JPH0150221B2 - - Google Patents

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JPH0150221B2
JPH0150221B2 JP57157048A JP15704882A JPH0150221B2 JP H0150221 B2 JPH0150221 B2 JP H0150221B2 JP 57157048 A JP57157048 A JP 57157048A JP 15704882 A JP15704882 A JP 15704882A JP H0150221 B2 JPH0150221 B2 JP H0150221B2
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JP
Japan
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reaction
water
phenylpropionitrile
quaternary ammonium
amount
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JP57157048A
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JPS5946257A (ja
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Kenji Suzuki
Kazutaka Arai
Yasuo Takakuwa
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Nissan Chemical Corp
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Nissan Chemical Corp
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、2−フエニルプロピオニトリルの新
規な製造方法に関するものである。2−フエニル
プロピオニトリルおよび2−フエニルプロピオニ
トリルを常法で加水分解することによつて得られ
る2−フエニルプロピオン酸およびその塩、エス
テル類、アミド等の誘導体は医薬品等の生理活性
物質の中間体として有用なものである。 2−フエニルプロピオニトリルの既知の製造方
法としては (i) フエニルアセトニトリルのα位のメチル化に
よるもの〔ジヤーナル・オブ・ジ・アメリカ・
ケミカル・ソサイエテイ(J.Am.Chem.Soc.)
55、2851(1933)、64、150(1942)等参照〕 (ii) フエニルアセトニトリルの間接的メチル化に
よるもの(特開昭56−15258号公報参照)等が
知られている。しかしながら上記(i)の方法は、
導入するメチル基の個数を1に限定する選択性
が悪く未反応アセトニトリルと生成したα,α
−ジメチル−フエニルアセトニトリルとの混入
により目的生成物である2−フエニルプロピオ
ニトリルの分離精製が困難でであるという欠点
があつた。また、上記(i)の方法は予めアルキル
チオ基あるいはカルボアルコキシキ基を保護基
として導入し、メチル化後この保護基を脱離す
るため、余分の工程と余分の原料を要するとい
う欠点があつた。 本発明者らは、このような欠点を克服し、工業
的かつ経済的に実施するのに好ましい、2−フエ
ニルプロピオニトリルの製造法を開発するため研
究した結果、下記の反応フローに従つて、合成す
る方法を見出した。 すなわち、工程1は、相間移動触媒として有効
な第4級アンモニウム塩の存在下、スチレンと塩
酸とを反応させるものである。この工程1は既知
であり〔ジヤーナル・オブ・オルガニツク・ケミ
ストリー(J、Org.Chem.)、45、3527(1980)参
照〕工程1において、1−フエニルエチルクロラ
イドを高収率で得るには、相間移動触媒として有
効な量の第4級アンモニウム塩の存在を不可欠と
するものである。 工程2は、本発明者等によつて発明された方法
(『2−アリールプロピオニトリルの製造:本出願
人による昭和57年8日24日付出願』を参照)を主
要部分とするものであり、相間移動触媒として有
効な量の第4級アンモニウム塩と水との存在下1
−フエニルエチルクロライドとシアン化ナトリウ
ムまたはシアン化カリウムとを反応させることを
特徴とする2−フエニルプロピオニトリルの製造
法である。 換言すれば、本発明の方法は反応フローから明
らかなように、工程1と工程2の両反応を高収率
で進めるのに必須な高価な第4級アンモニウム塩
を工程2で再使用することを目的に工程1と工程
2とを組み合せることを特徴とする工業的に非常
