JPH078173A - わさび風味の味噌味煎餅及びその製造方法 - Google Patents

わさび風味の味噌味煎餅及びその製造方法

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JPH078173A
JPH078173A JP5182072A JP18207293A JPH078173A JP H078173 A JPH078173 A JP H078173A JP 5182072 A JP5182072 A JP 5182072A JP 18207293 A JP18207293 A JP 18207293A JP H078173 A JPH078173 A JP H078173A
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wasabi
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JP5182072A
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Kazuo Koshiishi
和男 越石
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 味噌味の中にわさび風味、その他の風味を加
味する。 【構成】 焼いた生地の表面に味噌味用組成物とわさび
の粉末乃至粒状体とを有することを特徴とするわさび風
味を加味した味噌味煎餅であり、好ましくはわさびはカ
プセル化されている。またわさびにかえて他の各種の素
材、例えばアーモンド、砂糖、人参、朝鮮人参、朝鮮人
参ジャム、ゴボウ、さつま、カボチャ、チーズ等を用い
る。これらは「たれ」の中に加えても、また「たれ」の
塗布後、振りかけてもよい。更にサラダオイルを組み合
わせると乾燥が早く、しけにくいものが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、煎餅とわさび、その他
の各種の風味を有する素材とを組み合わせた各種の風味
を加味した味噌味煎餅及びその製造方法に関し、更に詳
しくは味噌味煎餅にわさび、その他の風味を加味したわ
さび風味乃至他の風味を加味した味噌味煎餅及びその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、煎餅には、醤油味煎餅を始めとし
て胡麻入り煎餅、味噌味煎餅、砂糖味煎餅、辛子付き煎
餅等の各種の煎餅が知られているが、例えば醤油味煎餅
の製法は、原料のうるち米を十分精米し、これを洗米機
で洗米し、約1時間水に浸漬した後水切りをしてローラ
ーを用いて製粉する。ついでこのうるち米を蒸捏機に入
れて加水し、蒸気で5〜10分間攪拌しながら蒸捏す
る。α化した生地(または素地ともいう。)を直ちに練
山し機に入れて練り上げる。十分練った後、生地を板状
に延ばし、型抜き機で所定の煎餅の形に抜きとる。更に
水分が20%くらいになるまで乾燥する。これを焼き機
に入れ、200〜260°Cで焼き上げた後、醤油で味
付けして製品とする。
【0003】また胡麻入り煎餅は、煎餅素地に胡麻を混
合して練り上げ、乾燥した後、この表面に醤油味のたれ
を被覆して味付けをしたものであり、また味噌味煎餅、
砂糖味煎餅は、煎餅素地に味噌、砂糖をそれぞれ被覆し
て味付けしたものである。
【0004】この他、近年若者に人気がでてきたものに
辛子付き煎餅があり、これは煎餅素地を醤油等で味付け
した後、辛子をまぶしたもので、煎餅の表面には多量の
辛子が付着している。更に老人等においては、各種の煎
餅を好むようになり、特に味噌味煎餅は、その最も好む
ものの一つである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この辛子付き煎餅は、
