JPS63137944A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JPS63137944A
JPS63137944A JP28509186A JP28509186A JPS63137944A JP S63137944 A JPS63137944 A JP S63137944A JP 28509186 A JP28509186 A JP 28509186A JP 28509186 A JP28509186 A JP 28509186A JP S63137944 A JPS63137944 A JP S63137944A
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佐伯 忠
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洋 小島
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黒光 正之
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、耐衝撃性および流れ性に優れると共に、成形
時に均一な艶消しの成形品表面を与える熱可塑性樹脂組
成物に関する。
〈従来の技術〉 ABS樹脂に代表されるジエン系ゴム変性スチレン系熱
可塑性樹脂は、耐衝撃性、剛性等の機械的性質や加工性
と共に光沢等の成形品外観に優れており、自動車部品、
事務機器部品、雑貨等の広範囲の用途に使用されている
。しかし、最近は自動車内装部品を主体に、安全性の観
点から又はマット調の落ち着いた風合を得るために、低
光沢の艶消し材料に対する要求も強まっている。
従来、ゴム変性スチレン系樹脂の艶消し方法としては、
+1炭酸カルシウム等の無機充填剤の添加、(:;)ゴ
ム質重合体の添加、fiiilエチレン系不飽和カルボ
ン酸の共重合による導入、(iV)エポキシ基含有オレ
フィン共重合体の添加等が提案されている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 前記の艶消し方法の中で、に)無機充填剤の添加はゴム
変性樹脂の特徴である耐衝撃性が著しく低下するという
難点がある。又、(〜)ゴム質重合体の添加は成形品表
面にフローマーク等の欠陥が発生し、均一な艶消し表面
が得られないという問題があり(iii)エチレン性不
飽和カルボン酸の導入は樹脂の流れ性の低下が大きいと
いう問題がある。
(ilQエポキシ基含有オレフィン共重合体の添加し は前記中、 (ii)および(iii)の方法に比−て
、艶消し効果に優れると共に欠陥のない均一な艶消し表
面が得られ畠という長所を有するが、その添加型 量を増すにつれて樹脂の流−性が低下するという問題が
ある。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明者らは、上述の問題点を改良すべく鋭意検討した
結果、ジエン系ゴム変性スチレン系熱可塑性樹脂にエポ
キシ基含有オレフィン共重合体と共に特定の官能基を含
有する重合体を添加する事により、流れ性の低下が少く
、かつ均一な艶消しの成形品表面を与える熱可塑性樹脂
組成物が得られる事を見出し本発明に到達した。
即ち本発明は、囚ジエン系ゴム変性スチレン系熱可塑性
樹脂、■エポキシ基含有オレフィン共重合体および(C
)カルボキシル基、水酸基および含窒素塩基の群から選
ばれる少くとも一種の官能基を有する重合体を、(6)
、(B)およよ(0の合計量を100重量部として、(
A)40■99.8重重量部であり、かつ組成物中に含
まれるジエン系ゴム量が5〜40重量部となる割合で混
合してなる熱可塑性樹脂組成物を提供するものである。
以下に本発明について詳細に説明する。
本発明におけるジエン系ゴム変性スチレン系熱可塑性樹
脂人とは、ジエン系ゴムの存在下に芳香族ビニル化合物
および必要に応じてこれと共重合可能なエチレン系不飽
和化合物を重合して得られるグラフト共重合体、又は該
グラフト共重合体と芳香族ビニル化合物および必要に応
