JPH0791436B2 - 艶消し樹脂組成物 - Google Patents
艶消し樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH0791436B2 JPH0791436B2 JP63141251A JP14125188A JPH0791436B2 JP H0791436 B2 JPH0791436 B2 JP H0791436B2 JP 63141251 A JP63141251 A JP 63141251A JP 14125188 A JP14125188 A JP 14125188A JP H0791436 B2 JPH0791436 B2 JP H0791436B2
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- rubber
- acrylate
- styrene
- copolymer
- parts
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、耐衝撃性および流れ性に優れる艶消し樹脂組
成物に関する。
成物に関する。
<従来の技術> ABS樹脂に代表されるゴム変性スチレン系樹脂は、耐衝
撃性、剛性等の機械的性質や加工性と共に光沢等の成形
品外観に優れており、自動車部品、事務機器部品、雑貨
等の広範囲の用途に使用されている。しかし、最近は自
動車内装部品を主体に、安全性の観点から又はマット調
の落ち着いた風合を得るために、低光沢の艶消し材料に
対する要求も強まっている。
撃性、剛性等の機械的性質や加工性と共に光沢等の成形
品外観に優れており、自動車部品、事務機器部品、雑貨
等の広範囲の用途に使用されている。しかし、最近は自
動車内装部品を主体に、安全性の観点から又はマット調
の落ち着いた風合を得るために、低光沢の艶消し材料に
対する要求も強まっている。
従来、ゴム変性スチレン樹脂の艶消し方法としては、
(i)炭酸カルシウム等の無機充填剤の添加、(ii)ゴ
ム質重合体の添加、(iii)エポキシ基含有オレフィン
共重合体の添加等が提案されている。
(i)炭酸カルシウム等の無機充填剤の添加、(ii)ゴ
ム質重合体の添加、(iii)エポキシ基含有オレフィン
共重合体の添加等が提案されている。
<発明が解決しようとする問題点> 前記の艶消し方法の中で、(i)無機充填剤の添加はゴ
ム変性樹脂の特徴である耐衝撃性が著しく低下するとい
う難点がある。又、(ii)ゴム質重合体の添加は成形品
表面にフローマーク等の欠陥が発生し、均一な艶消し表
面が得られないという問題がある。(iii)エポキシ基
含有オレフィン共重合体の添加は前記(i)および(i
i)の方法に比して、艶消し効果に優れると共に欠陥の
ない均一艶消し表面が得られるという長所を有するが、
その添加量を増すにつれて樹脂の流れ性が低下するとい
う問題がある。
ム変性樹脂の特徴である耐衝撃性が著しく低下するとい
う難点がある。又、(ii)ゴム質重合体の添加は成形品
表面にフローマーク等の欠陥が発生し、均一な艶消し表
面が得られないという問題がある。(iii)エポキシ基
含有オレフィン共重合体の添加は前記(i)および(i
i)の方法に比して、艶消し効果に優れると共に欠陥の
ない均一艶消し表面が得られるという長所を有するが、
その添加量を増すにつれて樹脂の流れ性が低下するとい
う問題がある。
<問題点を解決するための手段> 本発明者らは、上述の問題点を改良すべく鋭意検討した
結果、ゴム変性スチレン系樹脂に特定の重合体を添加す
る事により、流れ性の低下が少く、かつ十分な艶消しの
成形品表面を与える熱可塑性樹脂組成物が得られる事を
見出し本発明に到達した。
結果、ゴム変性スチレン系樹脂に特定の重合体を添加す
る事により、流れ性の低下が少く、かつ十分な艶消しの
成形品表面を与える熱可塑性樹脂組成物が得られる事を
見出し本発明に到達した。
すなわち、本発明は、 ゴム変性スチレン系樹脂(A)80〜99.8重量%、ヒドロ
キシエチルアクリレートおよび/またはヒドロキシプロ
ピルアクリレートと芳香族ビニル系単量体および他の共
重合可能な単量体から選ばれた一種以上の単量体を重合
してなる重合体(B)0.2〜20重量%からなり、かつ組
成物中のヒドロキシエチルアクリレートおよび/または
