JPH078107Y2 - 内径仕上刃付きタップ - Google Patents

内径仕上刃付きタップ

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JPH078107Y2
JPH078107Y2 JP1988041301U JP4130188U JPH078107Y2 JP H078107 Y2 JPH078107 Y2 JP H078107Y2 JP 1988041301 U JP1988041301 U JP 1988041301U JP 4130188 U JP4130188 U JP 4130188U JP H078107 Y2 JPH078107 Y2 JP H078107Y2
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JP
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diameter
tap
inner diameter
thread
prepared hole
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卓 及部
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は雌ねじを切削加工するタップに係り、特に、そ
の雌ねじの内径仕上げを同時に行う内径仕上刃付きタッ
プの改良に関するものである。
従来技術 雌ねじを形成するための加工工具として従来からタップ
が多用されているが、かかるタップの一種に、下穴径よ
りも大きな谷径の雄ねじ部を有して、雌ねじを切削加工
すると同時にその雌ねじの内径仕上げを行う内径仕上げ
を行う内径仕上刃付きタップがある。例えば、実公昭57
-50177号公報に記載されているタップはその一例であ
り、このようなタップにおいては、雌ねじのねじ山の頂
に切削バリを生じることがなくなるとともに、下穴径の
ばらつきが修正されて雌ねじ内径の寸法制度が向上する
等の利点がある。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、かかる内径仕上刃付きタップにおいて
は、雄ねじ部の先端部分で雌ねじの内径仕上げが行われ
るため、タップ立て当初の切削抵抗が大きくて食付きが
悪く、山やせや内径やせを生じ易いという欠点があっ
た。
本考案は以上の事情を背景として為されたもので、その
目的とするところは、タップ立て当初の食付きを良くし
て山やせや内径やせを防止することにある。
課題を解決するための手段 かかる目的を達成するために、本考案は、下穴径よりも
大きな谷径の雄ねじ部を有して、雌ねじを切削加工する
と同時にその雌ねじの内径仕上げを行う内径仕上刃付き
タップにおいて、前記雄ねじ部の先端側部分の谷径を前
記下穴径よりも小さい一定寸法としたことを特徴とす
る。
作用および考案の効果 このような内径仕上刃付きタップにおいては、雄ねじ部
の先端側部分の谷径が下穴径よりも小さいため、その先
端側部分では通常のタップと同様に雄ねじ部のねじ山の
みが下穴の内周面に食い込んで雌ねじのねじ溝が切削加
工され、その後、下穴径よりも谷径が大きくなる部分で
雌ねじの内径仕上げが行われる。
したがって、かかる本考案の内径仕上刃付きタップによ
れば、タップ立て当初における食付きが良くなり、山や
せや内径やせが軽減される。しかも、このようなタップ
立て当初の山やせや内径やせは、雌ねじのねじ山の頂付
近で生じるものであるため、その後の内径仕上げの際に
良好に切削除去されるのである。
一方、上記谷径は一定寸法であるため、例えば食付き部
の外径変化に対応してタップ先端側に向かうに従って谷
径を徐々に小さくする場合に比較して、そのタップ先端
側の谷径を大きめに維持でき、強度低下が抑制されて切
削抵抗に起因する刃欠け等が防止される。
実施例 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は、本考案の一実施例である内径仕上刃付きタッ
プ(以下、単にタップという)10を示す正面図である。
かかるタップ10は先端側の雄ねじ部12と基端側のシャン
ク部14とから構成されており、雄ねじ部12には形成すべ
き雌ねじに対応するねじ山16が設けられている。また、
この雌ねじ部12は、ねじ山16の高さが次第に低くなるテ
ーパ形状の食付き部18と、ねじ山16の高さが略等しい円
