JPH0781629B2 - 自動変速機のライン圧制御装置 - Google Patents

自動変速機のライン圧制御装置

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JPH0781629B2
JPH0781629B2 JP63192010A JP19201088A JPH0781629B2 JP H0781629 B2 JPH0781629 B2 JP H0781629B2 JP 63192010 A JP63192010 A JP 63192010A JP 19201088 A JP19201088 A JP 19201088A JP H0781629 B2 JPH0781629 B2 JP H0781629B2
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gear
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は自動変速機のライン圧制御装置、特に変速中に
ライン圧を適正に制御するための装置に関するものであ
る。
(従来の技術) 自動変速機は変速歯車機構の各種摩擦要素(クラッチや
ブレーキ等)をライン圧により選択的に油圧作動させて
所定変速段を選択し、作動する摩擦要素を変更すること
により他の変速段への変速を行う。
このためライン圧が高過ぎると、摩擦要素の過渡的締結
容量が過大となって大きな変速ショックを生じ、ライン
圧が低過ぎると、摩擦要素の過渡的締結容量が過小とな
って摩擦要素の滑りにともなう寿命低下を招く。従っ
て、ライン圧は適正に制御する必要があり、従来は例え
ば1987年3月日産自動車(株)発行「オートマチックト
ランスミッション RE4RO1A型整備要領書」(A261CO7)
に記載の如く、変速中と非変速中とで異なる夫々のテー
ブルデータから、エンジンスロットル開度を基にライン
圧制御ソレノイドの駆動デューティを決定してライン圧
を制御していた。
しかし、かかる従来のライン圧制御装置にあっては、ラ
イン圧制御ソレノイドに製品のバラツキがあったり、特
性の経時変化を生じた時、或いは摩擦要素に製品のバラ
ツキがあったり、摩擦材の経時変化を生じた時、前者の
場合同じソレノイド駆動デューティでもライン圧が適正
値からずれ、後者の場合ライン圧が狙い通りに制御され
ても摩擦要素に対し適切な値でなかったりし、いずれに
してもライン圧の過不足によって大きな変速ショックや
摩擦要素の寿命低下をきたすことがある。
ところで、例えば第10図に示す如く、エンジンスロット
ル開度の減少により前記文献の自動変速機が瞬時t1にシ
フトソレノイドをONからOFFして第1速から第2速へア
ップシフト変速する場合を見ると、ライン圧が低い場合
は、これを元圧とする2速選択圧が実線で示すように上
昇して対応する摩擦要素を締結進行させ、変速歯車機構
の入出力回転数比NT/NO NT:入力回転数、NO:出力回転
数)で表わされるギヤ比が第1速相当値から実線で示す
如く第2速相当値に変化し、変速機出力トルクを実線の
如くに変化させるのに対し、ライン圧が高い場合は点線
で示す如き動作波形となる。従って、ギヤ比NT/NOが変
化している時間、つまりイナーシャフェーズ時間Tか
ら、ライン圧が前記のバラツキや経時変化を加味した適
正値か否かを判断できる。本出願人はこの観点から、先
に特願昭62−327452号にて、先に述べた自動変速機の変
速歯車機構の入力回転数および出力回転数を、入力回転
センサおよび出力回転センサがそれぞれ検出し、それら
のセンサからの信号に基づき、イナーシャフェーズ時間
計測手段が、前記入出力回転数間の比で表されるギヤ比
が変化している時間を計測し、ライン圧調整手段が、前
記イナーシャフェーズ時間が目標値となるよう前記変速
中のライン圧を制御するライン圧制御装置を提案してお
り、かかる装置によれば、絶えず自動変速機の実情に即
したライン圧制御を行い得て、ライン圧の過不足によ
る、大きな変速ショックの発生や摩擦要素の寿命低下を
避けることができる。
(発明が解決しようとする課題) しかして、本願発明者らは、上記装置についてさらに研
究を重ねるうちに、次のような改良すべき点を見出し
た。
すなわち、車両に統裁されている自動変速機の摩擦要素
の過渡的締結容量は、エンジンスロットル開度が同一の
