸に基づいて設定
された寸法測定位置を測定位置演算手段29で機械系座標
軸に換算して測定具16を制御し、機械系座標軸に基づい
てワークWの寸法を測定する。
【0009】そして、この測定具16からの測定値を寸法
演算手段30でワーク系基準軸に換算してワークWの寸法
を求める。続いてワーク系基準軸に基づいたワークWの
寸法及び罫書き位置を設定し、この設定値を罫書き位置
演算手段31で機械系座標軸に換算して罫書き具17を制御
し、罫書き具17によりワークWに罫書き線を入れて行
く。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図2及び図3において、1 は上面が基準平面とな
る定盤で、この定盤1 上に前後方向(以下y軸方向とい
う)のガイドレ−ル2 が装着されている。
【0011】3 は摺動台で、ガイドレ−ル2 によりy軸
方向に摺動自在に支持案内され、かつy軸モ−タ4 の正
逆転によりボール・スクリュウ等を介してy軸方向に往
復移動自在である。
【0012】5 は摺動台3 上に垂直に立設された支柱
で、この支柱5 に昇降台6 が上下方向(以下z軸方向と
いう)に摺動自在に支持案内されている。昇降台6 はz
軸モ−タ7 を有し、このz軸モ−タ7 の正逆転によりボ
ール・スクリュウ等を介してz軸方向に往復移動自在で
ある。
【0013】8 は左右方向(以下x軸方向という)の支
持ア−ムで、昇降台6 にx軸方向に摺動自在に支持され
ており、x軸モ−タ9 の正逆転によりx軸方向に往復移
動自在である。
【0014】支持ア−ム8 の先端部には、x軸方向の第
1軸(以下θ1 軸という)10廻りに回転可能な回転ブラ
ケット11が設けられると共に、この回転ブラケット11
に、θ1 軸10と直交する方向の第2軸(以下θ2 軸とい
う)12廻りに回転可能にヘッド13が設けられている。そ
して、ヘッド13に取付台15を介して測定具16と罫書き具
17とが取り付けられている。
【0015】測定具16は接触式であれば差動トランス方
式、非接触式であればレーザ光利用の三角測量方式の如
く、アームの設定点から測定データが得られるものであ
ることが必要である。
【0016】罫書き具17はワークWに罫書き線を入れる
ためのもので、罫書き針等により構成されている。な
お、測定具16及び罫書き具17は、一方の使用時に他方が
ワークWと接触しないように出退又は退避可能に取り付
けられている。
【0017】18は定盤1 上にワークWを着脱自在に取り
付けるワーク取付台で、2個のVブロック19,20 から構
成されている。2個のVブロック19,20 は、y軸方向の
ガイドレール2 に平行な線分上で前後に配置されてお
り、ワークWを取り付けて固定した時に、ワークWの軸
心が機械系のy軸と略一致するようになっている。な
お、Vブロック19,20 はワークWに応じて交換できるよ
うに、定盤1 上に着脱自在に固定されている。
【0018】図1は制御系を示すブロック図である。図
1において、40はヘッド13をθ1 軸10廻りに回転させる
θ1 軸モータ、41はヘッド13をθ2 軸12廻りに回転させ
るθ2 軸モータである。21は支持アーム8 のx軸方向の
位置を検出するx軸位置検出手段、22は摺動台3 のy軸
方向の位置を検出するy軸位置検出手段、23は昇降台25
のz軸方向の位置を検出するz軸位置検出手段であり、
これらはリニアスケール等により構成されている。
【0019】42はヘッド13のθ1 軸10廻りの回転位置を
検出するθ1 軸位置検出手段、43はヘッド13のθ2 軸12
廻りの回転位置を検出するθ2 軸位置検出手段である。
そして、これらの各位置検出手段21,22,23,42,43からの
位置信号により、ヘッド13のx軸、y軸及びz軸方向の
位置座標が容易に判るようになっている。
【0020】24は機械系位置設定手段で、ワークWの基
準軸を求めるに際してのワークWの測定位置を機械系の
座標軸で設定するためのものである。25は寸法測定位置
設定手段で、ワークWの寸法測定に際しての測定位置を
ワークWの基準軸上の座標で設定するためのものであ
る。26は罫書き位置設定手段で、ワークWに罫書き線を
入れるべき位置をワークWの基準軸上の座標で設定する
ためのものである。
【0021】なお、これらの位置設定手段24,25,26は、
キーボード或いはプログラムで入力するように構成され
ると共に、ジョイスティックを備えており、設定位置を
手動で設定することもできるようになっている。
【0022】27は基準軸演算手段で、機械系位置設定手
段24にて設定された各測定位置で測定具16をワークWに
接触させた時の各位置検出手段21,22,23,42,43からの位
置信号x,y,z,θ1,θ2 に基づいて、ワーク取付台
18上におけるワークWのワーク系基準軸(以下MATと
いう)を演算するようになっている。
