JPH0771555A - トロイダル形無段変速機 - Google Patents

トロイダル形無段変速機

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JPH0771555A
JPH0771555A JP5238710A JP23871093A JPH0771555A JP H0771555 A JPH0771555 A JP H0771555A JP 5238710 A JP5238710 A JP 5238710A JP 23871093 A JP23871093 A JP 23871093A JP H0771555 A JPH0771555 A JP H0771555A
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power
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秀樹 國分
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力 阿部
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H15/00Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members
    • F16H15/02Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members without members having orbital motion
    • F16H15/04Gearings providing a continuous range of gear ratios
    • F16H15/06Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B
    • F16H15/32Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line
    • F16H15/36Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface
    • F16H15/38Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface with two members B having hollow toroid surfaces opposite to each other, the member or members A being adjustably mounted between the surfaces

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Abstract

(57)【要約】 【目的】入力ディスク及び出力ディスクのトラクション
面及びパワーローラのトラクション面の転がり寿命を向
上すると共に、入力ディスク,出力ディスク及びパワー
ローラの耐疲労割れ寿命を向上したトロイダル形無段変
速機を提供する。 【構成】入力軸に設けた入力ディスクと、出力軸に設け
た出力ディスクと、前記入力ディスク及び出力ディスク
に係合して入力軸の動力を出力軸に伝達するパワーロー
ラとに、浸炭処理及び研削仕上げを施すか、あるいは、
浸炭窒化処理及び研削仕上げを施し、前記入力ディスク
及び出力ディスク,パワーローラの有効硬化層深さを、
2.0mm以上、4.0mm以下とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車両に用い
られるトロイダル形無段変速機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のトロイダル形無段変速機として
は、例えば、図6に示すように、図外のハウジング内
に、入力ディスク11と出力ディスク12が、同軸上に
対向設置されている。入力ディスク11及び出力ディス
ク12を有するトロイダル変速部の軸心部分には、入力
