JPH0786377B2 - Vベルト - Google Patents
VベルトInfo
- Publication number
- JPH0786377B2 JPH0786377B2 JP2023334A JP2333490A JPH0786377B2 JP H0786377 B2 JPH0786377 B2 JP H0786377B2 JP 2023334 A JP2023334 A JP 2023334A JP 2333490 A JP2333490 A JP 2333490A JP H0786377 B2 JPH0786377 B2 JP H0786377B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt
- rubber
- layer
- nitrile rubber
- dip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16G—BELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
- F16G5/00—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
- F16G5/04—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section made of rubber
- F16G5/06—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section made of rubber with reinforcement bonded by the rubber
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16G—BELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
- F16G1/00—Driving-belts
- F16G1/28—Driving-belts with a contact surface of special shape, e.g. toothed
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16G—BELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
- F16G5/00—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
- F16G5/20—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section with a contact surface of special shape, e.g. toothed
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
- Belt Conveyors (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明はVベルトに関し、特にVベルトの圧縮部が優
れた耐熱性と耐寒性を同時に兼ね備えたゴム複合体で形
成されたVベルトに関する。
れた耐熱性と耐寒性を同時に兼ね備えたゴム複合体で形
成されたVベルトに関する。
(従来技術) 動力伝動用Vベルトの一種であるVリブドベルトは、V
ベルトに比べると厚みが薄いため、曲げ応力が少なく、
小プーリに対する使用可能域が広く、コンパクトな設計
が可能で、また省エネルギー効果も顕著である。また、
Vベルトに比べ、Vリブドベルトは駆動時プーリ溝への
沈み込みに原因するベルト張力の低下も少なく、このた
めベルトライフも長くなるなど、多くの長所を備えてお
り、その用途も自動車、農機、家庭用電化機器など拡大
の一途を辿っている。
ベルトに比べると厚みが薄いため、曲げ応力が少なく、
小プーリに対する使用可能域が広く、コンパクトな設計
が可能で、また省エネルギー効果も顕著である。また、
Vベルトに比べ、Vリブドベルトは駆動時プーリ溝への
沈み込みに原因するベルト張力の低下も少なく、このた
めベルトライフも長くなるなど、多くの長所を備えてお
り、その用途も自動車、農機、家庭用電化機器など拡大
の一途を辿っている。
Vリブドベルトは、以上その一例を示す如く、多数の長
所を保有しているも、過大な張力や回転変動が加わると
ベルトはスリップしやすく、この結果リブゴムの摩耗、
クラック、脱落の発生などベルトライフを短縮せしめる
