JPH0761978B2 - グルタル酸誘導体の製法 - Google Patents

グルタル酸誘導体の製法

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JPH0761978B2
JPH0761978B2 JP2091331A JP9133190A JPH0761978B2 JP H0761978 B2 JPH0761978 B2 JP H0761978B2 JP 2091331 A JP2091331 A JP 2091331A JP 9133190 A JP9133190 A JP 9133190A JP H0761978 B2 JPH0761978 B2 JP H0761978B2
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スティーヴン・チャレンジャー
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はグルタル酸誘導体の製法に関する。さらに詳し
くは本発明は1−〔2−(アルコキシカルボニル)エチ
ル〕−1−シクロペンタンカルボン酸誘導体であって、
その使用が高血圧、心疾患、腎不全および他の疾患の治
療に有用である特定の置換グルタルアミド利尿剤の製造
のための中間体としてEP−A−0274234中に記載された
ものの製法に関する。
(従来の技術) EP−A−0274234には1−〔2−(アルコキシカルボニ
ル)エチル〕−1−シクロペンタンカルボン酸誘導体の
製法に関する2つの方法が記載されており、これは強塩
基たとえばジイソプロピルアミドリチウムで処理するこ
とによりシクロペンタンカルボン酸から誘導されるジア
ニオンを、(i)アクリレート誘導体または(ii)3−
ブロモプロパン酸のエステルのいずれかで処理し、続い
て所望によりさらに必要とされるアルキル化を行うこと
により所望生成物を提供することである。しかしなが
ら、アクリレート誘導体の使用を含む好ましいルート
は、脱離反応と競合するために本発明の特定の好ましい
実施態様に使用することができない。
(発明が解決しようとする課題およびそのための手段) 本発明によれば、予想外にも1−〔2−(アルコキシカ
ルボニル)エチル〕−シクロペンタンカルボン酸誘導体
が、2−アシル−または2−アルコキシカルボニル−シ
クロヘキサノン誘導体の酸化転位により調製され、さら
にたとえば操作の容易性および低コストのような面で従
来方法以上の経済的に重要な改善が提供されることが見
出された。
本発明は、次式: (式中、 R2は水素原子または場合によりC1−C6アルコキシおよび
C1−C6アルコキシ(C1−C6アルコキシ)基から各々独立
して選択される3個までの置換基で置換されてもよいC1
−C6アルキル基であり、 R3はC1−C6アルキル基またはベンジル基であって該ベン
ジル基は場合により2個までのニトロまたはC1−C4アル
コキシ置換基により環置換されてもよい。) で表わされる化合物またはその塩基性塩の製法であっ
て、 次式: (式中、 R1はC1−C4アルキル、フェニル、ベンジルまたはC1−C4
アルコキシであり、 R2およびR3は前記式(I)の化合物で予め定義したもの
である。) で表わされる化合物を過酸化水素またはペルオキシドイ
オン供給源と反応させ;そして 場合により続いて式(I)で表わされる化合物をその塩
基性塩へ転化することからなる前記式(I)で表わされ
る化合物の製法を提供するものである。
好ましくは、R1はC1−C4アルキル、フェニルまたはC1
C4アルコキシ基である。
より好ましくは、R1はメチル、フェニルまたはエトキシ
基である。
最も好ましくは、R1はメチルまたはエトキシ基である。
好ましくはR2は水素原子または場合により1個のC1−C6
アルコキシもしくはC1−C6アルコキシ(C1−C6アルコキ
シ)−置換基で置換されてもよいC1−C6アルキル基であ
る。
より好ましくは、R2は水素原子、2−メトキシエトキシ
メチル基、2−メトキシエチル基またはメトキシメチル
基である。
最も好ましくは、R2は水素原子または2−メトキシエト
キシメチル基である。
好ましくは、R3はC1−C6アルキルまたはベンジル基であ
って該ベンジル基は場合により1個のニトロまたはC1
C4アルコキシ置換基により環置換されてもよい。
より好ましくは、R3はエチル、tert−ブチル、ベンジ
ル、4−ニトロベンジルまたは4−メトキシベンジル基
である。
最も好ましくは、R3はtert−ブチル基である。
式(I)で表わされる化合物の塩基性塩の例は、アルカ
リ金属、アルカリ土類金属、アンモニウムおよびモノ
−、ジ−またはトリ(C1−C4アルキル)アンモニウム塩
である。
好ましくは、式(I)で表わされる化合物の塩基性塩は
イソプロピルアンモニウム塩である。
過酸化物イオンの供給源は、たとえば過酸化水素、ペル
オキシ酸(たとえば、ペルオキシ(C1−C4)アルカン
酸)、過ホウ酸ナトリウムまたはその水和物、および過
炭酸ナトリウム(これらは水の存在下に使用される)の
ような試薬である。好ましくは過酸化水素、過ホウ酸ナ
トリウム四水和物または過炭酸ナトリウムが使用され
る。最も好ましくは過酸化水素が使用される。
熟練者であれば試薬から過酸化物イオンを発生させるた
めに一定量の水が存在しなければならないことがわかる
であろう。
反応を水の存在下に過酸化水素を用いて行なうのが好ま
しい。
反応を酸または塩基の存在下に適当な溶媒中で行なうの
が好ましい。反応は中性条件下でもゆっくり進行するも
のではあるが、酸性または塩基性条件が速度を早めるこ
とが見出された。
反応に適する溶媒はC1−C6アルカノールおよびトルエン
を含む。
溶媒はメタノール、tert−ブタノールまたはトルエンで
あることが好ましい。
最も好ましくは溶媒はtert−ブタノールである。
反応が酸の存在下で実施される場合、好ましい酸は無機
酸およびC1−C4アルカン酸である。
好ましくは酸は硫酸または酢酸である。反応はまた追加
の酸の存在下に溶媒としてC1−C4アルカン酸を使用して
実施されうる。酢酸が好ましい。
反応を塩基の存在下に実施する場合、好ましい塩基は水
酸化ナトリウムもしくはカリウム、炭酸ナトリウムもし
くはカリウムまたは重炭酸ナトリウムもしくはカリウム
である。
好ましい塩基は水酸化ナトリウムまたは重炭酸ナトリウ
ムもしくはカリウムである。
過炭酸ナトリウムはそれ自体塩基性試薬であり、そして
一般に酸または追加の塩基の存在下では使用されない。
本発明により提供される方法で使用される反応条件およ
び特に溶媒ならびに酸または塩基の性質および/または
濃度は、反応が安全にそして好ましい速度で進行し、出
発物質(II)または生成物(I)においてエステル官能
基の加水分解またはトランスエステル化が行なわれない
ように選択される。
本発明の好ましい実施態様は、式(II)で表わされる化
合物と、 (a)(i)酸の存在下に適当な有機溶媒中、 (ii)塩基の存在下に適当な有機溶媒中、または (iii)C1−C4アルカン酸中 水性過酸化水素と、 (b) C1−C4アルカン酸中、過ホウ酸ナトリウムまた
はその水和物と、または (c) 水の存在下に適当な有機溶媒中、過炭酸ナトリ
ウムと 反応させることからなる、式(I)で表わされる化合物
またはその塩基性塩を調製する方法であって、場合によ
り続いて式(I)で表わされる化合物をその塩基性塩へ
転化することからなる方法を提供するものであり、その
際R1、R2およびR3は前記式(I)および(II)の化合物
に前記定義したものである。
本発明の最も好ましい実施態様は、式(II)で表わされ
る化合物と、 (a)(i)硫酸の触媒量の存在下にtert−ブタノール
またはトルエン中、 (ii)重炭酸ナトリウムまたはカリウムの存在下にtert
