JPH0763045A - 内燃機関の排気浄化触媒劣化診断装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化触媒劣化診断装置

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JPH0763045A
JPH0763045A JP5210304A JP21030493A JPH0763045A JP H0763045 A JPH0763045 A JP H0763045A JP 5210304 A JP5210304 A JP 5210304A JP 21030493 A JP21030493 A JP 21030493A JP H0763045 A JPH0763045 A JP H0763045A
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JP
Japan
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fuel ratio
air
exhaust
fuel
catalyst
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JP5210304A
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English (en)
Inventor
Satoru Watanabe
渡邊  悟
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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Publication date
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  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】診断精度の高い内燃機関の排気触媒劣化診断装
置を提供する。 【構成】排気通路8a,8bに、夫々酸素センサ14a,
14bを設け、酸素センサ14aの出力信号に基づいて決定
される空燃比フィードバック補正係数αR の平均値Aα
R と、酸素センサ14bの出力信号に基づいて決定される
空燃比フィードバック補正係数αL の平均値AαL と、
を求める(ステップ2,3)。そして、該平均値AαR
と平均値AαL とが、比較値A以上に所定値(理論空燃
比)から偏差し(ステップ5,7)、かつ該平均値Aα
R と平均値AαL とが、夫々リッチ・リーン反対方向に
偏差しその合計が比較値B以下である場合には(ステッ
プ8,9)、集合部9における排気のリッチ・リーン反
転傾向が消滅し誤診断を招く可能性が高くなるため、触
媒劣化診断を禁止する(ステップ10)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の排気浄化触
媒劣化診断装置に関し、詳しくは、内燃機関の排気通路
に介装され、内燃機関から排出される排気中の有害成分
(NOx、CO、HC等)を酸化・還元して浄化する排
気浄化装置内の触媒の劣化を診断する排気浄化触媒劣化
診断装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境保護の見地から、内燃機関か
ら排出される排気中に含まれる有害成分(NOx、C
O、HC等)の低減が強く要求されている。そのため、
排気通路の途中に排気浄化装置を介装し、該排気浄化装
置に内装される触媒コンバータ(三元触媒)の触媒反応
により前記有害成分を酸化・還元(浄化)して、大気中
へ有害成分が排出するのを抑制することが一般に行なわ
れている。かかる三元触媒においては、機関へ供給され
る燃料供給量と機関吸入空気流量との混合気の混合比が
理論空燃比(1:14.4)近傍以外では、浄化性能が大き
く低下するため、排気中の酸素濃度に応じて(理論空燃
比を境に)リッチ側とリーン側とに反転する出力特性を
有する酸素センサを触媒上流側排気通路に設け、該酸素
センサの出力特性を利用して、燃料供給量等を増減補正
することにより前記混合比を、理論空燃比を境にリッチ
・リーン反転させつつ理論空燃比近傍に応答性よくフィ
