JPH0783268A - 液封入防振装置 - Google Patents

液封入防振装置

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JPH0783268A
JPH0783268A JP18075093A JP18075093A JPH0783268A JP H0783268 A JPH0783268 A JP H0783268A JP 18075093 A JP18075093 A JP 18075093A JP 18075093 A JP18075093 A JP 18075093A JP H0783268 A JPH0783268 A JP H0783268A
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JP
Japan
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insert plate
wall
liquid chamber
recess
rubber
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JP18075093A
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JP2861734B2 (ja
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Kyoichi Fujinami
京一 藤浪
Sadaki Shimoda
禎己 下田
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防振ゴム体および薄肉ゴム壁の耐久性低下を
効果的に防止する。 【構成】 円筒状インサート板1の内空間の上半部にゴ
ム材を射出成形して、内筒3を貫通保持する防振ゴム体
2とする。防振ゴム体2には両側壁を残して中央に外周
より内筒3近くへ至る凹所21を形成して、インサート
板1を外筒4内に圧入固定した状態で、主液室Aとす
る。インサート板1は下半部の板面中央を大きく凹陥せ
しめ、凹陥部12にはその底壁121を除いた側壁に複
数の開口を設ける。凹陥部内に射出成形したゴム層5は
幅方向の中央がブロック状に残されるとともに、その一
部は、凹所53に面する上記各開口を覆う薄肉ゴム壁と
なる。インサート板1を外筒4内に圧入固定した状態で
外筒4との間に上記薄肉ゴム壁を室壁とする副液室Bが
形成され、インサート板1外周の絞り流路Fにより主液
室Aに連通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液封入防振装置に関し、
特に液室を形成した防振ゴム体を内外二重筒の間に配設
してなる筒型液封入防振装置の構造改良に関する。
【0002】
【従来の技術】コンパクトな形状で良好な振動減衰作用
を発揮し、エンジンマウント等に使用して好適な液封入
防振装置として、筒型の防振装置が提案されている。か
かる防振装置の典型的なものは、筒状のインサート板内
にゴム材を射出して、内筒を貫通保持する防振ゴム体と
液室の室壁を形成し、これを液中で外筒内に圧入する。
その一例を図5に示す。
【0003】図において、外筒4内に圧入された筒状イ
ンサート板1の上半部内に防振ゴム体2が成形され、そ
の底壁近くに振動体を連結支持する内筒3が貫通埋設し
てある。防振ゴム体2は前後(紙面垂直方向)の側壁を
残して、中央部が上半外周面より内筒3近くに至るまで
凹陥せしめられて主液室Aとなっている。
【0004】インサート板1は外周中央が凹陥せしめら
れるとともに、上半周部と下半周部にそれぞれ開口1
1,14が形成され(図6)、開口11は上記主液室A
に一致し、一方、開口14には、凹陥部に形成されたゴ
ム層の一部が薄肉ゴム壁23となってこれに張設されて
いる。しかして、外筒4内に圧入された状態で、外筒4
との間に上記薄肉ゴム壁23を室壁とする副液室Bが形
成され、この副液室は凹陥部のゴム層に形成された絞り
流路Fにより上記主液室Aに連通している。なお、主液
室A内にはこれとほぼ相似形のストッパ部材6が配設し
てある。
