JPH0760851A - 繊維強化樹脂積層体の製造方法 - Google Patents

繊維強化樹脂積層体の製造方法

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JPH0760851A
JPH0760851A JP5210435A JP21043593A JPH0760851A JP H0760851 A JPH0760851 A JP H0760851A JP 5210435 A JP5210435 A JP 5210435A JP 21043593 A JP21043593 A JP 21043593A JP H0760851 A JPH0760851 A JP H0760851A
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JP
Japan
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resin
fiber material
die
mold
winding
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JP5210435A
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Hirohide Nakagawa
裕英 中川
Satoyuki Kobayashi
智行 小林
Kimitoku Takao
公徳 高尾
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】フィラメントワインディング法において、樹脂
含浸繊維束の巻き返しを、ピンを使用することなく安定
に行い得る繊維強化樹脂積層体の製造方法を提供する。 【構成】硬化性樹脂含浸繊維束を成形型上に、巻回と成
形型端部での巻き返しにより積層し、該積層体の樹脂を
硬化させ、該硬化体の端部を切断除去する方法におい
て、段部221を有する補助型22を成形型端部21に連
設し、その補助型22のにおいて上記樹脂含浸繊維束の
巻き返しを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は繊維強化樹脂製管状体、
例えば繊維強化樹脂製管継手の製造に使用する繊維強化
樹脂積層体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】繊維強化樹脂製管状体の製造には、一般
にフィラメントワインディング法、即ち、成形型を回転
させ、硬化性樹脂含浸繊維材をフィ−ドアイに通過させ
たうえで成形型に連続的に巻き付け、フィ−ドアイをト
ラバ−スさせることにより成形型端での樹脂含浸繊維材
の巻き返しを行い、かくして硬化性樹脂含浸繊維材を複
数層にて巻回積層し、該積層体の樹脂を硬化後、成形体
を脱型する方法が使用されている。
【0003】この場合、通常は成形型の両端に、型の軸
方向又は軸方向に垂直な方向にピンを植設し、樹脂含浸
繊維材の巻き返しをこのピンによる引っ掛けで行い、樹
脂の硬化後、脱型を行っている(特開昭61−3732
号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、樹脂含
浸繊維材は成形型に均一に巻き付けるために帯状とさ
れ、その巾が相当に広くされることがあり、この場合、
上記垂直ピンの長さもその帯状巾に応じて長くする必要
があり、かかる長いピンでは、樹脂含浸繊維材の引っ掛
り位置の如何によっては、樹脂含浸繊維材の張力による
ピンの撓み量が大となって、樹脂含浸繊維材が外れ易
く、引っ掛り状態の不安定が懸念される。
【0005】また、樹脂含浸繊維材の断面(帯状)がピ
ンの引っ掛り箇所において、縦向きになり、ピン近傍の
樹脂含浸繊維材部分が450捩じられ、樹脂含浸繊維材
の巻き付け角が小の場合、この捩じれ部分が相当に長く
なるので、成形品の機械的強度への悪影響が懸念され
る。
【0006】本発明の目的は、フィラメントワインディ
ング法において、樹脂含浸繊維材の巻き返しを、ピンを
使用することなく安定に行い得る繊維強化樹脂積層体の
製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の繊維強化樹脂積
層体の製造方法は、硬化性樹脂含浸繊維材を成形型上
