JPH0694904A - 光拡散シート材 - Google Patents

光拡散シート材

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JPH0694904A
JPH0694904A JP4240646A JP24064692A JPH0694904A JP H0694904 A JPH0694904 A JP H0694904A JP 4240646 A JP4240646 A JP 4240646A JP 24064692 A JP24064692 A JP 24064692A JP H0694904 A JPH0694904 A JP H0694904A
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輝昭 紺野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来より格段と液晶パネルの画面の輝度が向
上し、かつ画面に表示される文字や図形等がどのような
角度からも見やすい、拡散板として使用される光拡散シ
ート材を提供することを目的とする。 【構成】 1は全体で本発明の光拡散シート材を示し、
基本的に、光拡散シート材1は、透明な基材シート2
と、その上面に塗設された光拡散層3から成り、特に、
粒度の異なる2種以上のビーズ4が混在し、かつ、合成
樹脂層5内に埋設されているビーズ4aと、合成樹脂層
5より少なくとも部分的に突設したビーズ4bとから構
成され、ポリマー固体内に種々の大きさの相関距離を有
する、不均一構造を有し、白濁するような樹脂を、基材
シート、ビーズ、若しくは合成樹脂層の材料として使用
したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光線が均一に拡散する
光拡散シートに関し、特に、液晶表示ディスプレイにお
いて、液晶パネルのバックライトに用いられる光源の光
を均一に拡散するための光拡散板として用いられる光拡
散シート材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶表示ディスプレイ装置1
0においては、図7に示したように、液晶パネルの裏側
に配設された、バックライトとしての蛍光管11より照
射された光線が、その下面に銀、アルミなどの金属が蒸
着された金属蒸着層から成る反射部が設けられた導光板
12を通過し、上方に導光された光線が、導光板12の
上方に配設された拡散板13により均一に拡散通過さ
れ、拡散板13の上方に配置された液晶表示素子14に
導光されるようになっている。
【0003】従来、この種の拡散板として使用される光
拡散シートとしては、基材表面に溶融押し出ししたポリ
カーボネートなどの樹脂を、ロール表面に多数の微細な
凹凸を形成した押圧・冷却ロール(いわゆるマットロー
ル)などで仕上げ加工し、その表面に微細な凹凸を形成
したシート材、又は、仕上げ加工の際に、ロール表面に
多数の微細な凸部を形成した押圧ロールにて、加熱・加
圧してその表面に微細な凹凸を形成(いわゆるエンボス
加工)したシート材を使用することも行われていた。
【0004】また、この種の拡散板として使用される従
来の拡散シート材としては、(1)実公平3−2648
1号にみられるように、ポリエステルなどのフィルムの
表面に、酸化チタン、炭酸カルシウム、タルク、シリカ
粉末、ガラスビーズなどの光拡散材を含有してなる光拡
散層を貼着形成したシート材が、又、(2)実開平3−
11201号にみられるように、光源側にあるシート本
体の光照射面に、例えば、アルミ粉、銀粉等の光反射微
少素材群によって、濃度や密度に分布差のあるパターン
表示体によって、光源からシート本体を経て外部に放射
する光量を、光源からの距離の如何にかかわらず、むら
なく均一化を図るようにしたものが提案なされている。
【0005】しかしながら、両者いずれの場合であって
も、液晶表示部の画面等の輝度が十分でなく、その結
果、画面に表示される文字や図形等が見づらい、見る角
度によっては見ることができない等の問題があった。
【0006】そこで、本出願人は、このような問題点を
解消すべく、既に実願平4−42936号「光拡散シー
ト材」において、透明な基材シートの表面に、透明なビ
ーズが混入された透明な合成樹脂層から構成される光拡
散層が形成された光拡散シート材を提案し、それによっ
て、光源の光を均一に拡散し、そのため光拡散板液晶表
示部の画面等の輝度が十分で、かつ、画面に表示される
文字や図形等がどのような角度からも見やすい光拡散シ
ート材を提供した。
【0007】しかしながら、この光拡散シート材は、
(1)均一構造を有する透明性の高いポリマー固体を基