−ブタノール中、または水酸化ナトリウムの存在下にメ
タノール中のいずれか、または (iii)酢酸中で 水性過酸化水素と; (b) 酢酸中の過ホウ酸ナトリウム四水和物と;また
は (c) 水の存在下にtert−ブタノール中の過炭酸ナト
リウムと 反応させることからなる式(I)で表わされる化合物ま
たはその塩基性塩を調製する方法であって、 場合により続いて式(I)で表わされる化合物を塩基性
塩へ転化することからなる方法を提供するものであっ
て、その際R1、R2およびR3は式(I)および(II)で表
わされる化合物について前記定義されたものである。
過ホウ酸ナトリウムは、本発明の目的に対し四水和物
(アルドリッチ・ケミカル・カンパニー・リミテッドAl
drich Chemical Company Ltd.から入手可能である。)
が好ましいとはいえ、幾つかの異なった水和物形で市販
されている。過ホウ酸ナトリウム四水和物はNaBO3・4H2
OまたはNaBO2・H2O2・3H2Oのいずれかとして調製され、
そして水溶液中過酸化物イオンの供給源を提供する: [B(OH)(O2H)]+H2O→[B(OH)+H2
O2 (エフ・エー・コットン(F.A.Cotton)およびジィ・ウ
ィルキンソン(G.Wilkinson),アドバーンスド・イン
オーガニック・ケミストリィ(Advanced Ino−rganic C
hemistry),5版、p.172参照) 過炭酸ナトリウムは市販(たとえば、フルカ・ケミカル
・リミテッド(Fluka Chemicals Ltd.))の漂白剤であ
り、水の存在下に過酸化物イオンの供給源である。分子
式は一般にNa2CO33/2H2O2(ケミストリィ レター参
照、1986、665−6)として表わされる。
3個以上の炭素原子を含むアルキルおよびアルコキシ基
ならびにC4−アルカン酸は直鎖または枝分れ鎖でよい。
本発明で提供される方法は次の方法にしたがって実施さ
れうる: 1.代表的手法において、適当な有機溶媒たとえばt−ブ
タノールまたはトルエン中に式(II)で表わされる化合
物が溶解している撹拌液を、過酸化水素の水溶液(一般
に約30重量%)および適当な酸たとえば硫酸の触媒量で
注意深く処理し、添加を通して反応温度を好ましくは50
℃未満最も好ましくは約室温に保つ。反応物は室温にて
24時間までさに撹拌されるが、より長い時間が必要かも
しれない。式(I)で表わされる生成物を常法にしたが
い単離し精製する。
2.代表的手法において、適当な有機溶媒たとえばC1−C4
アルカノールたとえばtert−ブタノールまたはメタノー
ル中に式(II)で表わされる化合物が溶解した撹拌液
を、適当な塩基たとえば水酸化ナトリウムもしくはカリ
ウムまたは重炭酸ナトリウムもしくはカリウムおよび過
酸化水素水溶液(一般に約30重量%)で注意深く処理
し、添加を通して反応温度を0℃〜50℃に保つ。反応物
を室温から50℃にて24時間までさらに撹拌するが、必要
ならばさらに長くてもよい。式(I)で表われる生成物
を常法により単離し精製する。
3.代表的手法において、C1−C4アルカン酸たとえば酢酸
中に式(II)で表わされる化合物を溶解した撹拌液を、
過酸化水素水溶液(一般に約30重量%)で注意深く処理
し、添加を通して反応温度を40℃未満に保ちエステル官
能基の加水分解を避ける。さらに反応物を24時間まで室
温にて撹拌する。式(I)で表わされる生成物を常法に
より単離し精製する。
4.代表的手法において、C1−C4アルカン酸たとえば酢酸
中に式(II)で表わされる化合物が溶解した撹拌液を、
過ホウ酸ナトリウム四水和物で少しずつ処理し、添加を
通して反応温度を20℃未満に保つ。混合物をさらに室温
にて48時間まで撹拌する。式(I)で表わされる生成物
を常法により単離し精製する。
5.代表的手法において、適当な有機溶媒たとえばC1−C4
アルカノールたとえばtert−ブタノール中に式(II)で
表わされる化合物が溶解している撹拌液を、ほぼ室温に
て過炭酸ナトリウムで処理する。反応物を約24時間室温
から60℃にて撹拌する。式(I)で表わされる生成物を
常法により単離し精製する。
反応時間は置換基の性質および使用される反応温度のよ
うな幾つかの要素にしたがって個々の場合変化しうると
いうことは当業者にとって理解されるであろう。
反応の進行はたとえば薄層クロマトグラフィのような常
法を用いてモニターされる。
式(II)で表わされる出発物質は、クリシュタルら(Kr
yshtal et al),Synthesis,[1979],107に記載された
ものに相当する反応条件を用いて、反応式1に示したよ
うにミカエル添加反応により調製されうる。
(式中、R1、R2およびR3は式(I)で表わされる化合物
に対し既に定義されたものである。) 代表的手法において、式(IV)で表わされるアクリレー
ト誘導体を、式(III)で表わされる化合物、炭酸カリ
ウムおよび塩化ベンジルトリエチルアンモニウムの触媒
量をトルエン中に含む撹拌混合物へほぼ室温にて添加
し、さらに室温から50℃、好ましくは約40℃にて24時間
まで反応物を撹拌する。式(II)で表わされる生成物を
常法により単離精製する。
反応はまた塩化ベンジルトリエチルアンモニウムの不存
在下に、適当な塩基たとえば炭酸カリウムまたはカリウ
ムtert−ブトキシドの存在下に、適当な有機溶媒たとえ
ばC1−C4アルカノール(好ましくはtert−ブタノール)
またはアセトニトリル中、ほぼ室温にて式(III)で表
わされる化合物を式(IV)で表わされるアクリレート誘
導体と反応させることにより実施される。R2がこの反応
において水素原子以外であり、塩基としてカリウムt−
ブトキシドが使用される場合、反応混合物へ約−10℃に
てこれを添加し、続いて0℃から室温にて反応物の撹拌
を続けることが好ましい。式(II)で表わされる生成物
を常法にしたがい単離精製する。
式(III)で表わされる化合物および式(IV)で表わさ
れるアクリレート誘導体は市販されている公知化合物で
あるか、または文献の手法にしたがって常法により調製
されるもののいずれかである。
式(I)で表わされる化合物の塩基性塩は、式(I)で
表わされる化合物および適当な塩基のほぼ等モル量を含
む溶液を一緒に混合することにより調製されうる。塩基
性塩は濾過または溶媒の蒸発により回収される。
本発明はまた式(II)で表わされる新規中間体をも含
む。
本発明により提供される方法を次の実施例により説明す
る: 実施例1 1〔2−(tert−ブトキシカルボニル)エチル〕−1−
シクロペンタンカルボン酸 t−ブタノール(84ml)中に粗製2−アセチル−2−
〔2−(tert−ブトキシカルボニル)エチル〕シクロヘ
キサノン(調製例1および2参照)(42g,0.15モル)が
溶解した液へ、室温にて30%水性過酸化水素溶液(21m
l、0.187モル)および濃硫酸(0.25ml、98%w/w)を注
意深く加え、添加の間反応温度を50℃未満に保つ。混液
を室温にて18時間撹拌し、ジクロロメタン(100ml)と
水(100ml)の間に分配し、そして層を分離した。ジク
ロロメタン層を5%亜硫酸ナトリウム水溶液(50ml)で
洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過しそして減圧下
に濃縮すると淡黄色固体(43g)が得られた。一晩放置
すると固体が部分的に結晶化し、これを集めペンタンで
洗浄すると標記化合物(15.5g)が得られた。
母液を濃縮しシリカゲルカラムクロマトグラフィにかけ
酢酸エチル/ヘキサン(1:10)で溶出することにより精
製し、適当なフラクションを集め蒸発すると標記化合物
さらに14.47gが得られた(合わせた収量=29.97g,78
%)。1 H−NMR(300MHz,CDCl3):δ=1.45(s,9H),1.45−1.