軸13が貫通しており、入力軸13の一端には、ローデ
ィングカム14が配設されている。そして、このローデ
ングカム14が、カムローラ15を介して入力ディスク
11に、入力軸13の動力(回転力)を伝達する構造と
なっている。
【0003】入力ディスク11及び出力ディスク12
は、略同一形状を有して対称に配置され、それらの対向
面が協働して軸方向断面でみて、略半円形となるように
トロイダル面に形成されている。そして、入力ディスク
11及び出力ディスク12のトロイダル面で形成される
トロイダルキャビティ内に、入力ディスク11及び出力
ディスク12に接して一対の運動伝達用のパワーローラ
16及び17が配設されている。なお、符号23は、ス
ラスト軸受である。
【0004】この場合、パワーローラ16及び17は、
枢軸18及び19を介してトラニオン20及び21に回
転自在に枢着され、且つ入力ディスク11及び出力ディ
スク12のトロイダル面の中心となるピボット軸Oを中
心として、傾転自在に支持されている。そして、入力デ
ィスク11及び出力ディスク12、パワーローラ16及
び17との接触面には、粘性摩擦抵抗の大きい潤滑油が
供給され、入力ディスク1に入力される動力を潤滑油膜
及びパワーローラ16及び17を介して出力ディスク1
2に伝達する構造となっている。
【0005】なお、入力ディスク11及び出力ディスク
12は、ニードル25を介して、入力軸13とは、独立
した状態(回転軸13の動力に直接影響されない状態)
となっている。出力ディスク12には、入力軸13と平
行に配設され、且つアンギュラ軸受22を介してハウジ
ングに回転自在に支持された出力軸24が配設されてい
る。
【0006】このトロイダル形無段変速機は、入力軸1
3の動力が、ローディングカム14に伝達される。この
動力の伝達により、ローディングカム14が回転する
と、この動力がカムローラ15を介して入力ディスク1
1に伝達され、入力ディスクが回転する。この入力ディ
スク11の回転により発生した動力は、パワーローラ1
6及び17を介して、出力ディスク12に伝達される。
そして、出力ディスク12は、出力軸24と一体となっ
て回転する。
【0007】変速時には、2つのトラニオン20及び2
1をピボット軸O方向に微小距離移動させる。即ち、こ
のトラニオン20及び21の軸方向移動で、パワーロー
ラ16及び17の回転軸と、入力ディスク11及び出力
ディスク12の軸との交差が外れる。このため、パワー
ローラ16及び17が、入力ディスク11及び出力ディ
スク12の曲面上を傾転し、その結果、速度比が変わり
減速または増速が行われる。
【0008】このようなトロイダル形無段変速機として
は、例えば、特開昭62−034138号公報や実開平
2−49411号公報等に開示された従来例が存在す
る。また、前記のような入力ディスク,出力ディスク及
びパワーローラとして、AISI52100(JIS
SUJ2,高炭素クロム軸受鋼相当)を使用した従来例
がある(NASA Technical note NASA ATN D-836
2)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記トロイダル形無段
変速機は、これを駆動した際に、前記入力ディスク及び
出力ディスクと、前記パワーローラとの間に、例えば、
最大接触面圧が最大4GPa程度にまで達する高い接触
圧力が生じる。従って、前記入力ディスク及び出力ディ
スクのトラクション面と、前記パワーローラのトラクシ
ョン面に剥離が生じやすいという問題があった。また、
パワーローラの軸受面も高面圧となり、剥離することが
ある。
【0010】このため、入力ディスク及び出力ディスク
が形成するトロイダル面におけるトラクション面及びパ
ワーローラのトラクション面の剥離・破損を防止し、信
頼性を向上することが要求されている。また、入力ディ
スク,出力ディスク及びパワーローラは、繰り返し曲げ
応力も受けるため、疲労割れ破損が生じやすい。従っ
て、曲げ疲労寿命の向上も要求されている。
【0011】しかしながら、従来のトロイダル形無段変
速機の入力ディスク,出力ディスク及びパワーローラと