板シートとし、(2)ビーズを混入した合成樹脂からな
る光拡散層も、均一構造を有する透明性の高いポリマー
固体を用いてなるものであるが、液晶パネルの画面の輝
度はまだ改善すべき余地があった。
【0008】従って、本発明は、このような現状に鑑
み、従来より格段と液晶パネルの画面の輝度が向上し、
かつ画面に表示される文字や図形等がどのような角度か
らも見やすい、拡散板として使用される光拡散シート材
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した課題
及び目的に鑑み発明なされたものであって、ポリマー固
体内に種々の大きさの相関距離を有する、不均一構造を
有し、白濁するような樹脂を、基材シート、ビーズ、若
しくは合成樹脂層の材料として使用したことを特徴とす
るものである。
【0010】ここで、本発明で言う「不均一性を有する
樹脂」としては、ポリマー固体内に種々の大きさの相関
距離を有する、不均一構造を有し、白濁するような樹脂
が使用可能である。例えば、メチルメタクリレート(m
ethyl methacrylate)とビニルベン
ゾエート(vinyl benzoate)の共重合
体、ポリ(2,2,2−トリフルオロエチルメタアクリ
レート)(poly(2,2,2−trifluoro
ethyl methacrylate)をポリメチル
メタクリレート(poly methyl metha
crylate)中に分散させた重合体等であり、これ
らのポリマーは、ポリメチルメタクリレート(PMM
A)重合体内部に、ポリビニルベンゾエート(PVB)
又はポリ(2,2,2−トリフルオロエチルメタアクリ
レート)の微粒子が形成され、ミクロ相分離構造となり
白濁するものである。
【0011】
【実施例】以下、本発明の光拡散シート材について、添
付図面に基づいてより詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明の光拡散シート材の第1の
実施例を示す部分拡大断面図であり、図において1は全
体で本発明の光拡散シート材を示し、基本的に、光拡散
シート材1は、透明な基材シート2と、その上面に塗設
された光拡散層3から成るものである。
【0013】ここで、基材シート2としては、透明なガ
ラス基板、合成樹脂フィルム、例えば、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、
透明なアクリル樹脂などで、その厚さが約20〜100
0μm程度であるのが好ましいが、これ以外であっても
要するに透明であって、光の通過を阻害しないもので、
目的とする用途に応じた弾性、耐久性などの諸特性を兼
ね備えたものであれば、基材シートとしていずれのもの
でも使用可能である。
【0014】また、前記光拡散層3としては、前述した
ように、ポリマー固体内に種々の大きさの相関距離を有
する、不均一構造を有し、白濁するような樹脂が使用可
能である。例えば、メチルメタクリレート(methy
l methacrylate)とビニルベンゾエート
(vinyl benzoate)の共重合体、ポリ
(2,2,2−トリフルオロエチルメタアクリレート)
(poly(2,2,2−trifluoroethy
l methacrylate)をポリメチルメタクリ
レート(poly methyl methacryl
ate)中に分散させた重合体等であり、これらのポリ
マーは、ポリメチルメタクリレート(PMMA)重合体
内部に、ポリビニルベンゾエート(PVB)又はポリ
(2,2,2−トリフルオロエチルメタアクリレート)
の微粒子が形成され、ミクロ相分離構造となり白濁する
ものから構成すればよい。
【0015】これにより、重合体内に分散、形成された
微粒子により、本シート材を通過する光が均一に拡散さ
れるとともに、従来の拡散板と比較して格段とその輝度
が向上する。
【0016】また、図2(a)は、本発明の光拡散シー
ト材の第2の実施例を示す部分拡大断面図であり、第1
実施例と同じ構成部材には、同一の参照番号を付してい
る。
【0017】図において1は全体で本発明の光拡散シー
ト材を示し、基本的に、光拡散シート材1は、透明な基
材シート2と、その上面に塗設された光拡散層3からな
る点では、上記第1実施例の場合と同様である。しかし
ながら、第1実施例と相違する点は、光拡散層3は、上
記の不均一性を有する樹脂からなるビーズ粒子4が1種
若しくはそれ以上混入された基層の合成樹脂5などで構
成されるものである。
【0018】なお、このビーズ粒子4としては、その光
拡散効果を考慮すれば、基層の合成樹脂に対して、30
〜90重量%が好適であり、これは、30重量%以下で
はその光拡散効果が期待できず、90重量%以上ではビ
ーズ粒子4の基層の合成樹脂5への定着が悪く、ビース