場合でも、エンジンが自動変速機に駆動力を与えている
パワーオン状態の変速か、逆にエンジンが自動変速機か
ら駆動力を与えられているパワーオフ状態の変速かによ
って異なり、従って、イナーシャフェーズ時間の計測値
も、パワーオン状態でのものかパワーオン状態でのもの
かによって同一スロットル開度で異なったものとなる。
しかしなが、上記従来のライン圧制御装置は、パワーオ
ン状態での変速時に適合するよう、変速の種類とスロッ
トル開度とのみに応じてイナーシャフェーズ時間の目標
値を定めており、これがため従来装置にあっては、パワ
ーオン状態とパワーオフ状態とが交互に入換わるよう
な、スロットル開度全閉付近での変速時のイナーシャフ
ェーズ時間の計測値でも学習制御を行ってしまい、この
結果変速ショックの発生を充分防止し得ないおそれがあ
った。
この発明は、かかる課題を有利に解決した装置を提供す
るものである。
(課題を解決するための手段) この発明の自動変速機のライン圧制御装置は、第1図に
示す如く、変速歯車機構の各種摩擦要素をライン圧によ
り選択的に油圧作動させて所定変速段を選択し、作動す
る摩擦要素の変更により他の変速段への変速を行うよう
にした自動変速機の、前記変速歯車機構の入力回転数お
よび出力回転数を、入力回転センサおよび出力回転セン
サがそれぞれ検出し、それらのセンサからの信号に基づ
き、イナーシャフェーズ時間計測手段が、前記入出力回
転数間の比で表されるギヤ比が変化している時間である
イナーシャフェーズ時間を計測し、ライン圧調整手段
が、前記イナーシャフェーズ時間が目標値となるよう前
記変速中のライン圧を制御する、自動変速機のライン圧
制御装置において、 前記イナーシャフェーズ時間を計測した変速がパワーオ
フ状態を含む変速であることを示す信号を出力するパワ
ーオフ信号出力手段と、 前記パワーオフ信号出力手段からの信号に基づき、前記
ライン圧調整手段の、前記イナーシャフェーズ時間に基
づく変速中のライン圧の制御を規制する制御規制手段
と、を設けてなることを特徴とする。
(作 用) かかる装置にあっては、変速歯車機構はライン圧により
各種摩擦要素を選択的に油圧作動されて所定変速段を選
択し、この変速段で供給動力を増減速して出力する。そ
して変速歯車機構は、油圧作動される摩擦要素の変更に
より他の変速段へ変速される。
この変速の間、入力回転センサ及び出力回転センサはそ
れぞれ、変速歯車機構の入力回転数および出力回転数を
検出しており、イナーシャフェーズ時間計測手段は、こ
れら両センサからの信号に基づき変奥歯車機構の入出力
回転数間の比で表されるギヤ比が変化している時間であ
るイナーシャフェーズ時間を計測する。そしてライン圧
調整手段は、このイナーシャフェーズ時間が目標値とな
るよう変速中のライン圧を制御する。
一方、パワーオフ信号出力手段は、前記イナーシャフェ
ーズ時間を計測した変速がパワーオフ状態を含む変速で
あることを示す信号を出力し、制御規制手段は、そのパ
ワーオフ信号出力手段からの信号に基づき、ライン圧調
整手段の前記イナーシャフェーズ時間に基づく学習制御
を規制する。
従ってこの装置によれば、ライン圧制御要素に製品のバ
ラツキがあったり、特性の経時変化を生じても、或いは
摩擦要素に製品のバラツキがあったり、摩擦材の経時変
化を生じても、これら自動変速機の固体差や経時変化を
加味したライン圧制御を行い得て、ライン圧の過不足に
よる、大きな変速ショックの発生や摩擦要素の寿命低下
を回避することができるのはもちろん、自動変速機がパ
ワーオフ状態を含まずに変速を行った場合のみ学習制御
を行うので、イナーシャフェーズ時間の計測値にパワー
オフ状態での値が含まれることによる誤学習を防止し
て、変速中のライン圧の制御を常に適正ならしめること
ができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。
第2図は本発明ライン圧制御装置の一実施例の装置を内
蔵した自動車のパワートレーン制御系を示し、1は電子
制御燃料噴射エンジン、2は自動変速機、3はディファ
レンシャルギヤ、4は駆動車輪である。
エンジン1はエンジン制御用コンピュータ5を具え、こ
のコンピュータには、エンジン回転数NEを検出するエン
ジン回転センサ6からの信号、車速Vを検出する車速セ
ンサ7からの信号、エンジンスロットル開度THを検出す