して、前記トラクション面の信頼性や曲げ疲労寿命を満
足するものは、未だ提案されていないという問題があっ
た。即ち、入力ディスク,出力ディスク及びパワーロー
ラを構成する素材(材料)を検討したり、これに行う熱
処理を検討する必要が未だあった。
【0012】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを課題とするものであり、入力ディスク及び出
力ディスクのトラクション面及びパワーローラのトラク
ション面の転がり寿命を向上すると共に、入力ディス
ク,出力ディスク及びパワーローラの耐疲労割れ寿命を
向上したトロイダル形無段変速機を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、入力軸に設けられた入力ディスクと、出
力軸に設けられた出力ディスクと、前記両ディスクに係
合して前記入力軸の動力を前記出力軸に伝達するパワー
ローラと、を含んで構成したトロイダル形無段変速機に
おいて、前記両ディスク及びパワーローラは、浸炭処理
及び研削仕上げが施されてなるか、あるいは、浸炭窒化
処理及び研削仕上げが施されてなり、前記両ディスク,
パワーローラの少なくとも一方の有効硬化層深さが、
2.0mm以上、4.0mm以下であることを特徴とす
るトロイダル形無段変速機を提供するものである。
【0014】なお、本発明でいう『有効硬化層深さ』と
は、ビッカース硬さHv550以上の硬化層の表面から
の深さのことをいう。
【0015】
【作用】本発明に係るトロイダル形無段変速機の構成要
素である入力ディスク,出力ディスク及びパワーローラ
は、浸炭処理及び研削仕上げを施すか、あるいは、浸炭
窒化処理及び研削仕上げを施こし、且つ、前記両ディス
ク,パワーローラの少なくとも一方の有効硬化層深さ
が、2.0mm以上、4.0mm以下としたため、入力
ディスク及び出力ディスクが形成するトロイダル面にお
けるトラクション面及びパワーローラのトラクション面
の信頼性が向上されると共に、入力ディスク及び出力デ
ィスクのトラクション面,及びパワーローラの耐疲労割
れ寿命が向上される。
【0016】以下に、その理由について述べる。前記入
力ディスク,出力ディスクに、浸炭処理または浸炭窒化
処理を施した後に、研削仕上げを行い、入力ディスク及
び出力ディスクの有効硬化層深さを2.0mm以上、
4.0mm以下にすると、入力ディスク及び出力ディス
クのトラクション面の剥離の発生や耐疲労割れ寿命が向
上される。
【0017】前記入力ディスク及び出力ディスクの有効
硬化層深さが、2.0mm未満である場合には、トロイ
ダル形無段変速機を駆動した際に、入力ディスク及び出
力ディスクのトラクション面が早々に剥離してしまう。
これは、入力ディスク及び出力ディスクのトラクション
面は、高面圧下で転がり疲労を受けるため、最大せん断
応力の深さに対する安全率が小さくなり、転がり疲労寿
命が低下してしまうためである。
【0018】一方、前記入力ディスク及び出力ディスク
の有効硬化層深さが、4.0mmを越えた場合には、図
7に示す符号ア部分及び符号イ部分に、疲労割れが発生
してしまう。これは、この符号ア部分及び符号イ部分に
おける心部の硬さが上昇してしまうためである。なお、
図7は、図6の部分拡大図であり、符号ア部分及び符号
イ部分は、トロイダル形無段変速機を駆動した際に、最
も繰り返し曲げ応力を受ける部分である。また、この部
分は、形状が複雑で、エッジ部は黒皮(熱処理完了状
態)なので粒界酸化等の浸炭異常層等も伴っており、応
力集中による耐疲労割れ寿命の低下が起こりやすい。
【0019】また、前記パワーローラに、浸炭処理また
は浸炭窒化処理を施した後に、研削仕上げを行い、パワ
ーローラの有効硬化層深さを2.0mm以上、4.0m
m以下にすると、パワーローラのトラクション面の剥離
の発生や耐疲労割れ寿命が向上される。前記パワーロー
ラの有効硬化層深さが、2.0mm未満である場合に
は、トロイダル形無段変速機を駆動した際に、パワーロ
ーラのトラクション面が早々に剥離してしまう。これ
は、パワーローラのトラクション面は、高面圧下で転が
り疲労を受けるため、最大せん断応力の深さに対する安