粒子が簡単に脱落してしまうおそれがあるからである。
【0019】また、この場合、ビーズ粒子4の粒径とし
ては、その光拡散効果からすれば、1〜500μm程度
が好適であり、かつ粒度の異なる少なくとも2種以上の
ビーズが混在することが好ましい。また、その基層の合
成樹脂5としては、例えば、主剤のアクリル樹脂と、硬
化剤としてイソシアネート系合成樹脂を使用した2液硬
化型の樹脂を用い、厚さとして15〜20μm程度(ビ
ーズ粒子を含まない厚さ)にするのが作業性、強度、光
拡散効果などの点から好ましい。なお、このビーズ粒子
が混入された光拡散層3を基材シート2の上面に塗設す
るには、周知のMB(コンマ)ロールコート方式などよ
り適宜選択して用いればよい。
【0020】さらに、前記光拡散層3は、図3(a)
(b)に示したように、基層の合成樹脂5内で、該樹脂
層5の内部に完全に埋設されている粒子4aと、部分的
に前記樹脂層5の内部に埋設され、少なくとも部分的に
前記樹脂層5より突設したビーズ粒子4bが混在してい
ることが、基材シート2を透過した光線が、光拡散層3
を通過する際に、これらの粒子の存在により、均一に拡
散されるためには必須の要件である。また、これらの混
在粒子の割合は、その目的とする光拡散割合に応じて適
宜変更可能であって、特に限定されるものではない。さ
らに、このビーズ粒子4の分布状態としては、図4
(a)に示したように、基材シート2の表面に分散した
状態である場合の他、図4(b)に示したように、基材
シート2の表面ほぼ全体を被うような状態で分布する場
合も可能であって、後者の場合、通過する光がより均一
に拡散する効果がより向上する。
【0021】また、本発明の光拡散シート材の第3の実
施例として、基本的に、光拡散シート材1が、透明な基
材シート2と、その上面に塗設された光拡散層3からな
り、該光拡散層3に、ビーズ粒子4が混入された基層の
合成樹脂5などで構成されるる点で、上記第2実施例の
場合と同様とし、光拡散層3の基層の合成樹脂5自体
が、上記の不均一性を有する樹脂から構成されるように
してもよい。
【0022】さらに、本発明の光拡散シート材の第4の
実施例として、基本的に、光拡散シート材1が、透明な
基材シート2と、その上面に塗設された光拡散層3から
なり、該光拡散層3に、ビーズ粒子4が混入された基層
の合成樹脂5などで構成されるる点で、上記第2実施例
の場合と同様とし、ビーズ粒子4及び光拡散層3の基層
の合成樹脂5の双方が、上記の不均一性を有する樹脂か
ら構成されるようにしてもよい。これにより、本シート
材を通過する光線がより均一に拡散されることとなる。
【0023】なお、上記基材シート2自体を、不均一性
を有する樹脂から構成しても良いことは勿論であり、こ
れにより、本シート材を通過する光線がより一層均一に
拡散されることとなる。
【0024】このように構成される光拡散シート材で
は、特に、ビーズ粒子4が混入された光拡散層3を有す
るものでは、図2(a)に示したように、光拡散シート
材の1の基材シート2の下方より進入した光線Aは、基
材シート2を透過し、その後、光拡散層3の基層の合成
樹脂5内で、該樹脂層5の内部に完全に埋設されている
粒子4aと、部分的に前記樹脂層5の内部に埋設され、
かつ少なくとも部分的に前記樹脂層5より突設したビー
ズ粒子4bが混在している層を通過することによって、
これらの粒子の存在により、均一に拡散されるようにな
っている(矢印B参照)。
【0025】また、図5に示したのは、本発明の光拡散
シート材の別の実施例を示す部分拡大断面図であり、基
本的には、上述した実施例と同様な構成であるが、相違
するところは、基材シート2の下面に、銀、アルミニウ
ムなどの金属を蒸着した金属蒸着層、又は二酸化チタン
などの白色顔料から構成される光反射層6を設けた点で
上述した実施例と相違する。
【0026】このように構成される本発明の光拡散シー
ト材では、図2(b)に示したように、光拡散シート材
1の基材シート2の側部より進入した光線Cは、基材シ
ート2の下面に形成された金属蒸着層6と、基材シート
2と光拡散層3の界面との間で反射され、基材シート2
の上面に形成された光拡散層3に導光され、上述の実施
例の場合と同様に光が均一に拡散されるようになってい
る。
【0027】なお、用途に応じて、図6に示したよう
に、前記基材シート2の下面に、適宜粘着剤7を塗設す
るとともに、該粘着剤層7に剥離紙を脱着可能に貼着す
るなどして、適宜、目的とする対象物に貼着させること
も可能であることは当業者であれば容易に理解できるで
あろう。
【0028】実施例1 メチルメタクリレートとビニルベンゾエートの共重合体
をコート主剤とし、この100重量部に対して硬化剤と
してイソシアネート5重量部を添加して2液硬化型の樹