ードバック制御するようにしている。
【0003】ところで、前記触媒は触媒反応による反応
熱が高温となることから、触媒成分がシンタリングされ
たり、触媒担体が過熱化して溶損したり、或いは燃料・
オイル中の不純物等により触媒成分が被毒されたりする
ことがあるため、初期の浄化率を維持できなくなる(劣
化する)場合がある。かかる劣化した状態では、前記排
気有害成分が浄化されずに大気中にそのまま排出される
こととなるので、触媒の劣化の有無を診断して排気有害
成分が大気中に排出されるのを未然に防止する必要があ
る。
【0004】そこで、触媒の劣化を診断する方法とし
て、例えば、北米自己診断規制等では、触媒の上流側と
下流側とに前記酸素センサを夫々配設し、空燃比制御時
における触媒上流側に設けた酸素センサのリッチ・リー
ン反転周波数と、触媒下流側に設けた酸素センサのリッ
チ・リーン反転周波数との差を検出して、該検出結果に
基づいて触媒の劣化を診断しようとする触媒劣化診断装
置が提案されている。
【0005】つまり、このものは、下流側酸素センサの
反転周波数が上流側酸素センサ反転周波数と略同一であ
る場合には、触媒上流側において所定のリッチ・リーン
反転周波数を有する排気が、触媒が劣化し排気中の酸素
が前記有害成分と反応できず、前記反転周波数を維持し
たままの状態で触媒下流側へ流出しているものと見做し
て、触媒が劣化していると診断する。その一方、触媒が
正常である場合には、触媒上流側において所定のリッチ
・リーン反転周波数を有する排気であっても、触媒によ
り排気中に含まれる有害成分と酸素とが正常に反応する
ため、酸素ストレージ効果により触媒下流側の排気はリ
ッチ・リーン反転傾向の無い略理論空燃比一定の排気と
なって触媒から流出することとなる。したがって、上流
側酸素センサの反転周波数に比して下流側酸素センサ反
転周波数が所定以下に小さい場合には、触媒は正常であ
ると診断するものである(図5参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
V型機関において、左右バンクの気筒群にそれぞれ連通
して設けられる排気通路のそれぞれに酸素センサを配設
し、左右バンク毎に空燃比制御を行なう場合には、一方
の酸素センサの出力特性が理論空燃比からリッチ側に所
定値以上にズレたところでリッチ・リーン反転を繰り返
し、他方の酸素センサの出力特性が理論空燃比からリー
ン側に所定値以上にズレたところでリッチ・リーン反転
を繰り返すように変化した場合には、排気通路の集合部
において所定値以上にリッチ傾向の排気と所定値以上に
リーン傾向の排気とが合流するため、その空燃比は理論
空燃比近傍の一定の値となってしまう場合がある。
【0007】このように、理論空燃比近傍の一定の値と
なった排気が触媒に流入する場合には、触媒の劣化の有
無に無関係に、つまり排気中の酸素と前記有害成分との
反応には無関係に、常に触媒の下流側にもリッチ・リー
ン反転傾向のない略理論空燃比近傍に一定の排気が流出
することになる。このため、触媒が劣化していたとして
も、触媒上流側の酸素センサのリッチ・リーン反転周波
数が高く、触媒下流側の酸素センサのリッチ・リーン反
転傾向が消滅することになる。
【0008】したがって、上記のような触媒上流側酸素
センサのリッチ・リーン反転周波数と触媒下流側酸素セ
ンサのリッチ・リーン反転周波数を比較して、触媒劣化
を診断する触媒劣化診断方法では、触媒が例え劣化して
いたとしても、触媒は劣化していないと誤診断してしま
う可能性が高かった。本発明は、かかる従来の問題点に
鑑みなされたものであり、例えばV型機関のように右バ
ンク、左バンクのそれぞれの気筒群に連通する排気通路
を2つ有し、該2つの排気通路のそれぞれに酸素センサ
を設け、該それぞれの酸素センサの出力信号に応じて前
記右バンク、左バンクの気筒群毎に空燃比制御を行なう
ものにあって、2つの酸素センサの出力特性が、それぞ
れ理論空燃比を境にリッチ・リーン反対方向に所定値以
上にズレた場合には、触媒劣化診断を禁止することで、
誤診断を防止するようにした内燃機関の排気触媒劣化診
断装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、図
1に示すように、多気筒内燃機関の気筒を第1、第2の