るスロットルセンサ8からの信号、及びエンジン吸入空
気量Qを検出する吸入空気量センサ9からの信号等を入
力する。コンピュータ5はこれら入力情報を基に燃料噴
射パルス幅TFを決定してこれをエンジン1に指令した
り、図示しないが添加時期制御信号をエンジン1に供給
する。エンジン1は燃料噴射パルス幅TPに応じた量の燃
料を供給され、この燃料をエンジンの回転に調時して燃
焼させることにより運転する。
また自動変速機2はトルクコンバータ10及び変速歯車機
構11をランデムに具え、トルクコンバータ10を経てエン
ジン動力を入力軸12に入力する。軸12への変速機入力回
転は変速歯車機構11の選択変速段に応じ増減速されて出
力軸13に至り、この出力軸よりディファレンシャルギヤ
3を経て駆動車輪4に達して自動車を走行させることが
できる。
ここで、変速歯車機構11は入力軸12から出力軸13への伝
動経路(変速段)を決定するクラッチやブレーキ等の各
種摩擦要素(図示せず)を内蔵し、これら各種摩擦要素
をライン圧PLにより選択的に油圧作動されて所定変速段
を選択すると共に、作動される摩擦要素の変更により他
の変速段への変速を行うものとする。
この変速制御のためにここでは変速制御用コンピュータ
14およびコントロールバルブ15を設ける。コンピュータ
14はコントロールバルブ15内の変速制御用シフトソレノ
イド15a,15bを選択的にONし、これらシフトソレノイド
のON,OFFの組合せにより対応した変速段が選択されるよ
う各種摩擦要素へ選択的にライン圧PLを供給して変速制
御を司どる。変速制御用コンピュータ14はその他にコン
トロールバルプ15内のライン圧制御用デューティソレノ
イド16を駆動デューティDによりデューティ制御してコ
ントロールバルブ15内のライン圧PL(デューティDの増
大につれライン圧上昇)を本発明の狙い通りに制御する
ものとする。上記変速制御及びライン圧制御のためコン
ピュータ14には車速センサ7からの信号、スロットルセ
ンサ8からの信号を夫々入力する他、軸12の回転数NT
検出する入力回転センサ17からの信号及び軸13の回転数
NOを検出する出力回転センサ18からの信号を入力し、さ
らに、スロットルバルブに連動してエンジンスロットル
開度THが全閉付近の場合にONとなるアイドルスイッチ19
からの信号ISも入力する。
しかしてコンピュータ14は第3図乃至第5図の制御プロ
グラムを実行してライン圧制御及び変速制御を行う。
先ず定時割込みにより繰返し実行される第3図のライン
圧制御プログラムを説明すると、ステップ30では後述の
フラッグFLAG1が1か否かにより変速中か否かをチェッ
クする。この結果非変速中(FLAG1=0)ならステップ3
1で、RAM内に書込んである例えば第6図に実線Aで示す
如き特性の非変速用のデューティテーブル1からスロッ
トル開度THに対応したライン圧制御ソレノイド駆動デュ
ーティDをテーブルルックアップし、その後ステップ32
でこの駆動デューティDをソレノイド16に出力して、ラ
イン圧PLを非変速用の通常値に制御する。
一方上記チェックの結果変速中(FLAG1=1)の場合は
ステップ33で、変速段、アップシフト・ダウンシフト等
の変速の種類毎に異なる、これもRAM内の第6図に点線
Bで示す如き特性の変速用のデューティテーブル2から
スロットル開度THに対応したライン圧制御ソレノイド駆
動デューティDをテーブルルックアップし、次いでステ
ップ34において、その変速が、ライン圧の過大によって
特に変速ショックが生じ易いアップシフト変速であるか
否かをチェックし、この結果アップシフト変速でない場
合は、この例の装置では、ステップ32で駆動デューティ
Dをそのままソレノイド16に出力する。一方、アップシ
フト変速の場合は、ステップ35で、後述する学習制御に
より変速の種類毎にRAM内に書込んである例えば第7図
に示す如き補正量テーブルからスロットル開度THに対応
したライン圧制御ソレノイド駆動デューティ補正量ΔD
をルックアップし、その後は、ステップ36でD+ΔDを
ソレノイド16に出力してライン圧PLを変速用の値に制御
する。
次にこれも定時割込みにより繰返し実行される第4図の
変速制御及びライン圧制御ソレノイド駆動デューティ補
正量制御を説明すると、先ずステップ40で、FLAG1が1
か否かを、つまり変速中か否かをチェックし、非変速中