60(m,2H),1.62−1.78(m,4H),1.92−1.99(m,2H),
2.11−2.21(m,2H),2.21−2.33(m,2H)ppm. 実施例2 1−〔2−(tert−ブトキシカルボニル)エチル〕−1
−シクロペンタンカルボン酸 トルエン(6.0ml)中に2−アセチル−2−〔2−(ter
t−ブトキシカルボニル)エチル〕シクロヘキサノン
(調製例1および2)(2.0g,7.45ミリモル)および濃
硫酸(98%w/w,1滴)が溶解した液へ、室温にて30%過
酸化水素水溶液(1.05ml,9.31ミリモル)を滴加した。
混合物を室温にて68時間撹拌し、30%過酸化水素水溶液
(0.4ml,3.72ミリモル)の別の量で処理し、そして室温
でさらに16時間撹拌した。混液をトルエン(25ml)と5
%亜硫酸ナトリウム水溶液の間に分配し、層を分離し
た。トルエン層を希アンモニア水溶液(蒸留水200ml中
の0.880アンモニア25ml、4×25ml)で洗浄した。集め
た水性抽出液をトルエン(25ml)で洗浄し、5.0N塩酸水
溶液を用いてpH2〜3まで酸性化し、トルエン(3×25m
l)で抽出した。集めたトルエン抽出液を硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、濾過しそして減圧下に濃縮すると油状物
(1.11g,61%)が得られた。粗生成物をペンタン(7.5m
l/g)から結晶化すると標記化合物が無色固体として得
られた。Rf.0.28(シリカ、ヘキサン/酢酸エチル 2:
1)1 H−NMR(300MHz,CDCl3):δ=1.45(s,9H),1.45−1.
60(m,2H),1.62−1.78(m,4H),1.29−1.99(m,2H),
2.11−2.21(m,2H),2.21−2.33(m,2H)ppm. 分析%:− 実測値: C,64.26;H,9.27; 計算値:(C13H22O4):C,64.44;H,9.15. 実施例3 1−〔2−(ベンジルオキシカルボニル)エチル〕−1
−シクロペンタンカルボン酸 室温でのtert−ブタノール(35ml)中に粗製2−アセチ
ル−2−〔2−(ベンジルオキシカルボニル)エチル〕
シクロヘキサノン(調製例3)(19.7g,0.065モル)が
溶解した液へ、30分間かけて30%過酸化水素水溶液(8.
8ml,0.078モル)と濃硫酸(0.25ml,98%w/w)を注意深
く加えた。混合物を室温にて20時間撹拌し、ジクロロメ
タン(100ml)および水(100ml)の間に分配し、層を分
離した。ジクロロメタン層を5%亜硫酸ナトリウム水溶
液(50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し濾過し
そして減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグ
ラフィにかけ、最初に酢酸エチル/ヘキサン(1:2から
1:1へ変化)で溶出し、続いて後の段階で純粋な酢酸エ
チルにより溶出することにより精製した。適当なフラク
ションを集め蒸発した後で標記化合物が黄色油状物とし
て得られた(12.17g,72%)。
Rf.0.17(シリカ、ヘキサン/酢酸エチル/酢酸、74:2
5:1)。
IR(薄いフィルム):ν=3800−2400,1735,1695,1450c
m-1. 分析%:− 実測値: C,69.70;H,7.18; 計算値(C16H20O4):C,69.55;H,7.29. 実施例4 1−〔2−(エトキシカルボニル)エチル〕−1−シク
ロペンタンカルボン酸 tert−ブタノール(85ml)に2−アセチル−2−〔2−
エトキシカルボニル)エチル〕シクロヘキサノン(調製
例4参照)(40g,0.16モル)が溶解した液へ、室温にて
30%過酸化水素水溶液(21.7ml,0.19モル)および濃硫
酸(0.25ml,98%w/w)を滴加した。混液をさらに24時間
撹拌し、ジクロロメタン(100ml)と蒸留水(100ml)の
間に分配し、そして層を分離した。ジクロロメタン層を
5%亜硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、濾過し、そして減圧下に濃縮すると黄色油
状物が得られた(34.35g)。この物質をシリカクロマト
グラフィにかけ酢酸エチル/ヘキサン(1:2から1:1へ変
化)で続いて後の段階で純粋な酢酸エチルで溶出するこ
とにより精製した。適当なフラクションを集め蒸発後、
標記化合物が黄色油状物として得られた(22.96g,67
%)。Rf0.28(シリカ、酢酸エチル/ヘキサン、1:
1)。1 H−NMR(300MHz,CDCl3):δ=1.31(t,3H),1.47−1.
