JPH078803U - 光拡散シート材 - Google Patents
光拡散シート材Info
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- JPH078803U JPH078803U JP3531893U JP3531893U JPH078803U JP H078803 U JPH078803 U JP H078803U JP 3531893 U JP3531893 U JP 3531893U JP 3531893 U JP3531893 U JP 3531893U JP H078803 U JPH078803 U JP H078803U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 液晶表示ディスプレイにおける導光板を経て
導入された光の損失を抑え、かつ均一に拡散させるのに
好適な光拡散シート材を提供する。 【構成】 透明性を有する物質から構成された基材シー
ト4、基材シート4の一方の面に塗設された、バインダ
ーとビーズ6、7の混合物から構成された拡散層5、お
よび基材シート4の他方の面に互いに離間して埋設され
たビーズ3から構成された光拡散シート材1。
導入された光の損失を抑え、かつ均一に拡散させるのに
好適な光拡散シート材を提供する。 【構成】 透明性を有する物質から構成された基材シー
ト4、基材シート4の一方の面に塗設された、バインダ
ーとビーズ6、7の混合物から構成された拡散層5、お
よび基材シート4の他方の面に互いに離間して埋設され
たビーズ3から構成された光拡散シート材1。
Description
【0001】
本考案は、光源から導光板を経て導かれた光線を均一に拡散させるための光拡 散シート材に関し、特に、液晶表示ディスプレイにおける、光源(ライト)から 導かれた光を均一に拡散させるのに好適な光拡散シート材に関する。
【0002】
現在汎用されている液晶表示ディスプレイ装置21においては、図3に示したよ うに、液晶パネルの裏側に配設された蛍光管(バックライト)22より照射された 光線が、導光板23を経て、拡散板24により均一に拡散通過され、拡散板24の上方 に配置された液晶表示素子25に導かれる構成になっている。
【0003】 そして、この種の従来の液晶デバイスディスプレイ用の光拡散シート材12(図 2参照)としては、ポリエチレンテレフタレート(PET) 等の透明プラスチックシ ート13、シート13の導光板23側に、導光板とのスティッキングを防止するために 、シリカ粒子を含んだマット材14、および液晶表示素子側にバインダーとビーズ の混合物から構成された拡散層15を貼着・塗設したものが使用されていた。
【0004】 しかしながら、上記従来の光拡散シート材12の構成によると、マット材14に含 まれるシリカ粒子との接触時の光の損失(ロス)が大きいため、輝度不足が否め なかった。
【0005】
本考案は、上記した従来技術が抱えていた問題点に鑑みて考案されたものであ り、その要旨とするところは、透明性を有する物質から構成された基材シート、 前記基材シートの一方の面に塗設されたバインダーとビーズの混合物から構成さ れた拡散層、および前記基材シートの一方の面に互いに離間して埋設されたビー ズから構成された光拡散シート材である。
【0006】 そして、本考案に用いる基材シートとしては、透明ガラス、アクリル樹脂、ポ リカーボネート(PC)、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET) 樹脂、 無機透明物質などの透明質のものであれば使用可能であり、また、シート厚みは 特に限定されるものではないが、加工の難易性、ハンドリング性、用途に応じた 弾性、耐久性等を考慮して、10〜 500μm 程度が好ましい。
【0007】 また、ビーズとしては、透明ガラス、無機透明物質、有機透明物質、透明プラ スチック樹脂(例えば、アクリル、ウレタン、塩化ビニール)、着色プラスチッ ク樹脂(二酸化チタン含有アクリルビーズ)などが、使用可能である。 なお、 ビーズの粒径は、特に限定されるものではないが、光拡散効果を考慮して、1〜 50μm 程度が好ましい。
【0008】 次に、透明ビーズと着色ビーズを混合して使用する場合、透明ビーズとしては 、アクリル樹脂ビーズ、ガラスビーズ等が使用でき、この場合両者の混合比は、 光拡散効果を考慮して、99:1〜1:99(重量比)が好ましい。
【0009】 また、ビーズは、好ましくは、粒度の異なるビーズを混在させて用いる。 さ らに、ビーズの配置態様としては、光拡散効果などを考慮すれば、バインダーに 埋設されたビーズとバインダーに部分的に埋設されたビーズを混在させて用いる こと、ならびに、ビーズを基材シート表面に分散あるいは基材シート表面をほぼ 被うように分布させる態様が好ましい。
【0010】 さらに、バインダーとしては、透明プラスチック樹脂(例えば、アクリル樹脂 あるいはウレタン樹脂)が、本考案において使用できる。