脂とした。
【0029】この樹脂を、基材として100μmの厚さ
のポリエチレンテレフタレート(PET)シート(「P
ET T−100」,ダイヤホイル株式会社製)上面に
厚さ15〜20μm(ビーズを含まない厚さ)となるよ
うに、周知のMB(コンマ)ロールコート方式を用いて
塗設した。
【0030】このシート材についての特性試験の結果は
下記の通りである。
【0031】全光線透過率…88(%)(JIS K
7105のA法に準拠) Haze…65(%)(JIS K 7105に準拠) 表面硬度…鉛筆硬度(4H以上)(JIS K 540
0に準拠) 実施例2 メチルメタクリレートとビニルベンゾエートの共重合体
を用いて、粒径5〜40μmのビーズを作成した。この
ビーズをアクリル樹脂内に分散させてコート主材とし、
この100重量部に対して硬化剤としてイソシアネート
5重量部を添加して2液硬化型の樹脂とした。
【0032】この樹脂を、基材として100μmの厚さ
のポリエチレンテレフタレート(PET)シート(「P
ET T−100」,ダイヤホイル株式会社製)上面に
厚さ15〜20μm(ビーズを含まない厚さ)となるよ
うに、周知のMB(コンマ)ロールコート方式を用いて
塗設した。
【0033】このシート材についての特性試験の結果は
下記の通りである。
【0034】全光線透過率…88(%)(JIS K
7105のA法に準拠) Haze…70(%)(JIS K 7105に準拠) 表面硬度…鉛筆硬度(4H以上)(JIS K 540
0に準拠) 実施例3 メチルメタクリレートとビニルベンゾエートの共重合体
を用いて、粒径5〜50μmのビーズを作成した。この
ビーズをメチルメタクリレートとビニルベンゾエートの
共重合体内に分散させてコート主剤とし、この100重
量部に対して硬化剤としてイソシアネート5重量部を添
加して2液硬化型の樹脂とした。
【0035】この樹脂を、基材として125μmの厚さ
のポリエチレンテレフタレート(PET)シート(「P
ET T−100」,ダイヤホイル株式会社製)上面に
厚さ15〜20μm(ビーズを含まない厚さ)となるよ
うに、周知のMB(コンマ)ロールコート方式を用いて
塗設した。
【0036】このシート材についての特性試験の結果は
下記の通りである。
【0037】全光線透過率…85(%)(JIS K
7105のA法に準拠) Haze…56(%)(JIS K 7105に準拠) 表面硬度…鉛筆硬度(4H以上)(JIS K 540
0に準拠) 実施例4 メチルメタクリレートとビニルベンゾエートの共重合体
を用いて、粒径5〜50μmのビーズを作成した。この
ビーズをメチルメタクリレートとビニルベンゾエートの
共重合体内に分散させてコート主剤とし、この100重
量部に対して硬化剤としてイソシアネート5重量部を添
加して2液硬化型の樹脂とした。
【0038】次に、メチルメタクリレートとビニルベン
ゾエートの共重合体を用いて、150μmの厚さの基材
シートを作成した。
【0039】この基材シート上面に厚さ15〜20μm
(ビーズを含まない厚さ)となるように、前記2液硬化
型の樹脂を周知のMB(コンマ)ロールコート方式を用
いて塗設した。
【0040】このシート材についての特性試験の結果は
下記の通りである。
【0041】全光線透過率…85(%)(JIS K
7105のA法に準拠) Haze…49(%)(JIS K 7105に準拠) 表面硬度…鉛筆硬度(4H以上)(JIS K 540
0に準拠)
【0042】
【作用・効果】このように、構成される本発明の光拡散
シートによれば、 (1)ポリマー固体内に種々の大きさの相関距離を有す
る、不均一構造を有し、白濁するような樹脂を、基材シ
ート、ビーズ、若しくは合成樹脂層の材料として使用し
ているので、ミクロ相分離構造となり白濁し、重合体内
に分散、形成された微粒子により、本シート材を通過す
る光が均一に拡散されるとともに、従来の拡散板と比較
して格段とその輝度が向上する。
【0043】(2)特に、透明な基材シートの表面に、
ビーズが混入された合成樹脂層から構成される光拡散層
が形成されたものでは、ビーズ粒子を介して通過した光
がより均一に拡散される。
【0044】(3)また、粒度の異なる2種以上のビー
ズが混在し、かつ、前記合成樹脂層内に埋設されている
ビーズと、前記合成樹脂層より少なくとも部分的に突設
したビーズとから構成されているものでは、該光拡散層
に包含されている前記混在ビーズ粒子の存在により、よ
り一層均一に光が拡散される。
【0045】従って、本発明の光拡散シートを、液晶表
示ディスプレイにおいて、液晶パネルの裏側に配設され
た拡散板として使用すれば、従来の拡散板に比較して、
光源の光を均一に拡散し、そのため光拡散板液晶表示部
の画面等の輝度が十分で、かつ、画面に表示される文字