62(m,2H),1.62−1.82(m,4H),1.92−2.08(m,2H),
2.10−2.27(m,2H),2.32−2.46(m,2H),4.19(q,2H)
ppm.13 C−NMR(75.5MHz,CDCl3):δ=14.26,25.15,31.21,3
3.56,36.15,53.21,60.49,173.38,183.52ppm. 実施例5 1−〔2−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(2−
メトキシエトキシ)プロピル〕−1−シクロペンタンカ
ルボン酸 tert−ブタノール(0.5ml)に2−アセチル−2−〔2
−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(2−メトキシ
エトキシ)プロピル〕シクロヘキサノン(調製例5およ
び11参照)〔50mg,0.14ミリモル)が溶解している液へ3
0%過酸化水素水溶液(0.02ml,0.168ミリモル)および
濃硫酸(1滴)を室温にて加えた。混合物を室温にて4
時間撹拌し、ジクロロメタン(10ml)と水(10ml)の間
に分配し、層を分離した。水層をジクロロメタン(2×
10ml)で抽出し、集めた有機抽出液を硫酸マグネシウム
で乾燥し、濾過し、そして減圧下に濃縮すると標記化合
物(49mg)が得られた。
Rf0.36(シリカ、酢酸エチル)1 H−NMR(300MHz,CDCl3):δ=1.43(s,9H),1.43−1.
60(m,2H),1.61−1.65(m,4H),1.78(dd,1H),2.0(d
d,1H),2.08−2.20(m,2H),2.59−2.70(m,1H),3.38
(s,3H),3.48−3.65(m,6H)ppm. 実施例6 1−〔2−tert−ブトキシカルボニル)−3−(2−メ
トキシエトキシ)プロピル〕−1−シクロペンタンカル
ボン酸イソプロピルアミン塩(1:1) tert−ブタノール(10.9ml)および濃硫酸(1滴)に2
−アセチル−2−〔2−(tert−ブトキシカルボニル)
−3−(2−メトキシエトキシ)プロピル〕シクロヘキ
サノン(調製例5および11参照)(5.45g,0.015モル)
が溶解した液へ、室温にて30%過酸化水素水溶液(2.1m
l、0.018モル)を加えた。混合物を室温にて24時間撹拌
し、ジクロロメタン(20ml)と2.0M水酸化ナトリウム水
溶液(20ml)の間に分配し、層を分離した。ジクロロメ
タン層を水(10ml)で洗い、集めた水性抽出液を5.0M塩
酸水溶液でpH2まで酸性化し、n−ヘキサン(2×20m
l)で抽出した。集めたn−ヘキサン抽出液を水(5ml)
で洗い、減圧下に濃縮し、酢酸エチルで共沸乾燥すると
標記酸が得られた(3.99g,GC標準化により96%)。
Rf.0.44(シリカ、酢酸エチル、1%酢酸)。13 C−NMR(75.5MHz,CDCl3):δ=24.44,24.80,27.82,3
4.97.36.51,37.29,44.43,53.35,58.84,70.06,71.72,73.
20,80.44,173.88,183.33ppm 粗生成物(3.4g,0.01モル)をn−ヘキサン34ml中に溶
かし、イソプロピルアミン(0.61g,0.01モル)を室温に
て加えた。沈でんした塩を0℃まで冷却し、2時間粒状
化して集めると、標記化合物(3.57g,全収率72.1%;HPL
C主要バンド分析98.7%)が得られた;m.p.84〜87℃。1 H−NMR(300MHz,CDCl3):δ=1.23(d,6H),1.45(s,
9H),1.35−1.50(m,2H),1.58−1.70(m,4H),1.78(d
d,1H),1.88(dd,1H),2.05−2.19(m,2H),2.60−2.69
(m,1H),3.28(heptet,1H),3.36(s,3H),3.48−3.62
(m,6H),5.98(brs,3H)ppm.13 C−NMR(75MHz,CDCl3):δ=21.99,24.51,24.97,27.
86,34.64,37.14,37.98,43.05,44.94,54.57,58.78,69.9
1,71.68,73.48,79.98,174.79,183.22ppm 分析%:− 実測値: C,61.64;H,10.30;N,3.46; 計算値(C20H39NO6):C,61.67;H,10.09;N,3.60 実施例7 1−〔2−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)エ
チル〕−1−シクロペンタンカルボン酸 tert−ブタノール(3.3ml)中に2−アセチル−2−
〔2−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)エチ
ル〕シクロヘキサノン(調製例8参照)(1.68g,4.85ミ
リモル)が溶解した液へ、室温にて30%過酸化水素水溶
液(0.65ml,5.82ミリモル)および濃硫酸(98%w/w,一
滴)を滴加した。混合物を48時間撹拌し、トルエン(25
ml)と5%亜硫酸ナトリウム水溶液に分配し、層を分離
した。トルエン層を希アンモニア水(蒸留水200ml中、
0.880アンモニア25ml、4×25ml)で洗浄した。集めた
水性抽出液をトルエン(25ml)で洗浄し、5.0N塩酸水溶
液でpH2〜3まで酸性化し、トルエン(3×25ml)で抽
出した。集めたトルエン抽出液を硫酸マグネシウムで乾
燥し、濾過し減圧下に濃縮すると油状物が得られ、これ
を放置すると固化した(0.96g,61.9%).粗生成物を酢
酸エチル/ヘキサン1:1(3ml/g)から再結晶すると標記
酸が得られた;m.p.78−80℃。Rf.0.27(シリカ、ヘキサ
ン/酢酸エチル 2:1+1%酢酸)1 H−NMR(300MHz,CDCl3):δ=1.49−1.61(m,2H),1.
63−1.78(m,4H),1.97−2.06(m,2H),2.11−2.22(m,
2H),2.42−2.50(m,2H),5.22(s,2H),7.55(d,2H),
8.23(d,2H)ppm.13 C−NMR(75MHz,CDCl3):δ=24.98,30.80,33.12,36.
03,52.86,64.71,123.68,128.30,143.03,147.61,172,71,
183.79ppm. 分析%:− 実測値: C,59.71;H,5.86;N,4.44; 計算値(C16H19NO6):C,59.81;H,5.96;N,4.36. 実施例8 1−〔2−(4−メトキシベンジルオキシカルボニル)
エチル〕−1−シクロヘンタンカルボン酸 tert−ブタノール(4.3ml)中に2−ベンゾイル−2−
〔2−(4−メトキシベンジルオキシカルボニル)エチ
ル〕シクロヘキサノン(調製例9参照)(2.16g,5.47ミ
リモル)が溶解した液へ、室温にて30%過酸化水素水溶
液(0.74ml、6.56ミリモル)および濃硫酸(98%w/w,一
滴)を滴加した。混合物を約48時間撹拌し、トルエン
(25ml)と5%亜硫酸ナトリウム水溶液に分配させ、層
を分離した。トルエン層を希アンモニア水溶液(蒸留水
200ml中0.880アンモニア25ml、4×25ml)で洗浄した。
集めた水性抽出液をトルエン(25ml)で洗浄し、5.0N塩
酸水溶液でpH2〜3まで酸性化し、トルエン(3×25m
l)で抽出した。集めたトルエン抽出液を硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮すると標記化合物
が油状物として得られた(0.746g,44.6%)。
Rf.0.16(シリカ、ヘキサン/酢酸エチル2:1)1 H−NMR(300MHz.CDCl3):δ=1.45−1.59(m,2H),1.