柱形状の完全山部20とから構成されている。そして、こ
のような雄ねじ部12には、タップ10の軸線と平行に等角
度間隔で4本の溝22が設けられ、その溝22によって分断
された上記ねじ山16の一端部に切刃24が形成されるとと
もに、その切刃24によって切削された切屑は溝22を通し
て排出される。
一方、上記雄ねじ部12の谷径は食付き部18と完全山部20
とで異なる。すなわち、第2図に示されているように、
食付き部18の谷径d1は雌ねじを形成すべき下穴の直径寸
法Dよりも小さいのに対し、完全山部20の谷径d2は下穴
径Dよりも大きいのである。また、下穴径Dは形成すべ
き雌ねじの内径よりも小さく、完全山部20の谷径d2は形
成すべき雌ねじの内径と略同じ寸法、厳密には被削材の
弾性変形を考慮して切削加工後に所望する内径の雌ねじ
が得られる寸法に設定されている。なお、第2図の寸法
Sは有効径である。
そして、このようなタップ10はタッピングマシン等に取
り付けられ、その先端側から被加工物に予め形成された
下穴内にねじ込まれることにより、雌ねじの切削加工と
同時にその雌ねじの内径仕上げが行われる。第3図は、
かかるタップ10による雌ねじ26の切削過程を説明する図
で、先ず、一点鎖線で示されている下穴28内に食付き部
18がねじ込まれると、その食付き部18の谷径d1は下穴径
Dよりも小さいところから、そのねじ山16のみが下穴28
の内周面に食い込んで雌ねじ26のねじ溝30が順次切削加
工される。ねじ溝30内に示されている細線は、食付き部
18における切刃24の下穴28に対する食込み形状を表した
ものである。その後、そのようにして形成されたねじ溝
30に完全山部20のねじ山16がねじ込まれるようになる
と、その完全山部20の谷径d2は下穴径Dよりも大きいと
ころから、ねじ山16の谷部において雌ねじ26の山頂32が
切削加工され、内径仕上げが行われる。
このように、本実施例のタップ10は、食付き部18によっ
てねじ溝30を切削加工した後、完全山部20によって内径
仕上げが行われるため、雌ねじ26の山頂32に切削バリを
生じることがないとともに、下穴28の寸法精度に拘らず
雌ねじ26の内径の寸法精度が向上する。
また、食付き部18ではねじ山16のみが下穴28に食い込ん
でねじ溝30を切削加工するため、タップ立て当初におけ
る食付きが良好で、山やせや内径やせが軽減される。し
かも、このようなタップ立て当初の山やせや内径やせ
は、通常は下穴28の内周面近傍、すなわち雌ねじ26の山
頂32よりも内周側部分で生じるだけであるため、完全山
部20による内径仕上げの際に良好に切削除去されるので
ある。
更に、前記谷径d1は外径の変化に拘らず一定で、タップ
先端側程ねじ山16の溝深さが浅くなるようになっている
ため、例えば食付き部18の外径変化に応じてねじ山16を
全体的に小径とし、タップ先端側に向かうに従って徐々
に谷径が小さくなる場合に比較して、そのタップ先端側
の谷径が大きめに維持され、強度低下が抑制されて切削
抵抗に起因する刃欠け等が防止される。
次に、上述したタップ10と、第5図〜第8図にそれぞれ
図示されている4種類の従来のタップ34,36,38,40とを
用いて、本考案者等が行った試験結果について説明す
る。
先ず、上記4種類のタップ34,36,38,40について説明す
ると、タップ34(従来品I)は内径仕上刃を持たない通
常のタップで、雄ねじ部の谷径dは下穴径Dよりも小さ
く、下穴径Dは形成すべき雌ねじ26の内径と略同じ寸法
に設定されている。したがって、かかるタップ34におい
ては、第9図に示されているように、下穴28の内周面が
そのまま山頂32となり、食付き部の切刃によってその内
周面にねじ溝30が切削加工されることにより、雌ねじ26
が形成される。
また、タップ36(従来品II)は上記タップ34の先端にリ
ーマ42が設けられたもので、下穴径Dはリーマ42の径寸
法Rよりも小さく、径寸法Rは雌ねじ26の内径と略同じ
寸法に設定されている。したがって、かかるタップ36に
おいては、第10図に示されているように、先ず、リーマ
42によって下穴28の内面切削が行われ、その後、食付き
部の切刃によってねじ溝30が切削加工されることによ
り、雌ねじ26が形成される。
また、タップ38(従来品III)は前記実公昭57-50177号
公報に記載のように内径仕上刃を備えた従来のタップ
で、雄ねじ部の谷径dは下穴径Dよりも大きく、その谷
径dは雌ねじ26の内径と略同じ寸法に設定されている。
