JPH0770799A - ぶりき又はティンフリースチール用冷延鋼板 - Google Patents

ぶりき又はティンフリースチール用冷延鋼板

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JPH0770799A
JPH0770799A JP21576393A JP21576393A JPH0770799A JP H0770799 A JPH0770799 A JP H0770799A JP 21576393 A JP21576393 A JP 21576393A JP 21576393 A JP21576393 A JP 21576393A JP H0770799 A JPH0770799 A JP H0770799A
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steel plate
annealing
water
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tin
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JP21576393A
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Shinsuke Watanabe
真介 渡辺
Hisanori Enoki
久範 榎
Takashi Shimada
孝 島田
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NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は表面の清浄なぶりき又はTFS用冷
延鋼板に関する。 【構成】 本発明のぶりき又はTFS用冷延鋼板は連続
焼鈍又はバッチ焼鈍した原板であって、前記原板の酸化
膜の厚さが30Å以下のもである。その製造方法の一実
施例を示す。鋼板1をアルカリ槽2でアルカリ電解洗
浄、水洗の後、ゴム製リンガーロール4で圧着させて、
水切りを行い、更に、その上段で水分測定装置6で鋼板
1の付着水分量を測定して、所定の量を超えた場合はゴ
ム製リンガーロール4の押付装置8を調整して、所定の
水分量以下にしてから、吸水リンガーロール5で付着水
分を排除し、高温乾燥器7で10mg/m2 以下に残存
付着水分を調整して、焼鈍する。 【効果】 上記冷延鋼板は焼鈍後の表面の酸化膜が均一
且つ低く抑制しているので、薄めっきによりぶりき等を
製造し缶材に使用しても外観が十分に満足出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表面の清浄なぶりき又は
ティンフリースチール(以下TFSと云う)用冷延鋼板
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ぶりき又はティンフリースチールは缶用
表面処理鋼板として、古くから知られている。当初はそ
の表面処理鋼板自体の性能、特に、耐食性が要求されて
いたが、近年、薄メッキ化とともに、缶外面の装飾印刷
技術の進歩が目ざましく、外観のデザインで購買意欲を
そそるような美麗な塗装が要求されている。そのため、
ぶりき又はTFS用冷延鋼板自体の表面の汚れ、色調、
薄い光沢のむら(表面ムラ)も問題視されるようになっ
ている。
【0003】上記ぶりき又はTFS用冷延鋼板は熱延鋼
板を酸洗してスケールを除去後、冷間圧延して所定の板
厚にし、電解洗浄をした後、水洗し、複数のゴム製リン
ガーロール(ゴムライニング鋼製ロール)で水切りを行
い、連続焼鈍又はバッチ焼鈍し、調質圧延をして冷延鋼
板として製造される。そして、めっきラインの前処理工
程で、アルカリ洗浄、酸洗、水洗等を行ない、鋼板表面
の清浄化を行っている。
【0004】しかし、上記のような鋼板表面の清浄化処
理はぶりき又はTFSの表面に色調、薄い光沢むらを発
生する場合がある。鋼板表面の清浄化については、特開