に、巻回と成形型端部での巻き返しにより積層し、該積
層体の樹脂を硬化させ、該硬化体の端部を切断除去する
方法において、段部を有する補助型を成形型端部に連設
し、その補助型のにおいて上記樹脂含浸繊維材の巻き返
しを行うことを特徴とする構成である。
【0008】以下図面を参照しつつ本発明の構成を説明
する。図1は本発明において使用する通常のフィラメン
トワインディング装置の概略を示し、ボビン11から引
き出された繊維材が樹脂含浸槽12に通され、更にフィ
−ドアイ13により帯状に揃えられたうえで芯型1に巻
き付けられていき、この間、樹脂含浸繊維材の巻き付け
パタ−ンに応じた速度で、フィ−ドアイ13が芯型1の
軸方向にトラバ−ス走行されると共に芯型1が回転され
る。
【0009】図2は本発明により直線状管継手(ソケッ
ト)を製造する場合に使用する成形型を示している。図
2において、1は芯型である。2は成形型端部材を示
し、管継手の受口内面を形成する端部型本体21に、端
部型本体21の先端外径よりも小なる外径の段部221 を
有する補助型22を一体に連設した構成であり、芯型1
の両端に装着してある。
【0010】この端部型本体21には、受口先端部内面
を形成するストレ−ト部211 とゴムリングが収容される
溝部212 と抜け止めリング213 が収容される溝部と挿口
先端が収容されるスリ−ブ部214 とが設けられている。
また、上記補助型22には、上記ストレ−ト部211 と同
一外径の径大部222 が設けられ、この径大部222 におい
て端部型本体21に一体化され、更に端板部223 が設け
られ、この端板部223の中央孔において芯型1の軸棒1
4に嵌着されている。3は芯型1の一端側の端板部223
の外周近傍に突設されたピンであり、複数本(通常、2
〜10本の範囲)を周方向に等間隔を隔てて設けること
もできる。
【0011】本発明により直線状管継手を製作するに
は、図1に示すフィラメントワインディング装置におい
て芯型1の両端に図2に示すように成形型端部材2,2
を装着し、フィ−ドアイ13から硬化性樹脂含浸繊維材
を引き出し、これを芯型1の一端側の軸棒14に巻着
し、次いで、芯型1を回転させると共にフィ−ドアイ1
3を芯型の他端側に向けて走行させていく。
【0012】而して、樹脂含浸繊維材がまず成形型一端
側のピン3に引っ掛けられ、芯型1の回転につれて補助
型22上に巻き上げられ、フィ−ドアイの走行に伴い順
次一端側の補助型22⇒一端側の端部型本体21⇒芯型
中央部⇒他端側の端部型本体21⇒他端側の補助型22
へと樹脂含浸繊維材が巻き付けられていき、他端側の補
助型に樹脂含浸繊維材が少なくとも一回巻き付けられる
と、フィ−ドアイの走行方向が反転され、成形型他端側
から一端側への巻き付けが進められていき、一端側に達
し、一端側の補助型に樹脂含浸繊維材が少なくとも一回
巻き付けられると、フィ−ドアイの走行方向が反転さ
れ、以後、上記の繰返しにより、所定積層数の巻き付け
が行われていく。この場合、各層の巻き付け角、従っ
て、フィ−ドアイの走行速度、または芯型の回転速度
は、製品に要求される機械的特性に応じて設定される。
【0013】このようにして、成形型上に樹脂含浸繊維
材の所定量を巻回積層すれば、該積層体を成形型と共に
硬化炉に搬入し、積層体の樹脂を硬化させ、而るのち、
図3(硬化終了後の段階を示している)における端部型
本体21と補助型22との境界位置a−aにおいて硬化
体4を成形型端部材2と共にダイアモンドカッタ−等で
切断し、次いで、切断片を芯型から除去し、硬化体の本
体を芯型1から脱型して受口内面に端部型本体を有する
繊維強化樹脂製直線状管継手を得る。
【0014】上記樹脂含浸繊維材のワインディング段階
において、フィ−ドアイの走行方向の反転時に、補助型
22にて樹脂含浸繊維材の巻き返しが行われる。この巻
き返し前の巻き付け角を−β0、巻き返し後の巻き付け
角を+α0とする。この場合、巻き返し直後の樹脂含浸
繊維材を補助型22の垂直段面(図2における224 )に
引っ掛け、樹脂含浸繊維材の張力をその引っ掛け箇所で
支えて、その張力が巻き返し点近傍の既に巻き付けられ
ている巻き付け角、−β0の繊維材に伝わるのを充分に
防止できるから、既に巻き付けた樹脂含浸繊維材の巻き
ずれを排除して巻き返しを安定に行うことができる。
【0015】上記補助型22の垂直段面224 での樹脂含
浸繊維材の引っ掛りに対しては、段面上端のコ−ナ(図