ヒドロキシプロピルアクリレートの含有量が0.1〜2.5重
量%となる割合で混合してなることを特徴とする耐衝撃
性および流れ性に優れる艶消し樹脂組成物を提供するも
のである。
キシエチルアクリレートおよび/またはヒドロキシプロ
ピルアクリレートと芳香族ビニル系単量体および他の共
重合可能な単量体から選ばれた一種以上の単量体を重合
してなる重合体(B)0.2〜20重量%からなり、かつ組
成物中のヒドロキシエチルアクリレートおよび/または
ヒドロキシプロピルアクリレートの含有量が0.1〜2.5重
量%となる割合で混合してなることを特徴とする耐衝撃
性および流れ性に優れる艶消し樹脂組成物を提供するも
のである。
以下に本発明について詳細に説明する。
<ゴム変性スチレン系樹脂(A)> 本発明におけるゴム変性スチレン系樹脂(A)とは、ゴ
ムの存在下に芳香族ビニル系単量体および必要に応じて
これと共重合可能な単量体を重合して得られるグラフト
共重合体、又は該グラフト共重合体と芳香族ビニル系単
量体および必要に応じてこれと共重合可能な単量体を重
合して得られる芳香族ビニル系重合体との混合物であ
る。
ムの存在下に芳香族ビニル系単量体および必要に応じて
これと共重合可能な単量体を重合して得られるグラフト
共重合体、又は該グラフト共重合体と芳香族ビニル系単
量体および必要に応じてこれと共重合可能な単量体を重
合して得られる芳香族ビニル系重合体との混合物であ
る。
ゴムとしては、ポリブタジエン、ブタジエン−スチレン
共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体等の
ブタジエン系ゴム(i)、エチレンとプロピレン又はブ
テンからなる二元共重合体(EPR)、エチレン、プロピ
レン又はブテンおよび非共役ジエンからなる三元共重合
体(EPDM)などのエチレン−αオレフィン系ゴム(i
i)、架橋剤の存在下もしくは非存在下に、アルキル基
の炭素数が1〜16のアルキルアクリレート(メチルアク
リレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、
2−エチルヘキシルアクリレートなど)の一種または二
種以上、さらに必要に応じて他の共重合可能な単量体の
一種または二種以上を重合もしくは共重合して得られる
アルキルアクリレート系ゴム(iii)、エチレン−酢酸
ビニル共重合体(iV)、塩素化ポリエチレン(V)等々
が例示され、一種又は二種以上用いることができる。
共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体等の
ブタジエン系ゴム(i)、エチレンとプロピレン又はブ
テンからなる二元共重合体(EPR)、エチレン、プロピ
レン又はブテンおよび非共役ジエンからなる三元共重合
体(EPDM)などのエチレン−αオレフィン系ゴム(i
i)、架橋剤の存在下もしくは非存在下に、アルキル基
の炭素数が1〜16のアルキルアクリレート(メチルアク
リレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、
2−エチルヘキシルアクリレートなど)の一種または二
種以上、さらに必要に応じて他の共重合可能な単量体の
一種または二種以上を重合もしくは共重合して得られる
アルキルアクリレート系ゴム(iii)、エチレン−酢酸
ビニル共重合体(iV)、塩素化ポリエチレン(V)等々
が例示され、一種又は二種以上用いることができる。
芳香族ビニル系単量体としては、スチレン、α−メチル
スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、t−ブチルスチレン、α−メチル
ビニルトルエン、ジメチルスチレン、クロルスチレン、
ジクロルスチレン、ブロムスチレン、ジブロムスチレ
ン、ビニルナフタレン等が例示され、一種又は二種以上
用いる事ができる。
スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、t−ブチルスチレン、α−メチル
ビニルトルエン、ジメチルスチレン、クロルスチレン、
ジクロルスチレン、ブロムスチレン、ジブロムスチレ
ン、ビニルナフタレン等が例示され、一種又は二種以上
用いる事ができる。