【0023】28は換算式演算手段で、ヘッド13が動く時
の機械系座標軸(以下MESと言う)とMATとの間に
は当然に多少のずれがあるため、予め設定されたMES
と基準軸演算手段27で求めたMATとから、その双方向
のずれ分に応じた換算式を演算し決定するようになって
いる。
【0024】29は寸法測定位置演算手段で、寸法測定位
置設定手段25にてMATに基づいて設定された寸法測定
位置を、換算式演算手段28で決定されたMAT→MES
換算式に従って実際のMES上の位置座標を演算するよ
うになっている。
【0025】30はワークWの寸法を演算する寸法演算手
段で、測定具16を接触させた時の各位置検出手段21,22,
23,42,43からの位置信号x, y, z,θ1,θ2 と、換算
式演算手段28で決定されたMES→MAT換算式とか
ら、各測定位置におけるワークWの寸法を演算するよう
になっている。
【0026】31は罫書き位置演算手段で、罫書き位置設
定手段26にてMATに基づいて設定された罫書き位置
と、寸法演算手段30にて演算されたワークWの寸法とか
ら、ワークWに罫書き線を入れるべき位置、方向等を演
算すると共に、これをMAT→MES変換式に従ってM
ES上の位置座標に変換するようになっている。
【0027】32はモータ制御回路で、位置設定手段24、
寸法測定位置演算手段29及び罫書き位置演算手段31から
の指令に従って各モータ4,7,9,40,41 をフィードバック
制御するようになっている。
【0028】上記構成のワーク罫書き装置によるワーク
Wの罫書き作業に際しては、ワークWの基準軸等を決定
する必要がある。図4に示すように、同一断面の円柱部
分のx軸方向の両端に突出部Waを有するワークWにお
いて、その基準軸の内、代表的なものをy軸とする。こ
のy軸を求める場合には、図5の(A)及び(B)に示
すように、円柱部分の両端部近傍P1,2 において、そ
の左右及び上下両側からワークWに測定具16を接触させ
て、夫々4点の測定を行う。
【0029】そして、下記の式から点Piの座標値を求
める。 xi=(xi′+xi″)/2 zi=(zi′+zi″)/2 (但し、i=1,2)
【0030】この点Pi(xi,yi,zi)を結んだ
直線がワークWのy基準軸と考える。この2点の座標値
から、下記式により、y軸の方向余弦(ly,my,n
y)が求まる。即ち、r2 =(x2 −x1 2 +(y2
−y1 2 +(z2 −z1 2 とすれば、ly=|x2
−x1 |/r、my=|y2 −y1 |/r、ny=|z
2 −z1 |/rとなる。
【0031】ワークWの第2番目の代表的な基準軸を仮
x軸とする。つまり、断面同一の各突出部Waにおい
て、その各端部を前述と同様に測定し、点Pi(i=
3,4)の座標値から仮x軸の方向(lx′,mx′,
nx′)を求める。
【0032】ここで、仮x軸とy軸とが互いに交わりか
つ互いに直角であるかは不明である。従って、直線y軸
を含み、かつ仮x軸の方向を含んだ平面を考え、これを
xy座標面とする。これにより、xy座標面内にあっ
て、かつy軸と直角であるという条件から正しいx軸の
方向(lx,mx,nx)が、またxy座標面に垂直で
あるという条件からz軸の方向(lz,mz,nz)が
計算により求められる。
【0033】このようにして基準軸の方向が定まると、
次いで原点を定めれば、ワークWの基準軸が全て確定す
る。この原点は、一般的には、図面の寸法指定状態から
選定する。図4のようなワークWでは、端面位置、若し
くはx軸、y軸の交点等が対象になる。この場合、端面
には、通常、余肉が付いているので、機械加工後の位置
へ再設定する必要があるが、端面を原点とするのが最も
簡単である。
【0034】しかし、x軸とy軸の交点を原点とすれ
ば、直接には余肉に影響されないし、寸法記入の起点と
されることも多いので、後述する図6及び図7のフロー
チャートでは、この交点を原点として説明する。
【0035】図面指定の寸法は、MATに基づいた表現
に対応する。また寸法測定時の測定方向も殆ど全てがM
ATの方向である。このため、これらの値を使って機械
系に指示を与えるには、MATからMESへの座標値及
び方向の換算が必要である。一方、測定値は、全てME
Sであるため、MESからMATに変換しなければなら
ない。従って、MESとMATとの相互間で所定の変換
式に従って変換しながら順次作業を進めて行くことにな
る。
【0036】次に、図7及び図8のフローチャートを参
照しながら、実際の罫書き方法を説明する。先ず、ワー
ク取付台18にワークWを取り付けて固定した後、位置設
定手段24にて各寸法測定位置を設定し、モータ制御回路
32により各モータ4,7,9,40,41 を作動させて、ヘッド13
を各寸法測定位置へと移動させる。
【0037】そして、図6に示すように、測定具16をワ