【0011】 さらに、光拡散層の厚みは特に限定されるものではないが、基材シートへの塗 設の難易性、強度、および光拡散効果などを考慮して、5〜50μm 程度が好まし い。
【0012】 なお、基材シートの導光板側に埋設するために用いるビーズとしては、拡散層 に使用するビーズと実質的に同様に、光拡散効果などを考慮して1〜50μm 程度 の粒径のものを、好ましくは、粒度の異なるビーズを、互いに1〜5mm程度の間 隔を設けて配置する。
【0013】 さらに、本考案の光拡散シート材の製造方法の構成は、まず、所定の組成を有 するバインダー/ビーズ塗工液を用いて、基材シート表面に周知のロールコート 方式によって拡散層を形成し、次に、基材シート上(導光板側)にビーズを互い に適宜離間させて置き、金属板でビーズをプレスすることにより、ビーズを基材 表面に部分的に突出させるものである。
【0014】
以下、本考案の実施例を添付した図面を参照しつつ説明する。
【0015】 本考案の構成により、図1にあるように、光源11から発生した光線は、導光板 2を透過して、その一部はビーズ3を経て基材シート4を介して拡散層5内に配 置された透明ビーズ6および/または着色ビーズ7との接触・屈折・反射を幾度 となく繰り返した末に、拡散層5を通過する。 これにより、光拡散シート材1 の拡散層5を通過した光の拡散の程度は均質なものとなり、この均質な拡散光が ディスプレイ部に供給されるため、輝度が改善された表示が得られるのである。
【0016】 また、透明ビーズ6をさらに拡散層5内に配置することにより、光の拡散の程 度を加減することができるのみならず、透明ビーズ6と着色ビーズ7の混合比を 調整することで輝度の加減も可能とし、用途に応じた輝度調節を可能にするもの である。
【0017】 実施例1 基材シートとして、 100μm の厚さのポリエチレンテレフタレート (PET)シー ト(「 PET T-100」、ダイヤホイル株式会社製)を用いて、その一方の面に周知 のロールコート方式で、バインダー層厚みが20〜25μm となるように、下記表1 に示した組成を有する塗工液を塗布した。
【0018】
【表1】
【0019】 次に、該基材シートの他方の面に、透明アクリルビーズ(粒径:10μm)を、ビ ーズ相互間に3mm程度の間隔が得られるように配置し、ステンレス製の金属板で ビーズを熱プレスして、ビーズを基材シート面にその一部分を埋設し、基材シー ト表面から突出させた。
【0020】 本実施例によるシート材を、全光線透過率およびヘイズ特性に関して、それぞ れ JIS K 7105 のA法、および JIS K 7105 の方法に準拠して試験を行った。
【0021】 その試験結果を下記表2に示した。
【0022】
【表2】
【0023】 そして、本実施例で得られたシート材を、液晶ディスプレイにおける拡散シー トとして使用したところ、拡散シート材と導光板との接触・密着は生じなかった 。 また、液晶面の輝度を輝度計(色彩輝度計 BM-7 、株式会社 TOPCON 社製) を用いて測定したところ 1300cd/cm3 であり、従来のシート材の輝度と比較して 約30%の輝度改善が認められた。
【0024】 実施例2 実施例1と同様に、ポリエチレンテレフタレートシートを基材シートとして、 その一方の面に周知のロールコート方式で、バインダー層厚みが30μm となるよ うに、下記表3に示した組成を有する塗工液を塗布した。
【0025】
【表3】
【0026】 次に、該基材シートの他方の面に、透明アクリルビーズ(粒径:10μm)を、ビ ーズ相互間に5mm程度の間隔が得られるように配置し、ステンレス製の金属板で ビーズを熱プレスして、ビーズを基材シート面にその一部分を埋設し、基材シー ト表面から突出させた。
【0027】 そして、本実施例による、ビーズが部分的に埋設されたシート材を、全光線透 過率およびヘイズ特性に関して、それぞれ JIS K 7105 のA法、および JIS K 7105 の方法に準拠して試験を行った。 その試験結果を下記表4に示した。
【0028】
【表4】
【0029】 そして、本実施例で得られたシート材を、液晶ディスプレイにおける拡散シー トとして使用したところ、拡散シート材と導光板との接触・密着は生じなかった 。 また、液晶面の輝度を輝度計(色彩輝度計 BM-7 、株式会社 TOPCON 社製) を用いて測定したところ 1280cd/cm3 であり、実施例1のシート材と同様、従来 のシート材の輝度と比較して約30%の輝度改善が認められた。
【0030】
本考案の光拡散シート材によると、液晶ディスプレイにおける光拡散板の用途 において、従来のマット材の使用を省け、また光拡散シート材と導光板とは接触 ・密着せず、かつ導光板とシート材との境での光の伝播が最小限の光のロスで以 て行われるため、液晶面の輝度も改善でき、さらには均質な拡散光をディスプレ イ部に供給でき、ディスプレイの表示美観を好ましいものにするなどの種々の効 果を奏するのである。
【図1】本考案の一実施例を示す一部断面図である。