原因も多々内在せしめている。
所を保有しているも、過大な張力や回転変動が加わると
ベルトはスリップしやすく、この結果リブゴムの摩耗、
クラック、脱落の発生などベルトライフを短縮せしめる
原因も多々内在せしめている。
従来、Vリブベルト1は第1図に示す如く抗張体2を埋
設した接着ゴム3の下面に通常20〜40重量部の短繊維群
4を横方向に配向埋入せしめた圧縮ゴム5よりなる複数
個のVベルトを連結して形成されたVリブベルトが使用
されており、該圧縮ゴム5としてはクロロプレンゴム
(CR)等の汎用ゴムが用いられていたが苛酷な条件下で
の耐久性を向上させるために耐熱性に優れたゴムとし
て、エピクロルヒドリンゴム(CHR)、クロルスルホン
化ポリエチレンゴム(CSM)、エチレンプロピレンジエ
ンゴム(EPDM)等の利用が試みられている。しかし、CH
Rは熱軟化性、耐寒性に問題があり、CSMは内部発熱が大
きくまた耐寒性、耐油性にも問題がある。更にEPDMは耐
油性に問題がある。
設した接着ゴム3の下面に通常20〜40重量部の短繊維群
4を横方向に配向埋入せしめた圧縮ゴム5よりなる複数
個のVベルトを連結して形成されたVリブベルトが使用
されており、該圧縮ゴム5としてはクロロプレンゴム
(CR)等の汎用ゴムが用いられていたが苛酷な条件下で
の耐久性を向上させるために耐熱性に優れたゴムとし
て、エピクロルヒドリンゴム(CHR)、クロルスルホン
化ポリエチレンゴム(CSM)、エチレンプロピレンジエ
ンゴム(EPDM)等の利用が試みられている。しかし、CH
Rは熱軟化性、耐寒性に問題があり、CSMは内部発熱が大
きくまた耐寒性、耐油性にも問題がある。更にEPDMは耐
油性に問題がある。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は前記の如き実状に鑑み、これを解消すべく種々
検討した結果提案するに至ったもので、Vベルトの少な
くとも圧縮層に耐熱性と耐寒性を同時に兼ね備えたゴム
と短繊維のゴム複合体で形成する構成とすることにより
低温から高温までの広範囲の環境温度に対し圧縮ゴム層
底部よりの亀裂発生を防止し、ベルトの長寿命化をはか
ることを目的とするものである。
検討した結果提案するに至ったもので、Vベルトの少な
くとも圧縮層に耐熱性と耐寒性を同時に兼ね備えたゴム
と短繊維のゴム複合体で形成する構成とすることにより
低温から高温までの広範囲の環境温度に対し圧縮ゴム層
底部よりの亀裂発生を防止し、ベルトの長寿命化をはか
ることを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明の特徴とするところ
は、引張層と圧縮層の間に抗張体を並列状に埋設した接
着ゴム層を有し、該圧縮層が短繊維を横方向に配向混入
した圧縮ゴム層からなるVベルトにおいて、該圧縮ゴム
層が水素添加率80%以上の水素化ニトリルゴムを主成分
とし、且つ該圧縮ゴム層中の短繊維がレゾルシン−ホル
マリン−ニトリルゴムラテックス(RFLと記す)又はレ
ゾルシン−ホルマリン−水素添加率が80%以上の水素化
ニトリルゴムラテックス(RFLと記す)でディップ処理
されている点にある。そして、ディップ処理された短繊
維の混入量は水素添加率80%以上の水素化ニトリルゴム
100重量部に対し、5〜30重量部の範囲内で混入し、更
にこの短繊維はフィラメント糸を無撚りままでディップ
処理するか、又はフィラメント糸を5〜15回/10cmの片
撚りをかけスダレ状にしたものをディップ処理した後、
2〜10mmの長さにカットした繊維であって材質として
は、6.6ナイロンと芳香族ポリアミド繊維の混合又は芳
香族ポリアミド繊維単一のいずれかである。
は、引張層と圧縮層の間に抗張体を並列状に埋設した接
着ゴム層を有し、該圧縮層が短繊維を横方向に配向混入
した圧縮ゴム層からなるVベルトにおいて、該圧縮ゴム
層が水素添加率80%以上の水素化ニトリルゴムを主成分
とし、且つ該圧縮ゴム層中の短繊維がレゾルシン−ホル
マリン−ニトリルゴムラテックス(RFLと記す)又はレ
ゾルシン−ホルマリン−水素添加率が80%以上の水素化
ニトリルゴムラテックス(RFLと記す)でディップ処理
されている点にある。そして、ディップ処理された短繊
維の混入量は水素添加率80%以上の水素化ニトリルゴム
100重量部に対し、5〜30重量部の範囲内で混入し、更
にこの短繊維はフィラメント糸を無撚りままでディップ
処理するか、又はフィラメント糸を5〜15回/10cmの片
撚りをかけスダレ状にしたものをディップ処理した後、
2〜10mmの長さにカットした繊維であって材質として
は、6.6ナイロンと芳香族ポリアミド繊維の混合又は芳