ークWに接触させ、その時の位置検出手段21,22,23,42,
43からの信号を順次読み取って、ワーク基準軸演算手段
27によりワークWのMATを演算する。
【0038】即ち、ワークWのy =y 1 の断面の外郭を
測定し(ステップS1)、その時の位置検出手段21,22,
23の読取り値から軸心P1 の座標を計算する(ステップ
S2)。同様にy =y 2 の断面の外郭を測定し(ステッ
プS3)、軸心P2 の座標を計算する(ステップS
4)。そして、P1 とP2 とを通る直線の方程式を求め
る(ステップS5)と、ワークWの基準軸であるy軸が
判る。
【0039】一方、同様にx =x 3 、x =x 4 の断面の
外郭を測定し(ステップS6,S8)、各軸心P3 、P
4 の座標値を求め(ステップS7,S9)、P3 とP4
とを通る直線の方程式によりワークWの仮x軸を算出し
設定する(ステップS10)。
【0040】次に仮x軸までの距離が最短となるy軸上
の点Oの座標を計算し、これを原点とした後(ステップ
S11)、その原点Oを通り、仮x軸及びy軸の2つの軸
の方向を含む平面を計算し、これをxy座標面とする
(ステップS12)。そして、y軸の方程式を原点基準の
式に変換する(ステップS13)。また原点Oを通り、x
y座標面に垂直な直線を計算して、これをz軸とし(ス
テップS14)、原点Oを通りy軸及びz軸に垂直な直線
を計算し、真のx軸を求める(ステップS15)。
【0041】これでワーク取付台18上にワークWを取り
付けた状態での基準軸を座標軸とするMATが判るの
で、MATの方向を微調整する必要があるか否かを判断
し(ステップS16)、必要がなければ、続いて原点位置
を変更する必要があるか否かを判断する(ステップS1
7)。
【0042】そして、必要があれば、P1(又はP2)、P
3(又はP4)の座標値を変更して(ステップS18)ステッ
プS5 又はS10に戻り、原点の座標値を変更して(ステ
ップS19)、ステップS13に戻る。原点位置の変更が不
要であれば、換算式演算手段28にてMES⇔MAT相互
間の座標値、方向の換算式を夫々求める(ステップS2
0)。そして、各換算式が求まれば、一応の準備が終わ
る。
【0043】次に寸法測定位置設定手段25にて実際のワ
ークWの寸法を測定すべき測定点、及びこれを測定する
ための測定具16の位置座標、測定具16の方向をMATで
設定する(ステップS21)。そして、その設定が終わる
と、寸法測定位置演算手段29により、換算式演算手段28
で求められたMAT→MES換算式に従ってその設定値
をMES上の座標位置に換算した後(ステップS22)、
その換算値をモータ制御回路32に入力する。
【0044】従って、MAT上の座標値で設定されてい
るにも拘らず、各モータ4,7,9,40,41 が作動し、ヘッド
13に装着された測定具16がMES上の座標値に従いなが
らワークWに沿って所定の位置、方向に移動し(ステッ
プS23)、ワークWの所定位置を測定する(ステップS
24)。
【0045】そして、この各測定位置での測定時におけ
るヘッド13の位置を各位置検出手段21,22,23,42,43によ
り読取り、寸法演算手段30にてワークWの寸法を演算す
る。この時、測定位置の位置座標はMES上のものであ
るので、換算式演算手段28で求めたMES→MAT換算
式に基づいて換算を行う(ステップS25)。続いて、余
肉の有無を計算し(ステップS26)、MATを修正する
必要があるか否かを判断する(ステップS27)。そし
て、MATを修正する必要があれば、ステップS16に戻
る。
【0046】次に罫書き位置設定手段26にて、ワークW
に入れるべき罫書き線の始点、終点の位置座標をMAT
上で指定する(ステップS28)。すると罫書き位置演算
手段31が罫書き具17の位置及び方向を演算すると共に、
これを換算式演算手段28で求めたMAT→MES換算式
に従って換算する(ステップS29)。
【0047】そして、その換算結果によりモータ制御回
路32が働き、各モータ4,7,9,40,41を作動させる。これ
によって罫書き具17が始点位置へと移動した後(ステッ
プS30)、その位置から罫書き具17を終点に向けてワー
クWに沿って移動させながら罫書き線を入れて行く(ス
テップS31)。このようにして、全ての罫書き線を入れ
終わると、一連の罫書き作業が完了する。
【0048】このようにすれば、ワーク取付台18に単に
ワークWを取り付けるだけで良く、その後のワークWの
姿勢の調整が全く不要になるため、作業を容易かつ迅速
に行うことができる。
【0049】なお、測定具16は接触式の他、超音波、レ
ーザー等を利用した非接触式のもの、更には撮像カメラ
等でも良い。罫書き具17にはレーザー式のもの等を用い
ても良い。またx軸、y軸、z軸は便宜上のもので、実
施例の方向に限定されるものではない。制御系の演算手