に容易で経済的な方法である。 更に、工程2の特長について説明する。一般に
ベンジルハライドのシアン化反応は比較的容易に
進行することが知られている。これに対して、本
発明に関する1−アリールエチルハライドのよう
にベンジル基のメチレン基にメチル基が存在する
と、シアノ化反応に際してハロゲン化水素が脱離
してスチレン型化合物が生成し収率が低下すると
いう難点があり、特に水を溶媒にした場合にこの
スチレン型化合物生成の傾向が著しい。(参考例
1、2参照)また、この副生したハロゲン化水素
と青酸塩との反応により猛毒の青酸ガスを発生す
るという安全衛生上の問題があつた。 このスチレン型化合物副生の問題を解決する方
法としてこのシアン化反応を無水のジメチルホル
ムアミド、(DMF)ジメチルスルホキシド
(DMSO)等の極性溶媒中で反応させる方法(例
えば特開昭52−111536公報を参照)が知られてい
るが、これらの溶媒は水、ベンゼントルエンまた
は安価なハロゲン化炭化水素と比較して高価であ
ると共に、水溶性で沸点が高いので後処理が困難
であり回収が容易でないという難点があつた。 本発明の方法ではこれら極性溶媒を用いずに有
効量の第4級アンモニウム塩と水を共存させるだ
けで高収率で目的の2−アリールプロピオニトリ
ルを取得でき、結果的に青酸ガスの発生を大巾に
抑制することができることが明らかになつた。 次に本発明について詳しく説明する。本発明に
おいて用いられる第4級アンモニウム塩は相間移
動触媒として有効量用いられらるもので、工程1
から工程2に移行する中で、水洗により過剰の塩
酸を除く過程において第4級アンモニウム塩が水
層へ移行し、損亡するのを防ぐために、親油性の
第4級アンモニウム塩であることが望ましい。そ
の例として、トリオクチルメチルアンモニウムク
ロライド、トリメチルベンジルアンモニウムクロ
ライド、トリエチルベンジルアンモニウムクロラ
イド、テトラブチルアンモニウム硫酸水素塩等が
挙げられるがこれらに限定されるものではない。
特にトリオクチルメチルアンモニウムクロライド
のように相対的に親油性の高い第4級アンモニウ
ム塩が好ましい。こられらの第4級アンモニウム
塩の使用量はスチレンに対し0.1モル%以上であ
りこの使用量を増すと反応時間が短縮される傾向
があるが、使用量の増加は経費の増大に連がるの
で、好ましくは1乃至10モル%用いることが好ま
しい。 次に工程1について説明をする。使用する塩酸
は市販の工業用塩酸でよく塩化水素の濃度は高い
方が反応は早く完結する。塩酸量はスチレンに対
して等モル倍でも反応が進行するが、反応を早く
完結させるために3モル倍以上用いるのが好まし
い。工程1の反応温度は20℃ないし還流温度で、
好ましくは50℃ないし還流温度である。 次に工程2について更に説明する。前述したよ
うに工程2においては水の存在が必要であるが本
発明者は、この点を詳細に検討した結果意外にも
水の量によつて収率が著しく変化することが判明
した。すなわち、水の量はシアン化ナトリウムま
たはシアン化カリウムの2重量倍ないし0.16重量
倍用いるのが好ましく、水の使用量がこの好まし
い量よりも多くても少なくても目的化合物の収率
は低下する(参照参考例3〜10) 本発明方法の工程2における有機溶媒の使用も
収率に影響を与え、系によつては小量用いるかあ
るいは全く用いないのが好ましい場合がある。有
機溶媒を用いる場合には通常の相間移動触媒反応
において用いられる有機溶媒例えば、ベンジル、
トルエン等の芳香族炭化水素、ジクロロメタン、
ジクロロエタン、クロロホルム等のハロゲン化炭
化水素等が挙げられる。 工程2の反応温度は40〜150℃の、好ましくは
80〜130℃に加熱して行われる。反応時間は反応
が完結するまで反応を行い、通常は30分乃至20時
間である。 なお、工程2の反応終了後、2−フエニルプロ
ピオニトリルを蒸留により取得した後の蒸留残査
中の第4級アンモニウム塩を再利用することも可
能である。(実施例3を参照) また、本発明で得られたニトリル類のカルボン
酸への加水分解反応は、通常のニトリルの加水分
解反応、例えば酸性加水分解またはアルカリ性加
水分解(参照:オルガニツク・シンテーシス
(Org.Syntheses)Coll.vol1、321、346頁、John
Wiley&Sons社)により行われ、カルボン酸の収
率はほゞ定量的である。 次に、本発明の方法を実施例および参考例によ
りさらに詳細に説明する。 実施例 1 1−フエニルエチルクロライドの合成 ジムロートコンデンサーを付した1ガラス製
反応密器にスチレン72.9g、35%HCl水365g、
トリオクチルメチルアンモニウムクロライド(80
%水溶液)14.2gを入れ混合、油浴中で加熱し
た。反応液温87℃から還流をはじめ、その後100
℃まで反応液温は上昇した。30分後加熱を止め、