じてこれと共重合可能なエチレン系不飽和化合物を重合
して得られる芳香族ビニル系重合体との混合物である。
ジエン系ゴムとしては、ポリブタジェン、ブタジェン−
スチレン共重合体、ブタジェン−アクリロニトリル共重
合体等のブタジェン系ゴムが例示され、一種又は二種以
上用いる事ができる。
芳香族ビニル化合物としては、スチレン、α−メチルス
チレン、0−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p
−メチルスチレン、t−ブチルスチレン、α−メチルビ
ニルトルエン、ジメチルスチレン、クロルスチレン、ジ
クロルスチレン、ブロムスチレン、ジブロムスチレン、
ビニルナフタレン等が例示され、一種又は二種以上用い
る事ができる。
芳香族ビニル化合物と共重合可能なエチレン系不飽和化
合物としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル
、エタクリロニトリル、フマロニトリル等のシアン化ビ
ニル化合物、メチルアクリレート、エチルアクリレート
、ブチルアクリレート、2−エチルへキシルアクリレー
ト、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プ
ロピルメタクリレート、2−エチルへキシルメタクリレ
ート等の不飽和カルボン酸アルキルエステル化合物、マ
レイミド、N−フェニルマレイミド、N−メチルマレイ
ミド、N−シクロへキシルマレイミド等のマレイミド化
合物、アクリルアミド、メタクリルアミド等の不飽和ア
ミド化合物および無水マレイン酸、無水イタコン酸、無
水シトラコン酸等の不飽和酸無水物が例示され、一種又
は二種以上用いる事ができる。
ジエン系ゴム変性スチレン系熱可塑性樹脂の好ましい例
としては、ブタジェン系ゴム変性アクリロニトリル−ス
チレン共重合体(ABS樹脂)、フタジエン系ゴム変性
スチレン重合体、ブタジェン系ゴム変性メチルメタクリ
レートスチレン共重合体、ブタジェン系ゴム変性アクリ
ロニトリル−メチルメタクリレート−スチレン共重合体
、ブタジェン系ゴム変性アクリロニトリル−α−メチル
スチレン−スチレン共重合体、ブタジェン系ゴム変性ア
クリロニトリル−α−メチルシスレンーメチルメタクリ
レジーースチレン共重合体、ブタジェン系ゴム変性スチ
レン−無水マレイン酸共重合体、ブタジェン系ゴム変性
アクリロニトリル−スチレン−無水マレイン酸共重合体
、ブタジェン系ゴム変性スチレン−N−フェニルマレイ
ミド共重合体、−jlpシxン系ゴム変性アクリロニト
リル−スチレン−N−フェニルマレイミド共重合体、ブ
タジェン系ゴム変性アクリロニトリル−スチレン−無水
マレイン酸−N−フェニルマレイミド共重合体、ブタジ
ェン系ゴム変性スチレン−メチルメタクリレート−無水
マレイン酸共重合体、ブタジェン系ゴム変性スチレン−
メチルメタクリレート−N−フェニルマレイミド共重合
体が挙げられ、一種又は二種以上用いる事ができる。
ジエン系ゴム変性スチレン系熱可塑性樹脂の製造方法と
しては、乳化重合法、懸濁重合法、塊状重合法、溶液重
合法又はこれらを組合わせた方法が用いられる。
次に本発明において用いられるエポキシ基含有オレフィ
ン共重合体(B)とは、不飽和エポキシ化合物とオレフ
ィンまたは、これらとエチレン系不飽和化合物からなる
共重合体である。エポキシ基含有オレフィン共重合体の
組成比には特に制限はないが、エポキシ化合物0,05
〜95重量%であることが好ましい。
不飽和エポキシ化合物としては、分子中にオレフィンお
よびエチレン系不飽和化合物と共重合しうる不飽和基と
、エポキシ基をそれぞれ有する化合物である。
例えば、下記一般式(I)、(1)および[相]で表わ
されるような不飽和グリシジルエステル類、不飽和グリ
シジルエーテル類、エポキシアルケン類、P−グリシジ
ルスチレン類などの不飽和エポキシ化合物である。
(Rはエチレン系不飽和結合を有する02〜C18の炭
化水素基である。) (Rはエチレン系不飽和結合を有する02〜CIBの炭
化水素基である。