全率が低くなり、転がり疲労寿命が低下してしまうため
である。
【0020】一方、前記パワーローラの有効硬化層深さ
が、4.0mmを越えた場合には、図7に示す符号ウ部
分に、疲労割れが発生してしまう。これは、この符号ウ
部分は、エッジ部が黒皮(熱処理完了状態)のままで、
粒界酸化等の浸炭異常層があり、また肉厚が薄いため、
心部の硬さが上昇して、疲労強度が低下したためであ
る。
【0021】ここで、前記入力ディスク及び出力ディス
クのトラクション面及びパワーローラのトラクション面
の転がり寿命の向上、及び、入力ディスク,出力ディス
ク及びパワーローラの耐疲労割れ寿命の向上は、前記入
力ディスク及び出力ディスク,パワーローラの有効硬化
層深さが、2.0mm以上、4.0mm以下であれば、
達成される。
【0022】そして、この有効硬化層深さ(2.0mm
以上、4.0mm以下)は、素材に浸炭処理または浸炭
窒化処理を施すことで得られる。従って、入力ディス
ク,出力ディスク及びパワーローラに、浸炭処理または
浸炭窒化処理を施した後に、研削仕上げを行い、前記両
ディスク及びパワーローラの有効硬化層深さを、2.0
mm以上、4.0mm以下に限定した。
【0023】また、前記入力ディスク,出力ディスク及
びパワーローラを構成する素材(材料)として、シリコ
ン(Si)を0.05重量%以上、0.2重量%以下の
範囲内で、且つ、マンガン(Mn)を0.2重量%以
上、0.7重量%以下、の範囲内で含有するものを使用
することで、粒界酸化が軽減される。即ち、粒界酸化層
の深さが浅くなり、ここでの応力集中が低減される。従
って、耐疲労割れ寿命がさらに向上される。
【0024】前記素材に含有されるシリコン及びマンガ
ンの含有量は、少ないほどよいが、前記入力ディスク,
出力ディスク及びパワーローラを構成する素材には、
0.05重量%程度のシリコンが、不可避的に存在す
る。また、前記入力ディスク,出力ディスク及びパワー
ローラを構成する素材のマンガン含有量を0.2重量%
未満にすることは、現在の製鋼技術ではコスト高にな
る。
【0025】一方、前記入力ディスク,出力ディスク及
びパワーローラを構成する素材に、シリコンが0.2重
量%を越えて含有されると、粒界酸化が起こり易くな
り、粒界酸化層の深さが深くなる。このため、粒界酸化
層に応力集中が生じ、耐疲労割れ寿命が低下してしま
う。また、前記入力ディスク,出力ディスク及びパワー
ローラを構成する素材のマンガン含有量が、0.7重量
%を越えた場合は、粒界酸化が起こり易くなり、粒界酸
化層の深さが深くなる。このため、粒界酸化層に応力集
中が生じ、耐疲労割れ寿命が低下してしまう。
【0026】従って、前記入力ディスク,出力ディスク
及びパワーローラを構成する素材として、シリコンを
0.05重量%以上、0.2重量%以下の範囲内で、且
つ、マンガンを0.2重量%以上、0.7重量%以下、
の範囲内で含有するものを使用することがより望まし
い。また、前記入力ディスク,出力ディスク及びパワー
ローラの表面下から0.15mm以内に、残留圧縮応力
のピークを、−130Kgf/mm2 以上、−60Kg
f/mm2 以下、とすることがより望ましい。このよう
にすることで、さらに安定した耐疲労割れ寿命が得られ
る。
【0027】この残留圧縮応力は、例えば、ショットピ
ーニング加工により得ることができる。このショットピ
ーニング加工は、表面硬さ及び圧縮残留応力を被加工物
に付与することができるという利点がある。なお、本発
明では、圧縮残留応力は、引っ張り強さを(+)で表
し、圧縮強さを(−)で表した。
【0028】そしてまた、ビッカース硬さHv550以
上で規定される有効硬化層を得るためには、例えば、
『鋼の熱処理(改定5版)、日本鉄鋼協会編、第24
頁、図1−39』に示されるように、入力ディスク,出
力ディスク及びパワーローラを構成する素材に含有され
るベース炭素(C)を、0.35重量%以下とすること
が望ましい。
【0029】即ち、心部のビッカース硬さ(有効硬化層
より内部のビッカース硬さ)Hv550以下とするため
には、素材に含有されるベース炭素を、0.35重量%
以下とすることが望ましい。前記素材に含有されるベー