65−1.78(m,4H),1.98−2.06(m,2H),2.12−2.22(m,
2H),2.34−2.46(m,2H),3.84(s,3H),5.06(s,2H),
6.91(d,2H),7.31(d,2H)ppm. 分析%:− 実測値: C,67.05;H,7.18; 計算値:(C17H22O5):C,66.65;H,7.24 実施例9 1−〔2−(tert−ブトキシカルボニル)エチル〕−1
−シクロペンタンカルボン酸 メタノール(8.0ml)中に2−アセチル−2−〔2−(t
ert−ブトキシカルボニル)エチル〕シクロヘキサノン
(調製例1および2参照)(2.06g,7.67ミリモル)が溶
解した液へ、室温にて30%過酸化水素水溶液(1.04ml,
9.21ミリモル)を滴加した。混液を0℃まで冷却し、20
%水酸化ナトリウム水溶液(1.0ml)を滴加した。混液
を室温で24時間撹拌し、トルエン(25ml)と5%亜硫酸
ナトリウム水溶液に分配し、層を分離した。トルエン層
を希アンモニア水(蒸留水200ml中0.880アンモニア25m
l、4×25ml)で洗浄した。集めた水性抽出液を5.0N塩
酸水溶液でpH2〜3まで酸性化し、トルエン(3×25m
l)で抽出した。集めたトルエン抽出液を硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮すると標記酸が無
色油状物として得られた(0.816g,44%)。
Rf.0.24(シリカ、ヘキサン/酢酸エチル2:1)1 H−NMR(300MHz,CDCl3):δ=1.45(s,9H),1.45−1.
60(m,2H),1.62−1.78(m,4H),1.92−1.99(m,2H),
2.11−2.21(m,2H),2.21−2.33(m,2H)ppm. 実施例10 1−〔2−(tert−ブトキシカルボニル)エチル〕−1
−シクロペンタンカルボン酸 tert−ブタノール(4.0ml)中に2−アセチル−2−
〔2−(tert−ブトキシカルボニル)エチル〕シクロヘ
キサノン(調製例1および2参照) (2.0g,7.45ミリモル)が溶解した液へ、室温にて過炭
酸ナトリウム(0.935g,5.96ミリモル)を一回で加え
た。混液を8時間50−55℃まで加熱し、室温にて16時間
撹拌し、トルエン(25ml)と5%亜硫酸ナトリウム水溶
液に分配し、層を分離した。トルエン層を希アンモニア
水溶液(蒸留水200ml中0.880アンモニア25ml、4×25m
l)で洗浄した。集めた水性抽出液を5.0N塩酸水溶液でp
H2〜3まで酸性化し、トルエン(3×25ml)で抽出し
た。集めたトルエン抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥
し、濾過し減圧下に濃縮すると標記酸が無色油状物とし
て得られこれを放置すると固化した(1.119g,62%)。R
f.0.25(シリカ、ヘキサン/酢酸エチル2:1)。1 H−NMR(300MHz,CDCl3):δ=1.45(s,9H),1.45−1.
60(m,2H),1.62−1.78(m,4H),1.92−1.99(m,2H),
2.11−2.21(m,2H),2.21−2.33(m,2H)ppm. 実施例11 1−〔2−(tert−ブトキシカルボニル)エチル〕−1
−シクロペンタンカルボン酸 酢酸(10ml)中に2−アセチル−2−〔2−(tert−ブ
トキシカルボニル)エチル〕シクロヘキサノン(調製例
1および2参照)(1.0g,3.72ミリモル)が溶解した液
へ、過ホウ酸ナトリウム四水和物(0.57g,3.72ミリモ
ル)を15℃にて一回で加えた。混合物を1時間機械的に
撹拌し、その間内部温度は18℃まで上昇した。次いで別
の過ホウ酸ナトリウム四水和物(0.57g,3.72ミリモル)
を加え、混合物をさらに1時間撹拌した。この時点終了
後、最後の過ホウ酸ナトリウム四水和物(0.57g,3.72ミ
リモル)を加え、混合物を室温にて48時間撹拌した。反
応物を濾過して固体を除き、瀘液パッドを酢酸エチル
(2×25ml)で洗浄した。集めた瀘液と洗液を5%亜硫
酸ナトリウム水溶液(2×50ml)で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥し、濾過し減圧下で濃縮すると無色油状物
(0.92g)が得られた。粗生成物をペンタン(4ml/g)か
ら結晶化すると標記酸が無色固体として得られた(0.61
7g,68.5%)。Rf.0.3(シリカ、ヘキサン/酢酸エチル,
2:1)1 H−NMR(300MHz,CDCl3):δ=1.45(s,9H),1.45−1.
60(m,2H),1.62−1.78(m,4H),1.92−1.99(m,2H),
2.11−2.21(m,2H),2.21−2.33(m,2H)ppm. 分析%:− 実測値: C,64.32;H,9.03; 計算値(C13H22O4):C,64.44;H,9.15. 実施例12 1−〔2−(tert−ブトキシカルボニル)エチル〕−1
−シクロペンタンカルボン酸 tert−ブタノール(2.0ml)中に2−〔2−(tert−ブ
トキシカルボニル)エチル〕−2−エトキシカルボニル
シクロヘキサノン(調製例10参照)(1.0g,3.35ミリモ
ル)および炭酸水素ナトリウム(0.281g,3.35ミリモ
ル)が懸濁している液へ、1.5時間の間4回に分けて、4
0℃にて30%過酸化水素水溶液(4×0.11ml,4.0ミリモ
ル)を添加した。混合物を40℃にて20時間撹拌した。30
%過酸化水素水溶液(0.11ml)の5回目添加分およびさ
らに炭酸水素ナトリウムの別の量(0.281g,3.35ミリモ
ル)を添加し、混合物を8時間40℃にて撹拌した。混合
物をヘキサン(40ml)と5%亜硫酸ナトリウム水溶液
(25ml)の間に分配し、層を分離した。ヘキサン層を希
アンモニア水溶液(蒸留水200ml中0.880アンモニア25m
l、5×40ml)で洗浄した。集めた水性抽出液を5.0N塩
酸水溶液でpH2〜3まで酸性化し、ジクロロメタン(3
×25ml)で抽出した。集めたジクロロメタン抽出液を蒸
留水(25ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾
過し、減圧下に濃縮すると標記化合物が油状物として得
られた(0.362g,44.6%)。
Rf.0.29(シリカ、ヘキサン/酢酸エチル2:1) 分析%:− 実測値: C,64.78,H,9.39; 計算値(C13H22O4):C,64.44;H,9.15 次の調製例により前述の実施例で用いた特定中間体の調
製を説明する: 調製例1 2−アセチル−2−〔2−(tert−ブトキシカルボニ
ル)エチル〕シクロヘキサノン トルエン(280ml)中に2−アセチルシクロヘキサノン
(100g,0.71モル)、炭酸カリウム(118.3g,0.85モル)
および塩化ベンゼントリエチルアンモニウム(3.18g,0.