Xは−CH20− (Rはエチレン系不飽和結合を有する02〜C1Bの炭
化水素基である。R′は水素またはメチル基である。) 具体的にはグリシジルアクリレート、グリシジルメタク
リレート、イタコン酸グリシジルエステル類、ブテンカ
ルボン酸エステル類、アリルグリシジルエーテル、2−
メチルアリルグリシジルエーテル、スチレン−P−グリ
シジルエ一チル、3,4−エポキシブテン、3,4−エ
ポキシ−3−メチル−1−ブテン、3,4−エポキシ−
1−ペンテン、3,4−エポキシ−3−メチルペンテン
、5,6−エボキシー1−ヘキセン、ビニルシクロヘキ
センモノオキシド、P−グリシジルスチレンなどが挙げ
られる。特にグリシジルアクリレート又はグリシジルメ
タクリレートが好ましい。
オレフィンとしては、エチレン、プロピレン、ブテン、
ペンテンなどが挙げられる。
またエチレン系不飽和化合物としては1.t2=飽和カ
ルボン酸成分定02〜C6を含むビニルエステル類、飽
和アルコール成分に01〜C8を含むアクリル酸および
メタクリル酸エステル類おヨヒマレイン酸エステル類、
ハロゲン化ビニル類などが挙げられる。
これらのエチレン系不飽和化合物は、不飽和エポキシ化
合物とオレフィンとの共重合の際、全化合物に対して5
0重量%以下、特に0.1〜45重量%共重合される。
エポキシ基含有オレフィン共重合体は、不飽和エポキシ
化合物とオレフィンおよび必要に応じてエチレン系不飽
和化合物を共重合するか、オレフィン重合体又はオレフ
ィンとエチレン系不飽和化合物との共重合体の存在下に
不飽和エポキシ化合物をグラフト共重合する事により製
造される。
エポキシ基含有オレフィン共重合体の好ましい例として
は、エチレン−グリシジルメタクリレート共重合体、エ
チレン−酢酸ビニル−グリシジルメタクリレート共重合
体、エチレン−メチルメタクリレート−グリシジルメタ
クリレート共重合体、およびポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリ−1−ブテン、ポリ−4−メチル−ペンテン
−1、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロ
ピレン−ジエン共重合体等のオレフィン重合体の存在下
にグリシジルメタクリレートをグラフト反応させた共重
合体が挙げられる。
エポキシ基含有オレフィン共重合体の製造方法としては
、乳化重合法、懸濁重合法、塊状重合法、溶液重合法又
はこれらを組み合わせた重合方法が用いられる。
本発明において用いられる官能基を有する重合体(C)
とは、カルボキシル基、水酸基および含窒素塩基の群か
ら選ばれる少くとも一種の官能基を有するエチレン系不
飽和化合物の重合体、又は該エチレン系不飽和化合物と
他の不飽和化合物との共重合体である。
カルボキシル基を有するエチレン系不飽和化合物として
は、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸
、イタコン酸が例示され、一種又は二種以上用いる事が
できる。
水酸基を有するエチレン系不飽和化合物としては、ヒド
ロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリ
レート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシ
プロピルメタクリレートが例示され、一種又は二種以上
用いる事ができる。
含窒素塩基を有するエチレン系不飽和化合物としては、
ジメチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエ
チルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト、ジエチルアミノエチルメタクリレート、2−ビニル
ピリジン、3−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、
2−メチル−5〜ビニルピリジン、N−ビニルイミタソ
ール、N−ビニルインド−x−ビニルカルバゾール、N