ス炭素量が、0.35重量%を越えると、心部のビッカ
ース硬さがHv550以上となり、本発明に必要な有効
硬化層深さの定義から外れてしまうと共に、疲労割れが
生じやすくなる。
【0030】従って、前記素材に含有されるベース炭素
を、0.35重量%以下とすることが望ましい。さらに
また、高強度鋼の回転曲げ疲労強度の向上や、転がり疲
労寿命の向上には、鋼(素材)の清浄度が強い影響を及
ぼすことが知られている。即ち、鋼中に大型の非金属介
在物が存在すると、これが起点となって疲労破損や剥離
が生じやすくなる。このため、素材の清浄度を向上し、
さらに好ましくは、素材中に存在する酸素量を10pp
m以下とすることが望ましい。
【0031】
【実施例】次に、本発明に係る一実施例について説明す
る。なお、トロイダル形無段変速機の構成については、
従来(図6に示す)と同様であるため、その説明を省略
する。次に、本実施例に係る入力ディスク,出力ディス
ク及びパワーローラの製造方法について説明する。
【0032】表1に示す組成の浸炭鋼(素材)からなる
入力ディスク及び出力ディスクに、図1に示す熱処理を
行う。
【0033】
【表1】 先ず、表1に示す組成の浸炭鋼に、以下に示す条件で浸
炭処理を行う。 (浸炭処理条件) 雰囲気ガス Rxガス及びエンリッチガス 浸炭温度 920〜960℃の範囲で選択(本実
施例では、930℃とした) 浸炭時間 有効硬化層深さに応じ、15〜50時
間 次に、前記浸炭処理が終了した後、一端、徐冷(炉冷)
を行い、次いで、再び840℃で1時間保持する。次
に、油焼入れを行った後、これに連続して、180℃で
2時間焼戻しを行う。その後、徐冷する。
【0034】このようにすることで、ビッカース硬さH
v697〜Hv772(HRC60〜HRC63)程度
に硬化した表面が得られる。次に、入力ディスク及び出
力ディスクのトラクション面となる部分に、研削仕上げ
(研磨の後、超仕上げ)を行う。このようにして、表2
に示す有効硬化層深さの入力ディスク及び出力ディスク
(実施例1,実施例2及び実施例3)を得た。
【0035】次に、比較として、表1に示す組成の浸炭
鋼を使用し、浸炭条件を変えることにより、表2に示す
ように、有効硬化層深さが、1.0mm(比較例1),
1.5mm(比較例2),4.5mm(比較例3)及び
5.5mm(比較例4)の入力ディスク及び出力ディス
クを製造した。また、従来の軸受鋼(JIS SUJ−
2)を使用し、従来の方法(ズブ焼き)で、入力ディス
ク及び出力ディスクを製造した。
【0036】次に、表1に示す組成の浸炭鋼を使用し、
前記と同様の熱処理,研削仕上げを行い、有効硬化層深
さが、3.0mmのパワーローラを製造した。次いで、
前記各々の入力ディスク,出力ディスク及びパワーロー
ラを使用して図6に示すトロイダル形無段変速機を製造
し、入力ディスク及び出力ディスクの寿命を以下の条件
で調査した。 (調査条件) 入力軸の回転数 4000rpm 入力トルク 392N・m 使用オイル 合成潤滑油 オイル温度 100℃ なお、入力ディスク及び出力ディスクの寿命は、トラク
ション面に剥離が発生するまでの時間か、あるいは、入
力ディスクまたは出力ディスクのいずれかに疲労割れが
発生するまでの時間をもって決定した。
【0037】この結果を表2に示す。
【0038】
【表2】 表2から、有効硬化層深さが、2.0mm〜4.0mm
である入力ディスク及び出力ディスク(実施例1〜3)
は、トロイダル形無段変速機を10時間以上稼働して
も、トラクション面に剥離が発生したり、入力ディスク
や出力ディスクに疲労割れが発生することがなく、比較
例やSUJ−2に比べ、寿命が極めて向上していること
が判る。
【0039】一方、有効硬化層深さが1.0mm,1.
5mmである入力ディスク及び出力ディスク(比較例
1,比較例2)は、早々にトラクション面に剥離が発生
したことが判る。この剥離の原因は、前記トラクション
面が高面圧下で転がり疲労を受けたため、有効硬化層が
浅いと最大せん断応力の深さに対する安全率が小さくな
り、転がり疲労寿命が低下したためである。
【0040】また、有効硬化層深さが4.5mm,5.