香族ポリアミド繊維単一のいずれかである。
(実施例) 以下、本発明の具体的な実施の態様についてVリブドベ
ルトを一例として添付図面を参照しつつ順次説明する。
ルトを一例として添付図面を参照しつつ順次説明する。
第1図は本発明に係るVリブドベルトの部分斜視図で、
Vリブドベルト本体1はポリエステル、ナイロン、芳香
族ポリアミド繊維のような低伸度高強力のロープからな
る抗張体2を天然ゴム(NR)、スチレンブタジエンゴム
(SBR)、クロロプレンゴム(CR)等の単一材又はこれ
らをブレンドしてなる接着ゴム3中に埋設して、平ベル
ト状を形成しており、前記接着ゴム層3の上に経緯綿糸
で織成されたゴム付帆布7がバイアス状に1〜複数枚積
層定着されている。そして、該接着ゴム層3の下面には
短繊維4をベルト横方向に配向混入せしめた圧縮ゴム層
5よりなるV型リブ6がベルト長手方向に延出して設け
られている。前記V型リブ6が本発明の特徴をなす部分
であり、このV型リブ6は、水素添加率が80%以上の水
素化ニトリルゴム(HNBR)を主成分としたゴム維成物か
らなる圧縮ゴム層5と、該圧縮ゴム層5中に6.6ナイロ
ンと芳香族ポリアミド繊維の混合又は芳香族ポリアミド
繊維単一の合成繊維糸を無撚りのままRFLでディップ処
理するか又は5〜15回/10cmの片撚りをかけスダレ状に
したものをRFLでディップ処理した後、2〜10mmの長さ
にカットした短繊維群4が、水素添加率80%以上の水素
化ニトリルゴム100重量部に対し5〜30重量部ベルト幅
芳香に配向混入されている。
Vリブドベルト本体1はポリエステル、ナイロン、芳香
族ポリアミド繊維のような低伸度高強力のロープからな
る抗張体2を天然ゴム(NR)、スチレンブタジエンゴム
(SBR)、クロロプレンゴム(CR)等の単一材又はこれ
らをブレンドしてなる接着ゴム3中に埋設して、平ベル
ト状を形成しており、前記接着ゴム層3の上に経緯綿糸
で織成されたゴム付帆布7がバイアス状に1〜複数枚積
層定着されている。そして、該接着ゴム層3の下面には
短繊維4をベルト横方向に配向混入せしめた圧縮ゴム層
5よりなるV型リブ6がベルト長手方向に延出して設け
られている。前記V型リブ6が本発明の特徴をなす部分
であり、このV型リブ6は、水素添加率が80%以上の水
素化ニトリルゴム(HNBR)を主成分としたゴム維成物か
らなる圧縮ゴム層5と、該圧縮ゴム層5中に6.6ナイロ
ンと芳香族ポリアミド繊維の混合又は芳香族ポリアミド
繊維単一の合成繊維糸を無撚りのままRFLでディップ処
理するか又は5〜15回/10cmの片撚りをかけスダレ状に
したものをRFLでディップ処理した後、2〜10mmの長さ
にカットした短繊維群4が、水素添加率80%以上の水素
化ニトリルゴム100重量部に対し5〜30重量部ベルト幅
芳香に配向混入されている。
この短繊維4は、圧縮ゴム層5に混入するに先立ち、レ
ゾルシン−フォルマリン−ニトリルゴムラテックス又は
レゾルシン−ホルマリン−水素添加率80%以上の水素化
ニトリルゴムラテックスでディップ処理しておくことが
必要である。
ゾルシン−フォルマリン−ニトリルゴムラテックス又は
レゾルシン−ホルマリン−水素添加率80%以上の水素化
ニトリルゴムラテックスでディップ処理しておくことが
必要である。
尚、短繊維の混入量が5重量部以下では、ベルトにかか
る張力や負荷や回転変動が大きい使用用途においては、
ベルトが変形、摩耗してベルトライフを短かくする。
る張力や負荷や回転変動が大きい使用用途においては、
ベルトが変形、摩耗してベルトライフを短かくする。
一方、短繊維の混入量が30重量部以上では、ベルトの変
形、摩耗に対しては優れた抵抗を示すが耐屈曲性が悪
く、小プーリ径、多軸屈曲駆動用途では早期に圧縮ゴム
層に亀裂が生じ、ベルトライフを短くする。又、短繊維
の長さが2mm未満の場合はアスペクト比が小さいため補
強効果が十分でなく、一方10mm以上ではゴムとの混練に
際して繊維が相互に絡みあって、ゴム中への分散が不均
一となり、又繊維の切断を生じやすい等の不具合があ
る。
形、摩耗に対しては優れた抵抗を示すが耐屈曲性が悪
く、小プーリ径、多軸屈曲駆動用途では早期に圧縮ゴム
層に亀裂が生じ、ベルトライフを短くする。又、短繊維
の長さが2mm未満の場合はアスペクト比が小さいため補
強効果が十分でなく、一方10mm以上ではゴムとの混練に
際して繊維が相互に絡みあって、ゴム中への分散が不均
一となり、又繊維の切断を生じやすい等の不具合があ
る。
尚、上記実施例はVリブドベルトについてのべたが、こ
れ以外にローエッジベルト、コグベルト等の圧縮層に適
用されることはいうまでもないことである。
れ以外にローエッジベルト、コグベルト等の圧縮層に適