−ビニルビロール、p−アミノスチレン、p−ジメチル
アミノスチレンが例示され、一種又は二種以上用いる事
ができる。
官能基を有するエチレン系不飽和化合物と共重合する他
の不飽和化合物としては、エチレン、プロピレン、1−
ブテン等のオレフィン化合物、スチレン、α−メチルス
チレン、p−メチルスチレン等の芳香族ビニル化合物、
アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビ
ニル化合物、メチルアクリレート、ブチルアクリレート
、2−エチルへキシルアクリレート、メチルメタクリレ
ート等の不飽和カルボン酸アルキルエステル化合物、マ
レイミド、N−フェニルマレイミド等のマレイミド化合
物、アクリルアミド、メタクリルアミド等の不飽和アミ
ド化合物、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニル
エステル化合物、ブタジェン、イソプレン、クロロプレ
ン等のジエン化合物が例示され、一種又は二種以上用い
る事ができる。
官能基含有共重合体は、官能基を有するエチレン系不飽
和化合物と他の不飽和化合物とを共重合するか、他の不
飽和化合物重合体の存在下に官能基を有するエチレン系
不飽和化合物をグラフト共重合する事により製造される
官能基含有重合体(0の製造方法としては、乳化重合法
、懸濁重合法、塊状重合法、溶液重合法又はこれらを組
合わせた重合方法が用いられる。
官能基含有重合体(0の好ましい例としては、スチレン
−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合
体、アクリロニトリル−スチレン−メタクリル酸共重合
体、メチルメタクリレート−メタクリル酸共重合体、ス
チレン−メチルメタクリレート−メタクリル酸共重合体
、スチレン−ヒドロキシエチルアクリレート共重合体、
アクリロニトリル−スチレン−ヒドロキシエチルアクリ
レート共重合体、スチレン−ヒドロキシエチルメタクリ
レート共重合体、アクリロニトリル−スチレン−ヒドロ
キシエチルメタクリレート共重合体、スチレ戸ジメチル
アミノエチルアクリレート共重合体、アクリロニトリル
−スチレン−ジメチルアミノエチルアクリレート共重合
体、スチレン−ジメチルアミノエチルメタクリレート共
重合体、アクリロニトリル−スチレン−ジメチルアミノ
エチルメタクリレート共重合体、スチレン−ジエチルア
ミノエチルメタクリレート共重合体、アクリロニトリル
−スチレン−ジエチルアミノエチルメタクリレート共重
合体、スチレン−2−ビニルピリジン共重合体、アクリ
ロニトリル−スチレン−2−ビニルピリジン共重合体、
エチレン−アクリル酸共重合体およびその金属塩、エチ
レン−メタクリル酸共重合体およびその金属塩、エチレ
ン−ジエチルアミノエチルメタクリレート共重合体、エ
チレン−プロピレン−アクリル酸共重合体、エチレン−
プロピレン−メタクリル酸共重合体、ブタジェン系ゴム
変性スチレン−アクリル酸共重合体、ブタジェン系ゴム
変性スチレン−メタクリル酸共重合体、ブタジェン系ゴ
ム変性アクリロニトリル−スチレン−アクリル酸共重合
体、ブタジェン系ゴム変性アクリロニトリル−スチレン
−メタクリル酸共重合体、ブタジェン系ゴム変性アクリ
ロニトリル−スチレン−2−ビニルピリジン共重合体、
ブタジェン系ゴム変性アクリロニトリル−スチレン−ヒ
ドロキシエチルアクリレート共重合体、ブタジェン系ゴ
ム変性アクリロニトリル−スチレン−ヒドロキシエチル
メタクリレート共重合体、ブタジェン系ゴム変性アクリ
ロニトリル−スチレン−ジメチルアミノエチルアクリレ
ート共重合体、ブタジェン系ゴム変性アクリロニトリル
−スチレン−ジエチルアミノエチルメタクリレート共重
合体、ブタジェン系ゴム変性アクリロニトリル−スチレ
ン−2−ビニルピリジン共重合体が挙げられ、一種又は
二種以上用いる事ができる。
ジエン系ゴム変性スチレン系熱可塑性樹脂(A)、エポ
キシ基含有オレフィン共重合体B)および官能基含有重
合体(0の混合組成は、(ん、■および(qの合計量を
100重量部として、八4〇−99,8重量部、好まし