2における225 )が樹脂含浸繊維材の支点となるから、
このコ−ナと樹脂含浸繊維材との接触状態が引っ掛りの
安定性に大きく関与し、そのコ−ナにR1〜R10 のア−ル
を付すること、または、鋸歯状の凹凸を付けることが好
ましい。また、段部221 の径並びに長さは、成形肉厚に
よってもよるが、段部221 の径は径大部222 の外径より
半径で2〜10mm程度小とすることが好ましく、長さ
は樹脂含浸繊維材の帯巾の0.5〜1.5倍程度とする
ことが好ましい。更に、段は1段以上とすることも可能
である。
【0016】上記各層の樹脂含浸繊維材の巻き付け角
は、通常300〜900とされる。巻き付け角が300
下の場合は、段部221を長くするか、巻き返し時に巻き
返す前の繊維を抑え込むように段部221での繊維の巻回
数を一周以上とすることが安全である。
【0017】上記の例においては、成形型端部材2を硬
化体の端部内面に固着して管継手の受口内面の表面層に
使用しているが、成形型端部材を芯型端部に拡縮径可能
なセグメントで構成し(この場合の成形型端部材におい
ては、補助型と端部型本体とが一体とされる)、積層体
の硬化後、成形型端部材を縮径し、更に硬化体から芯型
を脱離し、而るのちに、硬化体端部を切断して繊維強化
樹脂製直線状管継手(ソケット)を得ることも可能であ
る。
【0018】上記の例において、補助型を端部型本体に
一体にして設けているが次ぎに述べるように補助型と端
部型本体とを別体とすることもできる。図4は本発明の
製造方法により曲り管継手を製造する場合に使用する成
形型を示している。
【0019】図4において、1は曲り芯型であり、中央
において分割可能にボルト15で結着されている。2は
成形型端部材であり、端部型本体21と該端部型本体2
1とは別部材の補助型22とからなり、端部型本体21
を芯型端部に装着し、補助型22の中央孔を芯型1の軸
棒14に挿着すると共に補助型22の径大部222 を端部
型本体21の先端に挿着し、補助型22の段部221を端
部型本体21の外部に位置させてある。3は補助型22
の端板部223 の外周近傍に突設したピンであり、前記と
同様に複数本とすることもできる。
【0020】本発明の製造方法により曲り管継手を製造
するには、上記直線状管継手の製造の場合と同様にし
て、芯型を回転させると共にフィ−ドアイを芯型に沿っ
て走行させ、フィ−ドアイからの樹脂含浸繊維材をフィ
−ドアイの走行に伴い順次一端側の補助型⇒一端側の端
部型本体⇒芯型中央部⇒他端側の端部型本体⇒他端側の
補助型へと巻き付けていき、他端側の補助型に樹脂含浸
繊維材を少なくとも一回巻き付けると、フィ−ドアイの
走行方向を反転させ、成形型他端側から一端側への巻き
付けを進めいき、一端側に達し、一端側の補助型に樹脂
含浸繊維材を少なくとも一回巻き付けると、フィ−ドア
イの走行方向を反転し、以後、上記の繰返しにより、所
定積層数の巻き付けを行っていく。このようにして、成
形型上に樹脂含浸繊維材の所定量を巻回積層すれば、該
積層体を成形型と共に硬化炉に搬入し、積層体の樹脂を
硬化させ、而るのち、図5(硬化終了後の状態を示して
いる)における端部型本体21の先端位置a−aにおい
て硬化体4を端部型本体21と共に切断し、次いで、切
断片を芯型1から除去し、硬化体の本体から芯型1を脱
型して受口内面に端部型本体を有する繊維強化樹脂製曲
り管継手を得る。
【0021】この例においては、補助型22を端部型本
体21と別体としてあるから、補助型の再利用が可能で
ある。この例においては、芯型が曲っているために、芯
型の回転に追従してフィ−ドアイを芯型に対し所定の巻
き付け位置に位置させるにはフィ−ドアイの移動を3軸
方向(X軸、Y軸並びにZ軸方向)に制御しなければな
らず、コンピュ−タ制御とすることが望ましい。
【0022】上記の例において、端部型本体21または
補助型22を一体に有する成形型端部材2には、合成樹
脂の真空成形品、射出成形品或いはブロ−成形品を使用
することが好ましく、この場合、材質としては、ポリ塩
化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリルブ
タジエンスチレン、アクリル、ポリカ−ボネ−ト、ポリ
アミド等の熱可塑性樹脂、エポキシ、不飽和ポリエステ
ル等の熱硬化性樹脂、或いは、繊維、粒子等で強化され
