JPH0764017B2 - プラスチックフィルムの横延伸方法 - Google Patents

プラスチックフィルムの横延伸方法

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JPH0764017B2
JPH0764017B2 JP22654989A JP22654989A JPH0764017B2 JP H0764017 B2 JPH0764017 B2 JP H0764017B2 JP 22654989 A JP22654989 A JP 22654989A JP 22654989 A JP22654989 A JP 22654989A JP H0764017 B2 JPH0764017 B2 JP H0764017B2
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  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はプラスチックフィルムの横延伸方法に関し、詳
細には横延伸機におけるフィルム随伴流を低減させ、フ
ィルムの熱収縮性の悪化及び昇華物等の吹出しによるフ
ィルムの汚れを防止し、高品質のプラスチックフィルム
を製造することのできる横延伸方法に関するものであ
る。
[従来の技術] 第3図はプラスチックフィルム製造装置の一例を示す平
面説明図であり、押出し機2より供給される溶融ポリマ
ーはまずT型−ダイ装置3から吐出されて厚目のフィル
ム1に成形される。次いで縦延伸機4へ送給されて加熱
しながら縦方向に所定倍率に延伸され、続いて横延伸機
5に導いて横方向に所定倍率に延伸される。該横延伸機
5は予熱部5a,延伸部5b及び熱処理部5cから構成されて
おり、各部毎に夫々の処理に適した温度にフィルムを加
熱する。すなわち該横延伸機5内には熱風供給ダクト5
1,52,53が設けられると共に、排気ダクト51a,52a,53aが
設けられる。そして該横延伸機5を通過したフィルム1
は冷却部6を経て巻取機8に巻取られる。
ところで上記横延伸機5の出口側においては、第4図に
示す様にフィルム1の上下両面の近接気体がフィルム1
の高速走行に追随し随伴流(鎖線矢印B,Bに示す)とし
て横延伸機5の外部へ高速で放出され、次工程の冷却部
6にまで達する。上記横延伸機5内においては前述した
通りフィルムが加熱されており、機室内の熱風中には未
反応モノマーやオリゴマー或は各種添加剤等の蒸発成分
又は昇華成分等が含まれており、この熱風が冷却部6で
急冷されるとオリゴマー等が凝固してフィルム面上に付
着し、フィルムの品質を劣化させる原因にもなってい
た。
また上記横延伸機5の入口側においても同様に随伴流が
発生し、大気中の空気を機室内に吸い込んで予熱部5aや
延伸部5b等における温度調節を乱し、フィルムの熱収縮
率にばらつきを生じて品質の低下を引き起こしていた。
この様な横延伸機5における随伴流の悪影響を抑制する
方法としては、熱風供給ダクト51,52,53及び排気ダクト
51a,52a,53aの給排風量を調整する方法が採用されてい
たが、排気ダクト51a,52a,53a中に設けられたフィルタ
ーの目詰りや、外気圧力の変動(例えば横延伸機5の設
置建屋におけるドアの開閉による圧力変動)等により、
前記随伴流の圧力や流量が変動するため、随伴流による
影響を満足し得るレベルまで低減することはできていな
い。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は上記事情に鑑み、横延伸機の入口側及び出口側
における随伴流を可及的に抑制し、随伴流によって生じ
る上記プラスチックフィルムの汚れや熱収縮性の悪化を
防止し、高品質のプラスチックフィルムを安定して製造
することのできる方法の提供を目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成し得た本発明は、横延伸機におけるフィ
ルム入口側及び出口側に夫々独立した圧力調整室を設
け、入口側圧力調整室の圧力をPin,出口側圧力調整室の
圧力をPoutとしたとき、 Pout−Pin≦0.01〜2mmH2O の範囲内に設定すると共に、前記設定された圧力差の変
動幅を±0.1mmH2Oの範囲内に抑えることを要旨とするも
のである。
[作用] 本発明は横延伸機の入口側及び出口側に夫々圧力調整室
を設けると共に、入口側圧力調整室の圧力Pinと出口側
圧力調整室の圧力Poutにおける圧力差Pout−Pinを0.01
〜2mmH2Oの範囲内とすることとした。すなわち上記圧力
差が0.01〜2mmH2Oの範囲内にあるときには、出口側調整
室から入口側調整室に向けて随伴流を打ち消す様な適度
な気流が形成されることになり、これによって随伴流に
よる悪影響を排除できる様になる。なおPout−Pinが0.0
