JPH0776732B2 - 車輌診断システム - Google Patents

車輌診断システム

Info

Publication number
JPH0776732B2
JPH0776732B2 JP63224993A JP22499388A JPH0776732B2 JP H0776732 B2 JPH0776732 B2 JP H0776732B2 JP 63224993 A JP63224993 A JP 63224993A JP 22499388 A JP22499388 A JP 22499388A JP H0776732 B2 JPH0776732 B2 JP H0776732B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic control
data
vehicle diagnostic
vehicle
diagnostic device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63224993A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0273130A (ja
Inventor
邦宏 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP63224993A priority Critical patent/JPH0776732B2/ja
Publication of JPH0273130A publication Critical patent/JPH0273130A/ja
Publication of JPH0776732B2 publication Critical patent/JPH0776732B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、車輌に搭載された複数の電子制御装置の故障
診断を行う車輌診断システムに関する。
[従来の技術] 近年、車輌に搭載されているエンジンは、空燃比などを
電子的に制御して、快適なドライバビリティの現出、排
気ガスの浄化、省燃費、エンジン出力の向上等が図られ
ている。
この電子制御系が故障すると、エンジンを的確に制御す
ることが困難となり、ドライバビリティの悪化、排気エ
ミッション、燃費の悪化、及びエンジンの出力低下を招
く。
このため、実開昭60-25974号公報などに開示されている
ものに、各センサ類と制御回路との間、あるいは、各ア
クチュエータ類と制御回路との間にコネクタを設け、こ
のコネクタに接続する複数の判定回路、保持手段、及び
表示手段を設け、異常を検出するようにしたものがある
が、コネクタ、判定回路、保持手段、及び表示手段を複
数必要とし、構成が複雑となる。
これに対処するため、最近では、車輌に搭載された電子
制御装置に、例えば車輌診断装置などの外部機器を接続
して、上記電子制御装置と上記車輌診断装置とを双方向
通信可能とし、上記電子制御装置における各センサ類の
出力信号に基づく電子制御装置内データ及び各アクチュ
エータ類に対する電子制御装置内データを読取り、上記
電子制御装置の故障診断などを行っている。
しかしながら、車輌には、エンジン制御、トランスミッ
ション制御、ブレーキ制御、クルーズ制御などを行う電
子制御装置が複数の制御ユニットとして搭載されてお
り、これらの制御ユニットを故障診断する場合、それぞ
れの制御ユニットのコネクタに車輌診断装置のコネクタ
を接続しなければならず、コネクタの数が増えてコスト
アップの要因となるばかりでなく、診断作業が煩雑であ
り、また、複数の電子制御装置に関わる故障の場合、診
断作業が容易でなく、故障発見に時間がかかるという問
題があった。
なお、特開昭62-150135号公報(第1の先行例)には、
車輌に搭載される複数の電子制御装置をデータバスによ
るネットワークを介して接続し、このデータバスに入力
並びに表示装置を接続して、この入力並びに表示装置か
ら上記複数の電子制御装置の少なくとも一つを選択して
該選択された電子制御装置を動作制御する制御指令信号
を出力し、選択された電子制御装置を動作制御させ、該
電子制御装置における動作状態検出信号を入力並びに表
示装置に入力して表示することで、各制御システムに設
定されるセンサ類及びアクチュエータ類の動作状態を容
易に検査することを可能とする技術が開示されている。
また、特開昭62-161038号公報(第2の先行例)には、