た合成樹脂が使用される。その他、軟鋼、アルミニウ
ム、ステンレス等の比較的加工の容易な金属材の使用も
可能である。
【0023】また、端部型本体と別体の補助型において
は、上記した熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、金属等の
他、コンクリ−ト等の無機材料の使用も可能であるが、
長期の再使用が可能なように、耐摩耗性、耐久性に優れ
た材質を使用することが望ましい。
【0024】本発明において使用する繊維としては、特
に限定されるものではないが、ガラス繊維、炭素繊維等
の無機繊維、或いは、アラミド繊維、ポリエチレンテレ
フタレ−ト繊維等の有機繊維が挙げられる。
【0025】硬化性樹脂含浸繊維材における繊維と樹脂
との比は、通常、強化繊維100重量部に対し硬化性樹
脂が50〜200重量部とされる。硬化性樹脂として
は、従来公知の熱硬化性樹脂が使用され、特に不飽和ポ
リエステル樹脂、エポキシ樹脂、ビニ−ルエステル樹
脂、フェノ−ル樹脂等が好適に使用され、場合によって
は、光硬化性樹脂も使用される。これらの硬化性樹脂に
は、一般に硬化剤や硬化促進剤が添加される。これらの
硬化剤や硬化促進剤には、従来公知のものを使用でき、
熱硬化剤としては、例えば、メチルエチルケトンパ−オ
キサイド、ベンゾイルパ−オキサイド等が挙げられ、硬
化促進剤としては、例えば、ナフテン酸コバルト、ナフ
テン酸マンガン、ジメチルアニリン等が挙げられる。
【0026】また、硬化性樹脂には、必要に応じて、コ
ロイダルシリカ、ガラスバル−ン、炭酸カルシウム、タ
ルク等の充填剤をはじめ、その他の公知の添加剤を添加
することもでき、例えば上記の充填剤を添加する場合、
その添加量は、硬化性樹脂100重量部に対し、0.5
〜50重量部とすることが好ましい。
【0027】本発明によって製造される繊維強化樹脂積
層体としては、上記の管継手の他に、管、構造部材例え
ばプロペラシャフト等がある。
【0028】
【作用】巻き返し直前の樹脂含浸繊維材の巻き付け角を
−β0とし、巻き返し直後の巻き付け角を+α0として巻
き返しを行うものとする。而して、補助型近傍の端部型
本体部分に既に巻き付けられた樹脂含浸繊維材の巻き付
け角が−β0となり、補助型に樹脂含浸繊維材が少なく
とも一周巻き付けられたうえで巻き返しが行われて補助
型近傍の端部型本体部分に巻き付け角+α0で巻き付け
が行われる。
【0029】巻き返し前の巻き付け角−β0と巻き返し
後の巻き付け角+α0との差(β0+α0)が大の場合
(ヘリカル巻の場合)、巻き返し寸時での樹脂含浸繊維
材の引張り力が既に巻き付けられた巻き付け角−β0
巻き付け繊維に伝達されると、その巻き付け繊維に巻き
くずれが生じるが、補助型に少なくとも一周巻き付けら
れた樹脂含浸繊維材においては、段部との引っ掛りのた
めに、巻き返し寸時での引張り力に対しずれを生じ難
く、従って、補助型近傍の型端部本体部分に既に巻き付
け角−β0で巻き付けられている巻き付け繊維材へのそ
の引張り力の伝達をよく防止でき、既に巻き付けられて
いる巻き付け繊維材の巻きずれを良好に防止できる。
【0030】従って、樹脂含浸繊維材を所定通り整然と
巻き付けることができ、繊維の補強効果をよく発揮させ
ることができる。このことは次ぎの実施例品の耐圧試験
からも確認できる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。何れの実
施例においても、繊維材にはガラス繊維ロ−ビング(番
手2230g/km、)を10本引き揃えたものを使用し、硬化
性樹脂には、不飽和ポリエステル(エスタ−R235:
三井東圧化学工業社製)100重量部とメチルエチルケ
トンパ−オキサイド硬化剤(カヤメックM:化薬アクゾ
社製)0.6重量部と硬化促進剤(コバルト6重量%含
有)0.5重量部とからなる不飽和ポリエステル樹脂液
を使用した。また、樹脂含浸繊維材におけるガラス繊維
ロ−ビングの含有量は60容量%とした。
【0032】実施例1 製品は前記した直線状管継手(ソケット)であり、口径
φ150mmの水道管用であって、成形型端部材2には
図2に示すものを使用し(ブロ−成形による塩化ビニル
樹脂製)、補助型22の段部221 の外径を167mm、
長さを20mmとした。フィ−ドアイで樹脂含浸繊維材
の巾を約45mmに収束し、巻き付け角が実質上900