014モル)が懸濁している液へ、室温にてtert−ブチル
アクリレート(137.1g,155.2ml,1.07モル)を一回で加
えた。懸濁液を18時間40℃にて撹拌し、蒸留水(1)
とトルエン(500ml)で希釈し、層を分離した。水層を
トルエン(3×500ml)で抽出し、集めたトルエン抽出
液を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下
に濃縮すると褐色油状物が得られた(197.8g)。Rf.0.4
1(シリカ、ヘキサン/酢酸エチル,3:1)粗生成物はさ
らに精製することなく使用された。シリカゲルクロマト
グラフィにかけ、酢酸エチル/ヘキサン(1:4)で溶出
することにより粗反応物から分析用サンプルを作り、適
当なフラクションを集め蒸発すると、標記化合物が無色
油状物として得られた。
IR(薄いフィルム):ν=2980,2940,2870,1725,1695,1
500,1365cm-1 分析%:− 実測値: C,67.22;H,8.64; 計算値(C15H24O4):C,67.14;H,9.01. 調製例2 2−アセチル−2−〔2−(tert−ブトキシカルボニ
ル)エチル〕シクロヘキサノン tert−ブタノール(16.8ml)に2−アセチルシクロヘキ
サノン(2.8g,0.02モル)および炭酸カリウム(2.8g,0.
02モル)が懸濁している液へ、室温にて10分間tert−ブ
チルアクリレート(3.33g,0.026モル)を加えた。懸濁
液を48時間室温にて撹拌し、蒸留水(16.8ml)とジクロ
ロメタン(16.8ml)で希釈し、層を分離した。水層をジ
クロロメタン(16.8ml)で抽出し、集めたジクロロメタ
ン抽出液を減圧下に濃縮すると褐色油状物が得られた
(5.05g)。粗生成物をn−ペンタン(50ml)から結晶
化すると標記化合物が無色固体として得られた(3.02g,
56.2%)。m.p.47−53℃。
Rf.0.41(シリカ、ヘキサン/酢酸エチル2:1)。1 H−NMR(300MHz,CDCl3):δ=1.41−1.55(m,2H),1.
47(s,9H),1.62−1.84(m,4H),1.96−2.04(m,2H),
2.10−2.21(m,2H),2.17(s,3H),2.26−2.53(m,2H)
ppm. 分析%:− 実測値: C,66.89;H,9.04; 計算値(C15H24O4):C,67.14;H,9.01. 調製例3 2−アセチル−2−〔2−(べンジルオキシカルボニ
ル)エチル〕シクロヘキサノン トルエン(26ml)中に2−アセチルシクロヘキサノン
(9.6g,0.068モル)、炭酸カリウム(11.3g,0.082モ
ル)および塩化ベンジルトリエチルアンモニウム(0.3
g,0.0013モル)が溶解した液へ、室温にてベンジルアク
リレート(16.72g,0.103モル)を添加した。混合物を40
℃にて20時間加熱し、冷却し、水(200ml)とトルエン
(200ml)に分配し、層を分離した。水層をトルエン
(2×200ml)で抽出し、集めた有機抽出液を硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮すると標記化
合物が淡黄色油状物として得られた(20.7g)。Rf.0.2
(シリカ、ヘキサン/ジエチルエーテル、2:1)。粗生
成物はさらに精製することなく使用された。
粗反応物をシリカゲルクロマトグラフィにかけヘキサン
/エーテル(2:1)で溶出することにより分析サンプル
を調製すると、適当なフラクションを集め蒸発後に無色
油状物として生成物が得られた。
IR(薄いフィルム):ν=2940,2870,1735,1715,1695,1
450cm-1 分析%:− 実測値: C,71.57;H,7.45; 計算値(C18H22O4):C,71.50;H,7.33%. 調製例4 2−アセチル−2−〔2−(エトキシカルボニル)エチ
ル〕シクロヘキサノン トルエン(70ml)中に2−アセチルシクロヘキサノン
(25g,0.18モル)、炭酸カリウム(29.5g,0.21モル)お
よび塩化ベンジルトリエチルアンモニウム(0.8g,0.003
5モル)が溶解している液へ、室温にてエチルアクリレ
ート(29ml、27g、0.27モル)を加えた。混合物を20時
間40℃にて加熱し、濾過しそして蒸留水(200ml)とト
ルエン(200ml)に分配した。有機層を硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、濾過しそして減圧下に濃縮すると標記化合
物が褐色油状物として得られた(41.7g,97%)。
粗生成物はさらに精製することなく実施例4に使用され
た。
調製例5 2−アセチル−2−〔2−(tert−ブトキシカルボニ
ル)−3−(2−メトキシエトキシ)プロピル〕シクロ
ヘキサノン トルエン(0.5ml)中に2−アセチルシクロヘキサノン
(103mg、0.88ミリモル)、炭酸カリウム(121mg、0.88
ミリモル)および塩化ベンジルトリエチルアンモニウム
(3mg、0.015ミリモル)が懸濁している液へ、室温にて
tert−ブチル2−(2−メトキシエトキシメチル)アク
リレート(調製例6および7参照)(191mg、0.88ミリ
モル)を一回で添加した。懸濁液を室温にて18時間、40
℃にて8時間撹拌し、冷却し、そして水(10ml)で希釈
し、酢酸エチル(3×10ml)で抽出した。集めた有機抽
出液を硫酸マグネシウムで乾燥し減圧下に濃縮乾燥し
た。粗生成物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマ
トグラフィにかけ、ヘキサン/酢酸エチル(2:1)で溶
出することにより精製した。適当なフラクションを集め
蒸発後に所望生成物を無色油状物として得た(86mg)。
Rf.0.2(シリカ、ヘキサン/酢酸エチル、2:1)。
IR(薄いフィルム):ν=2980,2935,2870,1720,1695,1
450cm-1. 分析%:− 実測値: C,64.22;H,9.03; 計算値(C19H32O6):C,64.02;H,9.03. 調製例6 tert−ブチル 2−(2−メトキシエトキシメチル)ア
クリレート 0℃にて2−メトキシエタノール(30ml)中にtert−ブ
チル 2−(ブロモメチル)アクリレート(2.0g,9.0ミ
リモル)が溶解した液へ、炭酸カリウム(2.5g、18ミリ
モル)を一回で添加し、混合物を0℃にて1時間撹拌し
た。反応物を蒸留水(100ml)で希釈し、ジクロロメタ
ン(100ml)で抽出した。層を分離し、水層をさらにジ
クロロメタン(2×50ml)で抽出した。集めた有機抽出
液を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過しそして減圧下に
濃縮した。残渣をシリカクロマトグラフィにかけヘキサ
ン/酢酸エチル(2:1)で溶出することにより精製する
と、適当なフラクションを集め蒸発後、標記化合物が黄
色油状物として得られた(1.6g,82%)。Rf.0.32(シリ