段27〜31は、コンピュータ等で構成されており、各処理
はソフト的になされるのが一般的である。
【0050】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、機械
系座標軸上でワークWに対して測定具16と罫書き具17と
を前後、左右及び垂直方向に移動させて、ワークWの寸
法を測定し、罫書き線を入れるワーク罫書き方法におい
て、ワークWの取付状態におけるワーク基準軸を求め、
機械系座標軸とワーク系基準軸とのずれ分を換算しなが
ら測定具16によりワークWの寸法を測定し、かつ罫書き
具17によりワークWに罫書き線を入れるので、単にワー
クWを取り付けるだけで良く、その後のワークWの姿勢
の調整が全く不要になるため、ワークWの取り付けから
寸法測定、罫書きまでの一連の作業を容易かつ迅速に行
うことができる。
【0051】請求項2に記載の本発明によれば、機械系
座標軸上でワークWに対して測定具16と罫書き具17とを
前後、左右及び垂直方向に移動させて、ワークWの寸法
を測定し、罫書き線を入れるようにしたワーク罫書き装
置において、測定具16でワークWの取付状態を測定して
その取付状態におけるワーク系基準軸を演算するワーク
系基準軸演算手段27と、ワーク系基準軸に基づいて設定
された寸法測定位置を機械系座標軸に換算して測定具16
を制御する測定位置演算手段29と、機械系座標軸に基づ
いて測定された測定具16からの測定値をワーク系基準軸
に換算してワークWの寸法を求める寸法演算手段30と、
ワーク系基準軸に基づいたワークWの寸法及び罫書き位
置を機械系座標軸に換算して罫書き具17を制御する罫書
き位置演算手段31とを備えているので、単にワークWを
取り付けるだけで、その後のワークWの寸法測定から罫
書きまでの作業を自動的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例を示す全体の正面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す全体の側面図である。
【図4】本発明の一実施例を示すワークの斜視図であ
る。
【図5】本発明の一実施例を示す測定法の正面図であ
る。
【図6】本発明の一実施例を示す測定状態の正面図であ
る。
【図7】本発明の一実施例を示すフローチャートであ
る。
【図8】本発明の一実施例を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
16 測定具 17 罫書き具 27 ワーク系基準軸演算手段 29 測定位置演算手段 30 寸法演算手段 31 罫書き位置演算手段 W ワーク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械系座標軸上でワーク(W) に対して測
    定具(16)と罫書き具(17)とを前後、左右及び垂直方向に
    移動させて、ワーク(W) の寸法を測定し、罫書き線を入
    れるワーク罫書き方法において、ワーク(W) の取付状態
    におけるワーク基準軸を求め、機械系座標軸とワーク系
    基準軸とのずれ分を換算しながら測定具16によりワーク
    (W) の寸法を測定し、かつ罫書き具(17)によりワーク
    (W) に罫書き線を入れることを特徴とするワーク罫書き
    方法。
  2. 【請求項2】 機械系座標軸上でワーク(W) に対して測
    定具(16)と罫書き具(17)とを前後、左右及び垂直方向に
    移動させて、ワーク(W) の寸法を測定し、罫書き線を入
    れるようにしたワーク罫書き装置において、測定具(16)
    でワーク(W)の取付状態を測定してその取付状態におけ
    るワーク系基準軸を演算するワーク系基準軸演算手段(2
    7)と、ワーク系基準軸に基づいて設定された寸法測定位
    置を機械系座標軸に換算して測定具(16)を制御する測定
    位置演算手段(29)と、機械系座標軸に基づいて測定され
    た測定具(16)からの測定値をワーク系基準軸に換算して
    ワーク(W) の寸法を求める寸法演算手段(30)と、ワーク
    系基準軸に基づいたワーク(W) の寸法及び罫書き位置を
    機械系座標軸に換算して罫書き具(17)を制御する罫書き
    位置演算手段(31)とを備えたことを特徴とするワーク罫
    書き装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009093770A (ja) * 2007-10-11 2009-04-30 Nhk Spring Co Ltd ヘッドサスペンション、ロードビーム、及びロードビームの製造方法

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