辛子の量が少ないと食べた時辛さだけが口の中に残り辛
子自身の味がしないので、美味しくなく、したがって辛
子付き煎餅は、前述の如く多量に辛子を付着させて辛子
の風味(辛さではない)を現出させているもので、食べ
ると非常に辛いが辛子の風味が効いて非常に美味しく食
べることが出来るものである。
【0006】しかしながら、からしの1種であるわさび
の場合には、量の多少には関係なく長期間でわさび本来
の鼻にツーンとくる辛味がなくなるため良好なわさび風
味の味噌味煎餅をつくることができなかった。また味噌
味煎餅も、芥子を入れたもののように各種の味または風
味を有するものの新しい味が好まれる傾向にあり、各種
の味噌味煎餅の開発が望まれていた。
【0007】そこで、本発明者は、わさび付きの味噌味
煎餅において、味噌味にわさび風味を残し、辛さと鼻に
ツーンとくる辛味をもたせるという課題について種々検
討した結果、わさびを熱水分に対して強くなるように加
工した顆粒状わさびを用いることにより味噌味の中にわ
さび風味を感じる一風変わった味の煎餅が得られること
を見出し、ここに本発明を完成した。
【0008】また味噌味煎餅に各種の風味をもたせるた
めに味噌のたれと各種の素材とを吟味したところ、アー
モンド、人参、朝鮮人参、朝鮮人参ジャム、ゴボウ、さ
つま、カボチャ、チーズが味噌味に調和して風味のある
味噌味煎餅ができることを見出し、ここに本発明を完成
した。
【0009】したがって、本発明の第1の目的は、味噌
味の中にわさび風味を感じる味噌味煎餅を提供すること
にある。
【0010】本発明の第2の目的は、味噌のたれと風味
を有する素材とで味噌味に風味を加味した味噌味煎餅を
提供することにある。
【0011】また、本発明の第3の目的は、長期間わさ
び風味を維持することができる良好なわさび風味の味噌
味煎餅の製造方法を提供することにある。
【0012】更に本発明の第4の目的は、各種の風味を
有する良好な風味の味噌味煎餅の製造方法を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、以
下の各発明によってそれぞれ達成される。 (1)焼いた生地の表面に味噌味用組成物とわさびの粉
末乃至粒状体とを有することを特徴とするわさび風味を
加味した味噌味煎餅。
【0014】(2)焼いた生地の表面に味噌味用組成物
の層を有し、更にこの表面にわさびの粉末乃至粒状体を
有することを特徴とする前記(1)記載のわさび風味を
加味した味噌味煎餅。
【0015】(3)味噌味用組成物中にわさびを有する
ことを特徴とする前記(1)記載のわさび風味を加味し
た味噌味煎餅。
【0016】(4)わさびがカプセル化されていること
を特徴とする前記(1)乃至(3)に記載のいづれかで
あるわさび風味を加味した味噌味煎餅。
【0017】(5)味噌味用組成物が、味噌30〜40
0部、甘味料50〜600部、醤油10〜200部、み
りん5〜65部、アルコール0.8〜110部、グルタ
ミン酸ソーダ0.1〜45部及びだしの素(登録商標)
0.06〜1部であることを特徴とする前記(1)乃至
(4)に記載のいづれかであるわさび風味を加味した味
噌味煎餅。
【0018】(6)わさびに代えてアーモンド、砂糖、
人参、朝鮮人参、朝鮮人参ジャム、ゴボウ、さつま、カ
ボチャ、チーズの中から選ばれた少なくとも1つを用い
ることを特徴とする前記(1)に記載の各種の風味を加
味した味噌味煎餅。
【0019】(7)味噌味用組成物にカルシウムを含有
させたことを特徴とする前記(1)乃至(6)に記載の
いづれかであるわさび風味を加味した味噌味煎餅。
【0020】(8)焼いた生地の表面に味噌味用組成物
を付着させた後、この表面にわさびの粉末乃至粒状体を
付着させ、ついで70℃〜90℃の温度及び3時間〜5