5mmである入力ディスク及び出力ディスク(比較例
3,比較例4)は、図7に示す符号ア部分、符号イ部分
に、早々に疲労割れが生じたことが判る。これは、この
部分の肉厚が薄いので、有効硬化層が深くなったことに
より、この部分の心部の硬さが上昇し、耐疲労割れ寿命
が低下したためである。
【0041】そしてまた、SUJ−2を使用した従来の
入力ディスク及び出力ディスクは、図7に示す符号ア部
分、符号イ部分に、最も速く(3時間以下)疲労割れが
生じたことが判る。次に、表1に示す組成の浸炭鋼(素
材)からなるパワーローラに、前記と同条件で熱処理
(図1参照)を行う。
【0042】このようにすることで、ビッカース硬さH
v697〜Hv772(HRC60〜HRC63)程度
に硬化した表面が得られる。次に、パワーローラに、前
記と同様の研削仕上げを行う。このようにして、表3に
示す有効硬化層深さのパワーローラ(実施例4,実施例
5及び実施例6)を得た。
【0043】次に、比較として、表1に示す組成の浸炭
鋼を使用し、表3に示すように、有効硬化層深さが、
1.0mm(比較例5),1.5mm(比較例6),
4.5mm(比較例7)及び5.5mm(比較例8)の
パワーローラを製造した。また、従来の軸受鋼(JIS
SUJ−2)を使用し、従来の方法(ズブ焼き)で、
パワーローラを製造した。
【0044】次に、表1に示す組成の浸炭鋼を使用し、
前記と同様の熱処理,研削仕上げを行い、有効硬化層深
さが、3.0mmの入力ディスク及び出力ディスクを製
造した。次いで、前記各々のパワーローラ,入力ディス
ク及び出力ディスクを使用して図6に示すトロイダル形
無段変速機を製造し、パワーローラの寿命を前記と同様
の条件で調査した。なお、パワーローラの寿命は、トラ
クション面に剥離が発生するまでの時間か、あるいは、
パワーローラに疲労割れが発生するまでの時間をもって
決定した。
【0045】この結果を表3に示す。
【0046】
【表3】 表3から、有効硬化層深さが、2.0mm〜4.0mm
であるパワーローラ(実施例4〜6)は、トロイダル形
無段変速機を10時間以上稼働しても、トラクション面
に剥離が発生したり、疲労割れが発生することがなく、
比較例やSUJ−2に比べ、寿命が極めて向上している
ことが判る。
【0047】一方、有効硬化層深さが1.0mm,1.
5mmであるパワーローラ(比較例5,比較例6)は、
早々にトラクション面に剥離が発生したことが判る。こ
の剥離の原因は、有効硬化層が浅いため、前記トラクシ
ョン面が高面圧下で転がり疲労を受けたとき、最大せん
断応力の深さに対する安全率が小さくなり、転がり疲労
寿命が低下したためである。
【0048】また、有効硬化層深さが4.5mm,5.
5mmであるパワーローラ(比較例7,比較例8)は、
図7に示す符号ウ部分に、早々に疲労割れが生じたこと
が判る。これは、有効硬化層が深くなったことにより、
心部硬さの上昇とエッジ部の黒皮(熱処理完了状態)部
の粒界酸化等の浸炭異常層も伴い、耐疲労割れ寿命が低
下したためである。
【0049】そしてまた、SUJ−2を使用した従来の
パワーローラは、図7に示す符号ウ部分に、最も速く
(3時間以下)疲労割れが生じたことが判る。次に、表
4に示す組成の浸炭鋼(素材No.A〜I)に、以下に
示す条件で浸炭処理を行った後、得られた浸炭鋼の粒界
酸化層深さを調査した。 (浸炭処理条件) 雰囲気ガス Rxガス及びエンリッチガス 浸炭温度 930℃ 浸炭時間 30時間 この結果を表4に示す。
【0050】なお、素材No.Aは、従来の浸炭鋼であ
り、この素材の粒界酸化層の組織を示す顕微鏡写真(倍
率=400倍)を図2に示す。
【0051】
【表4】 表4から、シリコン(Si)及びマンガン(Mn)の含
有量が少なくなるほど粒界酸化層深さが浅くなることが
判る。また、比較例(素材No.F〜I)から、シリコ
ンとマンガンのいずれか一方の含有量が少ないだけで
は、粒界酸化層深さを十分に浅くすることができないこ
とが判る。
【0052】即ち、実施例(素材No.B〜E)のよう