昭57−108300号公報に電解洗浄ラインで温水槽
の浸漬ロールを昇降させ、鋼板を液面より引上げるとと
もに、排気ブロアーにより、温水槽内の水蒸気を吸引す
る手段によって、変色を防止した鋼板を得ることが出来
ることが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開昭57−108300号公報に記載されている鋼
板は、冷延鋼板の電解洗浄ラインの温水槽での変色を防
止して得られたものであり、その後に焼鈍処理等を行な
い、ぶりき又はTFSの原板として用いた場合、それら
の表面に色調、薄い光沢むらが発生する場合がある。
【0006】本発明は、上記のような問題点の解決を図
るべく、めっきした後の表面処理鋼板の表面色調、光沢
ムラ(表面ムラ)とその原板性状との関係を検討し、そ
の結果に基づいたものであり、ぶりき又はTFSを製造
し缶材として使用した場合に、外観が十分に満足出来る
ぶりき又はTFS用冷延鋼板を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するために、本発明は焼鈍した原板であって、前記原板
表面の酸化膜の厚さが30Å以下であるぶりき又はティ
ンフリースチール用冷延鋼板とするものである。
【0008】1)発明までの経緯:本発明者等は原板製
造時の焼鈍後の原板表面の酸化膜が強固で、めっきライ
ンの前処理等では充分に除去することが出来ず、その酸
化膜の厚さが不均一、且つ膜厚が厚い場合、めっき電解
処理中の酸化膜の還元反応及び金属元素の電析反応に微
妙な差を生じて、ステインと云われる鋼板表面の汚れ等
を生じ、それらがぶりき又はTFSの表面色調、光沢ム
ラの発生の原因であることの知見を得て、本発明に到達
したものである。
【0009】2)ぶりき又はTFSの表面色調と酸化膜
厚の関係(連続焼鈍): (1)図1は薄めっきしたぶりきの表面色調とぶりき用
冷延鋼板の焼鈍後の酸化膜厚との関係を示す図である。
ここでは薄めっきとして、片面当たり、:2.5gr
/m2 、:2.0 gr/m2 、:1 .5gr/
2 、 :1 .0 gr/m2 、:0 .5gr/m2
の場合について実験したものである。
【0010】ぶりきの表面色調は目視により、次の5段
階で評価した。 5.変色無し 4.変色少量有るが影響無し 3.変色少量有り局部で影響有り 2.変色多量有り大部分で影響有り 1.変色多量全体で影響有り 酸化膜の測定は、緩衝溶液中で浸漬した上記鋼板サンプ
ルに一定電流を流し、陰極還元による表面電位の変化を
測定し、(1)式より求めた。 電気量×比例定数=酸化膜厚(Å) (1)
【0011】(2)図2は薄めっきしたTFSの表面色
調とぶりき用冷延鋼板の焼鈍後の酸化膜厚との関係を示
す図である。ここでは薄めっきとして、片面当たり、
:250mg/m2 、:200mg/m2 、:1
50mg/m2 、:100 mg/m2 、:50mg
/m2の場合について実験したものである。TFSの表
面色調は上記と同じく、目視により、5段階で評価し
た。酸化膜の測定も上記と同じである。
【0012】(3)図1、図2から明らかなように、ぶ
りき、TFSは薄めっきにおいて焼鈍後の原板表面の酸
化膜の厚さが30Å以下の場合は、色調による影響がな
い。ぶりき、TFSは厚めっきになると、表面の酸化膜
の厚さが30Åを超えても色調による影響がない。
【0013】3)薄めっきぶりきの表面色調と酸化膜の
溶解到達時間との関係:図3は薄めっきぶりきの表面色
調と酸化膜の溶解到達時間(以降到達時間と云う)との
関係を示す図である。 (1)主な条件: (イ) 原板:連続焼鈍によって得られたもの。 (ロ) 薄めっきぶりき:片面当たり0.5mg/m2
(記号で示す)。 (ハ) 表面色調の評価:図1、図2と同じように5段
階による。 (ニ) 到達時間:焼鈍後の鋼板表面の発生酸化膜生成
量を0.05mol/lホウ酸ナトリウム溶液中に25
℃で浸漬し、浸漬開始から溶解して鉄電位に到達するま
での時間。 (2)図3から明らかなように鉄電位までの到達時間は