車輌に搭載される複数の電子制御装置をデータバスによ
るネットワークを介して接続すると共に、このデータバ
スに出荷検査用モニタ装置を脱着可能とし、出荷検査用
モニタ装置から検査指令を出すことで、複数の電子制御
装置中の少なくとも一つを診断用として使用し、各電子
制御装置が正常にデータバスに接続されているか否かを
チェックする技術が開示されている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記第1の先行例では、入力並びに表示装置に
より複数の電子制御装置から対応する電子制御装置を如
何に選択し、該当データを如何に選択するのかの具体的
な開示が無く、上記第1の先行例に開示されている技術
を、そのまま本願発明における車輌診断システムに適用
できない。また、車輌診断装置からネットワークにデー
タ要求信号を出力すれば、複数の電子制御装置全てにデ
ータ要求信号が入力されるため、車輌搭載の各電子制御
装置においてもこれに対処する必要がある。すなわち、
車輌診断装置からデータ要求信号が複数の各電子制御装
置に入力された場合、各電子制御装置において適切な処
理を施さないと、車輌診断装置によって指定されていな
い電子制御装置において不必要な演算負担が増加し、電
子制御装置における通常の制御処理に影響を与える虞が
ある。
また、上記第2の先行例では、単に各電子制御装置が正
常にデータバスに接続されているか否かの診断しか行え
ず、各電子制御装置における入出力データを診断できな
い。また、複数の電子制御装置中の一つを診断用として
使用するため、この診断用とされた電子制御装置では、
診断のための演算負担により通常の制御処理に支障をき
たす不都合もある。
本発明は上記事情に鑑み、車輌診断装置の操作入力手段
からの操作入力に応じた電子制御装置が確実に指定さ
れ、この指定された電子制御装置から必要とするデータ
が確実に車輌診断装置に送信されて的確な故障診断を行
うことができると共に、各電子制御装置において不必要
に演算負担が増加することなく、電子制御装置における
通常の制御処理に影響を与えることを防止し得る車輌診
断システムを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的と達成するため本発明は、車輌に搭載されネッ
トワークを介して接続された複数の電子制御装置と、上
記ネットワークに接続して双方向通信により上記各電子
制御装置の入出力データを診断する車輌診断装置とから
なる車輌診断システムにおいて、上記ネットワークに上
記車輌診断装置を脱着自在とする外部接続ポートを備
え、上記車輌診断装置には、操作入力手段からの操作入
力に応じ上記電子制御装置のうちのいずれかを指定する
指定情報及びデータ要求コマンドからなる要求信号を上
記ネットワークを介して各電子制御装置へ出力する共
に、各電子制御装置からのデータを受信する通信手段を
備え、さらに、上記各電子制御装置には、上記要求信号
を受信すると共に、ピックアップされたデータを上記車
輌診断装置に送信する通信手段と、上記要求信号におけ
る指定情報が他の電子制御装置を指定しているときに
は、現在実行中の処理を続行し、自己の電子制御装置を
指定しているときには、現在実行中の処理を中断して上
記データ要求コマンドに対応するデータをピックアップ
する選択手段とを備えることを特徴とする。
[作用] 上記構成により、車輌搭載の複数の電子制御装置を接続
するネットワークの外部接続ポートに車輌診断装置を接
続して、電子制御装置における入出力データを診断する
に際し、操作入力手段からの操作入力に応じて複数の電
子制御装置のうちのいずれかを指定する指定情報及びデ
ータ要求コマンドからなる要求信号が車輌診断装置から
ネットワークを介して各電子制御装置に送信されて各電
子制御装置で受信される。そして、各電子制御装置で
は、受信した要求信号における指定情報が他の電子制御
装置を指定している場合、現在実行中の処理を続行し、
自己を指定している場合には、現在実行中の処理を中断
して上記要求信号のデータ要求コマンドに対応するデー
タをピックアップしてネットワークを介し上記車輌診断
装置へ送信する。
[発明の実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図面は本発明の一実施例を示し、第1図(a)は車輌の
概略側面図、同図(b)は車輌診断装置の正面図、第2
図は各電子制御装置及び車輌診断装置の回路構成図、第