(FLAG1=0)なら、ステップ41で、予め定めた通常の
変速パターンを基に車速V及びスロットル開度THの組合
せに対応した要求変速段を決定する。
次のステップ42では、上記要求変速段が現在の選択変速
段と違うか否かにより変速すべきか否かをチェックし、
この結果変速すべきであれば、ステップ43で、変速中を
示すようにFLAG1=1とする他、ソレノイド15a,15bのO
N,OFFを切換えて上記要求変速段への変速を実行させ、
続くステップ44でアイドルスイッチ19がONか否かを信号
ISによりチェックして、アイドルスイッチ19がONであれ
ばステップ45で、変速中のエンジン状態がパワーオフ状
態を含むことを示すようにFLAG3=1とした後ステップ4
6へ進み、またステップ44でアイドルスイッチがONでな
ければFLAG3=0のままステップ46へ進む。
なお、上記ステップ43により変速中(FLAG1=1)とな
ると、次回の制御ではステップ41〜43をスキップする
が、ステップ44および45は変速中も実行するので、変速
開始時にパワーオフ状態である場合はもちろん、変速中
にパワーオン状態からパワーオフ状態に変化した場合で
もFLAG3=1となる。
ステップ46では、変速時間を計測するタイマT1をインク
リメント(歩進)させ、次のステップ47ではイナーシャ
フェーズ中か否かをチェックする。このチェックに当っ
ては、変速歯車機構11の入出力回転数比NT/NOで表わさ
れるギヤ比が変速前の変速段に対応したギヤ比から変速
後の変速段に対応したギヤ比に向け変化している間をイ
ナーシャフェーズ中と判別する。そしてここでは、イナ
ーシャフェーズ中ステップ48でタイマT2をインクリメン
ト(歩進)させ、イナーシャフェーズ後ステップ48をス
キップすることにより、タイマT2でイナーシャフェーズ
時間を計測する。
次のステップ49ではイナーシャフェーズが終了したか
(変速終了か)否かをチェックして、終了していなけれ
ばプログラムをそのまま終え、終了していればステップ
50でフラックFLAG1を変速終了に対応させて0にリセッ
トすると共に、第7図に示すRAM内の補正量テーブルの
データを補正する学習制御を実行させるためのフラック
FLAG2を1にセットしする。
このようにして変速を終了し、その後変速を行わない
間、制御はステップ40〜42を経てステップ51に進むが、
上記の通りFLAG2=1にされているためステップ52が選
択されて以下の学習制御により第7図に示すライン圧制
御ソレノイド駆動デューティ補正量ΔDの前回データを
修正して更新する。
このステップ52では第5図に示す学習制御サブプログラ
ムを実行するものとし、先ずステップ60でFLAG3=1か
否かをチェックして、FLAG3=1でなければ直前の変速
がパワーオン状態のみでの変速であることからステップ
61へ進み、直前の変速がアップシフト変速であったか否
かをチェックする。そして、アップシフト変速でなけれ
ば、前述のように学習制御を行わないので終了し、一方
アップシフト変速の場合は、ステップ62でタイマT1、つ
まり変速時間が所定値T1S以上が否かをチェックする。
変速時のライン圧制御ソレノイド駆動デューティD+Δ
D%に対するタイマT1,T2の計測時間は、第8図にパワ
ーオン状態でのアップシフト変速の場合を実線で示す如
きものであり、ライン圧制御ソレノイド駆動デューティ
が、T1≧T1Sを示す領域で例えばαのように極端に小さ
い時は、ライン圧が極端に低いため、例えば第10図に示
す選択圧の上昇部分、いわゆる棚の部分が全体に低過
ぎ、棚の部分が終了した時点で選択圧の急激な上昇によ
り摩擦要素が急激に締結されるので第9図中点線αで示
すような棚外れ変速となって変速ショックが極端に大き
くなる(第9図中実線β,鎖線γは夫々ソレノイド駆動
デューティが第8図中同符号で示す値の時の動作波
形)。この棚外れ変速を防止するため、ステップ62でT1
≧T1Sと判別した場合には、ステップ63でその変速の種
類に対応する先に述べた補正量テーブルから変速時のス
ロットル開度THに対応したライン圧ソレノイド駆動デュ
ーティ補正量ΔDをルックアップし、続くステップ64で
その補正量ΔDSを大幅に2%増大させ、その後のステッ
プ65でRAM内のテーブルデータをその補正量ΔDに書換
えて速やかにT1≧T1S領域から脱出するようにする。