カ、ヘキサン/酢酸エチル,2:1)。1 H−NMR(300MHz,CDCl3):δ=1.50(s,9H),3.42(s,
3H),3.56−3.63(m,2H),3.65−3.74(m,2H),4.25
(s,2H),5.84(s,1H),6.25(s,1H)ppm. 調製例7 tert−ブチル 2−(2−メトキシエトキシメチル)ア
クリレート a) tert−ブチル 2−(4−メチルフェニルスルホ
ニルメチル)アクリレート ジクロロメタン(44ml)中にtert−ブチル メタクリレ
ート(10g,70.3ミリモル)が溶解した液へ、p−トルエ
ンスルフィン酸・ナトリウム塩・ニ水分物15g,70.3ミリ
モル)続いてヨウ素(17.8g,70.3ミリモル)を−回で加
え、混合物を室温にて24時間撹拌した。反応物を0℃ま
で冷却し、トリエチルアミン(10.6g,105.4ミリモル)
を10分間かけて添加した。混合物を0℃にて15分間そし
て室温にて3時間撹拌し、ジクロロメタン(100ml)お
よび蒸留水(100ml)で希釈した。層を分離し、水層を
さらにジクロロメタン(50ml)で抽出した。集めた有機
抽出液を1.0N塩酸水溶液(50ml)、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液(50ml)、蒸留水(50ml)で洗浄し、減圧下
に濃縮すると黄褐色油状物(19.63g)が得られた。これ
を酢酸エチル(40ml)に溶かしトリエチルアミン(7.1
g,70.3ミリモル)を加えた。混合物を8時間還流加熱し
室温で16時間撹拌し、蒸留水(100ml)、1.0N塩酸水溶
液(100ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100ml)
で洗浄し、減圧下に有機層を濃縮すると黄褐色油状物
(17g)が得られた。粗生成物をヘキサン/酢酸エチル
4:1(5ml/g)から結晶化すると標記化合物が黄色固体と
して得られた(13.09g,62.8%、GC標準化により98.64%
純度)。Rf.0.31(シリカ、ヘキサン/酢酸エチル,3:
1)。1 H−NMR(300MHz,CDCl3):δ=1.35(s,9H),2.48(s,
3H),4.12(s,2H),5.91(s,1H),6.47(s,1H),7.34
(d,2H),7.75(d,2H)ppm.13 C−NMR(75MHz,CDCl3):δ=21.67,27.81,57.54,81.
73,128.91,129.70,130.55,132.53,135.63,144.83,163.8
0ppm. 分析%:− 実測値: C,60.76;H,6.80; 計算値(C15H20O4S):C,60.79;H,6.80. b) tert−ブチル 2−(2−メトキシエトキシメチ
ル)アクリレート 0℃にて2−メトキシエタノール(70ml)中に(a)の
生成物(14g,0.047モル)が懸濁した液へ、炭酸カリウ
ム(13.06g,0.094モル)を一回で加え、混合物を0℃に
て3時間撹拌した。反応物を蒸留水(100ml)で希釈
し、ジクロロメタン(100ml)で抽出した。層を分離
し、水層をさらにジクロロメタン(50ml)で抽出し、集
めた有機抽出液を減圧下に濃縮した。残渣をシリカクロ
マトグラフィにかけヘキサン/酢酸エチル(6:1)で溶
出することにより精製すると、適当なフラクションを集
め蒸発後に標記化合物が無色油状物として得られた(8.
62g、84%)。
Rf.0.32(シリカ、ヘキサン/酢酸エチル,2:1)1 H−NMR(300MHz,CDCl3):δ=1.50(s,9H),3.42(s,
3H),3.56−3.63(m,2H),3.65−3.74(m,2H),4.25
(s,2H),5.84(s,1H),6.25(s,1H)ppm. 調製例8 2−アセチル−2−〔2−(4−ニトロベンジルオキシ
カルボニル)エチル〕シクロヘキサノン 標記化合物は、調製例2で使用されたものと同様の方法
を用いて、2−アセチルシクロヘキサノンおよびp−ニ
トロベンジルアクリレートからクロマトグラフィ(シリ
カゲル、ヘキサン/酢酸エチルを用いて勾配溶出)後69
%収率で調製された。Rf.0.2(シリカ、ヘキサン/酢酸
エチル,2:1)1 H−NMR(300MHz,CDCl3):δ=1.40−1.78(m,4H),1.
89−2.47(m,8H),2.07(s,3H),5.13(s.2H),7.45
(d,2H),8.17(d,2H)ppm. 分析%:− 実測値: C,62.75;H,5.90;N,3.87 計算値(C18H21NO6):C,62.24;H,6.09;N,4.03 調製例9 2−ベンゾイル−2−〔2−(4−メトキシベンジルオ
キシカルボニル)エチル〕シクロヘキサノン 標記化合物は、調製例2で使用したものと同じ方法を用
いて、2−ベンゾイルシクロヘキサノンとp−メトキシ
ベンジルアクリレートからクロマトグラフィ(シリカゲ
ル、ヘキサン/酢酸エチル、4:1)後65.5%収率で調製
された。(M+394.13,53%)。Rf.0.39(シリカ、ヘキサ
ン/酢酸エチル2:1)1 H−NMR(300MHz,CDCl3):δ=1.38−1.49(m,1H),1.
68−1.82(m,3H),1.98−2.57(m,7H),2.82−2.91(m.
1H),3.82(s,3H),5.03(s,2H),6.87(d,2H),7.26
(d,2H),7.42(t,2H),7.56(t,1H),7.88(d,2H)pp
m. 分析%:− 実測値: C,73.05;H,6.74; 計算値(C24H26O5):C,73.08;H,6.64. 調製例10 2−〔2−(tert−ブトキシカルボニル)エチル〕−2
−エトキシカルボニルシクロヘキサノン tert−ブタノール(30ml)中に2−エトキシカルボニル
シクロヘキサノン(5.0g,0.029モル)およびtert−ブチ
ルアクリレート(4.83g,0.037モル)が溶解した液へ、
炭酸カリウム(4.0g,0.029モル)を一回で加えた。懸濁
液を室温で22時間撹拌し、ジクロロメタン(10ml)と蒸
留水(100ml)で希釈し、層を分離した。水層をジクロ
ロメタン(2×100ml)で抽出し、集めたジクロロメタ
ン抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過しそして減
圧下に濃縮した。残渣をシリカクロマトグラフィにかけ
ヘキサン/酢酸エチル(4:1)で溶出すると、適当なフ
ラクションを集め蒸発後に標記化合物が無色油状物とし
て得られた(7.99g,92.3%;GC標準化により98.92%)
(MH+299.03,8.53%)。Rf.0.15(シリカ、ヘキサン/
酢酸エチル4:1)1 H−NMR(300MHz,CDCl3):δ=1.20(t,3H),1.37(s,
9H),1.52−2.46(m,12H),4.08−4.21(m,2H)ppm13 C−NMR(62MHz,CDCl3):δ=13.97,22.38,27.36,27.