用されることはいうまでもないことである。
次に、本発明に係る効果を明らかにするために、本発明
のVリブドベルト1と従来のVリブドベルト10を用い
て、ベルトの耐久性、伝達性能及び発音について解析し
た実験例について説明する。
のVリブドベルト1と従来のVリブドベルト10を用い
て、ベルトの耐久性、伝達性能及び発音について解析し
た実験例について説明する。
尚、これらの実験に使用したVリブドベルトは3PK1100
であり、又本発明はこれらの実験例により何ら限定され
るものではない。
であり、又本発明はこれらの実験例により何ら限定され
るものではない。
実験例1、耐久性試験 表1に示すように水素添加率90%のHNBRを主成分とした
ゴム配合物にニトリルゴム(NBR)ラックスのRFLでディ
ップ処理した6.6ナイロンと芳香族ポリアミドの短繊維
を各々10重量部混入したゴム複合体を圧縮ゴム層として
本発明のVリブドベルトを作成した。このベルトを第2
図に示す逆曲4軸走行試験機、即ち駆動プーリDr(120m
mφ、回転数4900rpm)、従動プーリDn(120mmφ、負荷1
2ps)、テンションプーリDt(45mmφ、荷重57kg)に掛
架し、ベルトに対してアイドラープーリId(85mmφ)で
巻付角度が120°になるように押圧し雰囲気温度を変量
してベルト底部に亀裂が発生するまでの時間を測定し
た。
ゴム配合物にニトリルゴム(NBR)ラックスのRFLでディ
ップ処理した6.6ナイロンと芳香族ポリアミドの短繊維
を各々10重量部混入したゴム複合体を圧縮ゴム層として
本発明のVリブドベルトを作成した。このベルトを第2
図に示す逆曲4軸走行試験機、即ち駆動プーリDr(120m
mφ、回転数4900rpm)、従動プーリDn(120mmφ、負荷1
2ps)、テンションプーリDt(45mmφ、荷重57kg)に掛
架し、ベルトに対してアイドラープーリId(85mmφ)で
巻付角度が120°になるように押圧し雰囲気温度を変量
してベルト底部に亀裂が発生するまでの時間を測定し
た。
尚、比較のために実験例1のRFLのラテックスをスチレ
ン・ブタジエン・ビニルピリジン三元共重合ゴムラテッ
クス(VPと略す)としたものを比較例1に、実験例1の
短繊維のディップ処理をなしとしたものを比較例2、更
に実験例1のポリマーをCRとし、RFLのラテックスをVP
でディップ処理したものを比較例3とした。
ン・ブタジエン・ビニルピリジン三元共重合ゴムラテッ
クス(VPと略す)としたものを比較例1に、実験例1の
短繊維のディップ処理をなしとしたものを比較例2、更
に実験例1のポリマーをCRとし、RFLのラテックスをVP
でディップ処理したものを比較例3とした。
その結果から明らかなように本発明のVリブドベルトは
従来のものに比較し耐久性が約1.5〜15倍と向上してお
り、特に従来のポリマー種類がCR(比較例3)のベルト
に対し耐久性は低温から高温まで飛躍的に向上している
ことがわかる。
従来のものに比較し耐久性が約1.5〜15倍と向上してお
り、特に従来のポリマー種類がCR(比較例3)のベルト
に対し耐久性は低温から高温まで飛躍的に向上している
ことがわかる。
実験例2 伝達性能と発音試験 表2に示すように実験例1及び実験例1の短繊維を芳香
族ポリアミド繊維単一とした実験例2のベルトを第3図
及び第4図に示す走行試験機、即ち第3図は駆動プーリ
Dr(120mmφ、回転数2000rpm)、従動プーリDn(120mm
φ、負荷変量)、テンションプーリDt(45mmφ荷重20k
g)にベルトを掛架し、通常時で2%スリップ時及び注
水時で1%スリップ時の1リブ当りのLT係数を測定し
た。又、第4図は駆動プーリDr(150mmφ、600rpm)、
従動プーリのP/S(130mmφ)、A/C(120mmφ)にP/SとA
/Cのミスアライメントを1.5°としてベルトを掛架し、
注水状態での発音を確認した。
族ポリアミド繊維単一とした実験例2のベルトを第3図
及び第4図に示す走行試験機、即ち第3図は駆動プーリ
Dr(120mmφ、回転数2000rpm)、従動プーリDn(120mm
φ、負荷変量)、テンションプーリDt(45mmφ荷重20k
g)にベルトを掛架し、通常時で2%スリップ時及び注
水時で1%スリップ時の1リブ当りのLT係数を測定し
た。又、第4図は駆動プーリDr(150mmφ、600rpm)、
従動プーリのP/S(130mmφ)、A/C(120mmφ)にP/SとA
/Cのミスアライメントを1.5°としてベルトを掛架し、
注水状態での発音を確認した。
尚、比較のために実験例1の短繊維を6.6ナイロン繊維
単一としたものを比較例4とし、他は全く同じ条件で伝