2群に分割し、それぞれの群に連通する第1、第2の2
の排気通路を、下流部において合流させて後に、排気浄
化触媒に接続し、排気を浄化しつつ排出するようにした
排気装置Aと、前記第1の排気通路の前記合流部上流側
に配設され第1群への吸入混合気の空燃比を検出する第
1上流側空燃比検出手段Bと、前記第2の排気通路の前
記合流部下流側に配設され第2群への吸入混合気の空燃
比を検出する第2上流側空燃比検出手段Cと、前記排気
浄化触媒の下流側に配設され機関全体の吸入混合気の空
燃比を検出する下流側空燃比検出手段Dと、前記第1上
流側空燃比検出手段Bの検出信号に基づいて前記第1群
の吸入混合気の空燃比を目標空燃比に近づけると共に、
前記第2上流側空燃比検出手段Cの検出信号に基づいて
前記第2群への吸入混合気の空燃比を目標空燃比に近づ
けるように、各群への燃料供給量を増減補正してフィー
ドバック制御する空燃比フィードバック制御手段Eと、
前記空燃比フィードバック制御手段Eによる空燃比制御
時に、前記第1上流側空燃比検出手段Bの検出信号或い
は前記第2上流側空燃比検出手段Cの検出信号と、前記
下流側空燃比検出手段Dの検出信号と、に基づいて前記
排気浄化触媒の劣化診断を行なう触媒劣化診断手段F
と、を含んで構成した内燃機関の排気浄化触媒劣化診断
装置において、前記第1上流側空燃比検出手段Bの空燃
比検出信号と、前記第2上流側空燃比検出手段Cの空燃
比検出信号とが、それぞれ目標空燃比に対してリッチ・
リーン反対方向に所定量以上偏差したときに、前記触媒
劣化診断手段Fによる診断を禁止する触媒劣化診断禁止
手段Gを備えるようにした。
【0010】
【作用】かかる構成によれば、前記触媒劣化診断禁止手
段により、前記第1上流側空燃比検出手段の空燃比検出
信号と、前記第2上流側空燃比検出手段の空燃比検出信
号とが、それぞれ目標空燃比に対してリッチ・リーン反
対方向に所定量以上偏差したときに、前記触媒劣化診断
手段による診断を禁止する。つまり、前記合流部におい
て、所定値以上にリッチ傾向の排気と、所定値以上にリ
ーン傾向の排気とが合流し結果的に空燃比が理論空燃比
近傍の一定の値となるような場合には、前記第1上流側
空燃比検出手段の検出信号或いは前記第2上流側空燃比
検出手段の検出信号と、前記下流側空燃比検出手段の検
出信号と、に基づいて前記排気浄化触媒の劣化診断を行
なう前記触媒劣化診断手段による触媒劣化診断が禁止さ
れることになるため、誤診断が防止されるようになる。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図2において、V型の機関1にはエアクリー
ナ2から吸気ダクト3、スロットル弁4及び吸気マニホ
ールド5a,5bを介して空気が吸入される。吸気マニ
ホールド5a,5bの各ブランチ部には、各気筒毎に燃
料噴射弁6が設けられている。この燃料噴射弁6は、ソ
レノイドに通電されて開弁し、通電停止されて閉弁する
電磁式燃料噴射弁であって、コントロールユニット20か
らの駆動パルス信号により通電されて開弁し、燃料ポン
プ(図示せず)から圧送されてプレッシャレギュレータ
(図示せず)により所定圧力に制御された燃料を、機関
1に噴射供給する。
【0012】機関1の各燃焼室には点火栓7が設けられ
ており、これにより火花点火して混合気を着火燃焼させ
る。そして、機関1からは、排気通路8a,8b、その
集合管9、排気浄化触媒としての三元触媒10、排気管1
1、及び図示しない消音器を介して排気が大気中に排出
される。ここで、三元触媒10は前述したように理論空燃
比近傍においてのみ良好に排気中のCO,HCの酸化と
NOX の還元を行って排気を浄化するものである。
【0013】コントロールユニット20は、CPU,RO
M,RAM,A/D変換器及び入出力インタフェイス等
を含んで構成されるマイクロコンピュータを備え、各種
センサからの入力信号を受け、後述の如く演算処理し
て、燃料噴射弁6の作動を制御する。前記各種のセンサ
としては、吸気ダクト3中にエアフローメータ12が設け
られていて、機関1の吸入空気流量Qに応じた信号を出
力する。
【0014】また、図2で図示しないディストリビュー
タには、クランク角センサ14が内蔵されており、該クラ
ンク角センサ13から機関回転と同期して出力されるクラ