3図は各電子制御装置及び車輌診断装置における機能ブ
ロック図、第4図(a)は車輌診断装置の動作手順を示
すフローチャート、同図(b)は電子制御装置の動作手
順を示すフローチャートである。
第1図において、符号500は自動車などの車輌、501は車
輌500に搭載されて空燃比制御等を行う電子制御装置(E
CU)からなるエンジン制御ユニットであり、502はECUか
らなるトランスミッション制御ユニット、503はアンチ
ロックブレーキ制御などを行うECUからなるブレーキ制
御ユニット、504は車輌の走行に必要な各種情報を演算
処理によって求め、定速走行を制御するECUからなるク
ルーズ制御ユニットである。
上記ECU501〜504は、第2図に示すように、キースイッ
チSW10により開閉されるリレーRY1を介して電源BVに接
続され、中央処理装置(CPU)501a〜504aと、RAM501b〜
504bと、ROM501c〜504cと、不揮発性RAM(バックアップ
RAM)501dから504dと、入力インタフェース501g〜504g
と、出力インターェース501e〜504eとそれぞれ有し、上
記RAM501b〜504bには、各種演算処理された一時的なパ
ラメータあるいは制御用のマップなどが格納され、上記
ROM501c〜504cには、プログラムおよび固定データなど
が格納されている。
そして、ECU501は、上記入力インタフェース501gを介し
て、冷却水温センサ9、O2センサ10、吸入管負圧センサ
11、エアコンスイッチSW1、車速センサ13、アクセルス
イッチSW5、スロットル開度センサ15、ニュートラルス
イッチSW3、エンジン回転数センサ17からの各信号を取
込み、上記ROM501cに格納されているプログラムに従っ
て、データ処理し、上記RAM501bにいったん格納した
後、上記CPU501aで、この格納されているデータに基づ
き種々の演算処理を行い、この演算処理されたデータに
基づき、上記出力インタフェース501e、駆動回路501hを
介して、キャニスタパージソレノイド19、EGRアクチュ
エータ20、アイドル制御アクチュエータ21、イグニッシ
ョンコイル22、及びインジェクタ23などに制御信号を出
力し、必要なエンジン制御を行う。
また、ECU502は、上記入力インタフェース502gを介し
て、エンジン回転数センサ17、車速センサ13、アクセル
スイッチSW5、スロットル開度センサ15、ニュートラル
スッチSW3の各信号を取込み、変速指令を出力インタフ
ェース502e、駆動回路502hを介してA/Tアクチュエータ5
25に与え、運転状態に応じて図示しない自動変速機の変
速制御を行う。
また、ECU503は、上記入力インタフェース503gを介し
て、ブレーキスイッチSW6、車輪速センサ527の各信号を
取込み、ROM503cの制御プログラムに従ってアンチロッ
クのための制御演算を行い、その制御信号を、出力イン
タフェース503e、駆動回路503hを介してABSブレーキア
クチュエータ528へ出力し、アンチロック(アンチスキ
ッド)ブレーキ制御を行う。
また、ECU504は、上記入力インタフェース504gを介し
て、定速走行設定スイッチSW7、車速センサ13からの信
号を取込み、出力インタフェース504e、駆動回路504hを
介してスロットルアクチュエータ530を制御して定速走
行制御を行い、ブレーキスイッチSW6、アクセルスイッ
チSW5、ニュートラルスイッチSW3、減速スイッチSW8、
リジュームスイッチSW9の各スイッチからの信号が上記
入力インタフェース504gを介して入力されると、定速走
行の解除あるいは加減速を伴う定速走行の再設定などを
行う。
また、上記ECU501〜504はそれぞれの入力インタフェー
ス501g〜504g、及び出力インタフェース501e〜504eが送
受信の通信ラインを構成するバスライン500aに接続され
ると共に、外部接続ポートを構成する外部接続用コネク
タ24に接続され、この外部接続用コネクタ24に、車輌診
断装置25の入出力コネクタ26が、アダプタハーネス27を
介して接続される。
この車輌診断装置25はディーラのサービスステーション
などに備えるもので、車輌診断装置本体25aの内部には
制御部28、電源回路29などが設けられ、また、外部には
複数の発光ダイオード(LED)D1〜D10を有するインジケ
ータ部30、ディスプレイ31、及びキーボード32などが設
けられている。さらに、上記車輌診断装置本体25aに対