達性能及び発音を確認した。
単一としたものを比較例4とし、他は全く同じ条件で伝
達性能及び発音を確認した。
その結果を表2に合わせて記載する。
この結果から明らかなように本発明のVリブドベルトは
従来のものに比較し、注水時での伝達性能の低下が少な
く、又発音もしないといった優れた性能を示している。
従来のものに比較し、注水時での伝達性能の低下が少な
く、又発音もしないといった優れた性能を示している。
(効果) 以上のように本発明に係るVベルトは圧縮ゴム層を水添
加率80%以上の水素化ニトリルゴム配合とし、その中に
特殊ラテックスのRFLでディップ処理した短繊維をベル
ト横方向に所定量配向混入したVベルトは、従来のVベ
ルトに比較し、耐熱性と耐寒性に優れ低温から高温まで
の高負荷、高速走行という苛酷な条件下での耐久性が大
巾に改善され、同時にベルト摩擦面から芳香族ポリアミ
ドの短繊維が突出することによって耐摩耗性に優れ、ベ
ルト走行中に摩擦面に水が入りこんだ場合でも突出した
カット糸が水膜の発生を防止することにより摩擦係数の
急激な低下を防止し、その結果伝達性能の低下及び発音
の発生を防止し、自動車等の伝動用ベルトとして広範囲
に使用できる。
加率80%以上の水素化ニトリルゴム配合とし、その中に
特殊ラテックスのRFLでディップ処理した短繊維をベル
ト横方向に所定量配向混入したVベルトは、従来のVベ
ルトに比較し、耐熱性と耐寒性に優れ低温から高温まで
の高負荷、高速走行という苛酷な条件下での耐久性が大
巾に改善され、同時にベルト摩擦面から芳香族ポリアミ
ドの短繊維が突出することによって耐摩耗性に優れ、ベ
ルト走行中に摩擦面に水が入りこんだ場合でも突出した
カット糸が水膜の発生を防止することにより摩擦係数の
急激な低下を防止し、その結果伝達性能の低下及び発音
の発生を防止し、自動車等の伝動用ベルトとして広範囲
に使用できる。
第1図は本発明に係るVリブドベルトの部分斜視図、第
2図、第3図および第4図はベルトの耐久性、伝達性能
および発音試験用の走行試験機の概略説明図である。 1……Vリブドベルト、4……短繊維 5……圧縮ゴム層、6……Vリブ部
2図、第3図および第4図はベルトの耐久性、伝達性能
および発音試験用の走行試験機の概略説明図である。 1……Vリブドベルト、4……短繊維 5……圧縮ゴム層、6……Vリブ部
Claims (4)
- 【請求項1】引張層と圧縮層の間に抗張体を並列状に埋
設した接着ゴム層を有し、該圧縮層が短繊維を横方向に
配向混入した圧縮ゴム層からなるVベルトにおいて、該
圧縮ゴム層が水素添加率80%以上のアクリロニトリル・
ブタジエン共重合体(以下水素化ニトリルゴムと記す)
を主成分とし、且つ該圧縮ゴム層中の短繊維がレゾルシ
ン−ホルマリン−ニトリルゴムラテックス又はレゾルシ
ン−ホルマリン−水素添加率80%以上の水素化ニトリル
ゴムラテックスでディップ処理されていること特徴とす
るVベルト。 - 【請求項2】水素添加率80%以上の水素化ニトリルゴム
100重量部に対し、ディップ処理された短繊維を5〜30
重量部混入されている請求項1記載のVベルト。 - 【請求項3】短繊維はフィラメント糸を無撚りのままで
ディップ処理するか、又は5〜15回/10cmの片撚りをか
けスダレ状にしたものをディップ処理した後2〜10mmの
長さにカットした繊維である請求項1又は2記載のVベ
ルト。 - 【請求項4】短繊維が6.6ナイロンと芳香族ポリアミド
繊維の混合又は芳香族ポリアミド繊維単一のいずれかで
ある請求項1、2又は3記載のVベルト。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023334A JPH0786377B2 (ja) | 1990-01-31 | 1990-01-31 | Vベルト |
US07/647,148 US5250010A (en) | 1990-01-29 | 1991-01-29 | V-ribbed belt |
EP91300680A EP0440425B1 (en) | 1990-01-31 | 1991-01-30 | Power transmission belt |
DE69107869T DE69107869T2 (de) | 1990-01-31 | 1991-01-30 | Treibriemen. |
AT91300680T ATE119637T1 (de) | 1990-01-31 | 1991-01-30 | Treibriemen. |