芳香族ビニル系単量体と共重合可能な単量体としては、
アクリロニトリル、メタクリロニトリル、エタクリロニ
トリル、フマロニトリル等のシアン化ビニル系単量体、
メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアク
リレート、2−エチルヘキシルアクリレート、メチルメ
タクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタク
リレート、2−エチルヘキシルメタクリレート等の不飽
和カルボン酸アルキルエステル系単量体、マレイミド、
N−フェニルマレイミド、N−メチルマレイミド、N−
シクロヘキシルマレイミド等のマレイミド系単量体およ
びアクリルアミド、メタクリルアミド等の不飽和アミド
系単量体が例示され、一種又は二種以上用いる事ができ
る。
アクリロニトリル、メタクリロニトリル、エタクリロニ
トリル、フマロニトリル等のシアン化ビニル系単量体、
メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアク
リレート、2−エチルヘキシルアクリレート、メチルメ
タクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタク
リレート、2−エチルヘキシルメタクリレート等の不飽
和カルボン酸アルキルエステル系単量体、マレイミド、
N−フェニルマレイミド、N−メチルマレイミド、N−
シクロヘキシルマレイミド等のマレイミド系単量体およ
びアクリルアミド、メタクリルアミド等の不飽和アミド
系単量体が例示され、一種又は二種以上用いる事ができ
る。
ゴム変性スチレン系樹脂の好ましい例としては、ブタジ
エン系ゴム変性アクリロニトリル−スチレン共重合体
(ABS)、ブタジエン系ゴム変性スチレン重合体(HIP
S)、ブタジエン系ゴム変性メチルメタクリレート−ス
チレン共重合体(MBS)、ブタジエン系ゴム変性アクリ
ロニトリル−メチルメタクリレート−スチレン共重合体
(ABSM)、ブタジエン系ゴム変性アクリロニトリル−α
−メチルスチレン−スチレン共重合体、ブタジエン系ゴ
ム変性アクリロニトリル−α−メチルスチレン−メチル
メタクリレート−スチレン共重合体、ブタジエン系ゴム
変性スチレン−N−フェニルマレイミド共重合体、ブタ
ジエン系ゴム変性アクリロニトリル−スチレン−N−フ
ェニルマレイミド共重合体、ブタジエン系ゴム変性スチ
レン−メチルメタクリレート−N−フェニルマレイミド
共重合体が挙げられ、さらに、これらの共重合体におけ
るブタジエン系ゴム(i)を、それぞれエチレン−αオ
レフィン系ゴム(ii)、アルキルアクリレート系ゴム
(iii)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(iV)または
塩素化ポリエチレン(V)に置換したものも挙げること
ができる。これらは一種または二種以上用いることがで
きる。
エン系ゴム変性アクリロニトリル−スチレン共重合体
(ABS)、ブタジエン系ゴム変性スチレン重合体(HIP
S)、ブタジエン系ゴム変性メチルメタクリレート−ス
チレン共重合体(MBS)、ブタジエン系ゴム変性アクリ
ロニトリル−メチルメタクリレート−スチレン共重合体
(ABSM)、ブタジエン系ゴム変性アクリロニトリル−α
−メチルスチレン−スチレン共重合体、ブタジエン系ゴ
ム変性アクリロニトリル−α−メチルスチレン−メチル
メタクリレート−スチレン共重合体、ブタジエン系ゴム
変性スチレン−N−フェニルマレイミド共重合体、ブタ
ジエン系ゴム変性アクリロニトリル−スチレン−N−フ
ェニルマレイミド共重合体、ブタジエン系ゴム変性スチ
レン−メチルメタクリレート−N−フェニルマレイミド
共重合体が挙げられ、さらに、これらの共重合体におけ
るブタジエン系ゴム(i)を、それぞれエチレン−αオ
レフィン系ゴム(ii)、アルキルアクリレート系ゴム
(iii)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(iV)または
塩素化ポリエチレン(V)に置換したものも挙げること
ができる。これらは一種または二種以上用いることがで
きる。
ゴム変性スチレン系樹脂の製造方法としては、乳化重合
法、懸濁重合法、塊状重合法、溶液重合法又はこれらを