91,29.52,30.49,36.06,40.85,59.87,61.19,80.10,171.6
1,172.22,207.39ppm. 分析%:− 実測値: C,64.19;H,8.80; 計算値(C16H26O5):C,64.41;H,8.78. 調製例11 2−アセチル−2−〔2−(tert−ブトキシカルボニ
ル)−3−(2−メトキシエトキシ)プロピル〕シクロ
ヘキサノン アセトニトリル(20ml)中に2−アセチルシクヘキサノ
ン(3.5g,0.025モル)およびtert−ブチル 2−(2−
メトキシエトキシメチル)アクリレート(調製例6およ
び7参照)(5.41g,0.025モル)を懸濁した液へ、−10
℃にてカリウムtert−ブトキシド(0.14g,0.0012モル)
を一度に加えた。混合物を一10℃にて24時間、0℃にて
6時間および室温にて18時間撹拌した。混合物を酢酸エ
チル(15ml)と蒸留水(30ml)に分配し、層を分離し
た。水層を酢酸エチル(2×15ml)で抽出し、集めた酢
酸エチル抽出液を減圧下に濃縮すると褐色油状物(7.52
g)が得られた。残渣をシリカクロマトグラフィにかけ
ヘキサン/酢酸エチル(4:1)で溶出することにより精
製すると、適当なフラクションを集め蒸発後に標記化合
物が無色油状物として得られた(4.98g,55.8%) Rf.0.23(シリカ、ヘキサン/酢酸エチル、2:1)。
分析%: 実測値: C,64.44;H,9.02; 計算値(C19H32O6):C,64.02;H,9.05.

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式: (式中、 R2は水素原子またはC1−C6アルキル基であるか、または
    C1−C6アルコキシおよびC1−C6アルコキシ(C1−C6アル
    コキシ)基から各々独立して選択される3個までの置換
    基で置換されているC1−C6アルキル基であり、 R3はC1−C6アルキル基またはベンジル基であるか、また
    は2個までのニトロもしくはC1−C4アルコキシ置換基に
    より環置換されているベンジル基である。) で表わされる化合物の製法であって、 次式: (式中、 R1はC1−C4アルキル、フェニル、ベンジルまたはC1−C4
    アルコキシ基であり、 R2およびR3は前記式(I)の化合物で予め定義したもの
    である。)で表わされる化合物を過酸化水素または過酸
    化物イオン供給源と反応させることからなる前記式
    (I)で表わされる化合物の製法。
  2. 【請求項2】次式: (式中、 R2は水素原子またはC1−C6アルキル基であるか、または
    C1−C6アルコキシおよびC1−C6アルコキシ(C1−C6アル
    コキシ)基から各々独立して選択される3個までの置換
    基で置換されているC1−C6アルキル基であり、 R3はC1−C6アルキル基またはベンジル基であるか、また
    は2個までのニトロもしくはC1−C4アルコキシ置換基に
    より環置換されているベンジル基である。) で表わされる化合物の塩基性塩の製法であって、 次式: (式中、 R1はC1−C4アルキル、フェニル、ベンジルまたはC1−C4
    アルコキシ基であり、 R2およびR3は前記式(I)の化合物で予め定義したもの
    である。)で表わされる化合物を過酸化水素または過酸
    化物イオン供給源と反応させ;そして 続いて式(I)で表わされる化合物をその塩基性塩へ転
    化することからなる前記式(I)で表わされる化合物の
    塩基性塩の製法。
  3. 【請求項3】過酸化物イオン供給源が過酸化水素、ペル
    オキシ(C1−C4)アルカン酸、過ホウ酸ナトリウムもし
    くはその水和物、または過炭酸ナトリウムであり、そし
    て水が存在する請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】過酸化水素が使用され、そして水が存在す
    る請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】適当な溶媒中にてそして酸または塩基の存
    在下に行なわれる請求項1ないし4のいずれか1項に記
    載の方法。
  6. 【請求項6】溶媒が第三−ブタノールである請求項5に
    記載の方法。
  7. 【請求項7】酸が無機酸である請求項5または6に記載
    の方法。
  8. 【請求項8】酸が硫酸である請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】酢酸中で行なわれる請求項1ないし4のい
    ずれか1項に記載の方法。
  10. 【請求項10】塩基が水酸化ナトリウムもしくはカリウ
    ム、炭酸ナトリウムもしくはカリウムまたは重炭酸ナト
    リウムもしくはカリウムである請求項5または6に記載
    の方法。
  11. 【請求項11】塩基が重炭酸ナトリウムまたはカリウム
    である請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】R1がC1−C4アルキル、フェニルまたはC1
    −C4アルコキシ基であり; R2が水素原子またはC1−C6アルキル基であるか、または
    1個のC1−C6アルコキシもしくはC1−C6アルコキシ(C1
    −C6アルコキシ)置換基で置換されているC1−C6アルキ
    ル基であり;そして R3がC1−C6アルキル基またはベンジル基であるか、また
    は1個のニトロ基若しくはC1−C4アルコキシ置換基で環
    置換されているベンジル基である、請求項1ないし11の
    いずれか1項に記載の方法。
  13. 【請求項13】R1がメチル、フェニルまたはエトキシ基
    であり; R2が水素原子、2−メトキシエトキシメチル、2−メト
    キシエチルまたはメトキシメチル基であり;そして R3がエチル、第三−ブチル、ベンジル、4−ニトロベン
    ジルまたは4−メトキシベンジル基である請求項12に記
    載の方法。
  14. 【請求項14】R1がメチルまたはエトキシ基であり; R2が水素原子または2−メトキシエトキシメチル基であ
    り;そしてR3が第三−ブチル基である 請求項13に記載の方法
  15. 【請求項15】R1,R2およびR3が請求項1において定義
    したものであり、但し i) R2が水素原子であり、かつR3がC1−C6アルキル基
    若しくはベンジル基の場合は、R1はC1−C3アルキル基で
    なく;そして ii) R2が水素原子であり、かつR3がC1−C2アルキル基
    の場合は、R1はC1−C2アルコキシ基でない; 請求項1に定義した式(II)で表される化合物。
  16. 【請求項16】次式: (式中、 R2は水素原子またはC1−C6アルキル基であるか、または
    C1−C6アルコキシおよびC1−C6アルコキシ(C1−C6アル
    コキシ)基から各々独立して選択される3個までの置換
    基により置換されているC1−C6アルキル基であり、そし
    て R3はC1−C6アルキル基またはベンジル基であるか、また
    は2個までのニトロもしくはC1−C4アルコキシ置換基に
    より環置換されているベンジル基である。) で表わされる化合物の製法であって、 次式: (式中、R1はC1−C4アルキル、フェニルまたはベンジル
    基であり; そしてR2およびR3は式(I)で定義したものである。) で表わされる化合物を酸性条件下にして過酸化物イオン
    供給源と反応させることからなる方法。
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