JPH0777504B2 - 高速インダクション型モータのロータ構造 - Google Patents

高速インダクション型モータのロータ構造

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JPH0777504B2
JPH0777504B2 JP62288386A JP28838687A JPH0777504B2 JP H0777504 B2 JPH0777504 B2 JP H0777504B2 JP 62288386 A JP62288386 A JP 62288386A JP 28838687 A JP28838687 A JP 28838687A JP H0777504 B2 JPH0777504 B2 JP H0777504B2
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    • F16F15/322—Correcting- or balancing-weights or equivalent means for balancing rotating bodies, e.g. vehicle wheels the rotating body being a shaft
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高速インダクションモータのロータ構造に関
し、特に、ロータコアの積層体の両端に設けられるアル
ミ材製エンドリングの補強構造に関する。
〔従来技術〕
工作機械のスピンドル駆動用のモータは近年、高速切
削、高速研削と言う切削条件からの要請に従って、益々
高速化の傾向にある。このような、スピンドル駆動用の
モータとして、インダクションモータが多用されてい
る。このインダクションモータのロータには磁性鋼板製
の打ち抜きラミネーションを多数枚積層したロータコア
のスロット内を充填すると共に該ロータコアの両端にリ
ング形状に導電材としてのアルミ材をダイカストで鋳込
んで設けたエンドリングを備えた構造が採られる。
然しながら、このような高速回転型のインダクションモ
ータにおいては、ロータの回転時の遠心力が、問題とな
る。つまり、遠心力の作用で、鋳込んだアルミ材製のエ
ンドリングに破壊が生じることがある。このような破壊
を回避するために、既に従来より、ロータ外径を可及的
に小さくする工夫、或いはまた、回転速度の高速化に伴
い、ダイナミックバランスの必要性も増大することにな
り、そのために、バランスリングをロータコアの両端に
おいて、エンドリングの内側に装着して設け、このバラ
ンスリングに穿孔を施すことによりダイナミックバラン
スを取る構造としたとき、そのダイナミックバランス用
のバランスリングをエンドリング内に食い込ませて、エ
ンドリングに掛かる遠心力に抗するようにした構造を取
るもの、更には、エンドリングの周囲に鉄製のカバーを
圧入や焼き嵌め構造で取付けて、該エンドリングの保護
を図る等の従来のロータ構造が有った。
〔発明が解決すべき問題点〕
然しながら、従来の高速回転型インダクションモータに
おけるロータの上述した構造は、エンドリングがジュー
ル熱による自己発熱で膨張し、破壊し易いこと等の影響
もあってなお、エンドリングの補強性に不足が有ると共
に鉄製ガバーを取付けるにしても、それによる製造工程
が煩雑化してコスト高になる等の問題点があった。依っ
て、本発明は斯かる問題を解決することを目的とするも
のである。
〔解決手段と作用〕
本発明によれば、ロータコアの積層体の両端にアルミ材
から成るエンドリングをダイキャストにより設けたロー
タを有して高速回転するインダクションモータにおい
て、前記ロータのエンドリングを囲繞する鉄製カバーを
前記ロータコアの積層体に前記エンドリングと共にダイ
キャストにより鋳設してエンドリングを補強するように
した高速インダクション型モータのロータ構造を提供す
ると共にその鉄製カバーを、好ましくは前記ロータの動
釣り合い用バランスリングとしても用いるのである。す
なわち、鉄製カバーは、従来のように圧入部品や焼き嵌
め部品として、ロータコアに後から組み立てられるもの
でないから、製造工程を簡素化し得ると共に、エンドリ
ングに対する補強強度を向上させることができる。以
下、本発明を添付図面に示す実施例に基づいて、更に詳
細に説明する。
〔実施例〕
先ず、第２図、第３図を参照すると、両図には上述した
従来の構造の２例が示されており、第２図において、ロ
ータ１は、モータ軸２に楔止め等の固定方法で装着され