くは75■99重量部(Bl O,1al 10重量部
、好ましくは0.5〜5重部、(C) 0. I II
 50重量部、好ましくは0.5〜20重量部であり、
かつ組成物に含まれるジエン系ゴム量が5〜40重量部
、好ましくは10〜80重量部である。
ジエン系ゴム変性スチレン系熱可塑性樹脂囚が25重量
部未満では衝撃強度と流れ性のバランスが低下し、99
.8重量部を越えると艶消し効果が不充分となる。エポ
キシ基含有オレフィン共重合体(aが0.1重量部未満
では均一な艶消し表面が得られず、又艶消し効果が不充
分となり、10重量部を越えると流れ性の低下が顕著と
なる。官能基含有共重合体(0が0,1重量部未満では
、本発明の組成物に比して艶消し効果と流れ性のバラン
スが低下し、50重量部を越えると流れ性の低下が顕著
となる。又組成物中のジエン系ゴム量が5重量部未満で
は衝撃強度の低下が顕著となり、40重量部を越えると
流丸性および剛性が低下し好ましくない。
ジエン系ゴム変性スチレン系熱可塑性樹脂(A)、エポ
キシ基含有オレフィン共重合体[F]および官能基含有
重合体(0の混合方法については特にl制限はなく、ラ
テックス状態で、又は粉末、ビーズ、ペレット等の状態
で混合する事ができる。
又それらの混合順序についても特に制限はなく、三成分
の一括混合、二成分を予備混合した後桟る一成分を混合
する方法のいずれでも良い。溶融混線方法としては、バ
ンバリーミキサ−、ロール、押出機等の公知の方法を採
用する事ができる。
なお、混合時に、必要に応じて酸化防止剤、紫外線吸収
剤、帯電防止剤、滑剤、染料、顔料、可塑剤、難燃剤、
離型材等の添加剤を配合する事ができる。又、ポリアセ
タール、ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリフェニレンオキサイド、ポリメチルメタクリレ
ート、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂を適宜配合する
事もできる。
次に実施例および比較例により本発明を具体的に説明す
る。尚、部数およびパーセントについてはいずれも重量
基準で示した。
参考例1  ジエン系ゴム変性熱可塑性樹脂囚の製造窒
素置換した反応器に、平均粒子径0.4μ、ゲル含有率
80%、固形分50%のポリブタジェンラテックス10
0部、過硫酸カリウム0.8部および純水100部を仕
込んだ後、攪拌下に65°Cに昇温した。
その後アクリロニトリル15部、スチレン35部および
t−ドデシルメルカプタン0.2部からなる混合モノマ
ー溶液および不均化ロジン酸カリウム2部を含む乳化剤
水溶液30部を各々4時間に亘って連続添加し、その後
重合系を70°Cに昇温し、3時間熟成して重合を完結
し、ABSグラフト共重合体ラテックスを得た。
窒素置換した反応器に、過硫酸カリウム0.3部および
純水120部を仕込んだ後、攪拌下に65°Cに昇温し
た。その後アクリロニトリル30部、スチレン70部お
よびt−ドデシルメルカプタン0,3部からなる混合モ
ノマー溶液および不均化ロジン酸カリウム2部を含む乳
化剤水溶液30部を各々4時間に亘って連続添加し、そ
の後重合系を70°Cに昇温し、3時間熟成して重合を
完結し、アクリロニトリル−スチレン共重合体ラテック
スを得た。
A−’1 窒素置換した反応器に、純水150部、過硫酸カリウム
0,5部およびラウリル硫酸ナトリウム2部を仕込んだ
後、攪拌下に70°Cに昇温した。その後アクリロニト
リf〇八) ル30部、α−メチルスチレン70部およびt−ドデシ
ルメルカプタン0,2部からなる混合モノマー溶液を5
時間に亘って連続添加し、その後重合系を75°Cに昇
温し、5時間熟成して重合を完結し、アクリロニトリル
−α−メチルシスレン共重合体ラうッ′クスを得た。
窒素置換した反応器に、純水120部および過硫酸カリ
ウム0,3部を仕込んだ後、攪拌下に65°Cに昇温し
た。その後、アクリロニトリル25部、N−フェニルマ
レイミド25部、スチレン50部およびt−ドデシルメ
ルカプタン0,8部からなる混合モノマー溶液およびラ