1mmH2Oより低く設定されたときには、圧力差がほとんど
ないためにフィルム走行による随伴流の形成を防止する
ことにはならず、他方Pout−Pinが2mmH2Oを超えると入
口側と出口側の間で生じる気流とフィルムの随伴流が干
渉して複雑な乱流が生じてフィルムの安定走行に悪影響
を与えることになるため、フィルム品質をかえって低下
することになる。
上記圧力差Pout−Pinのさらに好ましい範囲は0.05〜1mm
H2Oとすることが推奨される。
他方前記の様に設定された圧力差の変動範囲は0.1mmH2O
以下としなければならず、このことにより、横延伸機内
における環境変動が小さくなるので、横延伸機内の温度
制御は安定して行なえる様になり、フィルムの熱収縮率
のばらつきが低減されて均質なフィルム加工ができる様
になる。
[実施例] 第1図は本発明方法に使用する横延伸機の実施例を示す
側面側面図である。フィルム1は横延伸機5及び冷却部
6を水平方向に貫通して白抜矢印方向に走行する様に構
成される。横延伸機5のフィルム入口側及び出口側には
夫々入口側圧力調整室5A及び出口側圧力調整室5Bが配設
される。各圧力調整室5A,5Bには夫々加圧用ポンプ56a,5
6b及び減圧用ポンプ57a,57bが接続されると共に、圧力
検出装置55a,55bが配設される。そして該圧力検出装置5
5a,55bは制御装置54に接続されると共に、該制御装置54
は前記加圧用ポンプ56a,56b及び減圧ポンプ57a,57bの作
動を制御する様に制御系によって接続される。
例えば第2図は上記装置の運転時における入口側圧力調
整室5Aの圧力Pinと出口側圧力調整室5Bの圧力Poutとの
間に生じる圧力差PSの挙動を示すグラフである。上記圧
力差PSは出口側圧力Poutが0.5mmH2O高くなる様に設定さ
れると共に、その変動幅は±0.1mmH2Oに設定される。即
ち時刻t1において該圧力差PSの変動が0.5−0.1(mmH
2O)に達する直前に、制御装置54によって減圧用ポンプ
57a及び/又は加圧用ポンプ56bを作動し、圧力差PSが設
定値である0.5mmH2Oに回復した時点t2でこの作動を停止
する。
この様な制御を行なって入口側圧力調整室5Aの圧力Pin
及び出口側圧力調整室5Bの圧力Poutを調節することによ
り、圧力差Psの変動範囲を設定された値に保つ。なお上
記圧力調整室5A,5B内の圧力Pin,Poutは機外の圧力及び
熱風供給ダクト51,52,53と排気ダクト51a,52a,53aの風
量並びに圧力を考慮して選定することが好ましく、これ
によってフィルムの温度制御及び随伴流の流量等を適確
に制御できる様になる。
[発明の効果] 本発明は以上の様に構成されることにより、横延伸機の
入口側から侵入する随伴流を低減できる様になり、フィ
ルムの温度制御を安定して行なえフィルムの熱収縮性の
悪化を抑制できる様になった。
また横延伸機の出口側よりフィルム随伴流として漏出す
る熱風量を少なくすることができ、該熱風中に含有され
ている昇華物等が凝固してフィルム面に付着するといっ
たことは低減され、高品質で均質なプラスチックフィル
ムを製造できる様になった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法に使用する横延伸機の側面説明図、
第2図は第1図の装置を使用した制御例を示すグラフ、
第3図はプラスチックフィルムの製造装置の例を示す平
面説明図、第4図は横延伸機の出口側におけるフィルム
随伴流を示す説明図である。 1……フィルム、2……押出し機 3……T型−ダイ装置、4……縦延伸機 5……横延伸機、6……冷却部 8……巻取機 51,52,53……熱風供給ダクト 51a,52a,53a……排気ダクト、54……制御装置 55a,55b,55c……圧力検出装置 56a,56b……加圧用ポンプ 57a,57b……減圧用ポンプ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックフィルムの横延伸方法におい
    て、横延伸機におけるフィルム入口側及び出口側に夫々
    独立した圧力調整室を設け、入口側圧力調整室の圧力を
    Pin,出口側圧力調整室の圧力をPoutとしたとき、 Pout−Pin≦0.01〜2mmH2O の範囲内に設定すると共に、前記設定された圧力差の変
    動幅を±0.1mmH2Oの範囲内に抑えることを特徴とするプ
    ラスチックフィルムの横延伸方法。
JP22654989A 1989-08-31 1989-08-31 プラスチックフィルムの横延伸方法 Expired - Fee Related JPH0764017B2 (ja)

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