ており、積層体構造のロータコア３の両端に短絡環を形
成するエンドリング４がダイカストにより、鋳設されて
設けられている。そして、そのエンドリング４の内側に
は金属材から成るバランスリング５を食い込むように設
けてエンドリング４の遠心力による破損を防止するよう
に設けてある。この構造では然しながら、遠心力に対し
てエンドリング４を内側のバランスリング５で支える構
造であるため、十分には抗し切れない点がある。
他方、第３図の構成ではロータ10は、積層体構造のロー
タコア13の両端に突出したエンドリング14を有する点
は、第２図の従来の実施例と同じであるが、そのエンド
リング14を囲繞する鉄製のカバー15を夫々、軸12に圧入
又は焼き嵌めした構造で設けることにより、エンドリン
グ14を内部に完全に包み込む構造としたものである。然
し、この構造では、既述のように、カバー15を別部品と
して圧入用の高精度の寸法で加工してから、組み立てを
行うと言う製造上の煩雑性が免れることができない不利
がある。
そこで、本発明では、第１図に示すように、高速回転型
インダクションモータのロータ20は、磁性鋼板の積層体
から成るロータコア23にアルミ材のエンドリング24をダ
イカスト法で鋳設するときに、引き続く加工工程にお
き、鉄材から成るバランスリング25を同じくダイカスト
法により鋳設して、上記エンドリング24を包み込む構造
としたものである。このようにして形成されたロータコ
ア20が軸22に固定、装着される。そして、このように、
加工工程で、同じダイカスト法を引き続いて行うことに
より、エンドリング24とバランスリング25とが一気に形
成されることに成り、故に、製造、組み立て工程が簡単
化されると共に、従来のカバーで包み込む構造に比較し
て、バランスリング25のロータコア23に対する密着性も
良く、故に、アルミ材性のエンドリング24を遠心力によ
る変形やバースト破損から良く防護することができるの
である。また、エンドリング24を完全に包み込むことか
ら、自己発熱による膨張変形をも防止する作用を発揮す
ることができるのである。なお、バランスリング25は、
その本来の動釣り合い用にも使用されることは、言うま
でもない。また、エンドリング24とバランスリング25と
の結合性を高めるために、凹凸係合部26を設けておくの
が望ましい。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明による高速回転
型インダクションモータのロータは、従来のロータ構造
を大幅に変えるものではないが、バランスリングによる
エンドリング囲繞構造をダイカスト形成で鋳設する構造
としたことにより、加工工程の簡素化による製造コスト
の低減と、エンドリング補強機能の一層の向上を達成し
たものである。このような、本発明によるロータ構造は
高速回転型インダクションモータとして回転駆動用のモ
ータ単体として形成されるモータにも工作機械の主軸に
組み込む形の所謂ビルトイン型モータにも適用可能であ
ることは、言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
第１図は、本発明に係る高速回転型インダクションモー
タのロータ構造を示した正面図、第２図と第３図とは従
来の同型モータのロータ構造を示した正面図である。 20……ロータ、 22……軸、 23……ロータコア、 24……エンドリング、 25……バランスリング。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】ロータコアの積層体の両端にアルミ材から
    成るエンドリングをダイキャストにより設けたロータを
    有して高速回転するインダクションモータにおいて、前
    記ロータのエンドリングを囲繞する鉄製カバーを前記ロ
    ータコアの積層体に前記エンドリングと共にダイキャス
    トにより、鋳設してエンドリングを補強するようにした
    ことを特徴とする高速インダクション型モータのロータ
    構造。
  2. 【請求項２】前記鉄製カバーが、前記ロータの動釣り合
    い用バランスリングを形成している特許請求の範囲1.に
    記載の高速インダクション型モータのロータ構造。
JP62288386A 1987-11-17 1987-11-17 高速インダクション型モータのロータ構造 Expired - Lifetime JPH0777504B2 (ja)

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