ウリル硫酸ナトリウム2部を含む乳化剤水溶液30部を
各々4時間に亘って連続添加し、その後重合系を70°
Cに昇温し、3時間熟成して重合を完結し、アクリロニ
トリル−N−フェニルマレイミド−スチレン共重合体ラ
テックスを得た。
次に、ABSグラフト共重合体ラテックス100部(固
形分)に酸化防止剤としてスミライザー■BBM  1
部およびトリスノニルフェニルホスファイト2部を添加
した後、塩化カルシウムを用いて塩析を行い、脱水・乾
燥して粉末状のABSグラフト共重合体を得た。又、ス
チレン系共重合体ラテックスA−2,A−8およびA−
4については、各々、そのまま塩化カルシウムを用いて
塩析を行い、脱水乾燥して粉末化した。
参考例2  エポキシ基含有オレフィン共重合体B)の
製造オートクレーブ型ポリエチレン製造装置を用いて、
高圧法ポリエチレンの重合条件に従って、下記の組成の
エポキシ基含有オレフィン共重合体を塊状重合法により
製造した。
B−1エチレン−グリシジルメタクリレート−酢酸ビニ
ル共重合体 (組成比9O−7−8) B−2エチレン−グリシジルメタクリレート共重合体(
組成比90−10) 参考例3 官能基含有重合体0の製造 C−1 窒素置換した反応器に、純水120部および過硫酸カリ
ウム0.3部を仕込んだ後、攪拌下に65°Cに昇温し
た。その後アクリロニトリル30部、スチレン65部、
メタクリル酸5部およびt−ドデシルメルカプタン0,
3部からなる混合モノマー溶液およびドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム2部を含む乳化剤水溶液30部を
各々4時間に亘って連続添加し、その後重合系を70°
Cに昇温し、3時間熟成して重合を完結した。
メタクリル酸5部をヒドロキシエチルアクリレート5部
に置換した他はC−1と同様にして、アクリロニトリル
−スチレン−ヒドロキシエチルアクリレート共重合体を
製造した。
窒素置換した反応器に、純水120部および過硫酸カリ
ウム0,3部を仕込んだ後、攪拌下に65°Cに昇温し
た。その後、アクリロニトリル30部、スチレン65部
、2−ビニルピリジン5部およびt−ドデシルメルカプ
タン0.3部からなる混合モノマー溶液および不均化ロ
ジン酸カリウム2部を含む乳化剤水溶液30部を各々4
時間に亘って連続添加し、その後重合系を70°Cに昇
温し、3時間熟成して重合を完結した。
2−ビニルピリジン5部をジエチルアミノエチルメタク
リレート5部に置換した他はC−1と同様にして、アク
リロニトリル−スチレン−ジエチルアミノエチルメタク
リレート共重合体を製造した。
窒素置換した反応器に、平均粒子径0,3μ、ゲル含有
率72%、固形分50%のポリブタジェンラテックス1
00部、過硫酸カリウム0.8部、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム0.5部および純水100部を仕込
んだ後、攪拌を開始し、65°Cに昇温した。その後ア
クリロニトリル15部、スチレン30部≧メタクリル酸
5部およびt−ドデシルメルカプタン0.3部からなる
混合モノマー溶液およびドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム1部を含む乳化剤水溶液30部を各々4時間に
亘って連続添加した。その後重合系を70°Cに昇温し
、3時間熟成して重合を完結した オートクレープ型ポリエチレン製造装置を用いて、高圧
法ポリエチレンの重合条件に従って、塊状重合法により
、エチレン−アクリル酸共重合体(組成比9O−10)
を製造した。
C−6と同様にして、エチレンージエチルアミノエチル
メタクリレート共重合体(組成比9O−10)を製造し
た。
尚、ラテックス状の官能基含有重合体C−1、C−2、
C−8、C−4およびC−5については、各々、塩化カ
ルシウムで塩析後、脱水・乾燥して粉末とした。但し、
C−5のみは、A−1と同様に酸化防止剤を添加後、塩
析を行った。
実施例1〜7 参考例で製造したABSグラフト共重合体(A−1)、