に、シリコン及びマンガンの両者の含有量が少ないもの
は、比較例(素材No.A)に比べて、粒界酸化層深さ
が極めて浅くなったことが確認できる。次に、表4に示
す組成の浸炭鋼(素材No.A〜I)からなる入力ディ
スク,出力ディスク及びパワーローラに、前記と同様の
条件で熱処理(図1参照)を行った後、前記と同様の研
削仕上げを行い、有効硬化層深さが3.0mmの入力デ
ィスク,出力ディスク及びパワーローラを製造した。
【0053】次に、前記各々の入力ディスク,出力ディ
スク及びパワローラを使用して図6に示すトロイダル形
無段変速機を製造し、入力ディスク及び出力ディスクの
寿命を前記と同様の条件で調査した。この結果を表5
(SP処理無し品の寿命)に示す。
【表5】 次に、前記入力ディスク及び出力ディスク(熱処理及び
研削仕上げ後)の、図7に示す符号ア部分及び符号イ部
分に、以下に示す条件でショットピーニング(以下『S
P』という)処理を施した後、前記と同様に、図6に示
すトロイダル形無段変速機を製造し、入力ディスク及び
出力ディスク(SP処理品)の寿命を前記と同様の条件
で調査した。この結果を表5(SP処理品の寿命)に示
す。 (SP条件)前記熱処理及び研削仕上げが施された入力
ディスク及び出力ディスクの表面下から0.15mm以
内の部分における圧縮残留応力のピークが、−130〜
−60Kgf/mm2 となるように、図3に示す装置を
使用して、SP処理を行う。
【0054】図3に示す装置は、ショット粒31が充填
された加圧タンク32と、この加圧タンク32に加圧空
気を供給する加圧空気供給管33と、加圧タンク32内
に供給された空気を排気する排気管34と、加圧タンク
32の下部に配設され、加圧空気供給管33の分岐管3
5からの圧縮空気とショット粒31とを混合するミキサ
36と、ショット37を先端のノズル38から被処理物
表面に投射するホース39と、加圧タンク32内にシャ
ッタ40を介してショット粒31を供給するホッパ41
と、分岐管35の途中に設けられ、ショット粒31の投
射速度を調整するための空気圧を調整可能なバルブ42
と、から構成されている。
【0055】本実施例では、ショット粒1として、平均
粒径=0.72mm、平均硬さ=HRC61の鋼球を使
用し、ショット投射速度=32〜120m/sec.
(平均投射速度=80m/sec.)となるように、S
P処理を行った。ここで、SP処理は、表面硬さを向上
させ、且つ圧縮残留応力を被加工物に付与することがで
きるという利点がある。
【0056】なお、前記SP処理における、入力ディス
ク及び出力ディスクの表面からの深さと圧縮残留応力と
の関係を調査した。また、SP処理無し品についても同
様に調査した。この結果を図4に示す。図4から、前記
SP処理品は、その圧縮残留応力のピークが、−130
〜−60Kgf/mm2 を満たしていることが判る。
【0057】また、表5から、実施例(素材No.B〜
E)は、SP処理無し品においても100時間以上の寿
命を示したことが判る。これは、実施例(素材No.B
〜E)は、粒界酸化層深さが浅いため、ここで発生する
応力集中が緩和され、耐疲労割れ強度が向上したためで
ある。一方、粒界酸化層深さが深い比較例(素材No.
A)及び比較例(素材No.F〜I)は、寿命が短いこ
とが判る。これは、粒界酸化層の応力集中が耐疲労割れ
強度に悪影響を与えたためである。
【0058】また、SP処理品の寿命は、SP処理無し
品に比べて大幅に向上していることが判る。即ち、SP
処理を施すことにより、入力ディスク及び出力ディスク
の表面下から0.15mm以内の部分における圧縮残留
応力のピークを、−130〜−60Kgf/mm2 とし
たことで、さらに安定した寿命の向上が行えることが確
認できた。
【0059】なお、本実施例では、表5に示す結果を得
るための調査を、100時間で打ち切ったが、本願発明
品(実施例(素材No.B〜E))は、SP処理品の方
が、より安定した長寿命が得られた。また、SP処理品
は、実施例(素材No.B〜E),比較品(素材No.