100秒を超えると表面色調が劣化する。
【0014】4)酸化膜厚と到達時間との関係:図4は
酸化膜厚と到達時間との関係を示す図である。 (1)主な条件:上記と同じ (2)図4から明らかなように酸化膜厚を30Å以下に
した場合は、鉄電位までの到達時間が100秒以内にな
る。
【0015】5)本発明の限定理由:上記のことから、
本発明では焼鈍後の原板の酸化膜の厚さを30Å以下に
限定したものであり、本発明の冷延鋼板を用いて、ぶり
き、TFSを製造した場合、そのめっき量に関係なく、
薄めっきでも、色調が良好で、表面ムラのない外観の優
れたものを得ることが出来る。
【0016】6)本発明の冷延鋼板を得るための製造方
法:本発明の酸化膜の厚さが30Å以下である焼鈍後の
原板を得るためには、焼鈍前の冷延鋼板の残存付着水分
量を10mg/m2 以下にすることが必要である。図5
はぶりきおよびティンフリースチール用冷延鋼板の焼鈍
前の鋼板残存付着水分量と焼鈍後の酸化膜との関係を示
す図である。これは後述する図6に示すような連続焼鈍
ラインで、通常の焼鈍条件である表1に示す3つのパタ
ーンA、B、Cを選んで焼鈍したものである。
【0017】
【表1】
【0018】表1によるAの焼鈍条件の場合を○印、B
の焼鈍条件の場合を△印、Cの焼鈍条件の場合を□印と
して図5にプロットしたものである。図5から明らかな
ように、焼鈍後の原板の酸化膜を30Å以下にするため
には、焼鈍前の冷延鋼板の残存付着水分量を10mg/
2 以下にすることが必要である。
【0019】7)バッチ焼鈍による場合:上述した図1
〜図5に示す検討をバッチ焼鈍による場合について行っ
たが、表面色調と酸化膜厚及び酸化膜厚と到達時間の関
係は連続焼鈍による場合と同様の結果が得られた。バッ
チ焼鈍においても焼鈍前の冷延鋼板の残存付着水分量を
10mg/m2 以下にすることにより、酸化膜厚30Å
以下にすることが出来、薄めっきぶりき及びティンフリ
ースチール用原板として表面色調に優れ、光沢ムラのな
い冷延鋼板が得られる。
【0020】
【実施例】本発明のぶりきおよびティンフリースチール
用冷延鋼板は連続焼鈍又はバッチ焼鈍した原板であっ
て、前記原板の酸化膜の厚さが30Å以下であるもので
ある。本発明のぶりきおよびティンフリースチール用冷
延鋼板の製造方法の一実施例について、図6を用いて説
明する。
【0021】連続焼鈍ラインの焼鈍炉の前処理工程で鋼
板1をアルカリ槽2でアルカリ電解洗浄を行った後、水
洗槽3で水洗を施し、鋼板1表裏に二段に設けたゴム製
リンガーロール4を圧着させて、水切りを行い、更に、
その上段で水分測定装置として、幅長の吸水紙層状体6
を押付装置8で鋼板1の表裏面に所定時間圧着させて、
その間に水分を吸収させ、それから鋼板1の付着水分量
を測定して、所定の水分量を超えた場合はゴム製リンガ
ーロール4の押付装置8を調整して、所定の水分量以下
にしてから、次の吸水リンガーロール5で付着水分を排
除し、その後高温乾燥器7で乾燥し所定の残存付着水分
量以下にする。ここでは焼鈍炉12前の鋼板1の残存付
着水分量を赤外線水分測定装置10で測定し、高温乾燥
器7にフィドバックしている。9、11は調整機構であ
る。
【0022】吸水リンガーロール5と、高温乾燥器7で
二段の付着水分量の調整を行った場合は、高温乾燥器7
の負荷を軽減し、付着水分量の調整を的確に行うことが
出来る。しかし、これに限定されるものではなく、付着
水分量の調整にはゴム製リンガーロール4に代わって、
熱風等を吹付けて付着水分量を所定量以下にすることも
出来る。水分測定装置6は上記のような鋼板1の幅長の
吸水紙の層状体を用いた場合の簡易測定装置から、赤外
線等を利用した高度な測定装置等まで適宜用いることが
出来る。
【0023】次に図6に示すような装置を用いて、本発
明の冷延鋼板を製造する場合の一実施例を具体的に説明
する。 (実施例1)厚さ0.2mm、0.32mm、0.5m
mのぶりき用冷延鋼板の場合である。実験No.1とし
て、リンガーロールに、市販の吸水リンガーロールで、