の円周巻と巻き付け角±600のヘリカル巻きを既述し
た直線状管継手の製造例に従って施して積層体を得、こ
の積層体を加熱炉において80℃で2時間加熱して樹脂
を硬化させ、既述した直線状管継手の製造例に従って硬
化体端部を切断除去し、脱型して直線状管継手を得た。
【0033】この直線状管継手20箇について、耐内圧
試験を行ったところ、全て静水圧40kg/cm2に耐え、脈
動圧試験(0〜20kg/cm2)についても、水道用継手規格の
2万回をたやすく満足した。この実施例においては、巻
き始め段階での巻回を安定させるために、図2における
ピン3を使用している。
【0034】実施例2 製品は前記した曲り管継手(ベンド角は450)であ
り、口径φ150mmの水道管用であって、成形型端部
材2には図4に示すものを使用し、端部型本体21には
塩化ビニル樹脂のブロ−成形品を、補助型22には、ア
ルミ製をそれぞれ使用し、補助型22の段部221 の外径
を100mm、長さを20mmとした。フィ−ドアイで
樹脂含浸繊維材の巾を約45mmに収束し、巻き付け角
が実質上900の円周巻と巻き付け角±560のヘリカル
巻きと再度の円周巻きを既述した曲り管継手の製造例に
従って施して積層体を得、この積層体を加熱炉において
80℃で2時間加熱して樹脂を硬化させ、既述した曲り
管継手の製造例に従って硬化体端部を切断除去し、脱型
して曲り管継手を得た。
【0035】この曲り管継手20箇について、耐内圧試
験を行ったところ、全て静水圧40kg/cm2に耐え、脈動
圧試験(0〜20kg/cm2)についても、水道用継手規格の2
万回をたやすく満足した。この実施例においても、巻き
始め段階での巻回を安定させるために、図4におけるピ
ン3を使用している。
【0036】実施例3 実施例2に対しピンを省略し、他は実施例2と同じにし
た。実施例2に比べ、製品の曲り管継手の受口先端部の
肉圧が周方向においてやや不均一となったが、製品の全
て(20個)が静水圧40kg/cm2に耐え、脈動圧試験
(0〜20kg/cm2)についても、水道用継手規格の2万回を
たやすく満足した。
【0037】
【発明の効果】本発明の繊維強化樹脂積層体の製造方法
は上述した通りの構成であり、樹脂含浸繊維材の巻き返
しをピンを使用することなく、繊維の巻きずれを排除し
て安定に行い得、ピン使用の場合に問題となる樹脂含浸
繊維材の巻き付け張力に基づくピンの撓みによる繊維の
掛け外れの危険性を回避でき、また巻き返し箇所におい
ても、帯状の樹脂含浸繊維材を水平な向きに保持して樹
脂含浸繊維材の捩じれを防止でき、良好な繊維配向で強
化繊維の補強効果を満足に発揮させ得る繊維強化樹脂製
品を良好な作業性で製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィラメントワインディング装置を示す説明図
である。
【図2】本発明において使用する直線状管継手用成形型
の一例を示す説明図である。
【図3】本発明により直線状管継手を製作する場合の積
層体の硬化後の状態を示す説明図である。
【図4】本発明において使用する曲り管継手用成形型の
一例を示す説明図である。
【図5】本発明により曲り管継手を製作する場合の積層
体の硬化後の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 芯型 11 繊維供給用ボビン 12 樹脂含浸槽 2 成形型端部材 21 端部型本体 22 補助型 221 段 4 硬化積層体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:24

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬化性樹脂含浸繊維材を成形型上に、巻回
    と成形型端部での巻き返しにより積層し、該積層体の樹
    脂を硬化させ、該硬化体の端部を切断除去する方法にお
    いて、段部を有する補助型を成形型端部に連設し、その
    補助型において上記樹脂含浸繊維材の巻き返しを行うこ
    とを特徴とする繊維強化樹脂積層体の製造方法。
JP5210435A 1993-08-25 1993-08-25 繊維強化樹脂積層体の製造方法 Pending JPH0760851A (ja)

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