I)共に、100時間以上の寿命となったが、実施例
(素材No.B〜E)の方が、より安定した長寿命が得
られた。
【0060】さらに、本実施例では、入力ディスク及び
出力ディスクにSP処理を行う場合について説明した
が、パワーローラのウ部にSP処理を施すことでも、良
好な結果を得ることができる。また、本実施例では、入
力ディスク,出力ディスク及びパワーローラに浸炭処理
を行うことで、前記有効硬化層深さを得る場合について
説明したが、これに限らず、浸炭処理に代えて浸炭窒化
処理を行ってもよい。この場合は、例えば、図5に示す
ように、 雰囲気ガス Rxガス,エンリッチガス及び5
%アンモニアガス 浸炭窒化温度 830〜870℃の範囲で選択 浸炭窒化時間 有効硬化層深さに応じ、50〜2
00時間 とすればよい。
【0061】また、本発明では、入力ディスクのトラク
ション面,出力ディスクのトラクション面及びパワーロ
ーラのトラクション面の全てについて、有効硬化層深さ
等を規定するとして説明したが、使用条件によっては、
入力ディスクのトラクション面及びパワーローラのトラ
クション面の少なくとも一方、及び、出力ディスクのト
ラクション面及びパワーローラのトラクション面の少な
くとも一方に対し、本発明を適用することもできる。
【0062】そして、本発明に係るトロイダル形無段変
速機の入力ディスク,出力ディスク及びパワーローラの
寸法は、特に限定するものではないが、本発明は、外径
寸法が200φmm以下の入力ディスク及び出力ディス
ク、外径寸法が120φmm以下のパワーローラに適用
することが、最も効果的である。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るトロ
イダル形無段変速機は、その構成要素である入力ディス
ク,出力ディスク及びパワーローラを、浸炭処理及び研
削仕上げを施すか、あるいは、浸炭窒化処理及び研削仕
上げを施こし、且つ、前記両ディスク,パワーローラの
有効硬化層深さが、2.0mm以上、4.0mm以下と
したため、入力ディスク及び出力ディスクが形成するト
ロイダル面におけるトラクション面及びパワーローラの
トラクション面に剥離が発生することを抑制することが
できる。また、入力ディスク,出力ディスク及びパワー
ローラの耐疲労割れ寿命を向上することができる。この
結果、長寿命なトロイダル形無段変速機を提供すること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る熱処理を示す図であ
る。
【図2】従来の素材に形成された粒界酸化層部の金属組
織を示す顕微鏡写真である。
【図3】本発明の一実施例で行ったSP処理に使用した
装置の構成図である。
【図4】本発明の一実施例に係るSP処理無し品及びS
P処理品の表面からの深さと圧縮残留応力との関係を示
す図である。
【図5】本発明の他の実施例に係る熱処理を示す図であ
る。
【図6】トロイダル形無段変速機の一部を示す断面構成
図である。
【図7】図6の部分拡大図である。
【符号の説明】
11 入力ディスク 12 出力ディスク 13 入力軸 14 ローディングカム 15 カムローラ 16 パワーローラ 17 パワーローラ 24 出力軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸に設けられた入力ディスクと、出
    力軸に設けられた出力ディスクと、前記両ディスクに係
    合して前記入力軸の動力を前記出力軸に伝達するパワー
    ローラと、を含んで構成したトロイダル形無段変速機に
    おいて、 前記両ディスク及びパワーローラは、浸炭処理及び研削
    仕上げが施されてなるか、あるいは、浸炭窒化処理及び
    研削仕上げが施されてなり、前記両ディスク,パワーロ
    ーラの有効硬化層深さが、2.0mm以上、4.0mm
    以下であることを特徴とするトロイダル形無段変速機。
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