し制御部28にコネクタ33を介して外部から接続自在なメ
モリカートリッジ34が接続されている。
上記制御部28には、互いにバスライン35を介して接続す
るCPU36、RAM37、周波数カウンタなどからなるタイマ3
8、及び、I/Oインタフェース40が設けられている。
上記I/Oインタフェース40の入力側に、上記各種スイッ
チ類の出力信号が上記ECU501〜504の出力インタフェー
ス501e〜504eを経て入力される。さらに、I/Oインタフ
ェース40の出力側に上記インジケータ部30が接続されて
おり、上記スイッチ類をON,OFFさせることで、そのスイ
ッチに対応するインジケータ部30のLEDが点灯(あるい
は点滅),消灯し、各スイッチ類の作動確認を行えるよ
う構成されている。
また、上記I/Oインタフェース40の入力側には、上記キ
ーボード32のモード選択信号、上記ECU501〜504の出力
インタフェース501e〜504eから上記駆動回路501h〜504h
へ出力される各種制御信号、及び、上記各種センサ類の
出力信号が入力される。さらに、このI/Oインタフェー
ス40の出力側が上記ECU501〜504の入力インタフェース5
01g〜504gと上記ディスプレイ31とに接続されている。
また、上記メモリカートリッジ34は、車種ごとに異なる
上記ECU501〜504のプログラムに対し、車輌診断装置本
体25a自体が互換性を有するように、接続コネクタ33を
介して選択的に接続できるようにしたものであり、内部
に、その車種のプログラムに応じた診断プログラム及び
固定データなどを記憶するROM41が格納されている。
また、上記タイマ38には同期信号を出力するクロックパ
ルス発振素子42が設けられている。
さらに、上記制御部28に接続する電源回路29が、前記車
輌500の電源BVにON/OFF用操作スイッチSW4を介して接続
されている。
次に、各電子制御装置(ECU)501〜504、及び車輌診断2
5における機能を第3図に基づき説明する。
上記各ECU501〜504の機能としては、各センサ類、スイ
ッチ類からの信号を演算処理する演算手段551a〜551d、
各アクチュエータへ駆動信号を出力する駆動手段(駆動
回路)501h〜504h、データピックアップ手段552a〜552
d、解読手段553a〜553d、及び通信手段554a〜554dを備
える。そして、上記通信手段554a〜554dが上記バスライ
ン500aに接続され、このバスライン500aによって上記各
ECU501〜504が相互に通信可能なネットワーク、すなわ
ち車載のローカルエリアネットワーク(LAN)が形成さ
れる。さらに、このバスライン500aには、上記外部接続
用コネクタ24が接続されている。
ここで、上記外部接続用コネクタ24に上記車輌診断装置
25が接続されると、上記ECU501〜504及び上記車輌診断
装置25からなるLANが構成され、上記ECU501〜504及び上
記車輌診断装置25のいずれの装置間でも双方向あるいは
片方向の通信が可能となり、さらには、任意の装置間で
の双方向通信も可能となる。
従って、上記ECU501〜504の故障診断を行う場合、上記
車輌診断装置25から各種要求信号が送信されると、この
要求信号が上記ECU501〜504の通信手段554a〜554dで受
信され、解読手段553a〜553dにてその内容が解釈され
る。上記解読手段553a〜553dは、解読した内容に従っ
て、データピックアップ手段552a〜552dへ所定データの
ピックアップを指示し、上記データピックアップ手段55
2a〜552dは、演算手段551a〜551dにて演算された各種デ
ータ、あるいは、ROM501c〜504cに格納されている固定
データなどをピックアップし、上記通信手段554a〜554d
から上記データを上記バスライン500aに出力する。
すなわち、本実施例では、上記データピックアップ手段
552a〜552dおよび上記解読手段553a〜553dによって選択
手段が構成され、車輌診断装置25から送信される複数の
ECU501〜504のうちのいずれかを指定する指定情報及び
データ要求コマンドからなる要求信号が各ECU501〜504
で通信手段554a〜554dを介して受信されると、各ECU501
〜504における選択手段によって、上記要求信号におけ
る指定情報が判断され、該指定情報が他の電子制御装置
を指定しているときには、ECUにおいて現在実行中の処
理を続行させ、自己のECUが指定されているときには、E