組合わせた方法が用いられる。
法、懸濁重合法、塊状重合法、溶液重合法又はこれらを
組合わせた方法が用いられる。
<重合体(B)> 本発明における重合体(B)とは、ヒドロキシエチルア
クリレートおよび/またはヒドロキシプロピルアクリレ
ートと芳香族ビニル系単量体および他の共重合可能な単
量体から選ばれた一種以上の単量体を重合してなる重合
体である。
クリレートおよび/またはヒドロキシプロピルアクリレ
ートと芳香族ビニル系単量体および他の共重合可能な単
量体から選ばれた一種以上の単量体を重合してなる重合
体である。
芳香族ビニル系単量体としては、ゴム変性スチレン系樹
脂(A)の項で述べたものと同様のものが挙げられる。
脂(A)の項で述べたものと同様のものが挙げられる。
また、他の共重合可能な単量体としては、ゴム変性スチ
レン系樹脂(A)の項で述べたシアン化ビニル系単量
体、不飽和カルボン酸アルキルエステル系単量体、マレ
イミド系単量体、不飽和アミド系単量体およびブタジエ
ン、イソプレン、クロロプレン等が挙げられる。
レン系樹脂(A)の項で述べたシアン化ビニル系単量
体、不飽和カルボン酸アルキルエステル系単量体、マレ
イミド系単量体、不飽和アミド系単量体およびブタジエ
ン、イソプレン、クロロプレン等が挙げられる。
本発明の重合体(B)は、ヒドロキシエチルアクリレー
トおよび/またはヒドロキシプロピルアクリレートを必
須成分とするものであり、該単量体に変えてヒドロキシ
エチルメタクリレートおよび/またはヒドロキシプロピ
ルメタクリレートを使用すると艶消し効果に劣るので好
ましくない。
トおよび/またはヒドロキシプロピルアクリレートを必
須成分とするものであり、該単量体に変えてヒドロキシ
エチルメタクリレートおよび/またはヒドロキシプロピ
ルメタクリレートを使用すると艶消し効果に劣るので好
ましくない。
重合体(B)は、ヒドロキシエチルアクリレートおよび
/またはヒドロキシプロピルアクリレートと他の単量体
とを共重合することにより得られるが、他の単量体から
なる重合体の存在下にヒドロキシエチルアクリレートお
よび/またはヒドロキシプロピルアクリレートをグラフ
ト共重合することによって得られたものであってもよ
い。
/またはヒドロキシプロピルアクリレートと他の単量体
とを共重合することにより得られるが、他の単量体から
なる重合体の存在下にヒドロキシエチルアクリレートお
よび/またはヒドロキシプロピルアクリレートをグラフ
ト共重合することによって得られたものであってもよ
い。
重合体(B)の製造方法としては、乳化重合法、懸濁重
合法、塊状重合法、溶液重合法又はこれらを組合わせた
重合方法が用いられる。
合法、塊状重合法、溶液重合法又はこれらを組合わせた
重合方法が用いられる。
重合体(B)の好ましい例としては、スチレン−ヒドロ
キシエチル(プロピル)アクリレート共重合体、アクリ
ロニトリル−スチレン−ヒドロキシエチル(プロピル)
アクリレート共重合体、メチルメタアクリレート−スチ
レン−ヒドロキシエチル(プロピル)アクリレート共重
合体、アクリロニトリル−スチレン−メチルメタクリレ
ート−ヒドロキシエチル(プロピル)アクリレート共重
合体、ブタジエンゴム変性アクリロニトリル−スチレン
−ヒドロキシエチル(プロピル)アクリレート共重合体
などが挙げられる。
キシエチル(プロピル)アクリレート共重合体、アクリ
ロニトリル−スチレン−ヒドロキシエチル(プロピル)
アクリレート共重合体、メチルメタアクリレート−スチ
レン−ヒドロキシエチル(プロピル)アクリレート共重
合体、アクリロニトリル−スチレン−メチルメタクリレ
ート−ヒドロキシエチル(プロピル)アクリレート共重
合体、ブタジエンゴム変性アクリロニトリル−スチレン
−ヒドロキシエチル(プロピル)アクリレート共重合体
などが挙げられる。
本発明の組成物は、ゴム変性スチレン系樹脂(A)80〜
99.8重量%および重合体(B)0.2〜20重量%からな
る。ゴム変性スチレン系樹脂(A)が80重量%未満で
は、耐衝撃性と流れ性のバランスに劣り、99.8重量%を
越えると艶消し効果が不十分である。好ましくは85〜9
9.5重量%である。
99.8重量%および重合体(B)0.2〜20重量%からな
る。ゴム変性スチレン系樹脂(A)が80重量%未満で