多数の小孔を持つ極細繊維不織布で覆われた中空軸を備
えたロール構造のものを用いた。
【0024】ぶりき用冷延鋼板の吸水リンガーロールの
入側付着水を0.2gr/m2 に調整して、上記吸水リ
ンガーロールで付着水分量を0.1gr/m2 以下と
し、熱風循環型の高温乾燥器(雰囲気温度110℃、風
量100Nm3 /分)で0.3秒処理して本発明の実験
No. 1の冷延鋼板とした。
【0025】実験No.2として、市販のゴム製のリン
ガーロールのみを3個用い、その後No.1と同一の雰
囲気温度、風量で1秒処理して本発明の冷延鋼板を得
た。比較として、市販のリンガーロールのみを3個用
い、その後同じ高温乾燥器で0.3秒処理して比較例の
冷延鋼板とした。表2に本発明の実験No.1、実験N
o.2と比較例についての高温乾燥器7直後の位置( 焼
鈍前)で測定した鋼板表面の残存付着水分量の結果を示
す。
【0026】
【表2】
【0027】本発明の実験No.1、実験No.2では
鋼板の板厚、移動速度を変化させても、鋼板中央部、端
部ともに、その表面の残存付着水分が10mg/m2
下に調整されている。
【0028】比較例では鋼板中央部の表面の残存付着水
分量は鋼板の移動速度の増加と共に増え、10mg/m
2 を超えるものもあり、鋼板端部は鋼板の板厚、移動速
度の変化に関係なく、いずれも10mg/m2 を大きく
超えた。
【0029】更に上記0.2mmと0.5mmの冷延鋼
板を通板速度400mpmとし、実験No.1、実験N
o.2、比較例と同じ付着水分量の調整を行ない、連続
焼鈍を行った。焼鈍工程の各帯の処理温度と、処理時間
は次の通りである。加熱帯620℃、25秒、均熱帯6
20℃、19秒、徐冷帯420℃、28秒、急冷帯80
℃以下、28秒である。上記焼鈍後の鋼板表面に発生し
た酸化膜厚、到達時間の結果を表3に示す。
【0030】
【表3】
【0031】本発明の実験No.1、実験No.2では
板厚0.2mmと0.5mmのどちらの鋼板も、鋼板全
面にわたって、到達時間が100秒以内で且つ酸化膜の
厚さ30Å以下に抑制され、鋼板中央部と端部の酸化膜
の差が小さいのに対して、比較例では到達時間が鋼板端
部で100秒超えが発生し、また酸化膜の厚さも鋼板端
部で30Åを超え、鋼板中央部と端部との差が大きい。
【0032】次に、上記焼鈍後の0.2mmと0.5m
mの鋼板を伸張率1.5%で調質圧延(スキンパス)
(圧下荷重1スタンド:1.2トン/mm、2スタン
ド:0.8トン/mm)して、ぶりき用鋼板とした後、
片面当たり、1.5g/m2 の薄錫めっきし、外観判定
として、表面色調と表面ムラを検査した。表面色調の評
価方法及び基準は前述の通りである。
【0033】ここでは表面ムラの検査は(2)式で鋼板
表面欠陥混入率を求めた。 鋼板表面欠陥混入率=鋼板表面欠陥面積/鋼板表面面積×100 (2) ここではレーザー式表面欠陥検出装置を用いた。即ち表
面欠陥混入率は酸化膜の不均一な残存に起因するSnの
電析形態の異常による光沢のむらを表す。その結果を表
4に示す。
【0034】
【表4】
【0035】本発明の実験No.1、実験No.2では
板厚0.2mmと0.5mmの鋼板のどちらも表面色調
が良好であり、表面ムラを表す表面欠陥混入率は比較例
と比較して、低い結果となっている。
【0036】比較例において(1)は鋼板中央部、
(2)は鋼板端部の結果を示している。なお、実験N
o.1、No.2は鋼板中央部と端部の値に顕著な差は
ないので、中央部の値を示した。一般には表面欠陥混入
率が0.1%を超えた場合は悪いと評価されている。
【0037】(実施例2)TFS用の冷延鋼板の場合で
ある。上記実施例1と同様の処理を焼鈍した0.20m
mと0.5mmの鋼板をTFS用鋼板とした後、片面当
たり、100mg/m2 の電解クロメート処理を行い、
外観判定として、表面色調を検査し、前述の表面色調の
評価方法及び基準により、良否の評価を行った。その結
果を表5に示す。
【0038】
【表5】
【0039】本発明の実験例は板厚0.20mmと0.