時間で乾燥することを特徴とするわさび風味を加味した
味噌味煎餅の製造方法。
【0021】(9)味噌味用組成物中にカプセル化わさ
びを入れて混合することを特徴とする前記(8)記載の
わさび風味を加味した味噌味煎餅の製造方法。
【0022】(10)乾燥工程のいづれかの時期にわさ
びを付着させることを特徴とする前記(8)乃至(9)
のいづれかに記載のわさび風味を加味した味噌味煎餅の
製造方法。
【0023】(11)味噌味用組成物が、味噌30〜4
00部、甘味料50〜600部、醤油10〜200部、
みりん5〜65部、アルコール0.8〜110部、グル
タミン酸ソーダ0.1〜45部及びだしの素(登録商
標)0.06〜1部であることを特徴とする前記(8)
乃至(10)に記載のいづれかであるわさび風味を加味
した味噌味煎餅の製造方法。
【0024】(12)焼いた生地の表面に味噌味用組成
物を付着させた後、この表面にわさびに代えてアーモン
ド、砂糖、人参、朝鮮人参、朝鮮人参ジャム、ゴボウ、
さつま、カボチャ、チーズの中から選ばれた少なくとも
1つの粉末乃至粒状体を付着させることを特徴とする前
記(8)に記載の他の風味を加味した味噌味煎餅の製造
方法。
【0025】(13)味噌味用組成物中にわさびに代え
てアーモンド、人参、朝鮮人参、朝鮮人参ジャム、ゴボ
ウ、さつま、カボチャ、チーズの中から選ばれた少なく
とも1つの粉末乃至粒状体を含有していることを特徴と
する前記(8)に記載の他の風味を加味した味噌味煎餅
の製造方法。
【0026】(14)味噌味用組成物にカルシウムを含
有させたことを特徴とする前記(8)乃至(13)に記
載のいづれかである他の風味を加味した味噌味煎餅の製
造方法。
【0027】(15)味噌味用組成物にサラダオイルを
含有させたことを特徴とする前記(1)乃至(14)に
記載のいづれかである他の風味を加味した味噌味煎餅の
製造方法。
【0028】以下に本発明を更に具体的に説明すると、
本発明は、基本的にはわさびと味噌味煎餅とを組み合わ
せたもの及びその製造方法にあり、具体的には味噌味煎
餅の表面にわさびを有するもので、これにより味噌味の
中にわさび風味が漂い、味が引き締まるものである。
【0029】また前記味噌味煎餅の製造方法において、
特にわさびをカプセル化したものを用いることにより長
期間わさび風味を持続することができるものである。更
に詳しくは本発明に用いられる味噌味用組成物(以下、
「たれ」という。)として、味噌30〜400部、甘味
料50〜600部、醤油10〜200部、みりん5〜6
5部、アルコール0.8〜110部、グルタミン酸ソー
ダ0.1〜45部及びだしの素(登録商標)0.06〜
1部を含むものである。
【0030】この「たれ」を煎餅素地に付着させ、つづ
いてわさびの粉末乃至粒状物(顆粒状物)を付着指せた
後、70℃〜90℃の温度及び3〜5時間で乾燥するこ
とを特徴とする味噌味煎餅の製造方法にある。
【0031】またわさびにかえて他の各種の風味のある
素材であるアーモンド、砂糖、人参、朝鮮人参、朝鮮人
参ジャム、ゴボウ、さつま、カボチャ、チーズの中から
選ばれた少なくとも1つの粉末乃至粒状体を用いること
によりそれぞれの風味が味噌味と共に調和して味わえる
という効果を奏する。更に「たれ」にカルシウムを加え
ることにより不足しがちなカルシウムの補給に役立つ。
このカルシウムは、「たれ」100部に対して0.05
部〜1部を加えることが好ましいが、特にこれに限定さ
れない。
【0032】更にまた「たれ」にサラダオイルを加える
ことにより煎餅の乾燥を促進し、乾燥後は、べとつきに
くく、またしけにくい。味噌味用組成物とわさびとの組
合せに、更にアーモンド、チーズ、カルシウムの中から
選ばれた少なくとも1つの粉末乃至粒状体を含有してい
てもよい。更に味噌味用組成物とわさびとの組合せた