【0005】振動が入力して防振ゴム体2が変形する
と、絞り流路Fを経て主液室Aと副液室Bの間に封入液
が流通し、大きな振動減衰力を生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構造の
防振装置では、薄肉ゴム壁23がある程度の間隙を隔て
て内筒3と直接対向しているため、振動入力により内筒
3が大きく下方変位すると薄肉ゴム壁2と干渉して磨耗
疲労を生じるおそれがある。また、内筒3の過度の下方
変位が規制できず、防振ゴム体2に過大な応力が生じて
その耐久性の低下が懸念される。
【0007】そこで本発明はかかる課題を解決するもの
で、防振ゴム体および薄肉ゴム壁の耐久性低下を効果的
に防止できる液封入防振装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の構成を説明する
と、円筒状インサート板1の内空間の上半部にゴム材を
射出成形して防振ゴム体2となすとともに、該防振ゴム
体2の底壁に近い中央部に内筒3を貫通埋設し、かつ上
記防振ゴム体2には両側壁を残して中央に外周より内筒
3近くへ至る凹所21を形成して、該凹所21に対応す
る位置に開口11を設けた上記インサート板1を外筒4
内に圧入固定した状態で、主液室Aを形成するようにな
し、かつ、上記インサート板1は下半部の板面中央を上
記内筒3に対して所定間隔をなすべく凹陥せしめるとと
もに、該凹陥部12にはその底壁121を除く側壁12
2の少なくとも一部に開口13A,13B,13C,1
3Dを設け、ゴム材を射出成形して上記凹陥部開口13
A〜13Dに薄肉ゴム壁51を張設して、上記インサー
ト板1を外筒4内に圧入固定した状態で外筒4との間に
上記薄肉ゴム壁51を室壁とする副液室Bを形成し、か
つインサート板1の外周中央には溝部52を形成して、
上記インサート板1を外筒4内に圧入固定した状態で閉
じ断面となる上記溝部52を、上記主液室Aと副液室B
を連通する絞り流路Fとなしたものである。
【0009】
【作用】上記構成においては、振動入力により変位する
内筒3は所定間隔でこれに対向するインサート板凹陥部
12の底壁121に当接する。薄肉ゴム壁51は凹陥部
12の側壁122に設けた開口13A〜13Dに形成し
てあるから、凹陥部底壁121に当接した内筒3が直接
薄肉ゴム壁51に触れることはなく、磨耗疲労等を生じ
ることはない。
【0010】また、内筒3の過大な変位はインサート板
1の凹陥部底壁121に当接することにより防止され、
これにより防振ゴム体2の耐久性の低下が回避される。
【0011】
【実施例】図1には液封入防振装置の全体横断面、図2
にはその縦断面をそれぞれ示す。図1において、図略の
ホルダ内に圧入固定される外筒4内には、筒状のインサ
ート板1が圧入固定してあり、該インサート板1の筒空
間の上半部には防振ゴム体2が射出成形してある。そし
て防振ゴム体2の、下方へ山形に突出する底壁に近い中
央部に、振動体を連結支持する内筒3が貫通埋設してあ
る(図2)。
【0012】防振ゴム体2は前後(図2の左右)の側壁
を残して中央部が、外周より内筒3近くへ至る凹所21
となっており、該凹所21はインサート板1の上半周面
に設けた開口11(図4参照)に臨んでいる。しかし
て、液中でインサート板1を外筒4内に圧入すると、上
記凹所21は閉鎖されて主液室Aとなる。この主液室A
内にはこれとほぼ相似形(図1)の樹脂製ストッパ部材
6が挿置してある。
【0013】上記インサート板1は外周の幅方向中央部
が凹陥して、外筒4との間に空間を形成しており(図
1)、下半部ではさらに大きく凹陥して凹陥部12とな
っている。凹陥部12は上記防振ゴム体2の底面に沿っ
て湾曲し、その底壁121の壁面に形成されたストッパ
ゴム層22が内筒3に対して空間71を介して所定の間
隔で対向している。
【0014】かかるインサート板1には外周の凹陥した
中央部にゴム材が射出されてゴム層5となり、下半の凹
陥部12内で厚くなったゴム層5には、中央部を外筒4
内周に沿って湾曲するブロック状に残して、左右位置
(図2)に逆U字断面の凹所53が形成されている。
【0015】インサート板1の上記凹陥部12には左右