ンク単位角信号を一定時間カウントして、または、クラ
ンク基準角信号の周期を計測して機関回転速度Nを検出
する。そして、排気通路8a,8b、及び三元触媒10の
下流側の排気通路11には、それぞれ空燃比検出手段とし
ての酸素センサ14a,14b,14cが設けられている。こ
れら酸素センサ14a〜14cは、排気中の酸素濃度に応じ
て(理論空燃比を境に)リッチ側とリーン側とに反転す
る出力特性を有するセンサである。
【0015】なお、コントロールユニット20では、前記
酸素センサ14a,14bの出力値に基づいて、各バンクに
おける燃焼用混合気の空燃比を目標空燃比(理論空燃
比)を中心として比例積分制御によりフィードバック制
御するようになっている。ここにおいて、コントロール
ユニット20に内蔵されたマイクロコンピュータのCPU
は、概略以下のような方法で演算処理を行ない、機関1
への燃料噴射を制御する。
【0016】すなわち、該コントロールユニット20は、
エアフローメータ13からの電圧信号から求められる吸入
空気流量Qと、クランク角センサ14からの信号から求め
られるエンジン回転速度Nとから各バンク毎に基本燃料
噴射量Tp=c×Q/N(cは定数)を演算すると共
に、低水温時に強制的にリッチ側に補正する水温補正係
数Kw等や、空燃比フィードバック補正係数αR (或い
はαL )等により、各バンク毎に最終的な有効燃料噴射
量TeR (TeL )=Tp×(1+Kw+・・・)×α
R (或いはαL )を演算する。
【0017】ここで、前記基本燃料噴射量Tpは、混合
気の空燃比が理論空燃比となるように計算上設定される
ものであるが、実際の空燃比は燃料圧力のバラツキや燃
料噴射弁6の個々のバラツキ等に起因して理論空燃比か
らズレてしまうため、前記酸素センサ14a,14bの出力
に基づいて比例積分制御によりフィードバック制御し
て、実際の空燃比が理論空燃比となるように基本燃料噴
射量Tpを有効燃料噴射量TeR (TeL )として補正
するのである。
【0018】したがって、空燃比フィードバック補正係
数αR (或いはαL )の大きさが、実際の空燃比と理論
空燃比とのズレ量の大きさに相当する。そしてまた、空
燃比フィードバック補正係数αR (或いはαL )の大き
さは、酸素センサ14a,14bの出力特性が変化してリッ
チ・リーン反転の境が理論空燃比からズレた場合にも、
そのズレ量に応じた値となる。
【0019】ところで、機関1の各気筒に設けられる点
火栓20は、予めコントロールユニット50に基本燃料噴射
量Tpと機関回転速度Nとに基づいて予めマップに設定
記憶されている点火タイミング制御信号がパワートラン
ジスタに送られ、所定の点火タイミングで点火される。
このように、コントロールユニット20により、実際の空
燃比が理論空燃比近傍に制御された状態(酸素センサ14
a,14bの出力特性も正常状態)では、前記三元触媒10
の浄化効率が低下することなく、良好に排気が浄化され
ることとなる。
【0020】しかしながら、前記三元触媒10は触媒反応
による反応熱が高温となることから、触媒成分がシンタ
リングされたり、触媒担体が過熱化して溶損したり、或
いは燃料・オイル中の不純物等により触媒成分が被毒さ
れたりすることがあるため、初期の浄化性能を維持でき
なくなる場合があり、この場合には前記排気有害成分が
浄化されずに大気中にそのまま排出されることとなる。
【0021】そのため、コントロールユニット20では、
前記空燃比制御時における三元触媒10の上流側酸素セン
サ14a,14bのリッチ・リーン反転周波数と、下流側の
酸素センサ14cのリッチ・リーン反転周波数との差を検
出して、既述したような方法により触媒の劣化を診断す
るようになっている。ところで、例えば、前記酸素セン
サ14aの出力特性が理論空燃比からリッチ側に所定値以
上にズレたところでリッチ・リーン反転を繰り返し、前
記酸素センサ14bの出力特性が理論空燃比からリーン側
に所定値以上にズレたところでリッチ・リーン反転を繰
り返すように変化した場合には、所定値以上にリッチ傾
向の排気と所定値以上にリーン傾向の排気とが集合部9
において合流するため、その空燃比がリッチ・リーン反
転傾向のない理論空燃比近傍の一定の値となる場合があ
る。
【0022】この場合には、既述したように、三元触媒
10が劣化していたとしても、三元触媒10の上流側の酸素