「たれ」を使用して得られた煎餅に砂糖を振りかけても
よい。
【0033】本発明に用いられる朝鮮人参ジャムは、朝
鮮人参、甘味料を含む組成物であり、この朝鮮人参ジャ
ムの製造方法は、乾燥している朝鮮人参を水に十分膨潤
するまで浸し、膨潤したところで、細かく粉砕し、その
後十分な時間煮込む。これに甘味料を加えた後、更に十
分な時間加熱する。ついで温度を下げて熟成するとジャ
ム状物が得られる。
【0034】水に浸す時間としたは、6時間から15時
間、好ましくは1昼夜くらいであり、また加熱時間は、
最初の加熱時間が6時間から7時間であり、甘味料を加
えてからの加熱時間は7時間から8時間である。また熟
成温度は70°〜90°Cである。
【0035】本発明に用いられる朝鮮人参ジャム中の朝
鮮人参と甘味料との割合は、0.1:7〜2:1であ
り、好ましくは0.1:3〜1:0.8である。また生
の朝鮮人参と甘味料との割合は、1:7〜20:1であ
り、好ましくは1:3〜5:0.4である。
【0036】本発明に用いられる朝鮮人参ジャムとして
は、朝鮮人参及び甘味料を含む他、好ましくはカルシウ
ム、ビタミン類を含むことが好ましく、特に老人向きに
はカルシウムを入れたものがよい。またこれらカルシウ
ム、ビタミン類の添加時期は、甘味料を加える時がよ
い。
【0037】本発明に用いられる朝鮮人参ジャムは、味
噌味煎餅の有する風味と調和して朝鮮人参の臭みがと
れ、非常に食べやすくなり、健康食品としての価値を高
めることができる。また前述の如く特定の製造方法を用
いることにより、いっそう朝鮮人参の臭みがとれるとい
う効果を有する。本発明に用いられる朝鮮人参又は高麗
人参は、通常は乾燥されたものが使用されるが、生のも
のでもよい。
【0038】甘味料としては、砂糖、果糖、合成甘味
料、蜜類等が用いられるが、好ましくは砂糖では黒砂糖
が用いられ、蜜では蜂蜜が用いられる。本発明に用いら
れるアーモンドは、粉末状、顆粒状、粉砕、裁断による
小片等にして「たれ」に入れるか、「たれ」を付けた
後、その表面に振りかけ、散布等の方法により付着させ
る。
【0039】砂糖は、「たれ」の成分としても用いられ
るが、「たれ」を付けた後、その表面に振りかけ、散布
等の方法により付着させてもよい。ゴボウ、人参及び朝
鮮人参は、粉砕、裁断による小片等にして「たれ」に入
れることが好ましい。さつま、カボチャ等は、蒸かした
後、よく練ってあんこ状(餡状)として「たれ」に加え
る。チーズは、「たれ」の表面に付着させることが好ま
しい。
【0040】味噌としては、白味噌、赤味噌、麹味噌等
が用いられるが、好ましくは、赤味噌がよい。甘味料と
しては、葡萄糖、蔗糖等が用いられ、特に蔗糖の場合は
白ザラメ、白砂糖や黒砂糖等を用いることができる。こ
の甘味料は、味噌に甘みを付与すると共に煎餅素地に後
述の「たれ」を乾燥後にも充分付着させる作用を有す
る。アルコールとしては、日本酒が好ましい。
【0041】本発明は、前記の各材料を混合して「た
れ」を造るが、まず味噌、甘味料、醤油及びみりんを一
緒に入れ、加熱しながら十分攪拌混合し甘味料が均一に
溶けるまで行う。つぎに日本酒、グルタミン酸ソーダ及
びだしの素を加え攪拌を続ける。前者の混合時間は、1
0分〜30分、また後者の混合時間は3分〜25分が好
ましい。攪拌は、通常適宜の方法で行えばよい。
【0042】得られた「たれ」は、煎餅素地に通常の方
法で塗布ないし付着させる。例えば、刷毛による被覆方
法、「たれ」に浸漬する方法、該液と煎餅素地とを混ぜ
て付着させる方法などの各種の方法が用いられる。わさ
びは、粉末乃至粒状物のいづれでもよいが、好ましくは
粒状物、特に好ましくはカプセル化したものがよい。
【0043】このカプセル化は、例えば粉末わさびを顆
粒状とした後、その表面をゼラチン等の被覆を形成して