CUにおいて現在実行中の処理を中断させて上記データ要
求コマンドに対応するデータをピックアップし、上記通
信手段を介して車輌診断装置25へ送信する。
また、車輌診断装置25は、通信手段56、データ演算手段
57、キーボード解釈手段58、表示駆動手段59、操作入力
手段としてのキーボード32、ディスプレイ31で構成され
る。
診断作業者のキーボード操作によりキーボード32から入
力される診断モードなどが上記キーボード解釈手段58で
解釈され、上記通信手段56から上記バスライン500aへEC
Uを指定する指定情報及びデータ要求コマンドからなる
要求信号が出力される。上記バスライン500aへ出力され
た要求信号は、上記ECU501〜504で受信され、その結
果、上記ECU501〜504のうち上記要求信号における指定
情報により指定されたECUからデータ要求コマンドに対
応してピックアップされて送信されたデータが上記通信
手段56で受信されて上記データ演算手段57で演算され、
上記表示駆動手段59を介して上記ディスプレイ31に表示
される。
次に、車輌診断装置25及び各電子制御装置(ECU)501〜
504における動作手順を第4図(a),(b)のフロー
チャートに基づき説明する。
(車輌診断装置) 先ず、車輌診断装置25の入出力コネクタ26を車輌500の
外部接続用コネクタ24に直接、あるいはアダプタハーネ
ス27を介して接続した後、操作スイッチSW4にて車輌診
断装置25の電源をONする。
すると、ステップ102で車輌診断装置25がイニシャライ
ズされ、次いで、ステップ103へ進み、車輌診断装置25
からECU501に対する機種コード要求信号が出力される。
なお、この機種コードは上記ECU501のROM501cに予め記
憶されているものである。
ここで、車輌診断装置25から出力される要求信号は、例
えば、車輌診断装置25及び制御ユニットの指定情報の一
例としてのアドレス情報、データ要求コマンドなどから
なり、上記機種コード要求信号は車輌診断装置25及びエ
ンジン制御ユニット(ECU501)のアドレス情報、及び、
機種コード要求信号の順で、各ECU501〜504へ送信され
る。
(電子制御装置) 上記車輌診断装置25から要求信号が各ECU501〜504へ送
信されると、各ECU501〜504は割込みがかけられ、各ECU
501〜504で現在実行中のタスクを中断し、ステップ201
で、車輌診断装置25からの要求信号を受信する。
次いで、ステップ202へ進み、各ECU501〜504は、受信し
た要求信号から自己のアドレスを識別し、自己のアドレ
スの場合には、ステップ203へ進む。この場合、エンジ
ン制御ユニット(ECU501)のアドレスが送信されている
ため、ECU501のみ、ステップ202から203へ進み、ECU502
〜504はステップ202からルーチンを出て、割込みを終了
する。
ステップ203では、上記車輌診断装置25から送信された
コマンドを解釈し、ステップ204で、対応するデータを
ピックアップしてステップ205へ進み、データを送信す
る。この場合、車輌診断装置25からのデータ要求コマン
ドが機種コード要求であるので、ECU501は、ROM501cに
予め記憶されている機種コードデータを読み出し、機種
コードデータをバスライン500aに出力する。なお、この
機種コードデータには、上記車輌診断装置25のアドレス
情報が含まれている。
(車輌診断装置) 再び車輌診断装置25側について説明すると、車輌診断装
置25では、ステップ104で、上記ECU501が応答してバス
ライン500aに出力した機種コードデータから自己に対す
るアドレスを識別し、車輌診断装置25に対するデータ、
すなわち機種コードデータが受信できたかを判断する。
受信できた場合にはステップ105へ進み、受信できない
場合はステップ104へ戻り判定を繰返す。
ステップ105ではCPU36にて機種を識別するとともに受信
した機種コードをRAM37の特定アドレスにストアする。
次いでステップ106へ進み、メモリカートリッジ34のROM
41に格納されている複数のテーブルの中から、上記機種
コードに対応したテーブルを選択する。その結果、車輌
の制御ユニットに対応したテーブルが特定され、以後、
このテーブルに記憶されているプログラムに従って診断
が実行される。
その後、診断作業者によるキーボード操作が行われる
と、ステップ107で、キーボード32から入力された診断
モード等を読み込む。例えば、冷却水温センサ9の出力