CA002035261A CA2035261C (en) | 1990-01-31 | 1991-01-30 | V-belt |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023334A JPH0786377B2 (ja) | 1990-01-31 | 1990-01-31 | Vベルト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03229041A JPH03229041A (ja) | 1991-10-11 |
JPH0786377B2 true JPH0786377B2 (ja) | 1995-09-20 |
Family
ID=12107684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023334A Expired - Fee Related JPH0786377B2 (ja) | 1990-01-29 | 1990-01-31 | Vベルト |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5250010A (ja) |
EP (1) | EP0440425B1 (ja) |
JP (1) | JPH0786377B2 (ja) |
AT (1) | ATE119637T1 (ja) |
CA (1) | CA2035261C (ja) |
DE (1) | DE69107869T2 (ja) |
Families Citing this family (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5310386A (en) * | 1991-10-09 | 1994-05-10 | Mitsuboshi Belting Ltd. | Toothed belt having coated cores exhibiting improved resistance |
JP2506294B2 (ja) * | 1992-05-12 | 1996-06-12 | 三ツ星ベルト株式会社 | Vリブドベルト |
US5387160A (en) * | 1992-02-10 | 1995-02-07 | Mitsuboshi Belting Ltd. | Heat resistant rubber compositions and belts made therefrom |
JP2558070Y2 (ja) * | 1992-11-04 | 1997-12-17 | 三ツ星ベルト株式会社 | Vリブドベルト |
JPH07117124B2 (ja) * | 1993-03-04 | 1995-12-18 | 三ツ星ベルト株式会社 | 動力伝動用ベルト |
JP2562112B2 (ja) * | 1993-07-07 | 1996-12-11 | 三ツ星ベルト株式会社 | Vリブドベルト及びvリブドベルト用グラインダーホイール |
JP3025618B2 (ja) * | 1993-11-19 | 2000-03-27 | ユニッタ株式会社 | 動力伝達ベルト、およびこの動力伝達ベルトに用いる心線と帆布 |
JP2872581B2 (ja) * | 1994-07-26 | 1999-03-17 | 三ツ星ベルト株式会社 | 歯付ベルト |
JPH09158989A (ja) * | 1995-12-07 | 1997-06-17 | Mitsuboshi Belting Ltd | 接着処理繊維コード及びこれを用いた動力伝動用ベルト |
JP3140679B2 (ja) * | 1996-04-02 | 2001-03-05 | 三ツ星ベルト株式会社 | Vリブドベルト |
US6046262A (en) | 1998-03-09 | 2000-04-04 | Milliken & Company | Composition for promoting adhesion between rubber and textiles |
AU755651B2 (en) | 1998-11-19 | 2002-12-19 | Gates Corporation, The | Power transmission belt |
US6695734B2 (en) * | 2000-12-21 | 2004-02-24 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Power transmission belt |
DE50210883D1 (de) * | 2002-04-12 | 2007-10-25 | Contitech Antriebssysteme Gmbh | Flachriemen |