冷却後静置分液し有機層を10%Na2CO3で洗浄
し、更に飽和食塩水で洗浄、淡黄色油状物108.6
gを得た。このものと市販の標品との比較分析
(NMR.GC等)により1−フエニルエチルクロラ
イドであることを確認した。純度84.9%収率は
94.2%であつた。 実施例 2 2−フエニルプロピオニトリルの合成 ジムロートコンデンサーを付した100mlガラス
製反応容器にシアン化ナトリウム18.7g、水3.7
および実施例1で得られたトリオクチルメチルア
ンモニウムクロライドを含む1−フエニルエチル
クロライド52.7gを仕込み、油浴中で加熱、油浴
の温度を120℃にした。3時間半後加熱を止め冷
却し、水を加えてかく拌し静置分液した。有機層
を水洗し淡黄色油状物の粗2−フエニルプロピオ
ニトリル50.5gを得た。ガスクロマトグラフイー
による内標分析の結果収率は76%(スチレン基
準)であつた。得られた上記粗2−フエニルプロ
ピオニトリルを蒸留精製することにより無色油状
物の2−フエニルプロピオニトリルを得た。沸点
115−116℃/20mmHg NMR(CDCl3)δ1.6(3H、d、JH=7Hz)、3.9
(1H、q、JH=7Hz)、7.4(5H、s)。 IR(neat)2200、1590、1480、1440、750、690
cm-1 MSm/e(強度比)131(M.+71)、89(7)、104
(11)、116(100)。 実施例 3 第4級アンモニウム塩の再利用 ジムロートコンデンサーを付した50mlガラス製
反応容器にシアン化ナトリウム1.19g(24ミリモ
ル)、水0.50g、トリオクチルメチルアンモニウ
ムクロライド0.40gを含む2−フエニルプロピオ
ニトリルの蒸留残査1.0g、1−フエニルエチル
クロライド2.81g(20ミリモル)を仕込み、油浴
中で加熱し油浴温度を120゜にしてガスクロマトグ
ライーで反応を追跡すると5時間後収率は75.6%
を示した。 参考例 1 2−フエニルプロピオニトリルの合成 50mlガラス製反応容器にシアン化ナトリウム
2.94g(60ミリモル)、水0.59g、トリオクチル
メチルアンモニウムクロライド(90%水溶液)
1.02g(2.5ミリモル)を仕込み、その混合物に
1−フエニルエチルクロライド7.04g(50ミリモ
ル)を加える。このガラス製反応容器に還流凝縮
器を付し、油浴中で加熱油浴温度を徐々に上昇、
120℃に保持、反応液をはげしくかきまぜながら
5時間反応を行つた。ガスクロマトグラフによる
分析では収率は89.6%であつた。反応液に水を加
えてトルエンで抽出、トルエン層を水洗後減圧蒸
留により2−フエニルプロピオニトリルを得た。
収率81.0%。bp115〜6℃/20mmHg、なお、反応
終了後のスチレン生成比
【式】は0.03であ つた。 参考例 2 参考例1において第4級アンモニウム塩を用い
なかつた場合 トリオクチルメチルアンモニウムクロライド
(91%水溶液)を用いなかつたことと反応時間を
11時間に延したこと以外は実施例1と同じように
反応、後処理した。2−フエニルプロピオニトリ
ルの収率は1.1%であつた。なお、スチレン生成
【式】は6.3であ つた。 参考例 3〜10 2−フエニルプロピオニトリルの合成 下記に記載した以外は下記のように参考例1と
同じように反応、後処理を行つた。 1−フエニルエチルクロライドの使用量 7.04
g(50ミリモル) シアン化ナトリウムの使用量 2.94g(60ミリ
モル) TOMAC(トリオクチルメチルアンモニウムク
ロライド90%水溶液)の使用量 1.02g(2.5ミ
リモル) 油浴温度 120℃
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 第4級アンモニウム塩の存在下にスチレンと
    塩酸とを反応させて得られる上記第4級アンモニ
    ウム塩を含有する1−フエニルエチルクロライド
    に、有効量の水の存在下、シアン化ナトリウムあ
    るいはシアン化カリウムを反応させることを特徴
    とする2−フエニルプロピオニトリルの製造方
    法。 2 水の使用量がシアン化ナトリウムあるいはシ
    アン化カリウムの2ないし0.16重量倍である特許
    請求範囲第1項の製造方法。
JP57157048A 1982-09-09 1982-09-09 2−フエニルプロピオニトリルの製造法 Granted JPS5946257A (ja)

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JPS5946257A JPS5946257A (ja) 1984-03-15
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