は、耐衝撃性と流れ性のバランスに劣り、99.8重量%を
越えると艶消し効果が不十分である。好ましくは85〜9
9.5重量%である。
また、組成物中に示めるヒドロキシエチルアクリレート
および/またはヒドロキシプロピルアクリレートの含有
量は0.1〜2.5重量%である。該含有量が0.1重量%未満
では艶消し効果が不十分であり、2.5重量%を越えると
流れ性に劣り好ましくない。好ましくは0.5〜2.0重量%
である。
および/またはヒドロキシプロピルアクリレートの含有
量は0.1〜2.5重量%である。該含有量が0.1重量%未満
では艶消し効果が不十分であり、2.5重量%を越えると
流れ性に劣り好ましくない。好ましくは0.5〜2.0重量%
である。
ゴム変性スチレン系樹脂(A)、および重合体(B)の
混合方法については特に制限はなく、ラテックス状態
で、又は粉末、ビーズ、ペレット等の状態で混合する事
ができる。また、溶融混練方法としては、バンバリーミ
キサー、ロール、抽出機等の公知の方法を採用する事が
できる。
混合方法については特に制限はなく、ラテックス状態
で、又は粉末、ビーズ、ペレット等の状態で混合する事
ができる。また、溶融混練方法としては、バンバリーミ
キサー、ロール、抽出機等の公知の方法を採用する事が
できる。
なお、混合時に、必要に応じて酸化防止剤、紫外線吸収
剤、帯電防止剤、滑剤、染料、顔料、可塑剤、難燃剤、
離型材等の添加剤を配合する事ができる。又、ポリアセ
タール、ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリフェニレンオキサイド、ポリメチルメタクリレ
ート、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂を適宜配合する
事もできる。
剤、帯電防止剤、滑剤、染料、顔料、可塑剤、難燃剤、
離型材等の添加剤を配合する事ができる。又、ポリアセ
タール、ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリフェニレンオキサイド、ポリメチルメタクリレ
ート、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂を適宜配合する
事もできる。
次に実施例および比較列により本発明を具体的に説明す
る。尚、部数およびパーセントについてはいずれも重量
基準で示した。
る。尚、部数およびパーセントについてはいずれも重量
基準で示した。
参考例 <ゴム変性スチレン系樹脂(A)の製造> A−1 窒素置換した反応器に、平均粒子径0.4μ、ゲル含有率8
0%、固形分50%のポリブタジエンラテックス100部、過
硫酸カリウム0.3部および純水100部を仕込んだ後、攪拌
下に65℃に昇温した。その後アクリロニトリル15部、ス
チレン35部およびt−ドデシルメルカプタン0.2部から
なる混合モノマー溶液および不均化ロジン酸カリウム2
部を含む乳化剤水溶液30部を各々4時間に亘って連続添
加し、その後重合系を70℃に昇温し、3時間熟成して重
合を完結し、グラフト共重合体ラテックスを得た。
0%、固形分50%のポリブタジエンラテックス100部、過
硫酸カリウム0.3部および純水100部を仕込んだ後、攪拌
下に65℃に昇温した。その後アクリロニトリル15部、ス
チレン35部およびt−ドデシルメルカプタン0.2部から
なる混合モノマー溶液および不均化ロジン酸カリウム2
部を含む乳化剤水溶液30部を各々4時間に亘って連続添
加し、その後重合系を70℃に昇温し、3時間熟成して重
合を完結し、グラフト共重合体ラテックスを得た。
A−2 公知の懸濁重合法に基づき、エチレン−プロピレン−エ
チリデンノルボルネン重合体(プロピレン含有量43、ヨ
ウ素価9、ムーニー粘度87)50%、スチレン34%および
アクリロニトリル16%からなるグラフト共重合体を得
た。
チリデンノルボルネン重合体(プロピレン含有量43、ヨ
ウ素価9、ムーニー粘度87)50%、スチレン34%および
アクリロニトリル16%からなるグラフト共重合体を得
た。
A−3 公知の乳化重合法に基づき、架橋ブチルアクリレート−
アクリロニトリルゴム(アクリロニトリル含有量5%)
50%、スチレン35%およびアクリロニトリル15%からな