の側壁122(図2)の、中央を残した前後位置にそれ
ぞれ開口13A,13B,13C,13Dが形成され
(図4)、ゴム層5は図3にその一部を示す如く、これ
ら開口13A〜13D部で側方へ膨出湾曲する薄肉ゴム
壁51となっている。
【0016】上記ゴム層5にはまた、その四半周中央に
溝部52が形成してあり(図1)、これは既述の主液室
Aを構成する凹所21より、上記凹所53へ至ってい
る。しかして、液中でインサート板1を外筒4内に圧入
すると、上記凹所53は閉鎖されて、薄肉ゴム壁51を
室壁とする副液室Bとなり、同時に、閉鎖された溝部5
2は閉じ断面となって、主液室Aと副液室Bを結ぶ絞り
流路Fとなる。
【0017】振動入力により内筒3が上下動すると、主
液室Aの内圧が増減して、絞り流路Fを経て副液室Bへ
封入液が流通し、大きな振動減衰力を生じる。この時、
内筒3の過度の上方移動はストッパ部材6に当接して規
制され、一方、下方移動はインサート板凹陥部12のス
トッパゴム層22に当接して規制される。したがって、
内筒3の過度の変位は防止され、防振ゴム体2の耐久性
低下が回避される。この時、ストッパゴム層22を介し
て凹陥部底壁121に大きな荷重が作用するが、該底壁
121はブロック状に残したゴム層5により背後から支
持されているため、充分な耐衝撃性を有する。
【0018】また、薄肉ゴム壁51は凹陥部12の側壁
122に形成されているから、底壁121に当接した内
筒3と接触することはなく、その磨耗疲労が防止され
る。
【0019】なお、上記実施例において、ストッパゴム
層22は凹陥部12への衝撃を和らげ、かつ内筒3と薄
肉ゴム壁51の接触をより確実に防止する点で有用であ
るが、必ずしも必要ではない。
【0020】また、ブロック状に残したゴム層5も、凹
陥部底壁121の強度が充分であれば不要である。
【0021】
【発明の効果】以上の如く、本発明の液封入防振装置に
よれば、防振ゴム体および薄肉ゴム壁の耐久性低下を効
果的に防止することができ、長寿命の装置が実現され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す液封入防振装置の全体
横断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う装置の縦断面図である。
【図3】図1のIII −III 線に沿う装置の部分半断面図
である。
【図4】インサート板の全体斜視図である。
【図5】従来例の液封入防振装置の全体横断面図であ
る。
【図6】従来のインサート板の全体斜視図である。
【符号の説明】
1 インサート板 11 開口 12 凹陥部 121 底壁 122 側壁 13A,13B,13C,13D 開口 2 防振ゴム体 21 凹所 3 内筒 4 外筒 5 ゴム層 51 薄肉ゴム壁 52 溝部 A 主液室 B 副液室 F 絞り流路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状インサート板の内空間の上半部に
    ゴム材を射出成形して防振ゴム体となすとともに、該防
    振ゴム体の底壁に近い中央部に内筒を貫通埋設し、かつ
    上記防振ゴム体には両側壁を残して中央に外周より内筒
    近くへ至る凹所を形成して、該凹所に対応する位置に開
    口を設けた上記インサート板を外筒内に圧入固定した状
    態で、主液室を形成するようになし、かつ、上記インサ
    ート板は下半部の板面中央を上記内筒に対して所定間隔
    をなすべく凹陥せしめるとともに、該凹陥部にはその底
    壁を除く側壁の少なくとも一部に開口を設け、ゴム材を
    射出成形して上記凹陥部開口に薄肉ゴム壁を張設して、
    上記インサート板を外筒内に圧入固定した状態で外筒と
    の間に上記薄肉ゴム壁を室壁とする副液室を形成し、か
    つインサート板の外周中央には溝部を形成して、上記イ
    ンサート板を外筒内に圧入固定した状態で閉じ断面とな
    る上記溝部を、上記主液室と副液室を連通する絞り流路
    となしたことを特徴とする液封入防振装置。
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