T1>T1S領域では、上記の懸念がないので、補正量ΔD
の学習制御を行うものとし、先ずステップ66で、パワー
オン状態での変速において変速ショック防止及び摩擦要
素の寿命低下防止上好ましいライン圧に対応するイナー
シャフェーズ時間の目標値(変速の種類及びスロットル
開度毎に異なる)T2SをRAM内のイナーシャフェーズ時間
目標値テーブルからルックアップするとともに、ステッ
プ37で、その変速の種類に対応する先に述べた補正量テ
ーブルからスロットル開度THに対応したライン圧制御ソ
レノイド駆動デューティ補正量ΔDをルックアップし
て、ステップ68でイナーシャルフェーズ時間T2を上記目
標値T2Sと比較する。
そしてステップ68における比較の結果、T2がT2Sに一致
している時は補正量ΔDのRAM内のテーブルデータを変
更せず、そのまま次の変速中のライン圧制御に用いる。
しかしてT2>T2Sの時はライン圧が低過ぎて摩擦要素の
滑りにともなう寿命低下を生ずるから、ステップ69およ
び70の実行により、その変速の種類に対応する補正量Δ
DのRAM内のテーブルデータを0.2%増大させて次の変速
中のライン圧制御に用いる。従って、次のライン圧制御
時にはライン圧制御ソレノイド駆動デューティD+ΔD
が前回より0.2%増大されてライン圧をその分上昇させ
ることができ、ライン圧を適正値に近付けて摩擦要素の
寿命低下を回避することができる。逆に、T2<T2Sの時
はライン圧が高過ぎて摩擦要素の締結容量過大にともな
う大きな変速ショックを生ずるから、ステップ71および
70の実行により、その変速の種類に対応する補正量ΔD
のRAM内のテーブルデータを0.2%減じて次の変速中のラ
イン圧制御に用いる。従って、次のライン圧制御時のラ
イン圧制御ソレノイド駆動デューティD+ΔDが前回よ
り0.2%減小されてライン圧をその分低下させることが
でき、ライン圧を適正値に近付けて大きな変速ショック
を防止することができる。
この一方、ステップ60でFLAG3=1の場合は、計測したT
2の値がパワーオフ状態を含む変速中のものであり、こ
れに対しこの実施例におけるイナーシャフェーズ時間目
標値T2Sが先に述べたようにパワーオン状態のみで変速
を行う場合に適合するものであって、しかも、例えば低
車速でのパワーオフアップシフト変速では摩擦要素の過
渡的締結要領が小さくて済むため同一スロットル開度で
も第8図に示すようにイナーシャフェーズ時間T2がパワ
ーオン状態のみの場合より短くなることから、誤学習を
防止するため上記補正量ΔDのテーブルデータの修正を
行わず、ステップ72ではFLAG3を0にクリヤした後その
ままこのサブプログラムを終えてステップ52へ戻る。
そしてその後は、ステップ53でFLAG2を0にリセットす
るとともに、タイマT1,T2の値を0にリセットして次回
の計測を待機する。
かかる作用の繰返し(学習制御)によりライン圧ソレノ
イド駆動デューティ補正量ΔDは変速中のライン圧制御
ソレノイド駆動デューティD+ΔDを、自動変速機の固
体差や経時変化に関係なく、ライン圧が適正値(イナー
シャフェーズ時間T2が目標値T2S)となるような値に修
正し続け、変速中のライン圧をいかなる状況変化のもと
でも摩擦要素の寿命低下や大きな変速ショックを生じな
い適正値に制御することができる。
しかもこの例の装置によれば、パワーオン状態での変速
に適合したイナーシャフェーズ時間目標値を学習制御に
用いるとともに、パワーオフ状態を含む変速中に計測し
たイナーシャフェーズ時間では学習制御を行わないの
で、変速時のエンジン状態の差異による誤学習を防止し
て、変速中のライン圧の制御を常に適正ならしめること
ができる。
以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例
に限定されるものではなく、例えば、アップシフトのみ
でなくダウンシフト変速の場合にも学習制御を行うとと
もに、その学習制御を可否を判別するようにしても良
い。
(発明の効果) かくしてこの発明のライン圧制御装置によれば、自動変
速機がパワーオフ状態を含まずに変速を行った場合のみ
学習制御を行うので、イナーシャフェーズ時間の計測値
にパワーオフ状態での値が含まれることによる誤学習を