製造する方法、生わさびを裁断した後、この表面に同様
にゼラチン等の被覆を形成して製造する方法、その他通
常のカプセル化技術を用いてカプセル化する方法が行わ
れる。
【0044】前述の如く煎餅素地とわさびとの組合せの
態様は、各種あり、例えば前記「たれ」の製造過程のい
づれかの工程に添加してもよく、この「たれ」の製造過
程のいづれかの工程に添加する場合には、カプセル化し
たわさびが好ましいものである。また煎餅素地に「た
れ」を被覆した後、その表面に適宜付着させてもよい。
この場合には特にカプセル化したわさびが好ましいもの
である。その表面に付着させる場合には、均一または不
均一のいづれでもよいが、煎餅素地の大きさが大きい場
合には、均一に散布する等の方法が好ましい。
【0045】わさびの付着方法は、振りかけ、散布、吹
き付け、まぶし等のいづれの方法で行ってもよいが、好
ましくは振りかけがよい。煎餅素地に「たれ」及びわさ
びを付着させ後、乾燥工程で乾燥するが、この乾燥温度
としては、70℃〜90℃であり、また乾燥時間は、3
〜5時間である。
【0046】乾燥温度が70℃より低いと乾燥するのに
長時間かかるので経済的に不利となり、90℃より高い
とすぐに焦げるので、好ましくない。乾燥時間は3時間
より短いと実質的に乾燥しないで、べとべとして手を汚
し、また5時間を越えると焦げてくるので好ましくな
い。更にわさびの付着時期は、乾燥工程中に行ってもよ
く、わさびの変質を防ぐ意味からも好ましいものであ
る。
【0047】本発明の「たれ」において、味噌30〜4
00部は該組成物における割合として、味噌風味を出す
ために必要な量であり、甘味料を50〜600部に限定
したのは、乾燥時に味噌はそのままでは煎餅素地に付着
しずらいので、煎餅素地に味噌を付着させるための付着
剤を甘み付けとを兼ねたもので、これにより付着が十分
行えると共に甘みのあるまろやかな味噌風味が得られ
る。
【0048】したがって、味噌と甘味料とは十分均一に
混合する、更に甘味料を甘みとして使用する場合はザラ
メ等を「たれ」を被覆した煎餅の表面に付着させてもよ
い。この他醤油10〜200部、みりん5〜65部、ア
ルコール0.8〜110部、グルタミン酸ソーダ0.1
〜45部及びだしの素(登録商標)0.06〜1部の範
囲で用いることにより、味噌風味の味を一層よくするこ
とができる。
【0049】
【実施例】本発明は、さらに具体的なわさび風味の味噌
煎餅及びその製造方法を挙げて、説明するが、これは説
明のための一例に過ぎず、本発明は、これに限定される
ものではない。
【0050】実施例1 まず容器に、赤味噌3800g、白ザラメ5500g、
醤油800g及びみりん50gを入れ、これらを均一に
混合するために混合機により加熱しながら掻き混ぜた、
混合時間は22分かかった、さらに日本酒80g、グル
タミン酸ソーダ40g及びだしの素0.8gを加えて沸
騰するまで加熱した。この間6分を要した。このように
して得られた「たれ」を煎餅素地に刷毛により塗布し、
ついで顆粒状のわさびを振りかけた後、網の上で乾燥温
度86℃に維持しながら、4時間20分かかって乾燥し
た。
【0051】得られた製品は滑らかに被覆された色合の
よい外観を示し、また手触りはべと付かず、しかも食べ
て味わうとツーンと鼻にくるわさび風味の味噌風味が口
の中に広がり格別の美味しさがあった。また乾燥工程に
おいて、1時間乾燥した後、顆粒状のわさびを振りか
け、乾燥を続行した。これにより得られたものはわさび
風味に変質はなく、長期間わさび風味が持続した。
【0052】実施例2 赤味噌4200g、蜂蜜6000g及びカプセル化した
わさび1.2gを用いる以外は実施例1と同様にして、
「たれ」を製造方法した。このようにして得られた「た
れ」を煎餅素地に刷毛により塗布し、網の上で乾燥温度