アクリロニトリル−スチレン共重合体(A−2)、エチ
レン−グリシジルメタクリレート−酢酸ビニル共重合体
(B−1)および官能基含有重合体(C−1〜C−7)
を、第1表に示す配合組成で混合し、40謹単軸押出機
を用いて溶融混練した。得られた樹脂組成物の特性を以
下の方法により測定し、その結果を第1表に示した。
。耐衝撃性(ノツチ付アイゾツト) : ASTMD゜
流れ性:高化式フローテスター 。曲げ弾性率: ASTMD−790 ゜表面光沢および光沢むら:3.5オンス射出成形機を
用いて60 mm x 60 ttan厚さ3叫の試験
板を成形し、試験板中央部の光沢をスガ試験機(株)製
デジタル変角光沢計UGV−4Dを用いて入射角60°
で測定した。
又、試験板表面全体の光沢むらを目視判定により評価し
た。
比較例〜〜0 実施例1−7と同様にして、第2表に示す配合組成で樹
脂組成物を製造した。その特性を第2表に示す。
本発明の組成物(実施例1−7)は、エポキシ基含有オ
レフィン共重合体のみを添加した組成物(比較例2.3
)と比較して、艶消しレベルと流れ性のバランスが優れ
ている。
又、官能基含有重合体のみを添加した組成物(比較例4
〜10)は、艶消しレベルが全般に劣る他、光沢むらが
あり、成形品外観が劣る。
実施例1−7と同様にして、第3表に示す配合組成で樹
脂組成物を製造し、その特性を測定した。
エポキシ基含有オレフィン共重合体の割合が本発明の範
囲を越える場合(比較例〜)は、流れ性の低下が著しい
。又、官能基含有重合体の割合が本発明の範囲を越える
場合(比較例12.18.14)も艶消しレベルは優れ
るものの、流れ性の低下が大きく好ましくない。
実施例16.17および比較例15.16実施例1〜7
と同様にして、第4表に示す配合組成で組成物中のジエ
ン系ゴム量を変えて樹脂組成物を製造し、その特性を測
定した。
組成物中のゴム量が本発明の範囲より少い場合(比較例
15)は、耐衝撃性が低下し、一方、ゴム量が本発明の
範囲より多い場合(比較例16)は流れ性および剛性(
曲げ弾性率)が低下し、いずれも好ましくない。
実施例18〜2Bおよび比較例17,18ジエン系ゴム
変性熱可塑性樹脂の構成成分であるスチレン系共重合体
を、各々アクリロニトリル−α−メチルスチレン共重合
体およびアクリロニトリル−N−フェニルマレイミド−
スチレン共重合体に替え第5表に示す配合組成で、実施
例1−7と同様にして、樹脂組成物を製造した。その特
性を第5表に示す。
〈発明の効果〉 本発明の熱可塑性樹脂組成物は、従来の公知の艶消し熱
可塑性樹脂組成物に比して、流れ性と成形品の艶消しレ
ベルのバランスが優れると共に、光沢むらのない均一な
艶消し表面が得られるという特徴を有する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (A)ジエン系ゴム変性スチレン系熱可塑性樹脂、(B
    )エポキシ基含有オレフィン共重合体および(C)カル
    ボキシル基、水酸基および含窒素塩基の群から選ばれる
    少くとも一種の官能基を有する重合体を、(A)、(B
    )および(C)の合計量を100重量部として、(A)
    40〜99.8重量部、(B)0.1〜10重量部およ
    び(C)0.1〜50重量部であり、かつ組成物中に含
    まれるジエン系ゴム量が5〜40重量部となる割合で混
    合してなることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5508347A (en) * 1993-06-16 1996-04-16 Sumitomo Chemical Company, Limited Delustered amorphous thermoplastic resin composition
CN114702777A (zh) * 2022-03-18 2022-07-05 金发科技股份有限公司 一种良触感热塑性材料及其制备方法和应用

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