したがって、かかるタップ38においては、第11図に示さ
れているようにタップ立ての当初からねじ溝30の加工と
同時に山頂32の切削加工が行われ、その後にねじ溝30が
完全に切削加工されることによって雌ねじ26が形成され
る。
また、最後のタップ40(従来品IV)は、例えば英国特許
出願公開第1584771号明細書(1977)に記載のように食
付き部のねじ山の形状を完全山部のねじ山と類似形状と
したもので、その食付き部の谷径d1は外径と同様に先端
から完全山部に向かうに従って連続的に大きくなってお
り、下穴径Dは完全山部の谷径d2よりも大きく且つ雌ね
じ26の内径と略同じ寸法に設定されている。したがっ
て、かかるタップ40においては、第12図に示されている
ように、下穴28の内周面がそのまま山頂32となり、食付
き部の切刃によってその内周面にねじ溝30が切削加工さ
れることにより、雌ねじ26が形成される。なお、この場
合の切屑は略相似形を成している。
そして、これ等のタップについて、5つの試験項目に関
して調べた結果を第1表に示す。かかる試験結果から明
らかなように、従来品は何れも一長一短があって必ずし
も充分に満足できないのに対し、本考案にかかるタップ
10は、上記5つの試験項目の全てに良好な結果が得られ
たのである。なお、表中の◎印は問題なく良好で、○印
は普通、×印は問題があることを意味している。
以上、本考案の一実施例並びに試験結果を図面に基づい
て詳細に説明したが、本考案は他の態様で実施すること
もできる。
例えば、前記実施例では食付き部18の谷径d1を下穴径D
よりも小さくし、その食付き部18の切刃24によってねじ
溝30を完全に切削加工した後、完全山部20において内径
仕上げを行うようになっているが、第4図に示されてい
るタップ50のように、食付き部18の途中で谷径を変える
ようにしても差支えないのであり、また、完全山部20の
途中で変化させることもできる。
また、前記実施例では谷径d1とd2との間が段になってい
るが、谷径を連続的に変化させて、その途中で下穴径D
と交差するようにすることも可能である。
また、前記実施例では直線状の溝22が4本設けられてい
るが、この溝22の本数を適宜変更し得ることは勿論、タ
ップ10の軸線に対して傾斜するねじれ溝を設けることも
できる。
その他一々例示はしないが、本考案は当業者の知識に基
づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である内径仕上刃付きタップ
の正面図である。第2図は第1図のタップの先端部を示
す図で、雄ねじ部の谷径と下穴径との関係を説明する図
である。第3図は第1図のタップの切削過程を説明する
図である。第4図は本考案の他の実施例の先端部を示す
図である。第5図,第6図,第7図および第8図はそれ
ぞれ従来のタップの先端部を示す図で、それぞれ前記第
2図に対応する図である。第9図,第10図,第11図およ
び第12図はそれぞれ第5図,第6図,第7図および第8
図のタップの切削過程を説明する図で、それぞれ前記第
3図に対応する図である。 10,50:内径仕上刃付きタップ 12:雄ねじ部、26:雌ねじ 28:下穴 D:下穴径、d1,d2:谷径

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】下穴径よりも大きな谷径の雄ねじ部を有し
    て、雌ねじを切削加工すると同時に該雌ねじの内径仕上
    げを行う内径仕上刃付きタップにおいて、 前記雄ねじ部の先端側部分の谷径を前記下穴径よりも小
    さい一定寸法としたことを特徴とする内径仕上刃付きタ
    ップ。
JP1988041301U 1988-03-29 1988-03-29 内径仕上刃付きタップ Expired - Lifetime JPH078107Y2 (ja)

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JPH01148229U JPH01148229U (ja) 1989-10-13
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JP4553251B2 (ja) * 2005-04-13 2010-09-29 オーエスジー株式会社 ねじ切りカッタ
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