86℃に維持しながら、4時間20分かかって乾燥し
た。
【0053】得られたわさび風味の製品は、滑らかに被
覆された色合のよい外観を示し、また手触りはべと付か
ず、しかも味噌風味の中にわさび風味の美味しいものが
得られた。なお煎餅素地に「たれ」を被覆する方法は、
刷毛により塗布する方法に変えて樽などの容器の中へ煎
餅素地と「たれ」とを入れて一緒に攪拌混合する方法等
を行うことができる。
【0054】実施例3 実施例1記載のわさびにかえて、アーモンド、人参、朝
鮮人参、ゴボウの中から選ばれた少なくとも1つの粒状
体を用いて、実施例1と同様にそれぞれ味噌味煎餅を製
造した。それぞれアーモンド、人参、朝鮮人参、ゴボウ
の風味がする味噌味煎餅が得られた。
【0055】実施例4 赤味噌4200g、蜂蜜6000g及び朝鮮人参ジャム
1.2gを混合する以外は実施例1と同様にして、「た
れ」を製造方法した。朝鮮人参ジャムに代えてさつま、
カボチャをそれぞれ加えて「たれ」を製造した。それぞ
れこの「たれ」を使用してみそ味煎餅を実施例1と同様
に塗布、乾燥した。得られた味噌味煎餅は、それぞれの
味が加味され味噌味と調和して美味しいものであった。
【0056】実施例5 実施例1記載のたれにカルシウムを300mgを加えた
後、実施例1と同様にみそ味煎餅を製造した。
【0057】実施例6 実施例1記載の「たれ」にサラダオイルを50gを加え
た後、実施例1と同様に味噌味煎餅を製造した。ただし
乾燥時間は3時間であった。得られた味噌味煎餅は、乾
燥が短縮され、しかもべとつきにくく、しかもしけにく
かった。
【0058】
【発明の効果】本発明は、わさびと味噌味煎餅とを組み
合わせたもので、これにより味噌味の中にツーンと鼻に
くるわさび風味が漂い、味が引き締まるものである。味
噌風味に餅の包装体にマヨネーズを収納したので、即座
に煎餅にマヨネーズをつけてたべることができ、煎餅と
マヨネーズの香ばしく風味をあじわうことができ、また
本発明の製造方法によりわさび風味が損なわれることな
く、長期間持続されるという優れた効果を奏するもので
ある。
【0059】またカルシウムと味噌味煎餅とを組み合わ
せることによりカルシウムの補給に効果があった。更に
「たれ」にサラダオイルを加えることにより乾燥が短縮
され、しかもべとつきにくく、かつしけにくい味噌味煎
餅が得られた。更にまた他の素材を使用した場合には、
その素材独特の風味乃至味が加味され味噌味と調和の取
れた美味しい味のものが得られた。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼いた生地の表面に味噌味用組成物とわ
    さびの粉末乃至粒状体とを有することを特徴とするわさ
    び風味を加味した味噌味煎餅。
  2. 【請求項2】 焼いた生地の表面に味噌味用組成物の層
    を有し、更にこの表面にわさびの粉末乃至粒状体を有す
    ることを特徴とする請求項1記載のわさび風味を加味し
    た味噌味煎餅。
  3. 【請求項3】 味噌味用組成物中にわさびを有すること
    を特徴とする請求項1記載のわさび風味を加味した味噌
    味煎餅。
  4. 【請求項4】 わさびがカプセル化されていることを特
    徴とする請求項1乃至請求項3に記載のいづれかである
    わさび風味を加味した味噌味煎餅。
  5. 【請求項5】 味噌味用組成物が、味噌30〜400
    部、甘味料50〜600部、醤油10〜200部、みり
    ん5〜65部、アルコール0.8〜110部、グルタミ
    ン酸ソーダ0.1〜45部及びだしの素(登録商標)
    0.06〜1部であることを特徴とする請求項1乃至請
    求項4に記載のいづれかであるわさび風味を加味した味
    噌味煎餅。