信号に基づくECU501内の冷却水温データを診断する場
合、診断作業者によるキーボード32のキー操作にて該当
モードが入力(例えば、F→0→7→ENTと入力)され
ると、車輌診断装置25のCPU36にて、このモードが読取
られ、RAM37の所定アドレスに一時格納され、その後、
そのモード内容が解釈され、診断モードに対応したプロ
グラムが選択されると同時に、診断モードに対応した略
称及び単位などの固定データがROM41から読み出され、R
AM37の所定アドレスに格納される。
その後、ステップ108で、上記ECU501のアドレス情報と
ともに、この診断モードに対応したデータ(例えば、上
述のECU501内の冷却水温データ)の送信要求信号をバス
ライン500aに出力する。
(電子制御装置) このとき、各ECU501〜504では、車輌診断装置25からの
データ送信要求により割込みプログラムがスタートする
が、上述したように、送信要求信号におけるアドレス指
定がECU501であるため、ECU502〜504は、ステップ202か
らプログラムを抜け、割込みを終了する。
一方、ECU501は、ステップ202からステップ203へ進み、
車輌診断装置25からのデータ要求コマンド、すなわち、
冷却水温データ要求を解釈し、ステップ204で、機種コ
ードデータに代え、冷却水温データをピックアップし、
ステップ205へ進み、冷却水温データを上記バスライン5
00aへ出力する。
(車輌診断装置) 一方、車輌診断装置25は、ステップ109で、上記ECU501
から出力されたデータ信号を受信し、ステップ110へ進
む。
ステップ110では、受信されたデータを演算して物理量
変換し(2進数データを10進数変換して数値データに変
換する)、RAM37の所定アドレスに数値データとして格
納する。そして、ステップ111へ進み、上記数値デー
タ、及び上記ステップ107でRAM37にストアされた略称及
び単位などの固定データを読み出し、I/Oインタフェー
ス40から表示信号としてディスプレイ31に出力する。
その結果、車輌診断装置25のディスプレイ31に、上記数
値データ、略称、診断モード番号(キー操作入力したフ
ァンクション番号)、単位などが表示される。上述の冷
却水温センサの診断モードの場合、第1図(b)に示す
ように、冷却水温の略称TW、ファンクション番号F07、
冷却水温データの数値+14、及び単位degCが表示され
る。そしてステップ107へ戻り、次のキー入力を待つ。
ここで、新たな診断項目を実行する場合、例えば、上述
のエンジン制御ユニット(ECU501)以外の他の制御ユニ
ットとしてブレーキ制御ユニット(ECU503)内の車輪速
セン527の出力に基づく車輪速データを要求する場合、
同様にキーボード32のキー操作により、該当モードを入
力する(例えば、F→B→1→ENTとキー操作入力す
る)ことで、上述の如く、ステップ107でそのモード内
容が解釈され、ステップ108で、その診断モードに対応
したECU503内の車輪速データの送信要求信号を各ECU501
〜504へ出力する。
(電子制御装置) このとき、上記ECU501では、上述の冷却水温データを送
信しているが、他のECU(ECU503)への車輪速データ要
求であり、ECU501のアドレス指定がないため、冷却水温
データのピックアップを終了してECU501から車輌診断装
置25への冷却水温データの送信が終了される。
これと同時に、ECU502〜504では割込みがかかり、上記
送信要求信号におけるブレーキ制御ユニット指定アドレ
スによって、ECU503のみがステップ203へ進み、ECU502,
504はステップ202からプログラムを抜け、割込みを終了
する。
ECU503は、ステップ203でコマンド解釈により車輪速デ
ータ要求と解釈し、ステップ204で車輪速データをピッ
クアップし、ステップ205へ進み、車輪速データを送信
する。
(車輪診断装置) 一方、車輪診断装置25では、ステップ109で車輪速デー
タを受信し、ステップ110でこの受信された車輪速デー
タを演算し物理量変換して数値データとする。そして、
ステップ111でディスプレイ31に表示信号を出力し、デ
ィスプレイ31上に車輪速データの数値表示がなされる。
以上のように、車輪に搭載された複数の電子制御装置に
対し、一つの外部接続用コネクタ24に車輪診断装置25を
接続するだけで、例えば、エンジン制御ユニット(ECU5
01)、トランスミッション制御ユニット(ECU502)、ク