センサ14a,14bのリッチ・リーン反転周波数が高く、
三元触媒10の下流側の酸素センサ14cのリッチ・リーン
反転傾向が消滅してしまうこととなるため、上記のよう
な触媒上流側酸素センサのリッチ・リーン反転周波数と
触媒下流側酸素センサのリッチ・リーン反転周波数を比
較して、触媒劣化を診断する触媒劣化診断においては、
触媒は劣化していないと誤診断してしまう可能性が高く
なる。
【0023】このため、コントロールユニット20では、
酸素センサ14a,14bの所定値以上の出力特性変化、す
なわち酸素センサ14a,14bのリッチ・リーン反転の境
が理論空燃比からそれぞれリッチ・リーン反対方向に所
定値以上にズレたことにより、酸素センサ14aに基づい
て決定される空燃比フィードバック補正係数αR と、酸
素センサ14bに基づいて決定される空燃比フィードバッ
ク補正係数αL とがそれぞれリッチ・リーン反対方向に
所定値以上にズレたときには、触媒劣化診断を禁止する
ようになっている。
【0024】以下に、コントロールユニット20が行なう
触媒劣化診断の禁止制御について、図3に示すフローチ
ャートに従って説明する。ステップ1(図では、S1と
記してある。以下、同様)では、空燃比制御実行中か否
かを判断する。YESの場合にはステップ2へ進み、N
Oの場合には本フローを終了する。
【0025】ステップ2では、右バンク側の排気通路8
aに配設された酸素センサ14aの検出信号に基づいて決
定される空燃比フィードバック補正係数αR の平均値A
αRを求める。ステップ3では、左バンク側の排気通路
8bに配設された酸素センサ14bの検出信号に基づいて
決定される空燃比フィードバック補正係数αL の平均値
AαLを求める。
【0026】ステップ4では、前記AαR を基準となる
値(ここでは100)から減算して、判定値RA(=1
00−AαR )を求め、ステップ5へ進む。ステップ5
では、前記判定値RAの絶対値|RA|と、予め設定さ
れている比較値Aとを比較する。|RA|<Aの場合に
は、ステップ11へ進み触媒劣化診断の実行を許可する。
|RA|≧Aの場合には、ステップ6へ進む。
【0027】ステップ6では、前記AαL を基準となる
値(ここでは100)から減算して、判定値LA(=1
00−AαL )を求め、ステップ7へ進む。ステップ7
では、前記判定値LAの絶対値|LA|と予め設定され
ている比較値Aとを比較する。|LA|<Aの場合に
は、ステップ11へ進み触媒劣化診断の実行を許可する。
|LA|≧Aの場合には、ステップ8へ進む。
【0028】ステップ8では、前記判定値RAと判定値
LAとを加算し、判定値TA(=RA+LA)を求め
る。ステップ9では、前記判定値TAの絶対値|TA|
と、予め設定されている比較値Bとを比較する。|TA
|>Aの場合には、ステップ11へ進み触媒劣化診断の実
行を許可する。|TA|≦Aの場合には、ステップ10へ
進み触媒劣化診断の実行を禁止する(図4参照)。
【0029】このように、本実施例によれば、酸素セン
サ14a,14bの所定値以上の出力特性変化、すなわち酸
素センサ14a,14bのリッチ・リーン反転の境が理論空
燃比からそれぞれリッチ・リーン反対方向に所定値以上
にズレたことにより、酸素センサ14aに基づいて決定さ
れる空燃比フィードバック補正係数αR と、酸素センサ
14bに基づいて決定される空燃比フィードバック補正係
数αL とがそれぞれリッチ・リーン反対方向に所定値以
上にズレたときには、触媒劣化診断を禁止するようにし
たので、前記酸素センサ14aの出力特性が理論空燃比か
らリッチ側にズレたところでリッチ・リーン反転を繰り
返し、前記酸素センサ14bの出力特性が理論空燃比から
リーン側にズレたところでリッチ・リーン反転を繰り返
すように変化した場合に、リッチ傾向の排気とリーン傾
向の排気とが集合部9において合流し、空燃比がリッチ
・リーン反転傾向のない理論空燃比近傍の一定の値とな
り触媒劣化診断に誤診断を招くような場合を排除するこ
とができ、精度良く触媒劣化診断が行なえるようにな
る。
【0030】なお、本実施例では、三元触媒10の上流側
の酸素センサ14a,14bのリッチ・リーン反転周波数
と、三元触媒10の下流側の酸素センサ14cのリッチ・リ
ーン反転周波数と、を比較することで触媒劣化診断を行