るグラフト共重合体(ゴムの平均粒径、0.23μm)を得
た。
アクリロニトリルゴム(アクリロニトリル含有量5%)
50%、スチレン35%およびアクリロニトリル15%からな
るグラフト共重合体(ゴムの平均粒径、0.23μm)を得
た。
A−i 窒素置換した反応器に、過硫酸カリウム0.3部および純
水120部を仕込んだ後、攪拌下に65℃に昇温した。その
後アクリロニトリル30部、スチレン70部およびt−ドデ
シルメルカプタン0.3部からなる混合モノマー溶液およ
び不均化ロジン酸カリウム2部を含む乳化剤水溶液30部
を各々4時間に亘って連続添加し、その後重合系を70℃
に昇温し、3時間熟成して重合を完結し、アクリロニト
リル−スチレン共重合体ラテックスを得た。
水120部を仕込んだ後、攪拌下に65℃に昇温した。その
後アクリロニトリル30部、スチレン70部およびt−ドデ
シルメルカプタン0.3部からなる混合モノマー溶液およ
び不均化ロジン酸カリウム2部を含む乳化剤水溶液30部
を各々4時間に亘って連続添加し、その後重合系を70℃
に昇温し、3時間熟成して重合を完結し、アクリロニト
リル−スチレン共重合体ラテックスを得た。
<重合体(B)の製造> B−1 窒素置換した反応器に、純水120部および過硫酸カリウ
ム0.3部を仕込んだ後、攪拌下に65℃に昇温した。その
後アクリロニトリル30部、スチレン65部、ヒドロキシエ
チルアクリレート5部およびt−ドデシルメルカプタン
0.3部からなる混合モノマー溶液およびドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム2部を含む乳化剤水溶液30部を
各々4時間に亘って連続添加し、その後重合系を70℃に
昇温し、3時間熟成して重合を完結した。
ム0.3部を仕込んだ後、攪拌下に65℃に昇温した。その
後アクリロニトリル30部、スチレン65部、ヒドロキシエ
チルアクリレート5部およびt−ドデシルメルカプタン
0.3部からなる混合モノマー溶液およびドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム2部を含む乳化剤水溶液30部を
各々4時間に亘って連続添加し、その後重合系を70℃に
昇温し、3時間熟成して重合を完結した。
B−2 ヒドロキシエチルアクリレート5部をヒドロキシプロピ
ルアクリレート10部に置換した他はB−1と同様にし
て、アクリロニトリル−スチレン−ヒドロキシプロピル
アクリレート共重合体を製造した。
ルアクリレート10部に置換した他はB−1と同様にし
て、アクリロニトリル−スチレン−ヒドロキシプロピル
アクリレート共重合体を製造した。
B−I ヒドロキシエチルアクリレートをヒドロキシエチルメタ
アクリレートに置換した他はB−1と同様にして、アク
リロニトリル−スチレン−ヒドロキシメタアクリレート
共重合体を製造した。
アクリレートに置換した他はB−1と同様にして、アク
リロニトリル−スチレン−ヒドロキシメタアクリレート
共重合体を製造した。
B−II ヒドロキシプロピルアクリレートをヒドロキシプロピル
メタアクリレートに置換した他はB−2と同様にして、
アクリロニトリル−スチレン−ヒドロキシプロピルメタ
アクリレート共重合体を製造した。
メタアクリレートに置換した他はB−2と同様にして、
アクリロニトリル−スチレン−ヒドロキシプロピルメタ
アクリレート共重合体を製造した。
<エポキシ基含有オレフィン共重合体の製造> オートクレーブ型ポリエチレン製造装置を用いて、高圧
法ポリエチレンの重合条件に従って、エチレン−グリシ
ジルメタクリレート−酢酸ビニル共重合体(組成比90−
7−3)を塊状重合法により製造した。
法ポリエチレンの重合条件に従って、エチレン−グリシ
ジルメタクリレート−酢酸ビニル共重合体(組成比90−
7−3)を塊状重合法により製造した。
実施例1〜4および比較例1〜7 参考例で製造したゴム変性スチレン系樹脂(A)、重合
体(B)、エポキシ基含有オレフィン共重合体、SBブロ
ック(旭化成社製“タフプレンA")およびタルク(林化
成社製“ミクロンホワイト#5000")を第1表で示す配
合組成で混合し、40mm単軸押出機を用いて溶融混練し
た。
体(B)、エポキシ基含有オレフィン共重合体、SBブロ