ルーズ制御ユニット(ECU504)に入力される車速センサ
13からの出力信号の各ECU内の車速データの診断が、対
応診断モードをキーボード32からキー操作入力すること
により各ECU毎に行える。
その結果、もし、全てのECU内における車速データが異
常であれば、車速センサ13の故障であると診断でき、一
つのECU内の車速データのみ異常の場合には、そのECUと
車速センサ13との間のコネクタの接触不良、ショート、
あるいは配線の断線、さらには、そのECUの故障などが
わかり、各システムを有機的に結びつけた故障診断が行
える。
尚、本実施例ではバス形式のLANに本発明を適用した例
について説明したが、その他、リング形、スター形など
の他の形式のLANについても本発明を適用できることは
いうまでもなく、これら諸形式のLANにおいて、上記外
部接続ポートは、ネットワーク中の通信ラインのみなら
ず、ネットワーク全体の通信制御を行うコントローラな
どに設けても良い。さらには、アクセス方式、伝送方式
なども本実施例に限定されるものではない。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、車輌搭載の複数の
電子制御装置を接続するネットワークの外部接続ポート
に車輌診断装置を接続して、電子制御装置における入出
力データを診断するに際し、操作入力手段からの操作入
力に応じて複数の電子制御装置のうちのいずれかを指定
する指定情報及びデータ要求コマンドからなる要求信号
が車輌診断装置からネットワークを介して各電子制御装
置に送信されて各電子制御装置で受信され、各電子制御
装置では、受信した要求信号における指定情報が他の電
子制御装置を指定している場合、現在実行中の処理を続
行し、自己を指定している場合には、現在実行中の処理
を中断して上記要求信号のデータ要求コマンドに対応す
るデータをピックアップしてネットワークを介し上記車
輌診断装置へ送信するので、複数の電子制御装置のうち
車輌診断装置の操作入力手段からの操作入力に応じた電
子制御装置が確実に指定され、この指定された電子制御
装置から必要とするデータが確実に車輌診断装置に送信
され、的確な故障診断を行うことができ、また、各シス
テムを有機的に結合した故障診断が簡単な操作で行うこ
とができる。
また、車輌搭載の各電子制御装置では、受信した要求信
号における指定情報が自己を指定しているときのみ、現
在実行中の処理を中断して上記要求信号のデータ要求コ
マンドに対応するデータをピックアップして車輌診断装
置へ送信し、受信した要求信号における指定情報が他の
電子制御装置を指定している場合には、現在実行中の処
理を続行するので、各電子制御装置において不必要に演
算負担が増加することなく、電子制御装置における通常
の制御処理に影響を与えることが防止される。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図(a)は車輌の
概略側面図、同図(b)は車輌診断装置の正面図、第2
図は各電子制御装置及び車輌診断装置の回路構成図、第
3図は各電子制御装置及び車輌診断装置における機能ブ
ロック図、第4図(a)は車輌診断装置の動作手順を示
すフローチャート、同図(b)は各電子制御装置の動作
手順を示すフローチャートである。 25……車輌診断装置、32……キーボード(操作入力手
段)、500……車輌、501,502,503,504……電子制御装
置、56,554a、554b、554c,554d……通信手段、24……外
部接続用コネクタ(外部接続ポート)、552a,552b,552
c,552d……データピックアップ手段(選択手段)、553
a,553b,553c,553d……解読手段(選択手段)、550a……
バスライン。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輌に搭載されネットワークを介して接続
    された複数の電子制御装置と、上記ネットワークに接続
    して双方向通信により上記各電子制御装置の入出力デー
    タを診断する車輌診断装置とからなる車輌診断システム
    において、 上記ネットワークに上記車輌診断装置を脱着自在とする
    外部接続ポートを備え、 上記車輌診断装置には、操作入力手段からの操作入力に
    応じ上記電子制御装置のうちのいずれかを指定する指定
    情報及びデータ要求コマンドからなる要求信号を上記ネ