や図形等が度のような角度からも見やすい、拡散板とし
て使用される光拡散シート材を提供することが可能とな
る。
【0046】さらに、本発明の光拡散シート材で、前記
基材シートの裏面に、金属蒸着層が形成されているもの
では、光拡散シート材の基材シートの側部より進入した
光線が、金属蒸着面と、基材シートと光拡散層の界面と
の間で反射され、光拡散層に導光され、前述と同様に光
が均一に拡散されるようになっているので、例えば、液
晶表示ディスプレイにおいて液晶パネルの裏側に配設す
ることによって、従来の反射板、導光板ならびに拡散板
としての機能を併せ持つ極めて優れた光拡散シートを提
供できるなど幾多の顕著な作用効果を奏する極めて優れ
た発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の光拡散シート材の第1の実
施例を示す部分拡大断面図である。
【図2】 図2(a)は、本発明の光拡散シート材の第
2の実施例の部分拡大断面図、図2(b)は、本発明の
光拡散シート材の別の実施例の部分拡大断面図である。
【図3】 図3(a)は、本発明の光拡散シート材の部
分拡大断面図、図3(b)は、その一部を拡大した図で
ある。
【図4】 図4は、本発明の光拡散シート材の拡散層に
おけるビーズ粒子の分布状態を示す上面図である。
【図5】 図5は、本発明の光拡散シート材の別の実施
例を示す断面図である。
【図6】 図6は、本発明の光拡散シート材のさらに別
の実施例を示す断面図である。
【図7】 従来の液晶表示ディスプレイ装置の構造を示
す断面図である。
【符号の説明】
1…光拡散シート材 2…基材シート 3…光拡散層 4,4a、4b…ビーズ粒子 5…合成樹脂 6…光反射層 7…粘着剤層 10…液晶表示ディスプレイ装置 11…蛍光管 12…導光板 13…拡散板 14…液晶表示素子 A、B、C…光線

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートの表面に、光拡散層が形成さ
    れた光拡散シート材において、 前記光拡散層が、不均一構造を有する樹脂からなること
    を特徴とする光拡散シート材。
  2. 【請求項2】 基材シートの表面に、光拡散層が形成さ
    れた光拡散シート材において、 前記光拡散層が、合成樹脂層内に、不均一構造を有する
    樹脂からなるビーズが混入されたものであることを特徴
    とする光拡散シート材。
  3. 【請求項3】 基材シートの表面に、光拡散層が形成さ
    れた光拡散シート材において、 前記光拡散層が、不均一構造を有する樹脂からなる合成
    樹脂層内に、ビーズが混入されたものであることを特徴
    とする光拡散シート材。
  4. 【請求項4】 基材シートの表面に、光拡散層が形成さ
    れた光拡散シート材において、 前記光拡散層が、不均一構造を有する樹脂からなる合成
    樹脂層内に、不均一構造を有する樹脂からなるビーズが
    混入されたものであることを特徴とする光拡散シート
    材。
  5. 【請求項5】 基材シートの表面に、光拡散層が形成さ
    れた光拡散シート材において、 前記基材シートが、不均一構造を有する樹脂からなるこ
    とを特徴とする光拡散シート材。
  6. 【請求項6】 基材シートの表面に、光拡散層が形成さ
    れた光拡散シート材において、 前記基材シートが、不均一構造を有する樹脂からなり、 前記光拡散層が、不均一構造を有する樹脂からなる合成
    樹脂層内に、不均一構造を有する樹脂からなるビーズが
    混入されたものであることを特徴とする光拡散シート
    材。
  7. 【請求項7】 前記ビーズが、前記合成樹脂層内に埋設
    されているビーズと、前記合成樹脂層より少なくとも部
    分的に突設したビーズとから構成されていることを特徴
    とする請求項2から6のいずれかに記載の光拡散シート
    材。
  8. 【請求項8】 前記不均一構造を有する樹脂が、メチル
    メタクリレートとビニルベンゾエートの共重合体である
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の光
    拡散シート材。
  9. 【請求項9】 前記不均一構造を有する樹脂が、ポリ
    (2,2,2−トリフルオロエチルメタアクリレート)
    をポリメチルメタクリレート中に分散させた重合体であ
    ることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の
    光拡散シート材。
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