【図2】従来の一実施例を示す一部断面図である。
【図3】従来の光拡散シート材の使用態様を示す図であ
る。
る。
1…光拡散シート材 2…導光板 3…ビーズ 4…基材シート 5…拡散層 6…透明ビーズ 7…着色ビーズ
Claims (4)
- 【請求項1】 透明性を有する物質から構成された基材
シート、および前記基材シートを経て導入された光を拡
散させるための前記基材シートの一方の面に塗設された
拡散層から構成された光拡散シート材であって、 前記拡散層が、バインダーと透明ビーズおよび/または
着色ビーズの混合物から構成されており、さらに前記基
材シートの他方の面に、透明ビーズおよび/または着色
ビーズが互いに離間して塗工されていることを特徴とす
る。 - 【請求項2】 前記拡散層にて用いられる透明ビーズお
よび/または着色ビーズが、様々な粒度のビーズから構
成されている請求項1に記載の光拡散シート材。 - 【請求項3】 前記拡散層にて用いられる透明ビーズお
よび/または着色ビーズが、前記バインダーに埋設され
たビーズと、前記バインダーに部分的に埋設されたビー
ズから構成されている請求項1もしくは2に記載の光拡
散シート材。 - 【請求項4】 前記基材シートの他方の面にて用いられ
る透明ビーズおよび/または着色ビーズが、様々な粒度
のビーズから構成されている請求項1ないし3のいずれ
かに記載の光拡散シート材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993035318U JP2529650Y2 (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | 光拡散シート材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993035318U JP2529650Y2 (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | 光拡散シート材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH078803U true JPH078803U (ja) | 1995-02-07 |
JP2529650Y2 JP2529650Y2 (ja) | 1997-03-19 |
Family
ID=12438468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993035318U Expired - Lifetime JP2529650Y2 (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | 光拡散シート材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2529650Y2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001201614A (ja) * | 1999-11-08 | 2001-07-27 | Keiwa Inc | 光拡散シート及びこれを用いたバックライトユニット |
KR100453336B1 (ko) * | 2001-02-22 | 2004-10-15 | 케이와 인코포레이티드 | 광확산 시트 및 이를 사용한 백라이트 유니트 |
CN107111183A (zh) * | 2014-12-18 | 2017-08-29 | 堺显示器制品株式会社 | 显示装置 |
JP2018195589A (ja) * | 2012-08-13 | 2018-12-06 | コベストロ、ドイチュラント、アクチエンゲゼルシャフトCovestro Deutschland Ag | アウトカップリング要素を有する導光プレート |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS6260190A (ja) * | 1985-09-11 | 1987-03-16 | Seiko Epson Corp | 半導体記憶装置 |
JPH06230230A (ja) * | 1993-02-05 | 1994-08-19 | Fuji Photo Film Co Ltd | 光拡散シート及び面光源装置 |
-
1993
- 1993-06-29 JP JP1993035318U patent/JP2529650Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
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JP2529650Y2 (ja) | 1997-03-19 |
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Legal Events
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