5mmの鋼板のどちらも外観が全面に渡って変色が無
く、均一な色調を呈していた。これに対して、比較例で
は変色が多く発生している。
【0040】(実施例3)冷延鋼板の0.2mmと0.
5mmの鋼板を通板速度400mpmとし、実験No
1、実験No2、比較例の付着水分の調整を行ない、バ
ッチ焼鈍を行った。焼鈍工程の各帯の処理温度と、処理
時間は図7に示す通り焼鈍時間を40時間とし、均熱帯
の温度を670℃とした。焼鈍後の鋼板表面の酸化膜厚
さ及び到達時間は、前述の通りに求めた。その結果を表
6に示す。
【0041】
【表6】
【0042】本発明の実験No.1、実験No.2では
板厚0.2mmと0.5mmのどちらの鋼板も、鋼板全
面にわたって、鉄電位までに到達するまでの時間が10
0秒以内で且つ酸化膜の厚さ30Å以下に抑制され、鋼
板中央部と端部の酸化膜の差が小さいのに対して、比較
例では鉄電位までに到達するまでの時間が鋼板端部で1
00秒超えが発生し、また酸化膜の厚さも鋼板端部で3
0Åを超え、鋼板中央部と端部との差が大きい。
【0043】次に、上記焼鈍後の板厚0.2mmと0.
5mmの鋼板を伸張率1.5%で調質圧延(スキンパ
ス)(圧下荷重1スタンド:1.2トン/mm、2スタ
ンド:0.8トン/mm)し、ぶりき用鋼板とした後、
片面当たり、1.5g/m2 の薄錫めっきし、外観判定
として、表面色調と表面ムラを検査し、良否評価を行っ
た。表面ムラの検査は連続焼鈍の場合と同様に、レーザ
ー式表面欠陥検出装置を用い上述の(2)式で鋼板表面
欠陥混入率を求めた。結果を表7に示す。
【0044】
【表7】
【0045】本発明の実験No.1、実験No.2では
板厚0.2mmと0.5mmの鋼板のどちらも表面色調
が良好であり、表面欠陥混入率は全て0.1%以下であ
った。比較例において(1)は鋼板中央部、(2)は鋼
板端部の結果を示している。なお、実験No.1、N
o.2は鋼板中央部と端部の値に顕著な差はないので、
中央部の値を示した。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明のぶりき又はTF
S用冷延鋼板は焼鈍後の鋼板表面の酸化膜が均一且つ低
く抑制しているので、薄めっきによりぶりき又はTFS
を製造し缶材として使用した場合でも、外観が十分に満
足出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄めっきしたぶりきの表面色調とぶり
き用冷延鋼板の焼鈍後の酸化膜厚の関係を示す図であ
る。
【図2】本発明の薄めっきしたTFSの表面色調とぶり
き用冷延鋼板の焼鈍後の酸化膜厚の関係を示す図であ
る。
【図3】本発明の表面色調と鉄電位までの到達時間との
関係を示す図である。
【図4】本発明の焼鈍後の酸化膜厚と鉄電位までの到達
時間との関係を示す図である。
【図5】本発明のぶりきおよびティンフリースチール用
冷延鋼板の焼鈍前の残存付着水分量と焼鈍後の酸化膜厚
との関係を示す図である。
【図6】本発明のぶりきおよびティンフリースチール用
冷延鋼板を製造する場合の焼鈍炉前の工程の一実施例を
示す図である。
【図7】バッチ焼鈍の焼鈍工程の各帯の処理温度と、処
理時間の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 鋼板 2 アルカリ槽 3 水洗槽 4 ゴム製リンガーロール 5 吸水リンガーロール 6 水分測定装置(幅長の吸水紙層状体) 7 高温乾燥器 8 押付装置 9、11 調整機構 10 赤外線水分測定装置 12 焼鈍炉

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼鈍した原板であって、前記原板表面の
    酸化膜の厚さが30Å以下であることを特徴とするぶり
    き又はティンフリースチール用冷延鋼板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006226709A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Jfe Steel Kk 水溶液量測定装置

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JP4586561B2 (ja) * 2005-02-15 2010-11-24 Jfeスチール株式会社 水溶液量測定装置

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