なう触媒劣化診断方法について説明したが、勿論、上流
側の酸素センサと下流側の酸素センサのリッチ・リーン
反転特性に基づいて(例えば反転時間等を比較すること
で)触媒劣化を診断する他の触媒劣化診断方法にも適用
可能である。また、V型の機関について説明したが、こ
れに限定されるものではなく、水平対向型は勿論、直列
型であっても気筒群を2つに分割して気筒群毎に空燃比
制御を行なうものであれば、本実施例が適用できること
は自明である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
前記触媒劣化診断禁止手段により、前記第1上流側空燃
比検出手段の空燃比検出信号と、前記第2上流側空燃比
検出手段の空燃比検出信号とが、それぞれ目標空燃比に
対してリッチ・リーン反対方向に所定量以上偏差したと
きに、前記触媒劣化診断手段による診断を禁止する。つ
まり、前記合流部において、所定値以上にリッチ傾向の
排気と、所定値以上にリーン傾向の排気とが合流し結果
的に空燃比が理論空燃比近傍の一定の値となるような場
合には、前記第1上流側空燃比検出手段の検出信号或い
は前記第2上流側空燃比検出手段の検出信号と、前記下
流側空燃比検出手段の検出信号と、に基づいて前記排気
浄化触媒の劣化診断を行なう前記触媒劣化診断手段によ
る触媒劣化診断が禁止され、確実に誤診断を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる構成を示すブロック図。
【図2】 本発明にかかる一実施例を示す全体構成図。
【図3】 本発明にかかる一実施例の触媒劣化診断禁止
制御を説明するフローチャート。
【図4】 本発明にかかる判定値RA,LA,TA、及
び比較値A,Bを説明する図。
【図5】 触媒上流側と触媒下流側に設けた2つの酸素
センサの触媒劣化時におけるリッチ・リーン反転特性を
説明する図。
【符号の説明】
1 機関 6 燃料噴射弁 8a 排気通路 8b 排気通路 9 集合部 10 三元触媒 13 エアフロメータ 14a 酸素センサ 14b 酸素センサ 14c 酸素センサ 20 コントロールユニット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多気筒内燃機関の気筒を第1、第2の2群
    に分割し、それぞれの群に連通する第1、第2の2の排
    気通路を、下流部において合流させて後に、排気浄化触
    媒に接続し、排気を浄化しつつ排出するようにした排気
    装置と、 前記第1の排気通路の前記合流部上流側に配設され第1
    群への吸入混合気の空燃比を検出する第1上流側空燃比
    検出手段と、 前記第2の排気通路の前記合流部下流側に配設され第2
    群への吸入混合気の空燃比を検出する第2上流側空燃比
    検出手段と、 前記排気浄化触媒の下流側に配設され機関全体の吸入混
    合気の空燃比を検出する下流側空燃比検出手段と、 前記第1上流側空燃比検出手段の検出信号に基づいて前
    記第1群の吸入混合気の空燃比を目標空燃比に近づける
    と共に、前記第2上流側空燃比検出手段の検出信号に基
    づいて前記第2群への吸入混合気の空燃比を目標空燃比
    に近づけるように、各群への燃料供給量を増減補正して
    フィードバック制御する空燃比フィードバック制御手段
    と、 前記空燃比フィードバック制御手段による空燃比制御時
    に、前記第1上流側空燃比検出手段の検出信号或いは前
    記第2上流側空燃比検出手段の検出信号と、前記下流側
    空燃比検出手段の検出信号と、に基づいて前記排気浄化
    触媒の劣化診断を行なう触媒劣化診断手段と、 を含んで構成した内燃機関の排気浄化触媒劣化診断装置
    において、 前記第1上流側空燃比検出手段の空燃比検出信号と、前
    記第2上流側空燃比検出手段の空燃比検出信号とが、そ
    れぞれ目標空燃比に対してリッチ・リーン反対方向に所
    定量以上偏差したときに、前記触媒劣化診断手段による
    診断を禁止する触媒劣化診断禁止手段を備えたことを特
    徴とする内燃機関の排気浄化触媒劣化診断装置。
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