ック(旭化成社製“タフプレンA")およびタルク(林化
成社製“ミクロンホワイト#5000")を第1表で示す配
合組成で混合し、40mm単軸押出機を用いて溶融混練し
た。
得られた樹脂組成物の特性を以下の方法により測定し、
その結果を第1表に示した。
その結果を第1表に示した。
耐衝撃性(ノッチ付アイゾッド):ASTMD−256 流れ性:高化式フローテスター 表面光沢:3.5オンス射出成形機を用いて60mm×60mm厚
さ3mmの試験板を成形し、試験板中央部の光沢をスガ試
験機(株)製デジタル変角光沢計UGV−4Dを用いて入射
角60゜で測定した。
さ3mmの試験板を成形し、試験板中央部の光沢をスガ試
験機(株)製デジタル変角光沢計UGV−4Dを用いて入射
角60゜で測定した。
<発明の効果> 以上のとおり、本発明の樹脂組成物は、従来のものに比
べて、耐衝撃性、流れ性および艶消し性に優れる。
べて、耐衝撃性、流れ性および艶消し性に優れる。
Claims (1)
- 【請求項1】ゴム変性スチレン系樹脂(A)80〜99.8重
量%、ヒドロキシエチルアクリレートおよび/またはヒ
ドロキシプロピルアクリレートと芳香族ビニル系単量体
および他の共重合可能な単量体から選ばれた一種以上の
単量体を重合してなる重合体(B)0.2〜20重量%から
なり、かつ組成物中のヒドロキシエチルアクリレートお
よび/またはヒドロキシプロピルアクリレートの含有量
が0.1〜2.5重量%となる割合で混合してなることを特徴
とする艶消し樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63141251A JPH0791436B2 (ja) | 1988-06-07 | 1988-06-07 | 艶消し樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63141251A JPH0791436B2 (ja) | 1988-06-07 | 1988-06-07 | 艶消し樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01311160A JPH01311160A (ja) | 1989-12-15 |
JPH0791436B2 true JPH0791436B2 (ja) | 1995-10-04 |
Family
ID=15287585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63141251A Expired - Lifetime JPH0791436B2 (ja) | 1988-06-07 | 1988-06-07 | 艶消し樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0791436B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1820807B1 (en) | 2000-12-25 | 2010-12-01 | Mitsubishi Rayon Co., Ltd. | Graft copolymer and thermoplastic resin composition |
JP2002194172A (ja) * | 2000-12-25 | 2002-07-10 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 艶消し性に優れた熱可塑性樹脂組成物およびそれを用いた成形品 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60161412A (ja) * | 1984-02-01 | 1985-08-23 | Japan Synthetic Rubber Co Ltd | 熱可塑性樹脂組成物 |
-
1988
- 1988-06-07 JP JP63141251A patent/JPH0791436B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01311160A (ja) | 1989-12-15 |
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