JP4424747B2 (ja) * | 2005-03-22 | 2010-03-03 | バンドー化学株式会社 | ベルト伝動装置 |
DE112007000151B4 (de) * | 2006-07-14 | 2015-09-24 | Bando Chemical Industries, Ltd. | Friktionsantriebsriemen und Verfahren zum Herstellen desselben |
JP4989556B2 (ja) * | 2008-05-26 | 2012-08-01 | 三ツ星ベルト株式会社 | Vリブドベルト |
CN102900809A (zh) * | 2012-09-29 | 2013-01-30 | 安徽省三森纺织有限公司 | 以聚酯纤维为骨架的传送带 |
US9157503B2 (en) * | 2013-03-14 | 2015-10-13 | Dayco Ip Holdings, Llc | V-ribbed belt with spaced rib flank reinforcement |
CN106641100A (zh) * | 2016-10-18 | 2017-05-10 | 浙江鸿腾橡胶有限公司 | 加强型高性能齿型联组带 |
Family Cites Families (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AT268791B (de) * | 1965-05-29 | 1969-02-25 | Continental Gummi Werke Ag | Antriebsriemen |
US4127039A (en) * | 1977-01-31 | 1978-11-28 | Dayco Corporation | Endless power transmission belt |
US4137787A (en) * | 1977-11-07 | 1979-02-06 | Dayco Corporation | Emergency stretch belt |
JPS5757243Y2 (ja) * | 1979-02-08 | 1982-12-08 | ||
US4434019A (en) * | 1981-05-15 | 1984-02-28 | Dayco Corporation | Method of making a polymeric strip and a power transmission belt |
JPS5842444U (ja) * | 1981-09-17 | 1983-03-22 | 三ツ星ベルト株式会社 | 動力伝動用vベルト |
JPS5938046A (ja) * | 1982-08-27 | 1984-03-01 | Nippon Zeon Co Ltd | ゴムと繊維とから成るベルト |
US4555241A (en) * | 1982-12-20 | 1985-11-26 | Mitsuboshi Belting, Ltd. | Reinforced drive belt structure |
JPS59208245A (ja) * | 1983-05-09 | 1984-11-26 | Mitsuboshi Belting Ltd | 多リブベルトおよびその製造方法 |
JPS60172749A (ja) * | 1984-02-17 | 1985-09-06 | Honda Motor Co Ltd | 歯付伝動ベルト |
JPS61290254A (ja) * | 1985-06-03 | 1986-12-20 | Mitsuboshi Belting Ltd | 動力伝動用ベルト |
JPS62106146A (ja) * | 1985-10-31 | 1987-05-16 | Bando Chem Ind Ltd | Vベルト |
JPS62104848A (ja) * | 1985-10-31 | 1987-05-15 | Bando Chem Ind Ltd | 短繊維含有ゴム組成物 |
JPS62159827A (ja) * | 1985-12-27 | 1987-07-15 | Yunitsuta Kk | 歯付きベルト |
US4798566A (en) * | 1987-11-19 | 1989-01-17 | The Gates Rubber Company | Power transmission belt |
-
1990
- 1990-01-31 JP JP2023334A patent/JPH0786377B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1991