    ットワークを介して各電子制御装置へ出力すると共に、
    各電子制御装置からのデータを受信する通信手段を備
    え、 さらに、上記各電子制御装置には、上記要求信号を受信
    すると共に、ピックアップされたデータを上記車輌診断
    装置に送信する通信手段と、 上記要求信号における指定情報が他の電子制御装置を指
    定しているときには、現在実行中の処理を続行し、自己
    の電子制御装置を指定しているときには、現在実行中の
    処理を中断して上記データ要求コマンドに対応するデー
    タをピックアップする選択手段とを備えることを特徴と
    する車輌診断システム。
JP63224993A 1988-09-07 1988-09-07 車輌診断システム Expired - Fee Related JPH0776732B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63224993A JPH0776732B2 (ja) 1988-09-07 1988-09-07 車輌診断システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63224993A JPH0776732B2 (ja) 1988-09-07 1988-09-07 車輌診断システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0273130A JPH0273130A (ja) 1990-03-13
JPH0776732B2 true JPH0776732B2 (ja) 1995-08-16

Family

ID=16822407

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63224993A Expired - Fee Related JPH0776732B2 (ja) 1988-09-07 1988-09-07 車輌診断システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0776732B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10274602A (ja) 1997-03-31 1998-10-13 Toyota Motor Corp 車両用通信制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0273130A (ja) 1990-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5056023A (en) Diagnosis system for motor vehicle
JPH0776733B2 (ja) 車輌診断システム
JPH0718780B2 (ja) 車輌診断システム
US4996643A (en) Diagnosis system for a motor vehicle
US5005129A (en) Diagnosis system for a motor vehicle
JPH0776725B2 (ja) 車輌診断装置
JPH0718779B2 (ja) 車輌診断装置
JPH0776731B2 (ja) 車輌診断システム
JPH0776732B2 (ja) 車輌診断システム
JP2573330B2 (ja) 車輌診断システム
JP3220005B2 (ja) 故障診断装置
JP2006160132A (ja) 自己診断コネクタ用アダプタ
JPH08136411A (ja) 故障診断装置
JPH079389B2 (ja) 車輌の自己診断装置
JPH0776730B2 (ja) 車輌診断装置
JP2603836B2 (ja) 車両用故障診断装置
JPH0776722B2 (ja) 車輌診断装置
JPH0776721B2 (ja) 車輌診断システム
JPH0776720B2 (ja) 車輌診断装置
JPH0776728B2 (ja) 車輌診断装置
JPH0623682B2 (ja) 自動車用故障診断装置
JPH01210841A (ja) 車輌診断装置
JPH076878B2 (ja) 自動車用故障診断装置
JPH01219650A (ja) 車輌診断装置
JPH0711470B2 (ja) 車輌診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees