JP4604361B2 - 内燃機関用制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の排気通路に2次空気を導入し排気ガスを浄化する内燃機関用制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、内燃機関において、エアクリーナと排気通路とを2次空気通路にて接続し、この2次空気通路途中に内燃機関の運転状態に応じて生じる吸入負圧によって開閉される負圧制御弁を配設し、2次空気通路から2次空気を排気通路の上流側に導入し排気ガスを浄化するものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述のものでは、負圧制御弁が減速時のみ吸入負圧によって閉弁状態とされ2次空気の導入を禁止される。つまり、通常運転時には、2次空気が導入されっぱなしであり、排気通路の下流側に三元触媒を設置しても排気ガスを効率良く浄化することができないという不具合があった。また、2次空気の導入によって内燃機関の機関回転数が大きく変動するという不具合もあった。
【0004】
そこで、この発明はかかる不具合を解決するためになされたもので、内燃機関の排気通路に2次空気を導入し排気ガスを効率良く浄化すると共に、この際における機関回転数の変動を抑制可能な内燃機関用制御装置の提供を課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の内燃機関用制御装置によれば、2次空気導入手段で減速状態検出手段による車両の減速状態、負荷状態検出手段による内燃機関の負荷状態、空燃比検出手段による排気ガスの空燃比のうち少なくとも何れか1つに応じて2次空気制御弁が駆動され、内燃機関の排気通路の上流側に2次空気が導入される。例えば、車両が減速状態または内燃機関が高負荷域にあるときには、2次空気導入が禁止され、また、車両が減速状態でなく内燃機関が軽負荷域にあるときには、オープン制御で2次空気制御弁が駆動され2次空気が導入され、そして、車両が減速状態でなく内燃機関が中負荷域にあるときには、排気ガスの空燃比に応じたフィードバック制御で2次空気制御弁が駆動され2次空気が導入される。これにより、内燃機関の排気通路に2次空気が適切に導入され、排気ガスが効率良く浄化される。
【0006】
更に、機関回転数検出手段による内燃機関の機関回転数と負荷状態とに基づき、または内燃機関の冷却水温に基づき点火時期設定手段で設定される基本点火時期が、各種センサ情報及び内燃機関の排気通路に導入される2次空気制御弁からの2次空気量、または2次空気制御弁の駆動信号に基づき補正値演算手段で算出される補正値によって補正され、点火時期演算手段で最終的な制御のための点火時期が算出される。このように、各種センサ情報に応じた補正値に加え、導入される2次空気量に応じた補正値が考慮された点火時期制御によれば、排気ガスを効率良く浄化する際における内燃機関の機関回転数の変動が抑制され極めて安定化される。
【0007】
そして、2次空気導入手段では、内燃機関が軽負荷域にあるときにはオープン制御、また、内燃機関が中負荷域にあるときには排気ガスの空燃比に応じたフィードバック制御で前記2次空気制御弁が駆動され2次空気が導入される。これにより、内燃機関の排気通路に2次空気が適切に導入され、排気ガスが効率良く浄化される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
【0009】
図1は本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃機関用制御装置が適用された2輪車における内燃機関とその周辺機器を示す概略構成図である。
【0010】
図1において、内燃機関1は4気筒4サイクルの火花点火式として構成され、その吸入空気は上流側からエアクリーナ2、吸気通路3、スロットルバルブ4を通過して吸気通路3内でインジェクタ(燃料噴射弁)5から噴射された燃料と混合され、所定空燃比の混合気として吸気ポート6から各気筒内に分配供給される。また、内燃機関1のシリンダヘッドには気筒毎に点火プラグ7が配設され、点火タイミング毎に点火コイル/イグナイタ8から高電圧が各気筒の点火プラグ7に印加され、各気筒内の混合気に点火される。そして、内燃機関1の各気筒で燃焼された排気ガスは排気ポート11から排気通路12の下流側に配設された三元触媒13を通過して大気中に排出される。
【0011】
エアクリーナ2内には吸気温センサ21が配設され、吸気温センサ21によってエアクリーナ2内に流入される吸気温THAが検出される。また、吸気通路3には吸気圧センサ22が配設され、吸気圧センサ22によってスロットルバルブ4の下流側の吸気圧PMが検出される。そして、スロットルバルブ4にはスロットル開度センサ23が配設され、スロットル開度センサ23によってスロットルバルブ4のスロットル開度TAが検出される。また、内燃機関1のシリンダブロックには水温センサ24が配設され、水温センサ24によって内燃機関1内の冷却水温THWが検出される。そして、内燃機関1のクランクシャフト(図示略)にはクランク角センサ25が配設され、クランク角センサ25によって内燃機関1の機関回転数NEが検出される。更に、内燃機関1のカムシャフト(図示略)にはカム角センサ26が配設され、カム角センサ26によって内燃機関1のカムシャフト回転角θ2 が検出される。
【0012】
また、排気通路12内の三元触媒13の上流側には酸素(O2 )センサ27が配設され、酸素センサ27によって内燃機関1から排出される排気ガスに基づく空燃比λが検出される。なお、酸素センサ27に替えて空燃比(A/F)センサを配設し、内燃機関1から排出される排気ガスに基づく空燃比λをリニアに検出してもよい。この他、変速機(図示略)のギヤ位置GPを検出するギヤ位置センサ28、バッテリ(図示略)の電源電圧VB を検出する電源電圧センサ29がそれぞれ配設されている。
【0013】
一方、燃料タンク31内から燃料ポンプ32で汲上げられた燃料は、燃料配管33、燃料フィルタ34、燃料配管35、デリバリパイプ36の順に圧送され、各気筒のインジェクタ5に分配供給される。デリバリパイプ36内の余剰燃料は、プレッシャレギュレータ37、リターン配管38の経路にて燃料タンク31内に戻される。このプレッシャレギュレータ37によってデリバリパイプ36内の燃圧(燃料圧力)と吸気圧との差圧が一定になるようにデリバリパイプ36内の燃圧が調整される。
【0014】
更に、エアクリーナ2と内燃機関1の排気ポート11直後の排気通路12とが2次空気通路41にて接続され、その2次空気通路41途中にはエアクリーナ2からの空気を2次空気として、排気通路12内に適宜、導入するための2次空気制御弁42が配設されている。
【0015】
内燃機関1の運転状態を制御するECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)50は、周知の各種演算処理を実行する中央処理装置としてのCPU51、制御プログラムを格納したROM52、各種データを格納するRAM53、B/U(バックアップ)RAM54等を中心に論理演算回路として構成され、上述の各種センサからの検出信号を入力する入力ポート55及びインジェクタ5、燃料ポンプ32、2次空気制御弁42等の各種アクチュエータや点火コイル/イグナイタ8に各制御信号を出力する出力ポート56等に対しバス57を介して接続されている。
【0016】
次に、本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃機関用制御装置で使用されているECU50内のCPU51における2次空気量制御の処理手順を示す図2のフローチャートに基づいて説明する。なお、この2次空気量制御ルーチンは所定時間毎にCPU51にて繰返し実行される。
【0017】
図2において、ステップS101では、車両が減速状態にあるかが判定される。この車両が減速状態にあるか否かは、クランク角センサ25にて検出された信号間隔に基づく機関回転数NEまたはスロットル開度センサ23にて検出されたスロットル開度TAまたは吸気圧センサ12にて検出された吸気圧PM等により判定される。ステップS101の判定条件が成立せず、即ち、車両が減速状態以外にあるときにはステップS102に移行して、内燃機関1の運転状態が高負荷域にあるかが判定される。この内燃機関1の運転状態が高負荷域にあるか否かは、機関回転数NEまたはスロットル開度TAまたは吸気圧PM等により判定される。この高負荷域は、この他、ギヤ位置センサ28からの変速機のギヤ位置GPまたはクラッチ(図示略)からのクラッチ信号、更には、車速センサ(図示略)にて検出された車速信号から判定してもよい。
【0018】
ステップS102の判定条件が成立せず、即ち、内燃機関1の運転状態が高負荷域以外にあるときにはステップS103に移行し、内燃機関1の運転状態が軽負荷域にあるかが判定される。この内燃機関1の運転状態が軽負荷域にあるか否かは、機関回転数NEまたはスロットル開度TAまたは吸気圧PM等により判定される。この軽負荷域は、この他、高負荷域と同様、変速機のギヤ位置GPまたはクラッチ信号、更には、車速信号から判定してもよい。ステップS103の判定条件が成立せず、即ち、内燃機関1の運転状態が軽負荷域以外の中負荷域にあるときにはステップS104に移行し、フィードバック制御によって2次空気が導入され、本ルーチンを終了する。
【0019】
一方、ステップS103の判定条件が成立、即ち、内燃機関1の運転状態が軽負荷域にあるときにはステップS105に移行し、オープン制御によって2次空気が導入され、本ルーチンを終了する。なお、内燃機関1の運転状態が軽負荷域にあるときには、排気ガス中における窒素酸化物(NOx )の排出割合は少なく、炭化水素(HC)や一酸化炭素(CO)の排出割合が多いためオープン制御による2次空気の導入によって、空燃比をストイキ(理論空燃比)近傍またはストイキ以上のリーン側とすれば、排気ガスを精度良く浄化することができるのである。一方、ステップS101の判定条件が成立、即ち、車両が減速状態にあるとき、またはステップS102の判定条件が成立、即ち、内燃機関1の運転状態が高負荷域にあるときにはステップS106に移行し、2次空気導入が禁止され、本ルーチンを終了する。
【0020】
次に、上述の処理による内燃機関1の運転状態の負荷域に応じた2次空気量の導入状態について、図3及び図4に示すタイムチャートを参照して説明する。ここで、図3は2次空気制御弁42のリニア制御による2次空気量の導入状態、図4は2次空気制御弁42のオン/オフ制御による2次空気量の導入状態をそれぞれ示すタイムチャートである。
【0021】
図3に示すように、内燃機関1の運転状態の中負荷域に応じたフィードバック制御では、2次空気制御弁42のリニア制御によって2次空気通路41を通って2次空気量が排気通路12内に導入され、内燃機関1の運転状態の軽負荷域に応じたオープン制御では、2次空気制御弁42の全開制御によって2次空気通路41を通って内燃機関1の運転状態に応じた2次空気量が排気通路12内に導入されている。これにより、内燃機関1の排気通路12に2次空気が適切に導入されることとなり、排気ガスを効率良く浄化することができる。
【0022】
また、図4に示すように、内燃機関1の運転状態の中負荷域に応じたフィードバック制御では、2次空気制御弁42のオン/オフ制御によって2次空気通路41を通って2次空気量が導入され、内燃機関1の運転状態の軽負荷域に応じたオープン制御では、2次空気制御弁42の全開制御によって2次空気通路41を通って内燃機関1の運転状態に応じた2次空気量が導入されている。これにより、内燃機関の排気通路12に2次空気が適切に導入されることとなり、排気ガスを効率良く浄化することができる。
【0023】
次に、本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃機関用制御装置で使用されているECU50内のCPU51における点火時期演算の処理手順を示す図5のフローチャートに基づき、図6を参照して説明する。ここで、図6は図5で2次空気量をパラメータとして2次空気補正進角を算出するマップである。なお、この点火時期演算ルーチンは上述の図2による2次空気量制御ルーチンが実施された際の機関回転数NEの変動を抑制するものであり、各気筒の燃焼タイミング毎にCPU51にて繰返し実行される。
【0024】
図5において、まず、ステップS201でクランク角センサ25にて検出された信号間隔に基づく機関回転数NEが読込まれる。次にステップS202に移行して、このときの負荷として例えば、スロットル開度センサ23にて検出されたスロットル開度TAが読込まれる。次にステップS203に移行して、その他の各種センサ情報として例えば、冷却水温THW、吸気温THA、大気圧等が読込まれる。
【0025】
次にステップS204に移行して、周知のように機関回転数NE及びスロットル開度TAをパラメータとするマップ(図示略)に基づき基本点火時期が算出される。そして、ステップS205に移行し、このときの各種センサ信号として、冷却水温THW、吸気温THA、スロットル開度TA変化に基づき点火時期の各種補正値が算出される。また、冷却水温THWが低いときには、基本点火時期を冷却水温THWに基づき算出してもよい。
【0026】
次にステップS206に移行して、内燃機関1の運転状態が軽負荷域にあるかが判定される。この内燃機関1の運転状態が軽負荷域にあるか否かは、機関回転数NEまたはスロットル開度TAまたは吸気圧センサ12にて検出された吸気圧PM等により判定される。この他、ギヤ位置センサ28からの変速機のギヤ位置GPがニュートラル、かつクラッチ(図示略)からのクラッチ信号がオン(接続)のとき軽負荷域にあるとしてもよい。ステップS206の判定条件が成立、即ち、内燃機関1の運転状態が軽負荷域にあればステップS207に移行し、図6のマップに基づき、このとき導入される2次空気量に応じた点火時期補正値としての2次空気補正進角が算出される。なお、このとき導入される2次空気量は、2次空気制御弁42の開弁状態、機関回転数NE及び吸気圧PM等をパラメータとするマップ(図示略)に基づき算出される。また、簡易的に、2次空気制御弁42のオン/オフ状態、または開度に基づき点火時期補正値を算出してもよい。
【0027】
一方、ステップS206の判定条件が成立せず、即ち、内燃機関1の運転状態が軽負荷域以外の高負荷域または中負荷域にあるときにはステップS207がスキップされる。次にステップS208に移行して、ステップS204で算出された基本点火時期に対してステップS205で算出された各種補正値、更に、内燃機関1の運転状態が軽負荷域にあるときにはステップS207で算出された2次空気補正進角がそれぞれ反映されることで最適な点火時期が算出され、本ルーチンを終了する。
【0028】
次に、上述の処理による2次空気量の導入に伴う点火時期及び機関回転数の遷移状態について、図7及び図8に示すタイムチャートを参照して説明する。ここで、図7は2次空気制御弁42により2次空気量が徐変するとき、図8は2次空気制御弁42により2次空気量が導入/停止を繰返すときの点火時期及び機関回転数の遷移状態をそれぞれ示すタイムチャートである。
【0029】
図7において、2次空気制御弁42によって導入される2次空気量の徐変に伴って点火時期の補正がないときには、従来例として破線にて示すように、機関回転数NEに上下変動が生じている。これに対して、2次空気制御弁42によって導入される2次空気量の徐変に伴って点火時期が進角側から遅角側または遅角側から進角側へと補正され徐変されているときには、図7に本実施例として実線にて示すように、機関回転数NEに変動が見られず極めて安定化されている。
【0030】
また、図8において、2次空気制御弁42の駆動信号による2次空気量の導入/停止の繰返しに伴って点火時期の補正がないときには、従来例として破線にて示すように、機関回転数NEに上下変動が生じている。これに対して、2次空気制御弁42によって導入される2次空気量に応じて点火時期が進角側または遅角側に変動されているときには、図8に本実施例として実線にて示すように、機関回転数NEに変動が見られず極めて安定化されている。
【0031】
このように、本実施例の内燃機関用制御装置は、内燃機関1の排気通路12の上流側に新たな空気としての2次空気を導入自在な2次空気制御弁42と、車両(図示略)の減速状態を機関回転数NEまたはスロットル開度TAまたは吸気圧PM等により検出する減速状態検出手段としてのクランク角センサ25またはスロットル開度センサ23または吸気圧センサ12と、内燃機関1の負荷状態を機関回転数NEまたはスロットル開度TAまたは吸気圧PM等により検出する負荷状態検出手段としてのクランク角センサ25またはスロットル開度センサ23または吸気圧センサ12と、内燃機関1の排気通路12内における排気ガスの空燃比λを検出する空燃比検出手段としての酸素(O2 )センサ27と、車両の減速状態、内燃機関1の負荷状態、排気ガスの空燃比λのうち少なくとも何れか1つに応じて2次空気制御弁42を駆動し、2次空気を導入するECU50のCPU51にて達成される2次空気導入手段とを具備するものである。
【0032】
つまり、車両が減速状態または内燃機関1が高負荷域にあるときには、2次空気制御弁42による2次空気導入が禁止され、また、車両が減速状態でなく内燃機関1が軽負荷域にあるときには、オープン制御で2次空気制御弁42が全開制御され2次空気が導入され、そして、車両が減速状態でなく内燃機関1が中負荷域にあるときには、排気ガスの空燃比λに応じたフィードバック制御で2次空気制御弁42がリニア制御またはオン/オフ制御され2次空気が導入される。これにより、内燃機関1の排気通路12に2次空気が適切に導入されることとなり、排気ガスを効率良く浄化することができる。
【0033】
また、本実施例の内燃機関用制御装置は、更に、内燃機関1の機関回転数NEを検出する機関回転数検出手段としてのクランク角センサ25と、内燃機関1の機関回転数NEと内燃機関1の機関回転数NEまたはスロットル開度TAまたは吸気圧PM等により検出される負荷状態とに基づき、または内燃機関1の冷却水温THWに基づき基本点火時期を設定するECU50のCPU51にて達成される点火時期設定手段と、各種センサ情報及び2次空気制御弁42からの2次空気量、または2次空気制御弁42の駆動信号に基づき基本点火時期に対する補正値を算出するECU50のCPU51にて達成される補正値演算手段と、前記補正値演算手段による補正値に基づき基本点火時期を補正し、最終的な点火時期を算出するECU50のCPU51にて達成される点火時期演算手段とを具備するものである。
【0034】
つまり、内燃機関1の機関回転数NEと負荷状態とに基づき、または内燃機関1の冷却水温THWに基づき設定される基本点火時期が、各種センサ情報及び内燃機関1の排気通路12に導入される2次空気制御弁42からの2次空気量、または2次空気制御弁42の駆動信号に基づく補正値によって補正され、最終的な制御のための点火時期が算出される。このように、各種センサ情報に応じた補正値に加え、導入される2次空気量に応じた補正値が考慮された点火時期制御によれば、排気ガスを効率良く浄化する際における内燃機関1の機関回転数NEの変動が抑制され極めて安定化されたものとなる。
【0035】
そして、本実施例の内燃機関用制御装置のECU50のCPU51にて達成される2次空気導入手段は、内燃機関1が軽負荷域にあるときには、オープン制御で2次空気制御弁42を駆動し、また、内燃機関1が中負荷域にあるときには、排気ガスの空燃比λに応じたフィードバック制御で2次空気制御弁42を駆動するものである。したがって、内燃機関1が軽負荷域にあるときにはオープン制御、また、内燃機関1が中負荷域にあるときには排気ガスの空燃比λに応じたフィードバック制御で2次空気制御弁42が駆動され2次空気が導入される。これにより、内燃機関1の排気通路12に2次空気が適切に導入され、排気ガスが効率良く浄化される。
【0036】
ところで、上記実施例では、2輪車への適用について述べたが、本発明を実施する場合には、これに限定されるものではなく、内燃機関の排気通路に2次空気を導入し排気ガスを浄化するシステムであれば同様の作用・効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃機関用制御装置が適用された2輪車における内燃機関とその周辺機器を示す概略構成図である。
【図2】 図2は本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃機関用制御装置で使用されているECU内のCPUにおける2次空気量制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】 図3は図2の処理で2次空気制御弁のリニア制御による2次空気量の導入状態を示すタイムチャートである。
【図4】 図4は図2の処理で2次空気制御弁のオン/オフ制御による2次空気量の導入状態を示すタイムチャートである。
【図5】 図5は本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃機関用制御装置で使用されているECU内のCPUにおける点火時期演算の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】 図6は図5で2次空気量をパラメータとして2次空気補正進角を求めるマップである。
【図7】 図7は図5の処理で2次空気制御弁により2次空気量が徐変するときの点火時期及び機関回転数の遷移状態を示すタイムチャートである。
【図8】 図8は図5の処理で2次空気制御弁により2次空気量が導入/停止を繰返すときの点火時期及び機関回転数の遷移状態を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 内燃機関
12 排気通路
27 酸素(O2 )センサ
42 2次空気制御弁
50 ECU(電子制御ユニット)

Claims (1)

  1. 内燃機関の排気通路の上流側に新たな空気としての2次空気を導入自在な2次空気制御弁と、
    車両の減速状態を検出する減速状態検出手段と、
    前記内燃機関の負荷状態を検出する負荷状態検出手段と、
    前記内燃機関の排気通路内における排気ガスの空燃比を検出する空燃比検出手段と、
    前記車両の減速状態、前記内燃機関の負荷状態、前記排気ガスの空燃比のうち少なくとも何れか1つに応じて前記2次空気制御弁を駆動し、2次空気を導入する2次空気導入手段と、
    前記内燃機関の機関回転数を検出する機関回転数検出手段と、
    前記内燃機関の機関回転数と前記内燃機関の負荷状態とに基づき、または前記内燃機関の冷却水温に基づき基本点火時期を設定する点火時期設定手段と、
    各種センサ情報及び前記2次空気制御弁からの2次空気量、または前記2次空気制御弁の駆動信号に基づき前記基本点火時期に対する補正値を算出する補正値演算手段と、
    前記補正値演算手段による前記補正値に基づき前記基本点火時期を補正し、最終的な点火時期を算出する点火時期演算手段とを具備し、
    2次空気量の増加に応じて遅角制御し、2次空気量の減少に応じて遅角制御を解除すると共に、前記2次空気導入手段により、前記内燃機関が軽負荷域にあるときには、オープン制御で前記2次空気制御弁を駆動し、また、前記内燃機関が中負荷域にあるときには、排気ガスの空燃比に応じたフィードバック制御で前記2次空気制御弁を駆動することを特徴とする内燃機関用制御装置。
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