  6. 【請求項6】 わさびに代えてアーモンド、砂糖、人
    参、朝鮮人参、朝鮮人参ジャム、ゴボウ、さつま、カボ
    チャ、チーズの中から選ばれた少なくとも1つを用いる
    ことを特徴とする請求項1に記載の各種の風味を加味し
    た味噌味煎餅。
  7. 【請求項7】 味噌味用組成物にカルシウムを含有させ
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項6に記載のいづ
    れかであるわさび風味を加味した味噌味煎餅。
  8. 【請求項8】 焼いた生地の表面に味噌味用組成物を付
    着させた後、この表面にわさびの粉末乃至粒状体を付着
    させ、ついで70℃〜90℃の温度及び3時間〜5時間
    で乾燥することを特徴とするわさび風味を加味した味噌
    味煎餅の製造方法。
  9. 【請求項9】 味噌味用組成物中にカプセル化わさびを
    入れて混合することを特徴とする請求項8記載のわさび
    風味を加味した味噌味煎餅の製造方法。
  10. 【請求項10】 乾燥工程のいづれかの時期にわさびを
    付着させることを特徴とする請求項8乃至請求項9のい
    づれかに記載のわさび風味を加味した味噌味煎餅の製造
    方法。
  11. 【請求項11】 味噌味用組成物が、味噌30〜400
    部、甘味料50〜600部、醤油10〜200部、みり
    ん5〜65部、アルコール0.8〜110部、グルタミ
    ン酸ソーダ0.1〜45部及びだしの素(登録商標)
    0.06〜1部であることを特徴とする請求項8乃至請
    求項10に記載のいづれかであるわさび風味を加味した
    味噌味煎餅の製造方法。
  12. 【請求項12】 焼いた生地の表面に味噌味用組成物を
    付着させた後、この表面にわさびに代えてアーモンド、
    砂糖、人参、朝鮮人参、朝鮮人参ジャム、ゴボウ、さつ
    ま、カボチャ、チーズの中から選ばれた少なくとも1つ
    の粉末乃至粒状体を付着させることを特徴とする請求項
    8に記載の他の風味を加味した味噌味煎餅の製造方法。
  13. 【請求項13】 味噌味用組成物中にわさびに代えてア
    ーモンド、人参、朝鮮人参、朝鮮人参ジャム、ゴボウ、
    さつま、カボチャ、チーズの中から選ばれた少なくとも
    1つの粉末乃至粒状体を含有していることを特徴とする
    請求項8に記載の他の風味を加味した味噌味煎餅の製造
    方法。
  14. 【請求項14】 味噌味用組成物にカルシウムを含有さ
    せたことを特徴とする請求項8乃至請求項13に記載の
    いづれかである他の風味を加味した味噌味煎餅の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 味噌味用組成物にサラダオイルを含有
    させたことを特徴とする請求項1乃至請求項14に記載
    のいづれかである他の風味を加味した味噌味煎餅の製造
    方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002119214A (ja) * 2000-10-11 2002-04-23 Mitsubishi-Kagaku Foods Corp 小麦粉煎餅
JP2006238783A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 National Food Research Institute 機能性米菓
KR101131894B1 (ko) * 2009-08-10 2012-04-03 양건태 쌀전병 제조방법

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