防止して、変速中のライン圧の制御を常に適正なわしめ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明ライン圧制御装置の概念図、 第2図は本発明装置の一実施例を示す自動車パワートレ
ーンの制御システム図、 第3図乃至第5図は同例における変速制御用コンピュー
タのライン圧制御及び変速制御プログラムを示すフロー
チャート、 第6図はライン圧制御ソレノイド駆動デューティの特性
図、 第7図は同デューティの補正量に関する或る一瞬のRAM
内のデータを例示する線図、 第8図は変速中のライン圧制御ソレノイド駆動デューテ
ィに対するタイマ計測時間の関係線図、 第9図は第8図中α,β,γで示すソレノイド駆動デュ
ーティの時の変速動作タイムチャート、 第10図は変速中におけるイナーシャフェーズの発生状況
を示す変速動作タイムチャートである。 1……電子制御燃料噴射エンジン 2……自動変速機 3……ディファレンシャルギヤ 4……駆動車輪 5……エンジン制御用コンピュータ 6……エンジン回転センサ 7……車速センサ、8……スロットルセンサ 9……吸入空気量センサ 10……トルクコンバータ 11……変速歯車機構 14……変速制御用コンピュータ 15……コントロールバルブ 15a,15b……変速制御用シフトソレノイド 16……ライン圧制御用デューティソレノイド 17……入力回転センサ 18……出力回転センサ 19……アイドルスイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変速歯車機構の各種摩擦要素をライン圧に
    より選択的に油圧作動させて所定変速段を選択し、作動
    する摩擦要素の変更により他の変速段への変速を行うよ
    うにした自動変速機の、前記変速歯車機構の入力回転数
    および出力回転数を、入力回転センサおよび出力回転セ
    ンサがそれぞれ検出し、それらのセンサからの信号に基
    づき、イナーシャフェーズ時間計測手段が、前記入出力
    回転数間の比で表されるギヤ比が変化している時間であ
    るイナーシャフェーズ時間を計測し、ライン圧調整手段
    が、前記イナーシャフェーズ時間が目標値となるよう前
    記変速中のライン圧を制御するライン圧制御装置におい
    て、 前記イナーシャフェーズ時間を計測した変速がパワーオ
    フ状態を含む変速であることを示す信号を出力するパワ
    ーオフ信号出力手段と、 前記パワーオフ信号出力手段からの信号に基づき、前記
    ライン圧調整手段の、前記イナーシャフェーズ時間に基
    づく変速中のライン圧の制御を規制する制御規制手段
    と、 を設けてなることを特徴とする、自動変速機のライン圧
    制御装置。
JP63192010A 1988-07-19 1988-08-02 自動変速機のライン圧制御装置 Expired - Lifetime JPH0781629B2 (ja)

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JP63192010A JPH0781629B2 (ja) 1988-08-02 1988-08-02 自動変速機のライン圧制御装置
EP89113253A EP0351824B1 (en) 1988-07-19 1989-07-19 Line pressure control for automatic transmission
DE68918774T DE68918774T2 (de) 1988-07-19 1989-07-19 Systemdrucksteuerung für ein automatisches Getriebe.
US07/382,120 US5007308A (en) 1988-07-19 1989-07-19 Line pressure control for automatic transmission

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Publication Number Publication Date
JPH0242264A JPH0242264A (ja) 1990-02-13
JPH0781629B2 true JPH0781629B2 (ja) 1995-09-06

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