- 1991-01-29 US US07/647,148 patent/US5250010A/en not_active Expired - Lifetime
- 1991-01-30 EP EP91300680A patent/EP0440425B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1991-01-30 AT AT91300680T patent/ATE119637T1/de not_active IP Right Cessation
- 1991-01-30 CA CA002035261A patent/CA2035261C/en not_active Expired - Fee Related
- 1991-01-30 DE DE69107869T patent/DE69107869T2/de not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CA2035261C (en) | 1994-09-27 |
EP0440425A1 (en) | 1991-08-07 |
DE69107869D1 (de) | 1995-04-13 |
DE69107869T2 (de) | 1995-07-13 |
CA2035261A1 (en) | 1991-08-01 |
ATE119637T1 (de) | 1995-03-15 |
US5250010A (en) | 1993-10-05 |
JPH03229041A (ja) | 1991-10-11 |
EP0440425B1 (en) | 1995-03-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0786377B2 (ja) | Vベルト | |
US8057344B2 (en) | Endless belt with improved load carrying cord | |
CA2508318C (en) | Power transmission belt and method | |
US8298665B2 (en) | Power transmission belt | |
EP1167814A1 (en) | Power transmission belt with fabric material on a surface thereof | |
JP2007528477A (ja) | 動力伝達ベルト | |
US6605014B2 (en) | Toothed belt | |
JPH071054B2 (ja) | 歯付ベルト | |
US5624338A (en) | Double V-ribbed belt | |
JPH083731Y2 (ja) | Vリブドベルト | |
JPH0772578B2 (ja) | アラミド繊維コード及びこれを用いた動力伝動用ベルト | |
US5545097A (en) | Power transmission belt with facing fabric and method of forming the belt | |
CA2467475C (en) | Low modulus belt | |
JPS5919744A (ja) | 動力伝動用ベルト | |
JP3451561B2 (ja) | Vリブドベルト | |
JPH048947A (ja) | 歯付ベルト | |
JPH034782B2 (ja) | ||
US20030203781A1 (en) | Low modulus belt | |
JPH0746828Y2 (ja) | Vリブドベルト | |
JP3070613B2 (ja) | アラミド繊維コード及びこれを用いた歯付ベルト | |
JPH07269658A (ja) | Vリブドベルト | |
JPH0544607Y2 (ja) | ||
US20240167535A1 (en) | Power transmission belt and its transmission system | |
JPH0893859A (ja) | ダブルvリブドベルト | |
JPH0842638A (ja) | Vリブドベルト |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070920 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080920 Year of fee payment: 13 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |